SES契約は切られる前提の就労形態|継続と終了対策について解説
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じょう
SES契約が終了となり、退場することはあるのか?
準委任契約に基づいて就労するため、当然あります。むしろ「終了による退場がある」前提。
本記事では、なぜSES契約に終了があるのか、そしてその「終了による退場」がある前提の対策について解説します。
これからSESで働くITエンジニアにとって、来る日に備えた準備と心構えを知ることができます。
SESの契約を切られる理由はいくつかありますが、予定よりも早い契約終了は生活にもかかわるので困りますよね。次の職場を決めるまでにも時間がかかります。
急いで職場を探すあまり、自分に合っていないところだったということも少なくありません。自分に合った職場や条件を探すにはたくさんの情報が必要です。
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- 【この記事を読んでわかること】
- SES契約は正規雇用と違い、いつかその場を退出するのが前提となる就業形態、と腹をくくろう
- SES契約で解除になる理由を知った上で、キャリアダメージを最小限に抑える対策と準備をしなければならない
- SESが「契約終了による退場前提」である以上、次のキャリアを意識して行動する必要がある
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結論:SESで契約を切られることは珍しくない
じょう
SES契約終了による退場は珍しくないのか?
珍しくないどころか、正規雇用と比較すると、むしろ「終了による退場」前提です。
SESのビジネスモデルと、それに依拠する法的根拠を交えながら解説します。
「終わりがある」と知るだけでも、その後の準備が相当有利になるのです。
SESのビジネスモデル
SES企業はITエンジニアと雇用関係を結んで採用します。
そのITエンジニアを、契約している顧客先に常駐させて報酬を得ます。
SESの法的根拠は、「民法 第六百五十六条」に定められた「準委任」です。
請負と違い、何らかの完成物をもって報酬を得るのではなく、業務遂行に対して報酬を得ます。
自社でITエンジニアを育成・採用しなくても、SES企業に依頼して、「従業員を常駐させて就業させることで報酬が発生する」ビジネスモデルです。
長期間の仕事を前提とした就業形態ではない
SES・準委任では、契約期間が設けられます。
プロジェクトなどの状況にもよりますが、多いのは1ヶ月から3ヶ月、長いと6ヶ月。
それ以上継続する場合、顧客側・SES企業・SESエンジニアが同意の上で、更新延長契約を交わすことになります。
顧客企業の中には「ITエンジニアがいない上、自社で育成するノウハウがない」という理由で、長期にわたってSESエンジニアと契約更新を続ける会社もあります。
しかし、大抵の場合は1つのプロジェクトごとに採用されることになり、プロジェクトが終わり次第その客先を後にする場合が多いです。
SES契約に終わりがあることを知った上で、続いて「契約期間中の解除はあるのか」について解説します。
SES契約の途中解約は可能
じょう
SES契約の途中解約は可能なのか?
発注側の顧客、受注側のSES企業・SESエンジニア、双方の側から可能です。
法的根拠に基づいて、解除可能である理由と注意点を解説します。
契約期間に強く縛られることはなくなりますが、職場を去る際の心構えができます。
SES契約を途中解約できる法的根拠
「民法 第六百五十一条」に「委任は、各当事者がいつでもその解除をすることができる。」とあります。
この条文は、顧客・SES企業双方いずれかから「契約期間内であっても」解除可能であることを示す法的根拠となるのです。
条文に「委任は」とありますが、準委任も含みます。
契約期日が来る前に次の仕事を確保する
顧客もITエンジニアも、自分の事情でいつでも契約解除の旨を伝え、引継を適切に済ませた上で解約・撤退可能となります。
ITエンジニア側は、延長される確信がない限りは、期日が来る前に次の職場を探すのが合理的な判断と言えるでしょう。
自社に相談して次の職場を探してもらう、あるいは、別途自分で探すことになります。
期日が来た後に動くのでは遅すぎるのです。
職場を後にするときは引継を確実に!
