ヘルプデスクは鬱になる?経験者が語る辛いポイントと取るべき行動

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ヘルプデスクとは、ITサービスについてユーザーからの問い合わせに応える需要の高い仕事です。

一方でクレーム対応などにより鬱やメンタル不調になることも多く、離職率の高い仕事でもあります。

この記事では、ヘルプデスクになりたい人やヘルプデスクを辛いと感じている人へ、辛いポイントや改善策を解説します。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • ヘルプデスクは「クレーム対応がしんどい」「スキルが上がらない」など辛いポイントが多く、鬱になりやすい
  • コミュニケーションが苦手で繊細な性格だと鬱になりやすい
  • ヘルプデスクの仕事で辛いと感じた場合、フルリモートの仕事や別のIT職への転職がおすすめ

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ヘルプデスクについて

まずはヘルプデスクの仕事内容をご紹介します。

ヘルプデスクはユーザーからの問い合わせに応える仕事

ヘルプデスクは「プリンターに接続できない」「ネットワークにつながらない」などのITに関する問い合わせに対応する仕事です。

ヘルプデスクは「社内ヘルプデスク」と「社外ヘルプデスク」に分けることができます。

社内ヘルプデスク

社内ヘルプデスクとは、自社社員からの問い合わせに対応するヘルプデスクです。

おもに自社の情報システム部署に設置され、

  • パソコンの設置や設定
  • 機器のクリーニングや撤去
  • システムやネットワークに対する問い合わせ対応
  • システム操作方法の研修やマニュアル作成

などをおこないます。

社外ヘルプデスク

社外ヘルプデスクは、IT製品やITサービスを利用している顧客からの問い合わせやトラブルに対応するヘルプデスクです。

おもにIT関連ベンダーのコールセンターやサポートセンターに配置され、

  • 製品やサービスに対する問い合わせ対応
  • クレームやトラブル対応

などを行います。

ヘルプデスクスタッフがコールセンターの業務を兼任する企業も多くあります。

次は、ヘルプデスクが辛く鬱になりやすい理由をご紹介します。

ヘルプデスクの仕事は鬱になりやすい?辛いと言われる理由10選

ヘルプデスクが辛いといわれる理由は以下のとおりです。

  • デスクワークが辛い
  • 給料が上がりにくくて辛い
  • クレーム対応が辛い
  • 仕事の量が多くて辛い
  • 仕事の量が少なくて辛い
  • サポート体制が不十分で辛い
  • ITスキルが身につかず辛い
  • 単純労働であり仕事に飽きて辛い
  • 自分で仕事をコントロールできずに辛い
  • 人間関係が辛い

