メーカー系SIerはやめとけって本当?実態とメリデメから真相を洞察!

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メーカー系SIerに転職を考えているが、”やめとけ”というサジェストを見て躊躇してしまった、なんて人は多いのではないでしょうか。

ユーザー系や独立系などと比較してメーカー系はどんな点が優れていて、どんな点が要注意事項なのか知っておくことは非常に重要です。

本記事ではメーカー系SIerがどんな企業なのか、本当にやめておいたほうがいいのか徹底解説します。

今後に向けて1歩踏み出したい人、ぜひご参照ください。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • メーカー系SIerはじっくりと成長していきたい人にはおすすめの企業
  • 技術力が身につきづらい、出世が緩やか、親会社製品に縛られるなどデメリットも確かにある
  • 経営基盤が安定している、福利厚生が良い、語学力を身につけやすいメリットもある
  • IT業界ではさまざまな働き方が可能、自身の志向に沿った会社選びが人生を豊かにする

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【結論】メーカー系SIerは腰を据えてキャリアアップしたい人におすすめ

まず結論ですが、メーカー系SIerは”腰を据えて長期的にキャリアアップしていきたい人”にはうってつけの企業です。

物事に長い時間をかけて慣れていく大器晩成型の人や、同期や同僚としっかりコミュニケーションを取りながら切磋琢磨していきたい人には、非常におすすめの環境となっています。

もちろん裏を返せば”短期的なキャリアアップは難しい”のと同義であり、この考え方に合わない人は向いていないのでやめておくべきでしょう。

しかしそんな人でも、”大企業でキャリアを築くにはどうするべきか”という知見を得られるため、逆説的に”短期間でのキャリアアップ”に資する可能性は大いにあります。

企業のビジョンに共感できるならば、選択肢として取っておくのがおすすめです。

ではメーカー系SIerの詳細を知っていくために、まずはメーカー系SIerのイロハを確認していきましょう。

メーカー系SIerとは

まずSIerとは何か、メーカー系とは何かを体系立てて理解していきましょう。

注目すべきは以下のポイントです。

  • そもそもSIerとは
  • SIerには大きく3つの種類がある
  • メーカー系SIerの特徴

それぞれ確認していきます。

そもそもSIerとは

SIerとは” System Integrater”の略称で、システム開発の各工程の支援業務を請け負います。

システム開発を行いたい一般企業などに対して、システムの設計や開発、運用保守のサポートを行うのがおもな業務です。

企業数は2018年時点で約3,600社の数を誇り、売上高の合計も18兆円を超える1大産業となっています。

現代の企業ではシステムは必須のツールとなっており、言い換えればSIerはどんな業種・サービスでも仕事を獲得できる業界横断的な見込み販路を持っている企業です。

SIerは今後も拡大が期待される業容となっています。

SIerには大きく3つの種類がある

SIerはその企業の成り立ち方で大きく以下の3つに分類できます。

  • メーカー系
  • ユーザー系
  • 独立系

メーカー系

メーカー系SIerは”親会社がメーカーのSIer”のことです。

もともと親会社のシステム部など1部門であった企業が独立・分社化し、元のメーカーを親として持つようになった企業がメーカー系と言われます。

メーカー系は親会社もSI事業を行っている場合があり、その点が特徴的です。

ユーザー系

ユーザー系は”親会社が一般企業のSIer”を指します。

親会社のシステム部など1部門が独立・分社化した由来はメーカー系と同じですが、ユーザー系は親会社が一般企業なのが最大の相違点です。

ユーザー系の特徴は親会社と業務的なシナジーを創出しやすい点が挙げられます。

独立系

最後は独立系です。

メーカー系やユーザー系と異なり、SIerとして興された企業が独立系にあたります。

上記2つと対を成す概念として用いられる用語です。

独立系は製品やサービスに縛られずにSI事業を行えるのが最大の特徴となっています。

ほかにも親会社が外資系である外資系SIerもありますが、核となる分類は上記と認識しておくのがおすすめです。

メーカー系SIerの特徴

メーカー系SIerの特徴は”プライム(元請け)案件が多くなりやすい”点です。

機器を製造するメーカーが親会社なため、機器とサービスを掛け合わせたSIを提案しやすいのが背景にあります。

たとえば親会社がホストコンピュータなどのサーバーを製造しているとしましょう。

その場合、クライアントに対して”深い製品知識を持つエンジニアをアサインするので、入れ替えから現行システムの正常稼働確まで担当させてもらえないか”などの営業が可能です。

