SES案件の探し方|優良案件の探し方を元SESエンジニアが解説!
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そるふ
「SES案件をどのような基準で選ぶべきか知りたい」
「SES案件はできれば優良な案件を選びたい」
結論からお伝えすると、優良なSES案件を選ぶには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
この記事では、優良なSES案件を選ぶためのポイントや注意点を詳しく解説しています。
SES案件の選び方や探し方に参考にしてください。
- 【この記事を読んでわかること】
- SES案件を選ぶなら転職エージェントの利用がおすすめ
- SES案件を選ぶ際は、勤務時間・場所・給与を確認する
- 優良SES案件で働くには、キャリアコンサルタントへのこまめなコンタクトが大切
- SES案件はエンジニアの努力や交渉次第で、優良案件にできる
おすすめの転職エージェント
転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
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優良SES案件を獲得するためには?
まずは、優良SES案件を獲得するための方法を解説します。
優良SES案件を獲得するためには、以下の手段があります。
- 転職エージェントの利用
- 案件獲得するまではコンタクトを密にとる
それぞれ順番に解説します。
また、あわせてSES案件が持つメリットや課題についても解説します。
転職エージェントの利用
優良SES案件を獲得するためには、転職エージェントの利用がおすすめです。
なぜなら、転職エージェントでは担当のキャリアコンサルタントが付き、自分の興味やスキルに合ったSES案件をマッチングしてくれるからです。
もし自力で求人サイトなどから直接SES案件に応募した場合、自分が想像していたSES案件と違ったり、開発とは全く無関係の仕事をさせられたりすることがあります。
転職エージェントを利用していれば、企業の内部情報が事前に入手できたり条件の交渉を代行してくれたりといったメリットがあるため、自分とSES案件とのミスマッチを少なくできます。
転職エージェントを運営している会社は世の中にたくさん存在しますが、もしSES案件を探すのであれば、IT専門の転職エージェントにしましょう。
そして優良SES案件をお探しであれば、まずはエイジレスエージェントにご相談ください。
エイジレスエージェントでは、おもに人材業界に10年以上経験のあるベテランのキャリアコンサルタントが担当させていただき、キャリアや希望に合った案件をご紹介します。
「スキルが足りないのではないか」「もう50代だけど大丈夫だろうか」といった相談にも親身に対応させていただいております。
「年齢不問」の求人のみを取り扱っており、50〜70代中心のキャリア支援をしていることが、エイジレスエージェントの強みです。
求人のご紹介だけでなく、高齢になっても永く働けるためのリスキリングや長期的な安定雇用に関してもサポートさせていただいております。
優良SES案件をお探しの方は、ぜひご相談ください。
案件獲得するまではコンタクトを密にとる
優良SES案件を獲得するためには、転職エージェントのキャリアコンサルタントに対してコンタクトを密にとるようにしましょう。
なぜなら、SES案件は流動性が高いからです。
市場動向をつかんで情報取集を行い、新しい案件があったときに速やかに求職者へお知らせするのも、転職エージェントのキャリアコンサルタントの仕事です。
しかし、中にはキャリアコンサルタントが求職者に伝え忘れていたり、伝えていなかった案件の中でも希望をかなえられそうな案件があったりすることもあります。
キャリアコンサルタントとコンタクトを密にとるなかで、じっくり相談をしていくうちに自分が気付かなかった潜在的なスキルや気持ちに気付くことも珍しくありません。
それをもとに、当初希望していた分野ではなく違う分野の案件を選び、成功されているエンジニアもいらっしゃいます。
このような点からも、優良SES案件を獲得するためには、キャリアコンサルタントへのコンタクトを密にとることも大切です。
SES案件のメリットと課題
前述の通り、優良SES案件を獲得するためには、転職エージェントを利用してコンタクトを密にとることをおすすめしました。
転職エージェントを通じてSES案件を探すのには、他にも下記のようなメリットもあります。
- エンジニア未経験でも採用されやすい
- 色々な現場を体験できる
- 大企業のシステム開発に関われる場合がある
一方、クライアント企業側からも、SES案件は下記のメリットがあるのです。
- 人材不足の解消
- 教育コストの削減
- 人員の流動性向上
- 仕様変更に対する柔軟な対応
