SIerの客先常駐は8割以上|SESとの違いやメリット・デメリットを解説
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おいとま
ITエンジニア業界は、SIer、SES、自社開発の大きく3つの企業に分類されます。この記事では、そのうちSIerの客先常駐の実態・SESとの違いやその特徴・メリット・デメリットについて詳しく解説し、あなたの転職活動をサポートする情報をお伝えします。
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- 【この記事を読んでわかること】
- IT企業では客先常駐する企業が多く、全体の約8割以上を占めており、その中でも独立系SIerとSESが客先常駐が多い
- 独立系SIerとSESは、勤務形態や年収面で違いはあるものの、おもにマネジメントや上流工程を経験したい人は独立系Sier、下流工程でプログラミングスキルを磨きたい人はSESを選択すると良い
- SIerの客先常駐にはメリット・デメリットがあるが、未経験者でも働きやすく、さまざまな経験やエンジニアとしてのステップアップを考えるとメリットの方が大きい
SIerは客先常駐をすることも多い
SIerは、以下の3つに分類されることが一般的です。
- 情報システム部門が独立して出来た企業で、親会社やグループ会社のシステム開発を行うユーザー系
- パソコンなどのシステム開発部門が独立して出来た企業で、基本は親会社や自社内のシステム開発を行うメーカー系
- 親会社を持たない企業で、自社システム開発やクライアント企業の下請業務を行う独立系
それでは、各SIerの勤務場所について見ていきましょう。
会社や自社でシステム開発を行うユーザー系やメーカー系に対し、独立系SIerは自社でシステム開発を行うだけでなく、クライアント企業に客先常駐して開発を行うケースが多いと言われています。
また、システム開発に採用するソフトウェアやハードウェアにおいては、クライアントの要望に合わせて開発を行う点が独立系SIerの特徴です。
おいとま
なお、IT企業のうちほとんどが独立系SIerに分類されるため、結果的にSIerは客先常駐することが多いと言えます。
そもそも客先常駐とは何でしょうか?
そもそも客先常駐とは?
客先常駐とは、所属する会社ではなく、クライアント企業の現場に常駐してシステム開発などを行う勤務形態のことです。
何割くらいが客先常駐?
IT企業では客先常駐が多く、コロナにより減少傾向にあるものの、全体の約8割以上を占めています。
その中でも、独立系SIerとSESは客先常駐が多いとされています。
そもそも独立系SIerとSESの違いは何でしょうか?
独立系SIerとSESの違いは?
おいとま
以下、独立系SIerとSESの4つの違いについて、それぞれ詳しく解説します。
仕事の請け方の違い
独立系SIerとSESでは、クライアント企業からの仕事の請け方に違いがあります。
まず独立系SIerが、クライアント企業からシステム開発の要件定義や設計以降の工程について直接仕事を請け、製造工程以降を独立系SIerの下請けとしてSESへ依頼することが多いです。
契約形態の違い
独立系SIerとSESでは、契約形態に違いがあります。
独立系SIerは、クライアント企業と請負契約で契約し、納品物を納めることで報酬を得ることが一般的です。
それに対してSESは、準委任契約で契約し、納品物ではなく労働力に対して報酬が支払われます。
求められるスキル
独立系SIerとSESでは、求められるスキルにも違いがあります。
SIerはシステム開発の上流工程に関わることが多く、またプロジェクトを円滑に遂行出来るように管理する役割を担うため、マネジメントスキルも必要になってきます。
一方、SESは下流工程を任されることが多く、まずはプログラミングスキルが重要です。
年収の違い
独立系SIerとSESでは、年収に違いがあります。
システム開発のプロジェクトは多重下請け構造となっているケースが多く、クライアント企業から元請けSIer、元請けSIerから2次請けSIerと何層にも渡って再委託されるのが通例です。
SESはさらに下流の3次請け以降が多いとされているため、SIerに比べると年収が下がります。
以上のことから、独立系SIerとSESではさまざまな面で違いが見られます。
ここまで独立系SIerとSESの違いについて解説してきました。
それでは、転職するなら独立系SierとSESのどちらがお勧めでしょうか?
独立系SIerとSESはどちらがお勧め?
