Pythonエンジニアの年収や仕事内容をIT経験者向けに徹底解説

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Pythonは人工知能(AI)やデータ分析などの最先端分野で活用される、いま注目のプログラミング言語です。Pythonエンジニアは、現在人材が不足しており高収入といわれています。
ほかの言語をメインに活躍しているエンジニアの中には、Pythonの将来性に魅力を感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、Pythonエンジニアの仕事内容や求められるスキル、収入、キャリア、将来性などを詳しく解説します。

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さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • Pythonエンジニアの仕事はPython言語を使った、AIやデータ分析、WEBアプリケーションなどのシステム開発
  • Pythonエンジニアの年収相場は、正社員で400万円〜630万円で、ほかの言語に比べて高い
  • AIやデータ分析など専門分野で活躍できるエンジニアはさらに高収入が期待できる
  • Pythonが得意とするAI分野は今後さらなる発展が予想されており、Pythonエンジニアの将来性は高い
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Pythonエンジニアの仕事を知る

  Pythonの開発例  

Pythonエンジニアとは、Pythonを使ってAIやデータ分析、WEBアプリケーションなどのシステムを開発するエンジニアです。
まずはPythonエンジニアの仕事内容を知るために、下記の3つのポイントを見てみましょう。

  • Pythonの特徴
  • Pythonエンジニアの役割と業務範囲
  • Pythonエンジニアに求められるスキル

Pythonの特徴

Pythonは1991年に開発されたプログラミング言語です。よく耳にするため、新しい言語というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、PythonはJava(1995年誕生)よりも長い歴史を持っています。
近年注目を集めるようになったのは、人工知能(AI)やデータ分析など最先端の分野で活用されているためです。
Pythonには、主に下記のような特徴があります。

  • 少ないコード量と読み書きしやすい文法
  • インタプリタ言語で開発しやすい
  • 機械学習やデータ分析のためのライブラリが豊富

それぞれ内容を見てみましょう。

少ないコード量と読み書きしやすい文法

Pythonの大きな特徴は、少ないコード量でプログラミングができ、文法もシンプルで読み書きしやすいことです。
コード量が少ないことで、ほかの言語と比べて効率的に開発できます。
また、文法がシンプルなため、コーディング時にミスをしにくく、エラーも見つけやすいのが特徴です。
Pythonのシンプルな文法は習得のしやすさにもつながります。

インタプリタ言語のため開発しやすい

Pythonはインタプリタ言語に分類されます。インタプリタ言語とは、プログラムを実行する都度、人間が読めるプログラムから、コンピューターが読める機械語に翻訳するタイプの言語です。
記述したプログラムをその場で実行し、エラーを確認しながら開発できるため、開発しやすいという利点があります。
一方で実行時に都度機械語に翻訳するため、事前にまとめて機械語に翻訳しておくタイプのコンパイラ言語(JavaやC言語など)と比べて処理速度が遅いという欠点があります。

機械学習やデータ分析のためのライブラリが豊富

Pythonが近年注目されている大きな理由は、AIの機械学習やデータ分析などの先端分野向けのライブラリが豊富に提供されていることにあります。
ライブラリを使うことで、難しい機械学習やデータ分析の技術を用いた開発を行うことが可能です。
機械学習の代表的なライブラリとして「TensorFlow,」「scikit-learn」「PyTorch」、データ分析では、「Pandas」「NumPy」「Matplotlib」などがあります。

Pythonエンジニアの役割と業務範囲

Pythonエンジニアの役割は、Pythonを用いて下記のような分野のアプリケーションを開発することです。

  • AI(機械学習)
  • データ分析
  • サーバーサイドのWEBアプリケーション開発
  • システム自動化
  • ゲーム開発

Pythonエンジニアは上記のような分野で、Pythonを使ったプログラミングはもちろん、設計やテスト、維持保守などの業務を担います。
AIやデータ分析の分野では、データサイエンティストとしてビッグデータの分析や可視化を担うのもPythonエンジニアの役割のひとつです。

