組み込みエンジニアの将来性と需要|現場を20年以上見るPMが考える

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組み込みエンジニアは、AIやIoTの普及により年々需要が高まっている職種です。

そこで本記事では、実際の現場を20年以上PMとして見ている人間が、組み込みエンジニアの将来性と需要について真剣に考え、詳しく解説します。

これから組み込みエンジニアで働きたい人や、現在組み込みエンジニアとして働いているが将来性を考え、別企業もしくは別のエンジニアへ転職を考えている人もいるかもしれません。働く環境によって、スキルを発揮できるかできないかも大きく変わります。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • 組み込みエンジニアは、オワコン、きつい、やめとけと一部ささやかれているが、将来性が非常に高い職種である。
  • 組み込みエンジニアが必要とされる需要の高い業界は多数あり、今後の活躍も期待できる。
  • これから組み込みエンジニアを目指す人におすすめの学習方法がある。
  • すでに組み込みエンジニアとして働く人は、さらに技術力を高めることでさまざまなおすすめのキャリアパスがある。

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結論:組み込みエンジニアの将来性は非常に高い

組み込みエンジニアは、以下の理由からオワコン、きつい、やめとけと一部ささやかれています。

  • 残業が多い
  • 習得しないといけない技術幅が広い
  • 開発中のバグで納期に追われる

それぞれ解説します。

残業が多い

組み込みエンジニアは残業が多いと言われていますが、本当に多いのでしょうか?

実際に『厚生労働省』が2020年度にIT企業向けに行った調査結果を見てみましょう。

通常期の1か月の所定労働時間は、『0~10時間』が36.6%で一番多い傾向にあります。

一方で、繁忙期の1か月の所定労働時間は、『21~40時間』が28.4%で一番多い傾向にあります。

以上のことから、繁忙期はたしかに残業が多いものの、通常期は少なく常に残業が多いというわけではないことがわかりました。

出典:IT業界の働き方・休み方の推進|厚生労働省

習得しないといけない技術幅が広い

組み込みエンジニアは、習得しないといけない技術幅が広いと言われていますが、どう言った技術が必要なのでしょうか?

以下の2つが挙げられます。

  • C言語やC++言語のようなプログラミング知識
  • ソフトウェア・ハードウェアの知識

さらに、IoT関係の組み込みエンジニアになると、以下のような知識も必要になってきます。

  • IoTの知識
  • 機械学習や深層学習の知識
  • ネットワークの知識
  • セキュリティの知識

以上のように、組み込みエンジニアは開発対象が変わると、新たな知識の習得が必要となることが多いです。

開発中のバグで納期に追われる

組み込みエンジニアは、基本ウォーターフォール開発で開発を行うことが一般的です。

各工程で品質を担保しながら開発を行いますが、途中でバグが見つかると、前の工程に戻って開発をやり直します。

そのため、品質が悪いと手戻りが多く発生し、結果的に納期に追われることになります。

また、ハードウェアとの初めての結合により問題が発生することも少なくはないため、開発中のバグで納期に追われているイメージが強いのでしょう。

以上の理由により、組み込みエンジニアはオワコン、きつい、やめとけと一部ささやかれてはいます。

とはいえ、近年AIやIoTなどのテクノロジーの進化が目まぐるしく、組み込みエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。

では組み込みエンジニアの将来性が非常に高い理由について詳しく解説します。

組み込みエンジニアの将来性が非常に高い理由

組み込みエンジニアの将来性が非常に高い理由として、以下の2つが挙げられます。

  • ITエンジニアが需要に対して不足している
  • 世の中の技術トレンドにより人気の職種である

それぞれ解説します。

ITエンジニアが需要に対して不足している

『経済産業省』のデータによると、今後ますますITエンジニア不足となり、2030年には最大79万人のITエンジニアが不足することがわかります。

:経済産業省

では、ITエンジニアが需要に対して不足している理由について、企業側の観点で2つ挙げました。

  • DX化に取り組む企業の増加
  • 企業におけるAI・IoT・DX技術の将来的な需要増加

それぞれ解説します。

DX化に取り組む企業の増加

『情報処理推進機構(IPA)』の2021年度データによると、従業員1000名以下の企業層でのDXへの取組みが大きく増加し、企業規模による格差が縮小傾向にあることがわかります。

