50代の転職はみじめって本当?その理由と対策、狙い目の業界を解説
※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。
「50代での転職はみじめだ」「やめたほうがいい」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
50代での転職活動が大変なのは事実ですが、みじめになるかどうかは人ぞれぞれです。
本記事では、50代での転職をみじめなものにしないために、転職市場の状況や活動のポイントを説明します。
おすすめの転職エージェント
転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
≫リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/
特化型エージェント
≫社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/
≫ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/
≫エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
【公式】https://agent.ageless.co.jp
- 【この記事を読んでわかること】
- 50代での転職でみじめな思いをする人がいるのは「転職活動が難しく」「理想と現実にギャップが生じやすい」から
- 50代の転職でみじめにならないためには「業界・職種選び」が大切
- 50代の転職活動を充実させたいなら、つまずきやすい箇所の理解と対処法を知っておくことが重要
- 転職エージェントは、ミドルシニアの転職に強い、実績のあるサービスを選ぶのが鍵
50代での転職はみじめって本当?
50代での転職をインターネット上で検索すると「みじめ」「絶対やめておけ」「無理」といったワードが出てきます。
50代の転職でみじめな思いや、後悔をする人は少なくないようです。
「部署異動」「役職定年」「子会社への出向」「派閥争い」など、キャリア上の大きな転機が多い50代は転職を考える機会が多い年代です。社会人としてのキャリアも十分にあり、まだまだ健康で働ける年齢でもあります。
それなのに、なぜ50代での転職でみじめな思いをするのでしょうか。
その理由を以下の3つの観点から説明します。
- 50代での転職は簡単ではない
- 50代での転職は理想と現実のギャップが大きい
- 50代が退職後に転職活動するのは予想以上に厳しい
50代での転職は簡単ではない
50代での転職でみじめな思いをする人がいるのは、50代での転職が簡単ではないことが理由の一つです。
転職活動が思ったように進まないため
「自分は社会から必要とされていないのではないか」
「どの会社も自分を欲しがってくれない」
「家族からも呆れられている」
などの考えに陥り、自分がみじめに思えてくる可能性があります。
特に、社会人として長いキャリアのある50代は「自分は働ける」という自信があります。それなのに、そのチャンスが与えられないという状況は、本人にとって辛いものです。
50代での転職が簡単でない背景には、以下のような事情があります。
- ミドル層をターゲットとした求人は多くない
- 管理職での採用になることが多い
- 転職活動に時間がかかる
- 転職者の約4割が年収ダウンする
それぞれについて説明します。
ミドル層をターゲットとした求人は多くない
多くの企業では50代以上の中途採用に積極的ではありません。
若い人に比べ「人件費がかかる」「教育後に戦力として活躍できる期間が短い」「新しい環境への適応に不安がある」、また「管理職ポストが埋まっている」ことが企業側の理由として考えられるでしょう。
厚生労働省の取りまとめたデータによると、中途採用において35歳未満を「積極的に採用強化したい」と回答した企業は43.5%でしたが、45歳以上55歳未満では3.1%、55歳以上では1.0%まで落ち込みます。
転職市場に出回っている求人にこの割合を当てはめてみると、求人100件のうち43件が35歳未満をターゲットとした求人であり、うち3件が50代をターゲットとした求人ということになります。
