ITコンサルタントの仕事内容や必要スキルと年収事情を徹底解説

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ITエンジニアとして経験を積み、キャリアアップとしてITコンサルタントへ転職を目指している方もいるでしょう。本記事ではITを使って企業のビジネス課題を解決するITコンサルタントの仕事内容や収入事情、その将来性について詳しく解説します。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • ITコンサルタントは、情報技術(IT)を使ってクライアントのビジネス課題を解決するスペシャリスト
  • ITスキル・経営スキルに精通し、さらにマネジメント能力、コミュニケーションスキルが求められる職業である
  • 専門知識を必要する難易度の高い職業ではあるが、それだけに年収も高く、将来性もある仕事である
CTACTA

ITコンサルタントとは

ITコンサルタントの役職が箇条書きされた図

ITコンサルタントは、情報技術(IT)を活用して企業のビジネス課題を解決する専門家です。ITコンサルタントは、IT戦略・システム導入支援・データ分析・セキュリティ対策などの幅広い分野で活躍しています。クライアント企業と密にコミュニケーションをとりながら課題を分析し、最適なソリューションを提案します。

ITコンサルタントの定義

ITコンサルタントの業務内容は多岐に渡り、その仕事内容を厳密には定義できません。基本的には企業の情報戦略やシステム導入支援を通じて「企業が抱えるビジネス課題をITの力を使って解決に導く職業」がITコンサルタントの定義です。

ITコンサルタントの役割

ITコンサルタントのおもな役割は、企業に最適なIT戦略を提案することです。

近年では、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を多くのニュースで耳にするようになりました。ビジネスの国際競争で勝つためには大企業をはじめ、中小企業でもITを単なる効率化のツールではなく、ITの活用を前提としたビジネスモデルの変革が必要となっている状況です。ITコンサルタントは、DXの推進において重要な役割を担い、企業が新たなビジネスチャンスを創出できるようにサポートします。

ITコンサルタントの3つの役職

ITコンサルタントの業界では、一般的にはアナリスト・コンサルタント・マネージャーの役職が存在します。それぞれの役職の役割や責任範囲を解説します。

アナリスト

アナリストは、おもにコンサルティングファームの新入社員がなるITコンサルタントの中で初級のポジションです。アナリストの仕事はデータ収集・業務プロセスの分析・市場調査などの分析業務や、先輩コンサルタントと同伴してクライアントへのインタビューなどの業務を担当します。

アナリストが調査した情報を使って、コンサルタントが仮説検証を繰り返し、最終的には提案書の作成を行います。そのため、アナリストには基礎情報の正確性、迅速さが求められるでしょう。

コンサルタント

コンサルタントは前述のアナリストが経験を積み昇進してなる職種です。コンサルタントは、専門知識や経験によって企業の経営課題を解決に導く「コンサル」と呼ばれる人たちです。コンサルタントは企業からヒアリングした情報や、アナリストが分析した情報から最適な提案を導き出し、それを実行するための計画の立案・支援をします。

マネージャー

マネージャーは、ITコンサルタントの中で上級の役職であり、コンサルタントやアナリストの仕事を管理する立場です。プロジェクトの目標・予算・リソースなどを管理し、利益を最大化するとともにプロジェクトを成功へと導く役割があります。アナリストやコンサルタントを指導・育成する立場でもあり、マネージャーになるためには、通常、コンサルタントとして何年かの経験と実績が求められます。

ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)の違い

同じITに関わる職種でも、ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)とでは業務が違います。ITコンサルタントは企業のビジネス課題や、DX推進に対し最適なソリューションの提供、システム開発の支援をする立場にあります。一方で、システムエンジニア(SE)はシステムの機能に関する仕様の策定・運用に関わり、より具体的にシステム開発に携わるのがシステムエンジニア(SE)です。

ITコンサルタントとプロジェクトマネージャー(PM)の違い

プロジェクトマネージャー(PM)は、おもに「管理」と「調整」を担う管理者です。プロジェクトの責任者として進捗の管理やステークホルダーとの調整を行い、プロジェクトを円滑に推進し成功へと導きます。