仮に自分からその現場を退出するとなっても、いきなり「明日から来ません」ということは当然できません。
自分の業務で空いた穴を埋めるべく、次の人への引継などは適切に行う必要があります。
法的に途中解除が可能であっても、相手に著しい損害を与えた場合、訴えられる可能性があるのです。
問題を残さず去れるよう、退去準備や引継は確実に行ってください。
SES契約は顧客側・就労側の双方から途中解約可能であることを法律に基づいて解説した上で、次の職場探しと引継を確実に行う必要を解説しました。
続いて、顧客側がなぜSES契約を解除するのか、その理由について解説していきます。
SESで契約を切られる3つの理由
じょう
顧客側がSES契約を解除する理由は何か?
SESエンジニア側と顧客の側が噛み合わない場合と、継続契約できない事情の場合があるのです。
その要素を3つに分けて解説しました。
- スキルのミスマッチ
- 人間関係
- 景気動向による予算縮小
解除される理由を知るだけでも、対策や心構えができて、有利に就業できるはずです。
スキルのミスマッチ
請負や委任・準委任は、顧客先企業と雇用契約を結ぶわけではないので、面接は法的に認められません。
しかし、双方お互いに確認したいですから、「顔合わせ」や「職場見学」という名目で「実質面接」が事前に行われます。
SESの面接について詳細を知りたい人は、拙著「SESに事前面談がある?違法性・事前準備を徹底解説」をご参照ください。
SESに事前面談がある?違法性・事前準備を徹底解説
本記事ではSES企業に無事就職し、常駐先企業との面談を控えたITエンジニアの方や、SESエンジニアの常駐を依頼しようとしている発注側のクライ
事前にお互いを「実質面接」で見て確認はしています。
しかし実際就業してみると、想定していたよりも要求される仕事のスキルが高く、仕事についていけない場合もありえます。
この場合は残念ながら、顧客側から契約を切られることになるでしょう。
SESは準委任契約で締結される業態です。
準委任は顧客が指揮命令できません。
当然、顧客が教育することもできません。
同じ現場で一緒に働いている上司のサポートを受けられないようであれば、残存するのは難しいでしょう。
人間関係
よくある話ですが、「ウマが合わない」「パワハラ顧客」というのはあります。
SES契約は準委任ですから、顧客が直接「指示命令」できないのですが、法律を知らない顧客だと平気で高圧的に指示命令してくる場合もあるでしょう。
今まで自分が身につけた仕事のやり方と全然違い、混乱し、顧客が希望するやり方ではできない場合も。
いずれにせよ、この場合も、顧客側から契約を切られることになります。
景気動向による予算縮小
これは上の2つと違って、仕事ぶりも問題なければ、人間関係も良好なのに襲ってくる事象です。
その会社の景気により、IT部門予算削減、なんてことはよくある話です。
これは、当人がどれだけ努力して業務遂行能力を身につけても、良好な人間関係を構築できても抗えないものになります。
SES契約にて解除される場合について解説しました。
次は、それを前提として立てられる対策について解説します。
SES契約を切られることの対策は4つ
じょう
SESにて、契約終了による退場を防止するにはどうすればいいのか?