自分の年齢層をターゲットとする求人数が少ないことから思ったように活動が進まず、歯痒い思いをする50代は多いでしょう。
管理職での採用になることが多い
オフィス系・ホワイトカラーにおける50代の転職は、管理職ポジションでの採用が一般的です。
求職者のほうが「一般職で良い」と思っていたとしても、採用企業が忖度したり、役職者が年上の部下を敬遠する場合があるためです。
複数人の部下を取りまとめる管理職の求人数は、当然一般職の求人数より少なくなります。
前出の厚生労働省の調査でも、転職によってその職業についた転職者の数を表す「職業別の転職入職率」は、管理職が4.3%で最下位です。
50代の転職では応募できる求人が管理職ポジションとなりやすく、一方で管理職の求人数は少ないため「応募できる求人がない」「中々決まらない」といった難しさに繋がっています。
転職活動に時間がかかる
50代の転職活動は時間がかかります。その理由は、若年層の採用が「ポテンシャル重視」であるのに比べ、ミドル層の採用が「マッチング重視」であるためです。
企業が若年層に期待するのは「教育の結果、その企業で活躍できる素地があるかどうか」であり、素地さえあると判断されれば誰でも採用してもらえます。
一方、企業がミドル層に期待するのは、採用後すぐに結果を出してくれる「即戦力」であることです。そのためには、その企業のニーズにあった「経験・スキル・知識」が必要です。
つまり、ミドル層の転職では求職者の個別の「経験・スキル・知識」と企業ニーズのマッチングが鍵となります。
しかしマッチする企業が求人を出していない可能性や、マッチしない企業ではそもそも採用されないことを考えると、転職活動には相当の時間がかかるのが一般的です。
約4割が年収ダウンする
厚生労働省のデータによると、50代の約4割は転職により年収が下がっています。
以前より人材の流動化は進んだものの、依然として企業規模の大きな会社では新卒採用比率が高く、中途採用比率は低い傾向にあります。
さらに、ミドル層をターゲットとする中途求人は全体の半分以下であることを考え合わせると、50代が採用されやすいのは中途採用比率の高い中小規模の企業です。
統計上、企業規模と労働者の平均賃金には相関関係が見られます。
そのため、転職先の企業規模がダウンすれば、同じ業務・職責の職についても年収はダウンすると考えた方がいいでしょう。
これまでより低い年収で同じ仕事をすることに納得できない場合、転職によってみじめな気持ちになる可能性もあります。
50代での転職は理想と現実のギャップが大きい
50代の転職でみじめな思いをする人がいるのは、理想と現実に大きなギャップが生じやすいことも原因です。
特に新卒から一つの企業で勤め上げた50代は、これまでのキャリアに自信を持っている人が多い一方、転職市場には詳しくありません。
そのため、転職市場の実情をよく知らずに「自分なら大丈夫」と、転職に楽観的なイメージを持ってしまう人もいます。
例えば以下のように考えることは珍しくありません。
- 有名企業で社内に評価される実績を残してきた。自分を欲しがる会社はあるはずだ。
- 管理職として大きなチームを率いてきた。この経験を欲しがる会社はあるはずだ。
- 多少希望年収を落とせば、どこか採用してくれるだろう。
- 転職希望の企業規模を落とせば、どこかにもぐりこめるだろう。
- これまでバリバリ働いてきた。企業規模を落とせばもう少し楽に働けるだろう。
- 一度転職して気に入らなかったら、再度転職すればいい。
しかし、これらの理想は実際の転職市場では通用しません。なぜなら、転職市場の現実は下記の通りだからです。
- 社内の評価と転職市場での評価やニーズは関係がない
- 求人総数の中で、管理職求人は少ない
- 企業規模や希望年収を多少落としたとしても、自分の経験・知識・スキルにマッチする求人でなければ採用されない
- 半数程度の人は賃金が下がり、職責や役割は変わらないもしくは重くなる
- 企業規模が小さくなる場合、やることが増える可能性はあるが、楽になる可能性は少ない
- 50代の場合、ヘッドハンティングでの転職でない限り、転職数により市場価値は下がる
理想を持って転職活動を始めたものの、予想外の現実に直面して自信を失ってしまう人もいます。みじめな思いをしないために、まずは転職市場の現実をよく知る必要があるでしょう。
