SESの退職をスムーズに進める7ステップ|後悔なく成功に導く秘訣

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「SESを退職して転職したいけど、進め方がわからない」
こんな悩みを持つSESエンジニアは多いのではないでしょうか。

本記事では、SESからの退職をスムーズに進めるためのステップから決断・準備・伝え方のポイントまで詳しく解説します。円満退職で次のステージに進みたいSESエンジニアはご一読ください。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • SESからスムーズに退職するためには、決断から退職の意思表示、引き継ぎまで7つのステップを踏む
  • 退職を決断する際には、周囲に流されていないか・退職以外で解決できる悩みではないか、などをよく考えることが大切
  • SESからの退職を決意したら、スキルの棚卸しや次のキャリアの検討などの準備をできるだけ早く始めるべき
  • 退職時にはポジティブな退職理由や丁寧な引き継ぎなどを行い、円満退社を心がける
CTACTA

SESからの退職をスムーズに進めるための7ステップ

SESを含むIT業界は、転職が盛んな業界です。とはいえ、エンジニア一人ひとりにとっては、退職・転職は大きな決断であり挑戦であることに違いはないでしょう。

しかし、退職の段取りや手続きを誤ると余計なことに時間を費やしたり、思わぬトラブルが発生したりと新たな挑戦を妨げることになりかねません。SESの場合には、プロジェクト途中での退職・クライアントやチームへの影響・将来のキャリアへの不安など、多くの要素も絡み合うでしょう。

ここでは、SESで働くエンジニアが、退職を後悔なく円満に進めるための7つのステップを紹介していきます。さらに、中でも重要な部分は、あとの章でより具体的に解説します。

  • ステップ1:退職の意思を固める
  • ステップ2:退職後の転職先を決める
  • ステップ3:会社に退職の意思を伝える
  • ステップ4:退職時期を決めて引き継ぎ計画を立てる
  • ステップ5:同僚や常駐先に伝える
  • ステップ6:引き継ぎを行う
  • ステップ7:退職の各種手続きを完了させて退職

ステップ1:退職の意思を固める

多くのSESエンジニアにとって、「仕事がつらい」「会社を辞めたい」と思うことは1度や2度ではないでしょう。しかし、これが実際に退職するとなると、強い意思と大きな決断が必要になります。

今後のキャリアプランや人生設計を踏まえて、退職・転職が最良の選択であることを深く考えるプロセスが重要です。一時の気の迷いや勢いで退職してしまうと、後々の後悔につながりかねません。

また、会社に退職の意思を伝えると、激しい引き留めや、場合によっては損害賠償などをチラつかせた妨害もあり得ます。それらにも揺らがない明確な退職理由と強い意思を固めることが、スムーズな退職のための第一歩です。

このあとの章で、退職を決断する前によく考えるべきことを解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ステップ2:退職後の転職先を決める

退職の意思を固めたら、次に考えるべきは、退職後のキャリアパスです。

退職後に路頭に迷わないために、事前に転職活動を進めて転職先を決めておくか、目処を立てておくことをおすすめします。転職先を決めておくことは、もし意思が揺らいでしまった場合に退路を断つことにも役立つでしょう。

退職を具体的に考え始めたら、先回りして転職のための準備を進めておくことが重要です。常駐先を転々とするSESはキャリアアップしにくいと言われます。転職市場での競争力を少しでも高めるために、早めの準備が必要です。

このあとの章で、SESからの転職準備のポイントを解説しているので、ぜひご覧ください。

▼SESから転職できないと言われる理由や実態を詳しく知りたい人はこちら

ステップ3:会社に退職の意思を伝える

SESを退職する決意と退職後の身の振り方を固めたら、いよいよ会社に退職の意思を伝えます。一連の退職プロセスの中でも、もっとも緊張する場面でしょう。

退職の意思は、遅くとも退職希望日の1ヶ月前、できればもう少し余裕を持って直属の上司に伝えます。その前に周囲から漏れ伝わると印象が悪くなるため、正式に伝えるまでは誰にも明かさないように注意しましょう。

