システムエンジニア(SE)の年収相場は?年収UPの秘訣や役立つ資格を解説

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現役のシステムエンジニアとして活躍している人の中には、自分の年収が妥当なのか、年収アップが可能なのかを知りたい人も多いでしょう。 

結論からいうと、システムエンジニアの年収相場は515.9万円で、全職種の平均462.6万円より53.3万円ほど高いです。

年代が上がるにつれて、また、企業規模が大きくなるほど年収は上がる傾向があります。

この記事では、

  • システムエンジニアの年収相場
  • 年収アップの方法
  • 年収が高い理由
  • 年収アップに役立つ資格

などについて詳しく解説していくので是非参考にしてみてくださいね!

本記事を読んだシステムエンジニアの方で自分の年収が低いと感じたら、一度転職を検討してみるのも良いかもしれません。

弊社エイジレスはSIer、ベンダー、ITコンサルタントに特化しており、業界知識が豊富で、非公開求人も多数保有しています。システムエンジニアの最適な職場や給与条件の提案が可能です。

また、業界特化により、企業からも信頼も得ているため、内定や年収UPを実現しています。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • システムエンジニアの年収相場は515.9万円で全職種の平均より高い
  • 経験年数が増えるほど平均年収は上がり、10年〜15年で560万円、15年以上で600万円超え
  • 大きく年収アップしたいなら、転職やフリーランスになるのが早いが、リスクもあるため慎重に
  • 年収アップのためにはスキルアップとそれを証明する資格取得が有効

システムエンジニア(SE)の年収相場は515.9万円

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の令和4年版によると、システムエンジニア(プログラマーも含む)の平均年収は515.9万円です。全職種の平均462.6万円と比べると50万円ほど高く、システムエンジニアは高年収が期待できます。

職種平均年収(万円)
システムエンジニア515.9
全職種462.6

同調査をもとに、いくつかの切り口でシステムエンジニアの年収を見ていきましょう。

【経験年数】経験とともに年収アップ

経験年数別の平均年収は下記のとおりです。

経験年数平均年収(万円)
全体515.9
0年302.4
1〜4年434.8
5〜9年488.3
10〜14年565.2
15年以上615.9

未経験者(0年)は300万円台と低いものの、経験とともに年収アップし10年以上では560万円を超えてきます。

【年代】50代がもっとも年収が多い

年代別の平均年収は下記のとおりです。

年代平均年収(万円)
全体515.9
20代367.3
30代525.5
40代613.0
50代660.2
60代500.0

年功序列が根強い日本では、年代が上がるにつれて年収が高くなっています

別の調査結果ですが、成果主義が根付くアメリカのIT人材の年代別年収を見てみましょう。

出典:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果|経済産業省

アメリカでは、そもそもIT技術者の年収水準が高いのに加え、30代の平均年収がもっとも高くなっています。
高いスキルと英語力に自信がある人は、外資系企業や海外での活躍を視野に入れるのも良いでしょう。

【企業規模】規模に比例して年収が高くなる傾向

企業規模別の平均年収は下記のとおりです。

企業規模平均年収(万円)
全体515.9
10〜99人430.6
100〜999人500.0
1,000人以上631.5

企業規模に比例して年収は高くなる傾向があります。
高年収を得たいなら、大手企業を目指すのが良いでしょう。

以上、システムエンジニアの年収相場でした。
次は、システムエンジニアの年収アップ方法を解説します。

システムエンジニアが年収アップする5つの方法

システムエンジニアは、スキルと開発実績を積み上げて市場価値を高めていくことで年収アップが期待できます。年収アップの4つの方法を見ていきましょう。

  • 企業内でキャリアアップを図る
  • より収入の高い企業に転職する
  • より高年収な職種へキャリアチェンジする
  • フリーランスとして独立する
  • 高度な資格を取得して市場価値を高める

企業内でキャリアアップを図る

企業内でのキャリアアップは、もっともリスクが少なく安定的に年収を高める方法です。

参画する開発プロジェクトで着実な実績を残すことで、役職が高まるとともに年収アップが期待できます。

ただし、企業内でのキャリアアップは一般に時間がかかるうえ、上昇幅や上限は企業によって制限がある点が難点です。また、役職が上がると開発業務よりも管理業務が主体になる傾向があり、不本意に感じる人もいるでしょう。

エンジニアとしての役割のまま早く年収アップを図りたいなら、次に紹介する転職を検討しましょう。

▼システムエンジニアのキャリアパスを詳しく知りたい人はこちら

より年収の高い企業に転職する

より年収の高い企業への転職は、企業内でのキャリアアップと比べて、早く大きく年収アップできる可能性があります。

もし、スキルや経験に見合った待遇を得られていないと感じるなら、転職を検討しましょう。新たな環境で働くことで、システムエンジニアとしての視野が広がることも期待できます。