クライアント側もそのサーバーを導入するなら、他者を介するよりもメーカーが紹介するエンジニアの方が信頼がおけるのは間違いないでしょう。

機器とITサービスのシナジーが大きくなるのがメーカー系SIerの特徴です。

以上、メーカー系SIerを理解する助けとなるポイントを3つ解説しました。

続いてメーカー系SIerの業務内容を見ていきましょう。

メーカー系SIerのおもな業務内容

メーカー系SIerのエンジニアのおもな業務内容を確認してみましょう。

  • 親会社と協働してクライアントシステムの要件定義や設計を行う
  • インフラやネットワーク構築など現物を用いたプロジェクトもリードする
  • 実装や検証では協力会社の管理を行いながら、成果物のレビューを行う
  • 大規模プロジェクトでは移行作業のための土日出勤、リリース後の深夜対応もザラ
  • 機器やシステムの稼働状況を観測するなど、本番稼働後もクライアントワークは続く

メーカー系SIerの特徴は、やはり親会社であるメーカーとの協働と、親会社の機器を用いたプロジェクトを推進する2点でしょう。

親会社の機器を使うのが特徴的で、自社製品の知識を深める勉強会もよく行われます。

また、他社と比較しての優位点を押さえるために他社製品の理解も欠かせません。

機器やサービスを深く理解し、それに基づいた対応案や提案を実施する必要があるのはメーカー系SIerならではの特徴です。

続いてはメーカー系SIerがなぜやめとけと評されるのか、原因に迫っていきましょう。

メーカー系SIerが「やめとけ」と言われる4つの理由(デメリット)

メーカー系のSIerで働くデメリットにはどんなものがあるのか、具体例を見ていきましょう

  • 上流工程ばかりで技術力が身につきにくい
  • 選択できるソリューションに制限がある
  • 大手企業の組織構造で出世や昇給に時間がかかる
  • 地方出張や転勤、海外駐在の可能性あり

順番にみていきましょう。

上流工程ばかりで技術力が身につきにくい

デメリットの1つ目は技術力が身につきにくい点です。

メリットの裏返しになりますが、上流工程の割合が高まることは実装や検証など、設計以降の割合が低くなることを意味します。

そのため、

「設計はできるが、いざ開発ベンダーから上がってきた成果物のレビューもできない、コーディングなんてもってのほか」

そんな人材が生まれやすいです。

開発力をつけたい人にはあまり向いていないかもしれません。

選択できるソリューションに制限がある

メーカー系SIerのくびきとして、親会社以外の機器やサービスの利用が難しいことが挙げられます。

たとえば富士通エフサスであればホストコンピュータでIBM社製品の提案はできないでしょうし、AWSではなくFujitsu Could Serviceを選択せざるを得ない場面もあるでしょう。

