50代で就ける定年のない仕事とおすすめの資格10選

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「50代で資格を取得して定年のない仕事に就けるのか」
「どんな資格がおすすめなのか」

定年が近づくと今後の働き方について、考える人も多いのではないでしょうか。

50代でも資格を取得すると選択肢が広がり、定年を迎えた後も活躍できる可能性が高くなります。

この記事では、資格取得のメリットや資格が活かせるさまざまな職業を解説していきます。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • 士業、農業、クリエイターやライターなどのフリーランスは定年がない
  • 定年のない仕事におすすめの50代でも取得できる資格がいくつかある
  • 50代で資格を選ぶポイントは目的を明確にしたり、適性がある資格かどうかを見極めたりすること

定年のない仕事とは

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現在、日本の法律では65歳が定年と定められています。また、2021年からは定年を70歳まで引き上げる努力義務が企業に課せられました。
徐々に定年の年齢が引き上げられている昨今、健康なうちはまだまだ働きたいと思う人が多いのではないでしょうか。働き方や仕事によっては定年を気にすることなく、長く働けますが、中には定年を気にせず働くためには資格を必要とする仕事も多くあります。

どのような働き方や仕事を選択すると定年がないのか、またどのような資格が必要なのか詳しく解説します。

定年のない働き方

定年のない働き方はパートやアルバイト、フリーランスなどがあげられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

パートタイマー・アルバイト

パートタイマーやアルバイトは、正社員と比べて短い時間で勤務する働き方です。
毎日出勤せずに1週間に数回勤務する働き方も可能となり、シニアの人にとっては働きやすいでしょう。 またパートタイマーやアルバイトは定年制度を設けていないところが多く、長く勤めやすい特徴があります。

フリーランス・個人事業主

フリーランスや個人事業主は、企業と業務委託契約を結んで仕事を請け負う働き方です。文字通り「個人」で企業を営むため、定年がなく年齢を気にせず働き続けられます。
また業務委託する企業側も、年齢ではなく実績をもとに発注する場合が多いです。

定年のない仕事

定年のない仕事は士業、農業、クリエイターやライターなどがあげられます。(いずれも雇用されていれば定年がある場合があります)それぞれの仕事を詳しく説明します。

士業

士業とは「〇〇士」といった名称の専門資格職業です。例えば弁護士、税理士、宅地建物取引士、介護士などといった「士」がつく職業をいいます。
士業の多くは国家資格が必要となり、全般的に専門性が高い資格職業となります。
士業の資格に年齢制限はなく、独立や開業ができるため、定年を気にせず働けます。

農業

農業には多くの種類がありますが、身近に感じる農業は耕種農業なのではないでしょうか。耕種農業は米や穀物、花、果樹などの植物を栽培する農業です。
農業は定年後に始めるシニアも多く、体力があれば年齢に関係なく働き続けられます。

クリエイターやライターなどのフリーランス

クリエイターやライターは文章やデザインなどを作る創造的な仕事です。
クリエイターやライターなどの在宅ワークの多くは、フリーランスとして活動しているため、スキルがあれば年齢に関係なく働き続けられます。
クリエイターの職業はデザイナー、イラストレーター、フォトグラファーなどが挙げられます。

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50代でも取得できる定年のない仕事におすすめの資格10選

勉強

50代におすすめの資格はさまざまな種類がありますが、その中でもおすすめの資格を紹介します。
資格の難易度や資格を活かせる職場なども資格取得を検討する材料となりますので、自身に合った資格がどれなのか、じっくり考えてみるとよいでしょう。

宅地建物取引士

宅地建物取引士になるための試験を宅建試験といい、毎年20万人前後の受験者数を誇る国家資格です。宅建試験に合格したあと登録、実務講習を経て宅地建物取引士として活動ができるようになります。なお、実務経験が2年以上ある場合は実務講習が免除となります。
具体的な業務は以下のとおりです。

