PMOとは?仕事内容・年収・将来性・必要なスキルなどをまとめて解説
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じょう
PMOに興味を持っており、具体的にどのような仕事なのか詳しく知りたいとお考えではないでしょうか。
PMOはプロジェクトマネジメントの専門家であり、プロジェクト成果の最大化に貢献できる魅力的な職業です。
この記事では、PMOの仕事内容からはじまり、年収事情や将来性などをまとめて解説します。
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- 【この記事を読んでわかること】
- PMOは、プロジェクトマネジメントを効果的に運用するために設置される専門的な役割や部門のこと
- PMOの年収相場は「正社員:643万円」「フリーランス:1,056万円」「派遣社員:648万円」でIT関連の職種の中でも高年収
- PMOは現在の需要が高く、DXの取り組みの加速・クラウド市場の拡大・先進技術分野の成長などのプロジェクト多様化により将来性も明るい
- PMOに求められるスキルは、「ファシリテーションのスキル」「事務処理のスキル」「問題解決のスキル」
PMOとは|プロジェクトマネジメントを効果的に運用する役割・部門
じょう
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは、企業や組織でプロジェクトマネジメントを効果的に運用するための役割や部門のことです。
PMOは個別プロジェクトを支援する場合と、プロジェクトを横断的に活動する場合がありますが、いずれもプロジェクトマネジメントの効率化と品質向上を目的としています。
筆者は大手SIerにて13年勤務した経験があり、おもにPMとして働いてきました。
PMOと協力しながら仕事を進めた経験も数多くあるので、実際の経験にもとづいて解説していきます。
この章では、PMOに関して以下の3つの視点から見ていきましょう。
- PMOの役割
- PMとPMOの違い
- PLとPMOの違い
それぞれ解説します。
PMOの役割
PMOの役割は企業や組織、プロジェクトによって異なりますが、PMOとして活動する人々の共通の役割は「プロジェクトマネジメント業務を支援すること」です。
IT技術の進歩やDXをはじめとしたIT化領域の広がりにより、IT関連のプロジェクトは多様化し、システム要件も高度化しています。
プロジェクトの成功は、プロジェクトマネージャーの能力に大きく依存するため、組織全体でプロジェクトマネジメント力を向上させる取り組みが必要です。
このような状況下で、PMOはおもに以下のような役割を担っています。
- 個別プロジェクトのマネジメント業務支援
- プロジェクトマネジメントの方式標準化
- プロジェクトマネジメント人材の育成
これらの役割ごとの仕事内容に関しては後の章で説明します。
PMOはプロジェクトマネジメントの専門知識を持ち、個別プロジェクトやプロジェクト横断的に活動することで、組織全体のプロジェクトマネジメント力の向上に寄与する役割です。
PMとPMOの違い
プロジェクトマネジメントといえば、PM(プロジェクトマネージャー)が担うものとイメージする人も多いと思います。
PMとPMOの違いは、PMがプロジェクト全体の管理者という立場である一方で、PMOはPMが正常に業務を遂行できるように支援する役割です。
PMはプロジェクトの立ち上げから完了まで、QCD(Quality:品質・Cost:コスト・Delivery:納期)に関する幅広い業務を担当しプロジェクトを推進します。
しかし、大規模なプロジェクトや高度な要件を持つプロジェクトでは、PMの仕事量が膨大で1人だけでは対処しきれない場合があります。
そのため、プロジェクトマネジメントを支援するPMOの役割が必要です。
PMOは組織全体の視点から、プロジェクトマネジメントの効率化と品質向上を促進します。
PMOが個別プロジェクトに参画してPMの業務を支援したり、プロジェクト横断的に活動したりして、プロジェクトマネジメントのノウハウ提供や標準化を行います。
個別プロジェクトの成功を担う役割がPMであり、組織全体のプロジェクトマネジメントの成功を目指すのがPMOの役割です。
PLとPMOの違い
PL(プロジェクトリーダー)とPMOの違いは、管理業務の範囲です。
PLは、プロジェクト内で自チームが担当する業務範囲を管理します。
一方で、PMOはプロジェクト内外のプロジェクトマネジメント業務を管理します。
具体的には、プロジェクトに適したプロジェクトマネジメント手法を立案し、PLに管理を促し必要に応じてフォローする役割です。
PMOの役割は以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
PMOの役割とは?職種別の役割やタスク例・求められるスキルを解説
PMOの仕事に興味があるけど、その役割や仕事内容がよく分からないという人も多いのではないでしょうか。PMOはプロジェクト成功のキーマンですが
