CECの平均年収は614万円｜役職別の年収や転職難易度も解説

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株式会社CEC（シーイーシー）は、独立系システムインテグレーターで、人気のある企業です。

これから就職や転職を考えている人の中には「CECってどんな企業なの？」と思う人もいるでしょう。

CECは平均年収が614万円で、一般的な労働者の平均年収よりも高水準な企業です。

この記事では、CECの事業概要や口コミなどの内容を徹底検証しています。

この記事を読んで、CECでこれから働いていくかどうかの参考にしてください。

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本記事の要約

下記は本記事の要約になります

CECの年収は？

CECの年収は2017年の「606万円」から徐々に上昇し、2020年の「624万円」から一度下がっているものの2022年には「614万円」と再び上昇しています。

年度（年）	平均年収（万円）
2022	614
2021	612
2020	624
2019	617
2018	609
2017	606

CECの役職別年収は？

CECの役職別年収は、部長が最も高く「956万円」となっており、高収入となっています。

主任でも「526万円」と、役職がつくと、どの役職でも高収入が期待できるでしょう。

役職	年収
総合職	858
一般職	613
技術職	601
主任	526
係長	655
課長	865
部長	956

CECの新卒年収は？

新卒年収は、大学院卒と高専卒で多少前後するものの、それほど大きく差がありません。

大学院卒であれば、300万円を超える年収を手にすることができるでしょう。

卒業課程	月収（万円）	年収（万円）
大学院卒	23.5～26.1	282.0～313.2
大学卒	22.8～25.4	273.6～304.8
高専卒	22.1～24.7	265.2～296.4

CECの中途入社時の年収は？

CECの中途採用の求人募集を確認すると、月収のレンジが24万円～33万円超です。

募集職種によってレンジは異なりますが、新卒の場合と比較すると月単位で数万円～5万円程度上回るため、年収換算で50万円以上アップする可能性もあります。

高度なスキルが求められる募集内容で、自身の経験とスキルに十分マッチするものがあれば、応募してみるのもありでしょう。

CECの企業概要

株式会社CEC（シーイーシー）は、1968年に設立された独立系システムインテグレーターです。

神奈川県座間市に本店を置き、東京都渋谷区恵比寿南に本社を構えています。東京証券取引所プライム市場に上場しています。

おもに製造業向けにITサービスを提供しており、「生産」「設計・開発」「販売」サービスの三分野を軸に、製造業のビジネス全体を支援しています。

ここでは、CECの会社概要と事業概要に分けて解説します。

CECの会社概要

CECの会社概要は、以下一覧表のとおりです。

なお、執筆時点のものであるため掲載時点のものと異なる可能性がある点、ご了承ください。

社名	株式会社シーイーシー
英字名	Computer Engineering & Consulting Ltd.
代表者名	姫野 貴
資本金	65億8千6百万円
本社所在地	東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル
事業所	品川イノベーションセンター、名古屋、名古屋第二、大阪、福岡、富山、豊田、宮崎

