フリーランスにおける履歴書の書き方4タイプ|作成上の注意点も紹介
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業務委託契約を交わし、案件を獲得して活動をするフリーランスにとって、履歴書の書き方は重要です。また、案件の獲得以外にも履歴書にはさまざまな用途があります。この記事では、フリーランスにおける履歴書の書き方を、タイプ別で4つ紹介します。
- 【この記事を読んでわかること】
- 業務委託契約時などフリーランスが履歴書を利用する3つの用途
- 学歴職歴や自己アピールなどフリーランスが履歴書に記載するおもな項目
- 個人事業主として活動経験などフリーランスの履歴書の書き方4タイプ
- 「現在に至る」と「以上」の使い分けなどフリーランスが履歴書を作成する際の注意点5つ
フリーランスにおすすめの案件探し方法
フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
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履歴書は人の本質や特性をアピールできる
履歴書は実績や経歴に加えて、自身に備わった本質や特性などをアピールする応募書類です。履歴書と職務経歴書は混同されがちですが、役割が異なります。
職務経歴書は過去の職務内容や実績および当該職務に関するスキルを確認するために使用する一方、履歴書は氏名や年齢、学歴など基本的なプロフィールを確認するために使用します。「人となり」を確認できる履歴書は業務内容への適正に加え、企業理念や組織への適正を見極めるための重要な書類といえるでしょう。
フリーランスに案件を依頼する場合、クライアントはスキルや知識と同様に信頼性を重視します。機密事項などを扱うこともあるためです。コンプライアンスや納期を守り、コミュニケーションが円滑に図れるフリーランスは重宝されるでしょう。その点を考慮したうえ、履歴書は職務に関するスキルや実績以外に、責任感や信頼性などが伝わるように作成するといいでしょう。
次の項目ではフリーランスが履歴書を利用する用途を紹介します。
フリーランスが履歴書を利用する3つの用途
フリーランスが履歴書を利用するケースは次の3つです。
- 案件受注・業務委託の契約締結
- フリーランスエージェントサービスへの登録
- 就職活動
それぞれ解説します。
1.案件受注・業務委託の契約締結
クライアントによっては、案件の受注時および業務委託契約の締結時に履歴書を求められることがあります。特に継続案件の場合は、契約後に滞りなく成果物を納品してくれるフリーランスを判断するため、履歴書で書類選考を行うこともあるでしょう。
継続案件は、フリーランスとして安定した活動を続けるために必要です。複数の単発案件を受注して活動することも可能ですが、案件の取得にその都度リソースを費やさなくてはなりません。加えて、クライアントごとのコミュニケーションやマニュアルの遵守に手間を取られることもあります。長期継続案件を取得できれば、先の収益見通しが立つうえ、案件取得の手間を省けます。質の高い履歴書を作成することによって、安定したフリーランス活動を展開しましょう。
2.フリーランスエージェントサービスへの登録
フリーランスエージェントサービスとは、フリーランスにおける案件取得の営業から契約締結までを代行してくれるサービスです。企業が求める人材とフリーランスが希望する条件をマッチングする仲介役を担います。登録時には履歴書や職務経歴書を提出して、企業にアピールする必要があります。
フリーランスエージェントサービスが取り扱う案件で割合が高いのは、エンジニアやITコンサルタント、PMなどIT系に特化したものです。営業が苦手なフリーランスはフリーランスエージェントの活用によって、スムーズに案件を取得できるうえ、コア業務に集中できるでしょう。
エイジレスフリーランスでは、エンジニアやIT系に特化した業務委託案件を豊富に取り扱っています。中には、実績になるような大規模なシステム開発などに関わる案件もあり、これまでの経験を活かして働けます。ぜひ1度ご相談してみてください。
3.就職活動
