Java Goldと応用情報技術者試験|どちらが転職に役立つか徹底考察
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おいとま
ITエンジニアのキャリアを考える上で、「Oracle Java Gold」か「応用情報技術者試験」資格のどちらを取れば転職に役立つか気になるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、Javaエンジニアとして活躍したい人は「Oracle Java Gold」、 リーダー職も含めた総合ITエンジニアとして活躍したい人は「応用情報技術者試験」をおすすめします。
本記事では、現役ITエンジニアの視点から詳しく解説します。
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- 【この記事を読んでわかること】
- Oracle Java Goldと応用情報技術者試験、それぞれに向いている人のタイプ
- Oracle Java Gold資格の概要と学習戦略
- 応用情報技術者試験の概要と学習戦略
- Oracle Java Goldを取得するメリット
- 応用情報技術者試験を取得するメリット
Oracle Java Goldと応用情報技術者試験どちらが向いているかタイプ別に解説
Oracle Java Goldと応用情報処理技術者試験は、試験内容や目指すべきキャリアによって取得するべきタイプが異なります。二つともレベルが高い試験となりますので、目標に最適な資格取得をおすすめします。
ここでは、それぞれどんな人に向いているのかを詳しく解説します。
Oracle Java Goldに向いている人
Oracle Java Goldは、Java言語の高度な知識や技術を証明する資格です。
向いている人は、実務でJava言語を扱う開発エンジニアです。理由は資格を持っていることで、Javaに関する深い知識や技術力があることを証明できるからです。
大手IT企業の面接では、Oracle Java Goldを持つことで技術力が高いと評価され、給与が上がる傾向があります。実際の開発現場で即戦力として活躍できると期待されます。
仕事内容も、顧客からヒアリングを行ったり、プログラマーに依頼するための設計等の上位レイヤーを任されますでしょう。
Java開発を行う人であれば、実践的なスキルを身につけられる資格となります。
しかし、Javaに特化したいと考えていない人や広範囲のIT知識を身につけたい人は、応用情報試験が向いています。
次に応用情報技術者試験について、解説していきます。
応用情報技術者試験に向いている人
応用情報技術者試験は、ITの基本知識を超えて、実務でのシステム開発や運用、そしてマネジメントに関する総合的な知識や技術を問う試験です。
向いている人は、開発エンジニア・システムエンジニア・プロジェクトリーダーなどの、広いIT知識を必要とする人です。
理由は、この資格が総合的なIT知識の証明となるからです。具体的には、大手IT企業や多くの中小企業で、応用情報技術者の資格を持つことが、システム設計や要件定義などの高度な業務を行う際に役立ちます。
最終的には、自分のキャリアの方向性や目標に応じて、どちらの資格を取得するかを決めることが大切です。
総合的なITエンジニアとしてのキャリアを築きたいと考えるなら、応用情報技術者試験の取得を検討することをおすすめします。
次に、それぞれの資格試験の概要を詳しく解説します。今の自分に前提の知識があるのかも合わせて確認しましょう。
Oracle Java Goldと応用情報技術者試験の概要
Oracle Java Goldと応用情報処理技術者試験どちらを取得するべきか決まった人は、試験の概要を理解しましょう。必要な知識やスキルについて詳しく解説します。
Oracle Java Goldとは
Oracle Java Goldは、プログラミング言語であるJavaの技術を証明する資格です。
Javaの開発元であるOracle社が運営する公式のJava資格で、正式名称は「Oracle認定JavaプログラマGold」といいます。名前の「SE」の後ろに続く数字はJavaのバージョンを指し、例えば「SE 11」はJava 11に関連する内容が問われます。
Java言語をおもに扱う開発エンジニアの場合、資格を持つことでJavaに対する深い知識や技術力をアピール可能です。新しい技術やフレームワークが出てくるIT業界で、最新のバージョンの資格を取得することは、スキルのアップデートを証明するために重要なうえ、大きな武器にもなります。
Oracle Java Goldの必要知識と取得条件
Oracle Java Goldは、中上級者向けの資格です。実際に取得を推奨されるのは、Javaの実務経験が3年以上のプログラマーです。これは、試験の内容が非常に高度であるため、相応の経験と知識が必要とされるからです。
Oracle Java Goldの一つ手前のステップとして「Oracle Java Silver」という資格が存在します。Oracle Java Goldを取得するにはSilverの取得が前提条件となります。
Oracle Java Goldの難易度
Oracle Java Goldの合格ラインは60%前後とされており、具体的な合格率は公表されていません。しかし、難易度の高さから、資格を持っていると就活や転職の際に大きく有利になります。
