SESからの転職!転職先事例や失敗しないポイントを経験者が徹底解説
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おいとま
そるふ
「SESから転職してキャリアアップをはかりたい」
「結婚や育児をきっかけに、SESの働きかたを見直したい」
「SESから転職したいけど、次の就職先が決まるかどうか不安」
SESはメリットがある一方で、デメリットも大きい働きかたのため、SESから転職を希望する人もいます。
この記事では、実際にSESエンジニアから転職した筆者が
- SESから転職したい人に多い理由
- SESエンジニアが活躍できる転職先事例
- 求人票で見るべきポイント
などをまとめて解説します。
この記事を読んで、SESから転職を検討する際の参考にしてみてくださいね!
- 【この記事を読んでわかること】
- SESから転職したい人に多い理由は「給与が低い」「適性と合わない」「キャリアアップの機会が少ない」「ワークライフバランスがとりずらい」など
- SESから転職するエンジニアの転職先は、自社開発企業・SIer・フリーランス・同業他社など多岐にわたる
- SESから転職するエンジニアには、年齢不問の求人を取り扱うエイジレスがおすすめ
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- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
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さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
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SESから転職したい人に多い7つの理由
SES企業とは、システムエンジニアリングサービスの略で、システム開発の一部分や運用・保守などを受託する企業のことです。
SESでは、エンジニアは発注元の企業に常駐して仕事をします。
このような働き方には、「キャリアの足がかりにしやすい」「IT業界での人脈を築ける」などのメリットがありますが、デメリットも多くあります。
SESから転職したいと考える人は、以下のような理由を持っていることが多いです。
- 給与が低い
- 適性と合わない仕事をやらされる
- 上流工程やキャリアアップの機会が少ない
- 帰属意識ややりがいが感じられない
- ワークライフバランスがとりずらい
- 人間関係に疲れる
- スキルが磨けない
それぞれ解説します。
1.給与が低い
SESでは、中間マージンや営業コストなどの影響で、エンジニアの給与や評価が低くなりがちです。
とくに、多重下請けの構造になっている場合は、利益率が低くなります。
また、客先常駐で働くため、自社の評価制度があいまいだったり、成果が反映されにくかったりすることもあります。
そのため、SESから自社開発や社内SEなどの、給与や評価が高い職種に転職したいと考える人は多いです。
2.適性と合わない仕事をやらされる
SESでは、会社や営業の都合で、希望や適性と合わない仕事をやらされることがあります。
たとえば、テストや保守などの下流工程や、興味のない技術や業界の案件などです。
また、現場が変わるたびに環境やルールが変わるので、慣れるのに時間がかかったり、ストレスが溜まったりすることもあります。
3.上流工程やキャリアアップの機会が少ない
SESでは、多重下請けの構造や、発注元の企業の方針などの影響で、上流工程やキャリアアップの機会が少ないことがあります。
上流工程とは、要件定義や設計などの、システム開発の初期段階のことです。
上流工程に携わることで、システム全体の設計や要件の把握などのスキルを磨くことができます。
しかし、SESでは、下流工程や運用・保守などの、システム開発の後半段階や維持管理の仕事を中心に担うことになります。
そのため、SESから上流工程やキャリアアップの機会が多い職種に転職したいと考える人は多いです。
4.帰属意識ややりがいが感じられない
SESでは、自社に帰ることが少なく、客先の企業に常駐して仕事をします。
そのため、自社に対する帰属意識や愛社精神が感じられないことがあります。
また、自社の仕事ではなく、発注元の企業の仕事をするので、やりがいや責任感も感じにくいことがあります。
5.ワークライフバランスをとりずらい
SESでは、客先の企業に合わせて働くため、ワークライフバランスが悪くなることがあります。
たとえば、以下のようなケースです。
- 残業が多い
- 休日出勤が頻繁にある
- 勤務地が遠い
- 転勤がある
- 休みが取りにくい
そのため、SESからワークライフバランスが良い職種に転職したいと考える人もいます。
6.人間関係に疲れる
