PMOの将来性は高い|理由と市場価値が高い人材の特徴を徹底解説!
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PMOを目指している人や、現役のPMOとして活躍している人の中には、PMOの将来性が気になる人も多いでしょう。この記事では、PMOの需要と将来性・将来性が高い理由・リスク要因・市場価値が高い人材の特徴などを解説していきます。
これからPMOを目指す人や、PMOの将来性を考えて転職を考えている人もいるかもしれません。働く環境によって、スキルを発揮できるかできないかも大きく変わります。将来のために新たな道を考えているのであれば、弊社エイジレスに一度相談してみませんか?
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- 【この記事を読んでわかること】
- PMOは募集数が上昇傾向で年収水準も高く、将来性が高い職種
- PMOの将来性が高い理由は、プロジェクトの多様化・複雑化にともなう需要の高まりと人材の希少性
- PMOにとって、AIの進化による自動化やアジャイル開発の浸透にともなう役割の変化が懸念点
- 市場価値の高いPMOは、豊富な実務経験・コンサル経験・ビジネス英語力あり
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PMOの将来性と需要
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは、組織内のプロジェクトマネジメントを統括し、プロジェクトの計画・実行・監視・改善をサポートする専門的な部門や人材のことです。
PMOの需要と将来性は、現在の求人動向から推測できます。募集数、年収水準と、そこから推測される将来性を見てみましょう。
- 大手求人サイトでのPMOの募集数は上昇傾向
- 正社員の年収は560〜900万円、フリーランスは1,000万円超え
- 現在の求人動向から見るPMOの将来性は高い
大手求人サイトでのPMOの募集数は上昇傾向
大手求人サイトでPMOの求人件数のトレンドを確認すると、2021年4月〜2023年6月のおよそ2年間に渡り、おおむね右肩上がりの上昇傾向です。
過去1年間の平均求人数は、2022年5月と2023年6月の比較でおよそ1.6倍に増えており、PMOの需要は高まっていることが確認できます。
▼PMOの転職事情を詳しく知りたい人はこちら
PMOの転職事情を詳しく解説|必要な経験・資格や失敗しないコツも
これからPMOを目指す人や、現役PMOとしてステップアップを図りたい人など、PMOへの転職を考えている人は多いでしょう。この記事では、
正社員の年収は560〜900万円、フリーランスは1,000万円超え
弊社にて、大手求人サイトでPMOの正社員募集を調査したところ、年収のボリュームゾーンは560万円〜900万円でした。
同じく、大手フリーランスマッチングサイトの案件を調査したフリーランスPMOの報酬は、平均単価86万円(年収換算1,027万円)となっています。
これは、厚生労働省の調査によるプログラマー・システムエンジニアの平均年収515.9万円や、全職種の平均年収462.6万円と比べて非常に高水準です。
職種 | 平均年収 | 調査方法 | |
---|---|---|---|
PMO | 正社員 | 560万円〜900万円 | 弊社調べ(大手求人サイト) |
フリーランス | 1,027万円 | 弊社調べ(大手フリーランスマッチングサイト) | |
プログラマー・システムエンジニア | 515.9万円 | 賃金構造基本統計調査 | |
全職種 | 462.6万円 |
参考:「賃金構造基本統計調査|厚生労働省」
高いスキルを持ったPMOであれば、転職やフリーランス転身で年収1,000万円は現実的な目標でしょう。
▼PMOの年収事情を詳しく知りたい人はこちら
PMOの年収事情を徹底解説!年収アップの方法や役立つ資格も紹介
PMOは、組織のプロジェクトマネジメントを統制・支援する役割を持つ部門および人材です。プロジェクト成功のカギを握るPMOは、高年収の職
現在の求人動向から見るPMOの将来性は高い
以上、上昇傾向にある募集件数と高水準の年収から、PMOの将来性は高いと見込まれます。
このあとに詳しく解説しますが、今後もITプロジェクトは増えていくことが予想され、PMOの需要はますます高まっていくでしょう。また、PMOの年収の高さは、企業の需要に対して対応できる人材が不足していることを表しています。
PMOのスキルは短期間で身に付くものではなく、獲得するためには時間と労力が必要です。優秀なPMO人材には、今後も高い需要が見込まれます。
ここまでは、PMOの需要と将来性を、実際の求人情報を交えて見てきました。
次は、PMOの将来性のプラス面とマイナス面を考察していきます。
PMOの将来性が高い理由は需要の高さと希少性
求人データなどから、PMOは需要が増えており年収も高水準であることが読み取れました。
ここでは、PMOの将来性が高いと見込まれる3つの理由を解説します。
- プロジェクトの多様化・複雑化によりPMOへの需要が高まる
- 高度なPMO人材は希少で市場価値も高い
