40代契約社員の現状は?契約社員から正社員になるポイントも解説
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40代で転職を検討する人で、契約社員での就職を考えている人も多いのではないでしょうか?
契約社員にはメリット・デメリットがあり、それぞれを考慮して冷静に判断する必要があります。今回は40代契約社員の現状や、契約社員から正社員になるポイントなども解説します。
契約社員としての就職を考えている40代の人はぜひ参考にしてみてください。
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- 【この記事を読んでわかること】
- 厚生労働省の調査によると、派遣労働者の割合は全年代の中で40〜44歳が最も多い。
- 契約社員の平均年収は214,000〜241,700円。
- 契約社員には転勤が少ない、未経験でも就職しやすいなどのメリットがある。
- 契約社員から正社員になるには3つの方法がある。
40代契約社員の雇用状況【男性・女性別】
40代の契約社員は年々増加傾向にあります。厚生労働省の「平成29年(2017)派遣労働者調査」によれば、40〜44歳の派遣労働者は全体の16.7%と全年代の中で最も高い割合です。
また、男女比率は以下の通りとなっています。
- 男性:15.2%
- 女性:18.1%
企業側からすると、正社員よりも安い人件費で雇用できるなど金銭的なメリットがあり、契約社員で雇用するケースが多くあります。
一方で、従業員からすると「雇用が不安定」などデメリットもあるため、契約社員で就職する際は慎重に判断した方が良いでしょう。
契約社員の平均年収
厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、「パート、アルバイト、派遣社員」などの雇用形態も含めた「正社員・正職員以外」の平均月収は以下の通りです。
- 企業規模1,000人以上:241,700円
- 企業規模100〜999人:230,700円
- 企業規模10〜99人:214,000円
企業規模によって若干の差はありますが、全体で平均すると月収232,000円となり、年収で2,784,000円です。(ただし、パートやアルバイトも含まれているため、あくまで目安の金額です。)
一方で、同調査によれば正社員の平均月収は323,400円であり、契約社員は正社員よりも給与が低いことが分かります。
さらに、同調査では賞与支給額も報告されており、正社員と契約社員の平均賞与金額は以下の通りです。
【年間賞与その他特別給与額(平均)】
- 正社員:991,000円
- 契約社員:216,000円
平均賞与額は両者で4倍以上の差があり、賞与額含めた平均年収は契約社員と正社員で大きな開きがあることが分かります。
【40代】契約社員で働くメリット
40代が契約社員で働くメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- 転勤が少ない
- 未経験でも就職しやすい
上記メリットを参考に、契約社員での就職を検討してみてください。
転勤が少ない
正社員の場合、会社側の都合で引っ越しを伴う転勤を求められることがあります。
特に全国やグローバルに展開している企業は、国内もしくは海外の転勤が求められることもあるでしょう。
一方、契約社員は有期雇用であり期間満了後に契約を解除される可能性もあるため、転勤の可能性は低いです。家庭の都合で急なライフスタイルの変化を好まない人は、安定した働き方を実現できます。
未経験でも就職しやすい
長期間の活躍を求められる正社員では、即戦力を期待して経験者採用を行っているケースが多くあります。
一方、契約社員は未経験でも応募できる求人が多数あり、これから業務経験を積みたい人にはおすすめの雇用形式です。
正社員登用制度を設けている会社であれば、契約社員で経験を積み、正社員になることも可能です。
【40代】契約社員で働くデメリット
40代が契約社員として働くデメリットは以下の3点です。
- 雇用が不安定である
- 社会的に信用度が低い
- 昇給やボーナスがない場合も
上記のデメリットを理解した上で、契約社員での就職を検討しましょう。
雇用が不安定である
契約社員は有期雇用であり、契約期間を満了した時点で契約を切られる可能性があります。仮に契約を打ち切られた場合、次の就職先が決まるまで収入が途絶えるなど経済的なリスクを抱えてしまいます。
また、契約期間内であっても、会社の経営状況が悪化すれば途中で契約を打ち切られる可能性もあります。
契約社員は常に雇用を打ち切られる可能性があることを意識しておきましょう。
社会的に信用度が低い
契約社員は正社員と比べ、非正規雇用であるため「社会的な信用度が低い」デメリットがあります。社会的信用度が低いと、クレジットカードやローンの審査が通りにくいなどのデメリットがあり、日常生活で不便を感じることもあるでしょう。
社会的な信用度を重視したい場合は、正社員での就職をおすすめします。
昇給やボーナスがない場合もある
契約社員の給料は契約時に決められた金額が支給されるため、昇給は原則としてなく、昇給を望む場合は契約更新時に自ら交渉しなくてはなりません。
また前述の通り、契約社員は正社員と比べてボーナス支給額も低い傾向があり、企業によってはボーナスを支給しない場合もあります。
給料やボーナスのアップを狙いたい場合、他の会社で正社員として採用されるか、契約社員から正社員になることで給料・ボーナスのアップが見込めます。
契約社員から正社員になる方法
安定した雇用や給料・ボーナスの高さに魅力を感じ、契約社員から正社員になりたい人も多いでしょう。
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和4年2月)」によると、正社員以外の労働者から正社員への登用制度がある企業は、調査産業計で75%です。
さらに、実際に登用した実績があるのは登用制度を設ける企業の内44%となっています。
このように契約社員から正社員になるケースは多く、正社員で雇用されるチャンスがあることが分かります。
そこで、ここからは契約社員から正社員になる方法を、以下3つ紹介します。
- 勤務中の会社で正社員登用を狙う
- 5年以上働き無期雇用契約を申告する
- 他企業で正社員として就職する
契約社員で就職し、最終的に正社員雇用を狙う場合は、上記を参考にしてください。
勤務中の会社で正社員登用を狙う
勤務中の会社で「正社員登用制度」を設けていれば、「正社員登用試験」を受験し、試験に合格することで正社員になれる場合が多いです。
試験内容は企業によって異なりますが、基本的には以下の2種類です。
- 人事部や役員による「面接試験」
- 業務内容や一般常識に関する「筆記試験」
ただし、企業によっては契約期間中の業績が評価されて正社員になる場合もあります。
正社員登用制度の有無や正社員となる要件などを事前に確認しておきましょう。
5年以上働き無期雇用契約を申告する
2012年に労働契約法が改正され、通算5年以上同じ会社で働くと無期雇用契約を申告できることが定められています。
無期雇用に転換後に必ずしも正社員になれるとは限らないですが、有期雇用で契約を打ち切られるリスクはなくなります。そのため、無期雇用転換後の方が正社員雇用の交渉を続けやすく、正社員になれる確率も上がるでしょう。
他企業で正社員として就職する
一般的には転職を利用し、他企業で正社員として就職する方法があります。
現時点で在籍している企業に、正社員登用制度がない場合はこの方法で正社員での就職を狙いましょう。
また、転職であれば幅広い企業から就職先を選べるため、現職よりも収入や福利厚生など条件のいい会社で就職できる可能性もあります。
40代の契約社員は正社員等用も視野に
40代で契約社員として働く場合、「転勤が少ない」などメリットがある一方、「雇用が不安定」などデメリットもあります。契約社員になることのメリット・デメリットをしっかり把握した上で、自分にあった働き方か慎重に検討しましょう。
ただし、契約社員から正社員になる方法もいくつかあり、実際に正社員登用されているケースも存在します。契約社員で経験を積み、正社員登用を狙うことも1つの選択肢です。
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