フリーランスとは?言葉の意味や働き方の違いを知っておこう

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自由でフレキシブルな働き方として最近注目を集めているフリーランスですが、自営業や個人事業主とはどう違うのでしょうか。本記事では、フリーランスの言葉の意味、メリット・デメリットやフリーランスを始める上で必要な事前準備などについて解説します。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • フリーランスとは組織の肩書きを持たず、個人で仕事を請け負う働き方のこと
  • フリーランスとして働くメリットとデメリット
  • フリーランスとして順調なスタートを切るには事前準備が大切

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フリーランスとは個人で仕事を請け負う働き方

フリーランスの人口と定義4つが箇条書きされた図

一般的にフリーランスとは、企業などの特定の組織に雇用されず、個人で仕事を請け負い報酬をえる人を指す言葉です。

フリーランス(free=自由な、lance=槍)の語源は、中世ヨーロッパで活躍した傭兵からきていると言われています。彼らは特定のあるじを持たず、戦闘という職能を買われ、個別の契約によって戦いに参加して報酬を得ていました。

常に仕事が約束されているわけではありませんが、組織や場所に縛られずに働ける点が魅力で、新しい働き方として最近注目を集めています。

フリーランスの人口と定義

フリーランスの人口に関するデータは、公的な統計がこれまでありませんでした。

経済活動の中のフリーランスが存在感を増したため、内閣府によって2020年に調査が行われ、推定人口は462万人(本業214万人・副業248万人)と発表されました。

この時の調査では、内閣府はフリーランスを下記のとおりと定義して統計をとっています。

<内閣府・中小企業庁で定めるフリーランスの定義>
  1. 自身で事業等を営んでいる
  2. 従業員を雇用していない
  3. 実店舗を持たない
  4. 農林漁業従事者ではない
    ※法人経営の1人社長を含む

出典:内閣官房日本経済再生総合事務局 フリーランス実態調査結果 2020年

フリーランスと自営業・個人事業主の違い

自宅で仕事をしている女性フリーランスの画像

フリーランスと似た用語に「自営業」と「個人事業主」があります。これらの用語は一部重なった人を指しているため明確な線引きができませんが、以下に、およその違いを説明します。

「フリーランス」という言葉は、組織等に雇用されずに個人で仕事を請け負う働き方をする、組織との関係性に焦点を当てた言葉です。ただし、副業がフリーランスで本業が会社員という場合もあり、その場合はその人の副業の働き方について「フリーランス」という言葉を使うことになります。

一方「自営業」は、自分で事業を営んでいる人全般を指す意味の広い言葉です。自営業者には、個人で事業を行っている人の他に、法人経営者や小規模店舗を持つオーナーなども含まれます。

また「個人事業主」は、一般的には税務署へ「個人事業の開業届」を提出した人を指します。ただし、税制上は開業届の有無は問われません。個人事業を営んでいる事実があれば、個人事業主として法の適用を受けます。フリーランスには、法人経営者も含まれますが、個人事業主には法人化した個人は含まれません。

次の章では、そんなフリーランスがどんな分野・職種で活躍しているか紹介します。

フリーランスが活躍している業界・仕事

フリーランスが活躍している業界・仕事5つが箇条書きされた図

フリーランスが活躍している業界・仕事は多岐にわたりますが、その中でも特に最近注目を集める業界・仕事を紹介します。

IT系フリーランス

IT業界は、現在フリーランスの活躍分野の中でもっとも注目されています。国を挙げてIT化・DX化を推進している今、その推進に必要なIT系人材はあらゆる企業で必要です。

一方、労働市場においてはIT人材は深刻な人手不足となっており、IT系フリーランスの労働力に期待が寄せられています。

IT系の仕事は、インターネットとパソコンさえあればできるものが多く、フリーランスの働き方とも親和性があります。今後も需要が見込まれ、スキルや専門性を高めれば高収入が狙えるため、これからフリーランスを目指す人におすすめです。

<IT系フリーランスのおもな仕事>
  • ITエンジニア(開発系エンジニア・インフラ系エンジニア・その他エンジニア等)
  • プログラマー など

クリエイティブ系フリーランス

創作・クリエイティブ関連の仕事は、インターネットの普及とともに活躍の場が大きく広がっています。AIによって代替されにくい分野としても注目されていて、フリーランスとしてキャリアを確立できれば、生涯にわたって一線で活躍できるでしょう。

クリエイティブ系の仕事では、企業に属していた方が規模の大きなプロジェクトに関われると言われています。一方フリーランスとしては、自分で関わりたいテーマの仕事を選んで実績を積めるというメリットがあります。