転職を伝えると、ほぼ確実に引き留めがあります。それは本当に必要な人材の場合もあれば、単なるポーズとして引き留めるケースもあるでしょう。ここで揺らいで会社に残っても、「辞めようとした人」として肩身が狭くなる可能性があります。明確な理由と強い意思を持って臨みましょう。

このあとの章で、退職の意思を伝えるときの注意点を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ステップ4:退職時期を決めて引き継ぎ計画を立てる

会社に退職が承諾されたら、具体的な退職時期を調整します。

SESで働くエンジニアは、多くの場合クライアント企業に常駐してプロジェクトに従事しているため、その状況を踏まえ上司と相談して決めましょう。非常に多忙な状況で代わりの人材もいないタイミングの場合、退職時期を多少譲歩する姿勢も必要です。その場合、転職先とも再度調整しなくてはならないため、事前に業務の繁閑も踏まえていくつかのプランを練っておくことをおすすめします。

退職時期が決まったら、抱えている業務の引き継ぎ計画を立てましょう。どの業務を誰にいつ引き継ぐかを決め、引き継ぎ資料を整理します。通常業務と並行して進めるため、多忙になる覚悟が必要です。

▼プロジェクトの途中で退職する場合の懸念事項を詳しく知りたい人はこちら

ステップ5:同僚や常駐先に伝える

引き継ぎの計画ができたら、引き継ぎ先のメンバーや直接関わりのある常駐先メンバーなどに退職を伝えます。

常駐先へのオフィシャルな退職の連絡は会社間で行われるため、ここでは業務上必要なメンバーや個人的な付き合いのある相手などに伝えましょう。退職の理由などを聞かれた場合、たとえ本音が会社や仕事への不平不満であっても、本当に信頼のおける相手以外にはオブラートに包んで話すことをおすすめします。

IT業界は広そうに見えて、意外に狭い世界です。退職後も付き合いが続いたり、別の現場で顔を合わせたりする可能性もあるでしょう。あまりネガティブな印象を残さないことがスムーズに退職するためのポイントです。

ステップ6:引き継ぎを行う

引き継ぎの準備ができて、対象のメンバーにも退職のことを伝えたら、具体的な引き継ぎ作業に入ります。

引き継ぎは単に業務の移譲にとどまりません。背景・目的・課題や懸念事項・コミュニケーション方法などを総合的に引き継ぐことが大切です。後任者がスムーズに業務を継続できるように、必要なことを漏れなく伝えましょう。

「どうせ辞めるから」と適当な引き継ぎを行ったのでは、あとに残されたメンバーが苦労することになります。客先常駐で働くSESの場合、クライアントに直接迷惑がかかる可能性もあるでしょう。円満退職では「立つ鳥跡を濁さず」の精神が大切です。

ステップ7:退職の各種手続きを完了させて退職

引き継ぎと並行して、退職にともなう各種手続きも必要です。

おもな退職の手続きには以下のようなものがあります。

  • 退職願の提出
  • 年金手帳などの受け取り
  • 健康保険証の返却
  • IDカードや機器など貸与物の返却

など

これらの手続きは、会社の人事部門とスケジュールを調整して進めましょう。また、フリーランスになる場合や転職先に入社するまでに期間が空く場合には、退職前後で以下のような手続きも必要です。