Pythonエンジニアに求められるスキル

Pythonエンジニアが身につけるべき3つのスキルを紹介します。

  • Pythonの開発スキル
  • 関連する言語や環境の知識
  • AIやデータ分析など専門分野の知識

Pythonの開発スキル

Pythonエンジニアとして開発を行うには、Pythonの文法や構文、ライブラリに関する知識とそれを活用するスキルが必要です。Pythonの特徴で説明したとおり、Pythonの文法はシンプルなため、書籍などでの独学でも比較的習得しやすいでしょう。

関連する言語や環境の知識

WEBアプリケーションやゲームの開発でPythonを使う場合、関連する言語やサーバー環境の知識も習得すると、業務の幅が広がります。Pythonはサーバーサイドの開発言語です。フロントエンド開発に使われる「HTML」「CSS」「JavaScript」や、サーバ処理で関連するデータベースなどの知識があると良いでしょう。

AIやデータ分析など専門分野の知識

AIやデータ分析などの専門分野で開発を行うには、Pythonを含むシステム開発のスキルに加えて、高度な専門知識が必要です。
AIであれば機械学習や深層学習、アルゴリズムなど、データ分析であれば数学や統計学、データの可視化、ビジネス活用などがあります。

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Pythonエンジニアの気になる収入事情

  Pythonエンジニアの年収相場  

高収入といわれているPythonエンジニアの正社員年収相場は360万円~1000万円といわれています。
「正社員」「フリーランス」「未経験」の3つに分けて見てみましょう。

正社員Pythonエンジニアの年収相場は360万円〜1000万円

エイジレスエージェントによると、Pythonエンジニアの平均年収811万円です。他言語と比較してみましょう。

平均年収
Python 811万円
Java 738万円
PHP 780万円
JavaScript 730万円
C#.NET 830万円
Python 811万円
Ruby 950万円
この年収は、PythonでWEB開発などを行う一般エンジニアと、AIやデータ分析など専門分野のエンジニアの両方が含まれたものです。
分野により年収の傾向が異なるため、WEBエンジニアとAIエンジニア、データサイエンティストと分野を絞って探すのがおすすめです。
Pythonエンジニアの中でも、専門性の高い分野のエンジニアほど高年収が期待できます。

▼案件例
・ソフトウェアエンジニア:400万〜600万円/年
【募集内容】業務を効率化/自動化するアプリケーションの 開発業務
・データサイエンティスト:450万〜850万円/年
【募集内容】データ分析やAI開発に特化した部署でリーダを担う方
会員登録で非公開・新着案件も紹介可能です。

フリーランスPythonエンジニアの月収相場は60万円台〜100万円以上

エイジレスフリーランスによると、フリーランスのPythonエンジニアの月収相場は平均70万円です。スキルによる月収の幅は大きく、60万円台から100万円以上と差があります。

「レバテックフリーランス」の調査を参考に、ほか言語のエンジニアの月収とも比べてみましょう。

まずはWEB開発言語です。

言語 平均月収 最高月収
Python 76万円 145万円
Java 69万円 165万円
PHP 72万円 165万円
JavaScript 72万円 145万円
C# 67万円 165万円
Ruby 80万円 145万円

平均月収はRubyに次ぐ高さとなっており、月収の分布のボリュームゾーンもほかの言語より高い傾向が見られます(参考のレバテックフリーランスのサイトを参照)。正社員の場合と同じく、AIやデータ分析など専門分野のエンジニアの高収入が、平均を高めているものと推測されます。

続いて、AI開発やデータ分析に用いられる言語との比較です。

言語 平均月収
Python 70万円
SAS 65万円

平均月収は、SASより高いという結果でした。活用しやすい言語の月収が高くなる傾向にあります。
なお、トレンドやスキルによって単価は変動するため、参考程度とお考えください。
需要の面では、Pythonが圧倒的に強いといえるでしょう。