そもそも短期プロジェクトで終わりが決まっている・顧客の財政的事情で解除される・あまりにもスキルレベルに溝がある、ということならば致し方ありません。
しかし、そうでないのなら、残り続ける対策があります。
またSES契約では、当人がどう対策を立てても契約終了による退場が確実にあります。
自身の能力向上と世間の動向をチェックして、契約更新できるようにしつつ、更新終了になっても慌てない準備をしましょう。
ITスキル向上とトレンドチェック
まずは、今いる常駐先顧客で業務遂行できるよう、何かしら学ぶ必要があります。
基本、書籍や動画などで自習することになります。
それだけでは厳しくて外部研修などを受講したい場合もあるでしょう。
その場合は、SES企業は教育・研修費用を確保している・補助してくれる会社が多いですから、自社に相談してみてください。
また、いつかその場所を去る、ということは念頭に必ず置いておきましょう。
その上で、世の中で必要とされているIT技術のトレンドはネットニュースなどで必ずチェックしておきましょう。
そのトレンドに沿ってITスキルの幅を広げておかないと、契約終了後に右往左往して学び始めても遅いのです。
過去いた場所は過去いた場所、今とは違う、と割り切る
性格の相性については対策のしようがありません。
しかし、仕事のやり方が違うことでストレスを感じているのならば、改善の余地はあります。
今までいた現場の仕事のやり方が染みついてしまい、それがなかなか抜けない、ということもあるでしょう。
しかし、SESエンジニアの多くは短くて数か月、長くて数年で現場を後にします。
すなわち、各現場に沿った仕事の進め方を求められる、と割り切りましょう。
そうでなければ、運良く合致している現場以外、気に入らなくてすぐ変わることになります。
SESエンジニアには、仕事の進め方については割り切りが大事です。
各現場には、各現場の事情があるのです。
もちろん、自分のやり方の方が良いと思うのであれば、まずは提案してみましょう。
周囲が「その方が良い」となれば、その改善案に従い、あなたのストレスが軽減されることになります。
ここで大事なのは「主張しすぎない」こと。
自分の方法が「絶対にどの現場でも良い」とは限らない心構えが必須です。
コミュニケーション能力開発
独りよがりで一方的にしゃべらない。
高圧的にモノを言わない。
「そんなの常識だ!」と切り捨てない。
「ITエンジニアって職人気質なところあるから」という言葉に甘えて、独りよがりに何を言ってもいい、ということにはなりません。
対話の仕方など、世の中には多くの教材がありますから、それを見て自分の話し方スキルを向上させてください。
また、ITエンジニアは意外とドキュメントを作成する時間が多いこともあります。
コミュニケーション力は口頭だけでなく、書き言葉でも要求されます。
ITエンジニア用の文章の書き方という類の本もいくつか出版されていますから、そちらのスキルも向上させてください。
ITエンジニアは、ITスキルだけでなく、相手に適切に伝える・伝わるスキルも要求されるのです。
転職情報は契約期限に限らず日々確認
ITトレンドの確認と被るところがありますが、いつ契約終了となってもいいように、転職情報はこまめに見ておきましょう。
どういう求人が多いのか、というのは「世の中で何が必要とされているか」を知ることができ、次の就業に有利な情報となります。
また、すぐ動けるように、日々の業務で習得したITスキルや実績などは職務経歴書に追加しておきましょう。
いきなり1ヶ月前で終了と言われて動く場合、「とにかく次の職場!」と「なんでもいいから働けるところ」が優先となります。
そこが、自分に合ったところかどうかは、は「運次第」という不安定な就職活動になるのです。
契約解除に対する対策を、「能力開発」の側面と「解除されてもすぐ次を見つけられる準備」の側面から紹介しました。
次の仕事を探す際に、必ずしも不安定雇用のSESにこだわる必要はありません。
続いて、SES以外に進む道について解説します。
SES契約以外のおすすめの3つの働き方
じょう
いつか「契約終了により退場する日」が来るのがSES契約。
その「終わり」がある、という前提に従って、次にどのようなキャリアを歩むべきなのか?