SESでは、現場によっては、人間関係に疲れることがあります。
たとえば、発注元の企業の人とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、仲間意識が感じられなかったりすることがあります。
また、現場が変わるたびに人間関係を構築するのも大変です。
7.スキルが磨けない
SESでは、スキルが磨けないことがあります。
たとえば、発注元が古い技術やツールを使っていたり、同じような仕事を繰り返していたり、新しい技術や知識を学ぶ機会が少なかったりすることがあります。
また、自社に帰ることが少ないので、社内の研修や勉強会に参加できなかったり、先輩や同僚から教えてもらえなかったりすることもあります。
そのため、スキルアップのチャンスがある職種に転職したいと考える人は多いです。
この章ではSESから転職したいと考える人のおもな理由を解説しました。
次では、SESエンジニアの転職先事例をみていきましょう。
SESエンジニアの転職先事例6選
そるふ
続いて、SESエンジニアの転職先事例を紹介します。
SESエンジニアの転職先は、おもに以下の6つが考えられます。
- 自社開発企業
- SIer
- 社内SE
- 他のSES企業
- フリーランスエンジニア
- 異業種
それぞれ順番に解説します。
SESエンジニアから自社開発企業への転職
SESから転職するエンジニアの転職先として、自社開発企業があります。
求人の条件に、これまで自分が経験してきた開発言語があったり、似たような系統の言語があれば、採用されやすいです。
ただし、ある程度の実務経験(3年以上など)が必要な場合が多いです。
また、自社開発企業では、自社のシステムを開発・運用・保守していくことから、長く一つのシステムに携わります。
そのため、活躍次第でプロジェクトリーダーや上流工程へのキャリアアップも可能です。
開発メインで仕事をしたいエンジニアは、採用時の状況で「現在はおもな開発はしておらず運用・保守がメイン」という時期もあります。
採用のタイミングによっては、すぐに希望の仕事をさせてもらえないこともあるので注意が必要です。
SESから転職を考えるエンジニアの中でも「1つのシステムでじっくりとキャリアを積んでいきたい」という方の転職先としておすすめです。
【SESから転職し自社開発企業で働くためのポイント】
必要なスキル | ・転職先のシステムで使う言語による実務経験 ・転職先のシステムと似た系統の言語による実務経験 ・長期開発実務経験(3年以上など) |
---|---|
あるとよい資格 | ・ITストラテジスト ・プロジェクトマネージャー ・システムアーキテクト ・その他転職先の開発言語に応じた資格 |
メリット | 1つのシステムに長く携われるPMや上流工程へのキャリアアップが可能 |
デメリット | 採用時のタイミングによって開発に携われないことがある |
向いている人 | 1つのシステムでじっくりとキャリアを積んでいきたい人 |
SESエンジニアからSIerへの転職
前述の自社開発企業と同様に、これまでのキャリアを活かして、SESエンジニアからSIerへ転職する人もいます。
SIerでは、自社開発企業と異なりさまざまな案件を持っていることがあるため、これまで経験した開発言語のキャリアが活かせるチャンスが広がります。
また、SESにくらべて一つの案件に関われる期間も長いです。
そのため、プロジェクト内でマネージャーや上流工程へのスキルアップ、他案件へのキャリアチェンジの可能性もあります。
SESのような客先常駐メインではなく、受託した案件を自社内で開発するスタイルが多いため、「いろんな案件に関わりたいけど客先常駐はしたくない」エンジニアにおすすめです。
また、大手SIerであれば大企業のシステムに関われる機会もあります。
大手SIerについては、以下の記事でも解説していますので参考にしてみて下さい。
大手SIer企業の種類一覧と売上ランキング|立ち位置や年収を解説
これからSIerでの勤務を考えている人のなかには、大手SIerの種類やランキングが気になるのではないでしょうか。そこで本記事では、大手SIe
一般的にSIerと呼ばれる企業には下記の5つの種類があります。
- ユーザー系
- メーカー系
- 独立系
- 外資系
- コンサル系
この中で「独立系SIer」の場合は客先常駐が多くなるため、選び方に注意が必要です。
独立系SIerについては、以下の記事でも解説していますので参考にしてみて下さい。
SIerの客先常駐は8割以上|SESとの違いやメリット・デメリットを解説
ITエンジニア業界は、SIer、SES、自社開発の大きく3つの企業に分類されます。この記事では、そのうちSIerの客先常駐の実態・SESとの
【SESから転職しSIerで働くためのポイント】
必要なスキル | ・転職先のシステムで使う言語による実務経験 ・転職先のシステムと似た系統の言語による実務経験 ・長期開発実務経験(3年以上など) ・コミュニケーションスキル |