▼案件例
・サーバーサイドエンジニア:670,000円/月
【募集内容】営業支援ツールを改修を担当するエンジニア
・プロジェクトリーダー:10,000,000円/月
【募集内容】AI関連(特に画像解析)のシステム/アルゴリズム開発プロジェクトでPLを担当するエンジニア
会員登録で非公開・新着案件も紹介可能です。

参考:エイジレスフリーランス

未経験のPythonエンジニアの年収相場は300万円〜450万円

未経験のPythonエンジニアの年収は正社員やフリーランスの収入範囲を参考にすると、300万円〜450万円程度と推測されます。1社でキャリアアップしていく場合も、転職やフリーランスで活動する場合も、まずは多くの開発をこなして実績を積み上げていくことで収入アップにつながるでしょう。

▼案件例
・ソフトウェア開発職:372万〜450万円/年
【募集内容】ソフトウェア開発業務
・開発エンジニア:301万〜378万/月
【募集内容】開発案件
会員登録で非公開・新着案件も紹介可能です。

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Pythonエンジニアとしての収入水準を知るためには

ここまでは統計的な数値をもとに紹介しました。具体的に、自身の経歴を踏まえた収入の目安を知りたい場合には以下のようなサービスを利用してみましょう。

  • 手軽に知りたい|市場価値診断サービス
  • 詳しく知りたい|転職エージェント

それぞれ詳しく解説します。

手軽に知りたい|市場価値診断サービス

市場価値診断サービスは、ネット上で自身のスキルや経験に関するいくつかの質問に答えると、適正年収などを提示してくれるサービスです。会員登録すると、より詳しい分析や企業からのオファーを受けられます。

詳しく知りたい|転職エージェント

より正確な自身の市場価値を知りたい方は、転職エージェントに登録すると良いでしょう。自身の詳しい経歴や希望の職種、働き方などを伝えると、豊富な企業情報の中から最適な転職先を紹介してくれます。実際の求人情報を知ることで、正確な収入水準を知ることが可能です。

収入水準は、弊社サービス「エイジレスエージェント」でもご相談いただけます。
エイジレスフリーランスは、年齢不問の求人のみを扱い、キャリアコンサルタントがひとりひとりの経験やスキルに合わせて企業・案件を紹介するサービスです。

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Pythonエンジニアのキャリアを考える

  Pythonスキルアップ  

Pythonエンジニアの働き方やキャリアアップ、転職ノウハウなどを見てみましょう。

Pythonエンジニアの多様な働き方

Pythonエンジニアは多様な働き方が可能です。

まずは、企業に所属して社員として働く方法があります。安定した収入や、福利厚生、研修によるスキルアップのサポートなどが魅力です。一方、関われる仕事や働く場所は、所属する企業によって制約があります。

Pythonエンジニアには、独立してフリーランスとして働く道もあります。前述の収入事情を見ても分かるとおり、高いスキルと経験があれば、会社員エンジニアよりも高い収入が期待できるでしょう。フリーランスは、自身で案件を選べるので働く場所や時間なども比較的自由に決められますが、収入は不安定でスキルアップも自己責任で行うことが必要です。

また、近年は副業を解禁する企業も増えています。クラウドソーシングなどで案件を受注し、退社後や土日に副業としてリモートワークでPython開発を行うことも可能です。

Pythonエンジニアがキャリアアップする手段

Pythonエンジニアがキャリアアップする手段を紹介します。

  • AIエンジニアを目指す
  • データサイエンティストを目指す
  • マネジメントスキルを身につける

AIエンジニアを目指す

AIは将来さまざまな分野で活用されることが予想され、現在のIT業界でもっとも注目度の高い分野といって良いでしょう。そんなAI開発で高い人気を誇るのがPythonです。高度な専門知識が必要なAIエンジニアは人材が不足しており、高い収入が期待できます。
AIエンジニアを目指すには、Pythonのスキルに加えて機械学習や画像認識、自然言語処理といった専門分野の知識を身につけることが必要です。

