ネットワークエンジニアになるには?未経験からのロードマップを解説

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ネットワークエンジニアに興味を持っているものの、未経験からなれるのか不安な人もいるのではないでしょうか。 この記事では、あらゆるサービスがインターネットに接続される中で注目を集める、ネットワークエンジニアになるためのロードマップを紹介します。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • ネットワークエンジニアは、基本的なITスキルがあれば未経験者でもなれる職業である
  • 自分なりのロードマップ・将来のキャリアパスを定めて転職に向けて準備するのが重要
  • 未経験者の場合、資格を取得すると転職活動を有利に進められる
CTACTA

未経験からでもネットワークエンジニアになれる

未経験でもネットワークエンジニアになれる3つの理由が箇条書きされた図

結論から言えば未経験からでもネットワークエンジニアになれます。

ネットワークエンジニアは、ネットワークの安全性や信頼性を担保するために、インターネットや企業内ネットワークの設計・構築・運用を担当する専門家です。

専門知識が必要な仕事ですが、IT業界の人材不足を理由に企業も未経験者を積極的に採用しています。このような背景により、未経験からネットワークエンジニアになるためのハードルが下がっているのが現状です。

▼ネットワークエンジニアの仕事内容について詳しく知りたい人はこちら

未経験者でもネットワークエンジニアになれる3つの理由

未経験の分野への転職は不安がともないますが、ネットワークエンジニアへの転職は、次の3つの理由から未経験者でも成功しやすいと言われます。

  • 初心者でも可能な業務がある
  • 資格や学習リソースが豊富
  • 求人が多い

具体的に見ていきましょう。

初心者でも可能な業務がある

ネットワークエンジニアの業務は幅広く、その中には初心者でもできるタスクも存在します。

たとえば、ネットワークの監視や基本的な設定作業などです。これらの業務は特別な技術を必要とせず、基本的なITスキルとマニュアルに沿って注意深く作業する力が備わっていればできます。

さらに、これらの業務を通してネットワークの仕組みを理解し、経験を積むことが可能です。

資格や学習リソースが豊富

「ネットワークスペシャリスト試験」などの国家資格や、「CCNA」や「LPIC」などの資格を取得すると、専門的な知識を証明し未経験で転職する機会を増やすことが可能です。

また、これらの資格に関する書籍やTCP/IPなどのネットワーク基礎の書籍や動画教材も多くあるため、未経験者が学習を始める障壁も低いです。

参考:「ネットワークスペシャリスト試験 | 情報処理推進機構」

求人が多い

IT業界は急激に成長しており、経済産業省が発表した試算では2030年までにIT人材の不足が40〜80万人規模になるとの報告もあります。

このような状況もあり、企業は未経験者にも積極的に求人を出し、採用後に社内の研修で一人前のネットワークエンジニアとして育成している企業も増えています。

参考:「IT人材育成の状況等について | 経済産業省」

▼ネットワークエンジニアの仕事内容を詳しく知りたい人はこちら

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次は、未経験者がネットワークエンジニアを目指す場合のロードマップと、その後のキャリアパスを解説します。

未経験からネットワークエンジニアを目指すロードマップ

未経験からネットワークエンジニアを目指すロードマップ5つが箇条書きされた図

未経験の場合、転職を成功させるためのロードマップを敷くことが重要です。

ここでは未経験からネットワークエンジニアになるための以下のロードマップを紹介します。

  1. 基本的なIT知識・ネットワークスキルを身につけ
  2. 基本的なプログラミングスキルを身につける
  3. クラウド技術を習得する
  4. SE(システムエンジニア)として経験を積む
  5. キャリアパスの方向性を定めて転職先を決める