CECの事業概要

ここでは、CECの事業概要をCECの決算報告書をもとに、以下の一覧表へまとめました。

主要事業(22年度(IRより引用))	売上高（千円）
デジタルインダストリー事業	16,834,025
サービスインテグレーション事業	31,372,181

デジタルインダストリー事業では、主力事業の中部サービスおよび西日本サービスのシステム開発の堅調の推移や、注力事業のスマホアプリ開発などが好調に推移しています。

生産・物流ソリューションでは、スマートファクトリー関連が前期並みに留まったものの、物流効率化ICTソリューションは好調に推移しました。

サービスインテグレーション事業では、主力事業のITCインフラ構築およびシステム開発が好調に推移する結果となっています。

注力事業のマイグレーションサービスでは、オンプレミスからクラウド移行の需要増加の影響で、堅調さを維持しています。

セキュリティーサービスにおいても仕入れ販売の減少により売上は前年並みですが、自社製品の大型案件の影響で利益面は好調に推移しました。

これらの結果から、CECの経営状況は好調であるといえるでしょう。

次に、CECの平均年収をみていきます。

CECの平均年収

CECの事業状況から、各事業が好調に推移しており、経営状況が好調であることがわかりました。

次に、CECの平均年収をみていきましょう。

ここでは、会社全体と役職ごとの年収から、CECの平均年収をみていきます。

CECの会社全体での平均年収

CECの有価証券報告書を参考に、平均年収を年度ごとにまとめた一覧が、以下の表になります。

年度（年）	平均年収（万円）
2022	614
2021	612
2020	624
2019	617
2018	609
2017	606

上記表から、2017年の平均年収である606万円から始まり、2020年まで順調に平均年収が上がっているのがわかります。

しかしながら、2021年に一度612万円まで下がり、2022年には614万円に上昇しています。

このことから、一度平均年収が下がったものの、以後も順調に平均年収が上がっていることがわかります。

また、国税庁の「令和４年分　民間給与実態統計調査」によると、一般的な労働者の平均年収が458万円であることから、CECの平均年収は非常に高い水準であることがわかるでしょう。

CECの役職とグレード別年収

CECは一般社員から主任・グループマネージャー・部長という役職体系で、口コミサイトの情報を基にすると、役職別の年収は以下のとおりです。

役職	年収
一般	300～500万円
主任	500～600万円
グループマネージャー	600～750万円
部長	750～1,000万円

CECは等級制度で、4級以下が一般職、5級以上が幹部職となり年俸制となります。

主任は4級にあたり、一般職のなかでも最上位にあたります。

幹部職になるまで新卒で最短10年との口コミもありましたが、通常は幹部職にあがるまで年収の上り幅はゆるやかとなる傾向にあるでしょう。

次に、CECの評価制度と昇格・賞与をみていきます。

CECの評価制度と昇格・賞与

CECの評価制度は、部長との評価面談が年に一度あり、そこで評価が行われます。

期初に設定する目標の達成度と、PM（プロジェクトマネージャー）や上司からの評価により、点数制でポイントが決まります。

上司からの評価は、社員を常駐組と社内組と分けたとき、顧客からも評価される常駐組のほうが評価されやすい傾向があるようです。

昇格は人事規定で基準が厳しく設定され、この基準のハードルが高いとの口コミも。

ただし、部署によっては管理職が少いので、その場合は若手が昇格しやすい環境になっているようです。

賞与は夏と冬に2回、月収の2ヶ月分が支給される仕組みになっています。

次に、CECの転職・新卒就職度の就職度をみていきます。

CECの転職・新卒就職難易度

CECの評価制度は年に1度の面談で評価が行われ、昇格の基準を満たしていないと昇格が難しいことがわかりました。

では、転職や新卒の就職難易度はどのようになっているのでしょうか。

まず、CECの新卒採用人数を求人サイトで確認すると、2022年度の採用人数が82人となりました。

また、2023年度のCECの従業員数は2,290名です。

総社員数100人に対して平均的な採用人数は新卒3名なので、CECの場合で換算すると新卒採用数69名が基準となります。

この数値と比較するとCECの実際の採用人数のほうが多いため、新卒採用の難易度は低いといえるでしょう。

また、中途採用比率は以下の数値が公表されています。

年度	新卒（人）	中途（人）	中途採用比率
2022	82	60	42.2%
2021	57	54	48.6%
2020	61	31	33.7%
2019	44	55	55.6%

中途採用比率は30%を基準にみるのが一般的です。2020年は標準レベルですが、直近は中途採用者数が増加傾向にあり、CECの転職難易度は低めといえます。

CECの転職難易度は上記の通りですが、あなたがCEC社だけでなく、類似企業や上流商流の企業にどれくらいの可能性で転職できるか気になりませんか？

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次に、CECの年収偏差値をみていきます。

CECの年収偏差値(競合比較)

