50代の転職の現実|厳しいと言われる理由や転職成功のポイントとは
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50代で転職を検討している人の中には「50代での転職は現実的ではないのか」と不安に感じている人も多いでしょう。50代での転職は難しいかもしれませんが、50代で転職に成功している人もたくさんいます。
本記事では50代の転職の現実を踏まえて、50代の転職が厳しいと言われる理由や転職成功のポイントなどをお伝えします。
- 【この記事を読んでわかること】
- 50代の転職人口は少なくない
- 50代の転職が厳しい理由は求人数や人件費などが関係する
- 50代の転職は難易度が上がるもののポイントを押さえれば転職に成功できる
- 50代でも工夫次第で未経験業界・職種へ転職できる
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データからみる50代の転職の現実
まずは厚生労働省「令和3年雇用動向調査」「労働力調査 2021年(令和3年)平均」から50代の転職の現実を解説します。
50代の転職者も多い
総数 | 15〜24歳 | 25〜34歳 | 35〜44歳 | 45〜54歳 | 55〜65歳 | 65歳以上 | |
2021 | 288 | 54 | 66 | 55 | 52 | 42 | 21 |
2020 | 319 | 59 | 73 | 60 | 59 | 47 | 20 |
2019 | 351 | 71 | 86 | 66 | 57 | 51 | 21 |
2018 | 329 | 63 | 78 | 65 | 55 | 49 | 20 |
2017 | 311 | 57 | 79 | 67 | 50 | 42 | 15 |
上記は、直近5年間の転職者数です。40代前半以前と比べると転職者数は減りますが50〜60万人前後で推移しており、10年前の2011年と比較すると45〜54歳は10万人以上も転職者数が増加しています。
近年は少子高齢化が著しく、労働力が不足している観点からも50代の採用に積極的な企業も増加しつつあります。
50代の転職理由はさまざま
下記は厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」内、「転職入職者の状況」から見た50代の転職理由トップ3です。
男性 | 女性 | |
1. | 会社都合 | 職場の人間関係 |
2. | 職場の人間関係 | 定年・契約期間の終了 |
3. | 労働条件が悪かった | 会社都合 |
男性は会社都合、女性は職場の人間関係が転職の主な動機であり、両者の理由は男女両方でランクインしています。
また、女性は定年や契約期間の満了で転職しなければいけない状況になる人が多い点が特徴です。
一方、男性は労働条件に不満を感じて転職している点で、50代以降も働く意欲が高いことがうかがえます。
50代の転職は40代以前と比べると厳しい
転職入職率とは、実際に転職できた人の割合のこと。雇用動向調査によると、男女の転職入職率は次の通りです。
男性 | 女性 | ||
50〜54歳 | 55〜59歳 | 50〜54歳 | 55〜59歳 |
4.6% | 5.2% | 8.5% | 6.7% |
女性は正社員よりもパートへの転職が多いため、男性よりも転職入職率が高い点が特徴です。というのも、パートの方が正社員よりも転職の難易度が低い傾向にあるからです。
女性の転職入職率は全体を通して緩やかに下降していますが、男性は30歳以降急激に下降し50代の数値まで落ち込んでいます。男性は正社員での転職を希望する傾向が高く、その分転職の難易度も高いと考えられます。
50代の転職は給料が下がりやすい傾向にある
増加 | 変わらない | 減少 | |
30〜34歳 | 38.4% | 27.6% | 32.4% |
35〜39歳 | 36.8% | 33.0% | 29.2% |
40〜44歳 | 41.4% | 34.2% | 23.5% |
45〜49歳 | 35.4% | 34.5% | 28.8% |
50〜54歳 | 32.0% | 32.9% | 34.1% |
55〜59歳 | 20.5% | 30.1% | 48.8% |
50歳以降は転職による給料減少の割合が増加し、給料が変わらない割合も上回ります。さらに、50代後半になると減少の割合が一気に増加している点が特徴です。
40代までは増加、変わらないの割合が減少を上回っていますが、50歳以降から転職で給料が上がりにくくなることがわかります。
50代の転職の現実|50代の転職が厳しいと言われる4つの理由
50代の転職は難しい、厳しいと言われていますが、なぜ50代の転職は厳しいのでしょうか。ここでは、その理由についてみていきます。
①50代向けの求人が少ない
厚生労働省職業安定局「中途採用に係る現状等について」によると、「35歳未満」では約95%の企業が採用に積極的である一方、年齢層が高くなるにつれ採用の積極性は弱まっているとの調査結果があります。
また「35歳以上45歳未満」では「良い人材であれば採用したい」が最多ですが、45歳以上では「あまり採用は考えていない」が最多です。
「あまり採用は考えていない」の年齢内訳は、45歳以上55歳未満48.9%、55歳以上67%と、55歳以上になると一気に企業からのニーズが少なくなることがわかります。
加えて年功序列の企業ほど、50代ポストの空きが出にくいので求人数が少ないと考えられます。
さらに、年齢条件を設けている求人や未経験可の50代向け求人が少ない点も50代の転職を難しくしている一因です。
②人件費がかかりやすい
50代はキャリアを積んできた人が多いため、管理職やプロジェクトリーダーのようなポストになりやすいですが、こうしたポストの人件費は高い傾向にあります。企業としても人件費の負担が大きくなるため、キャリアのある50代の採用に消極的になる可能性が考えられます。
人件費を優先する企業であれば、コストのかかる50代よりもポテンシャルがありかつコストが低い若手を採用する傾向にあるのです。
③定年退職が近い
50代は、残り10年ほどで定年退職です。スキルや経験が申し分なくとも、若い人材より長く働くことはできません。そのため即戦力となる50代よりも、ポテンシャルがあり長く働いてくれる若手の採用を優先する企業も多くあります。
