【50代のセカンドキャリア】実現する上で必要なことや選択肢を解説

※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。

人生100年時代といわれており、50代はその折り返し地点です。このタイミングでセカンドキャリアを築こうとしている、あるいは来たる50代に備えてセカンドキャリアを考えるべきではと不安に感じている人もいるでしょう。本記事では、50代からのセカンドキャリアを考えるべき理由や考える上で必要なことなどを解説します。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • 終身雇用制度の崩壊や老後の年金に期待しにくい点でセカンドキャリアを考えるべき
  • セカンドキャリアを考える上で自己分析やキャリアプランの設計などをする
  • 転職や独立など、セカンドキャリアを築く道はさまざま
  • セカンドキャリアを築く上で50代での転職は難しい面も多い

資金計画に不安ならFPへ相談を

資金計画に不安がある場合、プロであるFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がおすすめです。
FPは、相談者の現状やライフスタイルにあわせて最適な資金計画、資産運用や節税などの具体的なアドバイスを提供してくれます。

老後資金2,000万円問題に代表されるように、老後の生活費はひとりあたり数千万円が必要と言われています。
漠然とした不安を抱えるのは辛いものです。まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。

多くのFP相談サービスがありますが、迷った場合は大手リクルートが運営する『保険チャンネル』への相談がおすすめです。

保険チャンネル

  • 無料で何度でも相談できる
  • 会員100万人突破
  • 全国47都道府県対応
  • 無理な勧誘や営業は一切なし
  • 【公式】https://hokench.com/

50代からのセカンドキャリアを考えるべき理由

道に立つ男性

2050年頃、100歳以上の高齢者は50万人を超える見通しです。人生100年時代と言われるなか、50代はまだ人生の半分です。折り返し地点となることで、セカンドキャリアを考える人も多いでしょう。一方で、50代は下記のような理由から、セカンドキャリアを考えざるを得ない状況にいるともいえます。

終身雇用が確実でない

​​近年、終身雇用制度は崩壊しつつあります。2019年5月には、トヨタ自動車社長・豊田章男氏も「終身雇用の維持は難しい」と発言しているほどです。大手企業でも難しいのであれば、中小企業以下はもっと難しいといえるでしょう。 終身雇用の維持が難しい理由には、少子化や経済停滞が挙げられます。年功序列賃金となれば50代の人件費は高く、削減すべきコストと認識されつつあります。そのため、最近では早期退職者の募集が増えている状況にあります。 このように、年齢が上がるとともに給料がアップし、定年まで在籍できる日本企業の特徴は変化しはじめているのです。

老後の年金に期待しにくい

「定年して年金で生活する」という図式も崩壊しつつあります。 日本の年金は賦課方式であり、現役世代が受給世代に仕送りするシステムです。2015年時点では現役世代3人につき受給者1人を支えていますが、2020年には2.2人につき1人、2055年には1.4人が1人に仕送りする計算になると予測されています。つまり、将来的に年金支給額は減少していきます。 少子高齢化は今後も続くため、現状では将来の年金に期待できない状況です。そのような状況で早期退職、定年退職してしまうと、老後の生活が苦しくなる人も出てくるでしょう。そのため、老後の資金面でセカンドキャリアを考える必要がでてくる人も少なくありません。

働き方の多様化

経済産業省「2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について」の資料によると、70歳以降まで働くことを希望する高齢者は8割と、多くの高齢者が生涯現役を望んでいることがわかります。 そうした背景もあり、2021年には高年齢者雇用安定法改正で定年の基準年齢も70歳へと引き上げられています。さまざまな理由から高齢者の働き方が多様化しており、老後を目前とした50代でセカンドキャリアを考える人も多いのです。

セカンドキャリアを考える上で知っておくべき50代の転職事情

メガネの男性

セカンドキャリアを考える上で転職を検討している人は、50代の転職事情についても押さえましょう。

50代の転職は難しい

転職入職率とは、実際に転職できた人の割合です。 下記は、厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」内、「転職入職者の状況」による年代別にみた転職入職率です。

