DINKSに結婚する意味はないの?子どものいない人生を選ぶ理由
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DINKsとは子どものいない共働き夫婦のことで、バブル期以降に広まったライフスタイルです。
リッチで華やかなイメージがある反面、「結婚する意味がない」とネガティブな意見を持つ人もいます。
今回はDINKsが否定的に見られる理由とメリット、DINKsを選択した人が考えるべきお金についての準備などを解説します。
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- 【この記事を読んでわかること】
- DINKsとは自分たちの意思で子どもを持たない共働き夫婦
- DINKsは経済的・時間的ゆとりが持てる
- DINKsを選択したら老後資金準備をしっかりすべき
DINKsの意味
DINKs(ディンクス)とは「Double Income No Kids」の頭文字をとった略語で、一般的に、自分たちの意思で子どもを持たない共働きの夫婦を意味します。「子どもが欲しくてもできない」「結婚したばかりでまだ子どもがいない」などの夫婦はDINKsとはいえません。
子どものいない夫婦の割合
日本において子どものいない夫婦の統計はありますが、残念ながらDINKsのデータはありません。国立社会保障人口問題研究所の調査の中には、妻の初婚年齢別に、結婚当初に予定していた子どもの人数と完結出生子ども数の割合を示したものがあります。完結出生子ども数とは、結婚して15年から19年後の子どもの人数のことです。
妻の初婚年齢 | 結婚当初の予定子ども数が0人の割合 | 完結出生子ども数が0人の割合 |
---|---|---|
全体 | 2.2% | 7.7% |
25歳未満 | 1.4% | 2.8% |
25~29歳 | 1.6% | 4.9% |
30~34歳 | 3.8% | 17.1% |
35歳以上 | 5.7% | 20% |
参考:「国立社会保障人口問題研究所 第 16 回出生動向基本調査」 より
このデータから、「結婚当初の予定子ども数が0人」とは、「最初から子どもを作る予定がなかった」と考えることができます。「結婚当初の予定子ども数が0人」の割合は対し、35歳以上では6%近くに上昇しています。このことから、妻が高齢になるほど、子どもを持たない夫婦の割合が増えることがわかります。
子どもを持たない理由
DINKsを含む子どものいない夫婦が子どもを持たないのは、どのような理由からでしょうか。先述の国立社会保障人口問題研究所の調査によると、予定していた子ども数(予定子ども数)が理想とする子ども数(理想子ども数)より少ない夫婦があります。
理想とする人数の子どもを持たない理由は、多い順に以下の通りです。なお、理想とする人数の子どもを持たない夫婦の中には、子どものいる夫婦のデータも含まれます。
- 子育てや教育にお金がかかりすぎるから
- 高年齢で生むのはいやだから
- ほしいけれどもできないから
- これ以上、育児の心理的、肉体的負担に耐えられないから
- 健康上の理由から
- 自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから
- 夫の家事・育児への協力が得られないから
子どもを作らない、もしくは理想の人数より子どもが少ない人のうち、経済的な理由を挙げる人が多数を占めています。
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DINKsが「結婚する意味がない」といわれる3つの理由
結婚後に子どもを作るかどうかは夫婦それぞれの選択によります。それでも「DINKsは結婚する意味がない」と言われる主な理由は、以下の3つです。
- 子どもを育てる経験ができない
- 簡単に離婚できる
- 子どもを作らないという選択を理解できない人もいる
それぞれについて解説します。
子どもを育てる経験ができない
DINKsを選択した夫婦は、子どもを育てる経験ができません。子どもを産んで育てるのは何歳でもできるわけではないため、将来、子どもが欲しいと思った時に後悔する可能性はゼロではないでしょう。また、親が「孫の顔が見たい」と希望しても、見せられません。
子どもを持たないという方針を変更する場合、遅くても妻が40歳になるまでに結論を出すのが望ましいといえます。後悔しないために、夫婦でよく話し合いましょう。
簡単に離婚できる
子どもがいない状態では、離婚へのハードルが低いです。子どもがいないことにより、夫婦の絆やつながりが深まらない人もいるでしょう。また、仕事が忙しくすれ違うことが多くなると、夫婦でいる意味が希薄になり、離婚につながりやすくなると考えられます。夫婦ともに自立できる経済状況で子どもへの責任がなければ、婚姻を続ける理由を見出せず、離婚に至る可能性もあるでしょう。