データサイエンティストを目指す

データサイエンティストはビッグデータを解析し、ビジネスなどに活用する専門家です。Pythonなどで構築したツールを使って、データ収集、クリーニング、分析、可視化、モデリングなどを行います。
データサイエンティストには、上記のようなスキルに加えて数学や統計学などの高い専門知識も必要です。もともと知見のある方は、挑戦してみるのも良いでしょう。

マネジメントスキルを身につける

専門性の高い分野への転身はハードルが高い場合でも、現在携わっている分野でより上位の役割を担うことでキャリアアップする道もあります。Pythonエンジニアに限った話ではありませんが、エンジニアとしてキャリアアップするには、マネジメントスキルの向上が重要です。
チームリーダーやプロジェクトマネージャーなど上級エンジニアとして活躍するには、技術力に加えて、課題解消やコミュニケーション、リーダーシップなどのスキルが求められます。

未経験のPythonエンジニアが技術を磨く方法

未経験のPythonエンジニアが、案件に参画できるだけの技術を身につける方法を紹介します。

  • Pythonの基礎知識を学ぶ
  • 実際に手を動かしてみる
  • 資格を取得する
  • 実践経験を積む

Pythonの基礎知識を学ぶ

まずはPythonの基本的な文法や構文、基本的なライブラリの使い方などを学びましょう。Python公式のチュートリアルや書籍などで独学でも学べます。
Pythonは文法がシンプルで読み書きしやすく、初心者でも学びやすい言語です。C言語やJavaの経験があれば、さらに理解は早いでしょう。
体系的に学びたい場合にはオンライン講座やプログラミングスクールもおすすめです。

参考:Pythonチュートリアル

実際に手を動かしてみる

Pythonの基礎的な文法を学んだら、実際にプログラミングして動かしてみることで理解を深めましょう。「試しにPythonを触ってみたい」というレベルであれば、「Google Colab」でWEBブラウザからプログラミングを体験できます。手軽にできるので練習におすすめです。
自分だけの環境を構築してもう少し本格的にやるなら、PCにPythonをインストールして存分にプログラミングしましょう。

参考:Google Colab
参考:Python環境構築ガイド

資格を取得する

習得した知識やスキルを確かめるには、資格の取得がおすすめです。
Pythonには「一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会」が主催する下記の3つの資格があります。

  • Python3エンジニア認定基礎試験
  • Python3エンジニア認定データ分析試験
  • Python3エンジニア認定実践試験

基礎試験とデータ分析試験の合格率は75%前後と難易度は高くありません。
どちらも文法やデータ分析の基礎レベルの試験なので、習得した知識やスキルを試すにはちょうど良いでしょう。
実践試験は2022年11月から正式に開始された新しい試験のため、合格率等の情報は不明です。
資格を取得すれば、転職や案件獲得の際のスキル証明にも役立ちます。

実践経験を積む

基礎知識・スキルを身につけたら、実践経験を積みましょう。実践力を身につけるには、経験するのが一番です。
初めての案件は、クラウドソーシングで「未経験可」のものを探して応募するのが良いでしょう。簡単なコーディング案件から徐々にレベルを上げていくことで、自信をつけながらレベルアップしていくことが可能です。

Pythonエンジニアの転職ノウハウ

Pythonエンジニアへの転職活動をする際のポイントは下記の3つです。

  • スキルをアップデートする
  • ポートフォリオを作成する
  • 転職サイトや転職エージェントを活用する

スキルをアップデートする

エンジニアを募集する企業の多くは、最新のスキルを持ったエンジニアを求めています。特に最先端のAIやデータ分析などの分野に転職する場合にはその傾向は強いでしょう。Pythonに関する知識はもちろん、関連する技術や知識を常に新しい情報にアップデートしていくことが大切です。