ステップ1.基本的なIT知識・ネットワークスキルを身につける

最初の一歩として、基本的なIT知識とネットワークスキルの習得が必要です。

企業はIT人材の不足を受け未経験者を積極的に採用していますが、それは基本的なIT知識が備わっていることが前提です。

まずは、コンピューターの基礎知識や、TCP/IPやルーティングなどのネットワークの基本スキルを身につけましょう。

ステップ2.基本的なプログラミングスキルを身につける

オンプレミス環境にインフラを構築する従来の方式では、ネットワーク機器の設計・設定がネットワークエンジニアのおもな仕事でした。

近年では仮想化したネットワークやクラウドにインフラを構築するのが一般化し、その設定はスクリプトによって実施するケースもあります。

そのため、昨今のネットワークエンジニアにはネットワーク機器に対するスキル以外にも、基本的なプログラミングスキルが求められるようになりました。

ステップ3.クラウド技術を習得する

クラウド技術はIT業界で欠かせない存在となっています。今では企業のデータ管理からアプリケーション開発、AIなど先進技術の利用まで、クラウドはあらゆる分野で活用されています。

ネットワークエンジニアにとって、AWS・Azure・Google Cloudなど主要なクラウドプラットフォームの知識と技術は企業からのニーズも高く、自身の市場価値を高める重要なスキルです。

ステップ4.SE(システムエンジニア)として経験を積む

ネットワークエンジニアになる前に、SE(システムエンジニア)として経験を積むことは有益な経験です。

SEとしてシステム開発の一連の工程に関わることで、アプリの設計や仕組みを理解し、さらにクライアントとのコミュニケーションスキルも鍛えられます。

また、アプリの開発はチームを組んで取り組むことが一般的です。

規模が大きいシステムの場合、関係するステークホルダーも多岐に渡ります。開発中に課題が発生した場合は、これらのステークホルダーと協議しながらプロジェクトを推進していきます。

ここで培った課題解決のスキルは、ネットワークの設計や運用をするにあたって課題解決能力を磨くためには欠かせないスキルです。

ステップ5.キャリアパスの方向性を定めて転職先を決める

最後に自身のキャリアパスを見つめ直し適切な転職先を決定しましょう。

「自分の専門性」「興味のある分野」「転職市場の需要」などを考慮に入れ、ネットワークエンジニアになり実績を築いたあとの次のステップを計画します。

ネットワークエンジニアのキャリアパスには、次のようなものがあります。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは、特定のネットワーク技術に深い知識と経験を持つプロフェッショナルです。

多数のサーバーを管理するデータセンターや、大規模なサービスの場合、専門知識を持ったネットワークエンジニアが不可欠です。特に社会のインフラを支えるサービスであれば、システムの停止は許されません。

ネットワークスペシャリストは、システムのダウンタイムを最小限に抑え、問題が発生した際には迅速かつ効率的に対処するための高度な技術力を持つエンジニアです。

総合的スキルを持つフルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、幅広い技術領域の知識を持つエンジニアです。

システムの全体像を理解し、フロントエンドからバックエンド、データベース、そしてネットワークまでの各要素を組み合わせることができるエンジニアです。さらに、組み合わせる過程で発生した課題を分析し解決する能力が必要となります。

フルスタックエンジニアは、IT全般の技術に興味がある方に向いているキャリアです。

ネットワーク専門のコンサルタント

ネットワーク専門のコンサルタントは、企業のネットワーク設計や運用、トラブルシューティングなどを支援します。また、展開するビジネスに適したネットワークソリューションを提案する役割も果たします。

ネットワーク専門のコンサルタントには、専門知識だけでなく、ビジネスへの理解とコミュニケーションスキルも重要です。

▼ネットワークエンジニアのキャリアパスについて詳しく知りたい人はこちら

今回紹介したロードマップはあくまで一例ですが、これらを通じて未経験者でもネットワークエンジニアになることは十分可能です。

次は、ネットワークエンジニアに必要なスキルや知識を紹介します。

ネットワークエンジニアに必要な4つのスキルと知識

ネットワークエンジニアに必要なスキルと知識4つが箇条書きされた図

ネットワークエンジニアは、専門的な知識はもちろんのこと、多くのスキルが求められる仕事です。ここではネットワークエンジニアに必要な以下の4つのスキルと知識をご紹介します。

