ネットワークエンジニアはオワコンなのか?需要や将来性を元超大手SIer勤務社員が真剣に答える

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じょう

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googleの検索で「ネットワークエンジニア オワコン」「ネットワークエンジニア やめとけ」などのキーワードをみて、この記事を読んでくださっている人も多いのではないでしょうか。

実際はネットワークエンジニアの需要は高く、決してオワコンではありません。

この記事では、元大手SIerでネットワークエンジニアとして働いた経験を持つ筆者が、

  • オワコンと言われる理由
  • 需要と将来性
  • おすすめのキャリアプラン

などをまとめて解説します。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • ネットワークエンジニアは「オワコン」との意見もあるが、需要は高く将来性も明るい職業
  • オワコンと言われる理由として「クラウドの普及」「AIの台頭」「ほかのスペシャリストの道が多様」が挙げられる
  • ネットワークエンジニアの需要に関して、「クラウドが普及しても需要は減退しない」「AIに代替されるのは一部の業務」「先進技術の拡大により需要は高まる見込み」
  • ネットワークエンジニアにおすすめのキャリアプランは「ネットワークエンジニアとして専門性を高める」「専門領域を広げる」「フリーランスとして独立する」

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結論:ネットワークエンジニアはオワコン?オワコンじゃない?

じょう

[約500文字] AI,クラウド化などの大きな流れを解説しつつ、オンプレミス 回帰を報じるニュースや大手の動き、オンプレミス とクラウドを組み合わせながらの運用なども解説しつつ、どのような世の中の需要の流れになっていきそうなのかを大枠定義して結論を読者に伝える

ネットワークエンジニアは、決してオワコンではありません。
ネットワークエンジニアがオワコンではないと考えるおもな理由は、以下の2点からです。

  • よく見る意見はネットワークエンジニアがオワコンの根拠にはならない
  • 要件の高度化によりネットワークエンジニアの需要は高まり続ける

よく見る意見はネットワークエンジニアがオワコンの根拠にはならない

ネット記事などでよく目にする、ネットワークエンジニアがオワコンと言われているおもな根拠は、「クラウドの普及」「AIの台頭」が挙げられます。

しかしこれらの意見は、ネットワークエンジニアがオワコンである根拠にはなりません。

詳しくは次の章で解説しますが、「クラウドの普及」というのは、クラウド利用が一般的な企業まで広がりを見せていることです。

しかし、クラウドが普及したからといって、従来の主流であるオンプレミスが完全に無くなるわけではありません。

そもそも、クラウドでもオンプレミスでも、サーバーをはじめとするさまざまな機器同士をつなぐネットワークは必要不可欠です。

また、「AIの台頭」により、ネットワークエンジニアの仕事が脅かされるという意見に関しても非常に懐疑的です。

下流の工程であるネットワークの監視業務をAIで活用できたとしても、企画工程や要件定義、設計などの上流工程すべてをAIが担うことはないでしょう。

要件の高度化によりネットワークエンジニアの需要は高まり続ける

クラウド市場は拡大し続けていますが、最近では「クラウドのオンプレ回帰」という動きもあります。

実際に米国ではDropboxやMeta、国内では楽天グループやDMM.comが、わざわざ高額な費用と時間をかけてクラウド移行したITシステムをオンプレミス環境へ戻しています。

オンプレ回帰する理由は、「想定よりコストがかかった」「運用が複雑化した」「求めているセキュリティレベルが実現困難」「パフォーマンスが低下した」などそれぞれの企業によりさまざまです。

また、オンプレミスとクラウド環境を組み合わせて使うハイブリッドクラウドという選択肢もあります。

このように「クラウド」「オンプレミス」「ハイブリッド」と選択肢が多様化していく中で、ネットワークエンジニアに求められる要求は高度化しており、需要も高まり続けていくでしょう。

クラウド・オンプレミス・ハイブリッドクラウドのイメージ

筆者は2021年から2022年にかけて、基幹システムのハイブリッドクラウドを環境構築するプロジェクトの担当経験があります。

実際の経験なども踏まえて、ネットワークエンジニアの展望を解説していきます。

まずは次の章で、ネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由を見ていきましょう。

ネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由

じょう

[約2500文字] 先述したAI,クラウド化がどのような速度で進行していったか、また、クラウド化が進んだことでネットワークエンジニア自体の必要とされる数がどのように変化したのかなどについても触れる

ネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由は、以下の3つです。

  • クラウドの普及による従来のオンプレミスが減少
  • ネットワークエンジニアの業務がAIに代替される
  • 現在のIT業界には多様なスペシャリストのキャリアがある

ひとつずつ解説します。

クラウドの普及による従来のオンプレミスが減少

ネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由のひとつは、「クラウドの普及」です。

かつて、企業は自社のシステムを構築する際に、自社内にサーバーやストレージなどを設置し、ネットワークを構築する「オンプレミス」が一般的でした。

しかし、現在ではクラウドの急速な普及により、自社がオンプレミス環境に構築したシステムをクラウド環境に移行する企業が増えています。

クラウドの普及は、クラウド事業者が提供するクラウド環境に自社のシステムを構築し、ネットワーク経由で自社や各拠点からシステムを利用する方法です。

Synergy Research Groupの2022年の発表内容によれば、国内のクラウド市場ではAmazonのAWSやMicrosoftのAzureが上位に位置し、その後を富士通とNTTが続いています。

これまで国内のクラウド市場の売り上げは順調に伸びてきており、IDC Japanの調査によれば、2027年には2022年の市場規模の約2.3倍になるとの予測です。

将来的にもクラウド市場は成長し続けると見込まれています。
このクラウドシフトの流れにより、従来のオンプレミス環境は減少するでしょう。

結果的に、これまでオンプレミス環境で企業内のネットワーク構築や、運用管理を行ってきたネットワークエンジニアの需要が減少するという見方が広まりました。

これが、ネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由のひとつとなっています。

AIの台頭によりネットワークエンジニアの業務が代替される

近年の著しいAIの台頭もネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由となっています。

AI活用の影響として、野村総合研究所が2015年に発表した「10年〜20年後に、日本の労働人口の約49%がAIに代替される」という予測は大きな注目を集めました。

実際、現在でもAIは急速に普及し、国内のさまざまな業界で自動化が進行中です。

ネットワークエンジニアの仕事はおおまかに上流工程と下流工程に分けられます。

  • 上流工程:要件定義、設計
  • 下流工程:構築、運用・保守

おもに下流工程において、AIによる自動化の可能性が高まっています。
たとえば、以下のような業務がAIによって自動化されることが考えられるでしょう。

  • 構築工程では、AIが設計内容をもとにネットワーク機器の定義ファイルを自動生成する
  • 運用と保守では、AIが監視業務において機器故障の兆候を検知し、自動的に予備機に切り替えて機器故障を保守担当者に通知する

これらの下流工程の一部がAIによって代替される可能性があるため、ネットワークエンジニアの需要が減少するという見方が広まり、ネットワークエンジニアがオワコンと言われる要因となっています。

現在のIT業界には多様なスペシャリストのキャリアがある

ネットワークエンジニアは専門性が高いスペシャリストと扱われる職種です。

しかし現在のIT業界は、スペシャリスト向けの仕事が多様化し、高度な技術スキルを持つ人材に対して高い報酬を提供する企業が増えています。

そのため、スペシャリストを目指す人々の中にはネットワークエンジニア以外の職種にも魅力を感じる人が増え、ネットワークエンジニアがオワコンと見られる風潮が広まる一端を担っています。

ネットワークエンジニアは専門性が高く、高収入な職種です。
経済産業省によると、ネットワークエンジニアを含むIT技術スペシャリストの平均年収は758万円であり、国内の会社員の平均年収443万円を大きく上回る水準です。

一方で経済産業省の情報では、AI・データサイエンスなどに関する高いスキルを持つデジタル人材に対して、富士通やNTTをはじめとする国内企業でも年収3,000万円以上の高年収を提示する事例が取り上げられていました。

デジタル人材と扱われる分野は幅広く、たとえば、AI・IoT・自動運転・フィンテック・サイバーセキュリティ・データサイエンスなど多岐に渡ります。

そのため、スペシャリスト志向の人々が追求するキャリアパスも多様化しており、ネットワークエンジニアがオワコンと言われる要因のひとつとされています。

ここまでは、ネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由をお伝えしてきました。
次では、ネットワークエンジニアの需要と将来性を解説します。