クライアントにとって本当に最適なソリューションがAWS選択であるにもかかわらず、親会社の製品しか選択できないことにもどかしさを感じることもあると思われます。

数ある選択肢から自由に提案したい、そんな人にとってメーカー系SIerは窮屈に感じることもあるでしょう。

大手企業の組織構造で出世や昇給に時間がかかる

最後のデメリットは昇進や昇給に時間がかかってしまう点です。

大手企業であるがゆえに依然として年功序列の考えが根強く残っています。

社員数も多いため、出世させようにもほかの部署との公平性の兼ね合いから見送られることもよくあることです。

自分よりも能力が劣っている人が年次だけで優先され、役がつくまで年収のジャンプアップも見込めない点は、人によっては大きなデメリットとなるでしょう。

若くして評価され出世したい人はメーカー系SIerは避けるべきかもしれません。

地方出張や転勤、海外駐在の可能性あり

メーカー系SIerの場合、都心部以外の場所に行かなければいけないケースが発生します。

メーカーは日本全国に営業所を構えており、海外営業所を持つ企業も多いです。

そのため現地に行って対応する必要があるプロジェクトにあたった場合、ことあるごとに出張したり、場合によっては海外に数カ月駐在する可能性もあるでしょう。

そのためたとえば都内に家を買ったばかりの人や、英語を仕事で使うことにアレルギーのある人は、もっとドメスティックな企業を選ぶのがよいかもしれません。

転勤や英語利用の機会が出てきてしまうのも、メーカー系SIerならではのデメリットです。

以上、メーカー系SIerのデメリットを4つ紹介しました。

悪いことばかり言っていてもよくないので、続いてはメリットも確認していきましょう。

メーカー系SIerの良い面も見てみよう|4つのメリット

では逆にメーカー系のSIerで働くメリットにはどんなものがあるのか、こちらも詳しく解説します。

  • 経営が安定しており顧客へのブランド力がある
  • 元請けとして上流工程に携われることが多い
  • 福利厚生が充実している
  • 業務で外国語を利用できるチャンスがある

