老後の「寂しい」はなぜ起こる?孤独が抱えるリスクと解消方法とは
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定年退職や子どもの独立などを経て訪れる老後。趣味に打ち込むなど、老後の時間を楽しむ人がいる一方、時間を持て余し「寂しい」と感じながら過ごす人もいます。
老後に「寂しい」と感じる人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。
本記事では老後に寂しさを感じる理由やそのリスク、老後の寂しさを解消する方法などを紹介します。
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- 【この記事を読んでわかること】
- 老後に一人暮らしをする高齢者は全体の約3割にものぼる
- 老後に寂しいと感じる理由は、人との関わり合いが少ないほかに時間の使い方や金銭面の不安もある
- 老後の寂しさは心理面だけではなく健康面にも悪影響を及ぼす可能性がある
- 老後の寂しさは相談したり、仕事や趣味を見つけるなどさまざまな方法で解消できる可能性がある
老後に一人暮らしをする人は約3割
閣府の「令和4年版高齢社会白書」によると、2020年における65歳以上の人口に占める一人暮らしの人の割合は男性が15.0%、女性が22.1%にのぼり、65歳以上の高齢者の約3割が一人暮らしをしていることがわかります。
この割合は年々右肩上がりで増加しており、2040年には男性が20.8%、女性が24.5%になるとも予想されています。
また、同調査では、高齢者の孤独死への不安に対する意識調査も実施しており、60歳以上の男女において、「孤独死が身近な問題と感じるか」という問いに対して「とても強く感じる」と答えた人の割合は、夫婦のみの世帯では7.5%。一方、一人暮らし世帯では2倍以上の15.9%にものぼることもわかっています。
言うまでもなく、一人暮らしをするすべての高齢者が寂しさや不安を抱えているわけではありません。しかし、今後も一人暮らしの高齢者が増加することが予想される今、老後の寂しさや不安についての問題はますます大きなものとなっていくことが考えられます。
参考:「令和4年版高齢社会白書(全体版)『3 家族と世帯』|内閣府」
参考:「令和4年版高齢社会白書(全体版)『3 生活環境』|内閣府」
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老後に「寂しい」と感じる理由
仕事や子育てに追われていた頃とは違い、老後は時間的・精神的にもゆとりが持てる人は多いはずです。しかしなぜ「寂しい」と感じる人がいるのでしょうか。ここからはその理由を考えてみます。
独身だから
独身の人の場合、日常的に何気ない話や本音を語れる相手がおらず寂しさを感じることがあります。また、周囲の既婚者が子どもや孫の話をしているのを見て、話についていけないもどかしさを感じたり、取り残されたような気持ちになったりすることもあります。病気をした時に付き添ってくれる人がいない、旅行に出掛けてもお土産を買って帰る人がいないなど、さまざまな場面で孤独を感じる人は多いようです。
さらに、死別によって思いもよらないタイミングで独身となり、思い描いていた老後とは違う現実に戸惑いを感じるケースもあります。
子どもと疎遠だから
結婚の経験はあっても、さまざまな理由により、子どもと疎遠になってしまうケースもあります。そのような場合、子どもとの関係が良好な人の話などを聞いて、自分が置かれている状況とを比較し、強い孤独感を感じることがあります。
また、子どもとの関係が険悪なものではなくても、「子どもには子どもの生活があるから」「迷惑をかけたくない」などといった気持ちから、なかなか声を掛けることもできず、寂しさを募らせてしまう人もいるようです。
友人がいないから
仕事の忙しさや子育てなどから友人関係が希薄になる状態が続いた結果、老後、周りに友人と呼べる人がいなくなっているケースも少なくありません。現役時代は特に寂しさを感じることもなく「自分には友人がいる」と思っていたのに、実はその友人は仕事絡みの付き合いだけで、本音を語れるまでの関係ではなかったということもあります。
さらに、老後に「友人が欲しい」と思っても、現役時代の肩書など、プライドが邪魔をして新たな人間関係が構築できず、孤独を深めてしまう人もいます。
打ち込めることがないから
現役時代は自分のための時間があまり持てず、プライベートな時間の使い方を深く考えずに過ごしていた人も、老後を迎え、仕事や子育てがない状態になると、時間の使い方と向き合わざるを得なくなります。そんな時、これといって打ち込めることがないと、ただ時間を浪費するような状況が続き、出掛ける機会も人と会う機会もなく、寂しさを感じるようになるのです。
さらに先ほどの「友人がいないから」の例と同様、プライドが邪魔をして新しいことに挑戦することに抵抗を感じ、さらに孤独を深めるという悪循環に陥ることもあります。
金銭面で不安があるから
金銭面での不安があると、「この先どうなってしまうのか」という不安から、より孤独を感じるようになります。また、金銭面のことが心配になり、新しいことを始めたり人付き合いをしたりすることにも抵抗を感じ、あらゆる場面で消極的になってしまいます。