2023年現在のネットワークエンジニアの主な需要と将来性

じょう

[約2000文字] どのような規模,業態の会社からどのような需要があるのかを解説する、またクラウドで全てが完結するタイプの会社はどのような会社でどこからの需要がないのか?を明確にする

ネットワークエンジニアは「オワコン」「やめとけ」との意見もありますが、需要は安定しており、将来性もある職種です。
以下の4つのポイントを中心に解説します。

  1. 大手求人サイトでのネットワークエンジニアの募集数が1年で1.4倍に増加
  2. クラウドが普及してもネットワークエンジニアの需要は無くならない
  3. ネットワークエンジニアの仕事はAIに代替できない
  4. 先進技術の利用にはネットワークエンジニアが必要とされる

それぞれ解説します。

1.大手求人サイトでのネットワークエンジニアの募集数が1年で1.4倍に増加

弊社が大手求人サイトを調査したところ、ネットワークエンジニアの募集数は緩やかな増加傾向にありました。

2022年7月と2023年8月を比較すると約1.4倍の増加です。
※大手求人サイトが公開しているグラフデータを数値化して算出

ネットワークエンジニアはオワコンとのネガティブな風潮に対して、実際には下降傾向ではなく、むしろ安定していることがわかります。

したがって、ネガティブな「オワコン」のイメージに反して、ネットワークエンジニアの仕事は引き続き求められていることが示されています。

2.クラウドが普及してもネットワークエンジニアの需要は無くならない

クラウドの普及により、従来主流であったオンプレミスの利用は相対的には減少しますが、この状況はネットワークエンジニアの需要を減退させることにはなりません。

企業がクラウド環境を利用するには、自社内とクラウド上に構築する自社サービスを安定して接続するためのネットワークが不可欠です。

さらに、クラウドの利用が広がっても、完全にオンプレミス環境がなくなることは考えにくいため、ネットワークエンジニアが不要になることはないでしょう。

まず、どのような企業がクラウドを利用するのに向いているのか、またオンプレミスに向いているのかを確認しましょう。

クラウドが向いている企業・向いていない企業それぞれの特徴

クラウド利用に向いている企業の特徴は、以下のとおりです。

  • 初期費用を抑えてシステムを導入したい
  • インフラ運用に人的リソースを割けない
  • 事業戦略の変化に合わせて柔軟にシステムリソースを変更したい
  • 場所を問わずシステムを利用したい
  • 費用はかけられないが災害対策をしたい

一方で、クラウド利用に向いていない企業の特徴は、以下のとおりです。

  • 強固なセキュリティや高い性能水準が求められている
  • システム運用に費用や人的リソースを割ける
  • 必要なシステムリソースを予測でき変化が少ない
  • 業務に合わせてシステムをカスタマイズしたい
  • 自社で災害対策を行える

クラウドは、運用コストを抑えながら柔軟なシステム利用が求められる中小企業やベンチャー企業に適しています。
こうした企業では、実際に自社システムすべてをクラウド上に移行し、利用している事例も見受けられます。

一方、高度なセキュリティや内部統制が必要な大企業は、オンプレミスを選択することが多いです。
たとえば、金融取引システムのようにミリ秒単位の高性能が必要な場合、クラウドは適していないことがあります。

現在では、「クラウド」「オンプレミス」に加えて、クラウドとオンプレミスを組み合わせて利用する「ハイブリッドクラウド」という形態を採用する事例も増えてきました。

このように、クラウドの普及により、企業のシステム利用形態の選択肢が多様化しています。
その結果、ネットワーク要件が高度化し、より幅広い専門知識が求められます。

クラウドの普及により、ネットワークエンジニアの需要は減少するどころか、むしろ企業が選択できるシステム利用形態の多様化によりネットワークエンジニアの需要は増加する可能性があるでしょう。

