経理の転職面接で聞かれる質問9選|回答例や準備すべきことも解説!

経理への転職を考えており、面接で聞かれる質問に対する回答を事前に準備している方も多いでしょう。 経理の採用面接では、経理関係の専門的な質問をされる可能性が高く、事前の準備が大切です。今回は、経理の転職面接で聞かれる質問9選を紹介します。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • 経理の転職面接では「借方や貸方」など、専門的な質問をされることがある
  • 「自己PRをお願いします」など、一般的な面接で聞かれる質問への対策も大切
  • 前職の業務内容を説明できるようにしておくなど、事前準備が重要
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経理の転職面接で聞かれる質問9選と回答例

経理の転職面接で聞かれる質問5つが箇条書きされた図

ここでは経理の転職面接で聞かれやすい以下9個の質問を紹介します。

  • なぜ経理職に就きたいのですか?
  • 経理での業務経験はどれくらいありますか?
  • 経理として大切だと思うことは何ですか?
  • 〇〇の会計ソフトは使ったことがありますか?
  • パソコンスキルはどれくらいありますか?
  • 決算業務の経験はありますか?
  • 所有している資格はありますか?
  • 経理として大切だと思うことは何ですか?
  • 複写や簿記で失敗したことはありますか?
  • 貸方と借方の違いを説明してください。

回答例も紹介しているため、経理職への転職面接対策としてぜひ活用してください。

なぜ経理職に就きたいのですか?

経理職への志望理由を問う質問で、経理経験者に対してもよく聞かれる質問です。

経理職の志望理由に加えて、応募企業で活躍したい思いも加えるとより印象はよくなります。

以下は回答例です。

回答例:私が経理職に就きたい理由は、数値やデータに基づいた仕事に興味と適性を感じているからです。経理は企業の財務状況を正確に把握し、経営に対する意思決定を支援する役割を果たします。これまでの経理職の経験に加え、論理的思考力と数値分析のスキルに自信があり、御社の業務で活かせると考えています。また、経理職は組織内の重要なポジションであり、経営陣との連携や情報提供が求められます。前職ではチームマネジメントの経験もあり、他部署との協力を通じて組織全体の成果に貢献したいです。

経理での業務経験はどれくらいありますか?

経理の実務経験がどの程度あり、経理業務を問題なくこなせるか確認するための質問です。

経理での業務経験年数を単純に答えるだけでなく、担当していた業務や具体的なスキルなども添えて回答しましょう。

以下は回答例です。

回答例:私は経理での業務経験を◯年持っています。前職では日々の経理業務全般を担当しており、月次・4半期・年次の財務報告書の作成や会計システムの運用管理、経費精算の処理などに携わりました。また、売上高や費用、キャッシュフローなどの数値分析も行ってきました。これまでの経験を通じて、簿記や会計基準に関する知識に自信があり、御社の経理業務に貢献できると考えています。

経理として大切だと思うことは何ですか?

経理職に対する仕事への姿勢やモチベーションを見極める質問です。

経理として重要視する価値観や能力を示し、責任感や正確性などの要素をアピールしましょう。

以下は回答例です。

回答例:経理として大切だと思うことは正確性と信頼関係です。経理は財務データや数値に基づいた意思決定を支援する役割を果たすため、正確な情報の提供が不可欠です。そのため、データ入力や書類作成ではミスがないよう細心の注意を払って臨んでいます。
また、信頼関係も重要です。他部署や上司から経理に対する信頼を得られれば、円滑な業務遂行に繋がります。信頼関係構築のため積極的にコミュニケーションをとるよう意識しています。

〇〇の会計ソフトは使ったことがありますか?

自社の会計ソフトを使えるか確認するための質問です。

使ったことがない場合は正直に「使ったことがありません」と答えましょう。

前職で利用していた会計ソフトを答え、会計ソフトの扱いに慣れていることをアピールするのがおすすめです。

以下は回答例です。

回答例:使用経験はありませんが、前職では〇〇社の会計ソフトを使用していました。仕訳入力から財務報告書の作成まで、経理業務をサポートする基本機能を一通り備えています。そのため、データの入力や修正、レポートの作成など会計ソフトの基本操作はスムーズに行えます。

パソコンスキルはどれくらいありますか?

