インフラエンジニアの現実はラクではない!後悔したことと対策を解説

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「インフラエンジニアの仕事はラクではないとよく言われますが、それは本当でしょうか?」

インフラエンジニアは深夜勤務や休日出勤が一般的で、業務の現実は多くの場合、ラクではないと言えます。

この記事では、私の実体験を踏まえて、インフラエンジニアとしての日々の現実について解説します。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • インフラエンジニアは深夜勤務や休日出勤、障害対応が多い
  • インフラエンジニアはミスをしていけない責任とプレッシャーがある
  • 運用保守業務では単純作業が多く、やりがいを感じにくい仕事もある
  • インフラエンジニアは顧客から直接感謝されず、やりがいを感じないことがある
  • つらいと感じたら、クラウドエンジニアやフリーランスにキャリアチェンジすることがおすすめ
CTACTA

インフラエンジニアの現実はラクではない5つの理由

インフラエンジニアの仕事は、インフラの設計・構築・運用などITサービスにおいて重要な役割を担いますが、その仕事内容は決してラクではありません。

ChatGPTのようなAI技術の発展により、今後はプログラミングやテストの作業が減ると予想されますが、インフラエンジニアの役割はなくならないでしょう。

サーバーやネットワークのルーティング設定など、AIでは代替できない作業が存在するためインフラエンジニアは引き続き需要があり、将来性も期待できます。

しかし仕事内容はラクではなく、この職種に就いたものの期待と異なる現実に直面し、選択を後悔する方も多いです。本章ではインフラエンジニアの現実がラクではない5つの理由を解説します。

  • 深夜勤務や休日出勤の多さ
  • 頻繁な障害対応
  • ミスをしていけない責任とプレッシャー
  • 単純なルーティーンワークの多さ
  • 裏方としての仕事での顧客からの直接的な感謝の少なさ

現役のインフラエンジニア視点で、それぞれ解説します。

深夜勤務や休日出勤の多さ

インフラエンジニアは深夜勤務や休日出勤が多いです。理由はシステムを24時間365日稼働させるために監視やメンテナンスが必要なためです。

多くのシステムは早朝でも深夜でも使えます。これはインフラエンジニアが常にシステムを監視しており、トラブルが発生した際もすぐに検知して対応できる体制を整えているためです。

また、システムの不具合対応やアップデートの対応は、利用者が少なく影響範囲が最小限になる時間帯に実施しなければなりません。そのため、インフラエンジニアは深夜や休日に出勤して作業を行います。

不規則な勤務スケジュールにより、昼夜逆転の生活になったり、家族や友人との時間が合わなくなるなどプライベートにも影響が出ます。

仕事とプライベートのバランスを保つ必要があることから、インフラエンジニアの仕事はラクではありません。

頻繁な障害対応

インフラエンジニアは急を要する障害対応が多いです。

「システムの動作が遅くなったからインフラ側の状態を見てほしい」

「ある特定の端末から利用できなくなったから見てほしい」

このような依頼が顧客や社内メンバーから毎日のようにあります。

原因がインフラエンジニアの担当範囲ではない場合でも、土台となるインフラ環境は確認する必要があります。依頼によっては顧客のシステムに重大な影響があるため、業務時間外や深夜でも急な電話も多いです。

また、セキュリティ上の理由からインフラ環境がデータセンターや自社に設置されている場合、自宅からリモートで作業することができずに出社しての作業になります。

毎日障害発生の可能性に備える必要があるため、休日でも仕事のことを忘れることが難しいのがデメリットです。

ミスをしていけない責任とプレッシャー

インフラエンジニアの仕事はミスをすれば致命的なシステム障害につながります。そのため、作業前には入念な確認が必要であり、実際の作業中には大きなプレッシャーがともないます。

例えば、銀行や保険会社に導入されているシステムはお金や人命に関わるため、ミスをしてしまうと、多くの人の生活に多大な影響が出るでしょう。

そのため作業は一人では行わずに立ち会う人がいたり、事前に手順をレビューするなどの対策を行いますが、実際の作業を行う本人には大きなプレッシャーがかかります。

プレッシャーを軽減するためには、障害対応の訓練やスキルアップ・経験を積むことで慣れてくるものですが、未経験者や初心者には特に厳しい現実が待っています。

運用保守は単純なルーティンワークが多い

運用保守業務もインフラエンジニアの仕事の一つです。サーバーやネットワーク機器に異常がないか、セキュリティ上の問題がないかなどを常に監視します。

運用保守業務には繰り返される単純な作業が多く、ルーティンワークがメインです。単純な作業であるため、仕事自体は比較的ラクですが、長期間続けると飽きることもあります。

このような単純作業により、新しい技術を学ぶ機会が少なく、スキルアップが難しい側面もあります。

「毎日同じ作業で飽きる」「誰でもできるような作業なのでやりがいを感じない」というような仕事に対する不満の声も多いです。

常に変化があり、独自のスキルを活かすことを求める方にとっては、運用保守業務は適していないでしょう。

裏方作業のため、顧客から感謝されない

インフラエンジニアは裏方としての作業が多く、システムを陰で支えるため、顧客から直接感謝される機会が少ないです。

要件をまとめる「プロジェクトリーダー」や「インフラ設計担当者」のように顧客との接点がある職種とは異なり、サーバーやネットワーク環境がある現場をメインとしている場合は、顧客と接しません。