また、創業時よりデジタル事業をメインとする企業を含めると、約6割がDX事業もしくはデジタル事業を行っていることがわかります。

:DX取組状況(従業員規模別)|情報処理推進機構(IPA)

次に、企業におけるAI・IoT・DX技術の将来的な需要について見ていきます。

企業におけるAI・IoT・DX技術の将来的な需要増加

『情報処理推進機構(IPA)』の2022年度のデータによると、将来的に強化・新たに獲得したい技術として「AI技術」「クラウド」「ビックデータ」「IoTシステム」などが高い割合を占めていることがわかります。

:技術動向 散布図|情報処理推進機構(IPA)

以上のことから、AI・IoT・DXなどの技術を強化・獲得するために、各企業は組み込みエンジニアの採用・育成に力を入れていくことになると言えます。

それにより、ますますITエンジニア不足が今後の課題になっていくものと考えられます。

次に世の中の技術トレンドについて見ていきます。

世の中の技術トレンドにより人気の職種

AIやIoTの普及によりモノとインターネットがつながり、さまざまな機器が情報を扱うようになることで利便性が増し、我々の生活に溶け込むようになってきました。

また、DX技術の推進により、さまざまなサービスが世の中に増えてきました。

その代表的な例として、以下の3つが挙げられます。

  • スマート家電
  • タクシー配車サービス
  • スマートファクトリー

それぞれ解説します。

スマート家電

スマートフォンと機能連携できる家電をスマート家電と言います。

スマートフォンに専用アプリをインストールすることで、スマートフォンをリモコン代わりに外出先から家電を操作したり家電の運転状況などを管理することができます。

また、AI機能を搭載したスマートスピーカーと組み合わせることで、音声で家電を操作したりするなど、日々の進化が止まりません。

タクシー配車サービス

Uber Taxiのようにスマートフォンの配車アプリを持つ乗客とタクシーをマッチングさせるサービスが、タクシー配車サービスです。

タクシーの乗車は従来、ドライバーも乗客もお互いに探す必要がありましたが、タクシー配車サービスを利用することでその必要性はなくなります。

乗客はアプリおよびGPS機能でタクシーを呼ぶことができ、タクシー側も乗客を探す手間を省いて効率よく集客できるようになりました。

スマートファクトリー

スマートファクトリーとは、IoT×AI×DX技術を使って製造現場の可視化による生産性改善を行うだけでなく、設計・製造・物流などプロセス全体をデジタル化(デジタライゼーション)することで、工場全体を全自動化(最適化)することです。

具体的には、以下のような対応を行います。

  • IoTで工場の稼働状況を可視化し、問題の早期発見や作業進捗把握などを遠隔から確認
  • 画像解析やAI技術などで、熟練者ノウハウのデジタル化(DX)を実現
:製造現場での悩みごと|株式会社日立ソリューションズ

以上のように、世の中の最新技術トレンドに携わることができる組み込みエンジニアは、若者にとってとても魅力的な職種に映っていることでしょう。

次は、そもそも組み込みエンジニアが必要とされる需要の種類には、どんな業界があるのかを見ていきましょう。

そもそも組み込みエンジニアが必要とされる需要の種類

今後組み込みエンジニアになる際に、どのような業界が組み込みエンジニアの主力な活躍の場なのか、その市場の盛り上がりはどうなっているのかを把握して就職先を選択する必要があります。

以下、今後組み込みエンジニアの需要が高まっていくと思われる業界を3つ挙げました。

  • 家電業界
  • 自動車業界
  • 医療業界

それぞれ解説します。

家電業界

家電業界では、冷蔵庫・エアコン・お掃除ロボットなどをスマートフォンを使って遠隔操作できるようにしたスマート家電が普及しています。

スマート家電はインターネット経由でスマートフォンや家電同士を接続するため、これまでのハードウェアを制御する組み込み技術だけでなく、ネットワークやセキュリティに関する知識も必要です。

今後もスマート家電の普及は拡大していくと思われるため、家電業界での組み込みエンジニアの需要はさらに高まっていくと考えられます。

自動車業界

完全自動運転の実現はまだ何年も先のことかもしれませんが、低レベルの自動化であってもソフトウェアの重要性が高まるため、自動車業界の市場はこの10年で大幅に増加する可能性があります。