ポートフォリオを作成する

転職では、自身のスキルを転職希望先にしっかりと知ってもらう必要があるため、ポートフォリオの作成が有効です。
ポートフォリオとは、実際にPythonを使って開発したアプリケーションを指します。転職活動時に企業に見せることで、スキルレベルや熱意の高さをアピールできます。

転職サイトや転職エージェントを活用する

転職活動を効果的に進めるには、転職サイトや転職エージェントの活用が欠かせません。転職サイトには多くの求人が集まっているので、自身の希望にあった企業を効率的に探せます。転職エージェントは、企業の紹介だけでなく、カウンセリングや面接の手配、条件交渉などのサポートも受けられるのが魅力です。

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おすすめの転職エージェント

転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!

  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/

特化型エージェント
社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/

ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/

エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
【公式】https://agent.ageless.co.jp

Pythonエンジニアの求人や案件

  エンジニア案件の探し方  

WEB開発やゲーム開発などに加えて、AIやデータ分析分野でも使われるPythonは、さまざまな企業やプロジェクトで活用されています。
Pythonエンジニアを求める企業や開発プロジェクトを見てみましょう。

Pythonエンジニアを求める企業

汎用性の高いPythonを扱えるエンジニアは、下記のような企業に需要があります。

  • ソフトウェア開発会社
  • インターネット関連企業
  • AI関連企業

ソフトウェア開発会社

ソフトウェア開発会社は、さまざまな企業から開発案件を受託して、常駐や持ち帰りで開発を請け負う会社です。
ソフトウェア企業に所属する場合、受注先企業の案件に応じて、WEB開発やAI開発、データ分析などさまざまな分野の案件を経験できる可能性があります。

インターネット関連企業

PythonはWEBアプリケーションやモバイルアプリ、ゲームの開発でも広く活用されています。それらの事業を手掛けるインターネット関連企業でも、Pythonエンジニアへの需要は旺盛です。
Pythonを使っている有名企業としては、サイバーエージェント、Yahoo、楽天などが知られています。

AI関連企業

AIやデータ分析などの技術を使って、最先端のビジネスを展開している企業でもPythonエンジニアへの需要があります。
高い専門性を要する分野ですが、その分高い収入が期待できるでしょう。

Pythonが使われる開発プロジェクト

ここまで見てきたように、PythonはWEBアプリケーションやゲームなどの開発から、AI・データ分析などの専門分野まで幅広く活用されています。
Pythonが使われる開発プロジェクトの事例として、Pythonで開発された有名なサービスを見てみましょう。

YouTube

Pythonで開発されているサービスの代表格は、動画配信プラットフォーム「YouTube」です。主に、動画のアップロードや再生、検索、レコメンドなどを処理するサーバーサイドのアプリケーションで活用されています。

Cygames

サイバーエージェントグループのゲーム開発会社「Cygames」でもPythonが活用されています。Cygamesでは、大規模ゲーム開発エンジン「Cyllista Game Engine」において、開発効率を高めるためにPythonが利用されているとのことです。

参考:Cygames Engineers’ Blog

ChatGPT

人間のような自然な文章を生成することで話題のAI「ChatGPT」も、Pythonで開発されています。ChatGPTは、検索の常識を変える技術ともいわれており、Microsoftやイーロン・マスク氏が多額の出資をしていることでも話題になりました。このような世界の最先端の技術に利用されていることからも、Pythonの実用性の高さがわかります。

Pythonエンジニアが業務委託案件を見つける方法

フリーランスや副業で活動するPythonエンジニアが業務委託案件を見つけるための、おすすめの方法を紹介します。

  • エージェント
  • クラウドソーシング
  • ネットワーキング

エージェント

自分にあった企業や案件探しをプロに任せたい場合には、エージェントを利用する方法もあります。エージェントは、伝えた希望に沿った企業や案件を紹介してくれるサービスです。契約や報酬請求などの事務処理も任せられるので時間を節約できます。

