60歳からでも転職できる!成功する人の特徴や秘訣を解説

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60歳を前に転職を考えたことはないでしょうか?

定年退職を機に転職を考える人は増えており、実際に60歳で転職する人は男性11.4%・女性9.4%です。

一方でこれまで働いた会社での再雇用を捨て、新たな会社への転職は多くの不安がつきまといます。

今回はそんな60歳からの転職を考えている人に向けて、後悔しないためのコツを解説します。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • 60歳からでも「人間関係のリセット」や「新たな仕事への挑戦」を求めて転職する人は多い
  • 「働きたい意欲が高い」「謙虚な姿勢で働くことができる」など前向きな60歳は転職に成功しやすい
  • 「就業相談所の利用」や「転職エージェントの利用」のように、60歳からの転職で後悔しないための対策が必要

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60歳の転職する割合と転職理由

まずは60歳で転職する人の割合と転職理由を見ていきましょう。

60歳で転職する人は多い

令和4年度雇用動向調査によると、60~64歳のなかで転職を行う人の割合は男性で11.4%、女性で9.4%となっています。

男性の場合は25~29歳に次いで2番目に、女性の場合は7番目に転職者が多く、60歳は比較的転職者が多い年齢です。

性別25~29歳30~34歳35~39歳40~44歳45~49歳50~54歳55~59歳60~64歳65歳以上
男性15.3%9.5%7.7%5.7%5.4%5.1%5.7%11.4%9.7%
女性14.1%14%10.7%9.6%10%9.6%7.3%9.4%5.4%

60歳で転職した場合の月給相場

60歳で転職した場合の月給相場を、以下のとおり分けて見ていきましょう。

  • 正社員として転職する場合
  • 派遣社員として転職する場合
  • 契約社員として転職する場合

正社員として転職する場合|月給相場は23.1万円

弊社が大手求人サイトからランダムに20求人を選び平均値を求めたところ、正社員の求人で60歳以上歓迎の平均月給は23.1万円でした。

月給20~29万円の求人が大半でしたが、月給40万円で求人を出している企業もありました。

また正社員であるため、この月給に加えてボーナスが支給される企業も多いでしょう。

派遣社員として転職する場合|月給相場は25.3万円

正社員と同様の方法で派遣社員の月給を調査したところ25.3万円となりました。

派遣社員の求人は、時給1,500~2,000円前後の求人が多く見受けられました。

正社員の月給相場を上回っていますが、ボーナス支給のない企業が多いようです。

契約社員として転職する場合|月給相場は21.7万円

正社員と同様の方法で契約社員の月給を調査したところ21.7万円となりました。

契約社員の求人では、月給20~25万円前後の求人が多く見受けられました。

また、ボーナスは支給されない企業が多いようです。

60歳で転職を決意する理由

60歳で転職する人が増加していることを説明しましたが、転職する理由はどのようなものでしょうか。

転職理由は以下のとおりです。

  • 人間関係のリセット
  • 自分のやりたい仕事を選びたい
  • 新たな仕事へ挑戦するため
  • 65歳以降も勤務し続けるため

それぞれ見ていきましょう。

転職理由①|人間関係リセットのため

人間関係リセットのため、60歳で転職する人は多いです。

なぜなら長年働いてきた会社で、顔の見知ったスタッフと働くことにマンネリを感じるからです。

また人間関係に悩み、現在の職場から離れる人もいるでしょう。

新しい職場で人間関係を新たにし、同年代の友人やコミュニティを作れることは大きな魅力です。

転職理由②|自分のやりたい仕事を選びたい

自分のやりたい仕事を選ぶため、60歳から転職する人は多くいます。

なぜなら転職により、ある程度自分の希望に沿った仕事を選べるチャンスが生まれるからです。

再雇用を選んだ場合は、これまでの経験をもとに部署を割り振られるため、仕事を選べるとは言い難い状態になります。

定年後の転職によって趣味や社会貢献につながる仕事など、仕事内容を選べることは大きな魅力です。

転職理由③|新たな仕事へ挑戦するため

新たな仕事へのチャレンジを求めて60歳から転職する人も多いです。

なぜなら、長年勤めた会社で定年後も同じ仕事をすることに、マンネリ感を抱く人も多いからです。

定年後に待遇が下がるなかで、これまでと同じ仕事を行うことはモチベーションを維持できなくなる人もいるでしょう。

人生100年時代といわれるなか、60歳の定年を機に転職することは、新たなチャレンジへの良いきっかけとなります。

転職理由④|65歳以降も勤務し続けるため

65歳以降も働くことを見据えて、転職を行う人も多くいます。

なぜなら再就職を選んだ場合は、65歳以降も雇用を継続できる可能性があるからです。

再雇用の場合は65歳までしか雇用保障がされず、65歳以降は雇用契約が切れてしまいます。

65歳以降も働き続ける意欲がある場合、再就職を選ぶ人も多いでしょう。

次では、60歳からの転職で成功する人の特徴を具体的にみていきます。

60歳からの転職で成功する人の特徴

ここまで60歳の転職事情を説明しましたが、転職で成功する人の特徴は以下のとおりです。

  • スキルなどの強みを活かした転職ができる人
  • 働きたい意欲が高い人
  • 謙虚な姿勢で働くことができる人
  • 健康面に不安がない人
  • 前向きな転職理由を語ることができる人
  • 待遇面を期待しすぎない人
  • 人手不足の業界にチャレンジできる人

