50代女性の一人暮らしの生活費は?メリットとデメリットも解説

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一人暮らしを検討している50代女性は「一人暮らしの費用はいくらかかるのか」「1人の時間が増えてどのように過ごせばいいのかわからない」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。

これまで長い間一人暮らしをしてこなかった人も、この記事を読むと現在の生活費の相場や楽しく過ごすコツ、メリットとデメリットがわかります。

もし老後資金について不安がある場合、プロであるFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がおすすめです。
FPは、相談者の現状やライフスタイルにあわせて最適な資金計画、資産運用や節税などの具体的なアドバイスを提供してくれます。

老後資金2,000万円問題に代表されるように、老後の生活費はひとりあたり数千万円が必要と言われています。
まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • 50代女性の一人暮らしの生活費は約16万円かかる
  • 50代女性の一人暮らしのメリット自由に過ごせることデメリットは孤独を感じやすい
  • 50代女性の一人暮らしの50代女性の一人暮らしで気を付けることは健康と老後資金
  • 50代女性の一人暮らしは趣味や仕事を楽しみにする

50代女性の一人暮らしの生活費は約16万円以上

マンション

50代女性が一人暮らしを始める場合、「今の収入で生活費が足りるのか」と気になる人は多いのではないでしょうか。
単身世帯の生活費は住んでいる地域によって変動はありますが、平均して16万円以上が必要となります。住居費を除いた平均的な生活費の内訳をみていきましょう。

費目 月平均額
食費 4万1731円
水道光熱費 1万1383円
家具・家事用品 5830円
洋服・靴などの被服費 4843円
医療費 7703円
交通費・通信費 1万8916円
教養娯楽費 1万7654円
その他消費支出 2万4860円

参考:総務省「総世帯及び単身世帯の家計収支」

このように住居費を除いた生活費は1ヶ月当たり13万2920円です。この金額からさらに住居費がかかります。賃貸と持ち家ではかかる費用も大きく異なります。

50代女性の一人暮らしの住居費

住居費を除いた金額は1ヶ月約13万円でした。次に単身世帯の住居費がどの程度かかるのか、賃貸と持ち家それぞれ解説します。

賃貸の住居費

賃貸の場合、自身の収入から家賃の上限額を決めて家を探すのが一般的です。 「家賃の目安は収入の1/4から1/3にする」といった考え方は広く認知されています。
しかし注意点として計算する際の収入は給与の総額ではなく、手元に実際に入る手取りの金額で計算することが挙げられます。

毎月の手取り額 手取り額1/4の家賃の目安 手取り額1/3の家賃の目安
15万円 3万7000円 5万円
18万円 4万5000円 6万円
20万円 5万円 6万6000円
25万円 6万2500円 8万3000円
30万円 7万5000円 10万円

手取り額から考えると、このような家賃の目安が考えられます。生活費も考えると最低でも月々16万円以上の収入は確保したいところです。

持ち家とマンションの住居費

すでに自宅を所持していて引き続き住む人や、これから持ち家やマンションの購入を検討している人は月々の住宅ローンだけでなく、さまざまな費用がかかります。
持ち家の場合にかかる費用は、以下のとおりです。

  • 固定資産税
  • 修繕費
  • 火災保険料
  • 市計画税(住んでいるエリアによる)

物件の種類や広さなどによって金額が大きく変わりますが、持ち家の維持費の目安は年間30〜40万円(約月2万5000〜3万円)です。
マンションの場合には上記に加えて管理費がかかります。持ち家と比較すると維持費に以下のような差があります。

  • 固定資産税は鉄筋コンクリートのマンションの方が高くなる傾向
  • 火災保険は鉄筋コンクリートのマンションだと防火性が高いため安くなる
  • 持ち家は自己管理だがマンションは管理費や修繕積立費を毎月支払わなくてはならない

このような違いがあるため持ち家は定期的にメンテナンスできる人が向いており、反対に忙しくメンテナンスする余裕がない人は、お金を払えば管理してくれるマンションがよいといえます。
購入を検討している人は自身のライフスタイルに合わせて検討するとよいでしょう。

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一人暮らしの50代女性のメリットデメリット

ベッドで食事

50代女性の一人暮らしをするとき、さまざまなメリットとデメリットがあります。 詳しく解説していきます。

メリット

50代女性のメリットは自分好みの生活が送れる点です。詳しくみていきましょう。

時間の使い方が自由

一人暮らしは時間の使い方が自由です。何時に寝ても、いつ食事しても問題ありません。誰かに叱られることもなく、誰かの世話をする必要もありません。時間が自由に使える生活は精神的にも穏やかに過ごせるでしょう。