子どもを作らないという選択を理解できない人もいる
「結婚したら子どもを作るのが当たり前」という固定観念を持つ人にとって、DINKsというライフスタイルを理解しにくいかもしれません。場合によっては、このような固定観念をを押しつけられ、ハラスメント的な扱いを受ける恐れもあります。
また、子どもを作らないDINKsは、子どもがいる世帯に比べて経済的にゆとりがあることが多く、妬まれる可能性もゼロではありません。世の中には自分たちと異なる考えの人もいることを頭に入れておきましょう。
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DINKsの5つのメリット
DINKsには、子どもがいないからこそのメリットが5つあります。
- 経済的な余裕ができる
- 夫婦それぞれのキャリア形成に有利
- 時間のゆとりができる
- 社会保障や福利厚生の経済的メリットがある
- 孤独な老後を回避できる
それぞれについて解説します。
1.経済的な余裕ができる
DINKsは子どもの教育費がかからないため、子どものいる夫婦に比べて経済的にゆとりがあります。一般的に子どもが独立するまでには、1人あたり約1,000万円かかるといわれています。このお金がかからないうえに、出産によるキャリアの停滞もありません。DINKsは共働きですから、夫婦で悠々自適に生活できるでしょう。
2.夫婦それぞれのキャリア形成に有利
DINKsは出産や育児によるキャリアの停滞がないため、夫婦それぞれのキャリア形成に有利です。
子どもを持つ女性の多くが出産や育児のために仕事をセーブせざるを得ず、キャリア形成には不利だといわれています。最近では男性育休取得推進など子育て支援の制度が拡充していますが、育休の取得は、男女問わず、キャリアの停滞につながるおそれがあります。
20代後半から30代は、キャリアを形成するうえで非常に重要な時期です。この時期に仕事で多くの成果を上げたいと考える人もいるでしょう。子どもがいなければ仕事に集中でき、夫婦ともにキャリアアップを期待できます。
時間のゆとりができる
共働き夫婦が子どもを持つと、特に子どもが小さいうちは自分のために使える時間がほとんどないでしょう。また、夫婦2人だけで過ごす時間も少なくなります。
趣味に時間やお金をかけていた人でも、子どもの誕生を機に控えたりやめたりするケースは少なくありません。DINKsなら、仕事以外の時間を100%、自分たちのために使えます。疲れたら休んだり、趣味に打ち込んだり、自由に選べます。
社会保障や福利厚生の経済的メリットがある
婚姻届を提出して夫婦になると、勤務先の福利厚生や社会保障などの経済的メリットを受けられます。例えば、勤務先によっては家族手当を受け取れることがあれば、夫婦どちらかが亡くなった場合に遺族年金が受け取れる場合もあります。遺族年金は、生計維持関係があったことを認められれば事実婚の夫婦でも受け取れます。
いずれにしても夫婦であると社会的に認められると、単なる同棲にはない保障や利益がを受けられます。
孤独な老後を回避できる
子どもがいなくても老後をともに過ごす人がいれば、孤独に悩むことはないでしょう。子どものいない老後の1人暮らしは気楽な反面、病気や犯罪被害に遭うなどさまざまな不安もあります。生きがいなどたとえお金があったとしても、解決できない問題もあるでしょう。夫婦で老後を過ごせるのは、精神的なゆとりにもつながります。
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DINKsがお金の面で考えておくべきこと
DINKsとして生きることを決めた場合、いざというときのためのお金について考えておくべき以下のようなことがあります。
- 子どものいない妻の遺族年金は不利
- 老後資金をしっかり準備する
- マイホームのある人はリバースモーゲージとリースバックを知っておきたい
- 相続トラブルが発生しやすい
1.子どものいない妻の遺族年金は不利
子どもがいない妻が遺族年金を受け取る条件は、子どもがいる妻に比べて不利です。夫婦のどちらかが亡くなると公的年金から遺族年金が支給されますが、子どもがいない妻は遺族基礎年金(国民年金)を受け取れません。
また、妻は基本的に遺族厚生年金を受け取れますが、子どものいない30歳未満の妻は5年で支給が打ち切られます。反対に妻が亡くなった場合、子どものいない夫は遺族年金をもらえるケースはほとんどありません。
DINKsの場合、パートナーに先立たれても経済的な不安はないという人が多いでしょう。もしそうでないなら、必要最低限の生命保険に加入しておくべきです。
2.老後資金をしっかり準備する
共働きで双方に収入があるうちは経済的にゆとりのあるDINKsですが、いざというときに頼れる子どもがいないため、老後のための準備が必要です。
