59歳で退職するデメリットは?メリットや退職時の注意点も解説!
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60歳で定年退職するよりも、59歳で退職すれば失業保険を多くもらえるメリットがあり、59歳退職を考える方が増えています。
ただし、59歳での退職はデメリットもあるため、両者を把握した上で慎重に判断した方が良いでしょう。
今回は59歳で退職するデメリットについて、メリットや退職時の注意点も解説します。
退職金や失業保険、年金など定年前後のお金の仕組みは複雑です。
一人ひとりの価値観や状況によって最適な方法は変わるため、個人の判断で進めると大損しかねません。
そのため、お金を損しないポイントはおさえておきつつ、実際に退職するタイミングが近づいたら専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。
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- 【この記事を読んでわかること】
- 59歳で退職すると退職金が減るなどデメリットがある。
- 59歳で退職すると失業保険を多くもらえるなどメリットもある。
- 59歳で退職する場合は、退職金の支給額や受け取り方などを確認しておく。
59歳で退職するデメリット
59歳での退職は後述するメリットもある一方、デメリットもあります。
そのため、デメリットを把握した上で事前に対策を練っておくことが、次のステップへ進む上で重要です。
59歳で退職するデメリットは以下の4つが挙げられます。
- 退職金が減る可能性がある
- 失業保険がすぐにもらえない場合がある
- 定期的な収入が減る
- 年金が減る可能性がある
上記デメリットを考慮した上で、59歳での退職を検討しましょう。
退職金が減る可能性がある
一般的に通常退職の場合、定年退職よりもその前で退職した方が退職金が減る傾向にあります。
もちろん企業によって退職金の規定は違いますが、ほとんどの企業では定年退職とそれ以外の退職で退職金の金額に差をつけています。
そのため59歳で通常退職する場合は、退職金が減額されるリスクを認識しておいた方が良いでしょう。
失業保険がすぐにもらえない場合がある
59歳で自己都合退職した場合、失業保険の給付制限が2〜3ヶ月あり、すぐに失業保険が給付されません。
そのため、失業保険の給付金を転職活動資金に当てたい人は不便さを感じるでしょう。
一方で定年退職した場合は上記の給付制限がなく、申請後にすぐ受給可能です。
失業保険をなるべく早く受け取りたい人は、定年まで働いて退職した方が良いでしょう。
定期的な収入が減る
59歳で退職すれば、60歳まで働いた人と比べてその分の賃金収入が減ります。
仮に59歳になってすぐ退職した場合、その後1年間の賃金収入がなくなり、月30万円収入を得ていれば年間360万円の賃金収入がなくなる計算です。
退職金も少なくなることを考えると、金銭的に余裕がない場合は定年まで働いた方が良いでしょう。
年金が減る可能性がある
59歳で退職すれば、60歳まで働いた場合と比べ厚生年金の支払額が減ります。
年金は支払った期間や額をもとに将来の支給額を決定するため、59歳で退職すれば定年退職した場合よりももらえる年金額が減る可能性があります。
退職後の生活資金を年金でまかなう場合は、59歳での退職を慎重に検討した方が良いでしょう。
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59歳で退職するメリット
59歳で退職するメリットは、以下の2点です。
- 失業保険が多くもらえる
- 場合によっては割増退職金がもらえる
上記のメリットがデメリットを上回る場合は、59歳での退職を検討しても良いでしょう。
失業保険が多くもらえる
早期退職制度の利用など会社都合で退職する場合、失業手当の給付額が60歳定年で退職するよりも多くもらえます。
会社都合退職と自己都合退職の失業手当給付日数は以下のとおりです。
被保険者期間 | |||||
---|---|---|---|---|---|
1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
45歳以上60歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
被保険者期間 | |||||
---|---|---|---|---|---|
1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
全年齢 | ー | 90日 | 120日 | 150日 |
上記のように20年以上の被保険者期間があれば、59歳時点で会社都合による退職をした場合、330日の失業給付が受けられ、定年退職時の2倍以上多くもらえます。
そのため、早期退職制度が59歳で利用可能な場合は、59歳の退職もメリットがあります。
場合によっては割増退職金がもらえる
59歳時点で早期退職制度を利用して退職する場合、会社から割増退職金をもらえるケースが多くあります。先ほどの失業保険給付と合わせれば、定年退職する場合よりも多くの資金を確保できる可能性もあります。
そのため、59歳時点で会社が早期退職を募集していた場合は、59歳での退職はメリットが大きいです。ただし、先述のとおり定年まで働いた場合と比べて賃金収入は下がるため、その点を考慮しトータルでプラスになるか慎重に判断する必要があります。
59歳で退職するときの注意点
59歳で退職するときの注意点として、以下の3点が挙げられます。
- 退職金の支給額や受け取り方を確認する
- 退職後の生活資金があるか確認する
- 退職後のキャリアプランを明確にする
59歳で退職するときは、上記のポイントを意識しましょう。
退職金の支給額や受け取り方を確認する
可能であれば、退職金の支給額を会社に確認し、今後の生活資金をまかなえるか確認しておきましょう。生活資金をまかなうのに十分な退職金であれば、不安なくスムーズに退職できます。
また、退職金の受け取り方によっては手元に残る金額に大きな差が出るため、受け取り方法も確認しておきましょう。
具体的には、以下3パターンが考えられます。
- 「一時金」で受け取る
- 「年金」として受け取る
- 「一時金」と「年金」を組み合わせて受け取る
一時金で受け取る場合は、退職所得として税法上扱われるため税制面で優遇を受けられるなどのメリットがあります。一方、年金として受け取る場合は支払う税金が高くなるものの、受け取れる年金総額が増えることがメリットです。
退職後に想定されるライフスタイルを考慮し、自身にあった受け取り方を選択しましょう。
退職後の生活資金があるか確認する
企業によっては、業績悪化などを理由に予定していた退職金が減額、もしくはもらえない可能性もあります。
そのため、現在の貯金を確認し生活資金がある程度まかなえる状態で退職した方が、退職後の不安を少なくできます。
退職して「実はあんまりお金がなかった」となれば生活が苦しくなるため、早い段階から生活資金を貯めておいた方が良いでしょう。
退職後のキャリアプランを明確にする
退職後の選択肢は人それぞれですが、退職後のキャリアプランを明確にしておいた方が事前準備を早めに行えます。
例えば、59歳で退職後に違う会社に就職する場合、思ったように就職先が決まらず転職が難航する可能性もあります。
そのため、退職前の早い段階で転職活動をしておけば面接対策などの事前準備をしっかり行えるため、スムーズに転職できるでしょう。
退職後のキャリアプランを事前に明確にさせ、スムーズに次のステップを歩めることで不安なく退職後の人生を進められます。
59歳の退職はメリット・デメリットを慎重に検討しよう
59歳での退職は、年金が減る可能性があるなどデメリットもありますが、失業保険が多くもらえるなどのメリットもあります。
自己都合退職か会社都合退職かによってもメリットが変わるため、事前に退職金や退職条件なども確認しておきましょう。
今回の内容を参考に、自分に相応しい退職の仕方を見つけてください。
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