  • 会社から離職票や退職証明書の受け取り
  • 役所で国民年金・国民健康保険の手続き
  • ハローワークで失業保険の手続き

など

手続きの要否は人によって異なるため、自分に必要な手続きをしっかりと調べて漏れなく行うようにしましょう。

出勤最終日の数日前からは、お世話になった人に挨拶回りをして退職を迎えます。

以上、SESエンジニアがスムーズに退職するための7ステップでした。ここからは、特に重要なポイントをピックアップして、より具体的に解説していきます。

SESからの退職を決断する前によく考えるべき3つのこと

退職はSESエンジニアにとって大きな決断です。「後悔しないか」「辞めてやっていけるか」など、さまざまな思いが駆け巡ることでしょう。

ここでは、退職を決断する前に、改めてよく考えるべき3つのことを解説します。

  • 勢いや周りに流されているだけではないか
  • 今の常駐先や部署を変えれば解決できる悩みではないか
  • SESで働くことのメリットも改めて考えたか

勢いや周りに流されているだけではないか

退職を決める前にまず自問自答すべきことは、「本当に自分の意思で決断しているか?」です。

たとえば、SESの同僚・常駐先のエンジニア・同業の知人など、周囲の人が立て続けに転職するタイミングがあります。取り残されたような気持ちになり、自分も転職を考えなくては、という焦りが動機になっていないでしょうか?

また、プロジェクトの進行によって一時的に多忙な状況やストレスが高くなったときにも、「辞めたい」という誘惑が襲ってくるものです。こうした一時の気の迷いや周囲の影響で退職・転職を決めると、うまくいかなかった場合に後悔しか残りません。

本当に自分の意思で決断しているのか、いったん冷静になってよく考えてみることが大切です。

▼SESを辞めたい人に多い理由を詳しく知りたい人はこちら

今の常駐先や部署を変えれば解決できる悩みではないか

会社を辞めたい理由によっては、退職しなくても、常駐先の変更や部署異動で悩みを解決できるケースもあります。

たとえば、「今の仕事が自分に合っていない」「忙しすぎて耐えられない」という場合には、役割や常駐先の変更を申し出てみるのも良いでしょう。また、上司や同僚との人間関係の悩みは、部署異動によって解決できる可能性があります。エンジニアのことをしっかりと考えているSES企業であれば、何かしらの対処はしてくれるはずです。ただし、会社が組織である以上、個人の希望が100%通るわけではないことは理解しておく必要があります。

もし「そんなことを言い出せる会社ではない」「真面目に取り合ってもらえない」など対応に問題がある場合には、ブラック体質のSESである可能性が高いでしょう。それはそれで、退職を真剣に考える良いきっかけになるかもしれません。

SESで働くことのメリットも改めて考えたか

辞めたい気持ちで頭がいっぱいだと、何かと会社のネガティブな面ばかりが目に付くものです。そんなときこそ、SESのポジティブな面も含めて冷静な判断を心がけましょう。

SESで働くエンジニアには、以下のようなメリットがあります。

  • 幅広い企業で開発経験を積める
  • 大手企業のプロジェクトに参画できる可能性がある
  • 一般に常駐先のプロパー社員に比べて残業が少ない
  • 常駐先の仕事が合わなければ変更できる

現在のSESで享受しているこれらのメリットが、転職先では得られないかもしれません。それでもまだ辞めたいという気持ちが勝るのか、よく考えましょう。

▼SESのメリット・デメリットをもっと詳しく知りたい人はこちら

以上、退職を決断する前によく考えるべきポイントでした。これらをしっかりと考えたうえで、それでも退職したい意思が固ければ、退職後に備えた準備をはじめましょう。

SES退職後に備えてやるべき3つの準備

SESを辞めることを具体的に意識し始めたら、退職後に備えた準備を始めましょう。転職して希望のキャリアを実現するために必要な、3つの準備のポイントを解説します。

  • これまでのスキルや経験の棚卸し
  • キャリアプランの具体化
  • キャリアを実現するためのスキル強化や資格取得

これまでのスキルや経験の棚卸し

まずは、これまでのキャリアを振り返り、獲得したスキルや経験を棚卸しします。

これは、その後の転職活動で行う職務経歴書やポートフォリオの作成、面接での自己PRの材料を集めるために欠かせないプロセスです。

SESで経験したプロジェクトや、そこで得たスキル・知識、取得した資格などを洗い出しましょう。プロジェクトは単に名前を列挙するだけでなく、以下のような具体的な情報も書き出します。

  • プロジェクトの内容・期間・規模
  • 採用した技術・言語
  • 参画した工程
  • 担当した役割・責任
  • 工夫したこと・達成した成果
  • 学んだこと・成長した点