25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳
男性 11.5 9.2 7.8 5.4 4.5 4.6 5.2 12.0
女性 13.3 11.0 9.8 8.6 8.4 8.5 6.7 8.6

参考:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」

40代以降転職入職率は下降し、転職に成功する人の割合が減少することがわかります。特に正社員で働くことを希望する人が多い男性は、女性よりも転職のハードルが高いでしょう。 一方、男性は50代後半から転職入職率が上昇しており、50代後半からセカンドキャリアのために転職できる可能性が高まります。

50代の転職は給料ダウンが一般的

増加 変わらない 減少
30~34歳 38.4% 27.6% 32.4%
35~39歳 36.8% 33.0% 29.2%
40~44歳 41.1% 34.2% 23.5%
45~49歳 35.4% 34.5% 28.8%
50~54歳 32.0% 32.9% 34.1%
55~59歳 20.5% 30.1% 48.8%

参考:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」

50代での転職では、給料ダウンのリスクが高まります。給料アップを目的に転職を検討している人は注意が必要です。

50代の転職が難しい理由

  • 50代向けの求人が少ない
  • 人件費がかかりやすい
  • 定年退職が近い
  • 扱いにくいと思われている
東京労働局「関東労働市場圏有効求人・有効求職 年齢別バランスシート(一般常用)」によると、45歳以降の有効求人倍率が低下していることがわかります。
34歳以下 35~44歳 45~54歳 55歳以上
1.43 1.10 0.75 0.68

参考:東京労働局「関東労働市場圏有効求人・有効求職 年齢別バランスシート(一般常用)」

上記の有効求人倍率は、50代以降は1人あたり1件未満の求人数ということです。 ある程度経験を積んできた50代は給料が下がるといえど、人件費がかかる人材と認識されています。そのため、コストのかかる50代よりもコストが押さえられ、かつポテンシャルの高い若手を優先的に採用する企業も多いのです。 また、新しい環境に馴染めるか不安視されやすい、長年のキャリアでプライドが高い50代が敬遠されやすい点も原因といえます。

​​50代からのセカンドキャリアを考えるためにすべきこと

紙とペン

50代からのセカンドキャリアを考える上で、次のポイントを実行することが重要です。

スキル・キャリアの棚卸し

50代からキャリアチェンジするにあたり、50代だからこその強みを見つけることが大切です。そのためにも、これまで培ってきたスキルや経験を洗い出してみましょう。 セカンドキャリアを考える上で自己分析は欠かせないものであり、自分に何ができるのか、何を活かして活躍できるのかを考えることがポイントです。環境が変わっても発揮できる強みとは何か、自分にしかできないことは何かを考えてみてください。

中長期的なキャリアプランプランの設計

50代からのキャリアプランだからこそ、何歳まで働きたいか、どんな仕事をしたいかを中長期的に考えることが重要です。価値観や人生観もふまえてキャリアプランを設計してみましょう。中長期的なキャリアプランを設定するには、定年後まで見据えることがポイントです。

セカンドキャリアに求めることを考える

セカンドキャリアを成功させるため、実現したいキャリアに何を求めるか考えてみましょう。具体的にはやりがいや給料の高さ、ワークライフバランスなどです。 充実したセカンドキャリアを過ごすためにも、キャリアプランの設計とあわせてセカンドキャリアを築く上で譲れない条件や実現したいことも明確にすることが大切です。

セカンドキャリアを実現するために必要なスキル・資格の確認

希望のセカンドキャリアを実現するために不足しているスキルや資格を確認しましょう。ただし、資格は種類によって取得に時間がかかるため注意が必要です。 50代からのセカンドキャリアについて早くから考えておくほど、スキルや資格の取得にかけられる時間が増えます。年齢と時間の問題で希望のセカンドキャリアを諦めることにならないよう、セカンドキャリアは早めに考えておくことがおすすめです。

