老後資金に1億円必要?大切なのは金額ではなく収支コントロール

※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。

老後資金に1億円があれば余裕のある生活ができるのでしょうか?1億円もない場合はどのくらいの老後資金があれば生活していけるのでしょうか?結論から言えば、平均的な生活をしていれば1億円も必要はありません。本記事では、統計データをもとに、実際に必要な金額や、その必要金額を貯めるポイントも解説するので、自分の老後を想定しつつ参考にしてください。

  • 【この記事を読んでわかること】
  • 夫婦で1億円の資産があれば、老後もゆとりある生活ができる
  • ただし、生活水準が高すぎるなど使い方によっては1億円でも足りないケースも
  • 自分の生活にあった金額を把握し収支のバランスをコントロールすることが重要

資金計画に不安ならFPへ相談を

資金計画に不安がある場合、プロであるFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がおすすめです。
FPは、相談者の現状やライフスタイルにあわせて最適な資金計画、資産運用や節税などの具体的なアドバイスを提供してくれます。

老後資金2,000万円問題に代表されるように、老後の生活費はひとりあたり数千万円が必要と言われています。
漠然とした不安を抱えるのは辛いものです。まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。

多くのFP相談サービスがありますが、迷った場合は大手リクルートが運営する『保険チャンネル』への相談がおすすめです。

保険チャンネル

  • 無料で何度でも相談できる
  • 会員100万人突破
  • 全国47都道府県対応
  • 無理な勧誘や営業は一切なし
  • 【公式】https://hokench.com/

夫婦で1億円あれば、ゆとりある生活も可能

老後の夫婦生活

夫婦で1億円の老後資金があれば、日常生活費用に加え、旅行や趣味などの充実した生活を送れるのではないでしょうか。
ここでは、政府が発表した「老後資金に1億円必要である」根拠を解説しつつ、1億円あったら老後にどんな生活をできるかをシミュレーションします。

「老後資金1億円」の根拠

「老後資金1億円」は、老後生活期間に予想される支出金額の合計であり、用意すべき資産額ではありません。

  • 夫婦高齢者無職世帯の平均支出額は25万5,100円/月
  • 65歳で定年を迎えた場合、およそ15〜23年の老後生活

この2つから考えられる老後期間の支出額は、以下のとおりです。

老後の支出金額 = 1ヶ月あたりの支出額 × 12ヶ月 × 老後年数
       =   25万5,100円   × 12ヶ月 × 25年
=   7,653万円

100歳以上の高齢者は年々増加しており、令和4年9月1日現在で9万人を超えています。
現実的になっている人生100年時代を考えると、25年どころか35年、40年を検討する必要も出てくるでしょう。

また、長い老後期間では、日常の生活費以外に、住宅の修繕費や介護費用などの費用がかかることも忘れてはなりません。

金融庁では、介護費用を0〜1,000万円、その他を500万〜1,000万円と試算しており、単純計算しただけでも、老後は1億円ほどの支出が予想されることがわかります。

参考:「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年) | 総務省」
「令和3年簡易生命表の概況 | 厚生労働省」
「百歳高齢者表彰の対象者は45,141人 | 厚生労働省」
「人生100年時代における資産形成 | 金融庁」

1億円あったら月37.9万円使っても約52年生きられる

老後の支出金額に不安を感じた人もいるかもしれませんが、老後の主な収入源である公的年金があることを忘れてはなりません。
ここでは、1億円あったらどんな生活が送れるか、統計をもとにシミュレーションしてみましょう。

  • (収入)夫婦2人分の標準的な年金額:21万9,593円/月
  • (支出)ゆとりある老後生活費:37万9,000円/月

毎月15万円ほどの不足が考えられますが、1億円の資産があれば、単純計算で約52年生活できます。

また、資産運用をおこない、4%ルールに沿った生活を送るという方法もあります。
4%ルールとは、資産運用額の4%未満で毎年生活していれば、資産をほとんど減らさずに生活できるといわれている考え方です。
1億円の4%は約33万3,000円/月であり、ゆとりある老後生活費の37万9,000円と近い数字となっています。
しかし、4%ルールはあくまでも研究結果に基づいた理論に過ぎないので、鵜呑みにしないようにしましょう。