介護保険制度のような公的サービスについても、「施しを受ける」というイメージを強く持っている人は少なくありません。金銭的な不安があるにもかかわらず、公的サービスをみずから進んで活用しようとしないため、さらに金銭的な不安と孤独感が大きくなってしまうのです。
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老後の寂しさが抱える5つのリスク
老後、寂しさを感じているにもかかわらず「仕方がない」とやり過ごしたり、「自分だけではない」と耐えたりすることはおすすめできません。なぜなら、老後の寂しさは単純に「気持ちの問題」というわけではなく、次のような問題を引き起こすリスクがあるからです。
①生活習慣病を引き起こすリスク
寂しさを感じる高齢者の中でも、特に気を付けたいのは一人暮らしをしている高齢者です。一人暮らしでは、「1人分だけ料理を作るのは手間もお金もかかる」「自分の好きなのを食べたい」などの理由から食生活が乱れがちです。また、身近に心配や注意をする人もいないため、飲酒や喫煙がエスカレートすることもあります。
このような生活によって引き起こされるのが糖尿病や高血圧といった生活習慣病です。精神的な寂しさと物理的な孤立している状態はリンクしているケースが少なくなく、物理的な孤立によって生活習慣病を引き起こすリスクも高まります。
②認知症が進行するリスク
家族と一緒に暮らしていたり、他者との関わりを多く持っていたりする人であれば、認知症の発症や、症状が進行した場合に「最近様子がおかしい」「言動に違和感を感じる」など、周囲が異変に気付き対応できます。
一方、他者と関わることが少ないと、異変に気付いてもらえるきっかけが減り、仮に異変に気づいた人がいても指摘できないといったことも起こりかねません。さらに、外部との関わりがないことで刺激を受ける機会が減り、認知機能の衰えが加速してしまうリスクもあります。
③老人性うつを発症するリスク
孤独感だけが老人性うつを引き起こす原因ではありませんが、定年や子どもの独立による一人暮らし、離婚、配偶者やペットとの死別など、継続した孤独感や喪失感が引き金となり老人性うつを発症してしまうこともあります。
老人性うつの症状は認知症の症状と似ている部分も多いですが、比較的進行が早く、食欲低下や不眠、体調不良などを引き起こすことが少なくありません。また、症状が悪化すると自死をほのめかすことや、実際に自死に至ってしまうことすらあるのです。
④犯罪に巻き込まれるリスク
寂しさを感じるほど孤独な状況に追い込まれていると、詐欺や悪質商法などの犯罪に巻き込まれていても気付けないことがあります。「自分を頼ってくれているのだから」「親切にしてもらったから」などという心理に付け込まれ、振り込め詐欺のような手口に引っかかってしまうのです。また、犯罪に巻き込まれるだけではなく、みずからが犯罪を起こしてしまうこともあります。経済的な不安を一人で抱え込むことで「お金を使いたくない」という気持ちが高まり、万引きや占有離脱物横領(忘れ物や落とし物などを自分のものにする軽犯罪)をしてしまうことも考えられます。
⑤孤独死のリスク
一人暮らしをしており、なおかつ他者との関わりが少ない高齢者は孤独死に至るリスクがあります。孤独死には「誰にも看取られることなく死に至る」というもの悲しさがあります。しかし、本質的な問題は、本来助かるかもしれなかった命が、孤独が原因で助からなかった可能性があるという点であり、これは決して看過できることではありません。
実際に、毎年多くの高齢者が、誤飲による窒息、溺死、転倒など家庭内の不慮の事故で命を落としています。
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老後の「寂しい」を解消する8つの方法
ここまで紹介してきたとおり、老後に寂しさを感じる原因にはさまざまなものがあるうえ、寂しさを感じる状況にはさまざまなリスクも潜んでいます。
寂しさを感じることなく過ごすためには、単純な「気の持ちよう」ではなく、具体的に孤独にならないための対策をとることが必要です。
ここからは老後の寂しさを解消するための方法をご紹介します。
地域包括支援センターに相談する
漠然と「孤独な状況をどうにかしたい」と感じているのであれば、まずは地域包括支援センターに相談してみるのも一つの手です。
地域包括支援センターは介護や医療、保険、福祉といった側面から高齢者を支えるための総合窓口のような場所で、多くの場合中学校区程度の日常生活圏域に設置されています。
対象地域に住む65歳以上の高齢者やその支援に関わる人であれば利用でき、自分がどのような福祉サービスや制度を利用できるのかを知ることも可能です。
幅広い悩みに対応しているため「こんなことを相談してもいいのかな」というようなことでも、まずは気軽に相談してみましょう。
仕事をする
老後というと「仕事を辞め、のんびりと趣味を楽しむ生活」といったイメージを持つ人も多いですが、高齢になったからといって仕事をしてはいけないわけではありません。