- 「PMOはやめとけ」は逆にチャンス
プロジェクトの多様化・複雑化によりPMOへの需要が高まる
PMOの将来性が高い理由の1つ目は、プロジェクトの多様化・複雑化にともなう、PMOへの需要の高まりです。
近年のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やAI・IoTなどの技術進歩により、ITプロジェクトはますます多様化・複雑化しています。
下記のDX取組状況を見ても、急速にDXを推進する企業が増えていることがわかるでしょう。それでも、米国にはまだ及ばないため、今後はさらなる増加が見込まれます。
出典:「DX白書2023 日米におけるDXの取組状況|情報処理推進機構(IPA)」
並走する複雑なプロジェクト全体を円滑に推進するためには、個々のプロジェクトに責任を持つPMだけでは対応しきれません。
そこで、組織全体のプロジェクトマネジメントを底上げし、複雑化したプロジェクト群を統括的・効率的に管理・運営するPMOの重要性が増しています。今後ITはよりビジネスの中核を担っていくものと予想され、PMOへの需要も高まっていくでしょう。
高度なPMO人材は希少で市場価値も高い
PMOへの需要が高まる中、企業の期待に応えられる高度なPMO人材が少ないことも、将来性が高い理由の1つです。
IT業界では、PMO以前にIT人材そのものの深刻な人手不足が懸念されており、2030年には16万人から79万人が足りなくなると予測されています。
出典:「IT人材需給に関する調査|経済産業省」
IT人材の中でもPMOはスキルを身につけるために多くの時間と経験が必要です。特に戦略的な意思決定を支援し、組織全体のプロジェクトを管理する高度なPMOはさらに希少性が高く価値が高まっていくでしょう。
このように、受給のバランスの観点から、PMO人材の将来性は明るいと考えられます。
「PMOはやめとけ」は逆にチャンス
少し見方を変えると、PMOの成り手が少ないことも、PMOの市場価値を高める1つの要因となるでしょう。
PMOは、その仕事のハードさから「PMOはやめとけ」「PMOはキャリア形成にならない」というネガティブな声も聞かれます。プロジェクトが困難に直面した際には、PMとともに先頭に立って解決にあたることになるため、プレッシャーやストレスの多い仕事であることは間違いありません。
しかし、PMOはプロジェクト成功のカギをにぎる重要な役割であり、大変さゆえのやりがいもある仕事です。また、PMOの幅広いマネジメントの経験は、ほかの職種でも広く役立つでしょう。
PMOの負の一面がフォーカスされて成り手が少ない状況は、PMOを目指す人にとっては、競争が少なく大きなチャンスを秘めた職種です。
ここまでは、PMOの将来性が高いと見込まれる理由を解説してきました。
続いては、PMOの将来性を考える上でのリスク要因を解説します。
PMOの将来性を考える上でのリスク要因はAIやアジャイルなど
ここまで見てきたようにPMOは今後も需要が多く、高い将来性が見込まれます。一方で、今後の業界動向や各人の置かれた環境によっては、リスクも無視できません。
PMOの将来に関する3つの懸念事項を解説します。
- AIの進化によるPMO業務の自動化
- アジャイル開発の浸透によるPMOの役割変化
- PMOへの厳しい要求とストレスによる疲弊
AIの進化によるPMO業務の自動化
AIの進化は、PMO業務の大部分を自動化し、仕事を減らす可能性を秘めています。
ChatGPTの登場依頼、「AIによって多くの仕事が奪われる」という声を耳にした人は多いでしょう。
出典:「令和4年版 情報通信白書 日本のAI主要8市場規模の推移及び予測|総務省」
PMO業務も例外ではありません。たとえば、スケジュール管理や進捗報告など作業の多くはAIが得意とする分野です。したがって、単純な管理業務に偏りがちなPMOは、今後AIに仕事を奪われるリスクがあるでしょう。
一方で、戦略的な意思決定や人間関係を通じた調整役など、高度な人間特有の能力を要とする領域は現在のAIではまだ代替できません。そのため、人間性を活かしたコミュニケーション能力や、複雑な問題解決能力を持つPMO人材は価値が高まると見込まれます。
PMOとして生き残るためには、AIでは補えないスキルを高めていくことが重要です。
アジャイル開発の浸透によるPMOの役割変化
アジャイル開発が浸透した場合、PMOの役割が変化する可能性がある点もリスクの1つでしょう。
日本では現在でも従来型のウォーターフォール型開発が中心です。短期的な反復とフィードバックで変化への対応を重視するアジャイル開発の導入の後れは、日本がデジタル化で後れをとった要因の1つとされています。
参考:「令和3年版 情報通信白書|総務省」
アジャイル開発のプロジェクトマネジメントでは、従来のような固定的な計画にもとづくプロセスから、柔軟で迅速に反応できる手法へと変化します。今後、アジャイル開発が浸透した場合、PMOも固定されたスケジュールやリソース管理から、チームの効率性や生産性を最大化する役割へのシフトが予想されます。
このような状況でも価値のあるPMOでいるためには、アジャイルの原則を理解し、変化に柔軟に対応できるスキルを持つことが重要です。