双方にメリットがあるSES案件ですが、ここでは、求職者側のメリットと課題について触れていきます。
実は、新卒以外で開発未経験の人が自社エンジニアとして企業に採用されることはまずありません。
そして、SESにおいても基本的には未経験者のエンジニアを歓迎しません。
ただし、SESの場合「SES企業のエンジニアがすでに常駐しており、そのエンジニアが責任を持って育成するなら来てもらってもいい」としている現場もあります。
筆者も29歳の時に開発未経験でSESエンジニアになりましたが、客先にはすでに自社の先輩エンジニアが常駐しており、その先輩から業務を学んでいました。
そのため、「未経験だけどプログラミングに興味があって勉強しており実務でその力を活かしてみたい」という人もチャレンジしてみる価値があります。
SESではプロジェクトが終わると自社へ戻って待機となり、次のプロジェクトが決まれば新しいプロジェクトに参加します。
SES案件でかかわるプロジェクトの期間は数か月~数年単位とさまざまですが、数々のプロジェクトを渡り歩くことで、幅広い知識や経験が積めるのもSESのメリットです。
また、自社は4次受けのSES企業であったとしても常駐先が誰でも知っているような大企業というケースもあり、大企業の環境で仕事ができるチャンスがあるのも魅力の一つです。
このようなメリットのあるSES案件ですが、一方で下記のような課題もあります。
- 案件が不安定
- 下流工程の業務メインのためキャリアアップが困難
SES案件には期間が設けられていることが多いです。
期間が終了すれば一旦自社へ戻り待機となりますが、場合によっては次の案件が決まらずに待機が長引いたり、退職せざるをえないケースもあります。
そして、SES企業によっては待機中の給料が満額確保されないこともあります。
このような課題を持っているのもSES案件の特徴です。
怪しいSES案件の見分け方
これまでの解説から、転職エージェントを利用すれば優良案件が探せる旨の解説をしてきましたが、だからといって完全に転職エージェント任せにするのはよくありません。
なぜなら、よく確認せずに紹介される案件に行ってみたところ「行ってみたけどかなりブラックな現場だった」というようなこともあるからです。
ブラックかどうかというのは「本人がどう思うか」にもよりますが、そうであれば、「どんな点が譲れないのか」はエンジニア側で明確にしておくべきです。
怪しいSES案件をつかまないようにするためにも、下記のポイントに注意しましょう。
- 勤務時間・場所・給与の確認
- SES案件のマーケットプレイスとフリーランスプラットフォーム
- 1人常駐でないか確認する
それぞれ順番に解説します。
勤務時間・場所・給与の確認
怪しいSES案件をつかまないためには、「勤務時間・場所・給与」は事前に確認しましょう。
まずは勤務時間です。
IT業界は残業が多い業界です。
始業時間と終業時間が何時なのか、現場で働くエンジニアの残業はひと月に何時間くらいなのか、きちんと確認しておきましょう。
筆者の場合、「残業はあるけど早めに終わったら帰ってもいい」とだけ言われました。
実際に勤務し始めたら、正規の勤務時間が9:00〜18:00だったのに対し、いつも仕事が終われるのは22:00前後でした。
さらに通勤片道1時間半かけて通っているため、家に帰って寝るだけ、また起きて会社に出社するだけの生活をしばらく続けることになります。
当時は独り身だったのでそれでもなんとか働いていましたが、結婚して小さい子どもがいる人には、ちょっと酷な現場です。
SES案件のプロジェクトには開発のためのスケジュールがあります。
「早めに終わったら」というのは、スケジュールで組まれた仕事が早めに終わったらということです。
腕に自信のあるプログラマやエンジニアであれば、すぐにスケジュール通りの進捗に仕事のスピードを持っていくことができますが、エンジニア未経験などの場合はこのあたりがとても苦労します。
そのため、可能であれば、現在SES案件としてすでに入り込んでいる自社のエンジニアともお話ができるとよいです。
自分のレベルだとどのくらいの勤務時間になりそうか、あらかじめ自分のスキルを事前に伝えて知ってもらえれば、それに合わせたスケジュールを組んでもらえるかもしれません。
もし転職エージェントを使うのであれば、このあたりのレベルまでキャリアコンサルタントと確認してみましょう。
次に場所(勤務地)の確認です。
SES企業の場合、勤務地は客先となり、SES企業のある住所ではありません。
SES企業のある住所の周辺都市なら、まだ通勤の感覚がつかめますが、やたらと遠い現場を紹介されることもあります。
私の場合、名古屋勤務を希望していたのに、なぜか沖縄の勤務地を紹介されたこともありました。
SES企業は会社の所在地以外にも、国内の遠方や海外に案件を持っていることもあります。
現実的な通勤ができるよう、だいたいどのくらいの時間まで通勤時間が許容できるかを確認しておきましょう。