対してITコンサルタントは、企業のIT戦略立案やシステム導入の支援を行うのが、おもな仕事です。コンサルティング会社によっては、プロジェクトマネジメントをサービスとして展開している企業もあります。その場合は、ITコンサルタントがプロジェクトマネージャーの役割も担います。

ITコンサルタントと経営コンサルタントの違い

ITコンサルタントは情報技術(IT)を活用して企業のビジネス課題を解決する専門家です。対して、経営コンサルタントは経営戦略全般に関わり、組織運営・マーケティング・財務など幅広い分野で企業の課題解決をサポートします。

次は、ITコンサルタントの種類と仕事内容を紹介します。

ITコンサルタントの種類と仕事内容

ITコンサルタントの仕事内容が箇条書きされた図

ITコンサルタントと一口に言っても、仕事の種類や業務内容はさまざまです。特定のパッケージに特化したものや、総合的なビジネス変革の支援まで、それぞれのニーズに応じた専門性が求められる仕事があります。

ITコンサルタントの基本的な業務

コンサルタントと言えば、美しい資料とプレゼンによって顧客に魅力ある提案をする華のある職業のイメージがありますが、実際はそこに至るまでの多くの時間を、分析業務に使います。具体的にITコンサルタントが担当する業務内容を見ていきましょう。

ヒアリング・課題の把握

クライアントへのヒアリングや課題の把握は、プロジェクトを進めていく上で重要なステップです。クライアントの要望や課題を正確に理解するため、コンサルタントには効果的なコミュニケーションが求められます。具体的には、クライアントの業務プロセスの理解に始まり、現状分析・ステークホルダーとの関係構築を行い、次のステップに進むための準備をします。

分析

クライアントからヒアリングした内容やデータを整理して内容を分析し、データを可視化するのが分析業務です。分析した内容から業務上の問題点や技術的な制約を明確にし、解決策の提案に向けてインプットとなる情報を洗い出します。

また、現状と目標の差を明確にし、このギャップを埋めるために必要な取り組みを検討し、次のステップの提案に向けて準備をします。

解決策/戦略の立案・提案

分析フェーズで得た情報をもとに、課題を解決する具体的な方法を記載した提案書を作成するのが、戦略の立案・提案の業務です。ここで作成する提案書には、現行の業務プロセスや課題の概要に始まり、提案できる解決策・実施手順・期待される効果などが含まれます。また、提案はクライアントの経営層に向けて行うものであるため、必要なコスト・リスク評価・システム導入プロジェクトのリードタイムなども提案書では示します。

システムの導入支援

プレゼンによって提案書の内容が承認されれば、次はシステム導入支援のフェーズです。導入フェーズでは、システム導入に関する具体的なプロジェクト計画を作成します。プロジェクト計画書はシステム開発に必須のドキュメントです。これには、開発ベンダーとの調整・タリソース管理・予算管理・リスク管理などが含まれます。また、ERPなどのパッケージを導入する場合は、製品の手配から導入までをITコンサルタントが支援します。

効果の評価・検証

システムを導入した後に、その導入効果を測るのが評価・検証フェーズです。計画段階で設定したKPI(指標)を基に、業務効率の改善・コスト削減効果・顧客満足度の達成率などを検証します。検証の結果、導入したシステムが期待どおりの効果を発揮しているかを評価し、その結果をクライアントに報告します。

評価の結果、期待した効果が得られていない場合や、さらに改善が見込まれる場合は改善提案をするのもITコンサルタントの役割です。

SAPコンサルタント

SAPコンサルタントは、SAP製品(ERPソフトウェア)の導入やカスタマイズを支援する専門家です。導入にあたってクライアントの要件を分析し、最適なSAPモジュールを選定して設計・カスタマイズをします。SAP導入後は、テストや利用ユーザーに対するトレーニングを実施し、サポートや保守を行います。