続いて、CECの年収偏差値を確認していきましょう。

ここでは、日本人の平均年収と競合他社の平均年収を比較対象とし、独自ツールを用いてCECの年収偏差値を算出しました。

日本人の平均年収と競合他社は、以下の基準で選定しています。

• 「賃金構造基本統計調査」をベースとした日本成人の平均年収（男女・年齢問わない）
• 競合他社は事業セグメントの類似度が高い企業

上記の計算方法で、CECの年収偏差値を算出した結果、以下のようになりました。

• 国民全体：58.8
• 競合との比較：49.5

国民全体で算出した偏差値の結果が58.8となっており、一般的な労働者の平均年収と比較するとやや高めにの年収といえます。

一方、競合と比較した場合の偏差値が49.5となっており、競合他社と比較すると若干低めの平均年収にあたるかもしれません。

ただし2021年の実績で社員定着率は96.1％と高く、勤続年数も平均して15年以上（IR資料より）です。この数値から、長く働き続けやすい環境であることが推測でき、年数を重ねながら徐々に昇給する道をたどれば役職付きの高年収を実現できるでしょう。

次に、CECの新卒の年収をみていきます。

CECの新卒の年収

CECの年収偏差値は、国民全体としては高く、競合他社と比較すると低いことがわかりました。

では、新卒の年収はどのようになっているのでしょうか。

CECの新卒募集要項から各種年収を算出し、ほか手当や賞与を加味せずに12ヶ月勤務したとする年収を算出した結果が、以下の一覧表になります。

卒業課程	月収（万円）	年収（万円）
大学院卒	23.5～26.1	282.0～313.2
大学卒	22.8～25.4	273.6～304.8
高専卒	22.1～24.7	265.2～296.4

CECの新卒の年収には、上記の中に、住まいに応じた地域手当が含まれています（最大26,000円）。

また、上記とは別に、時間外勤務手当（1分ごとに支給）および通勤手当が別途支給されます。

試用期間が6ヶ月ありますが、上記の条件に変更はありません。

では、次に、卒業過程ごとの年収を見ていきましょう。

高専卒で「265.2～296.4万円」で、大学卒では「273.6～304.8万円」と10.0万円程度アップしています。

さらに、大学院卒では「282.0～313.2万円」と、さらに10万円程のアップです。

なお、厚生労働省の「令和４年賃金構造基本統計調査　結果の概況」によると、学部卒の平均年収は約229万円、大学院卒で約268万円です。

この数値からCECの新卒の年収は、一般的な新卒の年収と比べて、高水準であるといえるでしょう。

次に、CECの福利厚生をみていきます。

CECの福利厚生

CECの新卒の年収は、大学院卒で313万円ほどで、一般的な新卒の年収よりも高水準であることがわかりました。

ここでは、CECの新卒募集要項にある福利厚生の項目を参考に、以下の表に福利厚生の内容をまとめてみました。

なお、執筆時点の情報であるため掲載時点のものと異なる可能性があること、ご了承ください。

項目	詳細
社会保険	健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険
各種制度	従業員持株会、グループ共済、財形貯蓄、積立貯蓄、企業年金制度（確定拠出年金含む）、定期健康診断、人間ドック、レクリエーション補助金、クラブ活動補助金、育児休業、介護休業、育児・介護のための短時間勤務・フレックスタイム制度
クラブ活動支援	会社が認定したクラブ活動には会社が費用補助を行っています。フットサルやボーリングなど、さまざまなクラブが活動しているため、ぜひ社内人脈構築のために活用ください。
施設	借上社宅、独身寮
クラブ活動	フットサル、野球、テニス、スキー、華道　ほか
その他	プロ野球、Jリーグの観戦チケット（抽選）、グループ会社（宮崎太陽農園）のトマト社内販売（当社は川崎フロンターレの公式スポンサー）