経理職は金額データを大量に扱う職種でありパソコンを使う機会も多く、パソコンスキルがどの程度あるか確認するための質問です。

自身のパソコンスキルを具体的に示し、経理業務にどう役立てられるかをアピールしましょう。

以下は回答例です。

回答例:私は日常的にパソコンを使用して業務を行ってきました。Excelをはじめ、経理業務で使用される会計ソフトも日常的に操作しています。また、VLOOKUPなどのExcel関数も使えるため、幅広い業務に対応できると考えております。

決算業務の経験はありますか?

決算業務は年に1度しか経験できないため、決算業務がどの程度できるか見極めるための質問です。

決算業務の経験を具体的に示すことで、財務報告書の作成や監査対応などのスキルをアピールしましょう。

以下は回答例です。

回答例:前職において入社◯年目から、年次決算業務に携わってきました。毎年の決算期には、収支計算書や貸借対照表などの財務報告書の作成を担当し、内外部の監査に対応しました。決算業務に関する基本的な業務は一通り経験しています。

なお、決算業務の経験がない場合は正直に答えた上で、今後学んでいく姿勢をアピールした方が良いでしょう。

以下は決算業務経験がない場合の回答例です。

回答例:前職では決算業務の経験がありませんでした。しかし、決算業務を担当する社員と交流があったため、業務の進め方などの基礎知識はございます。貴社で決算業務を担当する際は、実務や資格取得を通して必要な知識・スキルを身につけていきたいと考えております。

所有している資格はありますか?

経理に関連する資格は数多くあり、所有している資格を通してどの程度仕事ができるかを把握するための質問です。

所有している経理関連の資格を示し、自身の専門知識と能力をアピールしましょう。

以下は回答例です。

回答例:私は簿記◯級の資格を所有しており、会計や税法、財務諸表の作成に関する知識とスキルがあります。また、経理職の専門性を高めるために、継続的な学習と資格取得にも積極的に取り組んでいます。

複写や簿記で失敗したことはありますか?

経理業務での失敗を聞く質問で、ミスをした後どのように対処したかを確認するための質問です。

データ入力ミスなどは誰にでもあることで、「ミスをしたことがない」と答えると経理職の経験があるか疑われてしまいます。

過去の経験から学んだ失敗事例を率直に説明し、その経験を通じて得た教訓や改善策を述べましょう。

以下は回答例です。

回答例:前職では過去に収支報告書の入力ミスをしてしまったことがあります。その際は時間がかかりましたが、該当箇所を訂正するため収支報告書をすべて調べてミスを探しました。この経験をもとに自身の作業プロセスを見直し、チェックリストを作成することでミスの発生率を大幅に低下させられました。

貸方と借方の違いを説明してください。

会計に関する基礎知識を確認するための質問です。

経理の基本的な知識である貸方と借方の違いを簡潔に説明しましょう。

以下は回答例です。

回答例:貸方とは貸借対照表の負債および純資産に該当し、純資産の増加や収益発生時に計上します。一方、借方は貸借対照表の資産に該当し、資産増加や費用発生時に計上するものです。貸方と借方は貸借対照表において、常に一致している必要があります。

一般的な転職面接でよく聞かれる質問|「キャリアプラン」「退職理由」

一般的な転職面接でよく聞かれる質問「キャリアプラン」「退職理由」

一般的な転職面接でよく聞かれる以下2つの質問と回答例を紹介します。

  • 今後のキャリアプランを教えてください。
  • 前職をなぜ退職したのですか?