ERPコンサルタント

ERPコンサルタントは、ERPシステムの導入や運用を支援する専門家です。ERPシステムは、会計・人事・生産販売・物流などの基幹となる業務を統合し、企業が持っている情報の一元化を図るためのシステムです。ERPは「種類が多すぎてどれを選んだら良いかわからない」と言われるほど、多くのパッケージが存在します。ERPコンサルタントの役割は、多くのERPシステムの中からクライアント企業に適したものを選定し、導入や運用を支援します。

SCMコンサルタント

SCMコンサルタントは、サプライチェーンマネジメント(SCM)システムの導入や運用を支援する専門家です。SCMコンサルタントは、クライアントのサプライチェーン課題を把握して、最適な戦略を立案・提案し、適切なSCMソフトウェアの導入支援を行います。また、プロセス改善やトレーニングを実施し、効果測定を通じて継続的な改善提案を行います。

CRMコンサルタント

CRMコンサルタントは、顧客関係管理(CRM)システムの導入や運用を支援する専門家です。クライアントの経営戦略をもとに、最適な顧客との接点に関するCRM戦略を立案・提案し、適切なCRMソフトウェアの導入支援を行います。

このように、ITコンサルタントは幅広い知識とスキルが求められる職種です。次は、ITコンサルタントに必要なスキルについて解説します。

ITコンサルタントに必要なスキル

ITコンサルタントに必要なスキルが箇条書きされた図

ITコンサルタントは企業の経営課題を解決する改善提案を行う職業です。そのため、ITに関するスキルはもちろん、情報の分析能力や、幅広い分野の知識とスキルが求められます。具体的に、ITコンサルタントに必要なスキルを見ていきましょう。

分析スキル

分析スキルは、ITコンサルタントにとって重要な能力の一つです。分析スキルを身につけることで、クライアントから提供された情報を整理し、統計学的な分析によりパターンやトレンドを見抜くことが可能になります。また、仮説検証や多角的な視点から問題を捉えることで、効果的な戦略や解決策を提案する力も身につきます。

ITツールの活用スキル

ITツールの活用スキルは、ITコンサルタントが業務を効率的に遂行するために必要な能力です。基本のMicrosoft Officeなどのオフィスツールやプロジェクト管理ツール、リモート会議をするための ZoomやTeamsなどのオンライン会議ツールなど、さまざまなITツールを活用して効率的に業務を進める力が求められます。

戦略立案スキル

ITコンサルタントはクライアントの課題に対して適切な戦略を立案し、実行に移す能力が求められます。顧客から示される目標を達成するための効果的なプロセスを計画し、状況に応じて柔軟に戦略を見直す能力も求められます。

ロジカルシンキング

論理的に物事を考える力は、ITコンサルタントにとって非常に重要なスキルです。企業の経営課題は複数の要因が複雑に絡み合い、ITコンサルタントに依頼するような課題は容易に解決できるものではありません。論理的に物事を整理して、要因を明確にし、効果的かつ最適な解決策を見つけ出すことが可能となります。

コミュニケーションスキル

クライアントとの円滑なコミュニケーションをするために、ITコンサルタントにはコミュニケーション能力が求められます。また、チーム内でのコミュニケーションも重要で、協力して効率的にタスクを進めるためには情報共有や意思疎通のスキルが必要です。ITコンサルタントの仕事は、クライアントと共通の目標に向かって信頼関係を築き、お互いに理解し合うことが不可欠です。

マネジメントスキル

プロジェクトを成功に導くためには、タスク管理・リソース管理・スケジュール管理・品質管理などのマネジメントスキルが必要です。限られた予算の中で、ITコンサルタントは効率的かつ効果的にプロジェクトを推進し、目標達成に向けて行動できるスキルが求められます。

スキルを証明するには、ITコンサルタントに関する資格を持っておくと転職などで有利に働きます。

ITコンサルタントにおすすめの資格

ITコンサルタントにおすすめの資格が箇条書きされた図

資格を保有していると専門性を高め、市場価値を向上させることが可能です。ここでは、ITコンサルタントにおすすめの資格をいくつか紹介します。

ITストラテジスト

ITストラテジストは、情報戦略の立案や情報システムの企画・運用ができる能力を認定する国家資格です。この資格を取得すると、ITコンサルタントとしての専門性を高め、客観的にスキルを証明できます。将来的にCIOやCTOの役職を目指す方にもおすすめの資格です。

