ネットワークエンジニアの年収相場や年収アップするための方法を解説
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現役のネットワークエンジニアの中には、「自分のスキルや仕事内容に比べて年収が低い」「年収アップしたい」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。 この記事では、ネットワークエンジニアの年収相場と年収アップ方法、役立つ資格などを解説していきます。
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- 【この記事を読んでわかること】
- ネットワークエンジニアの正社員の年収相場は495万円、フリーランスは年収換算で860万円
- ネットワークエンジニアが早く大きく年収アップするには、スキルを高めて転職・転身・独立
- ネットワークエンジニアの年収が高い理由は、高度な専門性と、ITシステムに対する責任・影響力の大きさにある
ネットワークエンジニアの正社員の年収相場は495万円
厚生労働省が毎年公表している「賃金構造基本統計調査」の令和4年版によると、ネットワークエンジニアを含む「その他の情報処理・通信技術者」の正社員の平均年収は495万円です。
全職種の平均年収462万円と比べると、30万円ほど高い結果となっています。
職種 | 平均年収(万円) |
---|---|
ネットワークエンジニア
(その他の情報処理・通信技術者) |
495.0 |
全職種 | 462.6 |
ネットワークエンジニアの年収が高い理由は後ほど考察していきます。
経験年数別・年代別・企業規模別の傾向
同じく「賃金構造基本統計調査」の令和4年版から、ネットワークエンジニアの年収を経験年数・年代・企業規模で掘り下げて見ていきましょう。
- 【経験年数別】15年以上で平均年収が600万円超え
- 【年代別】40代・50代で年収が大きく伸びる傾向
- 【企業規模別】規模が大きいほど年収が高い傾向
【経験年数別】15年以上で平均年収が600万円超え
まずは、経験年数別の平均年収です。
経験年数 | 平均年収(万円) |
---|---|
全体 | 495.0 |
0年 | 349.2 |
1〜4年 | 385.5 |
5〜9年 | 473.8 |
10〜14年 | 533.7 |
15年以上 | 612.6 |
未経験(0年)から4年目までは400万円未満と低めながら、5年目以降から全職種平均(462.6万円)を超え、15年以上では600万円以上の高水準となっています。ネットワークエンジニアとしての経験と実績を積むことで、着実に年収アップが期待できるでしょう。
【年代別】40代・50代で年収が大きく伸びる傾向
続いて、年代別の平均年収です。
年代 | 平均年収(万円) |
---|---|
全体 | 495.0 |
20代 | 343.7 |
30代 | 479.1 |
40代 | 592.1 |
50代 | 640.0 |
60代 | 396.8 |
30代で全職種の平均年収(462.6万円)を超え、40代・50代と大きく伸びていることがわかります。40代・50代では、リーダーやマネージャーとして責任の大きな役割を担う人も多いでしょう。
【企業規模別】規模が大きいほど年収が高い傾向
最後は、企業規模別の平均年収です。
企業規模 | 平均年収(万円) |
---|---|
全体 | 495.0 |
10〜99人 | 418.2 |
100〜999人 | 459.0 |
1,000人以上 | 556.2 |
規模の大きな企業ほど年収が高い傾向があります。特に、1,000人以上の大企業になると平均年収が550万円を超えており、高年収を得たいなら大手企業を目指すと良いでしょう。
フリーランスなら年収換算で平均860万円
続いて、フリーランスのネットワークエンジニア向け案件の報酬水準を見てみましょう。
大手フリーランスサイト3社で募集されている、ネットワークエンジニア向けのフリーランス案件を調査した結果、年収換算の報酬平均は860万円でした。
最低単価 | 最高単価 | 平均単価 | 年収換算 | |
---|---|---|---|---|
ネットワークエンジニア | 50万円 | 110万円 | 72万円 | 860万円 |
月間の単価が90万円を超える案件も複数あるため、高単価案件を獲得できるスキルと実績があれば、年収換算で1,000万円超えも夢ではないでしょう。
実力主義のアメリカでは若くても高年収が可能
最後は視点を少し変えて、日本とアメリカの比較を紹介します。
ネットワークエンジニアに限定した調査ではありませんが、両国のIT技術者の給与水準の違いを知る上で参考になるでしょう。
参考:「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果|経済産業省」
アメリカのIT技術者の年収は、全年代で平均年収が1,000万円を超えており、日本と比べて遥かに高いことがわかります。また、能力・成果重視のアメリカでは、30代がもっとも年収が高い点も日本との大きな違いです。