夫婦のどちらかが要介護状態になれば「老老介護」をするリスクがあります。また、夫婦そろって施設に入居する可能性もあります。将来について夫婦で話し合い、老後資金をしっかり準備しておきましょう。
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近年、老後に必要なお金は数千万との声も聞かれますが、まずは国から支給される年金がいくらになるかを把握しておくことが必要です。 と
老後の収支
夫婦2人に必要な老後の生活費はどのくらいかかるのでしょうか。年金生活になってからの夫婦2人の生活費の収支を、総務省のデータから紹介します(総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年) 家計の概要」より)。
65歳以上の夫婦無職世帯の1カ月の家計収支は以下の通りです。
- 可処分所得:21万5,107円
- 消費支出:22万7,585円
- 収支:▲1万2,478円
毎月約1万2,000円の赤字となり、30年分は約450万円です。この金額に自宅のリフォームや施設への入居など一括でお金が必要なライフイベントの資金を上乗せして準備します。
平均貯蓄額
年金生活に入る65歳までの一般的な貯蓄額が気になる人もいるでしょう。金融広報中央委員会が調査した60歳代の夫婦世帯の平均貯蓄額の分布によると、貯蓄の平均額は1,819万円、中央値は700万円です。
貯蓄なし | 20.8% |
---|---|
100万円未満 | 6.1% |
100万円~200万円 | 5.5% |
200万円~300万円 | 3.3% |
300万円~400万円 | 3.2% |
400万円~500万円 | 3.4% |
500万円~700万円 | 5.3% |
700万円~1,000万円 | 6.1% |
1,000万円~1,500万円 | 8.6% |
1,500万円から2,000万円 | 5.7% |
2,000万円~3,000万円 | 8.8% |
3,000万円以上 | 20.3% |
無回答 | 2.9% |
参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
貯蓄が全くできていない世帯は約21%、3,000万円以上ある世帯は約20%と、ばらつきがあることがわかります。
DINKsであれば、平均額に近い2,000万円程度は貯めておきたいところです。DINKsを選ぶなら、計画的な貯蓄を心がけましょう。
3.マイホームのある人はリバースモーゲージとリースバックを知っておきたい
マイホームを所有していて自分の死後に自宅を残す必要がない人は、リバースモーゲージやリースバックの利用を検討してみるとよいでしょう。
リバースモーゲージとは自宅を担保に資金を借入れ、住み続けられるシニア向けのローンです。自宅を担保にお金を借り、借りた人が亡くなった後に担保提供した自宅を処分し、借入を返済する仕組みです。
一方、リースバックは居住中の自宅を売却して代金を受け取り、買い主と賃貸借契約を結んで同じ家に住み続けられる取引です。
どちらも自宅を活用して老後資金が調達でき、自宅の処分も兼ねられる方法です。利用するにはそれぞれに条件があるため、サービスを提供する金融機関や不動産会社などに確認してみるとよいでしょう。
4.相続トラブルが発生しやすい
子どものいない夫婦のどちらかが亡くなると、財産が多くなくても相続トラブルが発生しやすくなります。夫婦のどちらかが亡くなった場合、相続について何も対策をしていないと、配偶者以外の相続人から遺産分割を求められる可能性があるからです。法定相続には順位があり、配偶者と子以外には以下のような相続人がいます。
- 第2順位:父母(祖父母)
- 第3順位:兄弟姉妹(甥姪)
このうち、第2順位の父母には遺留分という最低限保障される相続分があります。父母の遺留分は相続人が配偶者と父母の場合、相続財産の1/6です。兄弟姉妹に遺留分はありません。
相続トラブルを避けるためにできる対策として「配偶者に全財産を相続させる」という遺言の作成が挙げられます。親よりも配偶者が先に亡くなるのはレアなケースです。遺言があっても遺留分は請求できますが、遺言があれば遺留分のない兄弟姉妹に遺産分割をする必要はありません。
遺言を作成する場合、費用はかかりますが「公正証書遺言」にするといいでしょう。相続発生後に裁判所の検認が不要なためです。
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まとめ:周囲の意見にとらわれず、夫婦の価値観を大切に
夫婦がお互いをパートナーとしてずっと一緒にいたいと考えるなら、子どもの有無にかかわらず結婚する意味はあります。一生独身でもDINKsでも、生き方は自分が主体的に決めるものです。夫婦の価値観を最優先し、後悔のない選択をしましょう。
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