AWSサポートエンジニアはどんな仕事？業務内容や働くメリットなどを解説

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AWSサポートエンジニアとして働くことに興味があるけれど、仕事についていけるのか不安を抱えていませんか？

AWSサポートエンジニアには専門性が求められますが、働きやすい環境が整っています。

この記事では、AWSサポートエンジニアの仕事内容からはじまり、メリットや向いている人の特徴などをまとめて解説します。

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AWSのサポートエンジニアとは？顧客からの技術的なQAに対応

AWS（Amazon Web Services）は、世界的なECショッピングサイトを運営するAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスで、国内では日本法人としてアマゾンウェブサービスジャパン合同会社が運営しています。

調査会社のSynergy Research Groupの報告によると、AWSのグローバルクラウド市場でのシェアは32％で世界1位でした。
また、AWSは日本国内のクラウド市場でもシェア1位となっています。

競合のサービスとして、Microsoftが運営するMicrosoft Azureや、Googleが運営するGCP（Google Cloud Platform）などが挙げられます。

AWSサポートエンジニアは、AWSを利用している顧客からの技術的な問い合わせに対応する職種です。

単なるトラブルシューティングにとどまらず、顧客がAWSをより効果的に使えるように提案することで、顧客ビジネスに貢献する一歩踏み込んだサポートを提供しています。

AWSサポートエンジニアの担当業務

AWSサポートの問い合わせは、大きく以下の2つに分けられます。

• 技術的な問い合わせ：トラブル対応、サービス仕様確認
• 非技術的な問い合わせ：アカウント、請求関連

AWSサポートエンジニアは、「技術的な問い合わせ」が担当の業務領域です。
なお、技術的な問い合わせには有料プランが適用されます。

顧客からの問い合わせに対して実際のAWS環境を用いて調査や検証を行い、同僚や場合によっては国内外のサービス開発部署と連携し、顧客の課題解決に貢献するのがおもな業務です。

AWSサポートエンジニアのポジション

AWSサポートエンジニアには複数のポジションがあり、スキルと経験に合わせて業務を分担しています。
具体的なポジションは以下の4つです。

各ポジションには明確な役割があり、スキルに応じた難易度の業務を担当するための仕組みが整っています。

AWSサポートエンジニアの業務内容

AWSサポートエンジニアが対応する技術的な問い合わせは、サービスの仕様確認など構築段階の質問から、運用中の環境で発生している障害など緊急性が高いものまで多様です。

どのようにして対応しているのかを見ていきましょう。

各分野で専門チームを編成

AWSサポートエンジニアは、プロファイルという分野ごとの専門チームに分かれて業務を進めています。

AWSサポートが対応するのは、AWSが提供する200以上のサービスです。

そのため、各々が全サービスを深く理解するのは困難であり、それぞれが専門分野を持つために10個のプロファイルという単位に分けてチームで対応しています。

具体的なプロファイルは以下のとおりです。

1. Analytics
2. BigData
3. Database
4. Deployment
5. DMS
6. Linux
7. Networking
8. SCD
9. Security
10. Windows

このように、AWSサポートエンジニアは対応品質を向上させるために分野ごとに別れたプロファイルというチームに別れて仕事をしています。

AWSサポートエンジニアの問い合わせ対応プロセス

問い合わせ対応のプロセスは以下のとおりです。

原因を特定し、対応策の妥当性が確認できたら顧客に案内します。

この一連のプロセスでわからないことがあれば、同僚や上司に相談します。
対面で相談するほか、チャットを通じてやりとりし、社内Wikiのリンクを共有するなどのコミュニケーションも可能です。

難しい質問や公開ドキュメントに情報がない場合には、国内外のサービス開発部署と連携することもあります。

このようにクラウドサポートエンジニアは、問題解決を通じて淡々と回答するだけでなく、さまざまな人と協力して業務を進める職種です。

AWSサポートエンジニアに求められるスキル

AWSサポートエンジニアには、各々のプロファイルに特有のスキルが求められますが、共通的に必要なスキルもあります。

プロファイルに紐づいた専門スキルは以下のとおりです。

• データ分析
• データベース
• デベロッパーツール・コンテナ
• サーバーレス・モバイル・IoT・カスタマーエンゲージメント
• コンピューティング（Linux・Windows）
• ネットワーキング
• ストレージ・コンテンツ配信・メディアサービス
• セキュリティ・コンプライアンス
• ビッグデータ・機械学習・ブロックチェーン

