市場価値とは?価値を決める要素や高めるための方法7つを解説

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「市場価値の高い人材は転職に成功しやすい」と言われます。市場価値の高い人材とは具体的にはどんな人で、なぜ転職に成功しやすいのでしょうか。本記事では、市場価値の意味や構成要素、自分の価値の高め方などを解説します。

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さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • 市場価値は転職活動時によく使われる言葉
  • 市場価値が高いと高収入を狙えるなどメリットがある
  • 市場価値は3つの要素がある
  • 市場価値を知るにはいくつかの方法がある
  • 市場価値を高めるには行動を起こす
CTACTA

市場価値とはおもに転職活動で使われる言葉 

市場価値とは・市場価値は時代や社会の動向によって変わる・自分の市場価値は変えられる

市場価値とは、おもに転職活動で使われる言葉で、求職者をそのときどきの人材市場の需要と供給によって評価したものです。

市場価値は現職の社内での評価とは関係がありません。

転職を前提とした場合に、自分を欲しがる他社がどれだけあるかという社外からの評価を表したものが、市場価値です。

市場価値は時代や社会の動向によって変わる

市場価値は相対的な評価で、時代背景や社会の動向・景気・仕事の内容によって変化します。10年前の労働市場において市場価値の高かった人材が、現在も引き続き高い市場価値を持っているとは限りません。

IT化の進展やAIの登場、機械化により、単純作業を正確にこなすというスキルの需要は減ってきています。その代わり、下記のような人材の需要が増えており、市場価値が高まっています。

  • ITやAI、機械に関する知識をもち、それらを使いこなして付加価値を生み出せる人材
  • 複数の分野に知見があり、その掛け合わせで新たな価値を創造できる人材
  • AIなどが代替できない、その人にしかできないスキルを持った人材

自分の市場価値は変えられる

労働市場の「需要」と「供給」の関係で決まる市場価値は、一見、自分の力で変えることが難しいように思えます。当然、「供給(特定のスキルを持った求職者の数)」は変えることができません。

しかし、市場の「需要(企業が求めるスキルや経験)」を把握し、それを満たす人材になることは可能です。

次の章では、自分の市場価値を高めるメリットをご紹介します。

市場価値の高い人材になるメリット

市場価値の高い人材になるメリット5つが箇条書きされた図

市場価値の高い人材になれば転職しやすくなるだけでなく、他にも下記のようなメリットがあります。

  • 高収入が狙える
  • 求人・就業先を選ぶことができる
  • 希望する仕事に就ける
  • 希望する働き方を選択できる
  • 自分主導のキャリアを歩める

市場価値が高い人材は、需要に対して供給が少ないため、多くの会社が他社を意識して高収入・高待遇を提示します。また、多くの会社からのオファーを得る事ができるため、求人・就業先の選択肢が広がるでしょう。

市場価値の高い人材とは、自分のスキル・能力・専門に社会的な需要がある、ということです。そのため、自分の希望する仕事に就きやすいでしょう。また、業種にもよりますが、独立開業やフリーランス、時短やテレワークなどのさまざまな働き方を選択できる可能性も高いです。

以上を総合すると、所属する企業主導でない、会社に依存しない、自分主導のキャリアを歩むことができる点がメリットと言えます。

市場価値を構成する3つの要素

市場価値を構成する3つの要素・スキル・実績・経験

市場価値を高めるために、まずは市場価値を構成する要素を確認しておきましょう。

市場価値を構成する要素の中でもっとも大きな割合を占めるのは以下の3つです。

  • スキル
  • 実績
  • 経験

市場価値には年齢や人柄といった努力では変えられないものも含まれますが、以上の3要素については日々の取り組みで向上できます。

それぞれについて説明します。

スキル

スキルは、実務に使用でき、今の勤務先だけでなく他社でも通用するレベルにあるかどうかがポイントです。プログラミングなどのテクニカルスキル・プレゼンテーションなどのコミュニケーションスキル・営業のスキルなど、仕事の内容によっても評価されるスキルは異なります。