ただし転職には、期待していた環境や待遇と違っていたり、新たな環境になじむのに時間がかかったりするリスクもあります。

転職活動では、まず自信の持つスキルセットや希望するキャリアパスを自己分析し、転職先企業がマッチするかをしっかりと見極めることが重要です。

▼システムエンジニアの転職事情を詳しく知りたい人はこちら

以下の記事では、年収が高く優良なSIerをまとめているので、転職を検討する際の参考になります。興味がある人は読んでみてください。

▼SIerの年収ランキングを詳しく知りたい人はこちら

より高年収な職種へキャリアチェンジする

年収を上げる方法として、需要が高く収入がアップしやすい職種に転職することも効果的です。

自分の得意な分野にキャリアチェンジすることを考えてみると良いでしょう。

以下は、大手求人サイトの2024年1月時点の求人情報からそれぞれの職種ごとの平均年収です。

より高い専門性が求められる職種へキャリアチェンジすることで年収アップがはかれます。

職種平均年収(万円)
ITアーキテクト750
データサイエンティスト654
ITコンサルタント647
プロジェクトマネージャ641
AIエンジニア598
クラウドエンジニア582
セキュリティエンジニア551
Webエンジニア549
セールスエンジニア533
インフラエンジニア516
システムエンジニア504
プログラマー338

フリーランスとして独立する

転職のほかに、独立してフリーランスになることで、早く大きく収入アップできる可能性があります。

フリーランスは、個人事業主として開発案件を受託する働き方です。自身の希望条件に合った仕事を選べて、スキルや実績次第では会社員よりもはるかに高年収を得ることもできます。

反面、収入は不安定で税金や保険などの手続きを自己責任で行わなければならない点がデメリットです。

フリーランスとして収入アップを実現するには、会社員以上にシステムエンジニアとしての確固たる専門性と実績が求められます。

▼フリーランスのことをもっと詳しく知りたい人はこちら

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エイジレスフリーランスは年齢不問の案件のみを取り扱い、キャリアコンサルタントが一人ひとりのスキルや希望に合った案件を紹介します。

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高度な資格を取得して市場価値を高める

上記のいずれの収入アップ方法を選ぶ場合でも、システムエンジニアとしてのスキル向上が欠かせません。身につけたスキルを客観的に証明するには、資格の取得が効果的です。

高度な資格を持っていれば、転職活動や案件獲得でほかのエンジニアに対する競争力が高まり有利に働くでしょう。

ただし、資格にはたいへん多くの種類があり、認知度や難易度はさまざまです。資格を取得する際には、IT業界で広く認知されていて、高く評価されている資格を選びましょう。

のちほど、システムエンジニアの収入アップに役立つ資格を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

おすすめの転職エージェント

転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!

  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
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特化型エージェント
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社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/

ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/

エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
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システムエンジニアの年収が高い3つの理由

前述のとおり、システムエンジニアの平均年収は全職種の平均と比べて50万円以上高くなっています。システムエンジニアはなぜ年収が高いのでしょうか。3つのおもな理由を解説します。

  • システムエンジニアに対する需要の高まり
  • システムエンジニアの仕事には高い専門性が必要
  • 大きな責任とリスクを背負う

システムエンジニアに対する需要の高まり

近年のテクノロジーの進歩で、ITを支える人材への需要はますます高まり、システムエンジニアの高年収の大きな理由となっています。加えて、少子高齢化による労働人口の減少でシステムエンジニアの供給が需要に追いついておらず、IT人材不足を招いているのも一因です。

このため、高いスキルと実績を持つ優秀なエンジニアは、転職や独立によって高い収入を得ることが可能になっています。

しかし、誰もが高年収になれる訳ではありません。企業の需要に応えるためには、常にスキルアップを図り企業が求める人材になることが大切です。

システムエンジニアの仕事には高い専門性が必要

システムエンジニアが高年収であるもう一つの理由は、高い専門性が求められる点です。

システムエンジニアの仕事は、システムの要件定義から設計・開発・保守まで広範囲におよび、技術知識・業務知識・ソフトスキルまで幅広く求められます。また、技術やビジネス環境は日々変化しており、常にスキルアップが必要です。