自分好みの部屋にできる

部屋を模様替えしたいなと思っていても、誰かと住んでいると相手の好みにも配慮しなくてはなりません。しかし一人暮らしでは自分の好きなように模様替えも楽しめます。
自分好みのアロマや芳香剤を置いたり、好きな雑貨を並べたり自分の好きなようにレイアウトを楽しめるのは心の安定になります。

家事の量が少ない

一人暮らしはすべてが1人分のため、家事の量が少なくてすみます。 一食分のお皿は2.3分あれば洗い終えてしまうでしょう。洗濯物も1日1回でも多いかもしれません。このように家事の量が少なくてすむので、その分、ほかのことに時間を使えます。

好きな時間に好きなだけ寝ていられる

誰かと住んでいると気持ちよく寝ていても起こされてしまうこともあります。声をかけられたり、誰かの物音で起きてしまったりした経験がある人も多いのではないでしょうか。また、同居している人の生活に合わせて起きなくてはいけない場合もあるかもしれません。
一人暮らしは誰にも気を使うことなく、好きなだけ寝ていられるため、幸せに感じる人もいるでしょう。

デメリット

50代女性の一人暮らしにはデメリットもあります。 体調を崩してしまう原因にもなりかねないため、理解しておきましょう。

生活リズムが乱れる

一人暮らしはいつ寝てもいつ食事をとっても自由です。言い換えればすべてが自己管理となるため、生活のリズムが乱れやすい環境といえるでしょう。
例えば睡眠時間が長くなり朝食を抜いてしまったり、夜更かしをして夜食やお菓子などを食べてから寝てしまうと健康的な生活とはいえません。 自己管理として、ある程度1日のスケジュールを立てておくと生活のリズムが乱れず過ごせるでしょう。

孤独を感じる

一人暮らしは自由ですが孤独です。話し相手がほしいときにも誰かに会いに行かなければいけないため、孤独感が増してしまいます。1人で食事をするのも寂しく感じてしまうときがあるかもしれません。

また、万が一家で倒れてしまったときは、発見してもらうことが遅れてしまう可能性もあります。一人暮らしをするときは定期的に連絡をとる友人や気軽に会って話せる人がいると孤独感も減少し、安心にも繋がるでしょう。

高い所の作業や大型家具を移動が困難

50代女性の一人暮らしは、身体の大きい男性に頼む作業も1人で行わなければならないときがあります。電球が切れてしまうと高い所の作業でも自身で作業しなくてはなりませんが、椅子に乗っても届かないところでは電球の交換は困難です。

また、大きな家具を移動させたいと思ったときには、1人で動かせないものもあります。 現在はお金を払えば電球交換や家具を移動してくれるサービスもありますが、防犯上の問題もありリスクと感じる人もいるでしょう。

宅配物を受け取れないことがある

自分が家にいないとき、誰も家にいないため宅配物を受け取れないことがあります。時間指定サービスやロッカーに預けてくれるサービスなど、現在は再配達にならないように宅配会社もサービスを拡大しているため、上手に活用する必要があります。

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50代女性の一人暮らしで気を付けたいこと

部屋に女性1人

50代女性の一人暮らしは生活する上で気を付けたいことが多くあります。 一人暮らしを検討している人はよく理解して対策しておくことが重要です。
それぞれ見ていきましょう。

積極的に人とかかわる

1人で長い間いると精神的にも悪影響となります。 心と身体の健康のためにもできる範囲で人付き合いをしていきましょう。具体的には以下のような方法があります。

  • 興味がある地域の集まりなどに参加してみる
  • 疎遠になっている友人に連絡を取ってみる
  • ボランティア活動に参加してみる
  • 習い事をする

このように積極的に人とかかわる時間を作ると、心と身体の健康に繋がるでしょう。

マネープランを考える

50代女性が一人暮らしを始める場合、将来の老後や病気などに備えておく必要もあるため、マネープランもしっかりと考えておきましょう。
具体的には月にいくらの支出があり、収入はいくら必要なのかを把握しておくことが大切です。また、病気に備えるためには保険を有効活用し、保険料も生活費に組み込んでプランを作ると安心です。

防犯対策

女性の一人暮らしは危険が多く、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合に力がない女性はどうしても不利になってしまいます。そのため、事前に十分な防犯対策が必須です。一人暮らしの家を探す際は以下のような防犯対策がある家を検討しましょう。

  • オートロック
  • テレビモニター付きインターフォン
  • 2階に住む

このように家を探す段階から防犯対策を意識しておくと、女性の一人暮らしでも安心です。

老後の生活

50代女性の一人暮らしは老後の生活も考えておかなくてはなりません。 賃貸で一人暮らしをする場合は、老人ホームを視野に入れておきましょう。老人ホームは住んでいる地域によりますが、月々約20万円の料金がかかるといわれています。