今後のキャリアプランを教えてください。

今後のキャリアビジョンを把握し、自社で長く働いてもらえるかを確認するための質問です。

応募企業におけるキャリアプランを具体的に示し、自身の目標や成長意欲をアピールしましょう。

以下は回答例です。

回答例:私の将来のキャリアプランは、経理職での専門性を高めながら、より組織の戦略的な財務管理に関与することです。現在の経験と知識を活かしながら、財務分析や予算管理などの業務へ積極的に取り組み、経営層と連携しながら企業の成長に貢献したいと考えています。また、経理のエキスパートとしてチームをリードし、経理部門全体の効率化や改善にも取り組みたいです。継続的に学習と経験を積み重ね、将来的には経営幹部としてのキャリアを築き、組織の成長と成功に貢献することを目指しています。

前職をなぜ退職したのですか?

前職の退職理由を聞くことで「採用後すぐにやめてしまわないか」を見極めるための質問です。

「上司が悪かった」などネガティブな退職理由をそのまま伝えてしまうと、他責思考と判断され面接官にマイナスな印象を与えてしまいます。

退職理由を伝える際は、ポジティブな要素や成長の意欲を強調することが重要です。

以下は回答例です。

回答例:前職を退職した理由は、自身のキャリア成長と新たなチャレンジの機会を追求するためです。私は前職で数年間、財務管理や経理業務に従事し、多くの経験とスキルを磨きました。しかし、私は自身の能力や成長をさらに高めるために新たな環境とチームに身を置く必要性を感じました。貴社の「〇〇」という理念に共感し、成長意欲のある組織で経理職として組織の発展に貢献できる機会に魅力を感じました。前職で培った経験と知識を活かしつつ、新たなチームでの成長と貢献を目指しています。

経理の転職面接で聞きたい逆質問|「業務内容」「会計ソフト」「教育体制」

経理の転職面接で聞きたい逆質問|「業務内容」「会計ソフト」「教育体制」

ここでは、経理への転職面接で聞いておきたい以下3つの逆質問を紹介します。

  • 今後の具体的な業務内容についての質問
  • 会計ソフトについての質問
  • 入社後の教育体制についての質問

応募者の志望意欲を見きわめている側面もあり、逆質問を求められた際にすぐ質問できることが面接での高評価につながります。

今後の具体的な業務内についての質問

1つ目は「今後の具体的な業務内容についての質問」です。

自身の業務や役割に関する詳細を知るために、今後担当する業務内容について質問しましょう。

以下は質問の例文です。

質問例:入社後の経理業務において、具体的にどのような業務に携われますか?また、経理部門と他部門との連携やプロジェクトへ参画する機会はありますか?

自身の役割や業務範囲が明確になり、将来のキャリアプランや成長の可能性を見極めることも可能です。

会計ソフトについての質問

2つ目は「会計ソフトについての質問」です。

面接官から会計ソフトに関する質問がない場合、応募者から質問することも有効です。

前職と同じ会計ソフトを使用していれば即戦力になることもアピールできます。

もし違っても、「仕事内容に興味を持ってくれている」と面接官に好印象を与えられます。

経理業務において使用する会計ソフトの情報を得るために、質問を行いましょう。

以下は質問の例文です。

質問例:貴社では経理業務にどのような会計ソフトを使用していますか?また、その会計ソフトに関する研修やサポート体制はありますか?

入社後の教育体制についての質問

3つ目は「入社後の教育体制についての質問」です。

また、入社後の教育体制を把握することで、新しい業務内容や環境でもスムーズに適応できるか見極められます。

以下は質問の例文です。

質問例:入社後に御社の商品・サービスを学ぶための教育プログラムや研修はありますか?

まとめ

本記事では、以下の項目がわかりました。

  • 経理の転職面接では「借方や貸方」など、専門的な質問をされることがある
  • 「自己PRをお願いします」など、一般的な面接で聞かれる質問への対策も大切
  • 前職の業務内容を説明できるようにしておくなど、事前準備が重要

逆質問を求められた場合は、今後の具体的な業務や入社後の教育体制などを質問しておきましょう。

今回の内容を参考に、経理への転職面接に自信を持って臨み、転職を成功させましょう。

CTACTA
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執筆者
エイジレスメディア編集部
エイジレス社会の専門誌として、すべての人が何歳でも豊かな暮らしを紡げるよう有益な情報を発信していきます。主に、エイジレスなビジョンを体現している人物や組織へのインタビュー記事を執筆しています。