会社員としての本業を持ちつつ、副業フリーランスを行っているのが多いのもクリエイティブ系の職種です。

<クリエイティブ系フリーランスのおもな仕事>
  • デザイナー(Web、UI/UX、グラフィック、ロゴ、CGなど)
  • フォトグラファー
  • ゲームプランナー
  • 映像編集者
  • イラストレーター
  • 作家 など

ビジネス系フリーランス

ビジネス系フリーランスは、専門知識や経験・知見を元に企業の問題解決や経営支援を行う専門家です。以前からある仕事に加え、IT時代にあらたに登場した仕事もあります。

ビジネス系フリーランスには、高度な専門性と実績が必要です。フリーランスとして成功することは難しい分野ですが、誰にでもできる仕事でないため、報酬は高い傾向にあります。

マーケターや営業の仕事では成果報酬型の支払い制度になったり、コンサルタントやプロジェクトマネージャーでは準委任契約として月額固定報酬になったり、業務によってさまざまな契約方法があるのも特徴です。

<ビジネス系フリーランスのおもな仕事>
  • コンサルタント(ITコンサルタント、経営コンサルタント、DXコンサルタント等)
  • マーケター
  • データアナリスト、データサイエンティスト
  • ディレクター(Webディレクター、プロダクションディレクター等)
  • プロジェクトマネージャー
  • 通訳
  • 営業
  • 秘書 など

士業系フリーランス

士業系の仕事は、古くから存在するフリーランスの分野です。

独占業務(有資格者にのみ許可された業務)を中心として、安定した社会的ニーズがあるため、フリーランスとして安定した収入が得やすい業種と言えます。ただし、独立直後は相応の営業力や顧客獲得のための努力が求められます。

資格によっては資格取得にかなりの時間を要するものもあるため、これから目指す場合は自分の適性とプランをよく検討しましょう。

<士業系フリーランスのおもな仕事>
  • 税理士
  • 会計士
  • 行政書士
  • 建築士
  • 栄養士
  • 社会保険労務士 など

美容系/サービス業系フリーランス

美容系/サービス業系のフリーランスの多くは対人の仕事が多く、クライアントが消費者(個人)である割合が高い分野です。専門的な能力の他に、高いコミュニケーション能力が求められます。

フリーランスとなるメリットは、対人接客業にありがちな長時間労働・休日勤務などを避けて、自分のペース・スタイルで働くことができる点です。

他者との差別化を行い、自分のブランドを確立することで、クチコミによる業務拡大ができるのも特徴です。

<美容系/サービス業系フリーランスのおもな仕事>
  • 美容師
  • スタイリスト
  • ネイリスト
  • トレーナー
  • 家事代行
  • ベビーシッター など

▼フリーランスが活躍している職種については、たくさんあります。気になる人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

次の章では、フリーランスという働き方に共通するメリットをみてみましょう。

フリーランスのメリット 5つ

フリーランスのメリット5つが箇条書きされた図

フリーランスのおもなメリットは下記のとおりです。

  • 自分にあった仕事・やりたい仕事を選べる
  • ライフステージに合った働き方ができる
  • さまざまな環境で働ける
  • 自分次第で収入アップが期待できる
  • 人間関係の悩みが減る

それぞれについて説明します。

自分にあった仕事・やりたい仕事を選べる

会社員の場合は会社が指示した業務を行いますが、フリーランスの場合は仕事の内容・量・質を自分で選べるメリットがあります。

公募のあるプロジェクトに応募したり、自分のサービスを確立して提供したり、業務内容や契約内容をクライアントと交渉したりすることもできます。

「自分に合った案件か」「自分のスキルが伸ばせる仕事か」「実績の残せる仕事か」といった視点から仕事を選択し、キャリアアップすることも可能です。

ライフステージに合った働き方ができる

フリーランスは自分のライフスタイルや家族のライフステージに合わせた柔軟な働き方ができるのがメリットです。

成果物を納品して報酬を得るタイプの契約では、どこでいつ働いてもいいため、会社員の副業やスキマ時間の活用が可能です。また、本業として行う場合は複数の契約を並行して進めることで、収入アップも狙えるでしょう。

通勤の必要がないため時間を有効活用でき、子育てや介護があってもキャリアをあきらめずに仕事を続けることができます。また、定年のある会社員の場合、在職中から副業として始めて定年退職後に本業にすることもできます。