  • 登記
  • 不動産の広さ
  • 飲用水、電気、ガスの供給施設
  • キャンセルの際の取り決めなど

このようにお客様に土地や建物について根幹に関わる重要事項の説明の独占業務ができるようになります。

宅地建物取引士
合格率 年15~17%
取得までにかかる時間 300~350時間
資格を活かせる職種 不動産業、金融機関
正社員の平均年収 626~470万円
パートの平均時給 1000~1300円

中小企業診断士

中小企業診断士は、企業経営に関する知識を身につけられる国家資格です。
業務内容は中小企業の経営課題をヒアリングし、現状分析を踏まえた企業の戦略アドバイスをします。
ほかにも中小企業と行政や金融機関のかけ橋となり、中小企業への適切な活用支援まで幅広く対応できるような知識が求められます。

中小企業診断士
合格率 1次試験17~42% 2次試験18~19%
取得までにかかる時間 800~1000時間
資格を活かせる職種 コンサルティング
正社員の平均年収 501~800万円
パートの平均時給 801~1243円

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、ICTや情報処理の分野で情報処理技術者試験の区分の一つとなり、情報処理技術に関する基本的な知識と技術を有していることを認定する国家資格です。
IT業界への登竜門として人気の国家資格となり、主にプログラマーやシステムエンジニアなどの経験が浅い人や、これから挑戦していこうとする人向けの資格といえます。

基本情報技術者の業務内容は多岐にわたり、プログラミング言語やアルゴリズムを用いてさまざまな実務に活かせるでしょう。 IT業界ではフリーランスとして活動する人が多く、フリーランスの働き方を希望する人に向いている資格です。

50代からフリーランスの場合、仕事が見つかるのか不安な人もいるかもしれません。そのようなときはシニア向けキャリアコンサルタントに相談するとヒアリングを丁寧にしてくれるため、希望の仕事が見つかったり今までの経験をさらに活かせたりできます。
エイジレスフリーランスでは年齢不問でそれぞれに合った案件を紹介します。

参考:年齢不問のエンジニア、IT系特化の業務委託を紹介「エイジレスフリーランス」

基本情報技術者試験
合格率 57.90%
取得までにかかる時間 200時間
資格を活かせる職種 システムエンジニア
正社員の平均年収 350~600万円
パートの平均時給 1904円

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とはICTや情報処理の分野で情報処理技術者試験の区分の一つとなる国家資格です。「基本情報技術者試験」が基本的な知識を問う試験に対して、「応用情報技術者試験」はある程度の業務経験を積み、IT技術や企業活動に関する深い知識を持つに至った人を対象としています。
応用情報技術者の業務内容はシステム開発等のプログラム作成はもちろん、プロジェクトリーダーなど、実務面での中心的な業務も行えます。

応用情報技術者試験
合格率 20%
取得までにかかる時間 500時間
資格を活かせる職種 ITエンジニア、システムエンジニア
正社員の平均年収 450~650万円
パートの平均時給 860~3500円

電気工事士

電気工事士とは、電気設備の工事や取り扱いの際に必要な国家資格です。
電気工事士の業務内容は、一般住宅や事務所などの屋内外電気設備の設計や施行をする建築電気工事と、電気設備の点検や架線の張替などをする鉄道電気工事です。

電気工事士の資格は第一種と第二種に分類されています。それぞれ行えることは異なり、第一種は第二種の上位資格となります。主な違いは工事ができる作業範囲や有効期限、待遇です。
第二種は600V以下の一般用電気工作物のみ取り扱えます。一方、第一種は600V以上かつ最大電力500kW未満の家庭用電気工作物も取り扱いが可能です。そのため、第一種は第二種と比較して収入面で有利といえます。

電気工事士
合格率 筆記50~60%技能試験60%台
取得までにかかる時間 150時間
資格を活かせる職種 電気工事会社
正社員の平均年収 280~500万円
パートの平均時給 1005~1498円