50代が退職後に転職活動するのは予想以上に厳しい
どの年代であっても、会社を退職してから転職活動を始める場合、先行きの不安などの苦労があります。しかし30代と比べ、50代ではその苦労のレベルが何倍にもなるため注意が必要です。
企業規模に関わらず、50代は給料の平均金額が一番高くなる年代です。収入に比例した消費をしていれば、独身だった30代と比べて毎月の生活費が2・3倍となる人もいます。
そのような状況で次の職が決まる前に現職を退職すれば、貯金から切り崩す生活費の負担は大きく、転職活動に大きなプレッシャーを感じることになるでしょう。
しかし、これまで見てきたように、50代の転職には時間がかかります。無職の状態で転職活動が長期化すると、本意ではないキャリアを選択するなど、焦って誤った判断をしかねません。
また、すでに離職している求職者の場合、先行きや経済的な不安があるため企業との条件交渉で強気になれない点もデメリットです。通常の転職相場より低い年収を提示されても、早く就職したい気持ちが勝って、受け入れてしまう人もいるでしょう。
50代が退職後に転職活動を始めると、思っていたような転職活動ができず、みじめな気持ちになる可能性が高いと言えます。
以上のように全体的に厳しい50代での転職ですが、業界・職種によって多少の違いもあります。
次の章では、50代が転職でなるべくみじめな思いをしないような、業界・職種の選びかたを解説します。
50代の転職でみじめにならないための業界・職種選び
50代の転職では業界・職種選びが大切です。
50代へのニーズがない業界・職種に転職しようとすると、求人は中々見つからず、待遇も下がることが多いでしょう。
反対に、50代へのニーズがある業界・職種を狙えば、少しでも早く・いい条件で転職できる可能性が高いです。
前述したとおり、企業は一般的にミドル層の採用に積極的ではありません。しかし、その程度は、業界や職種によって異なります。
50代が転職しにくい、またはしやすい業界・職種について説明します。
50代が転職しにくい業界・職種
50代が転職しにくい業界・職種の特徴は下記の通りです。
- 有効求人倍率が低い職種
- 若者に人気の業界
それぞれについて説明します。
有効求人倍率が低い職種:管理職求人は少ない
有効求人倍率とは、有効求職者数に対する有効求人数の割合です。厚生労働省が公共職業安定所(ハローワーク)における求人・求職者などの状況をとりまとめ、毎月公表しています。
有効求人倍率が低い職業ほど、求職者一人当たりの求人数が少ないため、転職活動が難しいと言えます。
直近のデータ(令和5年6月分)から有効求人倍率が低い一般的な職種を一部抜粋すると、以下のとおりです。
- 美術家,デザイナー,写真家,映像撮影者など 0.20倍
- 事務用機器操作 0.40倍
- 事務従事者 0.42倍
- 製造技術者(開発を除く)0.72倍
- その他の専門的職業 0.74倍
- 管理的職業従事者 0.97倍
50代の転職でターゲットとなりやすい「管理的職業従事者(企業における課長以上の管理職を含む)」の求人は、求職者1人あたりの求人数が1件未満です。
実際の転職活動では、その中から自分のキャリアにマッチする業界・業種・勤務地域の求人を探すと考えると、求人数は決して多くないことがわかります。
若者に人気の業界は「IT」「マスコミ」「食品」など
新卒者の就活支援を専門とする企業の調査では、23卒〜26卒学生の志望度が高い業界の上位8位は以下のとおりでした。
- 「IT・ソフトウェア・情報処理業界」
- 「広告マスコミ・出版・マスコミ」
- 「食品メーカー」
- 「商社(総合)」
- 「人材」
- 「コンサル」
- 「金融(銀行・証券・保険)」
- 「サービス」
これらの業界では、新卒や若手の中途採用で人材確保ができるため、ミドル層の中途採用ニーズは少ない傾向です。
特に、上記の業界で中堅以上の企業の場合は、社内に潤沢な人的資源があります。管理職ポジションを外部から登用することは考えづらいと言えるでしょう。
50代が転職しやすい業界・職種
50代が転職しやすい業界・職種の特徴は下記の通りです。
- 有効求人倍率が高い職種
- 若者に不人気の業界
- 高い専門性や経験が求められる職種
それぞれについて説明します。
有効求人倍率が高い職種