ITコーディネータ

ITコーディネータ試験は、企業の情報システム部門と他の部門との調整役となる能力を認定する資格です。近年、話題となっているDX(デジタルトランスフォーメーション)を企業が実現するためには、IT部門以外の部署も巻き込んでビジネスプロセスの改革を推進する必要があります。そうした中、ITコーディネータのような調整役の仕事が注目されています。

プロジェクトマネージャ(PM)試験

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクト全体の管理やリーダーシップ能力を認定する資格です。この資格を取得すると、ITコンサルタントはプロジェクト管理の専門性と実践的なスキルを証明できます。

SAP認定コンサルタント資格

SAP認定コンサルタント資格は、SAPソフトウェアの導入や運用に関する専門知識を認定する資格です。SAPは、世界中の企業が使用するERP(企業資源計画)システムの一つで、会計・人事・生産・販売・物流などの基幹業務を統合し管理するためのソフトウェアです。SAP認定コンサルタント資格を取得すると、ITコンサルタントはSAPシステムの導入やカスタマイズ、運用に関する専門知識と技術力を証明できます。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営改善に関する専門知識やスキルを認定する資格です。日本の中小企業診断協会が主催し、経営全般に関する幅広い知識が求められる資格試験です。

CompTIA Project+

CompTIA Project+は、プロジェクトマネジメントの基本的な知識やスキルを認定する国際的な資格です。コンピュータ技術産業協会(CompTIA)が主催し、小規模から中規模のプロジェクトを管理するプロフェッショナルを対象とした資格です。この資格を取得すると、IT業界の実務で通用するプロジェクトマネジメントのスキルを証明できます。

ITILファンデーション

ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービスマネジメントの成功事例を、イギリス政府機関がまとめた書籍群のことです。そして、このITILに関する基本的な知識を認定する資格がITILファンデーションです。試験範囲はITILの基本概念に始まり、ITサービスマネジメント・サービス戦略・プロセス管理などの範囲があります。ITIL試験は「ファンデーション」「インターミディエイト」「エキスパート」「マスター」の4段階のグレードからなり、「ファンデーション」はもっとも初級レベルの試験です。

続いて、専門的なスキルが求められるITコンサルタントの、収入事情を見ていきます。

ITコンサルタントの気になる収入事情

ITコンサルタントの年収相場が箇条書きされた図

ITコンサルタントの年収は、実務経験や達成した売上、そして正社員やフリーランスなど勤務形態によって大きく変わります。気になるITコンサルタントの収入事情を紹介します。

正社員ITコンサルタントの年収相場は約660万円

厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)によると、ITコンサルタントの平均年収は660万円でした。国税庁が発表した日本全体の給与所得者の平均年収は441万円であることから、専門的なスキルが必要なITコンサルタントの年収は高いことがデータから分かります。

参考:ITコンサルタント|厚生労働省

フリーランスITコンサルタントの年収相場は900〜1600万円

フリーランスのITコンサルタントは、正社員に比べて収入が高い傾向があります。また、需要が高いSAPコンサルタントに関しては高単価な案件もあり、弊社サービス「エイジレスフリーランス」で紹介している求人では、単価(月収)が約130万のSAPコンサルの案件も掲載があります。

このように、フリーランスとして成功すれば非常に高い年収を稼ぐことも可能ですが、仕事が途切れるリスクなど、安定した収入が得られないリスクを考慮に入れておくことも必要です。

未経験のITコンサルタントの年収相場は420万円

未経験のITコンサルタントに限った平均相場を広く行った調査結果はありません。一般的には未経験のITコンサルタントの年収相場は、約420万円とされています。基本的には実務経験が重要視されるのがITコンサルタント業界であるため、ITシステムの構築や運用を長く経験したエンジニアや、経営コンサルティングに関わったことのある場合は未経験でも高収入が期待できます。