どのプロファイルでも共通的に必要とされるスキルは以下の2つです。

• 基礎的なネットワークとOS（Linux・Windows）の知識
• コミュニケーション・チームワーク・英語（読み書き）

当然ですが、クラウドは実機としてサーバーが稼働していて、それらとネットワークをつないでサービスを提供しています。
AWSのどのサービスでも基本的なネットワークとOS（LinuxおよびWindows）の知識が必須です。

ソフトスキルも非常に重要です。
顧客から正しい情報を引き出すコミュニケーションスキルや、チームで協力して業務を進めるためのチームワークが求められます。

また、サービスの仕様書の確認や研修の受講、海外のサービス開発部署との連携が必要な場合に英語スキルも必要になります。

ここまでは、AWSサポートエンジニアの仕事内容をお伝えしてきました。
次では、AWSサポートエンジニアとして働くメリットを見ていきましょう。

AWSのサポートエンジニアとして働く7つのメリット

AWSのサポートエンジニアとして働くメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。
以下の7つが挙げられます。

1. 周りに頼りやすい風土がある
2. 自己研鑽できる環境が整っている
3. ワークライフバランスがとりやすい
4. 年収が高く将来性も明るい
5. グローバルな文化で仕事ができる
6. AWSのサービスを存分に使える
7. 多様なキャリアパスが用意されている

それぞれ解説します。

1.周りに頼りやすい風土がある

自分ひとりで仕事を抱え込むことがないように、周りに頼りやすい風土があるのはAWSサポートエンジニアの大きなメリットです。

技術的な問い合わせに対応する業務には、ときには難易度が高い質問や緊急度が高い障害対応が発生することがあります。

1人で業務を抱え込まないように、以下のような風土が醸成されています。

• メンター制度が整備されており、OJT（On-the-Job Training）を通じてフォローが受けられる
• 経験豊富な同僚に相談しやすい雰囲気がある
• 必要に応じて、上司や国内外のサービス関連部署へのエスカレーションが可能

同じプロファイルの同僚だけでなく、グローバル規模での助け合いの文化が根づいている中で働けることは、大きなメリットと感じられるでしょう。

2.自己研鑽できる環境が整っている

AWSのサポートエンジニアは高度な専門知識が必要ですが、自己研鑽できる機会が提供されています。
たとえば、「e-Learning」「Developmet Day」「上司との1on1」でスキルを磨けます。

e-Learningを通じて、自社サービスに関する学習が可能です。

また、月に1日、業務から離れて学習に集中できるDevelopmet Dayが設けられています。

自身の成長の方向性や業務上の悩みがあれば、定期的な上司との1on1ミーティングを通じてアドバイスを受けられます。

自己研鑽できる環境が整っていることは、AWSのサポートエンジニアとして働く大きなメリットのひとつです。

3.ワークライフバランスがとりやすい

AWSのサポートエンジニアは、ワークライフバランスがとりやすいというメリットもあります。
とくに「24時間365日対応のシフト制」が特徴的です。

AWSのサポートは24時間365日対応です。

日本国内では、週末を含む7:00-21:00をカバーしており、その内8時間を勤務時間としてシフトを組んでいます。

日本での問い合わせに対応するクラウドサポートエンジニアは、国内の東京・大阪以外にも、アイルランドのダブリン・アメリカのシアトル・カナダのトロント・イギリスのロンドンの拠点にもいます。

そのため、日本時間の夕方から夜間に寄せられた緊急度の高い問い合わせに対して、勤務時間内での対応が難しい場合には海外の拠点にいるエンジニアに引き継ぐことも可能です。

海外と連携できるため、日本国内のAWSサポートエンジニアには夜間勤務がありません。

エンジニアに無理な残業や過大な業務負荷がかからないように考慮しており、勤務時間が終了すると気兼ねなく退社できる雰囲気も浸透しています。

ワークライフバランスがとりやすい別の特徴として、フルリモート可能である点や、男性の育休取得の文化も定着していることなども挙げられます。

AWSサポートエンジニアは、ワークライフバランスを重視する人にとって非常に魅力的な職種です。

4.年収が高く将来性も明るい

AWSサポートエンジニアの年収情報は公式には発表されていませんが、大手口コミサイトによると、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社の平均年収は905万円でした。

国税庁によると国内の一般的な会社員の平均年収が433万円のため、AWSサポートエンジニアは非常に高年収であると考えられます。

また調査会社のIDC Japanによれば、国内のクラウド市場の売り上げは順調な拡大傾向であり、市場規模は2027年に2022年の約2.3倍になると予測されています。

