定年後に役立つ資格の選び方は?再就職にも有利なおすすめの資格12選

※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。

定年後、再就職や起業を考えている方にとって「本当に再就職できるのか」「今から起業してうまくいくのか」といった不安はつきものです。そこでおすすめしたいのが資格の取得です。資格取得はスキルや知識の客観的な証明になるため、再就職や起業に有利に働きます。本記事では定年後に役立つ資格の選び方やおすすめの資格をご紹介します。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • 定年後に活かせる資格選びには理想の将来像を先に考えることが大切
  • 資格を仕事に活かしたいのであれば求人情報から先に確認しておく
  • サンプル必ずしも資格が就職に有利とは限らない
  • ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士、行政書士など必要と考える資格は定年前から準備を始める

資金計画に不安ならFPへ相談を

資金計画に不安がある場合、プロであるFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がおすすめです。
FPは、相談者の現状やライフスタイルにあわせて最適な資金計画、資産運用や節税などの具体的なアドバイスを提供してくれます。

老後資金2,000万円問題に代表されるように、老後の生活費はひとりあたり数千万円が必要と言われています。
漠然とした不安を抱えるのは辛いものです。まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。

多くのFP相談サービスがありますが、迷った場合は大手リクルートが運営する『保険チャンネル』への相談がおすすめです。

保険チャンネル

  • 無料で何度でも相談できる
  • 会員100万人突破
  • 全国47都道府県対応
  • 無理な勧誘や営業は一切なし
  • 【公式】https://hokench.com/

定年後に役立つ資格の選び方

資格といってもさまざまな種類があり、どんな資格でも持っていれば箔がつくというわけではありません。「資格を取ったものの今までと何も変わらない」「単なる自己満足だった」ということもよくある話です。
資格の取得には時間だけではなくお金もかかります。せっかく貴重な時間とお金を使うのであれば、自分が理想とする定年後の働き方や過ごし方に活かせる資格を選びましょう。ここでは資格選びのポイントをご紹介します。

まずは「どうなりたいか」を明確にする

資格を選ぶ際、これといった目的がなく「資格があれば就職にも有利だろう」と、なんとなく勉強を始めると、時間の経過とともにモチベーションが失われ、結果として勉強をやめてしまう可能性があります。また、仮に資格を取得できても、資格取得がゴールになってしまう恐れもあります。
資格を探す前には必ず以下の2点を明確にしておきましょう。

  • 定年後はどのような暮らしがしたいのか
    ⇒例)新しい仕事に挑戦したい、店を開きたい、収入を維持したい
  • 理想とする暮らしには資格が必要なのか
    ⇒例)〇〇の資格が必要、〇〇の資格があると手当がつく、資格はなくてもよい

必ずしも資格がいるわけではない場合、資格取得を目指すことでかえって目標まで遠まわりになってしまうかもしれません。限りある時間を最も有効に使える方法を選びましょう。

これまでのキャリアや経験との共通点を考える

「定年後も働き続けたい」という気持ちはあるものの、どんな仕事をするかまでは決めていない、あるいは今から定年後に向けてできることを始めたい、という方もいるでしょう。そのような場合は、これまでのキャリアや経験との共通点をポイントにした資格選びをする方法がおすすめです。
なぜなら、現役時代のキャリアや経験とまったく異なる資格を取得した場合、新たな分野の仕事を始めた際に、その分野での実務経験不足が痛手となるケースが少なくないからです。また、これまで身につけたきた知識や経験が活かせる資格の方が、勉強がしやすくモチベーションの維持もしやすいというメリットもあります。
新たな分野に挑戦することをネガティブにとらえる必要はありませんが、これまでのキャリアや経験を活かしたいと考えるのであれば、同じ、あるいは似ている分野での資格を探すことをおすすめします。

再就職を有利にするなら求人情報から確認する

現在日本では国家資格を含め3,000以上の資格があるといわれており、ひとつの分野の中に似たような名前の資格が複数あることも珍しくありません。そのため、資格を取得したものの、実は就きたい仕事にその資格は必要がなかった、ということも十分にあり得ます。
たとえば「飲食店を開きたい」と考えたときに、必要な資格として調理師免許が想像されがちですが、実際に必須となる資格は調理師免許ではなく「食品衛生責任者」です。もちろん調理師免許を取得するメリットもありますが、開店までの時間が限られているのであれば、優先すべきは食品衛生責任者の資格取得でしょう。
「定年後も働き続けたいが、新たな分野に挑戦したい」という方は、資格について調べる前に、まずは興味がある分野の求人情報をチェックしてみましょう。「〇〇の資格をお持ちの方」「〇〇資格必須」という記載がある場合、その資格を取得することで再就職に有利になります。
ただし、肉体労働系の仕事の場合は体力面を資格でカバーすることができないため注意が必要です。