定年退職を迎えてから孤独を感じるようになった場合や、経済的な不安から孤独を感じる場合は、仕事をすることで孤独感を解消できる可能性があります。
仕事をすることは、日々の生活にメリハリを与え、他者との関わりを生み出します。また、現役時代と同じようにはいかずとも、継続して収入を得られることで精神的な安定も得られるかもしれません。さらに、体力の維持や向上といった効果も期待できます。
趣味を見つける
趣味を持つことで他者と関わる機会が生まれ、孤独感を解消することもできます。特に読書や園芸など家出一人で行うことがメインになるものでなく、スポーツやサークル活動があるものが良いでしょう。ピンとくる趣味が見つからない場合は、大学や自治体が開催している講座に通い「学び直し」をする方法もあります。
「何をやりたいか」を主軸にするのではなく、「どんな人と関わりたいか」を主軸にして趣味を探してみると、自分にとって居心地のよい場所が見つかりやすいかもしれません。
地域の活動に参加する
自分の生活圏内で人との繋がりを増やしたいと考えるのであれば、地域の活動に参加する方法もおすすめです。具体的には、ボランティア活動や自治体やNPO団体などが主催するシニア向けのイベントが挙げられます。
地域で活動することの魅力は、自然な形で近所に住む人たちと出会うことができるという点です。仮に友人と呼べるほど親しい仲にならなかったとしても、自分の住む町に挨拶できる人がいるというのは大きな安心感につながります。
ペットを飼う
「家に一人でいるのが寂しい」と感じる人であれば、ペットを飼うという選択肢もあります。ベットは癒しの効果だけではなく、毎日の散歩やエサやりなど規則正しい生活リズムを生み出す効果もあります。犬の場合は基本的に散歩が必要になるため、散歩を通じて人と交流することもあるでしょう。反対に、散歩の必要がない猫やモルモットやウサギ、インコなども高齢者が飼育しやすいペットとして人気です。
ただし、高齢者のペット飼育では、自分に介護が必要になったり、万が一自分が先だってしまったりする場合のことを慎重に考えておく必要があります。
パートナーを見つける
独り身でいる人の理由はさまざまですが、思い切ってパートナーを探してみる方法もあります。
近年、熟年離婚や晩婚化、結婚を意識しない若者の増加といった話題を耳にすることも多い一方で、いわゆる「婚活」市場では年齢層が上昇傾向にあるといいます。
パートナーを見つける方法としては、結婚相談所や婚活パーティー、マッチングアプリなどがありますが、独り身の寂しさを解消したいと考えるのであれば、結婚にこだわる必要はないかもしれません。事実婚や通い婚、週末婚のような形も視野に入れながら、自分らしいパートナーとの生き方を考えてみても良いのではないでしょうか。
SNSを利用する
パートナーという限定的なつながりではく、複数の人とのつながりや日常の気軽なやりとりを望むのであればSNSの利用もおすすめです。SNSであればお金をかけることなく、趣味に関する写真や、ふと思いついたことなどを多くの人と共有したり、比較的簡単に世代や国籍を超えたつながりを持ったりすることも可能です。また、場合によってはネット上だけではなく実際に会って親しくなることもあるでしょう。
ただし、SNSでは詐欺や誹謗中傷、個人情報の漏洩といったトラブルに巻き込まれるおそれもあるため、その危険性はあらかじめ理解しておく必要があります。
老人ホームに入居する
老人ホームに入居することは、寂しさの解消だけではなく健康面の不安解消にもつながります。「一人で生活する日々が辛い」「孤独死は絶対に避けたい」と考えるのであれば、老人ホームへの入居を前向きに検討してみても良いかもしれません。
老人ホームと一口に言っても、その種類にはさまざまなものがあり、常に集団で生活しなければならないというわけでもありません。元気なうちは一人暮らしと同じような生活をし、必要に応じて介護サービスを受ける形のものもあります。
なお、老人ホーム探しをするのであれば、体力や判断力があるうちに行う方が良いでしょう。
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寂しさの裏側にあるメリットにも目を向けながら対策を
老後はさまざまな理由から寂しい気持ちになることがありますが、考え方によっては「自分のペースで行動できる」「誰にも縛られない」といった側面があることも事実です。
マイナスの面だけにとらわれるのではなく、プラスの面も考えてみましょう。
また、孤独感は急に解消されることは少ないものです。今回ご紹介した方法も参考に、自分に合った方法で、無理なく少しずつ生活を変えていくことをおすすめします。
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老後資金2,000万円問題に代表されるように、老後の生活費はひとりあたり数千万円が必要と言われています。
漠然とした不安を抱えるのは辛いものです。まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。
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