スキルを客観的に証明してくれるものが資格です。税理士や建築士など、有資格者でないとできない業務である「独占業務」がある仕事では、資格取得が自分の市場価値を直接高めることになります。

スキルや資格は多いに越したことはありませんが、あくまで、自分のキャリアにそったものを習得しましょう。また、求められるスキルのレベルも意識すべきです。

たとえば、簿記の資格では、市場価値が高いのは2級以上です。自分の市場価値を高めるために、今持っているスキル・資格を一つレベルアップさせるといったアプローチも有効です。

実績

自分の持つ能力やスキルを使用して、どんな成果を残したのか、客観的に示すことができるのが実績です。

自分の実績を説明する際・振り返る際には、下記のポイントを意識しましょう。

  • 自分が実際に担当した工程や役割、具体的な貢献
  • 最終的な成果を出すに至るロジック

それぞれについて説明します。

自分が担当した工程や役割、具体的な貢献

大きなシステム開発などにおいては、多くの人が関わるため、個人の実績をアピールしづらいという特徴があります。

自分がどんなポジションで、どんな工程を担当したのか、そこでどんな結果を残したのかをまとめておくといいでしょう。また、整理することで、ほかにどんな実績を積む必要があるのかが明確になり、今後の目標として設定することもできます。

最終的な成果を出すに至るロジック

実績を説明する際、なぜ自分はその実績を出す事ができたのか、という論理も合わせて提示しましょう。

ビジネスにおける成果には、会社や顧客ニーズ・景気など、個人の実力以外の要素が影響します。

「自分は現状に対しどのような考えに基づいて、どんなアクションをとった結果、このような実績をあげた」と説明することによって、他の場面でも応用が効く論理的思考力を持っていることを証明できます。

結果として「働く会社や環境が変わっても同じ能力を発揮し、成果を出しそうだ」と相手が期待を持つでしょう。

経験

経験は、特に、所有するポータブルスキルの証明・説明について有効です。

ポータブルスキルとは、すべての社会人が持っていたい、あらゆるビジネスシーンで有効なスキルです。代表的なものには下記があります。

  • 理解力
  • 論理的思考
  • 仮説思考
  • 課題解決能力
  • 人を巻き込む力
  • マネジメント能力
  • コミュニケーション能力

これらの能力は、スキル・資格や実績だけで把握するのは難しいため、採用側は個人がどんな経験をしてきたかという点から総合的に判断します。

自分の経験を振り返る際には、実績のほかに、ポータブルスキルを活用・習得したエピソードも具体的に整理しておくといいでしょう。経験は本業のものだけに限りません。副業や社外の活動での経験も、市場価値として評価されます。

自分の市場価値を知る方法

市場価値を構成する3つの要素3つが箇条書きされた図

自分の市場価値を高めるためのスタート地点は、現在の自分の市場価値を把握することです。

自分の市場価値を知る方法を3つ紹介します。

  • 自分のキャリアの棚卸しをする
  • わかる範囲で他人と比較する
  • 人材サービスを活用する

自分のキャリアの棚卸しをする

市場価値の構成要素である、スキル・実績・経験に分けて、キャリアの棚卸しをしましょう。

棚卸しができたら、それらの要素が現在のままで通用するのか、もう一つ先のレベルを求められているのかを調べましょう。

検索サイトや転職サイトで、希望の職名・ポジション・就業場所などで検索すれば、求められるスキル・実績・経験を知る事ができます。

また、現状の自分より一つ上のポジションの求人情報を見ることで、今の自分に足りない要素や不足を補うために何を獲得すべきかがわかります。

わかる範囲で他人と比較する

市場価値は相対比較で決まるものなので、他人との比較によっておおよその自分のポジションを予想できます。

自分の職種・専門分野・業界の中で、同年代・同じくらいの業界経験数の人と、今の自分が持っているスキル・実績などを比較してみましょう。その際、社内の人間と比較するのではなく、複数の社外の人と比較することがポイントです。