独立開業には社会的信用度の高い資格を選ぶ

独立開業を考える場合、必須となる資格ではなくても資格を取得しておくことで社会的信用度が高くなり、起業がスムーズになることがあります。
資格には次のように認定機関が大きく3つに分けることができ、一般的に国家資格、次いで公的資格が社会的信用度が高いといわれています。

難易度※ 種類 概要 資格の例
国家資格 国が認定する資格。国から委託された団体が試験を実施し、合格者は国から資格を認定される。 弁護士、医師、看護師、教員免許、建築士、介護福祉士、保育士、中小企業診断士、ボイラー技士など
公的資格 公益法人や民間団体が試験を実施し、合格者は官庁や大臣から資格を認定される。 秘書検定、日商簿記検定、登録販売者、ケアマネジャー、実務者研修、介護職員初任者研修など
民間資格 民間団体や民間企業が独自に実施している。法的な規制はない。 英語検定、臨床心理士、TOEIC、ファイナンシャルプランナーなど

※全体としての傾向。資格によっても難易度は大きく異なる

国家資格や公的資格には難関資格も多く、取得まで数年かかることも珍しくありません。合格率の低い資格に挑戦する場合には、定年の時期を待たずなるべく早い段階から資格取得に向けて動き始めましょう。

定年後に向けた資格選びの注意点

人は何歳からでも学ぶことができます。必要と思える資格、取得したいと思える資格があるのなら積極的にチャレンジすべきでしょう。ただし、定年後に向けて資格取得を目指す場合、定年という人生の節目のタイミングであるがゆえに気をつけておきたいこともあります。定年後の人生をよりよいものにするためにも、資格取得を目指す際には以下の点に注意しましょう。

資格に頼りすぎない

定年後に向けて資格取得を目指す際は、矛盾するようですが「資格に頼りすぎない」という視点を持っておくことも大切です。
資格は国家資格や民間資格といった分類のほかに「業務独占資格」「名称独占資格」「必置資格」という分類ができます。これらには次のような意味があり、業務独占資格と必置資格など、複数の分類にまたがる資格もあります。

資格の分類 意味
業務独占資格 資格を取得している人のみ、その業務を行うことが可能。資格を有していない場合法律違反となる 医師、一級建築士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、宅地建物取引士、電気工事士、美容師など
名称独占資格 資格を取得している人のみ、その肩書を名乗ることが可能。ただし、資格を取得していなくても業務を行うことは可能 栄養士、介護福祉士、気象予報士、公認心理士、社会福祉士、調理師、保育士、マンション管理士など
必置資格事業を行う上で、その企業や自事業所に必ず配置しなければならない資格保持者の資格 宅地建物取引士、管理業務主任者、衛生管理者、ケアマネジャー、登録販売者など

たとえばファイナンシャルプランナーや中小企業診断士の場合は、独占業務ではないため、資格がなくても就職することは可能です。これは、裏を返せば「資格がある=就職できるとは限らない」ということを意味します。
職種や企業によっては資格がなくても年齢的に若い人の方が採用されやすいことや、独立開業を目指すのであれば経営能力や貯蓄も必要であることも忘れてはいけません。完全にリタイアをするまでに、あとどのくらいの時間があるのかを踏まえた上で資格取得について考える必要があります。

資格取得には余裕を持って取り組む

定年後、時間に余裕ができてから資格取得の勉強をしようと考えている方も少なくないでしょう。しかし、定年後に資格を活かして再就職や起業を考えているのであれば、資格取得に向けた勉強は定年前のできるだけ早い段階から始めることをおすすめします。
定年前に資格を取得しておくことで、空白期間(働いていない期間)を作ることなく、資格を保有した状態で次のステップへ進むことができます。また、新しい分野へチャレンジする場合は、すでに資格を保有していることでモチベーションの高さをアピールすることも可能です。 企業の福利厚生制度や取得する資格によっては資格手当や資格取得のための補助金が受けられることもあります。
特に難関資格の場合は、資格取得までに数年かかることも珍しくはなく、また、一度で試験に合格するとも限りません。「資格を取得したものの、資格を活かして働ける期間がわずかになってしまった」ということがないよう、スケジュールに余裕を持って取り組みましょう。