---|---|
あるとよい資格 | ・ITストラテジスト ・プロジェクトマネージャー ・システムアーキテクト ・その他転職先の開発言語に応じた資格 |
メリット | ・自社内でさまざまなプロジェクトに携われる ・プロジェクトマネージャーや上流工程へのキャリアアップが可能 |
デメリット | 独立系SIerを選んでしまうと、SESと同じような働き方になってしまう |
向いている人 | ・1つのシステムでじっくりとキャリアを積んでいきたい人 ・大手企業のシステム開発に関わりたい人 |
SESエンジニアから社内SEへの転職
SESエンジニアの経験は、社内SEへの転職にも有効です。
なぜなら、社内SEの少ない(いない)企業にとって、エンジニアの経験や知識を持っている人は貴重な存在だからです。
企業によっては、社内LAN・社内システム関係の知識に疎い社員しかおらず、トラブル対応がスムーズにできなくて問題を抱えている企業もあります。
SESエンジニアからすれば大した問題ではないことも、そのような企業にとっては大きなストレスとなるものです。
社内SEは、おもに社内システムの利用で困っている社員からの相談を直接受けます。
そのため、SESから転職して社内SEとなる場合は、専門的なことを分かりやすく伝えるコミュニケーション能力も必要です。
しかし、問題を解決することで社内の人から直接感謝されることも多いため、やりがいのある仕事でもあります。
したがって、社内SEは「SESの経験を活かして人に感謝される仕事がしたい」人におすすめです。
社内SEとしての転職については、以下の記事も参考にしてみて下さい。
社内SEになるべき?業務内容・年収・将来性・やりがいなどをまとめて解説
社内SEに興味があり、具体的にどのような職業か詳しく知りたいとお考えではないでしょうか。社内SEは需要が高く、やりがいを感じられる職種です。
【SESから転職し社内SEで働くためのポイント】
必要なスキル | ・ITに関する基本知識 ・自社事業の業界知識 ・IT戦略・システム企画力 ・プロジェクトマネジメントのスキル |
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あるとよい資格 | ・応用情報技術者 ・ITストラテジスト ・プロジェクトマネージャー |
メリット | ・人に感謝されることが多い ・残業が少ない |
デメリット | 社内に社内SEが少なく、わからないことを相談できないこともある求人そのものが少ない |
向いている人 | 人から感謝されることでやりがいを感じられる人 |
SESエンジニアから他のSES企業への転職
同業他社へ転職するSESエンジニアも中にはいらっしゃいます。
SESエンジニアから他のSESエンジニアへの転職は珍しくありません。
なぜなら、自分が携わってみたい案件を他のSES企業が持っていることがあるからです。
たとえば、「Javaの開発をやっていてPHPの開発をしてみたいが、自社にPHP案件がない」といったようなケースです。
ほかにも、「今の業務は好きだけど給料に不満がある」など、労働条件の不満が原因の場合もあります。
特に、40代以上になると今後技術面での伸びしろが期待できないため、SESでは昇給が見込めない可能性もあります。
そのため、専門性スキルを高めていくかマネージメント業務などに携わっていくか、自身のキャリアプランを明確にすることが大切です。
40代以上のSES転職については、こちらの記事も参考にしてみて下さい。
SESは40代がターニングポイント?キャリアアップの方法とは
40代にさしかかり「このままSESで働き続けていいのか?」と悩んでいるエンジニアの人も多いのではないでしょうか。漠然とした不安を抱えたままで
「SESの働き方に不満はないが、他の開発言語にもチャレンジして幅を広げたい」「もっと労働条件が良いSES企業で働きたい」という方は、他のSES企業への転職を検討してみてください。
【SESから転職し他のSES企業で働くためのポイント】
必要なスキル | 案件に応じた開発言語スキル |
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あるとよい資格 | 案件に応じた開発言語の資格 |
メリット | 他の開発言語の経験が積める今よりも労働条件良い会社に入れる可能性がある |
デメリット | ・勤務地が遠くなる可能性がある ・40代以上はキャリアプランを明確にする必要がある |
向いている人 | ・他の開発言語の現場にもチャレンジしたい人 ・今より労働条件の良い会社で働きたい人 |
SESエンジニアからフリーランスエンジニアへの転職
SESから転職を考えるエンジニアの中には、「今までのスキルを活かしてフリーランスとして独立したい」と考える方もいらっしゃいます。