  • コミュニケーションスキル
  • 論理的思考力
  • ネットワークに関する専門知識
  • インフラ全般に関する知識

コミュニケーションスキル

ネットワークエンジニアには、複雑で専門的なネットワークシステムの内容を他のエンジニアや関係者にわかりやすく伝える能力が求められます。そのためには、大きく次の2つのコミュニケーションスキルが必要です。

1つ目は「ヒアリング能力」です。これは、顧客や他のエンジニアからの要望や問題点を正確に理解するためのスキルです。

2つ目は「伝達力」です。これは、複雑なネットワークシステムの問題やその解決策を、他の関係者に分かりやすく伝える能力を指します。

特に、専門のシステム部門を持たないクライアント企業では、担当者がネットワークに関する知識を持っていない場合が少なくありません。そうした状況下でも、分かりやすく説明し、新たなネットワークシステムの提案や既存システムの改善提案を行える能力がネットワークエンジニアには求められます。

論理的思考力

ネットワーク障害は、サーバー・ルーター・スイッチなどの多くの要因が複雑に関連します。

そのような中で、問題が発生した際に原因を追求し解決するためには、論理的に物事を考える力が必要です。また、ネットワーク設計や改善のためにも、論理的思考力は欠かせません。

ネットワークに関する専門知識

ネットワークエンジニアには、ネットワークに関する専門知識が不可欠です。

TCP/IP・ルーティング・スイッチなどのネットワークの基礎知識や、具体的なネットワーク運用に必要な知識が求められます。

シスコやジュニパーなどの特定のネットワーク機器の設定やトラブル対応するには、それぞれの機器に特有の操作方法や特性を理解している必要があります。

インフラ全般に関する知識

ネットワークエンジニアとして活躍するためには、インフラ全般に関する知識も欠かせません。たとえば、サーバーやストレージ、仮想化技術などの基本的な理解が必要です。ネットワークはシステム全体の一部であり、ほかの要素と連携して動作します。

全体の構成や動きを理解するとネットワークの問題だけでなく、システム全体の問題解決にも対応できるようになります。また、クラウド技術が広く採用されている現代では、AWS・GCP・Azureなどのクラウドサービスの基本的な操作や機能も理解しておくとよいです。

IT業界の進化は激しく、次々と新しい技術が発表されるため、新しい技術を効率よく継続的にキャッチアップしましょう。

次は、ネットワークエンジニアに関連する、おすすめの資格を紹介します。

未経験からネットワークエンジニアを目指す人におすすめの資格

未経験からネットワークエンジニアを目指す人におすすめの資格3つが箇条書きされた図

ネットワークエンジニアとしての資格を取得すると、客観的に自分のスキルを証明できます。特に、企業に対して実績をアピールする材料が少ない未経験者の場合、資格はほかの未経験者と戦う大きな武器です。次の3つの資格はネットワークエンジニア未経験者におすすめです。

  • ネットワークスペシャリスト試験
  • シスコ技術者認定
  • LPIC(エルピック)

それぞれの資格について詳しく見ていきましょう。

ネットワークスペシャリスト試験

「ネットワークスペシャリスト試験」は、ネットワーク技術の幅広い知識を証明する国家資格です。情報処理技術者試験制度(国家資格)で区分されているレベル1〜4のうち、最高難易度のレベル4に設定されている資格です。

未経験者が合格するには多くの勉強時間を要しますが、ネットワークスペシャリスト試験に合格すれば、未経験者であっても多くの企業から高い評価が得られます。

参考:「ネットワークスペシャリスト試験 | 情報処理推進機構」

シスコ技術者認定

「シスコ技術者認定」は、ネットワーク機器の最大手である「シスコシステムズ」の製品に関するスキルを証明するベンダー資格です。シスコ技術者認定は次の5つのレベルに区分されており、上から順に難易度が上がっていきます。