多額の費用がかかるケースもある

資格の取得は、独学や通信講座などを利用して数万円の費用、数ヶ月の期間で取得できるものばかりではありません。資格によっては受験資格として特定の教育機関で授業を受けたり、決められた期間の実習が必要になるものもあり、数十万や百万を超える費用がかかることもあります。
再就職や起業の成功が100%保障されるわけではない資格取得に対して、どれだけの費用を捻出できるかという点も考慮しましょう。さらに、費用面だけではなく勉強のための時間を確保できるかなど、家族の理解を得ることも必要です。
資格によっては教育訓練給付制度を利用できることもあるため、会社の福利厚生制度を含め、利用できる制度も調べておきましょう。

]

定年後におすすめの資格12選

ここからは実際に定年後の再就職や起業におすすめの資格をご紹介します。資格の種類や難易度など、ここでご紹介するもの以外の資格を検討する際にも、目安として参考にしてみてください。なお、ご紹介する資格の取得の難易度は、★☆☆☆☆(低い)~★★★★★(非常に高い)で表しています。

FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士

資格の分類 国家資格
難易度 難易度(2級の場合):★★★☆☆
受験資格3級は不問。2級以降は3級を合格していること、実務経験など
試験日2級・3級:1月、5月、9月(年3回)、1級:1月、9月(年2回)
詳細URL特定非営利活動法人 日本FP協会

FP技能検定は、資産運用やライフプランに関するアドバイスを行うファイナンシャルプランナーとしての活躍だけではなく、実生活にも役立つ知識が得られることから近年人気の高い資格です。3級の取得は比較的容易といわれており、再就職や起業に活かすのであれば2級の取得が望ましいでしょう。

社会保険労務士

資格の分類 国家資格
難易度 難易度:★★★★☆
受験資格学歴や実務経験など細かい要件あり
試験日8月の第4日曜日または第5日曜日(年1回)
詳細URL社会保険労務士試験オフィシャルサイト

社会保険労務士は労働に関する法律全般を扱い、社会保険の加入手続きや労働規約、終業規則の差構成業務などを行います。社会人経験の豊富な人が重宝されやすいため、受験者の年齢層も比較的高い点が特徴です。独立開業のために取得を目指す人も多い資格です。

行政書士

資格の分類 国家資格
難易度難易度: ★★★★★
受験資格不問
試験日11月の第2日曜日(年1回)
詳細URL一般財団法人 行政書士試験研究センター

行政書士は官公庁へ提出する書類作成に関する相談や書類の作成などをおもに行い、扱える書類の種類は1万種類を超えるともいわれています。法律についての知識も豊富なため、経営コンサルタントとして活躍する人もいます。比較的少ない資金で起業できるため、定年後の独立開業を目指す人に人気のある資格です。

宅地建物取引士

資格の分類 国家資格
難易度 難易度:★★★★☆
受験資格不問
試験日10月の第3日曜日(年1回)
詳細URL一般財団法人 不動産適正取引推進機構

宅地建物取引士には独占業務もあり、不動産取引や不動産営業に携るうえでは欠かすことのできない資格です。宅建業法では地建物取引士の必置義務もあるため不動産業界では特に重宝されます。また、不動産業界だけではなく、建設業界や金融関係などでも活躍することが可能で、需要の高い資格です。

調理師

資格の分類 国家資格
難易度 難易度:★☆☆☆☆
受験資格特定の施設での2年以上の調理業務経験ほか
試験日例年6~11月に実施(年1回。神奈川県は年2回)
詳細URL 公益社団法人 調理技能センター

食に関する知識や調理技術があることの証明になる調理師免許は、飲食業界への再就職や、カフェなどの独立開業におすすめの資格です。調理師免許は名称独占資格となるため、調理師免許を保有することで「調理師」として働くことが可能です。試験の難易度は比較的低いですが、飲食店やそうざい製造業などでの実務経験が必要となります。

介護福祉士

資格の分類国家資格
難易度難易度:★★☆☆☆
受験資格3年以上の実務経験ならびに「実務者研修」の修了ほか
試験日筆記試験:1月、実技試験:3月(年1回)
詳細URL 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

介護福祉士は介護関連資格唯一の国家資格で、介護業界では最も価値の高い資格です。介護業界には体力が必要となる業務もありますが、人手不足が慢性化しているため再就職できる可能性の高い業界といえます。実務経験を積み、介護福祉士の資格取得をすることで給与アップが見込めるでしょう。