こうした高度な専門性を要するシステムエンジニアを担える人材は限られており、ほかの職種と比べて相対的に年収が高い要因の一つとなっています。

▼システムエンジニアの仕事内容を詳しく知りたい人はこちら

大きな影響力と責任を背負う

システムエンジニアの仕事が企業の業務遂行や業績に大きな影響力と責任を持つ点も、年収が高い理由の一つです。

システムエンジニアは企業の情報システムの設計・開発・運用を担います。その結果は、企業の業務プロセスや顧客サービスに直接的に影響を与えるものです。また、サイバーセキュリティや情報流出などの脅威に対して、最前線で対応する役割も担っています。

このように、システムエンジニアの仕事は企業経営に対して大きな影響力と責任をともなうため、その役割に応じた高い報酬を得ていると考えられるでしょう。

以上、システムエンジニアの年収が高い理由を解説しました。

最後に、システムの年収アップに役立つ資格を紹介します。

システムエンジニアの年収アップに役立つ資格3選

資格は、システムエンジニアが持つスキルを客観的に証明するための強力なツールです。

転職活動やフリーランスの案件獲得の際に有利になるのはもちろん、資格取得で手当が出たり、昇格条件にしている企業も少なくありません。

ここでは、IT業界で認知度や評価が高く、システムエンジニアの年収アップに役立つ3つの国家資格を紹介します。

  • システムアーキテクト試験(SA)
  • プロジェクトマネージャ試験(PM)
  • 情報処理安全確保支援士試験(SC)

▼下記の記事では、ここで紹介する3つをはじめ、おすすめの資格をより詳しく解説しています

システムアーキテクト試験(SA)

システムアーキテクト試験(SA)は、国家資格である情報処理技術者試験の中で最上位に位置付けられる高度試験の一つです。おもに上流工程を担う上級エンジニアとしての知識やスキルを持つことを証明できます。

システムアーキテクト試験(SA)は、契約・システム企画・要件定義・設計・開発・保守/運用とシステム開発全般の知識・スキルを、選択式・記述式・論文で問われる試験です。テキストを暗記しただけで合格できるような試験ではなく、システムエンジニアとしての真の実力が試される試験といって良いでしょう。

取得の難易度はかなり高いですが、ほかのエンジニアに差をつけて年収アップを狙うなら、持っておいて損はない資格です。

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャ試験(PM)も、システムアーキテクト試験(SA)と同じく国家資格の高度試験の一つです。こちらは、将来的にシステムエンジニアからプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを目指す人に適しています。

試験は、プロジェクトの立ち上げから実行、終結までの一連のプロセスに関する高度な知識・スキルを、選択式・記述式・論文で問われる内容です。知識だけでは合格が難しく、実際のプロジェクト推進経験が求められます。

プロジェクトマネジメントの知識やスキルを持ち合わせたシステムエンジニアは貴重なため、資格を取得すれば転職やフリーランス活動で高く評価されるでしょう。

情報処理安全確保支援士試験(SC)

情報処理安全確保支援士試験(SC)も、前述の2つと同じく国家資格の高度試験の一つです。

情報処理安全確保支援士は、弁護士や税理士のようないわゆる「士業」にあたり、企業システムをセキュリティの脅威から守る役割を担います。そのため、最新の知識や技能を維持するために3年ごとの更新が必要なのが特徴です。

試験では、情報セキュリティの技術・企画・要件定義・運用・保守・法令など、セキュリティに関するあらゆることが出題されます。出題形式は選択式と記述式で、午後試験では事例解析の問題が出題されるため、実践的なスキルが必要です。

サイバー攻撃の脅威が高まっている現代、セキュリティの高度な専門スキルを併せ持つシステムエンジニアを高く評価する企業は多く、年収アップも期待できるでしょう。

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まとめ|システムエンジニアで年収1000万円以上も夢じゃない

本記事を通して、以下のことが分かりました。

  • システムエンジニアの年収相場は515.9万円で全職種の平均より高い
  • 経験年数が増えるほど平均年収は上がり、10年〜15年で560万円、15年以上で600万円超え
  • 大きく年収アップしたいなら、転職やフリーランスになるのが早いが、リスクもあるため慎重に
  • 年収アップのためにはスキルアップとそれを証明する資格取得が有効

システムエンジニアは、キャリアアップや転職、独立によって年収を大きく増やせる可能性のある職業です。

下記のように、日本でも若くして1,000万円以上の年収を得ることも夢ではありません。

出典:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果|経済産業省

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執筆者
しーそー
大手証券系システム会社での20年間のシステムエンジニア(SE)歴を経て、2022年4月よりライターの道へ。前職では主に設計・要件定義などの上流工程やプロジェクトマネジメントを経験。職歴を活かしたIT・金融関係の記事や、趣味と実益を兼ねた資産運用・仮想通貨などが得意ジャンル。2児の父として子育てにも奮闘中