将来的にクライアントと密にやり取りしながら、要件定義や設計工程などの上流工程に対応出来るスキルを身に着けたい人や、マネジメントスキルを身に着けたい人は独立系SIerがお勧めです。
一方で、IT業界未経験の人やさまざまな経験を積み、より多くのプログラミングスキルを身に着けて行きたい人にはSESがお勧めです。
それぞれの特徴を理解した上で、自身が将来目指したい所はどこにあるのかを考え、選択されると良いと思います。
また、SESで経験を積んだ上で、SIerに転職する方もいますので、そう言った道を選択されるのも良いでしょう。
次に、客先常駐が少ないSIerの特徴については、どんなものがあるでしょうか?
客先常駐が少ないSIerの特徴
おいとま
IT転職の限界年齢は何歳?未経験でもOK?重要ポイントを徹底解説見出し「【年代別】IT転職で重視されるスキルや経験を解説」
SIerには客先常駐が多い企業がたくさんありますが、中には客先常駐が少ないSIerもいます。
客先常駐が少ないSIerの特徴として、以下4つ挙げられます。
- 元請け(プライム案件)が多いSIer
- ユーザー系のSIer
- 自社製品開発を行っているSIer
- テレワークを推奨しているSIer
それぞれ解説します。
元請け(プライム案件)が多いSIer
クライアントからの元請け案件(プライム案件)が多いSIerは、自社を拠点として開発を行うことが多いです。
また、期間限定でクライアント企業に派遣契約として常駐し、その後自社に持ち帰って請負契約で開発を行うケースも珍しくありません。
ユーザー系のSIer
親会社やグループ会社の情報システム部門が独立して出来たSIerであるため、基本親会社やグループ会社のシステム開発を行います。
自社で開発を行うことが一般的のため、客先常駐はほとんどありません。
自社製品開発を行っているSIer
自社製品をメインで開発しているSIerは自社で開発を行っているため、基本客先常駐はありません。
テレワークを推奨しているSIer
テレワークを積極的に活用している企業は、客先常駐しなくても開発を行うことが出来るため、基本客先常駐はないと言えます。
以上が客先常駐が少ないSIerの特徴になります。
参考までに、元請け案件が多く、客先常駐が少ない傾向にある代表的なSIerは以下のとおりです。
おいとま
会社名 | 平均年収 |
---|---|
日本マイクロソフト株式会社 | 1,266万円 |
日本オラクル株式会社 | 870万円 |
株式会社電通国際情報サービス | 1,057万円 |
株式会社NTTデータ | 852万円 |
株式会社野村総合研究所 | 1,232万円 |
富士通株式会社 | 859万円 |
日本IBM株式会社 | 815万円 |
次に、客先常駐が多いSIerの特徴については、どんなものがあるでしょうか?
客先常駐が多いSIerの特徴
おいとま
これまで客先常駐が少ないSIerの特徴について、詳しく解説しました。
一方、客先常駐が多いSIerの特徴として、以下4つ挙げられます。
- クライアントに大手SIerが多い
- 従業員数に対してオフィスが狭い
- 求人の勤務地が明確に記載されていない
- 自社製品をあまり開発していない
それぞれ解説します。
クライアントに大手SIerが多い
クライアントに大手SIerが多い場合は、大手SIerが元請けとなり、大手SIerの下請けとして客先常駐になるケースが多いです。
従業員数に対してオフィスが狭い
客先常駐が多いSIerの社員は、基本オフィスでは作業をしないため、従業員全員の座席を用意していない企業が多いです。
そのため、従業員数に対してオフィスが狭い傾向にあります。
求人の勤務地が明確に記載されていない
客先常駐の多いSIerは、プロジェクトが終了次第、ほかのクライアント企業に勤務地が変更になることも少なくありません。
そのため、求人案内の勤務地には複数記載されていたり、明確に記載されていなかったりすることが多く、その場合は客先常駐の可能性が高いです。
勤務時間の所に「客先に準ずる」と記載がある場合も、客先常駐の可能性がさらに高まります。
ただ、大手メーカーや大手SIerがクライアント企業になることが多いため、しっかり成果を出すことが出来れば同じクライアント企業で10年以上勤務するケースもあるでしょう。
自社製品をあまり開発していない
自社製品を開発しないSIer、つまりSIerの中で一番多い独立系SIerであれば、客先常駐が多い傾向にあります。
一方で、自社製品をメインで開発するユーザー系SIerであれば、逆に客先常駐が少ないと言えます。
以上が客先常駐が多いSIerの特徴になります。
参考までに、客先常駐が多い代表的なSIerは以下のとおりです。
会社名 | 平均年収 |
---|---|
株式会社ソルクシーズ | 614万円 |
富士ソフト株式会社 | 600万円 |
鈴与シンワート株式会社 | 631万円 |
コムチュア株式会社 | 562万円 |
株式会社昭和システムエンジニアリング | 551万円 |
次に、SIerにおける客先常駐のメリットとデメリットはどんなものがあるでしょうか?