デスクワークが辛い

ひとつ目の辛い理由は、デスクワークで座りっぱなしの仕事だからです。

いっけん楽そうにみえるデスクワークですが、就業時間内ずっと執務室で過ごすデスクワークは精神的に辛く感じます。

また座りっぱなしで仕事をするため運動不足であり、慢性的な腰痛や肩こりに悩まされることも。

外出ができないデスクワーカーと同じ悩みを、ヘルプデスクも味わうことになります。

給料が上がりにくくて辛い

ふたつ目の辛い理由は、給料が上がりづらい仕事だからです。

dodaの調査によると、ヘルプデスク全体での平均年収は342万円であり、IT職種のなかでは最低クラスの給料水準となっています。

またヘルプデスクの仕事は、どれだけ仕事を頑張っても給料に反映されづらい仕事です。

自身の頑張りが給料に反映されない仕事は、モチベーションの維持が難しく辛く感じます。

クレーム対応が辛い

3つ目の理由は、クレーム対応が辛い仕事だからです。

特に社外ヘルプデスクはクレーム対応が辛いと感じるでしょう。

ヘルプデスクは問い合わせ対応を行うなかで、理不尽なクレームを受けることがあります。

ときには提供しているサービスとまったく関係がなく「ネットにつながらない」「パソコンが起動しない」などのクレームが入ります。

ユーザーの中にはITに疎い人も多く、苛立って電話をしてくるため対応は困難です。

理不尽なクレームにより、ヘルプデスクの仕事が辛く感じるでしょう。

仕事の量が多くて辛い

4つ目の辛い理由は、仕事の量が多いからです。

仕事量は会社や時期によりますが、入電数が多い場合は精神的・肉体的に辛い仕事となります。

次から次に電話対応していると、トイレ休憩すら難しい日もあります。

マイペースに働きたい人は、仕事量に辛く感じるでしょう。

仕事の量が少なくて辛い

5つ目の辛い理由は、仕事の量が少ない場合があることです。

4つ目の理由と矛盾しているように思えますが、会社や時期によっては仕事が少ない場合もあり、暇で辛く感じることもあります。

仕事が暇の場合は業務時間が長く感じ、仕事へのやりがいを感じにくくなります。

てきぱき働きたい人は、仕事がなく時間を持てあましていることを辛く感じるでしょう。

サポート体制が不十分で辛い

6つ目の理由は、先輩や上司からのサポートが不十分で辛く感じることがあります。

特に新人時代は周囲のサポートがないと、ヘルプデスクでどう対応してよいかわからず困惑するでしょう。

一方で先輩や上司も、仕事が立て込んでいるときは十分なサポートができないこともあります。

ユーザーからの問い合わせに対し、対処方法が分からない場合には炎上してクレームにつながることも。

新人時代にサポート体制が不十分なチームに配属された場合は、仕事が辛く感じます。

ITスキルが身につかず辛い

7つ目の辛い理由は、ITスキルが身につきにくいことです。

ヘルプデスクの仕事は幅広いIT知識が求められるものの、専門的なIT知識は身につきません。

マニュアルどおりに仕事を行う場合が多く、スタッフの代替も効きやすい仕事です。

ITスキルが上がらず自身の成長を感じづらい環境は、モチベーションが維持できなくなり仕事が辛く感じることがあります。

単純労働であり仕事に飽きて辛い

8つ目の辛い理由は、単純労働であり仕事に飽きることです。

先ほどから触れていますが、ヘルプデスクの仕事は問い合わせ対応であり、マニュアルに沿って仕事を進める仕事です。

よって自身の工夫や裁量が発揮される機会が少なく、仕事に飽きて辛い場合があります。

自分で仕事をコントロールできずに辛い

9つ目の辛い理由は、自分で仕事をコントロールしにくいからです。

ヘルプデスクの仕事は、ユーザーからの問い合わせに左右されます。

自身のペースで仕事を進められることはなく、別の仕事をしているときも電話対応によって中断されます。

仕事をコントロールできないことは、マイペースに働きたい人にとって辛く感じます。

人間関係が辛い

最後は、人間関係に辛さ感じることです。

ヘルプデスクの仕事は執務室のなかで、チームで仕事を行うことが多いです。

またスタッフは固定されているため、仕事をやめない限りは人員の入れ替えがありません。

このような環境は、一度人間関係をこじらせてしまうと修復が困難です。

ヘルプデスクの仕事で人間関係が悪化した場合は辛いと感じるでしょう。

続いてヘルプデスクで鬱になりやすい人の特徴をご紹介します。

ヘルプデスクで鬱になりやすい人の特徴

ヘルプデスクで鬱になりやすい人の特徴は以下のものです。

  • コミュニケーションが苦手な人
  • 周囲と良好な関係を築くことが苦手な人
  • 相手の言葉を真に受ける繊細な人
  • 気持ちを割り切ることが苦手な人

コミュニケーションが苦手な人

コミュニケーションが苦手な人は、ヘルプデスク業務は難しいかもしれません。

ヘルプデスクは電話でのコミュニケーションによってユーザーの悩みを解決する仕事です。

相手が困っていることを適切に読み取り、言葉を使ってユーザーの問題を解決するため、コミュニケーション能力は必須となります。

コミュニケーション能力が低い場合は、ヘルプデスク対応するなかで相手からのクレームにつながるリスクが高く、鬱になりやすいでしょう。

周囲と良好な関係を築くことが苦手な人

周囲と良好な関係を築くことが苦手な人は鬱になりやすいでしょう。

ヘルプデスクは毎日同じチームスタッフと協力して仕事を行います。

トラブルが起こった際は、同僚スタッフや上司にサポートしてもらう必要があるでしょう。

しかし、周囲と良好な関係を築くことができない場合、周囲からサポートを受けづらく、チーム内で孤立する可能性があります。

そのような状況はとても辛く、鬱になりやすくなるでしょう。

相手の言葉を真に受ける繊細な人

繊細な性格をしている人も、ヘルプデスク業務は難しいでしょう。

ヘルプデスクに電話をかけるユーザーは、ITサービスにトラブルを抱えているため怒って電話してくる人も少なくありません。

電話対応するなかで、ときには心ない言葉を浴びせられることもあります。

そのような状況で相手の言葉を真に受けていたら、心が病んで鬱になりやすいでしょう。

気持ちを割り切ることが苦手な人