持ち家で一人暮らしをする場合は、リバースモーゲージを検討しましょう。リバースモーゲージとは、自宅を担保に借入ができる融資制度の1つであり、借入したあとも持ち家に継続して住めるのが特徴です。
契約満了時か死亡したときに家を売却するか、借金を一括返済します。家を残さずに融資を受けられるため、老後資金に活用できます。

老後資金の準備方法

後資金を準備するための方法はいくつかあります。日々の節約はもちろんですが、ふるさと納税を活用すると、寄付金控除が受けられます。
ふるさと納税とは、自分が生まれ育った地域やゆかりのある地域に対して、寄付をすることでその地域の活性化や地域づくりに貢献する制度です。

自治体が公式ホームページなどで、自治体への寄付を募集しており、自治体によって特産品や名産品、農産物、漁産物、工芸品などが返礼品として贈呈され、さらに寄付金控除が受けられます。
寄付金控除は所得税では寄付金分の所得控除され、住民税では税額控除が適用されるため、控除をうまく活用すると効率よく資金を貯められるでしょう。

また、副業などを始めて収入をアップすることも老後資金の準備方法の1つです。 副業は物販やブログなどのネットビジネスで始める人や、スキルや経験を活かしてwebデザイナーやエンジニアといったフリーランスで副業している人が増加中です。

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参考:「エイジレスフリーランス」

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50代女性の一人暮らしの楽しみ方

夜のテレビ鑑賞

50代女性が一人暮らしをしたとき、どのような楽しみがあるのかみていきましょう。 時間が自由に使えるため、すぐに行動に移せます。

映画、ドラマ鑑賞(アマゾンプライム、ネットフリックスなど)

映画やドラマ鑑賞をゆっくり楽しめるのは一人暮らしの特権です。 現在はさまざまなサブスクリプションがあり、家で多くの映画やドラマが楽しめます。
毎月のサブスクリプション料金がかかるため契約しすぎには注意が必要ですが、お気に入りのサブスクリプションを見つけて、楽しみの1つにするとよいのではないでしょうか。

旅行に出かける

一人暮らしは気軽に旅行に出掛けられる楽しみがあります。 誰かの予定を気にする必要がないため、自身の予定さえ合えばいつでも好きなときに好きな場所に旅行に行けます。

一生続けられる趣味を始める

長い期間続けられる趣味をもつと、老後も楽しみが続きます。趣味を通して仲間ができれば、活気が失われずいつまでも元気に楽しめるのではないでしょうか。
自分の好きなことがまだ見つかっていない人は、一人暮らしを機にさまざまなことにチャレンジしてみると、きっと夢中になれる趣味が見つかるでしょう。

小さな贅沢をする

小さな贅沢をするのも楽しみになります。例えば頑張ったときのご褒美スイーツを購入してみたり、普段は行かない高級なお店でランチをしてみたり小さな贅沢をプラスすると毎日の生活が楽しみになります。
毎日ではなく、頻度を決めて小さな贅沢を普段の生活に取り入れてみると、大きな金額にならずよいのではないでしょうか。

資格取得に挑戦する

一人暮らしを始めたら自分の時間が増えるため、資格取得に挑戦するのもよいでしょう。 今は50代から資格を取得する人も多く、年齢に関係なく挑戦しています。
具体的には今までのスキルや経験を活かしつつ、新たな挑戦や仕事に繋がる資格だと50代からでもキャリアを積み上げられます。

定年がない仕事を始める

楽しみの1つとして定年がない仕事に挑戦する人もいます。 定年がない仕事にはさまざまな業種があります。定年がない仕事を始めると老後に収入が見込めるため、不安の減少にも繋がります。
また、定年後も人と関わりがもてるため、孤独感に襲われません。

定年がない仕事を詳しく知りたい人は 「50代で就ける定年のない仕事とおすすめの資格10選」の記事をご覧ください。

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まとめ:50代女性の一人暮らしは自分のペースで過ごせて楽しい!

女性の影

50代女性の一人暮らしは住んでいる地域にもよりますが、最低限の生活費が確保できれば暮らしていけるといえるでしょう。
ただし、生活費に加えて老後資金の準備も欠かせません。 50代の一人暮らしは生活が自由な分、自己管理が大切となります。特に健康面や精神面に気を付けて過ごすようにするとよいでしょう。 自分のペースで過ごせるため、1人の時間を好む人であれば毎日楽しく充実した日々を送れるのではないでしょうか。

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漠然とした不安を抱えるのは辛いものです。まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。

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執筆者
エイジレスメディア編集部
エイジレス社会の専門誌として、すべての人が何歳でも豊かな暮らしを紡げるよう有益な情報を発信していきます。主に、エイジレスなビジョンを体現している人物や組織へのインタビュー記事を執筆しています。