さまざまな環境で働ける

業務にもよりますが、フリーランスは会社員よりも変化のある環境で働く、もしくは自分の都合の良い場所で働くことができます。

客先常駐として、取引先の会社の中に入って働けば多様な会社組織を見ることができるでしょう。

在宅や家の近くで働きたい場合は、自宅の一室やカフェ、コワーキングスペースなどで働くことができます。

地方に住みながら日本全国の仕事を受けたり、海外や旅行先で仕事をしたりすることもできます。

変化のある環境で仕事をしたい人や、住む場所にとらわれず仕事したい人、仕事をする環境を自分で選びたい人には大きなメリットです。

自分次第で収入アップが期待できる

フリーランスは、自分のスキルや出した成果を報酬に反映しやすいというメリットがあります。会社員の場合、給与や賞与は会社の基準にしたがって決められるため、必ずしも自分の頑張りが直接給与に影響するとは限りません。

フリーランスは、仕事の難易度が高いほど報酬も高く設定されます。また案件単位で報酬が決まるため、より多くこなすことができれば、報酬も増えます。

自己研鑽を続け、難しい仕事をこなす実力・実績をつければ、収入アップが期待できるでしょう。

やりがいをもって働ける

内閣府の調査では、フリーランスという働き方に満足する理由として約8割が「達成感や充実感」があると回答しています。

やや古いデータですが、2009年に内閣府が行った調査では、労働者全体が「仕事内容・やりがい」に満足している割合は55.4%(満足している9.1%、どちらかと言えば満足している46.3%)でした。

全体平均と比べ、フリーランスは仕事に達成感や充実感を持ち、やりがいを感じている様子がわかります。

参考:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局
参考:平成21年度 インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査 最終報告書|4.(2)仕事の満足度|内閣府

人間関係の悩みが減る

フリーランスという働き方は、人間関係のストレスが会社員と比べて少ないと言われています。前述した内閣府の調査によると、フリーランスが仕事上で感じる人間関係の満足度は85.7%です。

他人と一緒に仕事をすれば、相性の良くない相手がいるなど、誰にでも人間関係の悩みは起こり得ます。

フリーランスは基本的には独力で業務を遂行することが多く、仕事を通してクライアントや他のメンバーとやりとりする機会はあるものの、会社員と比較すると頻度は少なくなります。

案件によって得意でない相手がいても、仕事が終われば関係が終了するために、ストレスが長く続くことはないでしょう。

参考:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局

フリーランスには会社員にない多くのメリットがあり、フリーランス人口が増えているのもうなづけます。その一方で実はよく知られていないデメリットもあります。次の章ではデメリットについて説明します。

フリーランスのデメリット 5つ

フリーランスのデメリット5つが箇条書きされた図

フリーランスのおもなデメリットは下記のとおりです。

  • 収入が少ない・安定しない
  • 常に即戦力を期待されるため、成長の機会が少ない
  • 社会的な信用度が低い
  • 労働基準法や雇用保険などの保障が適用されない
  • 人間関係に広がりがなく孤独

それぞれについて説明します。

収入が少ない・安定しない

フリーランスを対象とした内閣府の調査で、6割の人が感じている一番のデメリットは「収入が少ない・安定しない」という点です。

フリーランスは会社員と違い、年俸や月給といった安定した収入が約束されていません。単発や短期のプロジェクトを受注して報酬を得るスタイルが基本となるため、思うように仕事ができなければ収入の減少に直結します。

クライアントの業績悪化や景気の影響によっても、発注金額が少なくなったり、定期的にあった仕事がなくなってしまったりする可能性があります。自分や家族の体調不良などで働けない場合にも、有休などはありません。

特に主たる生計者として扶養家族を抱えるフリーランスには深刻な課題となっています。

参考:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局

常に即戦力を期待されるため、成長の機会が少ない

フリーランスは、その現時点での能力やスキルを買われて業務を依頼されます。フリーランス本人としても、独力で遂行できるかどうか自信がない業務は、契約不履行となる可能性があり受注しづらいでしょう。

会社員であれば、成長やスキルアップのための仕事のアサインがあり、先輩や上司から指導を受ける機会があります。勤務時間内で受講できる会社の研修もありませんし、資格取得の補助なども当然ありません。

フリーランスがスキルアップするには、意識して自分にお金や時間を投資する必要があります。常に即戦力として期待されるためにも、意欲的に学んで自分の成長の機会を作りましょう。

社会的な信用度が低い

会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約して収入を得るフリーランスは、会社員と異なり毎月の収入が約束されていません。そのため、収入や支払い能力に関する社会的な信頼度が会社員よりも低くなります。