ここでは、PMOの役割やPM・PLとの違いを解説してきました。
次では、PMOの仕事内容を見ていきましょう。
PMOの仕事内容を役割ごとに解説
じょう
じょう
PMOの普及を目指して活動している日本PMO協会(NPMO)によると、PMOは以下の3つの役割にわけられます。
- PMOアドミニストレーター
- PMOエキスパート
- PMOマネージャー
「PMOアドミニストレーター」は、個別プロジェクトのコミュニケーション支援や事務作業など、PM業務を支援する役割です。
「PMOエキスパート」は、プロジェクトを横断的に活動し、標準化などにより組織全体のプロジェクトマネジメント力の向上を図ります。
「PMOマネージャー」は、PMO組織の管理や運営を担う役割です。
この章では、PMOの仕事内容を以下の3つの役割ごとに解説します。
- プロジェクト個別支援(PMOアドミニストレーター)
- プロジェクト横断支援(PMOエキスパート)
- PMO管理(PMOマネージャー)
それぞれ解説します。
プロジェクト個別支援(PMOアドミニストレーター)
PM業務を支援するPMOアドミニストレーターのおもな仕事内容は以下の3つです。
- プロジェクトに関する各種事務作業・ドキュメント作成の支援
- プロジェクトのコミュニケーション支援
- プロジェクトのデータ収集・状況分析
プロジェクトに関する各種事務作業・ドキュメント作成の支援
PMOアドミニストレーターの重要な役割のひとつは、事務作業とドキュメント作成の支援です。
PMの仕事には、予算管理や協力会社への発注・納品手続きなど、多くの事務作業が必要です。
また、進捗管理や課題管理などの管理業務のほとんどは、上司や顧客への報告が必要なためドキュメント作成が求められます。
プロジェクトに関連する事務作業とドキュメント作成は、PMやプロジェクトメンバーが実務に集中できる環境を整えるために非常に重要な仕事です。
プロジェクトのコミュニケーション支援
プロジェクト関係者間で正しく情報をやり取りするサポートも、PMOアドミニストレーターに求められる仕事のひとつです。
プロジェクトを円滑に進めるためには、関係者間で正確な情報をタイムリーに共有することが求められます。
PMOアドミニストレーターはプロジェクトの情報を共有・展開・リマインドし、ときには会議をファシリテーションすることで、プロジェクトメンバー間の円滑なコミュニケーションを支援します。
プロジェクトのデータ収集・状況分析
PMOアドミニストレーターは、プロジェクトマネジメントに関連するデータを収集し、状況を分析することも重要な仕事です。
PMOが収集するデータとは、プロジェクトの進捗や課題、品質などプロジェクトマネジメントに関連するデータです。
ただし、単に数値を集計するだけでは十分ではありません。
たとえば進捗に遅れが出ている場合は、当事者意識を持って遅延の原因・解決策・リカバリ見込みを明確化できるようにPLのフォローを行います。
収集したデータや状況分析結果は、PMOエキスパートやPMに報告し、プロジェクトの問題点の把握や対応方針の検討に活用されます。
プロジェクト横断支援(PMOエキスパート)
プロジェクトマネジメントに関して、プロジェクト横断的に支援するPMOエキスパートが担うおもな役割は以下の2つです。
- プロジェクトマネジメントの方式標準化
- プロジェクトマネジメントツールの導入
プロジェクトマネジメントの方式標準化
PMOエキスパートは、プロジェクトマネジメントに関する業務の標準化を推進する役割を担います。
組織内のそれぞれのプロジェクトが、各々のプロジェクト運営ルール・ツール・ドキュメント様式などを用いるとプロジェクトの品質がバラつき、さらにはプロジェクトマネジメントのベストプラクティスが共有されません。
そのため、PMOエキスパートは、プロジェクトマネジメントの方式標準化を通じてプロジェクト品質や生産性向上に寄与します。
プロジェクトマネジメントツールの導入
プロジェクト管理支援ツールの選定や導入もPMOエキスパートの役割です。
IT技術は日々進歩しており、プロジェクトマネジメントのプロセスや手法、ツールも進化しています。
既存の手法やツールに固執していると、競争力を失ってしまうことにつながりかねません。
PMOエキスパートは業界のトレンドを把握し、自社や組織に最適なマネジメントツールを選び、導入することで成果をあげることも大切な仕事のひとつです。
PMO管理(PMOマネージャー)
続いて、PMOマネージャーが担う代表的な2つの業務の内容を見ていきましょう。
- PMOの組織戦略策定・推進
- PMOメンバーの育成
PMOの組織戦略策定・推進
PMOは専門の部門として組織内に設置されることが多く、PMOアドミニストレーターやPMOエキスパートを束ねる役割が必要になります。
この役割を担うのが、PMOマネージャーです。
PMOに限られたことではありませんが、組織運営には市場動向や自社の状況にもとづいて組織ビジョンやミッションを具体化し、リソースを割り当てて推進する組織マネジメントを担う役割が求められます。