これらの情報を整理することで、自分の過去を改めて振り返り、次のキャリアに役立つ強みや鍛えるべき弱みが見えてくるでしょう。

キャリアプランの具体化

「過去」を振り返るスキルや経験の棚卸しと並行して、「未来」を考えるキャリアプランの具体化も進めます。

ただ漠然と「次の仕事を見つけたい」だけでなく、具体的な業界・職種・ポジション・仕事内容などを詳細に思い描くことが重要です。IT業界には、SESのほかにも以下のようなさまざまな企業や働き方があります。

  • 自社開発・社内SE
  • SIer
  • ITベンダー
  • コンサルティングファーム
  • IT派遣
  • フリーランス

たとえば、SESのような客先常駐ではない働き方を望むなら、自社開発・社内SEが良いでしょう。また、特定の技術分野で専門性を高めていきたいと考えるなら、ITベンダーが選択肢になります。

このように、「自分のやりたいこと」「棚卸しで見えた自分ができること」を踏まえて、目指す道を絞り込んでいきましょう。この段階で転職エージェントに助言を求めることも効果的です。

エイジレスエージェントへのご相談はこちら

キャリアを実現するためのスキル強化や資格取得

スキルの棚卸しとキャリアプランの具体化ができたら、「今の自分」と「なりたい自分」を比較して、足りない部分の強化に努めましょう。

具体的な取り組みには以下のようなものがあります。

  • 開発現場で仕事に取り組む意識を変える
  • 今までよりも一段上の役割を買って出る
  • 技術や言語を身につけるための自己学習を始める
  • スキルを証明するための資格を取得する

退職を考え始めてから、悩んだ末に決断し、次のキャリアを確定させるまでには時間がかかります。この間を漠然と過ごすのではなく、次に向けた有意義な時間にできるかが重要です。スキルの強化期間を長く取れるほど、転職活動は有利になります。そのため、退職を意識し始めたら、できるだけ早い準備の着手が有効です。

▼エンジニアの転職に役立つ資格を詳しく知りたい人はこちら

おすすめの転職エージェント

転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!

  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
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支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
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特化型エージェント
社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/

ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/

エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
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SESの退職を伝えるとき・伝えたあとの4つの注意事項

SESを円満かつスムーズに退職するためには、退職の意向を伝えるとき、そして伝えたあとの行動が非常に重要です。ここを間違えると、会社との話し合いがこじれたり、思わぬトラブルに発展したりする可能性があります。余計な時間やストレスをかけないために、以下の4つのポイントを押さえましょう。

  • 最初に伝える相手は所属するSESの直属の上司
  • 会社に伝える退職理由はポジティブに
  • 引き留めに揺るがない強い意思を持つ
  • 現場に迷惑をかけないよう丁寧な引き継ぎを行う

最初に伝える相手は所属するSESの直属の上司

会社に正式に退職の意向を伝える際は、退職のステップの章でも述べたとおり、最初に所属するSESの直属の上司に伝えましょう。

これは、組織に勤めるものの作法であり、礼儀でもあります。この順序を誤り、先に伝えた同僚や別の管理職などから間接的に耳に入ると、上司は「後回しにされた」と感じて不快な思いをする人もいるでしょう。その結果、退職に向けた話し合いや調整がスムーズに進まない可能性もあります。

ただし、上司からハラスメントを受けているなどの問題がある場合は別です。会社に設置された窓口や人事部門などに相談しましょう。

退職を円満に進めるためには、会社からも気持ちよく送り出してもらう必要があります。要らぬ軋轢を生まないことが大切です。

会社に伝える退職理由はポジティブに

退職理由を会社に伝える際には、ポジティブな表現を使うことが重要です。

もし、本音の退職理由が会社への不平・不満であっても、直接的な批判を述べることは避けましょう。退職に向けて会社側にも手続きや後任の手配などに協力してもらう必要があります。余計な波風を立てても良いことはありません。