日本企業での待遇に不満を感じているネットワークエンジニアは、実力と英語力に自信があれば、海外企業や外資系企業に挑戦してみるのも良いでしょう。
ここまでは、ネットワークエンジニアの年収相場を見てきました。
次は、ネットワークエンジニアが年収アップを図るためのポイントを解説します。
ネットワークエンジニアの年収アップ方法|スキルを高めて転職・転身・独立
ネットワークエンジニアが早く、大きく年収をアップさせたいなら、スキルを高めて現在の環境を変える取り組みが必要です。
年収アップのための3つの方法を紹介します。
- スキルを高めて年収の高い企業に転職する
- スキルを高めて年収の高い職種に転身する
- 独立してフリーランスのネットワークエンジニアになる
スキルを高めて年収の高い企業に転職する
ネットワークエンジニアとして年収を早く、大きく上げる方法は、より年収の高い企業への転職です。
前述の企業規模別の年収でも見たように、市場での競争力の高い大手企業ほど年収が高い傾向にあります。福利厚生やスキルアップ支援などが充実しているのも魅力でしょう。大手企業では要件定義や設計などを担う仕事が多いため、上流工程のスキルを高めることが重要です。
また、5GやIoTなど先進技術のスキル・知識を身につけて、成長分野を手掛ける将来性の高い企業に転職する方法もあるでしょう。
転職で年収アップを実現するためには、ネットワークに関するスキルと経験を積み上げて、人材市場での希少性を高めることが重要です。
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「より大きなプロジェクトへの挑戦」「収入アップ」など、さまざまな理由でネットワークエンジニアの転職を考えている人も多いでしょう。 こ
スキルを高めて年収の高い職種に転身する
年収を高めるもう1つの方法として、ネットワークエンジニアから、より年収の高い職種に転身する方法があります。
たとえば、クラウド活用の広がりによって人材需要が高まっているクラウドエンジニアがその一例です。ネットワークエンジニアとクラウドエンジニアは求められるスキルの重複が多く親和性が高いため、比較的移行しやすいでしょう。
また、同じくネットワークエンジニアのスキルや経験が活かせるセキュリティエンジニアに転身する道もあります。サイバー攻撃の多様化と複雑化により、高度なスキルと経験を持つセキュリティエンジニアに対する需要は豊富です。
こうした将来性の高い職種へ転身するためには、ネットワーク+αのスキル・知識の習得が求められます。みずからの市場価値を高めることで、年収アップのためのキャリアパスの選択肢が広がるでしょう。
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ネットワークエンジニアとして働いていく中で、新しいテクノロジーが次々に生まれる中、どの道を選ぶべきか悩む人も多いでしょう。 この記事
独立してフリーランスのネットワークエンジニアになる
年収アップの3つめの方法は、独立してフリーランスのネットワークエンジニアになることです。
フリーランスは、個人事業主として企業から直接プロジェクト案件などを受託して働きます。自分で仕事を選べるため、案件内容や働く時間・場所などの自由度が高い点が特徴です。
年功序列で給与アップのスピードが遅い会社員とは違い、フリーランスは実力主義のため、高度なスキルと豊富な経験があれば短期間で高収入案件を獲得できるでしょう。
反面、収入が不安定で福利厚生がないなどのマイナス面もあります。会社員エンジニア以上に、スキルアップと企業へ自分を売り込むための自己プロデュース力が重要です。
ネットワークエンジニアのフリーランス案件をお探しなら、「エイジレスフリーランス」にご相談ください。
エイジレスフリーランスは年齢不問の求人のみを取り扱い、1人1人のスキルや経験にあわせた最適な案件を紹介します。
フリーランスにおすすめの案件探し方法
フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
迷った場合は、実績が豊富な『Tech Stock』や、年齢不問/ハイクラス案件特化の『エイジレスフリーランス』がおすすめです。
①Tech Stock
20年目の実績があるフリーランス案件紹介サイト。これまでに築いた信頼により月80万円をこえる高単価案件も多数あります。
スキルアップや税務関連のサポートなど、フリーランス向け福利厚生サービスも利用可能なため、まだどこにも登録していない人でも安心して利用できます。
【公式】https://tech-stock.com/
②エイジレスフリーランス
年齢不問/上流商流のハイクラス案件に特化したエージェント。
SIer・コンサル・大手SESなどの案件を多数保有しており、ユーザーからの評判が良く誠実な対応も強みです。
【公式】https://freelance.ageless.co.jp/
ネットワークエンジニアの年収が高い3つの理由
前述の年収相場より、ネットワークエンジニアは全職種の平均と比べて年収が高いことがわかりましたが、それはなぜでしょうか?