組織内でのプロジェクトマネジメント向上を牽引することが、PMOマネージャーが担うもっとも重要な仕事のひとつです。
PMOメンバーの育成
プロジェクトマネジメント人材の育成も、PMOマネージャーにとって重要な仕事です。
プロジェクトマネジメントは高度なスキルが必要であり、単に実務経験だけに頼るのではなく、持続的な教育が不可欠です。
プロジェクトマネジメント人材を育てる取り組みを通じて、組織内のプロジェクトマネジメント力の向上を目指します。
ここまでは、PMOが担う仕事内容をお伝えしてきました。
次では、PMOの年収事情を見ていきましょう。
PMOの年収|IT関連の中でも高年収
じょう
PMOの年収を以下の3つの観点から解説します。
- 正社員PMOの年収相場は643万円
- フリーランスPMOの年収相場は1,056万円
- 派遣社員PMOの年収相場は648万円
それぞれ解説します。
正社員PMOの年収相場は643万円
弊社が大手求人サイトを調査したところ、PMOの正社員求人の平均年収は643万円でした。
代表的なIT関連職種と比較すると、以下のとおりです。
職種 | 平均年収(万円) |
---|---|
PMO | 646 |
プロジェクトマネージャー | 676 |
インフラエンジニア | 526 |
システムエンジニア | 511 |
プログラマー | 456 |
PMOの平均年収は、プロジェクトマネージャーと比べると30万円ほど低いものの、ほかのIT関連職種と比較すると高年収です。
フリーランスPMOの年収相場は1,056万円
大手フリーランスマッチングサイトを調査したところ、フリーランスのPMOの平均月収は88万円で、12ヶ月間稼働した場合の年収期待値は1,056万円でした。
フリーランスだと平均で年収1,000万円を超える高年収となっています。
派遣社員PMOの年収相場は648万円
大手求人サイトの派遣社員のPMO求人を調査したところ、平均月収は54万円で、12ヶ月間勤務した場合の年収期待値は648万円でした。
正社員の平均年収643万円を上回っていますが、需要が高く専門性が求められる職種の場合、派遣社員が正社員の年収を上回ることもあります。
参考までにPMO未経験から派遣社員として働く場合、平均年収の7割ほどと仮定すると、平均月収は38万円で年収期待値は456万円となります。
※上記の正社員・フリーランス・派遣社員の情報は、それぞれランダムに求人情報を20件抽出して平均値を算出(2023年10月9日時点の情報)
PMOの年収事情は以下の記事でも詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
PMOの年収事情を徹底解説!年収アップの方法や役立つ資格も紹介
PMOは、組織のプロジェクトマネジメントを統制・支援する役割を持つ部門および人材です。プロジェクト成功のカギを握るPMOは、高年収の職
ここまでは、PMOの年収事情を解説してきました。
次では、PMOの将来性を見ていきましょう。
PMOの現在の需要は高く将来性も明るい
じょう
PMOは、需要が高く将来性もある職種です。
以下の3つの視点から解説します。
- 大手求人サイトでの募集数からみるPMOの需要
- プロジェクトの多様化によりPMOへの需要が高まる
- そもそもIT業界は全体的に深刻な人手不足
それぞれ解説します。
大手求人サイトでの募集数からみるPMOの需要
大手求人サイトの募集数の推移を調査したところ、2023年8月から2023年9月を比較すると1.4倍と微増傾向でした。
PMOの需要は安定して高い状態が続いています。
※大手求人サイトが公表しているグラフデータを数値化して算出
プロジェクトの多様化によりPMOへの需要が高まる
PMOの将来性が明るい理由のひとつは、近年のプロジェクトの多様化です。
たとえば、以下のような要因が挙げられます。
- DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みの加速
- クラウド市場の拡大
- 先進技術分野の成長(AI・IoT・ビッグデータ・ブロックチェーンなど)
ITは業務効率化のみではなく、ビジネスそのものの価値創造に貢献するツールとなり、プロジェクトは多様化し要件が複雑化しています。
プロジェクトの多様化は、プロジェクト成功に向けてチームを力強く牽引するプロジェクトマネジメント力をますます必要とし、PMOの需要も高まっていくでしょう。
そもそもIT業界は全体的に深刻な人手不足
現在のIT業界は深刻な人手不足で、経済産業省によると、2030年までに最高で79万人ものIT人材が不足することが懸念されています。
人手不足なIT市場で、プロジェクトマネジメントの専門性を持つ高度IT人材は市場価値が高く、将来性が明るいでしょう。
PMOの将来性は以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
PMOの将来性は高い|理由と市場価値が高い人材の特徴を徹底解説!