すでにJavaの開発経験がある人にとっては、Oracle Java Goldを取得することでスキルを証明するとともに、即戦力としての価値を高めることができます。また、Oracle Java Goldには有効期限が存在しないため、一度取得すれば永続有効です。
しかし、Javaのバージョンがアップするごとに資格の内容も更新されていくので、最新の情報を常にキャッチアップすることが求められます。
これまでOracle Java Goldを解説しましたが、次に応用情報技術者試験の概要を解説します。
応用情報技術者試験とは
応用情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が主催し、経済産業省が認定する情報処理技術者試験です。略称としてはAP(Applied Information Technology Engineer Examination)とも呼ばれます。
基本情報技術者試験の上級レベルとして位置づけられ、システムエンジニアとして必要な幅広い知識を問うものです。特に、プログラマーからシステムエンジニアやプロジェクトリーダーなどの上位職種への昇進を目指す人に最適です。
基本情報技術者試験が新社会人や学生をターゲットにしているのに対し、応用情報技術者試験は経験を積んだシステムエンジニアやプログラマーを対象としています。
そのため、応用情報技術者試験の資格をもっていることで、転職市場でも優位に立つことができます。
応用情報技術者試験の必要知識と取得条件
資格を取得するための条件として、特定の学歴や職歴は必要ありません。しかし、基本情報技術者試験の合格がある程度の前提となっています。
基本情報技術者試験に合格したのち、更なるスキルアップやキャリアアップを求めるITエンジニアが挑戦することが多いのです。
試験では、システムの設計や運用、マネジメントなどの広範な知識が必要とされます。試験の内容は、プログラミングからネットワーク・データベース・セキュリティまで多岐にわたります。
応用情報技術者試験の難易度
応用情報技術者試験は、情報処理関連の試験の中で「レベル3」と位置づけられる高度な資格試験です。これは、情報処理の入門レベルである「レベル1」のITパスポート試験や、技術者の必須技能を問う「レベル2」の基本情報技術者試験よりも上位の試験として設定されています。
システムエンジニアやプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーといったリーダー職を目指す人に求められる、総合的なIT知識や技術を問う内容となっているためです。
この試験を通じて、高度なITスキルと知識を持つエンジニアとしての実力を証明できます。
次にOracle Java Goldの試験について深掘りし、取得するための学習戦略を現役ITエンジニア視点で解説します。
Oracle Java Goldの試験範囲と学習戦略
Javaエンジニアとしてのキャリアを目指す人におすすめの資格、「Oracle Java Gold」について詳しく解説します。
受験する前に、試験範囲や合格基準、受験方法を理解しましょう。また、現役ITエンジニアからおすすめの学習方法も紹介します。
試験範囲
Oracle Java Gold試験は、Javaの基礎から高度な内容まで幅広くカバーしております。以下に試験ガイドから抜粋した内容を記載します。
- Javaの基礎
- 例外処理とアサーション
- Javaのインタフェース
- 汎用とコレクション
- 関数型インタフェースとラムダ式
- JavaストリームAPI
- 組込み関数型インタフェース
- ストリームに対するラムダ演算
- モジュール型アプリケーションに移行する
- モジュール型アプリケーションにおけるサービス
- 並列処理
- 並列ストリーム
- I/O(基本およびNIO2)
- Java SEアプリケーションにおけるセキュア・コーディング
- JDBCによるデータベース・アプリケーション
- ローカライズ
- アノテーション
上記の項目を見てまったくわからない人は、Oracle Java Goldの受験はおすすめしません。前段階のJava Silverを復習してから受験しましょう。
Oracle Java Goldは難易度が最も高く、試験を通じてJavaの実務応用能力を評価されるため、転職活動でのアピールポイントとしても非常に有効です。
合格基準
Oracle Java Goldの合格基準は、全80問中50問の正答、つまり正答率63%以上です。厳しいと感じますが、紹介する学習方法を行えば十分に合格可能な基準です。
試験日と受験方法
受験はピアソンVUE社のテストセンターで行います。ピアソンVUE社のテストセンターは、各都道府県に専用の施設があり、設置されたPCから受験を行います。
テストセンターの場所はこちらを参照してください。
受験したい日時を自分で選ぶことができ、Oracle認定システムの試験申し込みページからチケットを購入することで受験できます。
ただし、受験料は37,730 円(税込)と高額です。
また、注意点としては下記がありますので、前もって意識しておきましょう。
- チケットの有効期限は6か月となっている
- 受験を希望するテストセンターによっては予約可能な時間帯が決まっている
試験形式
試験時間は180分、問題数は80問の選択式となっております。試験当日は身分証明書を2つ持参することが求められるので、忘れずに準備しましょう。