SESで積んだ経験を活かして、次に進む道について大まかに3パターン紹介します。
漫然とSES契約を請けるのではなく、次のキャリアを見据えた上でSESでの就労を積み重ねれば、契約終了時に慌てることはありません。
IT技術を追及する場合:SIerや自社開発企業
SESでの経験を積んで、技術的な実力がつき、転職情報を見ても挑戦できそう。
そう判定できそうな募集があれば、SIerの技術職に応募してみましょう。
もしくは、有名なSIerに限らず、中小規模で自社開発製品をもっている会社に応募してみましょう。
なお、中小規模の自社開発企業を応募する場合は、SES事業を併設しているかどうか確認が必須。
SESを抜けて自社開発をしたかったのに、「SES経験者?なら、SESでお願い」となる可能性もあるからです。
エンドユーザ側のITを追及する場合:社内SE
技術追及よりも、エンドユーザのビジネスをIT面から支援したい・業務知識を深めていきたい、という場合は社内SEという道もあります。
ただし、こちらは、調整の仕事がかなり多くなり、技術力はかなり低下することは免れません。
また、どこの企業も長く続く不況により、一番コストのかかるIT部門を縮小しようとする動きもあります。
技術力が落ちるうえに、あまり社内で重宝されない部門の正規従業員になるのは考えものです。
会社の規模によっては「1人情シス」となり、病気や急用でもなかなか休みがとれなくなる場合も想定されます。
さらに、「IT介護」と揶揄される、素人エンドユーザの度重なる「基礎すぎる」ITの質問が殺到します。
技術的に新しいことどころか調整業務すらままならなくなり、それで1日が終わることも。
会社にもよりますが、社内SEは比較的業務時間が落ち着いているとはいえ、社内で冷遇される部署のうえ技術力が落ちてしまうことは十分に考慮すべきことです。
やはり「ITエンジニアである以上、技術的なことを探求しないと転職もまともにできない」と気付いたときには手遅れに。
雇用されずに自分の能力で勝負に出る:フリーランス
雇用されない生き方、という選択肢もあります。
会社からの束縛から解放され、請ける仕事も選べます。
但し、自分で確定申告や納税をするなど、今まで会社が負担してくれた仕事を自分でやらなければなりません。
また、交通費や会社によっては各種補助、有給休暇なども無くなります。
「従業員でいること」「フリーランスでいること」のメリットとデメリットを、よく調査・比較したうえで決めましょう。
自分一人では判断材料を集められないからもっと多くの情報がほしい、転職情報を知りたい、という場合にはエイジレスに相談されてみてはいかがでしょうか。
SES契約からのキャリアチェンジはエイジレスにご相談を
じょう
転職者向け「エイジレスエージェント」・フリーランス向け「エイジレスフリーランス」も選択肢の一つとしてご一考ください。
両方とも共通しているのは、「年齢不問の求人のみ取り扱う」点にあります。年齢に不利さを感じているのであれば、力強い相談先になります。
それぞれの違いを紹介します。
エイジレスエージェントのおすすめポイント
- 大手企業様と信頼関係があるから高い面談/内定率
- 年収大幅アップでの内定実績多数
エイジレスフリーランスのおすすめポイント
- 高単価案件が豊富、上流商流の案件しか取り扱っていない
- 40代以上のベテランIT人材の大幅年収アップ事例多数
おすすめの転職エージェント
転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
≫リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/
特化型エージェント
≫社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/
≫ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/
≫エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
【公式】https://agent.ageless.co.jp
まとめ|SES契約が切られる前に周到な準備を!
じょう
この記事を読んで、以下のことがわかりました。
- SES契約は正規雇用と違い、いつかその場を退出するのが前提となる就業形態、と腹をくくろう
- SES契約で解除になる理由を知った上で、キャリアダメージを最小限に抑える対策と準備をしなければならない
- SESが「契約終了による退場前提」である以上、次のキャリアを意識して行動する必要がある
SES契約では、契約終了になるのが珍しくないどころか、「基本、いつかは終了前提」となる就労形態です。
不本意な契約終了にならないように講じる必要もあると同時に、いつそうなってもいいように普段から準備する必要もあります。
SESで就労するということは、必ず次のステップを念頭に置きながら、将来に向けて日々経験を積んでいってください。
本記事がSES契約で切られる、と不安になっている方への一助となれば幸いです。