PMOを目指している人や、現役のPMOとして活躍している人の中には、PMOの将来性が気になる人も多いでしょう。この記事では、PMOの需
ここまでは、PMOの将来性をお伝えしてきました。
次では、PMOに必要なスキルを見ていきましょう。
PMOに必要な3つのスキル
じょう
PMOに求められる代表的なスキルは、以下の3つです。
- ファシリテーションのスキル
- 事務処理のスキル
- 問題解決のスキル
それぞれ解説します。
ファシリテーションのスキル
PMOはコミュニケーションを円滑化することが重要な仕事のひとつであるため、ファシリテーションスキルが非常に重要です。
ファシリテーションスキルは、プロジェクトメンバーや関係者に対して、効果的な会議の進行や作業推進をリードするスキルを指します。
ファシリテーションスキルがなければ、会議や作業に多くの無駄が発生して非効率なプロジェクト推進になる原因を引き起こしてしまうので、PMOの必須スキルのひとつと言えるでしょう。
事務処理のスキル
事務処理のスキルもPMOにとって重要なスキルです。
社内外の関係者が多いプロジェクトや、大規模プロジェクトでは、PMが膨大な事務作業を抱えてしまいます。
このような課題を放置すると、PMは事務作業に追われて本来のプロジェクトマネジメント業務に専念できなくなってしまうでしょう。
そのため、事務作業の支援を目的としてプロジェクトにPMOを設置するケースもあります。
PMOには、規約やルール、マニュアルを理解して適切に事務処理を担えるスキルが必要です。
問題解決のスキル
PMOとしてプロジェクトに貢献するには、問題解決のスキルが非常に重要です。
問題解決のスキルとは、プロジェクトの状況を把握し、正しく問題を捉えて対応策を推進できるスキルを指します。
問題解決のスキルが欠如していると、PMOは各チームからの進捗や品質に関するデータの報告を受けて集計するのみで、事務的な対応しかしてくれないとプロジェクトメンバーの信頼を失ってしまうでしょう。
PMOは、PMやPLと協力して問題を明確にし、解決に導くスキルが求められます。
PMOに必要なスキルは以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
PMOに必要なスキルとは?求められるスキルセットを詳しく解説
PMOとしてのキャリアに興味があるものの、具体的にどのようなスキルが必要か知りたいという人も多いのではないでしょうか? 本記事で
ここまではPMOに必要なスキルをお伝えしてきました。
次では、PMOのキャリアパスを見ていきましょう。
PMOの3つのキャリアパス
じょう
PMOの代表的なキャリアパスは、以下の3つです。
- 社内でPMOマネージャーを目指す
- PMOの経験を積み、転職でITコンサルタントになる
- PMOの経験を積み、フリーランスとして独立する
ひとつずつ解説します。
社内でPMOマネージャーを目指す
PMOとして実務経験を積むと、リーダーシップを発揮してPMO部門をリードするPMOマネージャーのキャリアがあります。
PMOマネージャーの年収に関する個別のデータはありませんでしたが、厚生労働省によると、国内の管理職の平均年収は853万円です。
このデータは国内の主要産業の平均年収であるため、IT関連職種であるPMOマネージャーはさらに高年収が期待でき、年収は900万円から1,200万円ほどのレンジであることが見込まれます。
PMOマネージャーの仕事は大きな責任を負いますが、高年収とやりがいを求める人にとって魅力的なキャリアの選択肢でしょう。
PMOの経験を積み、転職でITコンサルタントになる
PMOとしての実務経験を積み、コンサルティングファームやSIerへ転職してITコンサルタントとして働く選択肢もあります。
大手求人サイトのITコンサルタントの平均年収を調査したところ690万円でした。
PMOの平均年収が646万円だったので、44万円ほどITコンサルタントの年収が高いです。
ITコンサルタントは個人のスキルや実績により大きく年収アップを狙える職種であり、成果に応じた報酬を得たいと考える人にとって適したキャリアパスになるでしょう。
PMOの経験を積み、フリーランスとして独立する
PMOは需要が高い職種のため、フリーランスとして独立する選択肢もあります。
前述したとおり、フリーランスのPMOの年収期待値は1,056万円と非常に高年収です。
フリーランスは収入が不安定などのデメリットがあることも事実ですが、自律的にキャリアを構築して高い年収を得たいと考える人にとっては最適な選択肢となるでしょう。
PMOのキャリアパスは以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
PMOのキャリアプラン6つ|重要なポイントや年代別プランを紹介
PMOを目指している、あるいはPMOとして就労しているものの、この先のキャリアプランに悩んでいる人は少なくないでしょう。 大規模
フリーランスにおすすめの案件探し方法
フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
迷った場合は、実績が豊富な『Tech Stock』や、年齢不問/ハイクラス案件特化の『エイジレスフリーランス』がおすすめです。
①Tech Stock
20年目の実績があるフリーランス案件紹介サイト。これまでに築いた信頼により月80万円をこえる高単価案件も多数あります。
スキルアップや税務関連のサポートなど、フリーランス向け福利厚生サービスも利用可能なため、まだどこにも登録していない人でも安心して利用できます。
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②エイジレスフリーランス
年齢不問/上流商流のハイクラス案件に特化したエージェント。
SIer・コンサル・大手SESなどの案件を多数保有しており、ユーザーからの評判が良く誠実な対応も強みです。
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PMOにおすすめの資格4選
じょう
PMOにおすすめの資格を、「未経験からPMOを目指す」「PMOとして年収アップを目指す」という観点から4つ紹介します。
- 未経験に役立つ資格1|応用情報技術者試験
- 未経験に役立つ資格2|プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定
- 年収アップに役立つ資格1|プロジェクトマネージャー試験
- 年収アップに役立つ資格2|PMP
それぞれの内容は以下のとおりです。
未経験に役立つ資格1|応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、IT技術にとどまらず管理・経営まで幅広い知識が習得できる国家試験です。
難易度はやや高く、情報技術者試験の試験区分レベル1から4の中では「レベル3」に位置づけられています。
ITの基礎知識を持つ人であれば、200時間ほどの勉強時間が必要と言われています。
PMOに特化した試験ではありませんが、幅広くIT関連の知識が身につくため、PMOを目指す人にも役に立つでしょう。
未経験に役立つ資格2|プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定
プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定は、一般社団法人日本PMO協会が運営するPMO関連の認定です。
この資格は、日本PMO協会の認定の中でも初学者向けの資格で、基礎知識を保有していることを認定します。
プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定を取得すると、上位資格であるPMOスペシャリスト認定を受験する権利を得られます。
日本PMO協会によると、合格までに必要な時間は27.5時間から47.5時間ほどです(※以下、日本PMO協会より)。
- Eラーニング:約7.5時間
- 自習:目安約20~40時間
PMOに関連する基礎知識が習得できるため、PMOを目指す人の役に立つでしょう。
年収アップに役立つ資格1|プロジェクトマネージャー試験
プロジェクトマネージャー試験は、プロジェクトマネジメント業務を担当する専門性の高い人材を認定する国家試験です。
情報技術者試験の試験区分でも最も難易度の高いレベル4に分類されています。
この試験に合格するには、プロジェクトマネジメントの実務経験があれば60から120時間の勉強時間が必要です。
プロジェクトマネージャー試験は、非常に知名度が高く実務にも役立つ試験とされており、合格することで市場価値が向上し年収アップの可能性が高まります。
年収アップに役立つ資格2|PMP
PMPは、アメリカのPMI(Project Management Institute)本部が運営するプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
プロジェクトマネジメントに関する知識を体系的にまとめた世界標準ドキュメントであるPMBOKにもとづいて試験がつくられており、グローバルに知名度がある資格です。
プロジェクトマネージャー試験とPMPを比較すると、プロジェクトマネージャー試験はITに関する幅広い知識や法務・セキュリティ面の知識も求められるのに対して、PMPはプロジェクトマネジメントに特化した知識を問われます。
合格するために必要な勉強時間は、プロジェクトマネジメントの基礎知識がある人で100から150時間と言われています。
高度な専門性を証明でき、グローバルに通用する知名度をもつ資格のため、年収アップの可能性を高められるでしょう。
PMOにおすすめの資格は、以下の記事でさらに詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
PMOに資格は必要?難易度やおすすめ資格について解説!