PMOへの厳しい要求とストレスによる疲弊
ここまではPMOという職種の将来性に着目しましたが、最後はPMO個人のリスクに触れます。
それは、PMOの仕事の厳しさにともなう、プレッシャーやストレスによる疲弊です。
PMOはPMとともに、プロジェクトの成功に大きな責任を負います。計画から実行、終結までの全プロセスを監督し、問題が生じた場合には先頭に立って対応しなければなりません。たとえばプロジェクトが炎上した際には、PMOは多方面のステークホルダーとの調整や交渉を迫られ、精神的・肉体的な疲弊をもたらすことでしょう。
こうしたプレッシャーやストレスに耐えられない人は、いくら高年収といえどもPMOとしての将来は難しいかもしれません。
以上、PMOの将来性を考える上でのリスク要因でした。
次は、PMOの中でどのような人材が評価されるのかを見ていきましょう。
市場価値が高いPMOの特徴は豊富な経験・コンサル経験・英語力
最後に、PMOとして市場価値の高い人材の特徴を見ていきましょう。
大手転職サイトやフリーランスマッチングサイトから高年収の求人をピックアップし、必須要件・歓迎要件として求められている代表的な経験・スキルを3つ紹介します。
- 大規模プロジェクトでのPM・PMOの豊富な経験がある
- コンサルティングファームでの業務経験がある
- ビジネスレベルの英語力がある
大規模プロジェクトでのPM・PMOの豊富な経験がある
1つ目は、PMやPMOとしての豊富な実務経験です。
高年収の求人では3年〜10年程度の実務経験を求めるものが多く、大規模プロジェクトや特定の業界・業種でのPM・PMO経験を必須とするケースも多くありました。
これは、高度なPMOの仕事には知識だけでなく、豊富な経験に裏付けられた実践力や対応力が求められるためです。たとえば、多方面のステークホルダーとの調整や、経営層とのコミュニケーションなどは知識だけでは対応できないでしょう。
PMやPMOとして多くの困難を乗り越えた経験を持つ人は高い市場価値を持っており、転職やフリーランスの市場でも高く評価されます。これからPMOを目指すなら、PMOのサポートやアシスタントの役割からスタートして経験を積み上げていくと良いでしょう。数年間の経験を積みスキルを高めれば、高年収の求人への挑戦も可能です。
コンサルティングファームでの業務経験がある
高年収の求人の中には、コンサルティングファームで働いた経験を求めるものも多くありました。
コンサルティングファームは、顧客企業や組織の課題を解決するための専門的な知識や戦略を提供する企業です。コンサルティングファームには、プロジェクト管理機能や体制の構築・最適化を支援するPMOコンサルティングのサービスを提供する企業も多くあります。
PMOの求人にコンサルタント経験が求められる理由は、職務内容に共通点が多いためです。ともに、分析力・戦略策定力・問題解決力などを活かして、ビジネスやプロジェクトの課題解決の支援にあたります。また、多方面のステークホルダーと良好な関係を築くコミュニケーション能力も必要です。
もし、エンジニアからPMOを目指す場合には、ITコンサルタントを経由すると市場価値の向上が期待できるでしょう。
▼ITコンサルタントの仕事内容を詳しく知りたい人はこちら
ITコンサルタントの仕事内容や必要スキルと年収事情を徹底解説
ITエンジニアとして経験を積み、キャリアアップとしてITコンサルタントへ転職を目指している方もいるでしょう。本記事ではITを使って企
ビジネスレベルの英語力がある
市場価値が高いPMOの3つ目の特徴は、ビジネスレベルの英語力があることです。
コンサルティングファームのPMOコンサルタントや、グローバル企業の求人では、英語力を求める求人が多くありました。海外のクライアント企業や、世界各地のパートナー・チームメンバーと仕事をする可能性があるため、英語力が求められます。これらの企業は一般に年収水準も高いため、英語力があると企業選びの選択肢が増え、高年収のチャンスも広がるでしょう。
英語力を身につける利点は、仕事に役立つだけではありません。たとえば、海外の文献やニュースを英語で直接読めるため、最新の研究や技術動向をいち早く入手できるでしょう。
英語は単なる言語スキル以上の価値があり、キャリアの選択肢を広げる武器になります。
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まとめ|PMOは高い将来性があるからこそ努力が大事
本記事を通して、以下のことがわかりました。
- PMOは募集数が上昇傾向で年収水準も高く、将来性が高い職種
- PMOの将来性が高い理由は、プロジェクトの多様化・複雑化にともなう需要の高まりと人材の希少性
- PMOにとって、AIの進化による自動化やアジャイル開発の浸透にともなう役割の変化が懸念点
- 市場価値の高いPMOは、豊富な実務経験・コンサル経験・ビジネス英語力あり
PMOは、DXや技術の進歩にともなうITプロジェクトの多様化・複雑化で、今後ますます需要が高まる将来性の高い職種です。PMOに必要なスキルを身につけるには時間と労力がかかるため、人材の供給が不足気味で、優秀なPMOは高い年収が期待できます。
市場価値の高いPMOになるために、スキルアップに励みましょう。