フリーランスとして培ったノウハウを活かして企業に就職する場合、あるいは副業・兼業としてアルバイトを行う場合などにも履歴書が必要です。近年では、厚生労働省によって副業・兼業が推進されており、これから履歴書を作成するスキルは重要になるでしょう。
フリーランスとしての活動を履歴書で上手く伝えられると、就職活動の成功につながります。次は、フリーランスが履歴書に記載する項目を紹介します。
フリーランスが履歴書に記載するおもな項目
フリーランスが履歴書に記載する項目を把握しておきましょう。おもな項目は次のとおりです。
- 基本情報
- 学歴・職歴
- 資格
- 実績・成果
- 志望動機
- 自己PR
各項目について重要なポイントをふまえてそれぞれ解説します。
基本情報
基本情報では、氏名・生年月日・性別・現住所・連絡先を記載し、本人証明写真を添付します。氏名と住所の記載欄にはふりがなの記載が必要な場合があるため、平仮名かカタカナで履歴書の様式に合わせて記載しましょう。
データとして履歴書を提出する場合、証明写真の写真をスキャンして添付することは避け、写真の原本を添付します。一般的な証明書に使用する本人写真と同様、3ヶ月以内に撮影した写真を利用するのが無難です。
学歴・職歴
学歴・職歴の順に記載します。学歴に関しては、中学校あるいは高校など、どこから書くか明確な決まりはありません。ただし、高校以降は学校の正式名所・学部・学科や入学・卒業年月日を記載するのが一般的です。いつ入学し、何を学び、いつ卒業したのか受け手が把握しやすいように配慮しましょう。
大学卒業までは「卒業」、大学院では「修了」と区別します。フリーランス以外の職歴がある場合も記載すると、受け手がスキルや経験を把握しやすくなります。
資格
希望する案件、または企業に関連する資格を所有していれば記載しましょう。たとえば、PM(プロジェクトマネージャー)として働きたい場合、ITストラテジストやプロジェクトマネージャなどの国家資格のほか、P2M(プロジェクト & プログラムマネジメント標準ガイドブック)といった民間資格を取得しておくと評価対象となるでしょう。比較的難易度の低い資格は省略しても問題ありません。
実績・成果
履歴書には実績・成果の記載欄を設けたものもあります。履歴書とともに職務経歴書を提出する場合は、実績・成果についての時期や内容をシンプルに記載しましょう。たとえば、Webデザイナーの場合は以下のとおりです。
【職務内容】
Webデザインの企画・デザイン制作
【実績】
コーポレートサイト作成(可能なら企業名を記載)
使用言語△△など
志望動機
志望動機は、案件や企業に応募した目的を伝える重要な項目です。働いてみなければわからないことが多い中、志望者と採用側の意思疎通を図るために設けられています。
自身の希望に合う案件を取得するため、または希望する企業で働くために明確に記載する必要があるものの、クライアントや企業側のニーズとずれが生じると受注・採用には至りません。希望する企業のどの部分に感銘や共感を受けたのかなどを簡潔に伝えましょう。
自己PR
自身のノウハウをアピールし、クライアントまたは企業において、どのように貢献できるのかを伝えましょう。クライアントや企業がフリーランスに求めるのは、即戦力として活躍できるスキルや知識の有無に加え、責任を持って成果を挙げられるかです。
たとえば、希望する案件に類似する実績があれば、客観的にも評価を受けやすいでしょう。業務内容や携わった期間、具体的なスキルなどとあわせて記載するとクライアントも判断しやすくなります。ここまで説明した履歴のおもな項目を正しく記載できるように、次の項目では書き方をタイプ別で紹介します。
フリーランスにおける履歴書の書き方4タイプ
ここでは、フリーランスを以下4つのタイプに分け、それぞれ履歴書の書き方を紹介します。
- 開業届の提出・個人事業主としての活動経験がある
- 開業届を出さずに活動していた
- クラウドソーシングを利用していた
- 家族従業員として活動していた
開業届の提出・個人事業主としての活動経験がある
開業届を提出し、個人事業主として活動経験があるフリーランスは、開業日や従業員数を記載しましょう。開業手続きや確定申告などの事務・経理に関する知識に加えて、従業員を持つ場合はマネジメント経験として評価につながります。