参考:「2022(令和4)年度生活保障に関する調査 | 生命保険文化センター」
「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 | 厚生労働省」

老後資金1億円で足りないケースもある

注意

老後資金に1億円あれば比較的ゆとりをもって暮らしができるとわかりましたが、使い方によっては、1億円あっても足りなくなるケースがあります。

老後資金に1億円あっても不足するケースは以下のとおりです。

  1. 老後も現役時代の高い生活水準のまま
  2. セカンドライフを謳歌しすぎている
  3. 不測の事態が起きた

①老後も現役時代の高い生活水準のまま

老後も現役時代の高い水準のまま生活していると、1億円あっても足りないケースがあります。

夫婦2人分の標準的な年金額は月額21万9,593円ですが、平均以上の30万円以上を実際に受け取っている方は受給者全体の0.001%ほどと少なく、老後の収入が限られていることが分かるでしょう。

仮に毎月30万円の年金を受給していても、生活費に60万円必要であれば毎月30万円不足し、1億円あっても27年9ヶ月で尽きてしまいます。
理想のセカンドライフを送るためには、現役引退後は生活水準が変わることを念頭に置いておくことが必要です。

一億円あっても足りないケース

参考:「令和4年4月分からの年金額等について | 日本年金機構」
「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 | 厚生労働省」

セカンドライフを謳歌しすぎている

長年の仕事や子育てから解放され、自分のために使える時間が増えるセカンドライフ。
せっかくの第二の人生では、今までやれなかったことや、やってみたかったことに時間を使うことができます。

だからといって、旅行や趣味に膨大な金額をかけ、贅沢すぎるセカンドライフを送っていると、たとえ老後資金が1億円あってもすぐになくなってしまうでしょう。

セカンドライフの充実を図るのも良いですが、生活費を削るような贅沢はせず、今後のライフプランと資産状況を確認しながら楽しむことが大切です。

不測の事態が起きた

ケガや病気、交通事故、失業などの不測の事態が起き、資金が尽きてしまうケースもあります。
医療費や介護費、賠償金など、思ったより多額の金額が必要になるかもしれません。

このような防ぎようがない不測の事態には、保険に加入し最低限の保障を備えておいたり、万一のためにある程度のお金を分けて管理したりすると良いでしょう。

資金計画に不安ならFPへ相談を

資金計画に不安がある場合、プロであるFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がおすすめです。
FPは、相談者の現状やライフスタイルにあわせて最適な資金計画、資産運用や節税などの具体的なアドバイスを提供してくれます。

老後資金2,000万円問題に代表されるように、老後の生活費はひとりあたり数千万円が必要と言われています。
漠然とした不安を抱えるのは辛いものです。まずは現状を把握し、どのような対策が必要なのかを相談してみましょう。

多くのFP相談サービスがありますが、迷った場合は大手リクルートが運営する『保険チャンネル』への相談がおすすめです。

保険チャンネル

  • 無料で何度でも相談できる
  • 会員100万人突破
  • 全国47都道府県対応
  • 無理な勧誘や営業は一切なし
  • 【公式】https://hokench.com/