フリーランスのエンジニアとして仕事をするには、下記の2つの方法があります。
- フリーランスエージェントで案件を探す
- 自分で営業活動を行う
フリーランスは個人事業主なので、収入が安定しません。
しかし働き方次第では、SESエンジニアよりも年収を上げられます。
他の案件と組み合わせて働くなど、自由な働き方もできます。
フリーランスエンジニアになる人は、幅広いプロジェクト経験や高度な問題解決力を持っていることが一般的で、年代も40代以上の方が多いです。
そのため、年齢が高く豊富なエンジニアであればフリーランスとして成功しやすいです。
転職活動をするのなら、自分で営業活動を行うよりも、フリーランスエージェントの利用をおすすめします。
エイジレスでは、「エイジレスフリーランス」というエージェントサービスを運営しており、フリーランスエンジニアになりたい人のサポートをしています。
SESから転職してエイジレスフリーランスでフリーランスエンジニアになった方の中には、年収アップを実現された方も数多くいらっしゃいます。
「フリーランスエンジニアになりたい」とお考えのSESエンジニアは、ぜひエイジレスフリーランスまでご相談ください。
おいとま
【SESから転職しフリーランスエンジニアとして働くためのポイント】
必要なスキル | ・案件に応じた開発言語スキル ・長年の開発経験 ・コミュニケーションスキル |
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あるとよい資格 | ・プロジェクトマネージャー ・ITストラテジスト ・案件に応じた開発言語の資格 |
メリット | ・自由な働き方ができる ・働き方次第では年収をアップさせられる |
デメリット | ・案件を自分で探さなければならない ・個人事業主のため仕事が安定しない |
向いている人 | ・会社に属さず独立したい人 ・人脈がある人 |
SESエンジニアから異業種への転職
SESから転職するエンジニアの中には、開発とは全く関係のない業種へ転職される方もいらっしゃいます。
「もう開発はやりたくない」「もっと違う仕事がしたい」と感じるSESエンジニアも少なくありません。
一度きりの人生なので、自分がやってみたい仕事にはチャレンジすべきです。
全く異業種であっても、SESエンジニアとしての経験がうまく活かせる場合もあります。
たとえば、会計や集計などの事務的な業務がある場合、SESエンジニアのプログラミングスキルは業務効率化に役立つスキルです。
ExcelVBAで自動処理を追加して事務処理を効率化すれば、転職先の人に喜ばれます。
【SESから転職し異業種で働くためのポイント】
必要なスキル | 転職先の業種による |
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あるとよい資格 | 転職先の業種による |
メリット | ・自分がチャレンジしたかった仕事ができる ・事務処理業務があれば、プログラミングスキルが役に立つことがある |
デメリット | 年齢が高くなると転職しにくくなる |
向いている人 | 20代~30代の方転職先の業種に関する知識・興味・スキルがある人 |
おすすめの転職エージェント
転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
≫リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/
特化型エージェント
≫社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/
≫ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/
≫エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
【公式】https://agent.ageless.co.jp
SESエンジニアからの転職の難易度と対策
そるふ
SESエンジニアの転職先事例をご紹介してきましたが、SESエンジニアであるがゆえに転職において難しい部分があったりコツが必要になったりすることがあります。
そのため、SESエンジニアから転職する場合にぜひ押さえておきたいポイントを解説しておきます。
SESエンジニアから転職する場合に押さえておきたいポイントは下記の3点です。
- SESエンジニアからの転職において難しいポイント
- SESエンジニアからの転職を成功させるコツ
- 選考ではどんなところが見られるのか
それぞれ順番に解説します。
SESエンジニアからの転職において難しいポイント
まずは、SESエンジニアからの転職において難しいポイントについて解説します。
SESエンジニアからの転職で難しいポイントには下記のようなものがあります。
- 開発スキルが低い
- 仕事に対して「受け身」になりやすい