年齢不問の求人をお探しなら、弊社の「エイジレスフリーランス」をご活用ください。
エイジレスフリーランスは、年齢不問の求人に特化して、お一人ずつの希望やキャリアにあった企業・案件を紹介するサービスです。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、インターネットを通じて外部の人材や企業を利用して、タスクやプロジェクトを遂行する業務の形態です。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのサービスがあり、Pythonエンジニア向けの案件も多数募集されています。案件内容や働き方、報酬などはさまざまなので、自身のスキルレベルや希望にあった案件が見つけられます。

ネットワーキング

ネットワーキングは、自身のコネクションを活用して案件を探すことです。例えば、元同僚や取引先、同業の友人などを通じて案件を紹介してもらえる場合があります。ほかにも、オンラインのコミュニティやSNSのつながりなどを通じて案件を獲得するケースも増えています。

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Pythonエンジニアの将来性

  Pythonエンジニアの将来性  

ここまで見てきたように、Pythonはいまもっとも注目度の高いプログラミング言語のひとつです。
プログラミング言語の人気を測定する「TIOBE Index」では、2023年1月現在で1位(2023年1月)となっています。
Pythonは2018年ごろから人気が上昇し始め、現在も右肩上がりに上昇を続けています。

2023年 2018年 2013年 2008年 2003年 1998年
Python 1位 5位 8位 7位 13位 28位

参考:TIOBE Index

Pythonの強みはなんといっても、WEBアプリケーション開発やゲーム開発に加えて、最先端のAIやデータ分析分野でも広く活用されている点です。
AIは今後ますます世の中に浸透していくことが予想され、ビッグデータの解析も高度化するビジネスにおいて欠かせないツールとなることが見込まれます。

総務省の情報通信白書でもAIの市場規模は2025年には2020年のおよそ2.3倍になると予測されています。
このように、もっとも勢いのある分野の中心を担うPythonエンジニアは、将来性の高い職種といえるでしょう。

参考:総務省「令和4年版 情報通信白書

今からPythonエンジニアを目指すべき?

下記の点からPythonエンジニアへの転職・転向は将来性のある選択肢といえるでしょう。

  • PythonはWEBアプリケーション開発からAI、データ分析など活用範囲が幅広く、需要が旺盛
  • AIやデータ分析などの先端分野はこれから確実に伸びていく分野で、収入も高い
  • JavaやC言語などに比べてまだPythonエンジニアは少なく人材不足

ほかのプログラミング言語の経験があれば、Pythonの習得自体は難しくありません。
ただ、高収入のAIエンジニアやデータサイエンティストを目指すには、Pythonに加えて高度な専門知識が必要です。Pythonエンジニアになったからといって、高収入が約束されるわけではありませんのでご注意ください。

まとめ

Pythonは、幅広い分野で活用される汎用性の高い言語です。いま注目のAIやデータ分析などにも使われることから、人気言語の一つになっています。
Pythonエンジニアの収入相場は正社員で400万円〜630万円程度です。Pythonエンジニアの中でも、AIやデータサイエンティストなど高い専門性が求められる分野では、さらに高収入が期待できます。
今後のAIの浸透により、Pythonエンジニアはさらに活躍の場が増えることが予想され、将来性の高い職種といえるでしょう。

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執筆者
しーそー
大手証券系システム会社での20年間のシステムエンジニア(SE)歴を経て、2022年4月よりライターの道へ。前職では主に設計・要件定義などの上流工程やプロジェクトマネジメントを経験。職歴を活かしたIT・金融関係の記事や、趣味と実益を兼ねた資産運用・仮想通貨などが得意ジャンル。2児の父として子育てにも奮闘中