50代におすすめの資格10選と選ぶ3つのポイント
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おいとま
十河幸恵
50代はキャリアアップや新たな仕事をはじめたい、自分の時間が持てるようになったなどさまざまな理由で資格を取得したいと思う人も多いでしょう。本記事では50代が取得したい資格と資格選びのポイントを紹介します。
- 【この記事を読んでわかること】
- 目的をはっきりさせて資格を選ぶことで自分に役立つ資格を取得できる
- 資格取得に向けて学ぶには通学や独学などのスタイルがある
- 取得したい資格の必要性や重要性を調べておく
- 宅地建物取引士や中小企業診断士、介護福祉士など50代におすすめの資格
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50代が資格を選ぶ3つのポイント
50代の資格選びにはいくつかのポイントがあります。
- 目的をはっきりさせる
- 学ぶスタイルを考える
- 資格の必要性を調べる
それぞれ解説します。
目的をはっきりさせる
目的をはっきりさせることで、自分に役立つ資格を取得できます。
資格はたくさんあるため、目的がないととりあえず興味がありそうなもの、取得しやすそうなものを選んでしまいがちです。
このようなパターンで資格の勉強を始めても途中で挫折したり、取得したもののその後に活かせなかったりします。
どのようになりたいための資格なのかをよく考えましょう。
学ぶスタイルを考える
資格取得のために学ぶスタイルは、以下のようなものがあります。
- 通学する
- 通信制で学ぶ
- 独学
時間はあるけれど自分で勉強をする自信がない人は「通学」、自分で勉強をする自信はないけれど通学は難しいという人は「通信制」、自分で勉強をする自信がある人は「独学」など自分が無理なく勉強できるのはどのようなスタイルなのか、そのスタイルで目指す資格は取得できるのかを調べましょう。
おいとま
資格の必要性を調べる
たくさんの資格がありますが、すべての資格が将来に役立ったり、スキルアップにつながったりするとは限りません。資格を持っていると強みになるものもあれば、持っていてもさほど転職やスキルアップに関係のないものもあります。
仕事に直接影響しなくても、自分の勉強のために取得するのであればいいのですが、スキルアップや転職に役立てたい場合は資格の必要性・重要性を把握しておきましょう。
上記で50代の資格選びのポイントを解説しました。次では50代でおすすめの資格を紹介します。
50代におすすめの資格10選
50代におすすめの資格はいろいろありますが、その中でも人気の資格、取得しておくと強みになる資格を紹介します。
宅地建物取引士
宅地建物取引士になるための試験を宅建試験といいます（国家資格）。合格後は、実務講習を経て宅地建物取引士として働けるようになります。宅地建物取引士が活かせる就職先は多数ありますが、おもに不動産・建設・金融業界などです。
| 出題形式 | 50問・四肢択一式による筆記試験 ※ただし、登録講習修了者は45問 |
| 受験資格 | 日本国内に居住する人であれば、年齢、学歴等に関係なく、誰でも受験可能 ※合格後、資格登録は、一定の条件（宅建業法第18条）あり |
| 試験地 | 原則として、現在住んでいる試験地（都道府県）での受験 ※合格後、資格登録は試験地の都道府県知事に申請 |
| 試験日 | 毎年1回、10月の第3日曜日 ・午後1時～午後3時（2時間） ・午後1時10分～午後3時（1時間50分）※登録講習修了者 |
| 受験料 | 8,200円 |
| 合格発表 | 原則として、11月下旬に都道府県ごとに発表 |
中小企業診断士
中小企業診断士は中小企業の経営の診断・助言を行う専門家です。経営全体に関する専門家として幅広い企業で必要とされています。中小企業診断士試験は国家資格で、令和4年度の合格率は第1次試験で28.9％、第2次試験で18.7％でした。以下は令和5年度の1次試験の情報です。
| 出題形式 | マークシート方式による多肢選択式 |
| 受験資格 | 制限なし |
| 試験地 | 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇、金沢、四国 |