管理業務主任者

管理業務主任者はマンション管理業者として管理組合に対して、管理委託契約に関する重要事項の説明や、管理事務報告をする際に必要な国家資格です。
管理業務主任者の業務内容は、マンションのフロント業務や業者の手配など、体の負担が少ない業務です。

マンション管理適正化推進法第五十六条によって「管理組合30組につき1名の管理業務主任を設置すること」と定められています。
そのため管理業務主任者は設置の業務と独占業務があり、需要が高く、資格を活かして働ける職業です。

参考:マンションの管理の適正化の推進に関する法律

管理業務主任者
合格率 23.90%
取得までにかかる時間 300時間
資格を活かせる職種 マンション管理会社、不動産会社
正社員の平均年収 300~500万円
パートの平均時給 1066~1450円

医療事務認定実務者

医療事務認定実務者は、医療事務に関する基礎的な知識が身についていることを証明できる資格です。

医療事務認定実務者の業務内容は受付、会計業務のほかにも患者さんと医師、看護師との橋渡しとなり、医療機関から健康保険組合や国民年金などに対して、診療費用を請求するレセプト業務が主な仕事です。
医療事務は資格が必須ではありません。そのため資格なしで働いている人もいますが、資格を取得しておくと差別化が可能となり、転職に有利になるでしょう。

医療事務認定実務者
合格率 60~80%
取得までにかかる時間 200時間
資格を活かせる職種 医療事務認定実務者
正社員の平均年収 250~350万円
パートの平均時給 850~900円

登録販売者

登録販売者とは、風邪薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類、第3類)を販売するための専門資格です。
登録販売者の業務内容は、主にドラッグストアや薬局で第2類、第3類医薬品の販売となります。来店された人に症状や使用目的などをヒアリングし、適切な薬を選ぶ仕事です。

なお、登録販売者の資格に合格後一般用医薬品(第2類、第3類)を販売するためには2年以上の実務経験が必須となります。
受験者数は増加傾向にあり、2013年は3万人弱だったのが、2021年には6.5万人を超えました。社会的需要から考えても、さらに増加すると予想されています。

登録販売者
合格率 40~50%
取得までにかかる時間 400時間
資格を活かせる職種 ドラックストア、製薬会社、エステティシャン
正社員の平均年収 300~400万円
パートの平均時給 914~1394円

介護福祉士

介護福祉士資格は介護の一定の知識や技能を習得していることを証明する唯一の国家資格です。
介護福祉士の業務内容は介護生活全般に関わる業務となり、広範囲に及びます。おむつ交換や入浴介助などの身体介助はもちろん、介護ニーズのある人たちと向き合い、生活全体を支援します。

介護福祉士資格を取得するためにはさまざまなルートがあり、それぞれの条件を満たすことが必要です。1つのルートでは介護の実務経験3年以上に加えて、介護福祉実務者研修修了していると介護福祉士資格の受験資格となります。

参考:厚生労働省「介護福祉士資格の取得方法について」

介護福祉士
合格率 72.30%
取得までにかかる時間 250時間
資格を活かせる職種 介護士
正社員の平均年収 350~450万円
パートの平均時給 1020~1110円

保育士

保育士資格は専門的な知識や技術をもって、児童の保育および児童の保護者に対して、保育に関する指導ができるようになる国家資格です。
保育士の業務内容は、乳児から小学校入学前の保育を必要とする子どもを預かり、保護者に変わり子育てを実践することが仕事の中心です。
働く場所は多く、保育所のほかにも以下が挙げられます。

  • 学童保育所
  • 保育園
  • 幼稚園
  • 児童養護施設
  • 知的障害児施設
  • 盲ろうあ児施設
  • 肢体不自由児施設
  • 重症心身障害児施設
  • 乳児院
  • 母子生活支援施設
  • 児童自立支援施設
  • ベビーシッター
保育士
合格率 19.7~25.8%
取得までにかかる時間 60~180時間
資格を活かせる職種 保育士、ベビーシッター、学童、福祉施設
正社員の平均年収 300~430万円
パートの平均時給 900~1200円