3.ネットワークエンジニアの仕事はAIに代替できない

ネットワークエンジニアの仕事は大まかに「上流工程」と「下流工程」に分けられます。

下流工程の一部の単純な業務はAIによって自動化される可能性はありますが、それ以外の業務はネットワークエンジニアが対応する必要があります。

記事冒頭で解説したとおり、下流工程ではネットワーク定義ファイルの自動生成やネットワーク監視業務などの単純作業は、AIによって置き換えられ自動化されるでしょう。

ネットワーク定義ファイルを作成する作業は、通常、経験の浅いネットワークエンジニアやオペレーターが行います。

また、ネットワーク監視業務は、ネットワークエンジニアというより手順に沿ってシステム運用監視を行うオペレーターが担当する役割です。

一方で、顧客の業務課題やシステムの問題を理解し、最適なネットワーク環境を企画提案・設計する役割はAIでは代替不可能です。
この部分は引き続きネットワークエンジニアによって担当されるでしょう。

AIの導入によって自動化された下流工程の仕事を担っていたネットワークエンジニアは、上流工程の業務にシフトし、新しい役割や課題へ対応可能になります。

AIの台頭によりIT人材は下流工程から上流工程へシフト

もともとIT業界全体が人手不足である現状を考えると、とくに高度な専門知識を持つ上流工程の人材は希少です。

下流工程がAIによって置き換えられたとしても、ネットワークエンジニアの仕事が完全に消滅することは考えにくいでしょう。

4.先進技術の利用にはネットワークエンジニアが必要とされる

5GやIoT、M2Mなどの先進技術の導入には、ネットワークの利用が大前提であるため、ネットワークエンジニアの専門知識が不可欠です。

このような先進分野は、今後も市場拡大が見込まれるため、先進技術に精通したネットワークエンジニアの需要も増加するでしょう。

最先端技術とは、以下のようなものです。

5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)

高速で大容量の通信が可能になり、従来ではできなかった複数機器の同時遠隔操作など、システム化領域を大きく拡張しています。

大容量な動画コンテンツをストレスフリーに視聴できるだけでなく、工業用機械や農機の自動運転、医療分野では遠隔診療などさまざまな分野で変革を引き起こしています。

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)

IoTは、その名のとおりあらゆるモノをインターネットで接続する技術です。

従来はインターネットにつながるのはサーバーやパソコン、スマートフォンなどだけでしたが、IoTではあらゆるモノが直接インターネットにつながり便利な機能を実現しています。

スマートフォンで外出先から家電を操作できるスマート家電や、ほかの分野でもスマート工場、スマート農業など多分野での変革を引き起こしています。

M2M(Machine to Machine:機器同士の相互通信)

M2Mは、人が介在せずに機器同士が相互通信する技術のことです。

M2MはIoTとよく似た概念ですが、M2Mは必ずしもインターネットを介さず機器同士が通信するのに対して、IoTはインターネット接続が前提になっています。

M2Mの事例として、自動運転システムでセンサーの車外情報をもとに危険を感知した瞬間に自動停止する仕組みや、住宅の電気設備自動制御などがあります。

これらの先進技術には、ネットワーク技術が不可欠です。
今後も先進技術分野は成長し続けるため、ネットワークエンジニアの需要が減少することは考えにくいでしょう。

先進技術の普及により、顧客の課題解決や生産性の向上に寄与できる可能性があります。
先進技術分野で活躍することは、ネットワークエンジニアにとっても、魅力的なことではないでしょうか。

次では、ネットワークエンジニアへのおすすめのキャリアプランを見ていきましょう。

今ネットワークエンジニアとして働く人へのおすすめの3つのキャリアプラン

じょう

[約2000文字] 今後の流れを踏まえた上でどのような会社で働くとネットワークエンジニアとして活躍していけるのか、またそれに応じてどのようなスキルを身につけていくことが求められるのかを解説する

企業の重要インフラであるネットワークの構築や運用を担うネットワークエンジニアには、幅広いキャリアプランの選択肢があります。

ここでは、おすすめのキャリアプランを3つに絞って紹介します。

  • ネットワークエンジニアとしての専門性を磨き続ける
  • 専門領域を広げてインフラエンジニアとしてキャリアチェンジ
  • ネットワークエンジニア・インフラエンジニアのフリーランスとして独立