順番に確認していきましょう。

経営が安定しており顧客へのブランド力がある

メーカー系SIerは親会社が大企業の場合が多く、経営基盤が盤石な企業が多数です。

また親会社名を社名に冠していることもあり、対外的なブランド力が高く、顧客からの安心感を得やすい側面があります。

大企業といえど安泰ではない、そんな諫言もささやかれて久しいですが、とはいえ中小零細企業よりもつぶれにくいことは間違いないでしょう。

安定しており、かつ顧客からの信用も得やすい環境でキャリアを形成できるのはメーカー系SIerの大きなメリットです。

元請けとして上流工程に携われることが多い

メーカー系SIerはその資本金の多さから、元請け案件の受注率が高いことで知られています。

元請け案件の場合、クライアントに近い立ち位置で要件定義や基本設計など開発工程の上流を担当する場合が多いです。

そのためクライアント折衝での要件抽出、ハイレベルな観点での設計など、よりビジネスに接した開発工程を経験できます。

この経験はITコンサルティング業務と親和性が高いため、そういったキャリアパスを見越している人にとっては非常に有効な武器となるでしょう。

福利厚生が充実している

メーカー系SIerは福利厚生も充実しています。

親会社が大規模かつ上場しているケースも多いため、福利厚生制度が親会社に準拠する形で良質に整備されていることがほとんどです。

富士通と富士通エフサスを例にとれば、家賃補助や財形貯蓄などベーシックなものから、カフェテリアプランや事業所内保育所の設置など手厚い構成となっています。

福利厚生が充実していると腰を据えて働くことができるため、こういった安心感を持てるのもメーカー系SIerならではのポイントです。

業務で外国語を利用できるチャンスがある

最後4つ目は業務で英語や中国語などの外国語を用いる機会がある点です。

オフショア開発などで海外ベンダーに開発を依頼しているパターンもあれば、そもそも会社として外国人を採用している企業もかなり増えてきています。

今後こういったグローバル化は大企業を含めて進んでいくことが予想される以上、語学力を磨いて損はしないでしょう。

同時通訳技術も発展してきていますが、ビジネスの場でいつでも手軽に使うにはまだまだかかる見込みです。

外国語スキルは転職市場での価値向上にも直結するため、外国語を用いて仕事をしていた実績を得られるのはメーカー系SIerならではのポイントとなります。

以上、メーカー系SIerのメリットを4つ紹介しました。

デメリットの裏返しとなるポイントも多く、ここは自身の志向やキャリアパスと相談するのがおすすめです。

次はどんな人がメーカー系SIerに向いているのか、その特徴に迫っていきましょう。

メーカー系SIerに向いている人・向いていない人の特徴

メーカー系SIerに向いている人と向いていない人、それぞれどんな特徴があるか、メリデメを踏まえて2点ずつ解説します。

  • 【向いている】大企業志向・安定志向が強い人
  • 【向いている】大規模なプロジェクトをリードしたい人
  • 【向いていない】若くして急成長したい人
  • 【向いていない】スピーディに仕事を進めたい人