最後に給与についての確認です。
基本給としていくらか、残業をするとどのくらいになるのか、交通費は出るのか出ないのかなどを確認しておきましょう。
SES案件のマーケットプレイスとフリーランスプラットフォーム
フリーランスとしてSES案件を探すのであれば、マーケットプレイスやフリーランスプラットフォームで探す方法もあります。
SES案件のマーケットプレイスやフリーランスプラットフォームには、「ココナラ」や「フリーランススタート」などがあります。
この2つの場合はエンジニアが直接案件に対して応募するので、仲介につく人がだれもいません。
そのため、案件選びの際はより慎重な準備・判断が必要です。
「フリーランス向けの案件でもキャリアコンサルタントについてほしい」という場合は、エイジレスフリーランスのようなキャリアコンサルタントがつくサービスの利用がおすすめです。
エイジレスフリーランスでは、キャリアコンサルタントからフリーランスエンジニアに合う企業・案件を紹介しています。
もしフリーランスのSES案件探しでキャリアコンサルタントに付いてほしい場合は、エイジレスフリーランスまでご相談ください。
一人常駐でないか確認する
「1人常駐」でないかどうかは、意外と重要なポイントとなるため、必ず確認してください。
なぜなら、業務に困ったときに自社のエンジニアに相談できないため、業務上の相談がしづらくなることがあるからです。
また、SESの業務形態で1人常駐は法律上問題があるのも理由の一つです。
エンジニアをIT開発のプロジェクトへ派遣する形態には以下の3つがあります。
- 派遣契約
- 準委任契約(SES)
- 請負契約
そして、それぞれに下記のような決まりがあります。
契約分類 | 派遣契約 | 準委任契約(SES) | 請負契約 |
---|---|---|---|
指揮命令権 | 派遣先 | 所属企業 | 所属企業 |
成果物の完成責任 | なし | なし | あり |
一人での客先常駐 | 法的問題なし | 法的問題あり | 法的問題あり |
準委任契約については、以下の記事でも触れてますので参考にしてみてください。
一人で客先常駐は辛い?違法となる契約形態や仕事を楽しむ方法を解説
一人で客先常駐として働いている人の中には、キャリアや将来に不安を抱いている人もいるのではないでしょうか。一人常駐は辛く感じることがあり、準委
そもそもSES案件で開発プロジェクトに参加する場合は、「準委任契約」という契約形態をとります。
その場合、現場に1人で常駐させることは法律上問題があるのです。
そのため、SES案件で「1人で参加してもらいたい」という打診が合った場合は、怪しい案件とみなしてお断りしましょう。
SES案件の選び方
SES案件を選ぶのであれば、前述のような怪しいSES案件は避けたいものです。
それでは、実際にSES案件を選ぶ場合にどのようなポイントを見ればよいかを解説していきますので押さえておきましょう。
SES案件を選ぶためには、下記のポイントを見ながら選ぶことをおすすめします。
- さまざまな経験が積めるかどうか
- 契約条件と報酬の交渉戦略
- 残業時間が少ないかどうか
それぞれ順番に解説します。
さまざまな経験が積めるかどうか
せっかくSES案件にチャレンジするのであれば、さまざまな経験を積ませてくれる案件が望ましいです。
なぜなら、自身のスキルアップや、次のSES案件選びの際のキャリアアップに役立つからです。
たとえば、「プログラマー」としてSES案件で仕事をさせてもらう場合、コーティングの他にクライアント対応・設計・プロジェクト管理までさせてもらうと経験値が上がります。
ただし、業務の範囲は客先の状況や、先に常駐している先輩エンジニアがどこまでやらせるかにもよります。
「最終的には上流工程まで携わりたい」「プロジェクトマネージャーを目指している」という場合は、キャリアコンサルタントや先輩のエンジニアに伝えてみましょう。
契約条件と報酬の交渉戦略
SES案件の契約条件や報酬は、交渉によって上げられる場合もあります。
なぜなら、エンジニアにはあまり知られてないかもしれませんが、SES営業と客先企業との間では定期的に単価交渉が行われているからです。
もし、客先企業でかなりの期待以上の実績をあげていることが周囲からも分かるような場合、契約条件や報酬を交渉して上げられることがあります。
ただし、どんなに期待以上の実績をあげていても、素行が悪い場合は受け入れられません。
契約条件を見直し報酬を上げていくためには、そのほかに下記の点を踏まえておく必要があります。
- エンジニアから客先に直接交渉しない(必ずSES営業が行う)
- 自社が行っている単価交渉の手順を把握しておく
- 単価アップとなる根拠を説明するための資料を作成しておく
SES営業が客先企業と単価交渉を行いますが、エンジニア側から働きかけないとなかなかSES営業が動かないこともあります。
