プロジェクトマネージャー(PM)の仕事内容は?転職後の年収事例も紹介
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プロジェクトマネージャー(PM)ってよく聞くけど、仕事の内容が曖昧。そう感じる方は少なくありません。PMとはつまり、プロジェクトの総責任者のことを指します。この記事では詳しい仕事の内容と転職後の年収事例を一緒に解説します。
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- 【この記事を読んでわかること】
- PMの主な仕事内容はプロジェクトチームを統括しプロジェクトを目標達成に導くこと
- PMには「コミュニケーション能力」「タスク設計・管理能力」が求められる
- 年収1,300万円を超える可能性もあり
- PMに向いている人の3つの特徴は「人とのコミュニケーションが好き」「マネジメント能力が高い」「柔軟性がある」
プロジェクトマネージャー(PM)はプロジェクトの総責任者
PMとは、主に「プロジェクトマネージャー」という職種を指します。
PMは、プロジェクトの目的やスケジュールを設定し、チームを統括してプロジェクトを円滑に推進するプロジェクトの総責任者にあたります。
プロジェクトマネージャー(PM)の主な5つの仕事
PMは、主に以下の業務を行います。
- プロジェクト目的・期間・予算の設定
- KGI・KPIの設定
- タスクスケジュールの設定
- プロジェクトメンバーの統括
- 問題が発生した場合の解決策の検討
プロジェクト目的・期間・予算の設定
PMは、プロジェクト目的(何を達成するか)を明確にする必要があります。また、必要に応じてそのプロジェクトにかける期間や予算も設定します。
プロジェクト目的をプロジェクトメンバーと共有することで、一体感を持ってプロジェクトを推進することができます。
ただし、プロジェクト目的・期間・予算はそもそも上層部で既に設定されているケースもあります。その場合は0から検討する必要はなく、問題が発生した時にプロジェクト期間を上層部と調整するなどの業務が必要となります。
KGI・KPIの設定
具体的な数値目標であるKGI・KPIを設定することで、目標達成度合いを測定します。目標値と実績値を比較することで、「何が良かったか」や「どこに問題があるか」が一見して分かるようになります。
KGI・KPIを達成できなかった項目があった場合は、改善点の検討を行います。
タスクスケジュールの設定
プロジェクトを完遂するためにタスクスケジュールを設定する必要があります。
プロジェクトのゴールから逆算し、「何のタスクを実行する必要があるか」や「各タスクをいつまでに終わらせる必要があるか」を設定します。
プロジェクトメンバーの統括
PMは、社内外のプロジェクトメンバーを統括する必要があります。
以下を実行し、プロジェクトが滞りなく進んでいるかを確認します。
- 設定した各タスクのプロジェクトメンバーへの割り当て
- タスクが問題なく消化されているかの進捗確認
問題が発生した場合の解決策の検討
プロジェクト推進中に問題が発生した場合、PMは柔軟に対応して解決策を検討する必要があります。半導体不足による納期遅延などの外的要因によりプロジェクトスケジュール自体を後ろ倒しにする必要が生じるなど、時には大きな決断を求められるケースもあるでしょう。その様なケースにも柔軟に対応して冷静に対処します。
以上、PM(プロジェクトマネージャー)の業務内容を解説しました。
次に、「プロジェクトマネージャー」と混同されやすい単語について解説します。
プロジェクトマネージャー(PM)は「プロジェクトマネジメント」「PdM」「PL」「PMO」と混同されやすい
PMは以下4つの単語と混同されやすいです。
- プロジェクトマネジメント(PM)
- プロダクトマネジメント(PdM)
- プロジェクトリーダー(PL)
- プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)
プロジェクトマネジメント(PM)
プロジェクトマネジメントは、プロジェクト管理ツールや方法論などを駆使してプロジェクトを効率的・効果的に推進する業務を指します。
つまり、プロジェクトマネージャーはプロジェクトマネジメントの実践者にあたります。
プロダクトマネージャー(PdM)
プロダクトマネージャー(PdM)は、製品やサービスのライフサイクル全体を総統括する職種を指します。
PdMは、企画・開発・マーケティング・サポートチームなどと連携し、製品の以下全てのフェーズを総統括します。
- 企画
- 開発
- リリース
- アフターフォロー
プロジェクトリーダー(PL)
プロジェクトリーダー(PL)は、プロジェクト内の一部のタスクやメンバーを管理するチームの責任者です。
PMとPLは、以下の様に役割の範囲と責任レベルに違いがあります。
- PM:プロジェクト全体の責任者として、プロジェクトの戦略と管理を担当
- PL:開発現場の責任者として、指揮・統括をおもに担当
プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)
プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)は、企業や組織内のプロジェクトマネジメントを中央集権的に管理する機能を担う組織にあたります。
具体的には以下のような業務により、プロジェクトマネージャーを支援します。
- プロジェクト管理ツール、方法論、テンプレートの提供
- プロジェクトポートフォリオの管理
- プロジェクトマネージャーのリソース配分
- プロジェクト進捗状況の監視
業務範囲で見ると、一般的に企画~アフターフォローまでの各フェーズそれぞれでPMが存在し、PdMは企画~アフターフォロー全てを統括するという棲み分けになります。
▼プロジェクトマネージャー(PM)と混同されやすい単語について詳しい解説を読みたい人はこちら
プロジェクトマネージャーの仕事内容や必要スキルを徹底解説
ITエンジニアで経験を積み、キャリアアップとしてプロジェクトマネージャーを目指している方もいるでしょう。本記事では、システム開発案件
ここまでは、PMの仕事内容やPMと混同されやすい単語について解説しました。
ここからは、PMに求められる能力/年収などについて解説していきます。
※本記事ではPM=プロジェクトマネージャーとして扱うこととします。
プロジェクトマネージャー(PM)の仕事に必要なスキルはコミュ力・管理能力
PMには特に以下2つの能力が求められます。
- コミュニケーション能力
- タスク設計・管理能力
コミュニケーション能力
PMは、社内外の関係者と連携するために、コミュニケーション能力が求められます。
例えばコンサルタントの1プロジェクトでは3人程度のメンバーを統括することになります。一方で、大規模なシステム開発プロジェクトなどでは100人を超える人数を統括することもあります。
プロジェクト規模が大きくなるほど、プロジェクトメンバーの主張が嚙み合わないなどの問題が発生するでしょう。
その様な時に、適宜プロジェクトメンバーと会話することで、メンバーの足並みを揃える必要があります。
タスク設計・管理能力
PMは、プロジェクト推進に必要なタスクの洗い出しやスケジュールを設計した上で、各タスクの進捗状況を管理する必要があります。
大規模プロジェクトになると、各所で遅延が発生する可能性もあるでしょう。
以下の様なアクションを取ることで、適切に問題に対処してプロジェクトを推進することが求められます。
- 定例会の設定により、進捗状況を把握する
- 起こり得るリスクの洗い出しや、その回避策の検討
- 発生した問題に対する解決策の検討
プロジェクトの総責任者として期限内にプロジェクトを完遂するためには、特に上記2つの能力が求められます。
ここまでは、PMに求められる能力について解説しました。
ここからは、PMの年収について解説します。
IT領域のプロジェクトマネージャー(PM)の平均年収は891.5万円
経済産業省の調査を見ると、例えばIT領域においてPMの平均年収は891.5万円にまで上ります。
PMなどの管理系職種の方が、SEやIT技術スペシャリストよりも平均年収が高いという結果が分かります。
参考:「経済産業省 IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」
また、エイジレスエージェントの求人を見ると、年収1,300万円を超える求人もあります。
システム開発プロジェクトでのPM経験に加え、ECやバックエンドシステムなどの知見があれば年収を大きく上げることも可能です。
▼案件例
・ソフトウェアエンジニア:1,200,000円/年
【募集内容】ソフトウェア開発
・ソフトウェアエンジニア:800,000円/年
【募集内容】ソフトウェア開発
会員登録で非公開・新着案件も紹介可能です。
ここまでは、PMの年収について解説しました。
ここからは、実際にPMに転職した事例を紹介します。
「経済産業省 IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」自社サービスを活用し、以下の様な成功を収めた事例があります。
- 大手SIerからフリーランスPMへ転身し、年収が1.5倍にアップ
- 大手SIerから中堅SIerや新興ベンチャー(SIer)に転職し、生涯年収をアップ
PMはプロジェクト全体を統括する責任がある分、高い年収が見込めます。
プロジェクトマネージャー(PM)の仕事に活かせる資格3選
ここでは、PMにおすすめな3つの資格を紹介します。
ただし、以下の資格を有していなくともPMの仕事に従事することは可能です
プロジェクトマネージャー試験
国家試験である情報処理技術者試験のうちの1つである「プロジェクトマネージャー試験」がおすすめです。
本資格の取得により以下を証明することができます。
- 「組織の戦略」、「システム全般」に関する基本的な事項を理解している
- 「プロジェクトを取り巻く環境の変化」、「ステークホルダの期待」を正しく認識して、目的達成に向けたプロジェクト計画を作成できる
- プロジェクト目標を設定し、その達成に向けて「最適なライフサイクルと開発アプローチの選択」、「マネジメントプロセスの修整」ができる
- プロジェクトチーム全体の意識を統一してパフォーマンス向上を図り、プロジェクトチームの自律的な成長を促進できる
- プロジェクトに影響を与えるリスクに対し、多角的な観点から柔軟に適応できる
- プロジェクトの計画・実績を適切に分析・評価できる