そのため、プレッシャーのかかる中で作業したにもかかわらず顧客から評価されず、やりがいを感じにくいという意見が多いです。

顧客のシステムの安定稼働が最優先事項ですが、自分の仕事への評価が直接得られないため、別の職種に転職することが多いのも事実としてあります。

定期的な成果報告会や自己の振り返りを通して業務成果をチーム内外で共有することは、モチベーション維持に役立ちます。

未経験から転職し始めた当初は、裏方作業が多い傾向にあります。顧客と直接コミュニケーションを取ることを重視する人にとって、インフラエンジニアの職種は最適とは言えないかもしれません。

ここまで解説したインフラエンジニアの現実を知ったうえで、次では私が対応したことを紹介します。

インフラエンジニアの現実に直面した時にするべき3つのこと

インフラエンジニアの厳しい現実に対応したときに、するべき3つのことを解説します。

  • 上流工程にキャリアシフトを目指す
  • スキルアップを目指して資格を取得し、会社にアピールする
  • 単純なルーティンワークの自動化に取り組む

現役インフラエンジニアとしての実体験に基づき、それぞれの理由を詳しく解説します。これらのアプローチは、インフラエンジニアを目指す方にとって有益な参考になるでしょう。

上流工程にキャリアシフトを目指す

運用保守業務に携わっていて、深夜勤務や単純なルーティンワークがきつい場合、上流工程にキャリアシフトをすることがおすすめです。運用保守業務は24時間365日稼働を要求されるため、早朝・昼・夜勤といった不規則な勤務スケジュールが一般的で、プライベートに影響を及ぼすことがあります。

また、仕事内容も単純なルーティンワークのため、やりがいが感じられないこともあります。

そこでおすすめなのが、上流工程にキャリアシフトすることです。インフラ環境の要件定義や構成図の作成、顧客への提案を行います。

顧客とのミーティングを通じて、要件に基づき構成図や設定値を決定するなど、自身のスキルや経験を活かすことが可能です。

インフラ構築や運用保守に比べて専門知識と高度なスキルが必要ですが、夜間の呼び出しや休日出勤が減少し、結果として高い年収を期待できることもあります。

現在、運用保守業務を行っている方は設計や構築のスキルを身につけることで、より高度なキャリアパスを目指すのがおすすめです。

インフラエンジニアの上流工程における仕事内容や必要なスキルについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

スキルアップを目指して資格を取得し、会社にアピールする

インフラエンジニアとしての専門性とスキルを磨くためには資格取得が効果的です。

ITの基礎知識を身につけるには「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」の取得が推奨されます。また、オンプレミスの環境に携わっている場合、CiscoやLinux・Microsoft関連の資格は専門知識を深めるだけでなく、実戦で役に立ちます。

AWSやAzureなどのクラウドサービス関連の資格を取得することは、上司に対して自分が次のキャリアステップを考えていることを示し、キャリアアップに直結します。

インフラエンジニアにおすすめの資格については、こちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

また、資格取得にはおもに2つメリットがあります。

  • 知識を持つことで、上位工程の仕事を行えることを示す
  • 市場価値を高めて転職の際に繋がる

現在の職場で年収アップが見込めない場合、または資格取得後もキャリアアップの機会がない場合は、転職を検討するのが良いでしょう。その際には弊社の転職エージェントへの相談をおすすめします。

単純なルーティンワークの自動化に取り組む

運用保守業務における単純なルーティンワークは、自動化することで効率化を図ることができます。

簡単な作業を自動化することで、自分の専門スキルを活かせる業務により多くの時間を割くことができます。

IaaS(Infrastructure as a Service)やスクリプトなどを活用して構築作業を自動化し、その成果を上司にアピールすることが大切です。

このような自動化の取り組みは、給与決定の評価項目にも反映され、キャリアアップへと繋がります。

ここで解説した3つの方法を通じて、次のキャリアステップに向けてのモチベーションを維持することが可能です。それでも現在のインフラエンジニアとしての環境に満足できない場合は、新しい職場への転職も一つの選択肢です。

次に、インフラエンジニアの現実に耐えられない場合にするべき3つのことについて解説します。現在インフラエンジニアの方で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