SIerにおける客先常駐のメリット・デメリット
おいとま
これから、SIerにおける客先常駐のメリット・デメリットについて、詳しく解説します。
SIerにおける客先常駐のメリット
おいとま
まずはSIerにおける客先常駐のメリットとして、以下3つ解説します。
さまざまな開発に携わることが出来る
プロジェクト終了後、別のクライアント企業に変更になるケースも多いため、同じ会社に所属しながらさまざまな開発経験を積めることは大きなメリットと言えるでしょう。
さまざまなスキルを持ったエンジニアと交流出来る
プロジェクトには他社のエンジニアで高スキルの人やモチベーションが高い人も多数いるため、刺激を常に貰いながら働く事が出来ます。
クライアント企業の社員と話す機会もあるため、信頼関係を構築する良い機会となっています。
未経験でも働きやすい
昨今ITエンジニア不足により、未経験エンジニアの採用に乗り出している企業も少なくはありません。
そのため、未経験エンジニア向けの育成プログラムの準備を進めている企業も多く、未経験でも働きやすいと言えます。
以上により、エンジニアとしての中長期的なステップアップを望むのであれば、客先常駐で働くことはより良い環境であると言えるでしょう。
次に、SIerにおける客先常駐のデメリットはどんなものがあるでしょうか?
SIerにおける客先常駐のデメリット
おいとま
SIerにおける客先常駐のデメリットとして、以下3つ解説します。
帰属意識が持てない
客先常駐中の人は自社とコミュニケーションが取り辛い環境にあるため、社内の仕組みが整ってない場合、自社への帰属意識が低くなりやすいです。
そのため、自社に戻っても雰囲気になじめなかったり、自社のメンバーと人間関係を構築する時間が取れないことから、常駐先で困っていることや悩みなどを自社メンバーに相談しづらい状況に陥る傾向にあります。
自社から正当な評価を受けにくい
客先常駐しているメンバーの上司は基本自社にいることが多いため、客先常駐メンバーの作業状況を把握しづらい状況にあります。
そのため、周りの人から聞く情報を頼りに評価することになり、正当に評価されない傾向にあります。
ただし、一番状況を把握している客先にいるメンバーや時にはクライアント企業の社員の人にヒアリングするなど、正当に評価してくれる素晴らしい上司も中にはいるため、必ずしも正当に評価されないとは言い難いです。
クライアント先の就業規則や開発ルールに縛られる
客先常駐する場合は、契約形態にもよりますが、クライアント企業の就業規則にあわせる必要があります。
また、クライアント企業の社員と同じプロジェクトで開発を行うことが多いため、開発ルールや開発ドキュメントはクライアント企業のルールに縛られることが多いです。
そのため、特にフリーランスなどは、その開発ルールになじめず、ストレスを感じる人も少なからずいます。
以上が客先常駐のデメリットですが、運用次第では解消出来そうなものもあるので、そこまでマイナスとして捉える必要性はないでしょう。
おいとま
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まとめ
この記事を通して、以下の3つのことがわかりました。
- IT企業では客先常駐する企業が多く、全体の約8割以上を占めており、その中でも独立系SIerとSESが客先常駐が多い
- 独立系SIerとSESは、勤務形態や年収面で違いはあるものの、おもにマネジメントや上流工程を経験したい人は独立系SIer、下流工程でプログラミングスキルを磨きたい人はSESを選択すると良い
- SIerの客先常駐にはメリット・デメリットがあるが、未経験者でも働きやすく、さまざまな経験やエンジニアとしてのステップアップを考えるとメリットの方が大きい
これまで解説したように、IT企業には様々な特徴を持ったSIerが多数存在します。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、今後の転職活動に役立てて頂けると幸いです。
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転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
≫リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
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