- 再現性を持って他のプロジェクトをマネジメントできる
本試験には受験資格や年齢制限はなく、受験料しかかからないため、どなたでも挑戦することができます。
参考:「IPA情報処理推進機構」
参考:「プロジェクトマネージャー試験ドットコム」
P2M
日本プロジェクトマネジメント協会が認定する資格です。
P2M試験は、プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブックに準拠して出題されています。
そのため、本資格を取得していると、PMとしての高度な水準の知識を有していることの証明となります。
試験区分は以下5つあります。
※ただし、PMA(プログラムマネジメント・アーキテクト)資格試験は2023年4月時点で未実施の様です。
- PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)資格試験
- PMSプログラム試験
- PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)資格試験
- PMR(プログラムマネージャー・レジスタード)資格試験
- PMA(プログラムマネジメント・アーキテクト)資格試験
受験資格があるものもあるため、自身に合った試験を受験すると良いでしょう。
参考:「特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会」
PMP
PMI本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格であるPMPもおすすめです。
受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験・教育・知識がプロフェッショナルレベルかを確認することを目的に実施されています。
ただし、PMPは受験資格としてPM実務経験が必要となるため、そもそもの受験難易度が高いです。
また、資格取得後も3年ごとの更新が必要となるため、資格維持コストも必要となります。
しかしその分、自身のプロジェクトマネージャーとしての知識やスキルの証明するための有力な資格であると言えます。
その他のおすすめ資格
その他に、PMとは直接的な関係はないものの、以下の資格を取得して知識を蓄えることもおすすめです。
基礎情報技術者試験
国家試験である情報処理技術者試験のうちの1つです。
プロジェクトマネージャー試験の前段にあたる基礎知識を取得することができます。
IT分野におけるPMに従事する場合、システムに関する基礎知識は必須と言えるでしょう。
応用情報技術者試験
国家試験である情報処理技術者試験のうちの1つです。
プロジェクトマネージャー試験の前段にあたる応用知識を取得することができます。
IT分野におけるPMに従事する場合、システムに関する応用知識は必須と言えるでしょう。
PMOスペシャリスト認定資格
一般社団法人 日本PMO協会が資格認定を行っているPMOスペシャリスト認定資格もおすすめです。
PMOは、企業や組織内のプロジェクトマネジメントを中央集権的に管理することで、PMを支援する組織です。
そのため、PMOの知識を有することは、PMの業務理解や応用に一定の効果があるかと思われます。
上記資格を有していると必ずしもPMに転職できるというわけではないですが、自身のスキルの証明や資格取得までに蓄えた知識が活かされると思われます。
ここまで、PMにおすすめな資格を解説しました。
ここからは、PMに向いている人の特徴を解説します。
プロジェクトマネージャー(PM)に向いている人の特徴
PMに向いている人の特徴としては以下3つが挙げられます
- 交渉力に長けている
- ロジカルシンキングができる
- ストレス耐性がある
▼プロジェクトマネージャー(PM)に向いている人の特徴について詳しく知りたい人はこちら
プロジェクトマネージャーの仕事内容や必要スキルを徹底解説
ITエンジニアで経験を積み、キャリアアップとしてプロジェクトマネージャーを目指している方もいるでしょう。本記事では、システム開発案件
まとめ
ここまで、PMの仕事内容に始まり、求められる能力/年収/PMに向いている人の特徴などについて解説してきました。
PMには高い専門知識が必要とされるものの、高い年収やさらなるスキルアップに繋がります。
ぜひ、ご自身の知識・経験を活かしてPMに挑戦されてみてはいかがでしょうか。
また、本記事だけでなく、転職エージェントとの会話を通してご自身に合った道を探すことも可能です。
転職は人生の大きな転機となりますので、慎重に見極めた上でぜひ転職活動を成功させましょう。
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転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
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さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
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