有効求人倍率が高い職業ほど、求職者一人当たりの求人数が多くなるため、転職活動がしやすいと言えます。
直近のデータ(令和5年6月分)から有効求人倍率が高い一般的な職種を一部抜粋すると、以下のとおりです。
- 建設・採掘従事者 (建設躯体工事、建設、電気工事、土木作業など)5.07倍
- サービス職業従事者 (介護サービス職など)2.93倍
- 輸送・機械運転従事者 (自動車運転従事者など)2.15倍
- 販売従事者(販売類似職業、営業職業など)1.95倍
- 専門的・技術的職業従事者(建築・土木・測量技術者、医療技術者、社会福祉専門職など)1.70倍
- 生産工程従事者(機械整備・修理、製品検査、製品製造・加工処理、生産設備制御・監視など)1.69倍
- 清掃従事者 1.67倍
建設現場や電気・土木の仕事、ドライバー、工場勤務、清掃などの職種で高い有効求人倍率となっています。
また、サービス業の中でも特に介護職の有効求人倍率が3.73倍と高く、人手不足は深刻です。
これらの職種・業界では、人手不足解消のため未経験者やミドル層の活用に積極的な企業もあります。
ただし、一定程度の経験・専門性・資格が求められることもあり、未経験の職にチャレンジする場合は事前にキャリアパスを確認しましょう。
また、業務内容や体力面でのミスマッチを避けるためにも、業務内容をよく理解する必要があります。
若者に不人気の業界
先ほども引用した民間調査によると、23卒〜26卒学生が「志望しない業界」のトップ5は以下のとおりでした。
- 「介護・福祉」
- 「建設・建築」
- 「機械メーカー」
- 「官公庁・公社・団体」
- 「食品メーカー」
また、学生が「無関心」である業界のトップ3は下記の通りです。
- 「その他メーカー」
- 「インフラ」
- 「物流」
これらの業界では、若者からの人気・興味関心が低いため、未経験者やミドル層の活用に積極的な企業もあります。
特に、有効求人倍率の結果とも重なる「介護」「建設・建築」「インフラ」「物流」は、深刻な人手不足からミドルシニア層が採用されやすい業界です。
高い専門性や経験が求められる業界・職種
高い専門性や経験が求められる一部の業界・職種では、50代が持つ専門性や経験を評価し、積極的に活用する動きがあります。
それらの業界・職種では、50代転職者は現場の第一線で活躍する即戦力としての採用です。そのため、年収が下がりにくく、高待遇での転職が期待できるでしょう。
代表的な業界・職種は下記の二つです。
- IT業界
- コンサルタント職
IT業界:経験者なら好条件での転職が狙える
「IT業界」は経験者なら好条件での転職が狙えます。
前述の調査結果によると「IT・ソフトウェア・情報処理業界」は、若者に人気の業界1位でした。
しかし、社会の需要が急激に伸びているため人材育成が追いつかず、若者の人気が高い一方でそれを上回る人手不足の状況が続いています。
民間調査機関によると、IT業界の求人掲載数は2018年から2022年の間に150%増加し、うち半数以上が経験者募集です。
また、新卒採用を中心とする中堅・大企業であっても、「システムエンジニアリング、プログラミング」分野では経験者採用を進めることが経団連の調査からわかります。
IT業界およびIT関連職は人材に関する困り感が強いため、ミドル層の活用にも積極的な業界です。特に即戦力となる経験者の需要は高く、好条件での転職が見込まれるでしょう。
コンサルタント職:異業種からの中途採用に積極的
コンサルティング業界も、新卒学生に人気のある業界です。
しかし、「IT・DX化の進展」「企業のグローバル化」「第四次起業ブーム」などを受けて社会的ニーズが高まり、人材の確保に追われています。
企業の経営陣と対等に渡り合う一人前のコンサルタントになるには、担当分野における専門知識と、幅広いビジネスの知識の両方が必要です。
新卒や若手の育成には時間がかかるため、最近は、異業種でキャリアを積んだミドルシニア層の採用に積極的です。職種未経験者であっても以下のような知識・経験のある40代・50代の求人が活発になっています。
- システム開発や導入、情報基盤の導入や運用経験
- プロジェクトマネジメントの経験
- 製造・財務経理・調達・顧客管理など特定分野での業務知識
コンサルタント職は一般的に給与が高く、年収アップが見込めますが、激務としても有名です。