おもな理由として、下記の3つが挙げられます。
- ネットワークエンジニアには高度なスキルと専門知識が求められる
- 最新の技術分野に対応できる高度人材が少ない
- 企業システムでのネットワークの責任と影響力の大きさ
ネットワークエンジニアには高度なスキルと専門知識が求められる
ネットワークエンジニアの年収が高い理由の1つ目は、高度なスキルと専門知識が求められる点が挙げられます。
ネットワークエンジニアには、下記のようなネットワーク構築・運用に関する幅広い知識が欠かせません。
- LAN・WAN・VPNなどのネットワークトポロジやプロトコルの知識
- ルーター・スイッチなどネットワーク機器の選定や設定のスキル
- ファイアウォール・IDS/IPSなどセキュリティ対策のスキル
- ネットワーク障害に適切に対処するトラブルシューティングのスキル
また、近年のクラウド化に対応するためには、クラウドプラットフォーム上でのネットワーク構築に関する知識も求められます。
このように、幅広いネットワークの専門知識とスキルを有する人材は限られており、ほかの職種に比べて年収が高い理由の1つです。
最新の技術分野に対応できる高度人材が少ない
最新の技術分野に対応できる人材の希少性も、ネットワークエンジニアの年収が高い理由の1つです。
IT業界は常に新たな技術が生まれ、進化し続けています。近年のネットワーク関連分野でも、前述のクラウドをはじめ、5G・IoT・仮想化・ブロックチェーンなどが挙げられるでしょう。
こうした成長分野では、人材の需要が豊富です。企業は競争力を高めるため、他社に先駆けて優秀な人材を確保したいと考えるでしょう。しかし、最新の技術分野で高度なスキルを持ったネットワークエンジニアは限られるため、年収も押し上げられます。
年収アップを目指すネットワークエンジニアは、将来性の高い先進分野を見極め、いち早くスキルを学び市場価値を高めることが大切です。
企業システムでのネットワークの責任と影響力の大きさ
ネットワークエンジニアの年収が高い3つ目の理由は、企業システムでの責任と影響力の大きさです。
現代のビジネスにITシステムの活用は欠かせません。そしてITシステムが正常に動作するためには、ネットワークはなくてはならないインフラです。
ネットワークエンジニアはその重要なインフラの設計・構築・運用を行う重要な役割を担っています。また、ネットワークはサイバー攻撃からシステムを守る最前線でもあり、セキュリティ対策の面でも責任の大きな仕事です。
こうしたITシステムを通じた企業ビジネスへの責任と影響力の大きさが、ネットワークエンジニアの年収の高さにつながっています。
以上がネットワークエンジニアの年収が高い理由です。
最後に、ネットワークエンジニアの年収アップに役立つ資格を紹介します。
ネットワークエンジニアの年収アップに役立つ資格3選
ここまで解説してきたとおり、ネットワークエンジニアの年収アップには、みずからの市場価値の向上が欠かせません。
資格取得は必須ではありませんが、スキルアップのマイルストーンや、獲得した知識・スキルを証明するツールとして有効です。
ネットワークに関連する資格は多数ありますが、中でも下記の3つは年収アップに役立つでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験(NW) | 「情報処理推進機構(IPA)」が主催する国家資格。情報処理技術者試験の中で最難関の高度資格の1つで、IT業界での認知度と評価が高く、転職やキャリアアップに有効 |
---|---|
シスコ技術者認定 | ネットワーク機器メーカーの「シスコシステムズ」が主催するベンダー資格。レベル・分野別に複数の試験があり、上位のエキスパートレベルの資格を取得すれば、人材市場でネットワークのスペシャリストとして高評価 |
AWS認定資格 | Amazonが運営するクラウドプラットフォーム「AWS」が主催するベンダー資格。クラウド化の波に対応してキャリアパスの幅を広げ、年収アップを図りたいネットワークエンジニアにおすすめの資格 |
参考:「ネットワークスペシャリスト試験(NW)|情報処理推進機構(IPA)」
参考:「シスコ技術者認定|シスコ」
参考:「AWS認定資格|AWS」
以下の記事では、ネットワークエンジニアにおすすめの資格をさらに詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
▼ネットワークエンジニアに関連する資格を詳しく知りたい人はこちら
ネットワークエンジニアにおすすめなスキルアップできる資格を紹介!
ネットワークエンジニアは、インターネットや企業内ネットワークの設計・構築・運用を担当するエンジニアです。 この記事ではネットワーク
まとめ|ネットワークエンジニアで年収1000万円以上も夢じゃない
本記事を通して、以下のことがわかりました。
- ネットワークエンジニアの正社員の年収相場は495万円、フリーランスは年収換算で860万円
- ネットワークエンジニアが早く大きく年収アップするには、スキルを高めて転職・転身・独立
- ネットワークエンジニアの年収が高い理由は、高度な専門性と、ITシステムに対する責任・影響力の大きさにある
ネットワークエンジニアが年収アップを目指すなら、積極的にスキルアップを図りましょう。「スキルアップしても、現在の職場ではあまり期待できない」という場合には、転職・転身・独立などで早く大きく年収をアップさせることも可能です。スキルと経験次第では、年収1,000万円以上も夢ではありません!
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