順番にみていきましょう。

【向いている】大企業志向・安定志向が強い人

大企業志向・安定志向を好む人はメーカー系SIerに向いています。

メーカー系SIerは大企業のDNAを色濃く受け継いでおり、いわゆる年功序列や終身雇用的な文化が根強いです。

親会社からの仕事が途切れる可能性も低いため、安定した環境で仕事をしたい人には最適でしょう。

基本給も新卒からそこそこの設定となっており、日本の平均年収と比較して低くなることはまずありません。

また年次で昇給していき、一定の年齢になったらよほどのことがない限り管理職などに出世も可能です。

昔ながらの企業の制度になじみやシンパシーを覚える人はメーカー系SIer向きの人材かもしれません。

【向いている】大規模なプロジェクトをリードしたい人

大規模プロジェクトをリードする経験をしたい人はメーカー系SIerを積極的に検討すべきです。

メーカー系SIerは親会社が日本や海外など各営業所・クライアントを持っている場合が多く、そこに対してのSIを行っていくプロジェクトが相応にあります。

また情報通信の世界では、日本や海外それぞれの当局が設ける規制も多くあり、更新頻度も高いです。

こういったケースでは社内の他部署はもちろん、海外現地法人のシステム担当やクライアントとも協業する必要があり、プロジェクト規模も大きくなります。

メーカー系SIer社員であればこういった環境に若年時から関与でき、監督者付きながらプロジェクトのリードも経験できる可能性が高いです。

この環境を楽しめそうな人はメーカー系SIerに向いています。

【向いていない】若くして急成長したい人

若くして急成長したい人は、あまりメーカー系SIerに向いていないでしょう。

若年時からいろいろな経験を積めるのは間違いありませんが、監督者付きかつ裁量や決裁権が大きいわけではありません。

若くして成長したい場合、その根源に据えるべきは何事もやり抜ける決意と強い責任感です。

メーカー系SIerでは周囲のお膳立てや意思決定フロー、責任の分担が明確になっており、いわばある種の”ぬるま湯”のようになっています。

裁量も持てず責任も自分で負わない環境では、なかなか仕事を自分事として捉えられず、成長のチャンスへのコミットメント度合いが下がる可能性が高いでしょう。

急激な成長を望む人にとって、メーカー系SIerは刺激の少ない環境に感じられるかもしれません。

【向いていない】スピーディに仕事を進めたい人

仕事をスピーディに遂行したい、決定したいにとってメーカー系SIerは不向きです。

大企業の性質を持っているため、なにか物事1つを決めるときも多くの部署が関与する承認フローが存在します。

稟議をとおすときも自部署の役職者はもちろん、システム企画や経営企画、デジタル企画や予算管理部門などの承認が必要となる場合が多いでしょう。

自身で決裁権を持って物事を進められるのは非常に狭い範囲となります。

こういったステップを経ないと自分が思うことができないことに歯がゆさを感じる場合、メーカー系SIerは避けるべき会社です。

メーカー系SIerに向いている人、向いていない人の特徴を2つずつ解説しました。

続いてはメーカー系SIerを選ぶ際に注目すべきポイントを紹介します。

失敗しないメーカー系SIerの選び方|3つのポイント

具体的にメーカー系SIerを選ぶときは、以下のポイントを意識するのがおすすめです。

  • メーカー系SIerに向いているかを自己分析する
  • 興味のある業界や分野に実績のある企業を選ぶ
  • グローバル適性があるか

順番に解説します。

メーカー系SIerに向いているかを自己分析する

まずは自身の志向を確認し、メーカー系SIerと適合するか確認するステップです。

上で述べたような企業の特性や想定されるデメリットをチェックしましょう。

今後のキャリアパスとして急成長をしたいならば向いていないかもしれず、逆に手厚い福利厚生を欲しているなら親和性があるかもしれません。

条件面や現状だけでなく、自身の熱意や将来性も評価軸に加えて自身とメーカー系SIerのマッチング度合いを確かめる、これがファーストステップです。

興味のある業界や分野に実績のある企業を選ぶ

メーカー系SIerに向いていることが分かったら次は企業の選定です。

自己分析した結果、自身はこれをやりたい、こんなキャリアパスを歩みたい理想像が見えてきます。

たとえば重工業関連のSI事業に携わりたいのであれば、原発関連事業を手掛ける日立製作所が有力候補となる、そんなイメージです。

自身が望む領域と接するチャンスのある会社を選ぶのは、キャリアパスを有意義なものにする必須条件となります。

グローバル適性があるか

最後は”グローバル”観点です。

昨今は国境を意識しない事業が増加しており、メーカーやITはその急先鋒です。

両者を掛け合わせたメーカー系SIerを望むうえで、自身とグローバル化の観点で共通項があるかを確かめるのは非常に重要なステップとなります。

キャリア的な視点もあれば家族やパートナーなどプライベートな観点もあるでしょう。

そういった総合的な視点で見たとき、メーカー系SIerが望む人材像と自身がズレていると不幸になります。

企業の人事制度の拒否権がどれくらいあるかなど、そういった面を押さえておくのがよいでしょう。

以上、メーカー系SIerを選ぶ際の観点を3つ例示しました。

続いてはメーカー系SIerのランキングに少し触れてみましょう。

メーカー系SIerの売上高・平均年収ランキング

ではメーカー系SIerの主要な数字から見えるランキングを軽く紹介します。

ポイントは以下の2点です。

  • 売上高トップ5
  • 平均年収トップ5

売上高トップ5

ランキング企業名直近年間売上高(億円
1位日本電気株式会社33,130
2位富士通株式会社31,765
3位株式会社日立製作所23,890
4位パナソニックコネクト株式会社11,257
5位日本アイ・ビー・エム株式会社4,686

2022年度の売上高トップは日本電気(NEC)でした。

NECと富士通の2社が3兆円を越える売上高を誇っており、直近では海外事業の成長が数千億の単位で伸びているのは注目ポイントでしょう。

日本のものづくりやサービスもまだまだ世界に通用する、そんな底力を感じられる順位となっています。

平均年収トップ5

ランキング企業名平均年間給与(円
1位株式会社日立製作所9,159,908
2位日本アイ・ビー・エム株式会社9,120,000
3位パナソニックコネクト株式会社9,087,894
4位富士通株式会社8,789,575
5位都築電気株式会社8,650,000