現在、世界・国内でトップシェアを誇るAWSは将来性も非常に高い見通しです。

このように、AWSサポートエンジニアの需要は高く、将来にわたり魅力的だと考えられるでしょう。

5.グローバルな文化で仕事ができる

グローバルな環境で働けることも、AWSサポートエンジニアのメリットのひとつです。
たとえば、以下の特徴が挙げられます。

• スピード感を持って仕事を進められる
• オンとオフが明確で長期休暇がとりやすい
• 成果と報酬が直結して仕事にやりがいを感じやすい

このような外資系の特徴は、グローバルな文化で働きたい人にとって大きなメリットを得られるでしょう。

6.AWSのサービスを存分に使える

技術的な関心が高い人にとって、AWSサービスを存分に使えることは魅力的なポイントです。

AWSサポートエンジニアとして働くと、検証や学習を通じてAWSサービスを無償で利用できる機会を得られます。

世界トップシェアのクラウドサービスの専門性を高められることや、クラウドサービスの裏側の仕組みを知れることは、技術的な関心が高い人にとって非常に大きなメリットです。

7.多様なキャリアパスが用意されている

アマゾンには、社内異動を積極的に行う文化が定着しているため、AWSサポートエンジニアもさまざまなキャリアパスが選択できます。
代表的なキャリアパスを挙げると、以下のとおりです。

• AWSサポートエンジニアのマネージャー
• AWS開発・運用エンジニア
• AWSソリューションアーキテクト
• AWSテクニカルトレーナー

キャリアチェンジしなくても、AWSサポートエンジニアとして異なるプロファイルで専門知識を広げたり、海外での経験を積んだりする選択肢もあります。

AWSサポートエンジニアは技術スキルとコミュニケーションスキルを向上させる職種なので、多くのキャリアパスを選びやすい職種です。

ここまでは、AWSサポートエンジニアとして働くメリットをお伝えしてきました。
次では、AWSサポートエンジニアに向いている人の特徴を見ていきましょう。

AWSのサポートエンジニアに向いている人の特徴3選

AWSサポートエンジニアに向いている人の特徴は、以下の3つが挙げられます。

• 技術分野への関心が高い
• コミュニケーション力が高い
• 英語力が高い

ひとつずつ解説していきます。

技術分野への関心が高い

AWSサポートエンジニアは、技術分野で高い専門知識が求められる職種です。
そのため、技術分野への関心が高い人が向いているでしょう。

AWSは市場ニーズへの対応や、技術発展により次々と新しいサービスが提供されます。

そのため、技術分野への関心が低い人だと、学習し続けることを辛く感じてしまう可能性が高いでしょう。

AWSサポートエンジニアは、技術分野への関心が高く継続的に学び続ける姿勢を持っている人が向いています。

コミュニケーション力が高い

AWSサポートエンジニアには、高いコミュニケーション力が求められます。

顧客とのコミュニケーション方法は、対面ではなく電話・チャット・メールです。
直接対面しての打ち合わせや、顧客先に常駐することはありません。

対面せずに高品質なサポートを提供するには、状況を正確にヒアリングして最適な返答を行える高いコミュニケーション力が必要です。

コミュニケーション力が高い人はAWSサポートエンジニアに向いているでしょう。

英語力が高い

AWSサポートエンジニアは国内市場を対象に業務を行いますが、外資系のため英語力が求められます。

技術的な問い合わせに対応する中で、海外のサービス開発チームとのコミュニケーションが必要になることがあります。
また、サービス仕様ドキュメントの確認や、研修の受講でも英語力が必要です。

一部の業務では、英語でドキュメントを作成することもあり、英語力に不安がある人は先輩がレビューするなど周囲の支援を受けながら業務を進められます。

英語での読み書きにストレスを感じることなく働ける人は、AWSサポートエンジニアに向いているでしょう。

ここまでは、AWSサポートエンジニアに向いている人の特徴をお伝えしてきました。
次では、ITエンジニアの転職や独立を支援するサービスを紹介します。

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まとめ｜AWSサポートエンジニアは高い専門性と働きやすい環境が魅力

この記事では、以下の3つのことがわかりました。

• AWSサポートエンジニアは、AWSを利用している顧客からの技術的な問い合わせに対応する職種
• AWSのサポートエンジニアとして働くメリットは「周りに頼りやすい風土」「自己研鑽できる環境」「ワークライフバランス」「年収が高く将来性も明るい」などが挙げられる
• AWSのサポートエンジニアに向いている人の特徴は「技術分野への関心が高い」「コミュニケーション力が高い」「英語力が高い」

AWSはIT業界をリードする主要なサービスのひとつであり、AWSサポートエンジニアはサービスを支える重要な役割を担います。

高度な専門性が求められるため学び続ける努力が必要ですが、将来性が明るく多様なキャリアパスの選択肢があることは魅力的ではないでしょうか。

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