学習方法
Oracle Java Goldの学習には、インターネットやスクール利用ではなく、市販で販売されている参考書がおすすめです。下記の2種類を活用します。
- 試験範囲を理解するための教科書
- 試験問題になるための問題集
教科書でおすすめの書籍は「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11」です。初心者にも分かりやすく解説されているため人気と実績があります。
おいとま
試験問題集の対策でおすすめの書籍は「徹底攻略Java SE 11 Gold問題集」です。黒本と呼ばれるシリーズもので安定した人気があります。
おいとま
教科書で理解して、問題を解くことを繰り返すことが効果的な勉強方法です。
次に、応用情報技術者試験の試験範囲や学習方法を見ていきます。
応用情報技術者試験の試験範囲と学習戦略
総合的なITエンジニアとしてのキャリアを目指す人におすすめの資格、「応用情報技術者試験」について詳しく解説します。
こちらも、受験前に試験範囲や合格基準、受験方法を理解しましょう。また、おすすめの学習方法も紹介するので参考にしてみてください。
試験範囲
応用情報技術者試験は、テクノロジ(技術)系、マネジメント(管理)系、ストラテジ(経営戦略や法務など)系の3分野からなり、出題範囲が幅広いです。
- 基礎理論
- コンピュータシステム
- 技術要素
- 開発技術
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム戦略
- 経営戦略
- 企業と法務
基礎理論・コンピュータシステム・技術要素・開発技術など、多岐にわたりますので、計画的に学習しないと合格するのは難しいでしょう。
合格基準
応用技術者試験の試験は、午前と午後の2つに分けられます。合格基準はそれぞれ100点満点の60点以上です。
最新の令和5年度春期の合格率は27.2%となっており、難易度が高いです。そのため、しっかりとした対策が必要ですが、その分取得価値は高いです。
試験日と受験方法
年に2回、春と秋に試験が実施されます。ペーパー方式の試験となっており、指定された日時に試験会場で受けます。
受験料は7,500 円(税込)とJava Goldに比べて安価です。
試験形式
試験は、午前と午後の2部構成となっております。午前は80問の四肢択一の多肢選択式、午後は11問出題のうち5問を選んで回答する形式となっています。試験時間は、午前、午後ともに150分です。
学習方法
応用情報技術者試験の対策は、Java Gold同様に専門の参考書を使用するのが一般的です。実務経験を活かしつつ、過去問や模擬試験を繰り返し解いて、試験範囲内の知識をしっかりと身につけることが大切です。
- 試験範囲を理解するための教科書
- 試験問題になるための問題集
教科書でおすすめの書籍は「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」です。人気シリーズで図解が多く分かりやすく解説されているベストセラーの本です。
おいとま
試験問題集の対策は、インターネットで無料で学習できる「応用情報技術者試験ドットコム」がおすすめです。過去問題を全て扱っており、苦手分野に絞ることもでき、スキマ時間に学ぶことができます。
最後にOracle Java Gold、応用情報技術者試験それぞれを取得することによるメリットを解説します。
Oracle Java Goldを取得するメリット
Java Goldは、Java言語のプロフェッショナルとしての実力を示す資格として、IT業界で高い評価を受けています。とくにJavaを使用した開発業務に従事するエンジニアの方には、社内評価や転職を有利に進めるうえで効果的です。
Java Goldを取得することのメリットは2つあります。
- 需要があるJavaエンジニアのプロフェッショナルと認められる
- 資格報酬や資格手当がもらえる
それぞれ順番に解説します。
需要があるJavaエンジニアのプロフェッショナルと認められる
Oracle Java Goldは国家資格ではありませんが、Java開発の専門家としての実力を証明する資格です。
TIOBEが2023年10月に発表した人気プログラミング言語ランキングによると、Javaは4位となっております。長期にわたるランキングを見ても常に上位にある人気の言語です。
プログラミング言語 | 2023 | 2018 | 2013 | 2008 | 2003 |
Java | 4 | 1 | 2 | 1 | 1 |
実際、弊社のフリーランス向け「エイジレスフリーランス」では、100件を超える案件を取り扱っています。
さらに2023年9月にOracle最大のイベント「Oracle CloudWorld」でJava “21”のリリースが発表されました。”21″の数字はJavaのバージョンを指しており、機能の改善やアップデートを常に繰り返しています。
このことから多くの企業がJavaエンジニアを求め、Oracle社も利用者の期待に応えるように進化し続けていることが分かります。
Javaエンジニアのプロフェッショナルになることで、仕事がなくなることは少なくなるでしょう。
Javaエンジニアの年収についてもっと詳しく知りたい人は、こちらを参照ください。
【Javaエンジニア完全ガイド】 年収、スキル、キャリアパス、転職成功の秘訣を解説!