これまでの経験を活かし、転職後も第一線で日々スキルアップしながらキャリアを築きたい人に向いていると言えるでしょう。
以上、50代の転職では、業界・職種選びが重要であることを説明しました。
いずれにせよ、ニーズのある業界・職種を選んだとしても、50代の転職が難しいことに変わりはありません。
次の章では、なるべくみじめな思いをしないために、どのような対処法があるか紹介します。
50代の転職でみじめな思いをしないための対処法
50代は、その転職活動でつまずきやすい箇所を事前に理解し、その対処法を知っておくことが重要です。
できる限り準備して臨めば、充実した転職活動に繋げられるでしょう。
50代の転職活動では、以下のような点が重要になってきます。
- 在職中に活動する
- 転職の目的を明確にする
- 転職市場を知り、自分の市場価値を確認する
- 需要のある業界・職種を狙う
- 希望の報酬・条件・待遇をフレキシブルにする
- 転職活動中・転職後のマインドをセットする
- 活動方法を工夫する
それぞれについて説明します。
在職中に活動する
50代が現職退職後に転職活動する難しさについては、前述しました。
突然のリストラや家庭の事情など、やむを得ないケースを除き、転職活動はできる限り在職中に進めるのがベターです。
納得できる転職先がなかった場合は現職に残るという選択肢を持っておけば、生活やキャリアの不安を感じずに活動が続けられます。
また、転職活動をしてみて、転職市場の現実を知り、退職の考えが変わることもあるでしょう。転職活動は自分が納得して働ける職場を見出すのが意義であり、転職することだけがゴールとは限りません。
転職の目的を明確にする
転職活動を始める前にその目的を整理し、言語化しておきましょう。
「職場の人間関係が好ましくない」「会社の将来が不安」などの理由で現職を辞める場合、転職先で同じことが起こらないとは限りません。これからのことは、転職してからでないとわからない部分が多いためです。
転職の目的として相応しいのは、転職活動によって実現できる可能性があって、かつ自分のキャリアプランにとって必要なことです。
自分の残りの職業人生をどのようなものにしたいか考え、そのために、この転職を通じてどのようなことを実現すべきか検討しましょう。
転職市場を知り、自分の市場価値を確認する
転職活動を始める際は、転職市場および自分の市場価値の確認を行いましょう。
そのためのステップは、下記のとおりです。
- キャリアやスキルの棚卸しをする
- 自分の持つキャリアや、スキルの需要がどの程度あるのか知る
- 自分の持つキャリアや、スキルをどんな企業が求めるのか知る
- 自分が狙う転職先では、どのようなキャリアやスキルが要求されているか知る
- 自分の持つキャリアやスキルでの給与相場を知る
以上の調査は、転職求人サイトやヘッドハンティング型転職サイトなどを使えば自力でできます。
忙しい人は転職エージェントに登録するのが効率的でしょう。専任のキャリアアドバイザーがつき、市場理解と市場価値の確認をサポートしてくれます。
需要のある業界・職種を狙う
転職をなるべく早く決めたい場合は、50代求職者の需要のある業界・職種を狙いましょう。
専門性があれば、今までのスキル・経験を前職とは違う業界で活かすことも可能です。
また、キャリアチェンジを考える場合は、中途採用の需要・未経験者採用の需要が高い業界・職種を目指すのが得策です。
ただし未経験の職に就く場合は、就業後にミスマッチが発覚するリスクがあります。
副業やボランティアなどで業務への理解を深めてからチャレンジする、就業している人に話を聞くなど、事前に十分な準備をしておきましょう。
希望の報酬・条件・待遇をフレキシブルにする
50代での転職は、よほど需要の高い技術・知識を持っていない限り、基本的には買い手市場です。
その中で、少しでも多くの企業に興味を持ってもらうためには、希望の報酬・条件・待遇を幅広く設定しておきましょう。
初めから狭めてしまうと、企業側の求職者サーチから漏れてしまう可能性や、自分の要求ばかり主張する人だというイメージを持たれてしまうことがあります。
まずは自分の転職目的が叶うことを第一条件とし、その他は自分を欲しいという企業が現れた際に交渉する、というスタンスが理想です。
転職活動中・転職後のマインドをセットする