マンション管理士

資格の分類国家資格
難易度難易度(2級の場合): ★★★★★
受験資格不問
試験日11月の最終日曜日(年1回)
詳細URL 公益財団法人 マンション管理センター

マンション管理士はマンション管理に関する法律的な知識などを有し、マンションの管理組合の運営業務やマンションの管理・維持に関するコンサルタントとして活躍ができます。試験の合格率は10%を下回り、国家資格の中でも難関資格に分類されるため、独学ではなく試験対策の講座を受講する人が多いようです。

危険物取扱者(乙種第4類危険物取扱者)

資格の分類国家資格
難易度難易度:★★★☆☆
受験資格乙種と丙種は不問
試験日都道府県により異なる(年数回程度)
詳細URL一般財団法人 消防試験研究センター

危険物取扱者は消防法で「危険物」と定められているものを扱う際に必要な国家資格です。危険物取扱者には甲・乙・丙の3種類がありますが、未経験からの受験であればガソリンや経由などの身近な石油類が扱える「乙4」がおすすめです。ガソリンスタンドやホームセンター、化学工場などでの活躍が期待できます。

管理業務主任者

資格の分類国家資格
難易度難易度:★★★★☆
受験資格不問
試験日12月の第1日曜日(年1回)
詳細URL 一般社団法人 マンション管理業協会

管理業務主任者は管理業者としてマンションの管理組合への指導や重要事項の説明などを行い、マンション管理業を行う事務所ごとに決められた人数の設置義務があります。マンション管理士は管理組合に対して総合的なアドバイスを行いますが、管理業務主任者は受託契約上の報告や説明を行います。独占業務を有するため、再就職にも比較的有利といえるでしょう。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

資格の分類民間資格(国際資格)
難易度難易度:★☆☆☆☆
受験資格不問
試験日全国一斉試験:月2回程度、随時試験(試験会場により異なる)
詳細URLマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、エクセルやワードなど、マイクロソフト社のオフィス製品の利用スキルを証明する資格です。定年後、オフィスワークを希望する場合、多くの求人では基本的なパソコン操作が必須となります。パソコン操作の実用的なスキルを客観的な証明として取得しておくと安心です。

日商簿記検定2級

資格の分類公的資格
難易度難易度:★★★☆☆
受験資格不問
試験日2月の第4日曜日、6月の第2日曜日、11月の第3日曜日(年3回)
詳細URL簿記 – 商工会議所の検定試験

日商簿記は日本商工会議所が実施する簿記(企業活動におけるお金の出入りの記録)に関する認定資格で、公的資格に分類されます。経理関係の仕事に就く場合の必須資格であることも多く、定年後に経理関係のオフィスワークを希望する場合には簿記2級以上の取得が望ましいでしょう。

子育て支援員

資格の分類民間資格
難易度難易度:★☆☆☆☆
受験資格不問
試験日試験はなく、自治体が行う研修を受講する
詳細URL参考:「子育て支援員研修・映像教材|厚生労働省」

▼資格を取ろうか悩んでいる方はこちら

資格取得は定年前から検討・準備を

定年後も働きたいと考える方にとって、資格取得は時として心強い味方になることがあります。しかし、「定年後、時間に余裕ができたら資格取得を…」と考えていると、資格を取得した頃には資格を活かして働ける時間が限られてしまっているかもしれません。
定年後に資格を活かした働き方を望むのであれば、定年前に資格を取得した状態で再就職や起業に臨むという流れが理想的です。まずは定年後の「なりたい自分」「叶えたい生活」を明確にした上で、資格取得が必要かどうか、どのような資格が良いのかを考えましょう。

資金計画に不安ならFPへ相談を

資金計画に不安がある場合、プロであるFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がおすすめです。
FPは、相談者の現状やライフスタイルにあわせて最適な資金計画、資産運用や節税などの具体的なアドバイスを提供してくれます。

老後資金2,000万円問題に代表されるように、老後の生活費はひとりあたり数千万円が必要と言われています。
漠然とした不安を抱えるのは辛いものです。まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。

多くのFP相談サービスがありますが、迷った場合は大手リクルートが運営する『保険チャンネル』への相談がおすすめです。

保険チャンネル

  • 無料で何度でも相談できる
  • 会員100万人突破
  • 全国47都道府県対応
  • 無理な勧誘や営業は一切なし
  • 【公式】https://hokench.com/

アバター画像
執筆者
エイジレスメディア編集部
エイジレス社会の専門誌として、すべての人が何歳でも豊かな暮らしを紡げるよう有益な情報を発信していきます。主に、エイジレスなビジョンを体現している人物や組織へのインタビュー記事を執筆しています。