さらにレベル3以上の自動運転技術を搭載した自動車が、2020年の0%から2030年には販売の約15%を占めるようになり、その普及の大部分は制御可能な半自動運転によるものであると推定されています。

車両の電動化制御と自動運転の普及拡大で、さらに業界のソフトウェアへの依存度が大幅に高まり、車両あたりのソフトウェア コードの平均行数は2015年の1億行から2020年には2億行へと倍増したようです。

今後数年間で成長が加速し、2025年までに各自動車に6億5千万行ものコードが必要になる可能性があると考えられていることから、自動車業界における組み込みエンジニアの需要がますます高まっていくと考えられます。

医療業界

医療業界では、新型コロナの影響もあり、遠隔医療診療の普及が進みました。

遠隔医療診療には、診断に使われる高度なセンサーやインターネット経由で情報を処理するためのIoT機器が必須となっています。

また、内視鏡AIを組み込んだ診断支援システム開発など、医療業界においても組み込みエンジニアの需要がますます高まっていくと考えられます。

以上代表的な業界を挙げましたが、その他のさまざまな業界においても組み込みエンジニアの需要はますます高まっていくでしょう。

次は、組み込みエンジニアの現在の需要を求人データから見ていきます。

組み込みエンジニアの現在の需要をデータから見てみる

『仕事探し|Indeed(インディード)』から、一般正社員募集の求人20件をランダムに選んで平均年収を取り、組み込みエンジニア正社員の平均年収と比較します。

一般正社員と組み込みエンジニア正社員では、どちらの年収が高い水準にあるでしょうか?

一般正社員として働く場合の平均年収

以下の調査結果からもわかるように、一般正社員として働く場合の平均年収相場は、399~611万円でした。

会社名最低年収最高年収
アサヒメタルファイン株式会社500万円849万円
株式会社JALUX550万円749万円
株式会社TVC400万円649万円
化成品商事株式会社380万円420万円
アイリス電工株式会社380万円500万円
東レエンタープライズ株式会社380万円430万円
TwoGate450万円720万円
Fulfill(株)300万円350万円
住友重機械搬送システム株式会社400万円649万円
株式会社S&G350万円700万円
株式会社ナレソメ450万円770万円
エビス株式会社450万円649万円
インヴェンティット株式会社480万円600万円
アイリスオーヤマ株式会社350万円400万円
株式会社シンクスマイル300万円500万円
株式会社S&G330万円720万円
医心館(有料老人ホーム)500万円600万円
株式会社TASPort320万円700万円
株式会社ニコンビジネスサービス350万円549万円
株式会社アプラ360万円720万円
平均399万円611万円

組み込みエンジニア正社員として働く場合の平均年収

以下の調査結果からもわかるように、組み込みエンジニア正社員として働く場合の平均年収相場は、446~783万円でした。

会社名最低年収最高年収
株式会社プラン・エディターズ450万円700万円
ソナス株式会社550万円900万円
Appcessori JAPAN株式会社600万円800万円
株式会社スマートロボティクス400万円900万円
オプテックス株式会社500万円899万円
株式会社フォトシンス550万円799万円
株式会社YOTSUMI300万円799万円
株式会社日立ソリューションズ450万円849万円
株式会社EMD380万円700万円
オプテックス株式会社500万円899万円
ヤマハ発動機ビズパートナー株式会社378万円530万円
株式会社ハイバーテック440万円700万円
株式会社 GFS360万円670万円
株式会社東精エンジニアリング450万円849万円
オムロンソフトウェア株式会社450万円750万円
株式会社エージェントグロー481万円597万円
株式会社わさび400万円1000万円
株式会社日立ハイテク450万円900万円
株式会社東日本技術研究所390万円720万円
株式会社ハイバーテック440万円700万円
平均446万円783万円

以上のことから、一般正社員の平均年収より組み込みエンジニア正社員のほうが水準が高く、求人データの観点からも組み込みエンジニアの需要が高いことがわかります。

次に、これから組み込みエンジニアを目指す人におすすめの学習方法について詳しく解説します。

これから組み込みエンジニアを目指す人におすすめの学習方法

組み込みエンジニアに必要なスキルについては、『組み込みエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性について解説』の『組み込みエンジニアに必要なスキル』を参照ください。

上記記事を見て頂くと分かるように、組み込みエンジニアに必要なスキルとして、『プログラミング言語』と『ハードウェア・ソフトウェアの知識』が最低限必要になります。

それでは学習方法としては、どんなものがあるでしょうか?