それぞれ見ていきましょう。

特徴①|スキルなどの強みを活かした転職ができる人

自分の持っているスキルなど、強みを活かした転職ができる場合は成功する可能性が高いです。

なぜなら自分のスキルと企業が求めるスキルが一致している場合は、年齢がネックになりにくく歓迎される傾向にあるからです。

たとえば「会社のITインフラ整備を担ってきた」や「営業を30年間頑張ってきた」など自身の強みがアピールできる場合です。

このような特徴的な強みを持っている人は会社のニーズに応えやすく、採用につながるでしょう。

特徴②|働きたい意欲が高い人

まだまだ働きたい意欲を面接でアピールできる人は、転職で成功する可能性が高いです。

なぜなら60歳以降モチベーションが極端に低くなる人が多く、会社側はそのような人材をふるいに掛けたいからです。

60歳が転職活動を行う背景にはさまざまな理由があると思いますが、面接では働く意欲を見せることが重要となります。

特徴③|謙虚な姿勢で働くことができる人

謙虚な姿勢をアピールできる人も、転職で成功する可能性が高いです。

なぜなら上司は自分より年下である可能性が高く、その場合でもうまく人付き合いする必要があるからです。

たとえ年下の上司を頼りないと感じても、上司を立てられないと組織は上手く回りません。

そのため前職にいたときの立場や感覚は捨て、新人として転職活動を行う謙虚な気持ちが重要です。

特徴④|健康面に不安がない人

健康面に不安がない人も転職において有利となるでしょう。

なぜなら60歳で健康に支障をきたす人は多く、採用側としては頻繁に休まれたり、急に退職されるリスクを避けたいからです。

明らかに身体が弱そうであったり元気がない場合は、採用に不安を感じ見送ることになるでしょう。

普段から健康的な生活を送り、さわやかな雰囲気と覇気をもつことを意識しましょう。

特徴⑤|前向きな転職理由を語ることができる人

前向きな転職理由を語れる人も、転職に成功する可能性が高いです。

なぜなら転職理由でマイナスな理由を語る人は多く、面接官から「プライドが高い」などネガティブな印象を持たれるからです。

60歳の定年を迎え、「年収が下がった」などのマイナスな転職理由の人も多いでしょう。

しかしマイナスな理由を語るのではなく、ポジティブな転職理由のアピールで面接官からの印象は良くなります。

特徴⑥|待遇面を期待しすぎない人

待遇面を期待しすぎない人も、60歳からの転職において成功しやすいです。

なぜなら60歳からの転職で年収が下がるのは一般的であり、今までと同じ年収で採用してくれる企業は少ないからです。

転職を行う場合は待遇ではなく、「やりがい」や「自己実現」などにモチベーションを向けた方が成功しやすいでしょう。

特徴⑦|人手不足の業界にチャレンジできる人

最後に人手不足の業界にチャレンジできる人も、転職に成功しやすいです。

たとえば介護業界・清掃業界・警備業界・タクシー業界など人手不足の業界は、60歳以上でも転職が成功しやすいです。

このような自分が求められている業界に挑戦してみることも選択肢にいれてみましょう。

続いて、60歳で悔いの無い転職をするにはどんな準備が必要なのかをみていきます。

60歳で悔い無く転職をするためにすべき準備

60歳で悔いなく転職をするためにすべき準備は以下のとおりです。

  • 早期退職後のライフプランを考える
  • 働き方の選択肢を多く持つ
  • 良好な人脈を確保する
  • スキルの棚卸をする
  • 公的機関などが運営している就業相談所を利用する
  • セミナーなどに参加する
  • 資格取得などの学習を続ける
  • 健康な身体作りを行う
  • 老後資金を積み立てる
  • 転職エージェントに相談する