安心して老後を迎えるためには収支のバランスがポイント

収支のバランス

老後のお金が不安な人は、家計を把握しておらず、いくら老後資金を用意すれば安心かが不透明になっているからかもしれません。

老後の不安

安心して老後を迎えるために必要なのは、金額よりも収支のバランスです。
1億円あっても不足するケースは収支のバランスが傾いていたともとれます。

収支のバランスを把握し整えるためにも、具体的におこないたい行動は以下のとおりです。

  • 家計を把握する
  • 無駄な出費を削る
  • 健康を維持して可能な限り働く

①家計を把握する

まずは、今どのくらいの収支で生活しているかを把握しましょう。
現在の家計状況がわかっていなければ、老後の家計状況を予測するのは非常に困難です。

家計簿をつけると、毎月いくらお金を使っているかを把握し、改善するのに有効です。
ここでは、家計簿をつける目的と家計簿を続けるコツについて解説します。

参考:「もう一度考えてみたい家計簿をつける意味、つけ方 | 金融広報中央委員会」

家計簿をつける目的

家計簿をつける目的は、以下のとおりです。

  • 収支を把握する
  • 支出のクセを見つける
  • クセや反省点を改善する

収支を把握できるようになると、衝動買いや旅行の回数が多いなど、支出のクセが見えるようになってきます。
家計簿は、ただ形式的につけるのではなく、支出のクセを改善したり、不必要な支出を見直したりするための手段としてふさわしいツールです。

家計簿を続けるコツ

家計簿をつけること自体が目的になってしまうと、続かないケースがあります。
家計簿を続けるコツは以下のとおりです。

  • 完璧を目指さない
  • 目的を明確にする
  • 自分にあった家計簿を見つける

支出項目を細かく設定したり、1円単位でつけたりと、完璧につける必要はありません。
スマホアプリや表計算ソフト、手書きタイプの家計簿などから、自分が続けやすい家計簿を選び、家計収支を把握・改善していきましょう。

②無駄な出費を削る

家計簿を使って家計収支が把握できるようになったら、無駄な出費を削るようにしましょう。
特に、住宅費や水道光熱費、通信費などの固定費の削減が効果的です。
固定費の中でも、取り組みやすいものから見直すと良いでしょう。

難易度別の節約したい固定費と見直しポイントは以下のとおりです。

難易度 節約したい固定費 見直しポイント
サブスク料金 いらないサブスクは解約する
スマホやWi-Fiなどの通信料 プランやキャリアを変更する(格安SIM)
水道光熱費 プランや会社を変更する
保険料 必要な保障かを見直す
いらない保険は解約する
プランや保険会社を変更する
住宅費 家賃の値引き交渉をする
収入に見合った家賃の住居に引っ越す
住宅ローンの繰り上げ返済をする

③健康を維持して可能な限り働く

安心して老後を迎えるためには、健康を維持して可能な限り働くのも手段の一つです。

老後が不安なのは、年金以外の収入がないからとも考えられます。
現在の収入が高ければなおさら、不安に思うかもしれません。
また、資産がなくなっていく様子に不安になるでしょう。

できるだけ支出を抑えられたとしても老後が不安ならば、健康を維持して可能な限り長く働き続けましょう。
日常生活は公的年金でまかない、働いた収入の範囲内で趣味や旅行などのセカンドライフを楽しむという風にやりくりしても良いかもしれません。

まずは収支をコントロールできるようになろう

老後のドミノ

平均的な生活水準であれば、老後資金に1億円も必要ありません。
しかし、老後も高い生活水準を続けていたり、セカンドライフを謳歌しすぎたりと、見積もりを誤っていると、いつの間にか資産がなくなってしまうことも考えられます。

老後資金がいくら必要なのかは人それぞれであり、収入と支出両方を把握して判断することが大切です。

まずは今日から家計簿を始め、収支の把握と見直しを図りましょう。
すでに家計簿をつけているにも関わらず収支をよく把握できていない人は、家計簿を見直すタイミングを増やしたり、家族で話し合うのもおすすめです。

▼老後資金に関連する記事はこちら

アバター画像
執筆者
エイジレスメディア編集部
エイジレス社会の専門誌として、すべての人が何歳でも豊かな暮らしを紡げるよう有益な情報を発信していきます。主に、エイジレスなビジョンを体現している人物や組織へのインタビュー記事を執筆しています。