④扱いにくいと思われる
長年のキャリアや実績により自信を持っている、プライドの高い50代は扱いにくいと思われる可能性があり、さらには企業風土や人間関係に馴染めるかといった柔軟性や適応力を不安視されることもあります。
こうした懸念も50代が採用につながりにくい原因の1つです。
50代の転職で失敗しやすい人の特徴
50代という年齢の高さだけが、50代の転職を難しくしているわけではありません。次のような特徴に当てはまる50代は、転職に失敗しやすい傾向にあるため注意しましょう
自分の市場価値を高く見積もりすぎている
50代はある程度のキャリアと実績があるので、転職で高い評価を得られると考えている人も多いでしょう。しかし、どんなにキャリアや実績があっても、企業は次のような点に50代を雇用するデメリットを感じています。
- 人件コストの負担
- 健康面の不安
- 定年までの期間が短い
- 社風や人間関係に馴染めるか
- 以前と同じようなパフォーマンスを発揮できるか
スキル面で市場価値が高くても、上記のような点で市場価値が下がっているのも事実です。その点を考慮せず「現状よりも高い年収は当たり前」「今の会社でやってきたいことが転職先でも同じように評価される」「今のポスト的にいくらでも転職先はある」と考えている50代も少なくありません。
転職に求める理想が高い
「50代に相応するポストを求めている」「今以上の年収は当たり前と思っている」「正社員以外 で働きたくない」「中小企業へは転職したくない」など、現状以上の転職を期待している人も多いでしょう。
一般的に、転職は年齢が上がるほど難易度も上がります。転職に求める理想が高すぎると、50代は特に転職で成功する確率が下がってしまいます。自分の市場価値を適切に理解すること、転職市場での50代のニーズや立ち位置を把握することが重要です
50代が転職を成功させるためのポイント
50代の転職が難しい現実もあるなか、成功している人がいるのも事実です。 ここでは、50代が転職を成功させるためのポイントをお伝えします。
エージェントサービスを利用する
自力で転職を成功させるのではなく、エージェントサービスを利用するのも1つの手段です。エージェントサービスは希望条件や転職者のスキル・経験に応じて、最適な求人の紹介が受けられる点が特徴です。
転職のプロにサポートしてもらえるため、自力で臨むよりも成功確率のアップに期待できるでしょう。
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これまでのスキルや実績を十分にアピールする
50代の転職が難しいとはいえ、スキルや実績がある50代は即戦力として活躍できます。少子高齢化の影響により労働力が不足しつつあるため、そうした50代を積極的に採用したいと考える企業も珍しくありません。
そうした点を評価してもらうためにもスキルやキャリアを棚卸しして、企業の即戦力として貢献できることをアピールすることが重要です。
50代は書類選考で落ちてしまうケースも多く見られるため、履歴書や職務経歴書からも十分にアピールできるよう工夫しましょう
企業のニーズを理解する
企業は50代にこれまで培ってきたスキルや経験に期待しています。若い世代に比べて体力面や働ける期間などで劣ってしまうため、年齢は関係ないと思わせるレベルで企業のニーズを満たすことが重要です。とくにマネジメントスキルを求める企業は多いため、その点をしっかりアピールしましょう。
給料・待遇にこだわりすぎない
50代の転職は、給料や待遇が下がる傾向にあります。そのため、給料・待遇アップにこだわりすぎると転職成功の確率も下がってしまうでしょう。
だからといって低すぎる給料や待遇で転職しても、不満からまた転職したくなるリスクもあります。そうならないためにも最低ラインの条件を定め、バランスよく給料や待遇にこだわることがポイントです。
転職後に実績を出せばアップする可能性もあるため、目先の給料だけに囚われないようにしましょう。
中小企業やベンチャー企業にも目を向ける
中小企業やベンチャー企業は若手が多いからこそ、50代の経験者を必要としている企業も多くあります。中小企業やベンチャー企業は、個人の裁量が大きい、結果次第で高待遇に期待できる、経営者の近くで仕事できる、柔軟な働き方ができるなど、大手にはないメリットもあります。
企業が求めるニーズにマッチすれば年齢に関係なく採用してもらえる可能性が高いため、視野を広げて中小企業やベンチャー企業にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
正社員以外の雇用形態も検討する
とくに男性は、安定した正社員での転職を希望する人が多い傾向にあります。しかし、正社員という条件に固執していることで転職がうまくいかないケースもあります。非正規雇用の方が求人数が多いため、状況によっては非正規雇用の求人に目を向けてみることも必要です。
未経験業界・職種の場合は選び方に注意する
年齢・経験が重視されない、または人手不足の業界・職種を選ぶこともポイントです。警備や清掃、介護業界は年齢や経験が重視されない傾向にあります。さらに、営業や接客、販売業も未経験から採用されやすい仕事です。
また、有効求人倍率が高い業種は人手不足の傾向にあるため、有効求人倍率から業種・職種を選ぶのも1つの方法です。
ただし、未経験業界・職種への転職を希望する場合は給与ダウン、非正規雇用での採用となる可能性も理解しておきましょう。
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50代で転職する人も多いのが現実!市場を理解して転職を成功させよう
人生100年時代とも言われる現代では、50代で転職する人もたくさんいます。しかし、年齢の上昇とともに転職の難易度が上がる現実は避けられません。そんななか、50代で転職を成功させるには50代の転職市場を理解し、企業が求める人材である点をアピールすることが重要です。
本記事を参考に50代の転職市場・状況、転職成功のポイントを押さえて転職活動に臨んでみましょう。
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