学習方法としては、以下2つに分類されます。

  • 独学で学ぶ
  • プログラミングスクールで学ぶ

それぞれ解説します。

独学で学ぶ

まずは、独学でプログラミング言語を学ぶ方法として、本や書籍で基礎的な部分を学び、プログラミングサイトで演習問題を解くことをお勧めします。

なぜなら、本や書籍では実践的なスキルが身につかないため、演習問題でその部分を補う必要があるからです。

それでは、プログラミング言語の学習におすすめの本・書籍について紹介します。

プログラミング言語学習におすすめの本・書籍

①スッキリわかるC言語入門 (スッキリわかる入門シリーズ)

豊富な図解と対話をまじえた解説によって、湧きあがる疑問を置き去りにせず、じっくり楽しく正確に難所を突破しながらスッキリ理解できる構成となっています。
C言語の背景にあるコンピュータの原理についても、仕組みやコツも含めて解説しており、初学者でも一歩ずつ着実にスキルアップを図れる一冊です。

②組込みエンジニアの教科書

組込みエンジニアに必要な知識やスキルを幅広く解説しています。
ハードウェア・ソフトウェアの知識・組込みプログラムの概要・リアルタイムOS・スマートデバイス・組込みソフトウェアの開発プロセス・組込みLinuxのほか、IoT/AI時代の組込みソフトウェアについても丁寧に解説しています。

組込みエンジニアを目指す人や、未経験の組込みエンジニアなどにおすすめの1冊です。

次に、実践的なプログラミングスキルを身に着けるプログラミングサイトを紹介します。

プログラミングサイト

①paiza.IO

paiza.IOは、オンラインですぐにプログラミングを始められるオンライン実行環境です。C・C++・Java・Ruby・Python・PHP・Perlなど 主要24言語に対応しており、ファイルアップ機能や外部APIへの接続に加え、 スクレイピングなども可能です。

次はプログラミングスクールで学ぶ場合について解説します。

プログラミングスクールは、入学金や受講料が掛かりますが、現役エンジニアから直接指導を受けられるなど、実践的に短期間で習得するにはおすすめの学習方法になります。

では、おすすめのプログラミングスクールを紹介します。

①DMM WEBCAMP

DMM.comグループが手掛けるオンライン完結型のプログラミングスクールです。

独自のカリキュラムを導入し、現場で活躍できるITエンジニアに求められる「技術力」や「協働力」、さらには「自己研鑽力」が身につくよう専属メンターが育成してくれます。

プログラミング教育と並行して受講生と企業のマッチングを手助けする人材紹介サービスを手掛け、双方にとって満足度の高い転職・採用活動を実現し、転職成功率98%、離職率1%の実績があります。

②SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)

侍エンジニアは、現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスンとオリジナルカリキュラムが特徴のオンラインプログラミングスクールです。

事前のカウンセリングにて、C言語を学ぶ目的や理想の生活・仕事像をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でも理想の実現に必要なスキルを効率的に習得できます。

また、挫折しづらい環境でプログラミング学習を進めることができるスクールであり、「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績があります。

以上が、これから組み込みエンジニアを目指す人におすすめの学習方法でした。

自身に合った学習方法を選択し、早く組み込みエンジニアへと成長し、現場で活躍されることを期待しています。

おすすめのプログラミングスクール

「ITスキルを身につけて年収をあげたい」とお考えなら、プログラミングスクールがおすすめです。
プログラミングスクールでは、将来の転職を見据えて実践的なカリキュラムや、転職活動のサポートも行っています。

現在は多くのプログラミングスクールがありますが、迷ったらコースが豊富な『DMM WEBCAMP 』を選ぶと良いでしょう。

DMM WEBCAMP

  • コースが豊富で自分の目的にあった学習を選びやすい
  • 未経験者を徹底サポート
  • 補助金最大70%給付
  • 【公式】https://web-camp.io