開業届を出さずに活動していた
開業届を出さずに活動していたフリーランスは、「個人事業主として活動」または「個人事業主として従事」などと記載します。廃業した場合は「活動停止」と記載しましょう。
クラウドソーシングを利用していた
クラウドソーシングを利用し、フリーランスとして活動していた場合は、〇〇(クラウドソーシングサイト名)に「登録」を加えて記載します。クラウドソーシングサイトの活用を辞めた場合は、「退会」と記載しましょう。もちろん、登録・退会した時期もあわせて記載が必要です。
家族従業員として活動していた
家族従業員とは、個人事業主の家族で事業を手伝う人を指します。原則、同居の親族や家内労働者は労働者にあたりません。 雇用保険や社会保険に加入せずに手伝っていた場合は正社員ではなく、「家業である〇〇に従事」といった事項に加えて、業務内容を記載しましょう。次の項目は、フリーランスが履歴書を作成する際の注意点です。
フリーランスが履歴書を作成する際の注意点5つ
フリーランスが履歴書を作成する際は、次の5点に注意が必要です。
- 指定の履歴書の様式・用紙を使用する
- 手書きの場合は黒のボールペンを使用する
- パソコンの場合は文字サイズ・フォントに注意する
- 修正液・修正テープは使用しない
- 在職中か離職中で「現在に至る」と「以上」を使い分ける
それぞれ解説します。
1.指定の履歴書の様式・用紙を使用する
企業によって履歴書の様式・用紙が指定されている場合があります。指定がない場合は「JIS規格履歴書」のA4またはB5の履歴書を使用するのが一般的です。A3を二つ折りにしたA4の履歴書はA判とも呼ばれ、B4を二つ折りにしたB5の履歴書はB判とも呼ばれます。指定の有無を必ず確認しましょう。
2.手書きの場合は黒のボールペンを使用する
手書きの場合は黒のボールペンを使用するのが無難です。
履歴書は「直筆」といった指定がなければ手書きでもパソコンでもかまいません。業界や職種によっては、個性が伝わりやすい手書きの方が好まれる場合もありますが、フリーランスの案件獲得においてはパソコンでも問題ないでしょう。
3.パソコンの場合は文字サイズ・フォントに注意する
パソコンで履歴書を作成する場合は基本の文字サイズを10.5~11pt、氏名のみ14~18ptに設定しましょう。フォントは明朝体などで統一し、フォントカラーは黒のみで記載します。また、数字は基本的にアラビア数字を使います。実績などにアラビア数字以外を使用する場合は鍵括弧でくくるなど、判別しやすくなるように工夫しましょう。
4.修正液・修正テープは使用しない
履歴書を書き間違えた場合は、修正液や修正テープを使用せずに書き直しましょう。二重線を引き、訂正印を押して訂正する方法もありますが、正確性に欠ける印象を与えてしまいます。ミスなく整った履歴を作成することによって、丁寧で隙がない印象が伝わるでしょう。
5.在職中か離職中で「現在に至る」と「以上」を使い分ける
職歴の最後に記載する「現在に至る」と「以上」は、在職中か離職中で使い分けが必要です。在職中の場合は「現在に至る」と「以上」の両方を記載する一方、離職中の場合は「以上」のみを記載します。
「現在に至る」とは、現在も履歴書に記載した仕事に従事していることを現し、「以上」は記載した内容に相違がないこと、およびこれより先に記載できる職歴はないことを現します。
「現在に至る」は職歴欄に頭揃えで、「以上」は「現在に至る」の次の行に尻ぞろえで記載しましょう。
まとめ
- 業務委託契約時などフリーランスが履歴書を利用する3つの用途
- 学歴職歴や自己アピールなどフリーランスが履歴書に記載するおもな項目
- 個人事業主として活動経験などフリーランスの履歴書の書き方4タイプ
- 「現在に至る」と「以上」の使い分けなどフリーランスが履歴書を作成する際の注意点5つ
フリーランスにとって履歴書は、案件の獲得やフリーランスエージェントへの登録、就職活動などに利用する重要な応募書類です。スキルや実績はもちろん、責任感や信頼性が伝わるような履歴書を作成することによって、フリーランスとして活動に役立つでしょう。
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