フロントエンドエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル・知識を解説

※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。

フロントエンドエンジニアは、WEBサイトやWEBアプリケーションのユーザーが直接触れるフロント部分を開発する専門家です。 この記事では、フロントエンドエンジニアの仕事内容から求められるスキルと知識、キャリアパス、年収なども含めて未経験の方でも分かるように徹底解説します。

おすすめの転職エージェント

転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!

  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/

特化型エージェント
社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/

ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/

エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
【公式】https://agent.ageless.co.jp

  • 【この記事を読んでわかること】
  • フロントエンドエンジニアは顧客満足度に直結するユーザーインターフェース(UI)部分を開発する重要な役割を担う職種
  • フロントエンドエンジニアにはプログラミング言語やフレームワーク、UI/UXデザインなどのスキル・知識が求められる
  • フロントエンドエンジニアに向いているのは新しい技術に関心があり、ユーザー第一に考えられる人
CTACTA

フロントエンドエンジニアの仕事はUIの設計・開発

フロントエンジニアの仕事5つが箇条書きされた図

フロントエンドエンジニアとは、WEBサイトやWEBアプリケーションのユーザーインタフェース(UI)を設計・開発する専門家です。

HTMLやCSS、JavaScriptなどのスキルを駆使して、ユーザーが直接触れる部分の見た目や動きを作る重要な役割を担っています。

フロントエンドエンジニアが開発プロジェクトで携わる、5つのおもな仕事を見ていきましょう。

  • ビジネス目標とユーザーニーズの明確化(要件定義)
  • ワイヤーフレームとプロトタイピング(設計)
  • UIのコーディングと最適化(実装)
  • バグ修正とユーザビリティの確認(テスト)
  • サービスの監視と改善(運用・保守)

このプロセスをUIUXデザイナーやバックエンドエンジニア、webディレクターなどのメンバーと連携しながら進めていき、サービスや機能を完成させていくのが基本的な仕事内容です。

ビジネス目標とユーザーニーズの明確化(要件定義)

フロントエンドエンジニアが開発プロジェクトに取り組む際の最初の一歩となるのが、ビジネス目標とユーザーニーズの明確化です。

このフェーズでは、プロジェクトの目標とユーザーの要望を明確にし、後続の設計・開発タスクに落とし込むための基盤を作ります。

ビジネス目標の明確化は、プロジェクトで達成すべき目標を理解し、それを適切に定義する作業です。ビジネス目標は、開発の方向性を決める重要な指針となります。

ユーザーニーズの明確化は、エンドユーザーの要望や期待を理解し、それを具体的な要求仕様に落とし込む作業です。ユーザーがサービスをどのように使うのか、どのような価値を求めているのかを把握するために欠かせません。

これらは、開発が始まる前にプロジェクト全体の方向性を確定し、成功への道筋を立てるための重要なフェーズです。

ワイヤーフレームとプロトタイピング(設計)

要件が明確化されたら、WEBサイトやWEBアプリケーションの外観と動作を表現するために、ワイヤーフレームとプロトタイピングで初期のアイデアを具体的な形に落とし込みます。

ワイヤーフレームは、WEBページの基本的なレイアウトと機能を示す簡易的な図です。ボタン・見出し・画像・コンテンツの位置など、ページの全体的な構造を理解するためのツールとなります。

プロトタイプは、完成した製品に近い形でユーザーインターフェースを表現した試作品です。実際のサイトに近いものができあがり、ユーザーのフィードバックを得たり、改善点を見つけ出したりできます。

設計フェーズでは、実際の開発作業に移る前の全体像の把握と、必要な機能や動作の理解が重要です。それにより、後続フェーズで大きな修正が発生するリスクを軽減します。

UIのコーディングと最適化(実装)

UIのコーディングと最適化はフロントエンドエンジニアの主要な業務の一つで、実装フェーズにあたります。

設計フェーズで作られたプロトタイプを具体的なコードに落とし込み、動作するWEBサイトやWEBアプリケーションを作り上げる作業です。

フロントエンドエンジニアは、HTML・CSS・JavaScriptなどを用いてUIをコーディングし、デザインのイメージをブラウザで動作する形にします。また、異なるデバイスや画面サイズで適切に表示されるようにするレスポンシブデザインの実装も重要です。