PMOとして働いていく上で、資格は必要?と考えることはありませんか?PMOは業務をおこなう上で特別な資格を必要としませんが、自分のスキ
ここまでは、PMOにおすすめの資格をお伝えしてきました。
次では、PMOに向いている人の特徴を見ていきましょう。
PMOに向いている人の3つの特徴
じょう
PMOに向いている人の特徴は、以下の3つです。
- プロジェクトマネジメント分野に高い関心がある
- プロジェクトの実務感覚を持っている人
- 高い向上心を持っている人
それぞれ解説していきます。
プロジェクトマネジメント分野に高い関心がある
PMOは、プロジェクトマネジメントの専門家であり、その専門性を維持するにはプロジェクトマネジメントに高い関心があることが不可欠です。
関心や興味がないと、学び続けて知識やスキルを向上させることが難しく、専門性を保つのは難しいでしょう。
プロジェクトマネジメントに関心を持ち、この分野の専門性をキャリアに活かしたいと考えている人は、PMOの役割に向いています。
プロジェクトの実務感覚を持っている人
PMOに向いている人の特徴の2つ目は、プロジェクトの実務に共感できる感覚を持っている人です。
PMOはプロジェクトマネジメントを支援する立場であり、客観的な視点が求められることがあります。
そのため、PMOがプロジェクトメンバーよりもプロジェクトに対する当事者意識が低いと感じられることがあります。
PMOがプロジェクトの実務を重視しない場合、進捗や品質データの収集などの事務処理に専念し、実務に貢献しない印象を与えてプロジェクトメンバーからの信頼を失ってしまうでしょう。
PMOの仕事はプロジェクトの成果に対して即効性のあるものではないため、プロジェクトメンバーとの認識の行き違いが生じることもあります。
それでも、プロジェクトの実務に対する共感を持つ姿勢は非常に重要です。
プロジェクトの実務感覚を持つことは、PMOに向いている特徴のひとつです。
高い向上心を持っている人
PMOは、知識やスキルを習得することに抵抗がなく、向上心が高い人に向いています。
PMOの仕事は、プロジェクトマネジメント分野の高い専門性をベースとして、IT業界の最新トレンドや技術の進歩などを押さえておく必要があります。
プロジェクトによってはクライアントの業界や法令、商習慣などIT分野以外のことも学ぶ必要もあるでしょう。
向上心がないと、知識やスキルが制限され、プロジェクトの成果に対する貢献度が低くなる可能性があります。
PMOの仕事にはあらゆる知識やスキルが役立つため、高い向上心を持つ人が向いているでしょう。
PMOに向いている人の特徴は以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
PMOに向いてる人とは?未経験からPMOになる方法もあわせて解説
「PMOの仕事に興味があるけど、自分は向いているかわからない」「向いていればPMOを目指してみたい」と思っている人もいるのではないでしょうか
ここまでは、PMOに向いている人の特徴をお伝えしてきました。
次では、未経験からPMOになるためのステップを見ていきましょう。
未経験からPMOになるための3つのステップ
じょう
PMOはプロジェクトマネジメントの高度な専門性が求められる役割であるため、未経験からダイレクトにPMOになるのは現実的ではありません。
未経験からPMOを目指す場合には、ITエンジニアを経由することが一般的なキャリアプランです。
たとえば、以下の3つのステップを踏みます。
- ITエンジニアとして実務経験を積む
- プロジェクトマネジメントのスキルを習得する
- PMOの求人に応募して転職する
それぞれ解説します。
1.ITエンジニアとして実務経験を積む
PMOとして働くには、ITに関する基礎知識や、プロジェクトの経験がないと難しくなります。
そのため、まずはシステムエンジニアやインフラエンジニアなどのITエンジニア職で経験を積み、PMOとして採用されるための基礎を身につけましょう。
2.プロジェクトマネジメントのスキルを習得する
実務経験を積むことと並行して、PMOに役立つ資格を取得することも良いでしょう。
PMOに役立つ資格として、前の章で紹介した「応用情報技術者試験」「プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定」などがあります。
これらの資格は、PMOの役割だけでなく、ITエンジニアの仕事にも役立つでしょう。
ITエンジニアであれば、資格を持っているとPMO求人でのポテンシャル採用も考えられます。
3.PMOの求人に応募して転職する
実務経験を積み、資格取得によりPMOに関する基礎知識を習得していたら、PMOの求人に応募して転職活動を進めましょう。