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50代で資格を取得するメリット

本

50代で資格取得するメリットは、以下のとおりです。

  • 定年のない仕事に就ける可能性が高くなる
  • 転職に役立つ
  • 開業に活かせる
  • 資格がない人との差別化が図れる
  •  
  • 資格がなければ携わることのできない仕事に就ける
  •  
  • 自己肯定感が上がる
  •  
  • 収入アップに繋がる可能性がある

50代から長く働いていきたい人は資格が必須の職種もあるため、ご自身の勤めたい職種、あるいは現在の職種で活かせる資格を取得すると有利になるといえます。

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【50代で取得】資格選びのポイント6つ

女性勉強

50代で資格の取得を考えたとき、誰もが「失敗はしたくない」と思うのではないでしょうか。失敗をしないためには、資格選びを慎重にする必要があります。
ここでは資格を選ぶときに必要な、6つのポイントを紹介します。

目的を明確にする

資格を選ぶときに、目的があれば最後まで諦めず、前向きに学習ができます。
資格の勉強は少なからず時間を費やす必要があります。
またテキストを購入したり、受験に申し込んだりすると費用がかかります。途中で諦めて時間や費用を無駄にしないように以下のことを考えておきましょう。

  • 資格を取得してどの仕事に就きたいのか
  • どうしてこの資格を取得したいのか

このような今後のプランを考え、諦めず最後まで学習ができるように目的を明確にして資格を選ぶとよいでしょう。

今までの経験やスキルを活かせる資格かどうか

50代は、今までの経験やスキルを活かせる資格を取得しましょう。
経験やスキルがない資格では十分な力を発揮できません。
自身の強みをよりスキルアップできる資格を選びましょう。

適性がある資格かどうか

資格選びでは、ご自身の程度や性格に合っているかよく考えてからチャレンジしましょう。
資格勉強が苦痛に感じ、挫折の原因になってしまうかもしれません。
反対にご自身の程度や性格に合った資格であれば、前向きに取り組めるため、資格勉強がはかどります。

取得までにかかる期間や試験日はどうか

資格の難易度が高かったり、資格勉強が長期化したりすると挫折の原因にもなります。 また、試験日があまりにも近いと、資格勉強が追いつかずに試験日を迎えてしまうかもしれません。
資格勉強は体力も使うため、取得までにかかる時間や試験日なども考慮しましょう。

国家資格は信頼度が高い

資格には「国家資格」と「民間資格」があります。国家資格は法律に基づいて国が認定しているため、社会的な信頼が得やすい資格です。

資格選びで迷った場合は、国家資格がおすすめです。
国家資格には資格保有者のみが業務に携われる「業務独占資格」や、資格保有者のみが資格名を名乗れる「名称独占資格」など専門性の高いものが多く、資格取得後の求職活動で大きな武器となるでしょう。

独学で取れる資格か

働き盛りの男性や家事で忙しい主婦(主夫)は、勉強する時間を自主的に確保するのが難しい人が多いでしょう。
このような人は、通信講座を利用すると効率よく資格取得に向けて学習できます。
通信講座を選ぶときのポイントは以下の4つです。

  • 学習スタイル
  • サポート体制
  • 合格率

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まとめ:50代でも資格を取得してまだまだ活躍できる

女性太陽

50代で取得可能な資格はさまざまあります。ご自身の経験から何ができるのか、何がしたいのか明確にして資格を選ぶとよいでしょう。
定年が近づいた50代でも、資格を取得して定年のない仕事を目指すこともできます。ご自身の希望に合った生涯現役で働ける働き方はきっと見つかります。

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執筆者
エイジレスメディア編集部
エイジレス社会の専門誌として、すべての人が何歳でも豊かな暮らしを紡げるよう有益な情報を発信していきます。主に、エイジレスなビジョンを体現している人物や組織へのインタビュー記事を執筆しています。