さらに、UIの最適化も忘れてはいけません。たとえば、視覚障害者のためのアクセシビリティ向上などが挙げられます。

UIのコーディングと最適化は、ユーザーがサイトを快適に利用できるかどうかを大きく左右する重要な作業です。

バグ修正とユーザビリティの確認(テスト)

実装が完了したら、作成したWEBサイトやWEBアプリケーションが設計どおりに動作するかをテストし、問題があれば修正します。

バグ修正は、コード内に存在するエラーや不具合を見つけ出して解消する作業です。デバッガーやエラーログを活用して、求められた品質を満たすまで繰り返しテストします。

ユーザビリティの確認は、ユーザーにとって使いやすいかを確認する作業です。実際のユーザー視点見た目や操作性、パフォーマンスなどを評価します。必要に応じて、ユーザーテストを実施し直接フィードバックを収集するケースもあります。

こうしたテストは、ユーザーにサービス提供する前の最終チェックとして、品質を保証する重要なフェーズです。

サービスの監視と改善(運用・保守)

公開したWEBサイトやWEBアプリケーションの監視や改善作業も、フロントエンドエンジニアの重要な役割の一つです。

サービスの監視では、パフォーマンス監視・エラーのチェック・ユーザーからのフィードバックの収集などを行います。これらの情報はサービスの安定稼働や改善点を見つけるための重要な情報です。

改善活動では、監視で得た情報などをもとに、バグ修正・ユーザビリティの向上・パフォーマンス最適化などを行います。

サービスの監視と改善はユーザー体験を高め、サービスの品質と価値を向上させるために欠かせない活動です。

ここまでは、フロントエンドエンジニアの仕事内容を解説してきました。

続いては、フロントエンドエンジニアの年収事情を見てみましょう。

フロントエンドエンジニアの年収は592万円

フロントエンジニアの年収592万円

経済産業省が2017年に公表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、インターネット企業のエンジニア/プログラマの平均年収は592.2万円となっています。賃金構造基本統計調査による全職種の平均年収462.6万円と比べると130万円ほど高く、フロントエンドエンジニアは高年収が期待できる職種です。

イメージができない方もいると思いますので、「求人ボックス」に掲載されている、フロントエンドエンジニアの正社員での募集を見ていきましょう。

掲載されている正社員募集を上からランダムに100件抽出し、年収帯を調査したところ、2023年現在でのフロントエンドエンジニアの正社員の年収は「550万円〜890万円」の間での募集が多くなっています。

この結果から、メンバーレベルで550万円・リーダーレベルで720万円・マネージャークラスでは800万円以上の収入が期待できるでしょう。

また、フリーランスになるとさらに高い年収が期待できます。

弊社サービス「エイジレスフリーランス」の案件情報によると、フロントエンドエンジニア向けのフリーランス案件の平均年収は862万円となっています。フリーランスとして活躍できれば、企業に所属するよりもさらに高い年収が期待できるでしょう。

職種 最低年収 最高年収 平均年収
フロントエンドエンジニア 732万円 960万円 862万円

参考:「経済産業省|IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」
参考:「厚生労働省|賃金構造基本統計調査」

▼フロントエンドエンジニアの年収を上げる方法などを詳しく知りたい人はこちら

以上、フロントエンドエンジニアの年収事情でした。

続いて、フロントエンドエンジニアに求められるスキル・知識を紹介します。

フロントエンドエンジニアに求められるスキル・知識は言語・フレームワークやUI/UXデザインなど

フロントエンドエンジニアに求められるスキル・知識3つが箇条書きされた図

フロントエンドエンジニアには、ユーザーが使いやすく魅力的なWEBサイトやWEBアプリケーションを構築するための、高度な専門性が求められます。

代表的な3つのスキル・知識を見ていきましょう。

  • プログラミング言語やフレームワークの活用スキル
  • UI/UXデザインの知識
  • パフォーマンス最適化のスキル

プログラミング言語やフレームワークの活用スキル

フロントエンドエンジニアにとって、プログラミング言語やフレームワークの活用スキルは必須の要素です。

ユーザーにとって魅力的なWEBサイトやWEBアプリケーションを開発するためには、モダンな言語やツールを使いこなすスキルが欠かせません。

下記の3つは、フロントエンドエンジニアにとって必須のプログラミング言語です。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript

加えて、次のプログラミング言語のいずれかを習得していると、構築できるコンテンツの幅が広がるでしょう。

  • PHP
  • Ruby
  • Python

また、魅力的なサイトやアプリケーションを効率的に開発するためには、フレームワークやライブラリの活用も欠かせません。フロントエンド開発で人気のフレームワーク・ライブラリには下記のものがあります。

  • React
  • Angular
  • Vue.js

これらのスキル・知識は、書籍のほか、公式ドキュメントや学習サイトなどで無料でも学べます。また、オープンソースのため、自分で開発環境を構築して実践力を身につけることも可能です。

UI/UXデザインの知識

ユーザーにとってより魅力的なWEBサイトやWEBアプリケーションを開発するためには、UI/UXデザインの知識も欠かせません。

UIは見た目や操作性、UXはコンテンツを通じて得るユーザー体験や満足度を意味します。

サイトのデザインは専任のデザイナーが担当するケースが一般的です。そうした場合でも、実装を担うフロントエンドエンジニアにUI/UXデザインの知識がなければ、デザイナーの意図まで理解した忠実な再現が難しいでしょう。また、デザインと実装のあいだに齟齬が生じると、修正が必要になり開発効率が下がることも少なくありません。

フロントエンドエンジニアがUI/UXデザインの知識を身につけることで、デザイナーと連携して、使いやすく魅力的なサービスを効率的に開発できるようになります。

UI/UXデザインの知識は、デザインに関する書籍やオンライン講座で学習可能です。また、下記のようなUIデザインツールを無料プランで試してみるのも良いでしょう。

  • Sketch
  • Figma
  • Adobe XD

パフォーマンス最適化のスキル

WEBサイトやWEBアプリケーションの開発では、パフォーマンス最適化のスキルも重要です。

パフォーマンス最適化とは、WEBページのロード時間や動作効率の改善策検討や実装を指します。

誰もが動作の重いWEBサイトやアプリにイライラした経験はあるでしょう。このように、パフォーマンスはユーザー体験(UX)に直結するため、適切な対策が求められます。またWEBサイトの場合には、パフォーマンスが検索エンジンのランク付け(SEO)にも影響するため、集客にも関わってきます。

このように、パフォーマンス最適化のスキルは、顧客満足度を高めビジネスを成功に導くために欠かせない重要なスキルです。

パフォーマンス最適化のスキルを身につけるには、前述の2つと同じように書籍や学習サイトを活用すると良いでしょう。また、「Google PageSpeed Insights」「Lighthouse」などのツールを活用し、提案された改善を実行して習得していくのもおすすめです。

ここまでは、フロントエンドエンジニアに求められるスキル・知識を解説しました。

次は、フロントエンドエンジニアに活かせる資格を紹介します。

フロントエンドエンジニアに活かせる資格はHTML5プロフェッショナル認定試験など

フロントエンドエンジニアに活かせる資格3つが箇条書きされた図

フロントエンドエンジニアとして働くうえで、資格の取得は必須ではありません。しかし、資格取得により自身のスキルや知識を客観的に証明でき、転職やキャリアアップで有利になります。

ただし、資格なら何でも良いという訳ではありません。前述で解説したフロントエンドエンジニアに求められるスキル・知識に合致し、IT業界での認知度や評価の高い資格を選ぶことが大切です。

下記は、フロントエンドエンジニアの仕事に活かせる代表的な3つの資格です。

資格名 認定 特徴
HTML5プロフェッショナル認定試験 民間資格 フロント開発に役立つHTML5、CSS3、JavaScriptなど最新のマークアップ言語に関する技術力を問います。レベル1、レベル2の2つの難易度があります。
基本情報技術者試験(FE) 国家資格 IT全般の基本的な知識を問うため、フロントエンド開発だけでなく、システム開発全般にも役立つ知識を身につけられます。
CIW JavaScript Specialist 民間資格 フロント開発に欠かせないJavaScriptの高度な知識を問う国際的な資格です。試験は英語のみですが、取得すれば海外でも通用します。