ひとつずつ解説します。

ネットワークエンジニアとしての専門性を磨き続ける

この記事で解説してきたとおり、ネットワークエンジニアは需要が高く将来性も明るい職種です。

そのため、ネットワークの専門性を磨き続けて、ネットワークのスペシャリストとしてのキャリアを歩むことも選択肢に挙がります。

ネットワークは、企業のシステム利用形態の多様化や、先進技術の発展により市場価値は高い状況が続いていくでしょう。

ネットワークエンジニアとしての実績を積み上げていくと、チームを率いてより大きな役割を任せられる可能性もあります。

そのため、ネットワークの最新技術を学ぶとともに、マネジメントスキルやビジネススキルなど広範な知識を学び続ける意欲のある人が向いているキャリアプランです。

ネットワークエンジニアとしての実績やチームマネジメントの経験があると、IT転職市場においても市場価値が高い人材との評価を得られます。
大手SIerやコンサルティングファームなどの大企業へ転職し、高年収を狙うのも現実的な選択肢です。

補足ですが、高年収を求めていてさらに英語力に自信がある人は、外資系企業への就職も検討してみると良いでしょう。

経済産業省の報告によると、米国のIT人材の平均年収は日本の2倍ほどです(米国:1,157万円・日本:598万円)。
そのため、ネットワークエンジニアの年収も2倍近い差があるでしょう。

ネットワークエンジニアの年収相場や年収アップの方法は、以下の記事に詳しく書いているので、興味がある人は読んでみてください。

専門領域を広げてインフラエンジニアとしてキャリアチェンジ

ネットワークエンジニアとして身につけたスキルや知識を活かし、幅広い専門領域で活動するインフラエンジニアへのキャリアパスもおすすめです。

インフラエンジニアは、大きく以下の4つに分類できます。

インフラエンジニアの分類概要
ネットワークエンジニアネットワークの構築・運用
サーバーエンジニアサーバーの構築・運用
クラウドエンジニアクラウド環境のITインフラ構築に特化
セキュリティエンジニアITインフラに関するセキュリティのリスク評価・対策

この中で、とくに「クラウドエンジニア」と「セキュリティエンジニア」の需要が高まっています。

クラウドはネットワークありきのサービスであるため、ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアにスキルを広げることは、ネットワーク設計・性能の最適化・セキュリティ対策など親和性の高い業務も多く比較的スムーズに専門領域を広げられるでしょう。

また、近年ではセキュリティエンジニアに対する注目度も高まっており、経済産業省によれば、国内でも最高で年収3,000万円以上の高額報酬が提供されているケースもあるほどです。

これらのネットワークエンジニアを取り巻く状況を考慮すると、ネットワークエンジニアから専門領域を広げ、インフラエンジニアへのキャリアチェンジを目指すことは有効な選択肢になります。

ネットワークエンジニア・インフラエンジニアのフリーランスとして独立

おすすめのキャリアプランの3つ目は、独立してフリーランスとして活動することです。

フリーランスとしての道は、案件の獲得や事務作業などすべてに自己管理が求められ、仕事量が安定しない可能性があるなどのデメリットもあることは事実です。

しかしながら、高度な専門性やスキル、実績を持つ人にとっては非常に高い収入を獲得できる可能性があります。

また、フリーランスであれば自分が興味を持っている分野の案件を選び、キャリアを自律的に積み上げられます。

さらに多種多様な案件が存在し、高収入の仕事やリモートワーク中心の仕事、週3日の勤務など選択肢が豊富で柔軟な働きかたを実現できるでしょう。

以下の記事では、ネットワークエンジニアのキャリアパスをより詳しく解説しています。
興味がある人は読んでみてください。

次では、ネットワークエンジニアによくある質問と回答を紹介します。

ネットワークエンジニアに関するよくある質問

ネットワークエンジニアを目指している人や、現在ネットワークエンジニアとして働いている人からのよくある質問を紹介します。

Q1.ネットワークエンジニアはどのような仕事を担当しますか?

ネットワークエンジニアは、IT機器同士の通信を確保するために、ネットワークの設計・構築・運用保守などの業務を担当します。

以下の記事で、ネットワークエンジニアの仕事内容を詳しく解説しているので読んでみてください。

Q2.ネットワークエンジニアとして活躍するためにはどのようなスキルが必要ですか?