IT転職に失敗しないためには、IT業界に詳しい転職エージェントの活用がおすすめです。
大手の転職エージェントは、多岐にわたる業界をカバーしており、幅広い選択肢を提供できる点がメリットです。
一方で特化型の転職エージェントは、特定の業界に特化しているため、市場動向や転職事情に詳しいという強みがあります。
弊社エイジレスでは、2つのサービスを展開しています。
- 転職を支援する「エイジレスエージェント」
- フリーランス案件獲得を支援する「エイジレスフリーランス」
詳しくは後の章で紹介しますが、どちらのサービスも無料で利用できるので、お気軽にご利用いただけます。
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PMOが活躍する企業の実例2つ
じょう
ここでは、実際のPMOの求人情報から、おすすめの企業を紹介します。
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「大手SIer」「大手コンサルティングファーム」という視点から以下の2つがおすすめです。
- 大手SIer:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
- 大手コンサルティングファーム:アクセンチュア株式会社
それぞれ解説していきます。
大手SIer:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
NTTデータは、日本を代表する日系グローバルSIer企業です。
PMO人材を積極採用しているのは、NTTデータグループ基幹システムの大規模プロジェクトのPMOを必要としているためです。
このプロジェクトを通じて、メンバー300人を超える大規模プロジェクトの経験を積むチャンスがあり、プロジェクト完了後は別のプロジェクトでPMOやPMとしてのキャリアを築けます。
今回調査した求人情報によれば、年収は600万円から1,350万円まで幅広く、実務経験やスキルに応じて決定されます。
大手コンサルティングファーム:アクセンチュア株式会社
アクセンチュアは世界トップクラスのコンサルティングファームです。
プロジェクトマネジメント人材の需要の高まりからPMOを積極採用しており、年収は400万円から1,500万円と幅が大きく、実務経験や任されるポジションによって評価されます。
グローバルで活躍する企業が手掛けるプロジェクトに、PMOとして横断的に携われる点が魅力的です。
次では、PMOのキャリア構築を支援するサービスを紹介します。
PMOの独立や転職はエイジレスにお任せください
じょう
IT転職を成功させるためには、IT業界に詳しいエージェントの活用がおすすめです。
エイジレスでは、現在PMOとして就業している人や、これからPMOを目指したい人からのキャリア相談を受けつけています。
IT転職支援サービスの「エイジレスエージェント」は、以下の2つが強みです。
- 大手企業との信頼関係による高い面談/内定率
- 大幅年収アップの内定実績多数
また、フリーランス独立を支援する「エイジレスフリーランス」も運営しており、転職と独立の両方をサポートできます。
エイジレスのサービスはすべて無料で利用可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ|PMOは需要が高く将来性も明るい魅力的な職種
じょう
この記事から、以下の4つのことがわかりました。
- PMOは、プロジェクトマネジメントを効果的に運用するために設置される専門的な役割や部門のこと
- PMOの年収相場は「正社員:643万円」「フリーランス:1,056万円」「派遣社員:648万円」でIT関連の職種の中でも高年収
- PMOは現在の需要が高く、DXの取り組みの加速・クラウド市場の拡大・先進技術分野の成長などのプロジェクト多様化により将来性も明るい
- PMOに求められるスキルは、「ファシリテーションのスキル」「事務処理のスキル」「問題解決のスキル」
PMOは、プロジェクトマネジメントのスペシャリストとして、組織全体のプロジェクト成果を最大化する役割を果たします。
プロジェクトを横断的に支援しながら、組織や人を動かすPMOの仕事に魅力を感じる人は、ぜひPMOにチャレンジしてみてください。
IT転職や独立は、IT業界に詳しいエージェントの活用がおすすめです。
エイジレスでは、IT転職に強みを持つ2つのサービスを展開しています。
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そのため、年齢に不安がある人でも安心してご利用いただけます。
ぜひお気軽にご相談ください。
じょう