もし交渉により条件を上げていきたいと考えているエンジニアは、期待以上の実績を出して、そのことを証明できる資料を作ってSES営業へアピールしましょう。
残業時間が少ないかどうか
考え方にもよりますが、「残業時間が少ないかどうか」も、SES案件を選ぶ場合にチェックしましょう。
なぜなら、IT業界の残業時間はかなり多くなる傾向にあるからです。
基本的には、決まったスケジュールどおりに問題なく開発進捗が進んでいればいいですが、トラブルが発生したりうまくコーディングできなかったりして多大な残業が発生することがあります。
深夜、日付を超えて働くエンジニアもざらにいる業界なので、もし家庭の都合などで長時間残業ができない場合はあらかじめキャリアコンサルタントに伝えておきましょう。
「家事をしなきゃならないので18:00以降は残れません」といった条件を明確にしておいてください。
ただ、エンジニアの中には「もっと仕事を頑張って残業代をもらいたい」と考える人もいますので(無駄にダラダラと仕事して残るのはNGですが)、この辺りはひとそれぞれです。
おすすめの転職エージェント
転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
≫リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
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特化型エージェント
≫社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/
≫ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/
≫エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
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SES案件での成功への道
無事にSES案件が決まり、プロジェクトで働くようになったら、スキルアップやキャリアアップを見据えた働き方をすることが大切です。
SES案件による仕事を成功させるためには、以下のことを意識して仕事に取り組みましょう。
- プロジェクト管理と成果の提供
- スキルの向上と専門化
- SESキャリアの成長と戦略
それぞれ順番に解説します。
プロジェクト管理と成果の提供
SES案件で仕事を開始したら、自分のプロジェクトでの役割を把握し、スケジュールに沿って業務を行いましょう。
各タスクの細かい進捗管理表(スケジュール表)が用意されていれば、それに沿って作業を進めていきます。
もし、大まかな進捗管理表しか提示されてないようであれば、フェーズごとに逆算して各タスクの進捗管理表を作成しておきましょう。
プロジェクトでは、週1などで定期的な進捗会議が行われ、その際に自分の作業やプロジェクト全体の進捗について意識合わせが行われます。
プロジェクトが順調に進んでいるのか、遅れているとしたらどのような原因があるのか、またどのように進捗の遅れを取り戻すのかなどが議論されます。
進捗どおりの成果を提供することで、客先からの信頼も得られ、仕事もしやすくなります。
スキルの向上と専門化
SES案件で仕事をしている間に、自身のスキルアップやキャリアアップを意識しながら仕事をしましょう。
なぜなら、SES案件が終了して次のSES案件を探す際に、高いスキルがあれば役に立つからです。
プログラム言語のスキルを付けるのはもちろんですが、プロジェクト内で発生する役割にも目を向け、全体のマネジメントやクライアント対応でのコミュニケーションのスキルを磨くことも有効です。
また、新たな資格取得に取り組むことも役に立ちます。
スキルを磨き、専門性を高めていくことは、SESエンジニアとしての価値を向上させることにつながります。
SESキャリアの成長と戦略
SES案件でスキルアップに取り組むことは、キャリアアップにもつながります。
たとえば、現在プログラマーであったとしても、今のプロジェクトや別のプロジェクトで、さらに上のシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーになれる可能性があるからです。
よく「SESはやめとけ」という情報をインターネットで見かけます。
この根拠には、「スキルアップが望めない」という理由があります。
しかし、キャリアコンサルタントやSES企業との交渉で、キャリア幅は広げることも可能です。
そのためには、SES案件の現場で、「言われた業務以上のことを行う」努力や業務推進力も必要です。
現在の現場を経験しながら、次のステップを見据えて資格取得にチャレンジする人もいます。
SES案件の注意点とリスク管理
優良SES案件の選び方や確認事項などについて解説してきましたが、最後にSES案件の注意点とリスク管理について解説します。