参考:「HTML5プロフェッショナル認定試験」
参考:「基本情報技術者試験(FE)」
参考:「CIW JavaScript Specialist」

別の記事では、このほかの資格も詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。

▼フロントエンドエンジニアにおすすめの資格をより詳しく知りたい人はこちら

続いて、フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴を見ていきましょう。

フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴は好奇心が強くユーザー第一に考えられること

フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴3つが箇条書きされた図

フロントエンドエンジニアに興味があっても、自分が向いているのか気になる人もいるでしょう。

そんな人に向けて、フロントエンドエンジニアに向いている人の代表的な3つの特徴を紹介します。ただし、この特徴に合致していないとフロントエンドエンジニアになれないという訳ではないので、参考程度にお考えください。

  • 新しいテクノロジーに対する好奇心が強い
  • ユーザーの使いやすさを第一に考えられる
  • 課題を見つけ、解決するのが好き

新しいテクノロジーに対する好奇心が強い

新しいテクノロジーに対する好奇心を持ち続けることは、フロントエンドエンジニアとして成功するために重要な資質の一つです。

進歩の早いIT業界の中でも、フロント開発は変化の激しい分野です。新たな技術・フレームワーク・ライブラリなどが次々に登場するため、変化に乗り遅れないためには、継続的に学ぶ姿勢が欠かせません。

企業は、古くて生産性の低い技術よりも、モダンで効率的な技術を求めます。そのほうがより良いユーザー体験を提供でき、短期間かつ低コストで開発できるからです。新しいテクノロジーに常にアンテナを張っているエンジニアは、そうでない人よりも多くのチャンスをつかめる可能性が広がるでしょう。

新しいテクノロジーへの興味を保つためには、自己学習の習慣化が大切です。技術ブログを読んだり、コミュニティに参加したりして積極的に情報を取り入れていきましょう。また、自身で環境を構築して実際に手を動かしてみることも重要です。

新しいテクノロジーへの好奇心がフロントエンドエンジニアとしての成長や可能性につながるでしょう。

ユーザーの使いやすさを第一に考えられる

フロントエンドエンジニアには、ユーザーの使いやすさを第一に考えられる人も適しています。

フロントエンドエンジニアは、WEBサイトやWEBアプリケーションのUI/UXの設計・開発を担当します。ユーザーが直接触れる部分であるため、使い心地の良さがサービスの成功を左右する重要なポイントの一つです。

使い心地の良いサービスには、直感的で使いやすいUIやユーザーを惹きつけるUXの提供が欠かせません。それを実現するためには、開発のすべての工程でユーザー視点の考慮が必要です。

具体的には、開発の初期段階からユーザーが何を求めているのかを理解し、それを設計に反映させます。また、開発中も絶えずユーザー視点のテストを繰り返し調整を重ねることで、ユーザーの使いやすさを最大限に引き出すことが求められます。

このように、一貫したユーザー中心の思考を持ち続け、それを妥協なく発揮できる人はフロントエンドエンジニアとして活躍できる可能性が高いでしょう。

課題を見つけ、解決するのが好き

フロントエンドエンジニアに向く人の3つ目の特徴は、「課題を見つけ解決するのが好き」という思考の柔軟さと行動力です。

フロント開発ではユーザビリティの改善やパフォーマンスの最適化、新技術の適用など、多岐にわたる課題に直面します。

フロントエンドエンジニアにとって、課題を見つけ出し解決策を探ることは日常業務です。課題の発見と解決を前向きに捉えて、積極的に取り組める人は、フロントエンドエンジニアとしての適性が高いでしょう。一方、こうした活動を好ましく思わない人にとっては、フロント開発は苦痛の日々になるかもしれません。

課題発見と解決力は学習やトレーニングで鍛えることもできます。たとえば、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなどの思考法を学ぶのが一つの方法です。また、日々のプロジェクト経験から成功と失敗を振り返り、知識と洞察を蓄積していくことも役立つでしょう。