| 試験日 | 8月5日・6日 |
| 受験料 | 14,500円 |
| 合格発表 | 9月5日 |
介護福祉士
介護福祉士は、介護に関する知識や技能を習得していることを証明する国家資格です。
実際の介護はもちろんのこと、プランや相談など介護に係わるさまざまな対応をします。年々高齢者が増えている現代では、介護の専門家である介護福祉士の需要は高まり続けています。
「第35回介護福祉士国家試験の合格発表について」によると、50代の合格者数は18.3％です。令和4年よりも0.5％あがっています。以下は令和6年の試験概要です。
| 出題形式 | 筆記試験・実技試験 |
| 受験資格 | 下記のいずれか ・養成施設などを卒業 ・実務経験3年以上と研修 ・福祉系高校を卒業（実務経験が必要な場合あり） ・EPA介護福祉士候補者＋実務経験3年以上 |
| 試験地 | 筆記試験：北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 実技試験：東京、大阪 |
| 試験日 | 筆記試験：令和6年1月28日 実技試験：令和6年3月3日 |
| 受験料 | 18,380円 |
| 合格発表 | 令和6年3月25日 |
登録販売者
登録販売者とは、ドラッグストアなどでかぜ薬や鎮痛剤を始めとする一般用医薬品（第2類・第3類に限る）を販売できる専門の資格です。第1類の医薬品は薬剤師のみが扱えますが、ドラッグストアなどにある医薬品の多くは第2類・第3類のため、需要のある資格です。
試験は各都道府県で日程が異なります。以下は令和5年東京都の例です。
おいとま
| 出題形式 | 筆記試験（多肢選択式） |
| 受験資格 | なし |
| 試験地 | 都内の大学など |
| 試験日 | 令和5年9月10日 |
| 受験料 | 13,600円 |
| 合格発表 | 令和5年10月20日 |
マンション管理士
マンション管理士は国家資格で、マンション管理のスペシャリストです。管理組合にアドバイスをおこなったり、住民トラブルの相談に乗ったりなどさまざまな仕事があります。マンション管理士は住人や地域の人たちとかかわることが多いため、コミュニケーション能力が高い人に向いています。
以下は令和5年の例です。
| 出題形式 | 50問四肢択一 |
| 受験資格 | なし |
| 試験地 | 札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市並びにこれらの周辺地域 |
| 試験日 | 令和5年11月26日 |
| 受験料 | 9,400円 |
| 合格発表 | 令和6年1月5日 |
医療事務認定実務者
医療事務認定実務者とは、診療報酬明細書の作成や医療事務の基礎知識を備えていることを証明する資格です。たとえば医療事務で働くのに資格は必要ではありませんが、医療事務認定実務者の資格があると、レセプト（診療報酬明細書）業務の知識があると証明されるため、即戦力とみなされ有利になるでしょう。
| 出題形式 | 学科問題（マークシート）：30問 実技問題（マークシート）：外来1症例 |
| 受験資格 | なし |
| 試験地 | 対象の通学受講生は授業・講座を実施している認定機関が設定する試験日に学校、スクールの教室等で受験可能 在宅受験可能 |
| 試験日 | 月1回 |
| 受験料 | 一般受験 ：5,000円（税込） 団体受験（認定機関の通信・通学受講生）：4,500円（税込） |
| 合格発表 | 試験日から3週間前後 |
調理師免許
国家資格である調理師免許を取得していると、食や調理の知識と技術を持っている証明になります。調理師免許がなくても飲食店で働いたり、開業したりできますが、開業するには食品衛生責任者の資格が必要です。
調理師免許取得時に申請をすると講習なしで取得できるため、開業予定がなくても食品衛生責任者の申請も同時にしておくとよいでしょう。
以下は令和5年の情報です。（北海道や沖縄など、試験地にない場所は各自治体のホームページで案内されていることが多いようです。）
おいとま
| 出題形式 | 全60問、マークシートによる四肢択一方式 |