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おいとま
報酬や資格手当がもらえる
多くの企業では、Oracle Java Goldの資格を保有するエンジニアに対し、資格手当や報酬が上乗せされることがあります。また、資格を持つことで社内の評価や信頼が増し、より高度なプロジェクトへのアサインやキャリアアップの機会が増えます。
Oracle Java Goldの取得は、Javaを実務で扱うエンジニアにとって、スキルアップやキャリア形成の大きなステップとなることでしょう。転職を考えている方、とくにJava開発に携わる方は、この資格の取得を検討する価値があります。
次に応用情報処理技術者試験について見ていきましょう。
応用情報技術者試験を取得するメリット
システムエンジニア、さらにはプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーといったリーダー職を目指す方には、応用情報試験の取得がおすすめです。なぜなら、以下のようなメリットがあり、転職活動や社内での昇給などで有利に働くからです。
- 国家資格であるため認知度が高く、信用性が上がる
- 幅広いITスキルが身につく
それぞれについて、詳しく解説していきます。
国家資格であるため認知度が高く、信用性が上がる
応用情報技術者試験は国家資格であり、一般的に多くの人が持っている基本情報技術者試験よりも上位の階層に位置します。そのため、企業にとっては、受験者が学習意欲の高さや業務に対する理解が深いと評価される可能性が高まります。
弊社の別記事においても、スキルアップでおすすめする資格ランキングで1位としています。
システムエンジニアのスキルアップにおすすめの資格10選
資格取得はシステムエンジニアのキャリアアップに有効です。しかし、たくさんある資格の中から、どれを目指せば良いか迷う人も多いでしょう。
転職市場では、この資格を持つことでポジションや待遇面での有利に交渉を進められる可能性があります。
幅広いITスキルが身につく
資格取得を目指すことで、幅広く、網羅的なIT知識が身につきます。プログラミングだけでなく、システムの全体像や経営戦略、法務知識まで学ぶことができるため、業務の幅も広がります。
これは、複数のプロジェクトを横断的に管理するリーダー職において非常に役立つスキルとなります。
また、Java Gold同様に、応用情報技術者の資格を持つ従業員に対して資格手当を支給している企業が多いです。資格取得は時間と学習コストがかかるものですが、その後のキャリアの幅や評価を大きく左右するアドバンテージとなります。
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まとめ | 転職先とキャリアパスに合わせた資格を選びましょう!
本記事では、現役エンジニアの視点から以下のことがわかりました。
- Oracle Java Goldと応用情報技術者試験、それぞれに向いている人のタイプ
- Oracle Java Gold資格の概要と学習戦略
- 応用情報技術者試験の概要と学習戦略
- Oracle Java Goldを取得するメリット
- 応用情報技術者試験を取得するメリット
Oracle Java Goldと応用情報技術者試験は高度な資格のため、しっかりとした準備が必要です。
本記事で解説した学習戦略を参考に、転職するための準備を行いましょう。
今後Javaエンジニアとしてのキャリアを考えている人は、Oracle Java Goldを持つことがおすすめです。企業に対し、Javaに関する深い知識や技術力があることを証明できるベンダー資格となります。
また、総合的なITエンジニアとしてのキャリアを考えている人には、応用情報技術者試験がおすすめです。リーダー職にも役に立つ資格のため、幅広い知識があることを証明できる国家資格となります。
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