特に専業のフリーランスでは、賃貸物件の契約時・銀行でローンを組むとき・融資を受けるとき・クレジットカードを作るときなどに審査に通り難くなる場合があります。

大きな契約をする予定がある場合は、フリーランスとして専業になる前におくのがおすすめです。

労働基準法や雇用保険などの保障が適用されない

会社員は、被雇用者として労働法の保護を受けます。法によって会社は残業時間の管理やメンタルヘルスを含む健康状態の管理などを行い、労働環境についても責任を持ちます。

しかしフリーランスには労働基準法が適用されず、労働時間や休日の管理、自身の健康管理などは自分で行わなければなりません。

また、会社員が離職した際に受けられる失業保険は、雇用保険に加入する被雇用者を対象にしたものです。雇用保険に加入していないフリーランスは、失業(廃業)した際にもらうことはできません。

産休・育休やそれに関連する雇用保険の給付金ももらえないため、会社員に比べ、セーフティーネットが全体的に薄い点がデメリットとなります。

人間関係に広がりがなく孤独

フリーランスには人間関係の悩みが少ない一方、その裏返しとして人間関係が広がらない点をデメリットと感じる人もいます。

内閣府の調査によると、フリーランスが「働く上での障壁」の第2位としてあげているのが「他人とのネットワークを広げる機会が少ない」でした。時流の影響を受けやすいフリーランスは、常に社会の様子に敏感である必要があります。フリーランスの同業コミュニティに所属したり、セミナーに参加したりして意識的に新しい人間関係を作り、情報収集を怠らないようにしましょう。

また、常に1人で業務を完結させることが多いフリーランスは、業務上で困ったことがあっても気軽に相談できる人がいません。孤独感を感じる人もいます。フリーランスの働き方の特徴を知り、自分に合っているかどうかも含めて検討することが重要です。

フリーランスとして働くメリット・デメリットはもっとあります。

▼もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

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フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
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エイジレスフリーランス
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フリーランスを始める際に必要な準備5つ 

フリーランスを始める際に必要な準備5つが箇条書きされた図

フリーランスを始める場合に、やっておきたい準備が6つほどあります。

  • 事業の方向性・今後のビジョンを決める
  • スキルを磨く
  • 副業で実績を積む
  • トラブル対応・案件選びを学ぶ
  • 税金・保険について必要な手続きを知っておく

これらの準備を事前に少しでもやっておくことで、フリーランスとしての仕事をする具体的なイメージがわくでしょう。

事業の方向性・今後のビジョンを決める

事業計画というと大袈裟ですが、どの業界・業種・サービスで自分のビジネスを展開するか、方向と目標を立てましょう。

計画を立てる上では、市場調査も必要です。マッチングサイトなどを活用して、自分の想定する仕事にどの程度のニーズがあるか、単価なども確認しましょう。

短期と中長期、両方のスケジュール・目標を立てておき、やるべきことをリストアップしておくと自分の励みになります。

  • 資格を取得する
  • 独立資金を貯める

このような時間のかかる目標も、スケジュールがあれば早めに取り掛かることができます。

副業フリーランスを希望する人は、会社の副業ルール、副業の取り扱いについても調べておきましょう。

スキルを磨く

自分の希望する仕事でフリーランスを行うにあたって、スキルの習得やスキルアップが必要であればなるべく早めに始めましょう。

フリーランスで必要なスキルは、業務を通じて学ぶことができるものもあれば、独学やスクールで学んだほうが近道になる場合もあります。

特に、必要な収入を得るために必須となるスキルなら、先行投資と考えて事前に身につけておくのもいいでしょう。実際にフリーランスとして活動を始めると、まとまった時間を取ることは難しいものです。

副業で実績を積む

未経験の分野でフリーランスに挑戦する場合や、経験のある分野だけれども自分の実績として示せるものがない場合は、いきなりフリーランス専業になるのは危険です。

まずは、本業で収入を確保しつつ、フリーランスを副業で開始して実績を積みましょう。デザイン系・クリエイター系・美容系などでは、視覚的に実績を示すポートフォリオの作成も効果的です。

また、ゆっくりと仕事を開始することで、サービスを同業者と差別化するための試行錯誤の時間も取れます。長期的にフリーランスとして活動する予定ならば、方向性を定めてセルフブランディングしていくことは重要です。

トラブル対応・案件選びを学ぶ

内閣府の調査では、取引先とトラブルを経験したフリーランスは全体の4割近くに及びます。トラブルの内容で多いのは下記の2点です。

  • 発注の時点で、報酬や業務の内容などが明示されなかった
  • 報酬に関すること(支払い遅延、未払い、一方的な減額など)

さらに、トラブル経験者のうち、約2割のフリーランサーが「トラブルについて交渉せずに受け入れ」を選択しているとのデータでした。

会社に守られないフリーランスは、悪質なクライアントに遭遇してもみずからが対応するしかありません。最初のうちに、トラブルが起きにくい案件の選び方、トラブルが起きた際の対応を学んでおくと安心です。