気持ちを割り切ることが苦手な人も、ヘルプデスク業務は難しいです。

ヘルプデスクのクレームの中には理不尽な内容のものも多くあります。

理不尽なクレームに対し、ある程度は仕方のないことだと割り切ることもときには重要。

割り切って仕事ができない場合は、心を病みやすく鬱になりやすいでしょう。

次に、ヘルプデスクで鬱になりにくい人の特徴をご紹介します。

ヘルプデスクで鬱になりにくい人の特徴

ヘルプデスクで鬱になりにくい人の特徴は以下のものです。

  • 周囲と良好な関係を築くことができる人
  • 気持ちの切り替えが早い人
  • 教えることが好きな人

周囲と良好な関係を築くことができる人

まずは周囲と良好な関係を築くことができる人です。

電話対応をするなかで、周囲の力を借りる機会は多くあります。

対応に行き詰ったときに、上司や同僚のサポートを借りるケースも多いでしょう。

そのような状況で周囲に気兼ねなくサポートを受けられる人は、心を病みにくく鬱になりづらいです。

気持ちの切り替えが早い人

次に気持ちの切り替えが早い人です。

ヘルプデスク業務はクレーム対応を行うため、ときには心ない言葉に傷つくことがあります。

そのようなクレームを真に受けずに、気持ちを切り替えることができる人は、鬱になりづらいです。

教えることが好きな人

続いて教えることが好きな人です。

ヘルプデスク業務は、ユーザーに対し丁寧に分かりやすい言葉での説明が求められます。

教えることが苦手な人の場合は、ユーザー目線での対応ができず、クレームに繋がる可能性が高いでしょう。

逆に教えることが好きな人はユーザーが満足する対応ができ、気持ちよく仕事ができます。

さて実際にヘルプデスク業務をしている人のなかで、辛いと感じている人はどのような行動を取るべきでしょう。

次は、ヘルプデスクが辛いと感じた場合に取るべき行動をご紹介します。

ヘルプデスクが辛いと感じたときに取るべき行動

ヘルプデスクが辛いと感じた場合に取るべき行動は以下のものです。

  • 休養をとって心身を休める
  • 在宅ヘルプデスクへの転職を検討する
  • フリーランスのヘルプデスクへの転職を検討する
  • ほかのIT職への転職を検討する

休養をとって心身を休める

まずは休養をとって心身を休めましょう。

しっかり休むことができていない場合は、仕事でのミスを繰り返す悪循環に陥ります。

自身が本当に追い込まれている場合は、思い切って療養のための休暇を取ってみましょう。

心が壊れてしまったら復帰するのにも時間がかかるため、本当に追い込まれる前に休暇を検討してください。

フルリモートのヘルプデスクへの転職を検討する

「デスクワークが辛い」や「周囲との人間関係が辛い」と感じている場合は、フルリモートのヘルプデスクへの転職を検討しましょう。

弊社が求人ボックスにて調査を行ったところ、2023年11月現在では在宅ヘルプデスクの求人数は1,397件あります。

ヘルプデスク業務自体は嫌いではない場合は、フルリモートの仕事を探すことをおすすめします。

フリーランスのヘルプデスクへの転職を検討する

「給料が上がりにくくて辛い」と感じている場合は、フリーランスのヘルプデスクへの転職を検討しましょう。

弊社がフリースタートにて調査したところ、2023年11月時点で711件のヘルプデスク求人がありました。

待遇は月収30~40万円の求人が多く見受けられましたが、60万円を超える求人も見受けられました。

ヘルプデスク業務を続けたく、給料単価も上げたい場合はフリーランスのヘルプデスクになることをおすすめします。

ほかのIT職へ転職を検討する

最後にほかのIT職への転職を検討しましょう。

ヘルプデスクが抱えている「給料が上がりづらい」や「専門スキルが身につかない」などの悩みが解決できるでしょう。

ほかのIT職のなかでも、社内SEはヘルプデスク業務の経験を活かしやすいでしょう。

ヘルプデスクをしている現状に不安を抱えている場合は、思い切ってほかのIT職への転職をおすすめします。

▼ヘルプデスクのキャリアパスに関する解説はこちら

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ヘルプデスクからの転職に興味をお持ちの方は、ぜひエイジレスにご相談ください。

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まとめ|ヘルプデスクの仕事で鬱になりそうな場合は転職を検討しよう

本記事をまとめると、以下のとおりです。

  • ヘルプデスクは「クレーム対応がしんどい」「スキルが上がらない」など辛いポイントが多く、鬱になりやすい
  • コミュニケーションが苦手で繊細な性格だと鬱になりやすい
  • ヘルプデスクの仕事で辛いと感じた場合、フルリモートの仕事や別のIT職への転職がおすすめ

ヘルプデスクは未経験でも応募可能な求人が多く、チャレンジしやすい職種のひとつです。

一方で専門性が低く、給料水準が低いなどの問題点があります。

またユーザーによるクレームや、人間関係により鬱になるヘルプデスクは意外と多いです。

ヘルプデスクの仕事が合わないと感じている場合、転職をおすすめします。

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  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
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さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

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執筆者
オオムラ
地方公務員から、インフラ業界の社内SEに転職して3年目。会社の基幹システム・サーバー・ネットワークなど幅広いIT業務の構築・運用担当者であり、現在はDXにも力を入れている。趣味はSNS、ブログ運用、Webライティング。WebライティングはIT系記事を中心に執筆を行っている。0歳児の父として育児にも奮闘中。