フロントエンドエンジニアになるには

コードが書かれたパソコンのスクリーンの画像

フロントエンドエンジニアになるためのキャリアパスは、未経験者とIT経験者で異なります。

未経験者の場合、まず基本的なプログラミング知識を身につけることが重要です。HTML・CSS・JavaScriptなどのフロント開発の基本スキルを習得しましょう。基礎知識を学んだら、自身のPCで開発環境を構築するなどして実際に手を動かすことで実践力も身につきます。開発力に自信がついたら、未経験者可の求人にチャレンジしてみると良いでしょう。

ほかの分野で実績のあるIT経験者の場合、すでに基本的なプログラミングスキルやシステム開発のノウハウがあるため、フロント開発特有のフレームワークやライブラリ、ツールを学習しましょう。また、これまでの経験で得たコミュニケーション力や問題解決力などのソフトスキルを活かすことも重要です。

フロントエンドエンジニアになるための方法は、別の記事で詳しく解説しています。

▼未経験からフロントエンドエンジニアになるステップを詳しく知りたい人はこちら

▼ほかの分野からフロントエンドエンジニアになるステップを詳しく知りたい人はこちら

以上、フロントエンドエンジニアになるための方法を簡単に解説しました。

続いては、フロントエンドエンジニアが次に目指すキャリアパスを見ていきましょう。

フロントエンドエンジニアのキャリアパスや将来性

フロントエンジニアのキャリアパス3つが箇条書きされた図

ICT化の進展やスマートフォンの普及などにより、インターネットは企業から個人、若者からお年寄りまであらゆる層が利用する社会基盤となっています。それにともない、WEBサイトやWEBアプリケーションを開発するフロントエンドエンジニアの活躍の場も豊富です。

令和4年版 情報通信白書 インターネット利用率(個人)の推移グラフ画像

出典:「総務省|令和4年版 情報通信白書 インターネット利用率(個人)の推移」

また、近年のデジタル需要の高まりや少子高齢化によるIT人材不足は深刻で、2030年には16万人〜79万人のIT人材が不足すると試算されています。

IT人材需給に関する調査グラフ画像

参考:「経済産業省|IT人材需給に関する調査」

このように、インターネット普及やIT人材を取り巻く環境から、フロントエンドエンジニアの将来は明るいと考えて良いでしょう。

一方で、スマートフォンの普及にともなうモバイルファーストの広がりにより、ネイティブアプリの開発に重点を置く企業もあります。また、AIの進化によりコーディングなどの作業が取って代わられる可能性もあるでしょう。

フロントエンドエンジニアの将来は明るいと見られるものの、スキルアップを怠ることなく、市場や技術の変化にも柔軟に対応していくことが重要です。

そんなフロントエンドエンジニアは、さまざまなキャリアパスを選ぶことが可能です。その中から、代表的な3つのキャリアパスを紹介します。

  • フルスタックエンジニアにキャリアアップする
  • プロジェクトマネージャーにキャリアアップする
  • フリーランスとして独立する

フルスタックエンジニアにキャリアアップする

フルスタックエンジニアへのキャリアアップは、フロントエンドエンジニアにとって自然なキャリアパスの一つです。

フルスタックエンジニアとは、フロントエンドとバックエンドの両方を担当できるスキルを持つエンジニアを指します。また、インフラ構築やデータベース管理のスキルまでを含める場合もあります。

フロントエンドエンジニアがフルスタックエンジニアになるためには、下記のようなバックエンドのスキルを習得していきましょう。

プログラミング言語 PHP、Python、Ruby、Java
データベース操作 MySQL、PostgreSQL、MongoDB
フレームワーク Laravel、Django、Ruby on Rails、Spring
サーバー管理 Linuxコマンド、AWS・GCPなどのクラウドプラットフォーム

フルスタックエンジニアへのキャリアアップにより、フロントとバックの連携に対する理解が深まり、より効果的な設計や実装が可能です。また、仕事の幅が広がりキャリアの柔軟性も高まることが期待できます。

企業にとっても、コミュニケーションの改善や開発効率の向上につながるため、フルスタックエンジニアはプロジェクトで重宝されるでしょう。

▼Pythonエンジニアの仕事内容や年収を詳しく知りたい人はこちら

▼SQLエンジニアの仕事内容や年収を詳しく知りたい人はこちら

プロジェクトマネージャーにキャリアアップする

フロントエンドエンジニアからプロジェクトマネージャーへのキャリアアップは、技術的な知識を活かしながら、マネジメントの役割へ移行するキャリアパスです。

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の責任者として、下記のようなさまざまな事項を管理し円滑に推進する役割を担います。