社会保険は、各種保険がそろっており、充実しています。

借入社宅や独身寮があるため、遠方から上京してきた人でも、安心して努められるでしょう。

そのほか目を見張るのは、プロ野球やJリーグの観戦チケットが抽選でもらえることです。

野球やサッカーが趣味である人には、うれしい福利厚生なのではないでしょうか。

このように、仕事だけでなくプライベートも充実させられる福利厚生が、CECの魅力の一つであるといえるでしょう。

次に、CECの評判をみていきます。

CECの評判｜やばい？ホワイト？

CECの福利厚生には、仕事だけでなく、プライベートも充実させられるような項目が多いことがわかりました。

では、CECの評判はどのようになっているのでしょうか。

ここでは、各口コミサイトでのCECの評判を、以下の一覧表にまとめました。

企業名	ライトハウス	openwork	転職会議	indeed
CECの評判	3.1/5	3.2/5	3.2/5	3.0/5
SCSKの評判	3.4/5	3.5/5	3.7/5	3.4/5
インターネットイニシアティブの評判	3.6/5	3.5/5	3.5/5	3.6/5

CECの評判は、ほか競合サイトと比べて、若干低い結果となりました。

また、CECの口コミには「ホワイトなのにやばい」といった口コミがいくつかみつけられましたが、CECの会社状況からみるに決してそのようなことはありません。

CECは「離職率約5%未満」「月平均残業時間18.3時間」「有給取得率69.4%」など、働きやすさは業界トップクラスの企業です。

さらに、中期計画では「平均残業20時間未満」「有給取得100%」を掲げ、働きやすい会社をトップダウンで進めています。

資格取得の支援や勉強会の開催など、多方面からキャリアを形成する支援をしており、エンジニアの育成を真剣に考えている企業です。

このような理由から「ホワイトなのにやばい」ということは、決してないでしょう。

次に、CECの採用フローや面接対策をみていきます。

CECに転職するには？採用フローや面接対策

CECの中途採用者のフローは以下のとおりです。

• 書類選考　➡　一次面接（現場責任者）　➡　二次面接＋最終面接（事業責任者＋人事責任者）　

選考途中ではWeb適性検査があります。また、二次面接と最終面接は、日程調整の都合でそれぞれ別日に行われるケースもあるようです。

面接対策は、CECの求める人物像が参考になるでしょう。

• ITが好き、もしくは興味がある
• 好奇心と探求心に身を委ねられる
• 自ら進んで主体的に行動できる
• 相手を尊重し周囲の人々と協力し合える
• 環境の変化に柔軟に対応できる
• 最後まであきらめずやり遂げることができる

CECでの面接では、ITに関して興味・関心が強く、今日のIT社会においてどのような形で社会貢献していくのかをアピールすることがポイントでしょう。

また、CECでは採用選考へ進む前に、以下の目的でカジュアル面談を開催しています。

• 転職前後でのイメージのギャップをなくす
• 転職時の心配事を解消する

応募すべき求人で悩んでいる場合も、自身の希望と経歴に沿った求人を紹介してくれるので、CECへの転職を検討している人はカジュアル面談から臨むのがおすすめです。

採用に関して個人のスキルももちろんありますが、それだけではなく、面接や書類の書き方などテクニック的な部分も大きく影響します。

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まとめ｜CECの平均収入は614万円で、安定して長く働きやすい職場環境

今回は、CECの会社概要などをみて、以下のことがわかりました。

• CECの平均年収は614万円 
• CECの評価制度は部長との評価面談が年に一度ありそこで評価が行われる 
• CECの新卒採用の難易度は一般的な新卒採用の難易度と比べて低い 
• CECの新卒の年収は大学院卒で313万円ほどで一般的な新卒の年収よりも高水準である 
• 福利厚生ではプロ野球やJリーグの観戦チケットが抽選でもらえる 

CECの平均年収は614万円で、一般的な労働者の平均年収よりも高水準です。

評価制度は、部長との評価面談が年に一度あり、そのタイミングで評価が行われます。

新卒採用の難易度は、一般的な新卒採用の難易度と比べて低いため、就職しやすい企業であるといえるでしょう。

新卒の年収は大学院卒で313万円ほどで、一般的な新卒の年収よりも高水準です。

CECなどのIT企業への就職や転職は、自身だけで探すのは難しく、転職エージェントの活用がおすすめです。

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