ネットワークエンジニアに必要な基本的なスキルは以下のとおりです。

  • ネットワーク設計スキル
  • ネットワーク構築スキル
  • ドキュメンテーションスキル
  • トラブルシューティングスキル

また、キャリアップやスキルの幅を広げるためにおすすめのスキルは以下の3つがあげられます。

  • プロジェクトマネジメントスキル
  • クラウド構築関連スキル
  • プログラミングスキル(仮想ネットワークの制御)

以下の記事で詳細を解説しているので、興味がある人は読んでみてください。

Q3.ネットワークエンジニアとして働くうえでどのようなことに苦労しますか?

ネットワークエンジニアが大変だと感じるポイントは、以下があげられます。

  • 高い専門性が求められる
  • 職人気質な人が多い
  • 緊急性の高いトラブルが多い

以下の記事では、ネットワークエンジニア経験者が、「ついていけない」と感じるポイントや対策などをまとめています。

興味がある人は読んでみてください。

Q4.ネットワークエンジニアにはプログラミングが必要って本当ですか?

現在、ネットワークエンジニアにプログラミングスキルが絶対必要かというと、そうではありません。

ただし、技術の進化やIT市場のトレンドにより、将来的には必要になる可能性が高まっています。

以下の記事で詳しく解説しているので、読んでみてください。

Q5.未経験からネットワークエンジニアになる方法を教えてください。

ネットワークエンジニアは専門的な知識が必要な仕事ではありますが、IT業界は人手不足のため、企業は未経験者を積極的に採用しています。

そのため、現在は未経験からネットワークエンジニアになるハードルが下がっています。

具体的なステップについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ一読してみてください。

次では、ネットワークエンジニアのキャリア形成を支援するサービスを紹介します。

ネットワークエンジニアのキャリア相談はエイジレスへ!

ネットワークエンジニアとしてのキャリアプランにお悩みであれば、エイジレスにご相談ください。

「エイジレス」では、IT業界に詳しいエージェントが、ITエンジニア向けに無料でキャリアカウンセリングを実施しています。

IT転職支援サービスのエイジレスエージェントは、「年収大幅アップの内定実績が多数」「大手企業との信頼関係による高い面談/内定率」という点が特徴です。

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まとめ|ネットワークエンジニアはオワコンではなく将来性も明るい

この記事を通じて、以下の4つのことがわかりました。

  • ネットワークエンジニアは「オワコン」との意見もあるが、需要は高く将来性も明るい職業
  • オワコンと言われる理由として「クラウドの普及」「AIの台頭」「ほかのスペシャリストの道が多様」が挙げられる
  • ネットワークエンジニアの需要に関して、「クラウドが普及しても需要は減退しない」「AIに代替されるのは一部の業務」「先進技術の拡大により需要は高まる見込み」
  • ネットワークエンジニアにおすすめのキャリアプランは「ネットワークエンジニアとして専門性を高める」「専門領域を広げる」「フリーランスとして独立する」

ネットワークエンジニアは「オワコン」と言われることもありますが、現在のIT業界においては依然として需要が高く、決してオワコンではありません。

目立つような存在ではありませんが、企業の生命線であるネットワークを支える素晴らしい役割です。

ネットワークエンジニアとしての経験を積むことで、クラウドエンジニアやセキュリティエンジニアなど、専門領域を広げるチャンスも増えます。

また、フリーランスとして活躍することも現実的な選択肢として考えられるでしょう。

近年では先進技術を企業が採用して事業展開するケースも増えてきており、より大きなやりがいを感じられるシーンも多くなってきています。

ネットワークエンジニアのキャリアについてお悩みであれば、ぜひエイジレスにご相談ください。
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執筆者
じょう
新卒で国内大手Sierに入社しシステムエンジニアとして13年勤務。2023年4月よりフリーランスとして独立。 前職ではプロジェクトマネージャーやコンサルタントとしての役割を担い、個社の基幹システム運用やクラウド移行の案件を中心に商談〜構築〜運用まで幅広く担当。 ライターとしては経歴を活かしたIT関連の記事執筆が得意。妻は前職の同僚で現在も継続して勤務中。共働きで3児の父として子育てにも奮闘中。