それぞれ見ていきましょう。

準備①|退職後のライフプランを考える

まずは早期退職後のライフプランを考えましょう。

60歳からのライフプランを考えるに当たり

  • 住宅ローンの返済
  • 孫の誕生
  • 旅行やレジャーの計画

などこれからの人生で発生するであろう支出を具体的に把握しましょう。

そのうえで現在の貯蓄額や年金の受給開始年齢を考慮し、今後の生活費や予期せぬ出費に備える計画を立てることが不可欠です。

これらを踏まえて転職活動を行うことで、後悔の少ない選択肢を選ぶことができます。

準備②|働き方の選択肢を多く持つ

働き方の選択肢を多く持っていると転職の後悔は少なくなります。

働き方とは具体的に、

  • 正社員として働く
  • 非正規社員として働く
  • フリーランスや起業して働く

などの選択肢です。

「正社員は年齢がネックになりやすいが安定して働ける」「フリーランスは年齢がネックになりにくいがスキルが必要」などの特徴を押さえましょう。

最も条件に合う働き方を選ぶことで、転職後の後悔は減るでしょう。

準備③|良好な人脈を確保する

良好な人脈を確保することで転職時の選択肢が広がります。

独立行政法人労働研究・研修機構の調査によると、「60~64歳」の中途採用者のうち19.9%が縁故による採用となっています。

縁故による採用は「55~59歳」は16.5%、「65歳以上」が22.3%と年齢が上がるほど多くなる傾向にあります。

このことから、人脈があり、頼れる人が多いほど転職時に有利です。

定年退職前に付き合いのある取引先などを大切にし、人脈を確保するよう努めましょう。

準備④|スキルの棚卸をする

スキルの棚卸で60歳以降の転職活動が有利に働くでしょう。

なぜなら、企業が求めているスキルを持ち合わせていれば、60歳の年齢が転職のネックになりにくくなるからです。

これまでの経験を振り返り、身につけたスキルの棚卸をしましょう。

60歳からの転職では、経験やスキルが大きな武器となります。

準備⑤|就業相談所を利用する

就業相談所などの公的サービスを利用してみましょう。

公的機関の就業相談はハローワークだけではなく、お住いの自治体でも探してみることがおすすめです。

たとえば、名古屋市では「名古屋市高齢者就業支援センター」を設置しており、技能講習やセミナー情報の発信などを行っています。

このようなサポートを受けることで、希望に沿った転職先を見つけられるチャンスが増えるでしょう。

準備⑥|セミナーなどに参加する

転職セミナーへの参加もおすすめします。

転職セミナーはハローワークなどの公的機関や、転職支援を行っている民間企業が主催しています。

60歳以降のキャリアチェンジを行ううえで、心構えや業界情報などを仕入れるチャンスになるでしょう。

準備⑦|資格取得などの学習を続ける

資格の取得などにより、スキルや知識の習得を行いましょう。

なぜなら新しい仕事に就く場合は、これまでのキャリアによる経験だけではなく、新しい知識を身につける必要があるからです。

面接においても知識欲旺盛で、仕事に役立つスキルを積極的に習得する人材の方が採用につながりやすいです。

資格の取得でチャレンジ精神旺盛であることをアピールしましょう。

準備⑧|健康な身体作りを行う

健康な身体づくりを意識しましょう。

なぜなら60歳以降の健康面は、採用者が最も重視するポイントだからです。

「ウォーキングなどで身体づくり」や「食生活を改善」などにより健康のための取り組みを積極的に行いましょう。

準備⑨|老後資金を積み立てる

老後資金を積み立てましょう。

なぜなら老後資金がないと、転職に興味があってもリスクを恐れることで、積極的なチャレンジができなくなるからです。

結果として定年退職後にやりたい仕事があっても、安定した再雇用の道を選ばざるを得なくなる可能性があります。

老後資金をしっかりと蓄えて、自分のやりたい仕事にチャレンジできる土台を確保しましょう。

準備⑩|転職エージェントを利用する

最後に転職エージェントを利用しましょう。

なぜなら転職エージェントを利用しないと、適切なアドバイスが受けられず、適正年収の企業に就職できない可能性があるからです。

アドバイスを受けることで、自身のスキルに気が付けたり、希望に沿った企業を見つけ出せたりできるでしょう。

ただし60歳以上の場合は年齢要件がネックとなり、多くの転職エージェントではサポートが受けられなくなります。

そのためエイジレスのような、シニア層の転職サポートに強い転職エージェントを利用しましょう。

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まとめ|前向きな姿勢で60歳以上の転職成功につながる

本記事をまとめると、以下のとおりです。

  • 60歳からでも「人間関係のリセット」や「新たな仕事への挑戦」を求めて転職する人は多い
  • 「働きたい意欲が高い」「謙虚な姿勢で働くことができる」など前向きな60歳は転職に成功しやすい
  • 「就業相談所の利用」や「転職エージェントの利用」のように、60歳からの転職で後悔しないための対策が必要

ここまで解説したように、60歳からでも転職を行うことは可能です。

これまでの仕事を見直し、定年退職を機に新たな仕事にチャレンジする人は多くいます。

今回挙げた「後悔しないための準備」を参考にして、60歳からの転職に備えましょう。

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執筆者
オオムラ
地方公務員から、インフラ業界の社内SEに転職して3年目。会社の基幹システム・サーバー・ネットワークなど幅広いIT業務の構築・運用担当者であり、現在はDXにも力を入れている。趣味はSNS、ブログ運用、Webライティング。WebライティングはIT系記事を中心に執筆を行っている。0歳児の父として育児にも奮闘中。