ITコンサルタントとしての収入水準を知るためには

ITコンサルタントとしての適正年収を知るには、次のような方法があります。

求人情報や転職サイトを参考にする

求人情報や転職サイトを利用して、ITコンサルタントの収入水準を調べることができます。こうした求人サイトで自分のスキルと勤務先に近い求人を探し年収の水準を知る方法があります。

転職エージェントや人材紹介会社を利用する

転職エージェントや人材紹介会社は、企業の求人情報や市場価値を把握しており、ITコンサルタントの収入水準を知っています。こうしたサービスに登録すると、専門のキャリアコンサルタントが自身のスキルや実務経験などから適正年収を教えてくれます。

同業種の仲間や上司、採用担当者と相談する

同業種の仲間や上司、採用担当者と相談すると、実際の収入水準や働く環境の情報が得られます。

CTACTA

次は、高収入が期待できるITコンサルタントに向いている人の特徴を紹介します。

ITコンサルタントに向いている人の特徴

ITコンサルタントに向いている人の特徴が箇条書きされた図

ITコンサルタントに向いている人の特徴は、「柔軟な思考や好奇心」「継続的な学習意欲が高い」ことが挙げられます。ITコンサルタントに適した人物像を詳しく解説していきます。

クライアントや社会の貢献にやりがいを感じられる人

ITコンサルタントは、クライアントのビジネス課題を解決し、より多くの利益を献上し社会の発展に寄与する仕事です。その反面、業務量は多く調整する内容も多いため、体力的にも精神的にも仕事内容はハードであると言われます。そのため、他者や社会に貢献できることにやりがいを感じる人に向いている職業です。

情報を整理して冷静に判断できる人

ITコンサルタントには複雑な情報を整理し、冷静な判断ができる能力が必要です。数ある情報の中から、重要な情報を取捨選択し、実施する要件に関して優先順位をつける能力が求められます。また、問題が起きた際にも冷静な判断力を持ち、効果的な解決策を提案する力が求められます。

ハードな業務に耐えられる人

ITコンサルタントは激務であることで有名です。政府が掲げる働き方改革で、法律に触れるような長時間労働は少なくなりましたが、ピーク時には直時間労働を強いられることもあります。重要な場面では緊張感が続くこともあり、体力面・精神面でハードな仕事であるため、忙しさに耐えられる人材がITコンサルタントに向いています。

次は、ITコンサルタントになるために必要な方法を解説します。

ITコンサルタントになるためには

ITコンサルタントになるためが箇条書きされた図

未経験でコンサルタント会社に就職する方法もありますが、システムエンジニア(SE)として経験を積み、スキルを活かしてITコンサルタントとして転職する方法もあります。具体的にITコンサルタントになるための方法を解説します。

ITコンサルタントが在籍している企業に就職する

ITコンサルタントを目指す場合、ITコンサルタントが在籍している企業に就職するのが一つの方法です。企業によっては、未経験者向けの研修や育成プログラムがあります。また、早い段階で多くの業界のプロジェクトに関わることで、幅広い経験を積むことが可能です。新卒でITコンサルタントの企業に就職する場合は、情報系や経営系の大学を出ていることが一般的です。

アナリストとして分析スキルを身につける

アナリストとして働くことで、ITコンサルタントに必要な、データ分析や課題解決のスキルを身につけることが可能です。アナリストは先輩コンサルタントと一緒に仕事をするケースもあるため、そこで経験を積み、ITコンサルタントになるための基盤を築くことができます。

システムエンジニア(SE)として開発経験を積む

システムエンジニア(SE)として、システム開発・運用に携わり、ITコンサルタントに必要な経験を積むのも一つの方法です。システムエンジニアは、システム開発プロジェクトにおいて一連のプロセスを担当します。その中で、技術的なスキルやプロジェクト管理能力が向上し、ITコンサルタントに必要な経験が得られます。

プロジェクトマネージャー(PM)としてマネジメント経験を積む

プロジェクトマネージャー(PM)として、マネジメント経験を積むことで、ITコンサルタントに必要なリーダーシップや組織運営のスキルを身につけられます。また、プロジェクト管理能力や問題解決能力についても鍛えられます。