たとえば、「給与が低すぎる」が本音であれば、「もっと実績や貢献への評価が実感できる環境で働きたい」と言い換えることで前向きな印象になります。また「SESでの仕事にやりがいを感じられない」であれば、「ほかにやりたいことがあり、その分野で頑張りたい」と述べ、できるだけ具体的な内容を伝えて説得力を持たせると良いでしょう。

ただし、嘘の理由はよくありません。話し合っているうちに論理破綻して、引き留めの隙を作ることにつながります。あくまで本当の理由をポジティブに表現する範囲にとどめましょう。

引き留めに揺るがない強い意思を持つ

退職を伝えたあとは、ほとんどの場合、上司や会社から引き留められるでしょう。

事前に引き留めを想定して、明確な退職理由と強い意思を固め、揺るがない態度を保持し続けることが大切です。強い意思を持っていないと、話し合いの末に引き留めに応じてしまう可能性が高まり、キャリアアップの機会を逃してしまいます。

また、一度辞めようとした人間という評価が固まってしまうと、SESによっては責任ある仕事や立場を与えられない可能性もあるでしょう。キャリアアップの機会をのがすどころか、キャリアが停滞してしまうことも十分にあり得ます。

もちろん、引き留められてSESに残った結果、待遇や環境が改善されて「辞めなくて良かった」と思うこともあり得ます。しかし、自分一人のために会社の体質が変わることは非常にレアなケースであると考えたほうが良いでしょう。退職を切り出す際には、強い意思と覚悟を持って臨むことが大切です。

現場に迷惑をかけないよう丁寧な引き継ぎを行う

SESエンジニアが退職する際には、所属するSESにも常駐先のクライアント企業にも、少なからず影響があります。円満に退職するためには、現場にできるかぎり迷惑をかけないよう、引き継ぎなどを丁寧に行う姿勢を示すことが大切です。

引き継ぎは一般的に2週間から1ケ月程度かかるとされています。まず、自分が抱えている業務を洗い出し、引き継ぎ資料やマニュアルを整理しましょう。上司と相談して後任者を決め、優先度・重要度の高い業務から引き継ぎます。

「どうせ辞めるから」「業務が多すぎて面倒だから」と、引き継ぎを適当に済ませることはNGです。退職後にプロジェクトの遅延や品質低下などの問題を引き起こし、現場の仲間に不利益をもたらす可能性があります。退職後にも後任者からの問い合わせが続いたり、転職先企業に退職時の不手際の噂が届いたりするかもしれません。

辞めるとはいえ、これまでお世話になった会社です。最後にネガティブな印象を残さないよう、引き継ぎは丁寧に行いましょう。

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まとめ|SESからの退職は適切なステップを踏んでスムーズに進めよう

この記事を通して、以下のことがわかりました。

  • SESからスムーズに退職するためには、決断から退職の意思表示、引き継ぎまで7つのステップを踏む
  • 退職を決断する際には、周囲に流されていないか・退職以外で解決できる悩みではないか、などをよく考えることが大切
  • SESからの退職を決意したら、スキルの棚卸しや次のキャリアの検討などの準備をできるだけ早く始めるべき
  • 退職時にはポジティブな退職理由や丁寧な引き継ぎなどを行い、円満退社を心がける

SESエンジニアにとって退職、そして転職はキャリアの大きな転機です。周囲の影響や一時的な勢いで決めるのではなく、退職以外の問題解決方法や今後のキャリアプランなどをしっかりと考えて決断しましょう。

退職を決意したなら、迷いは禁物です。強い意思と希望を持って転職活動や退職ステップを前に進めていきましょう。その際、これまでお世話になったSESやクライアント企業に迷惑をかけないよう、しっかりと引き継ぎをして、気持ち良く会社を去ることが大切です。

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執筆者
しーそー
大手証券系システム会社での20年間のシステムエンジニア(SE)歴を経て、2022年4月よりライターの道へ。前職では主に設計・要件定義などの上流工程やプロジェクトマネジメントを経験。職歴を活かしたIT・金融関係の記事や、趣味と実益を兼ねた資産運用・仮想通貨などが得意ジャンル。2児の父として子育てにも奮闘中