- 上流工程の経験が少ない
SESエンジニアの仕事は、SES企業から紹介された案件の仕事をすることです。
仕事内容には、プログラムのコーディングのような開発メインの案件もあれば、開発ではなくテスターのみ行うような案件もあります。
そのため、「SESエンジニア」といっても常駐先で経験した業務によっては開発スキルが低い人もおり、そのような人には転職が難しいです。
また、SESエンジニアは常駐先からの指示で仕事をするため、どうしても「受け身」の体制になりやすいです。
面接時に「どのような工夫をして問題に対処してきましたか」と聞かれたときに、自分なりのアイデアで乗り越えてきた経験がないと、回答に苦慮します。
そして、SESエンジニアならではですが、上流工程の経験が少ないことも転職が難しいポイントとなります。
なぜなら、上流工程に関する求人で求められる実務経験がないと、キャリアアップしたいと思っても採用されにくいからです。
SESエンジニアの中には、「上流工程にも関わってキャリアアップしたい」と思っている人もいますが、応募先企業はこれまでの経験を重視するためハードルが高いです。
SESエンジニアからの転職を成功させるコツ
限定的なスキルしか持たないSESエンジニアが転職を成功させるためには、下記のような努力や工夫が必要です。
- 自分のキャリアプランを明確にする
- スキルの棚卸しをする
- スキルアップをはかる
転職活動を始める前に、「自分がどうなりたいのか」という「キャリアプラン」を明確にすることが大切です。
なぜなら、キャリアプランを意識した転職活動をしないと、転職自体が目的となってしまいやすいからです。
人によっては、転職活動で数多くの会社に応募することになりますが、転職活動中に自分の軸がブレてしまい当初考えていなかった業種に転職してしまうケースもあります。
自分が納得していれば良いですが「こんなはずじゃなかった」となってしまうこともあるので、まずは明確なキャリアプランを作って、転職によって何を実現したいかをハッキリとさせておきましょう。
そのためには、「スキルの棚卸し」をすることも大切です。
自分がやりたいことだけでなく、「何ができるのか」を把握しておくことで、転職後のミスマッチが少なくなります。
もし、どうしても今より高いスキルが求められる分野で働きたいのであれば、自分で勉強して資格を取るなどのスキルアップをはかることも有効です。
「実務経験はないがプロジェクトマネージャーにステップアップしたくてPMPの資格を取った」といった人は、応募先の企業にも熱意を伝えやすくなります。
転職を考えた時に悩んだり不安になったときは、こちらの記事も参考にしてみて下さい。
「転職したいけど怖い」のはどうして?それでも転職活動すべき?
転職は自分に新しい挑戦の機会を与えるとともに、生活に大きな変化をもたらします。そのため、多くの人が転職について「転職したいけど怖い」と感じる
選考ではどんなところが見られるのか
SESから転職するエンジニアは、選考でどのようなところを見られるのかについて事前に知っておくことが大切です。
おもに下記の点を見られていると思ってください。
- これまでのキャリア
- 転職の理由
- 熱意
- コミュニケーション能力
どの求人先企業も、応募者のキャリアは必ずチェックします。
「Javaの開発経験3年以上」などの条件を最初から設けている企業もあるため、働くための最低条件となるスキルが備わっているかが確認されます。
また、「なぜ転職するのか」という転職の理由を聞かれます。
採用する側としては、その理由が前向きなものであれば歓迎したいと考えるものですが、「残業が多かったから」「給料が低かったから」といったネガティブな理由を述べると印象が悪くなることもあります。
応募する際には、「未経験の言語だが、これまでの開発経験で培った自分の力を試したい」とか「これまで経験してきたWeb開発エンジニアとしてのスキルをさらに磨きたい」など、熱意があるかどうかも大切です。
そして、意外と重要なのがコミュニケーション能力です。
質問した内容に正しく答えているか、理解力やプレゼン力があるかなども、面接を通じて見られます。
プロジェクトメンバー、クライアントなどと関わるときに、スムーズなコミュニケーションができないとプロジェクトがうまく進みません。
コミュニケーション能力はすぐに身に付くものではありませんが、日常生活の会話の中で「相手が何を言いたいのか」を意識して会話するように心がけましょう。
SESエンジニアからの転職で失敗しないために見るべき求人のポイント
そるふ
それでは、SESからの転職で押さえておきたいポイントを踏まえたうえで、次は求人情報で見るべきポイントを解説します。
SESエンジニアからの転職をするときに、求人で見るべきポイントは下記のとおりです。
- 勤務先が「クライアント先」となっていないか
- 自社開発かどうか
- 企業ホームページに社員紹介があるか