もし、同業他社の友人、信頼できる知人がいれば、意見交換することにより周りの状況が掴めてくることもあります。いずれにせよ、市場価値を考える際には、市場価値は社外からの評価であることを意識しましょう。

人材サービスを活用する

現在の自分の市場価値を知るのに、求人サイト・転職サービス・転職エージェントなどの人材サービスを活用することもできます。

自分の経歴やスキルを求人サイトに登録すれば、企業やエージェントからオファーがきます。どんな企業からどのくらいのオファーが来るかで、自分の市場価値、現時点で望みうる待遇などをつかむことができるでしょう。

転職サービスや転職エージェントへの登録では、キャリアアドバイザーが、キャリアの棚卸を手伝ってくれることもあります。日々企業の求人ニーズに接しているプロの目線から、自身のキャリアへの評価・転職可能な企業・年収相場などの情報を得ることができます。

希望するキャリアやポジションがある場合には、今の自分に足りない要素についてアドバイスをもらうこともできるでしょう。

フリーランスエージェントとして、ITエンジニアとクライアントのマッチングも行っていますので、ご希望によって案件のご紹介も可能です。

独立、転職やキャリアについてお悩みの方は、ぜひご活用ください。

CTACTA

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  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

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リクルートエージェント
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市場価値を高めるためのアクション 

市場価値を高めるためのアクション5つが箇条書きされた図

自分の市場価値が想定できたら、その価値を高めるためになるべく早めに動きましょう。

市場価値を高めるための具体的なアクションを紹介します。

  • キャリアプランを作成する
  • 市場価値の構成要素を意識して自己研鑽する
  • 社外コミュニティーに参加する
  • 将来求められるスキルを見極める
  • 複数のスキルを掛け合わせを目指す

キャリアプランを作成する

目指すべき市場価値は、これからのなりたい自分の姿に沿っている必要があります。まずは自分のキャリアプランを作成しましょう。

キャリアプランを作れば、自分の年齢やライフステージに合わせて、どの業界でどんなポジションを目指すか・どんな働き方をしていたいか、5年後になっていたい自分の姿などが明確になります。

それらを実現するために必要なスキル・実績・経験を把握すれば、現在の自分に足りないものがわかり、その差分を埋めていく作業ができるでしょう。

一歩一歩進めば、自分の市場価値はおのずと上がっていきます。

市場価値の構成要素を意識して自己研鑽する

市場価値の構成要素はスキル・実績・経験の3点ですが、日頃からそれらに具体的な目標を掲げて自己研鑽に励みましょう。

普段の業務でも、自分の目指すスキル・実績・経験が習得できそうなプロジェクトに立候補したり、役目を引き受けたりすれば、自然とステップアップの機会になります。

また、自分の持っていないスキル・実績・経験を持つ同僚・先輩・上司の近くで働く機会があれば積極的に学び、ノウハウを盗むこともできます。

必要があればセミナーに参加する、独学することもおすすめです。最近ではスキルアップのために副業を開始する人もいます。

副業は自己研鑽に効果的

副業は本業以外で継続的に学びの機会をつくることができ、自社以外で自分の実力が試されるため、自己研鑽に非常に効果的です。

フリーランスを副業とする場合、自社内で他の誰かがやってくれていた仕事を、すべて1人で行う必要が出てきます。営業・コンプライアンス・経理・経営など、ビジネスを全体像で把握する姿勢が身につき、さまざまな学びがあるでしょう。