理想的なのは、やりがいのある現場でスキルアップやキャリアアップがはかれ、私生活も充実できることです。
そのためには、下記のポイントを押さえておきましょう。
- スケジュールとワークライフバランスの調整
- クライアントの期待管理とコンフリクト対処
- 案件の安定性と将来の展望の検討
それぞれ順番に解説します。
スケジュールとワークライフバランスの調整
SES案件で仕事をするにあたり、スケジュールとワークライフバランスの調整は大切です。
なぜなら、ITの開発現場では、トラブルによりスケジュールが遅れて多大な残業が発生することがよくあるからです。
そのため、自分のスケジュールについては、余裕をもって立てる(立ててもらう)ことが大切です。
もし作業が早く終わった場合は、前倒しで次の作業を進めておいて、突然のトラブル対応のために備えておくことも大切です。
また、コーディング等で分からないことがあった場合は、15分調べて解決しなかったら先輩エンジニアに相談してみましょう。
いつまでも悩んで抱えていると、スケジュールがどんどん遅れてしまいます。
開発は非常にストレスのかかる業務なので、上手くワークライフバランスを取ることも大切です。
しっかり休養をとることが、作業効率を上げることにもつながります。
公私ともに充実した生活ができるスタイルをめざしていきましょう。
クライアントの期待管理とコンフリクト対処
SES案件で働く場合、クライアントの期待管理とコンフリクト対処にも気を配りましょう。
クライアントの期待管理とは、文字通りクライアントが期待する内容がどのようなものなのか把握し、管理することです。
たとえば、クライアントがイメージするシステムの機能のとおりにエンジニアがシステムを作成できれば、クライアントは「このエンジニアは期待に応えてくれた」となり信頼がアップします。
逆に、どんなに優れたプログラミングスキルを持っていても、成果物がクライアントの期待するものからかけ離れてしまうと信頼されなくなってしまいます。
期待管理をうまく行っていくためには、クライアントとの意識合わせを漏れなく行わなければなりません。
そして、こまめな確認と報告を行いながら、ていねいにプロジェクトを進めて行く必要があります。
この期待管理が上手くできてないと、結果的にクライアントとコンフリクト(衝突)を引き起こすことにもなります。
自分の思いや主張が強く、クライアントとコンフリクトが起きる場合、その後の案件継続が難しくなるケースもあります。
コンフリクト処理を上手く行うためには、相手の主張も認めつつ、こちらも言うべきことを主張できるコミュニケーション力が必要です。
コンフリクト処理のようなクライアントとの調整力を高めておくと、今後のSES案件で仕事をする際に何かと役に立ちます。
案件の安定性と将来の展望の検討
SES案件を選ぶ際は、案件の安定性と将来の展望を検討しながら選びましょう。
なぜなら、あまりに期間の短いSES案件では、次のSES案件がスムーズに決まらなかったときのリスクが大きいからです。
そして、長期案件であれば獲得できたさまざまなスキルも、短期案件ではなかなか獲得するのが難しくなります。
SES案件で安定して仕事をしていくのでは、年単位の契約ができる案件を選ぶのがおすすめです。
年単位の契約であれば、じっくりとスキルを身に着けられますし、「すぐにプロジェクトはなくならない」という安心感を持って働けます。
さらにクライアントとの信頼を築いていくことで、SES案件が終わったときに、すぐに別の案件を依頼されるケースもあります。
SES案件次第で、安定して働けるか将来的なキャリアアップができるかが変わってくるため、自分の今後のキャリアも考えながらSES案件を選びましょう。
まとめ|優良SES案件を選べるかどうかはエンジニアの工夫次第
この記事を読んで、以下のことがわかりました。
- SES案件を選ぶなら転職エージェントの利用がおすすめ
- SES案件を選ぶ際は、勤務時間・場所・給与を確認する
- 優良SES案件で働くには、キャリアコンサルタントへのこまめなコンタクトが大切
- SES案件はエンジニアの努力や交渉次第で、優良案件にできる
SES案件を選ぶのであれば、自力で求人を探すのではなく、キャリアコンサルタントに相談しながら案件が探せる転職エージェントを利用しましょう。
なぜなら、SES案件に対して、自力で探すよりも多くの情報が得られるからです。
しかし、何をもって「優良SES案件」とするかは、エンジニア各個人の感じ方によるところも大きいです。
キャリアコンサルタントから、すぐに希望の条件に合ったSES案件を紹介されればいいですが、必ずしもそんなことばかりではありません。
しかし、100%希望に合わなかったSES案件であっても、仕事の取り組み方や交渉次第で条件を上げることも可能です。
SES案件を探す際に、自分の希望に合った条件でなかったとしても、自分にとって優良案件になるようにプロジェクト内で頑張ってみましょう。