次に、すでに組み込みエンジニアとして働く人におすすめのキャリアパスについて解説します。

すでに組み込みエンジニアとして働く人におすすめのキャリアパス

組み込みエンジニアは、経験を積んでさらに技術力を高めることで、さまざまなキャリアパスを選ぶことができます。

そこで、現役プロジェクトマネージャーがお勧めするキャリアパスを6つ挙げました。

  • システムアーキテクト
  • プロジェクトマネージャー
  • システムエンジニア
  • ソフトウェアエンジニア
  • Iotエンジニア
  • AIエンジニア

今現在組み込みエンジニアとして働く人が、その次のキャリアパスとして考える際の参考にすると良いでしょう。

それぞれ詳しく解説します。

システムアーキテクト

システムアーキテクトは、クライアントが描いているビジネスモデルを実現させるために、どういうシステム構成にするべきかを考えることが必要です。

また、システムの品質を考慮しながら基本設計を行い、他の既存システムと連携させる重要な役割を担っています。

そのため、システムアーキテクトは全体を見通したシステム設計能力が必要とされる職種です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの進行を管理する立場で予算・品質・納期について全責任を負い、プロジェクトを成功に導くためのマネジメントスキルを求められることが一般的です。

マネジメントスキルだけでなく、プロジェクトメンバーと密に連携しながら目標に向かってメンバーを率いていく必要があるため、コミュニケーション力や問題解決力などの能力も求められる職種です。

システムエンジニア

システムエンジニアは、おもに上流工程を担当することが多く、クライアントからの要求に対してそのシステムや機器に関する現場の運用や環境にあわせた最適な提案を行うスキルが求められます。

そのため、クライアントが扱うシステムや機器の知識だけでなく、ときにはITの幅広い知識が必要となる職種です。

ソフトウェアエンジニア

ソフトウェアエンジニアは、スマートフォンやパソコンのアプリケーションを開発する職種で、各種機器の操作画面や機能面の検討・設計・開発を行います。

また、デバイスを制御するソフトウェアの開発も行うため、組み込みエンジニアのプログラミングスキルが生かせる職種です。

IoTエンジニア

IoTエンジニアは、モノとモノをつなげるIoTシステムを構築するエンジニアです。

IoTデバイスに組み込むソフトウェア開発のスキル、インターネットに接続するためのネットワークの知識やセキュリティの知識など、ハードウェアも含め幅広い知識が必要な職種です。

AIエンジニア

AIエンジニアとは、AI(人工知能)の開発や研究、AIで活用するためのデータの収集や分析などを行うエンジニアです。

また、AIエンジニアは機械エンジニアとデータサイエンティストに分類され、いずれも機械学習・統計学・データベース・セキュリティなどの幅広い知識が必要となります。

以上のことから、組み込みエンジニアは技術力を高めれば高めるほど、さまざまなキャリアパスを選択できる魅力的な職種と言えます。

まとめ|組み込みエンジニアは現場を20年以上経験したPMが見ても将来性が非常に高い職種である

この記事をとおして、以下の4つのことがわかりました。

  • 組み込みエンジニアは、オワコン、きつい、やめとけと一部ささやかれているが、将来性が非常に高い職種である。
  • 組み込みエンジニアが必要とされる需要の高い業界は多数あり、今後の活躍も期待できる。
  • これから組み込みエンジニアを目指す人におすすめの学習方法がある。
  • すでに組み込みエンジニアとして働く人は、さらに技術力を高めることでさまざまなおすすめのキャリアパスがある。 

これまで解説したように、組み込みエンジニアは将来性のある職種で、今後もますます需要が高まっていくことでしょう。

転職の選択肢の一つとして組み込みエンジニアを考えるのであれば、ぜひこの記事を今後の転職活動に役立てて頂けると幸いです。

組み込みエンジニアとしての転職やフリーランス案件をお探しの場合は、エイジレスのサービスをご活用いただくのがおすすめです。

弊社で取り扱う案件は、すべて年齢不問なので、年齢に不安がある人でも安心してご利用いただけます。

IT業界でのキャリア形成や年収事情でお悩みがある場合など、ぜひお気軽に「エイジレスフリーランス/エイジレスエージェント」までご相談ください。

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執筆者
かず
大手IT企業の九州・関東・札幌3拠点にて150名規模の現役プロジェクトマネージャー。大手ハード機器メーカ様の組込系開発と大手製造メーカー様の工場IoTプロジェクトのマネジメントを約16年行っており、ITシステム開発やDX関連などが得意ジャンル。