  • エントリー(CCT)
  • アソシエイト(CCNA)
  • プロフェッショナル(CCNP)
  • エキスパート(CCIE/CCDE)
  • アーキテクト(CCAr)

参考:「シスコ認定 | CISCO」

LPIC(エルピック)

LPICはLinuxに関するスキルを証明する資格の一つです。世界150ヶ国以上で展開される国際的にも認知度が高い資格です。LinuxはサーバーOSとして多くの企業で導入されているため、ネットワークエンジニアに求められる知識の1つになります。

参考:「LPIC」

▼ネットワークエンジニア関連の資格を詳しく知りたい人はこちら

次は、未経験者がネットワークエンジニアの求人を探す上でのポイントを解説します。

未経験者向けネットワークエンジニアの求人・転職方法

未経験者向けのネットワークエンジニアの求人・転職方法3つが箇条書きされた図

未経験からネットワークエンジニアを目指しているが、どのように求人案件を探せばいいか分からない方も多いでしょう。未経験者が求人を探す上で重要な以下の3つのポイントを解説します。

  • 未経験者を歓迎する企業を探す
  • 教育・研修制度が充実している企業を探す
  • 転職エージェントを活用する

未経験者を歓迎する企業を探す

ネットワークエンジニアを求める企業の多くは経験者を求めているため、未経験者を対象とした求人は少ない傾向にあります。

しかし、業務内容によっては未経験者を歓迎する求人もあります。たとえば、ネットワークヘルプデスクやITサポートなどの初級レベルのポジションです。こうした業務であれば未経験者でも十分狙えます。

重要なのは自分のスキルレベルに合った求人を探すことです。

教育・研修制度が充実している企業を探す

未経験者でも安心して働ける環境として重要なのは、企業の研修制度や教育プログラムが充実していることです。入社時の研修内容や、資格取得のサポートがあるかなど、自身のスキルアップに役立つ環境を選びましょう。

転職エージェントを活用する

上で挙げた企業を自分一人で求人を探すのは難しい場合もあるため、キャリアカウンセラーや転職エージェントに相談するのも一つの手段です。こうした専門家は、豊富な経験と情報から、自分に合った職種や企業を探すお手伝いをしてくれます。

ネットワークエンジニアの求人を探すなら、弊社サービスの「エイジレスエージェント」がおすすめです。エイジレスエージェントは年齢不問求人のみを扱うエンジニアに特化した求人検索サービスです。キャリアコンサルタントと相談しながら、ご希望の案件を見つけることができます。

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まとめ|未経験でもネットワークエンジニアを目指せる

本記事を通して、以下のことが分かりました。

  • ネットワークエンジニアは、基本的なITスキルがあれば未経験者でもなれる職業である
  • 自分なりのロードマップ・将来のキャリアパスを定めて転職に向けて準備するのが重要
  • 未経験者の場合、資格を取得すると転職活動を有利に進められる

ネットワークエンジニアの仕事内容は初級〜上級者向けのものまで多岐に渡ります。初級のものであれば未経験者でも対応ができるため、ネットワークエンジニアは未経験者でもなりやすい職業です。

今後もITを活用したサービスが増えていくことから、ますますネットワークエンジニアの需要も増していくことが予想されます。この記事を機会にネットワークエンジニアを目指してみてはいかかでしょうか。

CTACTA
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執筆者
サトシ
オープン系を中心に、SEとして長年、システム開発プロジェクトに従事。現在は要件定義・設計などの上流工程や、開発チームのプロジェクトマネジメントを担当。予算や納期などの制約があるなか、ヒアリングを重ね満足できるシステムを提供するように努めている。趣味はプログラミングで自作アプリ制作と、技術ネタをブログ発信すること。