参考:内閣官房日本経済再生総合事務局 フリーランス実態調査結果 2020年

税金・保険について必要な手続きを知っておく

会社員の場合、税金の計算・納付や社会保険手続きは会社がやってくれます。しかし、フリーランスを開始する場合、自分で手続きをする必要があります。

会社員の副業としてのフリーランスであっても、副業の収入次第では所得税納付のための確定申告が必要です。自分のケースではどんな税金・保険の手続きが必要か調べておきましょう。

税金の計算に必要な経理業務、確定申告の書類作成も自分で行う必要がありますが、今は便利なクラウド会計システムなどが使えます。ある程度の収入が見込めた段階で、どんなサービスを利用するか検討しておくと、年に一回の申告の際に慌てずにすみます。

フリーランスで仕事を始める準備が整ったところで、最後に実際の仕事の探し方について紹介します。

フリーランスの仕事探しでは人脈や便利なサービスを活用しよう

フリーランスの仕事探し3つが箇条書きされた図

フリーランスは、自分で仕事を探して受注し、報酬を得る働き方です。フリーランスを始める準備が整ったら、早速仕事探しをしましょう。

組織力や組織の肩書き、資金力を背景にした宣伝活動はできませんが、インターネットの普及でフリーランスが仕事を探す方法は格段に増えました。

フリーランスの仕事探しで活用できる3つの手段を紹介します。

人脈の活用

人脈の活用はインターネット普及の前から、仕事探しの王道です。

フリーランスを始めてすぐは、実績がないため、見ず知らずの人から依頼を受けるのは難しいこともあります。その場合は、まずは友人・知人の紹介などで仕事を受注するのがいいでしょう。

会社員時代の人脈や、同業種のコミュニティなどでサービスを宣伝したりするのも効果的です。最近ではSNSを使ったマーケティングも人気ですが、SNSの中でもFacebookやLinked-inなどの実名SNSならばオンラインの人脈の活用も狙えます。

マッチングプラットフォームの活用

マッチングプラットフォームは、フリーランスを探している発注者と仕事を探すフリーランサーが双方向的にお互いを検索できるサービスです。

インターネット上で完結する業務であれば、オンラインで仕事を発注・受注できるサービスであるクラウドソーシングサイトにも同様の機能があります。

公募されている仕事に応募したり、フリーランスが自分のサービスページを充実させ、クライアントがサービスを購入したりして仕事を受注します。

マッチングプラットフォームやクラウドサービスでは、多くの同業者・サービスの中から自分を選んでもらうための実績作りや類似サービスとの差別化を工夫しましょう。

エージェントサービスの活用

エージェントサービスとは、人材を探す企業と仕事を探す個人のマッチングを行う人材サービスです。

フリーランスが社会経済のなかで存在感を増すにつれて、フリーランス専門のフリーランスエージェントも登場しました。

エージェントサービスを活用するメリットは、個人では獲得できないような、高待遇案件への紹介が受けられることやプロのコーディネーターによるカウンセリングが受けられることです。

フリーランスとして一ランク上の案件を探したい、フリーランスとしてどんな案件があるのか興味がある、そんな人はフリーランス市場に精通しているエージェントを活用することもできるでしょう。

ITエンジニアでフリーランスに興味をお持ちの方は、ぜひ株式会社エイジレスにご相談ください。エイジレスは、ITエンジニア案件を豊富に扱うフリーランスエージェントです。

エージェントだからこそご紹介できる高待遇の案件やキャリアコーチング、マネープランニングなどのサポートも充実しています。

独立、転職や再就職についてお悩みの方は、ぜひご活用ください。

CTACTA

まとめ

  • フリーランスとは本業・副業に関わらず、個人で仕事を請け負う働き方
  • IT系を筆頭に、フリーランスは幅広い分野で活躍している
  • フリーランスという働き方には、会社員にはないメリット・デメリットがある
  • フリーランスの仕事探しでは人脈やエージェントの活用もポイント

自由で満足度の高い働き方として注目されているフリーランスですが、デメリットも理解した上で十分に準備した上で始めれば、生涯続けられるキャリアになります。

長期的な目標を持ってぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

CTACTA

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執筆者
阿部雅子
人事/キャリアコンサルタント
人事担当として約12年強、採用から人事管理、退職までをサポート。業界はIT系スタートアップ/ブライダル/政府系研究機関等。国家資格キャリアコンサルタント。中小企業での各種雇用調整助成金の受給やコンプライアンスのための規程整備等の経験が豊富。