次は、ITコンサルタントとして働く二つの主要なキャリアパスを詳しく紹介します。

ITコンサルタントのキャリアパス

ITコンサルタントのキャリアパスが箇条書きされた図

ITコンサルタントのキャリアパスには、大きくコンサルティングファームに転職して正社員として働く方法と、独立してフリーランスとして働く2つの方法があります。どちらが良い悪いの選択ではなく、自身の働き方や将来的な目標に合わせて進むことが大切です。

コンサルティングファームに転職する

ITコンサルタントとしてのスキルや経験を活かして、コンサルティングファームに転職するのが一つのキャリアパスです。コンサルティングファームには、幅広い業界の課題に対応する案件があります。これらの案件に携わることでスキルの幅を広げることができます。また、コンサルティングファームで実績を上げれば、将来的にマネージャー職やさらに上位の役職にも昇進が可能です。

独立してフリーのITコンサルタントになる

経験やスキルを活かして、独立してフリーランスのITコンサルタントとして働くことも一つのキャリアパスです。フリーランス向けのコンサル案件の中には月収100万を超える案件もあり、高収入が期待できます。また、得意分野を活かしながら、自分のスケジュールや働く場所を選べる自由度の良さも特徴です。

フリーランスにおすすめの案件探し方法

フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
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フリーランスのITコンサルタントのメリット・デメリット

ITコンサルタントのメリット・デメリットが箇条書きされた図

フリーランスの働き方には、独立型のキャリアパスとしてのメリット・デメリットがあります。フリーランスのITコンサルタントを目指す場合は、次に示す内容を認識しておくことが必要です。

フリーランスのITコンサルタントのメリット

フリーランスのITコンサルタントとして働くことには、次のようなメリットがあります。

得意分野に集中できる

仕事を自分で選択できるフリーランスのITコンサルタントは、自分の得意分野に特化して業務を行うことができます。これにより、スキルを磨き専門性を高めることが可能です。また、自分の関心やスキルを活かすことができるため、仕事の満足度も向上します。

社内のことを気にせずに顧客に集中できる

会社に所属して正社員として働く場合、組織の内部事情や上下関係などに時間やエネルギーを割かなければならないことがあります。フリーランスのITコンサルタントは、社内の事情や人間関係に悩まされることなく、顧客の課題解決に集中できます。

自由な場所と時間で勤務できる

自分の好きな場所や時間に働けるのもフリーランスの特徴です。これにより、プライベートとのバランスを取りやすくなります。リモート可能な案件であれば、自宅やカフェなど好きな場所で作業できます。

適切な金額で受注できる

フリーランスのITコンサルタントは、自分のスキルや経験に見合った金額を設定して仕事を受注できます。市場価格から大きく外れるような金額は設定できませんが、直接クライアントと報酬金額を交渉ができるため、業務内容や報酬額について納得のいく形で契約を締結できるのもメリットです。

スキルアップの機会が見込める

フリーランスのITコンサルタントとしてプロジェクトに携わることで、スキルアップの機会が得られます。仕事内容を自分が関心のある分野や、スキルアップしたい分野に絞ることが可能です。

フリーランスのITコンサルタントのデメリット

自由な働き方ができる反面、フリーランスのITコンサルタントには次のようなデメリットもあります。

収入が不安定

会社員として働く場合は、一定の給与が保証され法律で雇用も守られています。個人事業主のフリーランスの場合、契約や案件によって収入が変動するため、安定した収入が得られないことや、案件が途絶えて収入が大幅に減少するリスクがあります。

経験不足により信頼性が低下

企業の看板がないフリーランスにとっては、クライアントから信頼を得ることが継続して仕事を得るのに重要です。特に、フリーランスとして独立したばかりのITコンサルタントの場合は、経験や実績が少ないため、クライアントからの信頼を獲得するのが難しい場合があります。