本業以外の組織に参加して副業を行う場合、社外の人脈ができることや、他の組織のあり方を知ることができること、他社からの自分の評価を知ることができます。

いずれにせよ、会社の肩書きに頼らず仕事を行うことは、個人の市場価値を高める良い機会です。

社外コミュニティーに参加する

積極的に社外のコミュニティーに参加し、人脈や情報網を広げておきましょう。

市場価値は、自社以外からの自分の評価であり、市場の動向によって刻々と移り変わるものです。

自分の市場価値を常にブラッシュアップするには、業界の潮流・自社以外の各企業の動き・人材需要・同職種のビジネスパーソンの動向を注視しておく必要があります。

また、社外の人と付き合うことで視野が広がり、自分自身を客観的・多面的に捉える機会にもなります。

社外コミュニティーには同職種が有志であつまる勉強会・業界の情報交換会・参加型セミナーなどがあります。また、同年代の趣味のサークルなどに所属して、趣味と実益を兼ねることもできるでしょう。

将来求められるスキルを見極める

キャリアプランに基づき、今後活躍したいフィールドにおいて、将来求められるスキルを見極めることも大切です。

特に技術革新の早い分野においては「今はまだ需要が少なく、できる人も少ないが、今後需要が高まりそうなスキル」などが豊富にあります。それらの技術習得にいち早くチャレンジし、先駆者として市場価値をあげることもできるでしょう。

複数のスキルを掛け合わせを目指す

一つの分野に特化してスキルを積み上げ、専門性を高めることも有効ですが、最近では異なる分野のスキルを複数持っている人材に注目が集まっています。

複数の専門スキルを備えた人材は、スキルの掛け合わせによって新たな付加価値を創造できることが特徴です。複数分野の知識・スキルを使って問題解決ができることから、希少人材と呼ばれ、高い市場価値を持つとされています。

複数スキルを掛け合わせる例としては、以下のようなものがあります。

  • プログラマー✖️UI\UXデザイナー
  • システム開発✖️プロジェクトマネジメント
  • デジタルマーケティング✖️Webデザイナー

自分の専門分野と掛け合わせられるスキルを検討し、習得することを検討してみましょう。対応業務の幅が広がる上、キャリアプラン上のリスク分散にもなります。

固定観念を捨て、柔軟な姿勢を持つ

VUCA時代と呼ばれる現代において市場価値を高めるためには、固定観念を捨てて、柔軟な姿勢を心がけることが必要です。

VUCAとは「Volatility(=変動性)」、「Uncertainty(=不確実性)」、「Complexity(=複雑性)」、「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった造語です。高度に複雑化した現代社会では、将来を見通すことが難しく、未来の予測が不可能であるという意味があります。

このような特徴のある社会において、ビジネス界では、従来の価値観・やり方にこだわるよりも、新しい方法・考え方をすぐに受け入れ、実践しながらそれらに適応する柔軟性を重視します。

一度立てたキャリアプラン、スキルアップの目標も、定期的に見直してみましょう。時代の変化を敏感に察知し、それに合わせた自分のキャリア開発を行うのが大切です。

まとめ

  • 市場価値とは転職市場における他社目線での自分の価値
  • 自分の市場価値を意識して高めることで自分の希望のキャリアに近づける
  • 市場価値を高めるには順を追って思考を整理し柔軟な姿勢で望む

目まぐるしく変化する現代のビジネスシーンで自分主導のキャリアを歩むためには、自社からの評価だけでなく、労働市場全体からの評価である「市場価値」を常に意識しておきましょう。

たとえ直近で転職する予定がないとしても、現在の自分の市場価値を知ることで、長期的な目標を持ってキャリアアップ・スキルアップを行うことができます。

現在の自分の市場価値を知りたい、キャリアアップの相談を受けたい人は、ぜひエイジレスにご相談ください。

株式会社エイジレスは、年齢・性別にかかわらず誰もが豊かに過ごせる社会を目指して、人材関連サービスを行っています。転職希望者のキャリアコーチングや自己理解、キャリアの棚卸しなどのコンサルティングを通じ、市場評価を明確にするお手伝いもしています。

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執筆者
阿部雅子
人事/キャリアコンサルタント
人事担当として約12年強、採用から人事管理、退職までをサポート。業界はIT系スタートアップ/ブライダル/政府系研究機関等。国家資格キャリアコンサルタント。中小企業での各種雇用調整助成金の受給やコンプライアンスのための規程整備等の経験が豊富。