  • 進捗管理
  • 予算管理
  • 要員管理
  • リスク管理
  • 品質管理

プロジェクトマネージャーには、上記のようなマネジメントスキルやコミュニケーションスキル、リーダーシップなどのソフトスキルも求められます。また、業務部門の責任者とも対等に議論を交わす必要があるため、ビジネス面の深い知識も必要です。

プロジェクトマネージャーは責任が重くたいへんな役割ですが、まさに自分の手でプロジェクトを成功に導く、やりがいが大きい仕事でもあります。

▼プロジェクトマネージャーの仕事内容や年収を詳しく知りたい人はこちら

フリーランスとして独立する

フロントエンドエンジニアとしてスキルと実績を積み上げたら、独立してフリーランスとして働く道もあります。

フリーランスは個人事業主として、さまざまな企業から直接案件を受託して開発プロジェクトに参画する働き方です。

自分のスキルや働き方の希望に合った仕事を選べ、実力次第では会社員エンジニアよりもはるかに多くの年収を得ることもできます。そのためには、高い技術力と、クライアントのニーズを理解し解決策を提供できるコミュニケーション能力が必要です。

一方で、実力が不十分だと低単価の案件しか受託できず、収入が不安定になるリスクがあります。また、クライアントへの営業活動・条件交渉・契約手続きなど開発以外のさまざまな業務も自己責任で行う必要がある点には注意が必要です。

こうしたリスクも承知のうえで、スキルに自信があり、自由な働き方や高収入に魅力を感じる人はフリーランスとして働く道も検討しましょう。

▼フリーランスの働き方を詳しく知りたい人はこちら

フリーランスにおすすめの案件探し方法

フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
迷った場合は、実績が豊富な『Tech Stock』や、年齢不問/ハイクラス案件特化の『エイジレスフリーランス』がおすすめです。

Tech Stock 
20年目の実績があるフリーランス案件紹介サイト。これまでに築いた信頼により月80万円をこえる高単価案件も多数あります。
スキルアップや税務関連のサポートなど、フリーランス向け福利厚生サービスも利用可能なため、まだどこにも登録していない人でも安心して利用できます。
【公式】https://tech-stock.com/

エイジレスフリーランス
年齢不問/上流商流のハイクラス案件に特化したエージェント。
SIer・コンサル・大手SESなどの案件を多数保有しており、ユーザーからの評判が良く誠実な対応も強みです。
【公式】https://freelance.ageless.co.jp/

まとめ|フロントエンドエンジニアはユーザーが直接触る部分を開発する重要な役割

本記事を通して、以下のことが分かりました。

  • フロントエンドエンジニアは顧客満足度に直結するユーザーインターフェース(UI)部分を開発する重要な役割を担う職種
  • フロントエンドエンジニアにはプログラミング言語やフレームワーク、UI/UXデザインなどのスキル・知識が求められる
  • フロントエンドエンジニアに向いているのは新しい技術に関心があり、ユーザー第一に考えられる人

フロントエンドエンジニアの仕事に魅力を感じた人は、必要なスキル・知識の習得や資格取得に向けた学習から始めてみてはいかがでしょうか。

フロントエンドエンジニアへの転職やフリーランスとしての独立をお考えなら「エイジレス」にご相談ください。

エイジレスでは転職者向けの「エイジレスエージェント」、フリーランス向けの「エイジレスフリーランス 」の2つのサービスを提供しています。

年齢不問の求人のみを取り扱うエイジレスでは、キャリアコンサルタントが一人ひとりに最適の企業や案件をご紹介します。

CTACTA
アバター画像
執筆者
しーそー
大手証券系システム会社での20年間のシステムエンジニア(SE)歴を経て、2022年4月よりライターの道へ。前職では主に設計・要件定義などの上流工程やプロジェクトマネジメントを経験。職歴を活かしたIT・金融関係の記事や、趣味と実益を兼ねた資産運用・仮想通貨などが得意ジャンル。2児の父として子育てにも奮闘中