顧客よりも立場が弱くなる

個人事業主であるフリーランスのITコンサルタントは、顧客に対して立場が弱くなることがあります。これにより、適切な報酬や労働条件での契約交渉が難航するケースもあります。対策として、フリーランス向けのエージェントを活用し、対等な立場で交渉を進めることも可能です。

プライベートと仕事のバランスが取りづらい

フリーランスに限った話ではありませんが、繁忙期などではプライベートと仕事のバランスが取りづらい時期もあります。また、トラブルなどで緊急対応を必要とする場合は、休日出勤が必要な場合もあります。ただし、条件交渉の段階で休日出勤は難しいと伝えておけば、プライベートの時間を確保することは可能です。

次は、ITコンサルタントの求人市場で、おすすめの内容を紹介します。

ITコンサルタントのおすすめの求人

ITコンサルタントのおすすめの求人が箇条書きされた図

ITコンサルタントの求人は、求人情報を掲載するサービスのウェブサイトや、転職エージェントを利用して探すことができます。ここでは、ITコンサルタントを求める代表的な企業を紹介します。

コンサルティングファーム

アクセンチュア・マッキンゼー・ボストンなどの有名な外資系や、日立コンサルティングなどのコンサルティングファームは、ITコンサルタントを積極的に採用しています。これらの企業では、幅広い業界やプロジェクトに関わることができ、高度なスキルを身につけることが可能です。

システムインテグレーター

富士通・NEC・NTTデータなどの大手システムインテグレーターでは、ITコンサルタントとして幅広いプロジェクトに携わることができます。こうした企業では官公庁や、企業内のITインフラ、システム構築に関わる仕事が多くあります。サーバーなどのハードウェアについても、クラウド・オンプレミス両方の技術的な知識を深めることが可能です。

外資系ITベンダー

オラクル・SAP・マイクロソフトなどの外資系ITベンダーやソフトウェア企業でも、ITコンサルタントが求められています。これらの企業では、自社製品の導入やカスタマイズに特化したコンサルティングを行うため、専門的なスキルを身につけることが可能です。

次は、ITコンサルタントの今後の将来性について考察します。

ITコンサルタントの将来性

パソコンの画面を指さし説明している様子

情報技術の発展やDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む現代社会の中で、ITコンサルタントは重要な役割を担っています。ITの活用なくしてビジネスの成功は難しい現代において、ITコンサルタントの専門知識や経験は必要不可欠な存在です。

Chat GPTのようなAI技術の登場によって、ITコンサルタントの産業は影響を受けることが予想され、一部の業務はAIに置き換えられるでしょう。しかし、クライアントのニーズを理解して、直感や独創性を活かして最適なソリューションを提供する力は、まだまだAIには難しいと言われます。むしろ、今後はChat GPTのような大規模言語モデルを活用したソリューションも増えることが予想され、専門的な知識を持つITコンサルタントであれば、さらに市場価値を高めることが可能です。

まとめ

  • ITコンサルタントは、情報技術(IT)を使ってクライアントのビジネス課題を解決するスペシャリスト
  • ITスキル・経営スキルに精通し、さらにマネジメント能力、コミュニケーションスキルが求められる職業である
  • 専門知識を必要する難易度の高い職業ではあるが、それだけに年収も高く、将来性もある仕事

DX(デジタルトランスフォーメーション)や、Chat GPTなどのAIの進化が進む時代において、ITコンサルタントの仕事は、企業の課題解決・新技術導入を支援する重要な役割を担っています。弊社サービスの「エイジレスフリーランス」でも、年齢不問のITコンサルタントの案件も多く紹介しています。経歴やご希望の働き方についてヒアリングを行い、あなたの希望にマッチする案件を紹介します。ぜひ、登録をしてみてください。

CTACTA
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執筆者
サトシ
オープン系を中心に、SEとして長年、システム開発プロジェクトに従事。現在は要件定義・設計などの上流工程や、開発チームのプロジェクトマネジメントを担当。予算や納期などの制約があるなか、ヒアリングを重ね満足できるシステムを提供するように努めている。趣味はプログラミングで自作アプリ制作と、技術ネタをブログ発信すること。