- 社内イベントなどのレクリエーションがあるか
すでにSES企業で働いているのであれば敏感になるとは思いますが、求人の勤務先として「クライアント先」や「プロジェクト先」という表記があれば、現在の会社と同様に客先常駐となってしまいます。
客先常駐でもいいという人は問題ないですが、「SESがイヤだ」という人は入社後に「結局前の会社と同じじゃないか」と後悔することになりかねないので、必ず確認しておきましょう。
そして、1つのプロジェクトで長く働きたい人は、「自社開発」かどうかを必ず確認しましょう。
SESからの転職を考えている人には、「1つのプロジェクトでキャリアを積んで、上流工程・プロジェクトマネージャーなどへキャリアアップしていきたい」と考えている人もいるはずです。
これを実現するには、自社開発企業が有利です。
また、求人情報だけでは、入社後にどのようなワークスタイルになるかはつかみにくいです。
そのため、もし企業ホームページに社員紹介が掲載されていれば必ずチェックしましょう。
入社後の1日の流れや、仕事のイメージをつかむのに役立ちます。
ただし、企業ホームページに掲載されているのはあくまで「モデルケース」ということもあるので、残業や休日出勤の有無などについては改めて面接時に確認しましょう。
最後に、社内レクリエーションなどのイベントがあるかも確認してみましょう。
企業ホームページに紹介されていれば、おおよその社風や雰囲気をつかめます。
しかし、社風や雰囲気は企業の紹介ページを見ても、実際に入社してみないとわからないものです。
面接の時の雰囲気にもよりますが、可能であれば面接の際にイベントや社風についても聞いてみましょう。
SESから転職してよかったと感じた人の体験談
SESの働き方に向いている人がいれば、実際にSESで働いてみたけれど合わなかったという人もいます。
SESを辞めてよかったという人のおもな意見は、以下の4つです。
- 年齢が上がると働きづらい
- 転職したら給料が上がった
- 案件がなくなった
- スキルアップできない
以下の記事では、SESをやめてよかったと感じた人の体験談をまとめているので、興味がある人は読んでみてください。
SESを辞めてよかった理由とは?SES企業が抱える闇をエンジニアが解説!
「いまのSES企業を辞めたいけど、やめるメリットはあるの?」転職をすれば、大幅な給与アップや理想とするキャリアアップを踏める場合が多いです。
転職ならエイジレス!!
そるふ
SESからの転職を考えているエンジニアは、エイジレスへご相談ください。
エイジレスでは「何歳の人でもIT系の職場で活躍できる人材サービス」を提供しています。
転職をお考えのSESエンジニアの方には、「エイジレスエージェント」という転職エージェントサービスを展開しており、年齢不問・高年収の求人を数多く取り扱っています。
転職活動中のエンジニアの方の中には、「技術はあるのに採用を見送られてしまった」「スキルや経験を政党に評価してもらえなかった」などの辛い経験をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エイジレスエージェントでは、担当のキャリアコンサルタントがエンジニアの価値を最大限に見出し、活躍できる職場をご紹介しています。
また、フリーランスとして独立したいとお考えのSESエンジニアの方にも「エイジレスフリーランス」というエージェントサービスでお手伝いさせていただいております。
長年エンジニアとしてキャリアを積んでおり、「フリーランスとして自分を試したい」という方や、「すでにフリーランスとして働いているが新しい案件を増やしたい」というエンジニアの方におすすめです。
SESからの転職が決まらず悩んでいるエンジニアのかたや、フリーランスとしての独立を考えるうえで案件獲得に不安があるエンジニアのかたは、ぜひエイジレスまでお気軽にご相談ください。
おいとま
まとめ|SESからの転職を成功させるにはスキルアップが大切!
おいとま
そるふ
この記事を読んで以下のことがわかりました。
- SESから転職したい人に多い理由は「給与が低い」「適性と合わない」「キャリアアップの機会が少ない」「ワークライフバランスがとりずらい」など
- SESから転職するエンジニアの転職先は、自社開発企業・SIer・フリーランス・同業他社など多岐にわたる
- SESから転職するエンジニアには、年齢不問の求人を取り扱うエイジレスがおすすめ
SESから転職するエンジニアの転職先は多岐にわたります。
しかし、SESエンジニアが転職を成功させるためには、今よりもさらなるスキルアップが必要な場合があります。
また、転職活動では「自分が将来的にどうなりたいのか」「自分に何ができるのか」を明確にして、転職先を選ぶことが大切です。
現在SESからの転職をお考えのエンジニアの方は、この記事の内容も参考にしながら、自分の描くキャリアを実現できるように転職を成功させましょう。