インフラエンジニアの現実に耐えられない場合にすべき3つのこと

インフラエンジニアとしての厳しい現実に直面し、耐えられないと感じたら、次の3つを検討してみてください。

  • よりインフラ設計に特化した企業への転職を検討する
  • クラウド技術に特化したエンジニアとして転職を考える
  • フリーランスとしてのキャリアを構築する

体調やメンタルの健康に支障をきたすほどのストレスを感じた場合、転職を考慮することをおすすめします。それぞれの選択肢について詳しく解説します。

よりインフラ設計に特化した企業への転職を検討する

インフラエンジニアの需要は高く、そのため高収入を目指しやすい職種です。とくに設計業務は専門性が高いため、運用業務よりも年収が高い傾向にあります。

運用保守業務の経験を活かし、設計エンジニアへ転職するチャンスもあります。転職を考える際には、転職エージェントへの相談が効果的でしょう。

設計業務へのキャリアチェンジで、より充実したキャリアと高い収入、働き方が変わります。

インフラエンジニアとしての収入アップの方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

クラウド技術に特化したエンジニアとして転職を考える

インフラエンジニアは現場での作業が中心であるため、リモートワークには向いていないことが多いです。しかし、働く場所を自由にしたい・家庭を大事にしたいなど、リモートワークの需要は増えています。

そこでおすすめなのが、クラウドエンジニアへの転職です。クラウドエンジニアは、従来のオンプレミス環境をクラウド上に移行し、それを管理する業務を担当します。

インターネット環境があればどこでも仕事ができるため、リモートでの障害対応なども可能で、自宅での快適な勤務が実現できます。

クラウドエンジニアとしての将来性については、以下の記事で詳しく解説しています。

この記事から抜粋すると、クラウドエンジニアの年収平均は約574万円と、インフラエンジニアの年収である約503万円よりも高収入です。

クラウド技術は将来的にも高い需要が見込まれる分野であり、このスキルを身につけることで、より多様な働き方やキャリアアップの機会が広がります。

フリーランスとしてのキャリアを構築する

インフラエンジニアとしての経験とスキルを活かし、フリーランスとして独立する道もあります。フリーランスになることにより、より自由度の高い働き方が実現できます。

とくにインフラエンジニアのスキルは市場で高く評価されており、独立しても安定した収入を期待できます。自らのスキルセットと専門知識を市場に提供し、複数の顧客と契約を結びます。

自分のペースで仕事を選び、ライフスタイルに合わせて働くことができるため、自己のスキルを最大限に活かすことが可能です。しかし、自身で仕事を取ってくる営業力も必要です。

スキルと経験に自信がある方で、自ら仕事を獲得できる方には、フリーランスとして柔軟に働くことができる良い機会です。

そのほかのインフラエンジニアのキャリアパスについては、こちらの記事で解説しています。気になる方は見てみてください。

インフラエンジニアとしてのキャリアを目指す方や、未経験からでも挑戦を考えている方は、エイジレスのような転職エージェントの活用がおすすめです。

次にインフラエンジニア転職におすすめのエイジレスのサービスを解説します。

インフラエンジニアのキャリアプランなら「エイジレス」にお任せください

インフラエンジニアとしての転職を考える際、転職エージェントの活用がおすすめです。未経験者でも、インフラエンジニアとして成功するための適切なアドバイスやサポートを提供可能です。

弊社エイジレスの転職サービス「エイジレスエージェント」の活用により、転職の成功率を高める期待が持てます。

サイトのURLからご連絡いただくことで、無料でのヒアリングを行い、ご希望に沿った企業をご紹介します。すべての人が年齢に関わらず豊かな暮らしを実現することを目指しており、年齢を理由にサービスをお断りすることはございません。

また、インフラエンジニアとしての評価がすでに高い方は、フリーランスとしての活動も視野に入れる価値があります。本記事で紹介した資格の取得に加え、アピールポイントをうまくクライアントに伝えられれば、高単価案件獲得のチャンスも広がるでしょう。

エイジレスフリーランス」では、フリーランス向けの幅広い案件を取り揃えています。URLの検索窓で「インフラエンジニア」と入力すると求人がヒットするので、興味がある方は、ぜひサイトで詳細をご確認ください。

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まとめ | インフラエンジニアの現実はラクではないが、転職することで未来が変わる

本記事では、現役インフラエンジニアの視点から以下のことがわかりました。

  • インフラエンジニアは深夜勤務や休日出勤、障害対応が多い
  • インフラエンジニアはミスをしていけない責任とプレッシャーがある
  • 運用保守業務では単純作業が多く、やりがいを感じにくい仕事もある
  • インフラエンジニアは顧客から直接感謝されず、やりがいを感じないことがある
  • つらいと感じたら、クラウドエンジニアやフリーランスにキャリアチェンジすることがおすすめ

インフラエンジニアの転職市場は活況を呈しており、高い年収を得られる可能性があります。また、未経験者でも転職は可能です。

こちらの記事で未経験からのロードマップを解説しています。

しかし、具体的にどのように進めていけばよいか迷うこともあるでしょう。

エイジレスでは、転職を考えている方向けに「エイジレスエージェント」、フリーランスとして活動を考えている方向けに「エイジレスフリーランス」を提供しています。

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執筆者
けい
大学卒業後すぐにSE業界へ。インフラ案件のサポートを通じてAWSの魅力に気づき、2022年にAWSエンジニアへキャリアチェンジ。 AWS Certified Solutions Architect - Professional の資格を取得し、設計から構築、PMまでの全領域を総括。 2023年の8月からライターの活動を開始。現在は自ら運営する恋愛メディアサイトでの執筆を中心に、ITや恋愛に関する記事を得意とする。