相談できる環境を見つける

自分を客観視するためにも、相談相手がいると心強いです。勤務先のキャリア相談室や転職エージェントなど、外部の人を頼るのも良いでしょう。また、上司や同僚など相談しやすい人に話してみるのもおすすめです。自分の仕事状況やスキルなどを知っている人からアドバイスが受けられます。 家族に相談できれば、家族の理解や助けを得ながらセカンドキャリアが考えられるでしょう。

50代からのセカンドキャリアの選択肢

道路に描かれた矢印の上に立つ人

50代からのセカンドキャリアの選択肢は、下記のようにさまざまです。 希望のキャリアプランを実現するためにも、自分に合った選択肢を見つけてみてください。

今の会社に留まる

セカンドキャリアを検討する上で、必ずしも環境を新しくすべきとは限りません。安定した収入や定年までの雇用が保証されている、定年後も働ける制度が整っている場合は今の会社に留まるのも1つの選択肢です。その場合は、今の会社でステップアップできるチャンスがあるか模索するのも良いでしょう。あわせて、今の会社で実現したいキャリアプランも考えてみてください。

転職する

新たなキャリアを築きたい場合は転職が最適です。スキルや経験を活かしてステップアップ転職するか、新しい仕事にチャレンジするか、転職の内容はキャリアプランや目的に応じてさまざまです。 ステップアップを目的とした転職では、高度なスキルや専門性が求められます。一方、未経験で新しい仕事にチャレンジする場合は、未経験で転職しやすい業界・職種を選ぶ工夫が必要です。 ただし、50代の転職は難易度が高いため、転職活動期間が長期化するリスクがあることを押さえておきましょう。

独立する

会社員だけがキャリアではないため、思いきって独立するのも1つの方法です。独立とは雇用される立場ではなく、個人事業主や法人として自分で事業を切り開くということです。 ただし、独立は収入面でのリスクが大きいため、より入念に計画する必要があります。思い描くセカンドキャリアが独立で実現しそうな場合は検討してみましょう。

副業を始めてみる

いきなり独立は不安、今の会社は続けたいが新しい可能性を見出してみたい場合には副業がおすすめです。副業は未経験分野へのチャレンジだけでなく、新たなスキルの習得や人脈の構築など新しい可能性が広げられます。また、主体的に仕事に取り組むため、本業では得られない経験を培うことができます。 30〜40代の人であれば50代からのセカンドキャリアや独立に向けて、早い段階で副業でトライするのが理想的です。

最適な50代からのセカンドキャリアを考えよう

笑顔の男性

定年後もキャリアを築く人が増えた現代では、50代からセカンドキャリアを考える人も多くいます。50代だからと遅すぎることはなく、希望のキャリアに合わせていかに効率的に動くかが重要です。今の会社に留まりながら新たな可能性を模索する、転職して心機一転キャリアを築く、独立して新たなキャリアを築くなど、選択肢はさまざまです。 本記事を参考に、50代からのセカンドキャリアについて改めて考えてみましょう。

▼関連する記事はこちら

資金計画に不安ならFPへ相談を

資金計画に不安がある場合、プロであるFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がおすすめです。
FPは、相談者の現状やライフスタイルにあわせて最適な資金計画、資産運用や節税などの具体的なアドバイスを提供してくれます。

老後資金2,000万円問題に代表されるように、老後の生活費はひとりあたり数千万円が必要と言われています。
漠然とした不安を抱えるのは辛いものです。まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。

多くのFP相談サービスがありますが、迷った場合は大手リクルートが運営する『保険チャンネル』への相談がおすすめです。

保険チャンネル

  • 無料で何度でも相談できる
  • 会員100万人突破
  • 全国47都道府県対応
  • 無理な勧誘や営業は一切なし
  • 【公式】https://hokench.com/

アバター画像
執筆者
エイジレスメディア編集部
エイジレス社会の専門誌として、すべての人が何歳でも豊かな暮らしを紡げるよう有益な情報を発信していきます。主に、エイジレスなビジョンを体現している人物や組織へのインタビュー記事を執筆しています。