平均年収では上記のとおり、日立製作所がトップとなりました。

注目すべきは5位の都築電機でしょう。

売上高は1,200億円ほどと他の企業と比較すると抑えめにもかかわらず、上位企業たちに比肩する年収を獲得できるのは魅力的なポイントとなっています。

自分の力でこの会社の知名度を上げたい、そんな人におすすめかもしれません。

以上、2つの観点から見るメーカー系SIerのランキングでした。

以下の記事では上記以外の観点でもランキング評価をしているので、興味のある人はぜひ見てみてください。

続いてSIer以外の働き方にも触れておきましょう。

IT業界にはSIer以外の選択肢もある|代表的な3つの企業・働き方

メーカー系SIerの詳細を掘り下げてきましたが、ちょっと自分には合わないかも、そんな風に感じた方もいるのではないでしょうか。

実はIT業界ではメーカー系SIer以外にもいろいろな働き方があるので、ここでは以下の3つのポイントを紹介しましょう。

  • 独立系SIer
  • 自社製品開発企業
  • フリーランスエンジニア

独立系SIer

まずは独立系SIerです。

SIerの分類3つ目でも書いた独立系ですが、メーカー系やユーザー系とは一線を画す存在となっています。

独立系は字のとおり親会社を持たないSIerとして興された企業であり、その背景から事業の独自性や自由度が高い点が特徴です。

独立系の大手に大塚商会がありますが、大塚商会はSI事業以外にも自社ECサービスとして”たのめーる”を展開しています。

メーカー系SIerでECサイトを展開している企業はあまり例がなく、こういった独自の事業展開を実施できるのは独立系ならではの魅力です。

ほかにも独立系SIerはその会社独自の強みを持っていることが多いため、スペシャリストとしてのキャリアパスを形成したい場合は独立系SIerを検討してみるのがよいでしょう。

自社製品開発企業

続いては自社製品を開発している企業です。

近年ではSaaSの流行により存在感を増している企業群ですが、代表的な例として会計ソフトを展開するfreee、経費や家計簿管理のマネーフォワード、名刺管理のsansanなどが挙げられます。

これら企業は独自の製品を開発してそれをパッケージとして販売し利益を上げているのが特徴です。

ウリであるソフトウェアサービスを持っている場合、たとえば自社製品の開発に携われば売上に貢献する意識を持てたり、製品や会社への帰属意識を持ちやすくなったります。

これらは近年台頭してきたテックベンチャー企業なため、エンジニアの給料も高額になりやすい点も魅力です。

自分でものづくりをし、それで売上を計上している意識を持ちたいエンジニアにとって有力な検討候補となるでしょう。

フリーランスエンジニア

最後はフリーランスエンジニアです。

会社員の形式からいっそ解放され、自分の身ひとつで生計を立てるのがフリーランスエンジニアの働き方になります。

遅々として進まない大企業的な仕事に嫌気が差した人、自分で仕事を獲得して達成感を得たい人はフリーランスを検討してみるのがよいでしょう。

サラリーマンのように会社からの庇護下からははずれますが、その分働き方や時間配分などの自由度は格段に上昇します。

自身のキャリアパスや志向、ライフイベントなどを鑑みて、いっそ雇われの身から抜け出すのも大いにアリな選択肢です。

以上、メーカー系SIer以外の働き方を3つ紹介しました。

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CTACTA

まとめ | メーカー系SIerは向き不向きがある、自身の志向と要相談

この記事をとおして、以下のことがわかりました。

  • メーカー系SIerはじっくりと成長していきたい人にはおすすめの企業
  • 技術力が身につきづらい、出世が緩やか、親会社製品に縛られるなどデメリットも確かにある
  • 経営基盤が安定している、福利厚生が良い、語学力を身につけやすいメリットもある
  • IT業界ではさまざまな働き方が可能、自身の志向に沿った会社選びが人生を豊かにする

メーカー系SIerは一概に”やめとけ”と言われる企業ではないことが十分伝わったことでしょう。

どんな企業も一長一短があるように、メーカー系にもメリットやデメリットの双方があります。

メーカー系SIerに向いているかどうか、この観点で自身と対話しながらキャリアを考えるのがおすすめです。

いくら悩んでも踏み出せない、答えが出ないときは、ぜひエイジレスをご活用ください。

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執筆者
shin_zo
大手銀行システム会社で9年のシステムエンジニア歴を経てITコンサルタントへ。2023年3月よりライター業をスタート。金融市場商品、特に外国為替予約(FX)とリーブオーダーに強み。IT領域では要件定義からリリース・保守まで各工程を一貫して経験。金融やITの記事を得意とし、株やETF、投資信託などの資産形成方法も楽しく勉強中。特技はドラム、趣味は愛猫と遊ぶこと。