| 受験資格 | ・中学校卒業以上の者 ・旧制国民学校高等科の修了者、旧制中学校2年の課程の修了者又は調理師法施行規則（昭和33年厚生省令第46号）附則第3項の規定によりこれらの者と同等の学力があると認められる者 上記いずれかに該当し、かつ調理師法施行規則第4条に定める施設で2年以上調理業務に従事した者 |
| 試験地 | 青森県・宮城県・福島県・茨城県・埼玉県・東京都・新潟県・富山県・石川県・福井県・岐阜県・愛知県・三重県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・高知県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県 |
| 試験日 | 令和5年10月28日 |
| 受験手数料 | 試験地によって異なる（だいたい6,000円前後） |
| 合格発表 | 令和5年12月15日 |
FP技能検定
FP（ファイナンシャルプランナー）は保険・年金・税金・ローンなど幅広い知識を持ち、資産運用のアドバイスをする専門家です。金融関係、保険関係のスキルアップや転職に役立つだけでなく、自身の生活にも役立ちます。以下は令和5年・3級FP技能検定の情報です。
| 出題形式 | 学科・実技ともにマークシート形式 |
| 受験資格 | FP業務に従事している者または従事しようとしている者 |
| 試験地 | 全国47都道府県 |
| 試験日 | 2023年9月10日 |
| 受験手数料 | 学科4,000円・実技4,000円 |
| 合格発表 | 2023年10月20日 |
日商簿記
日商簿記検定は人気の高い資格です。今はデジタル化が進み、会計ソフトもたくさんありますが、簿記の資格を持っているのと持っていないのとでは作業の効率が変わります。基本知識を持っている証明になるため経理や事務、営業職などで有利になるでしょう。また、起業するときにも役立ちます。
以下は令和5年・2級の情報です。
| 出題形式 | 筆記試験・ネット試験 |
| 受験資格 | なし |
| 試験地 | 全国 |
| 試験日 | 令和5年6月11日・11月19日 |
| 受験手数料 | 4,720円 |
| 合格発表 | 試験終了後すぐ |
マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）
マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）資格とはMicrosoft Office製品のスキルを認定する資格です。今はどの企業でもパソコンスキルはあたり前になっていますが、MOSの資格を取得することにより、どの程度のスキルがあるのかを証明できます。
対策講座を受講することもできますし、仕事の合間に独学で取得することも可能です。
以下は令和5年の情報です。
| 出題形式 | パソコンでの実技試験 |
| 受験資格 | なし |
| 試験地 | 全国一斉試験：全国30前後の試験会場 随時試験：全国1700の試験会場 |
| 試験日 | 全国一斉試験：令和5年10月8日 随時試験：毎日 |
| 受験手数料 | 科目やレベルにより異なる |
| 合格発表 | 試験終了後すぐ |
合格率の高い・低い国家資格に関しては以下の記事でまとめています。
合格率の高い・低い国家資格一覧！フリーランスで活躍できるものも解説
資格取得者のみがおこなえる業務があるなど取得メリットが多い「国家資格」 どの国家資格が「合格しやすいか」や「難易度が高いか」が、気に
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まとめ：50代で資格を取得して次のキャリアに役立てよう
本記事では以下のことを解説しました。
- 目的をはっきりさせて資格を選ぶことで自分に役立つ資格を取得できる
- 資格取得に向けて学ぶには通学や独学などのスタイルがある
- 取得したい資格の必要性や重要性を調べておく
- 宅地建物取引士や中小企業診断士、介護福祉士など50代におすすめの資格
50代で資格を取得しても遅いのではないかという声もありますが、50代はまだまだ活躍できる年齢です。資格を取得して今後に役立ててみてはいかがでしょうか。
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