転職の目的が明確になったら、転職活動中・転職後のマインドをセットしておきましょう。
転職市場に出ていくということは、現職の肩書き・給与・評価とはなんの関係もない、1人の求職者になるということです。
現職で上場企業の管理職だとしても、転職活動中・転職後は、その肩書きが自分を助けることはないでしょう。
本人のスキル・知識・能力が企業のニーズとマッチしなければ採用されませんし、転職後も本人の能力を発揮して、即戦力になれるかどうかだけが評価されます。
転職活動中・転職後の自分をこれまでのキャリアから切り離し、1人のビジネスパーソンとして、転職先企業や同僚とフラットな関係を築く意識が重要です。
活動方法を工夫する
50代の転職活動では、活動方法を工夫し、複数の方法を併用することも大切です。
おもな活動方法を4つ紹介します。
- 公共職業安定所(ハローワーク)のサービスを活用する
- 企業への直接応募も検討する
- 人脈やリファラル採用なども積極的に使う
- 転職エージェントや転職支援サービスを活用する
公共職業安定所(ハローワーク)のサービスを活用する
公共職業安定所(ハローワーク)での求人検索などのサービスは退職前から利用できますが、全ての求人を網羅しているわけではないので、民間の職業紹介と並行して使用するのがおすすめです。
また、ハローワークによってはキャリア相談やミドルシニア向けのキャリア開発、転職相談などを実施しています。
転職を考え始めたら、一度自分に有用なサービスはないか、ホームページなどで情報収集してみましょう。
企業への直接応募も検討する
転職サイトなどで求人情報を見かけ、自分の能力やスキルと十分にマッチングすると判断したら、その企業へ直接応募することも検討しましょう。
統計データから考えると、公開されている求人の約4割は若手向けであることについては前述しました。そのため、若手と同じ書式・方法で求人に応募しても企業には振り向いてもらえません。
転職サイトを経由しないメリットは、企業に直接アプローチすることによって、志望度や人柄を伝えられる点です。
もし企業側と話すチャンスをもらえれば、まずは企業のニーズを聞き取り、その上で自分がどんな貢献ができるのかアピールしましょう。
人脈やリファラル採用なども積極的に使う
50代の転職では、これまでに作った人脈を活用するのもポイントです。
友人・知人や信頼関係のある社外の人脈を通じ、自分を必要とする企業がないか、情報収集しましょう。
最近ではリファラル採用(社員の紹介・推薦による採用)に積極的な企業も多く、その場合、一般応募より高い内定率が期待できます。
また、人のネットワークを使った転職活動は「求人は出していないが、適切な人材がいれば欲しい」という、企業の潜在的ニーズにアプローチできる点もメリットです。
転職エージェントや転職支援サービスを活用する
50代の転職でぜひ活用したいのが、転職エージェントやヘッドハンティング型の転職支援サービスなどです。
転職を検討し始めたら、ぜひそのタイミングで登録しましょう。転職の検討段階からこれらのサービスを利用するメリットは、転職市場の情報収集ができるためです。
ヘッドハンティング型サービスに登録しておけば、どのような企業が自分に興味を持つかがわかります。
また、転職エージェントに登録すると、自分の市場価値・転職しやすさなどの情報を得られるのがメリットです。
転職活動を開始する前に、転職マーケットについて知識をつけ、活動をスマートに始められるよう準備しましょう。
おすすめの転職エージェント
転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!
- 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
- 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう
さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。
大手転職エージェント
≫リクルートエージェント
支援実績No1の総合型。年代や職種を問わずまず登録しておくべきエージェントです。
【公式】https://www.r-agent.com/
特化型エージェント
≫社内SE転職ナビ
社内SE特化。業界最大級の社内SE求人数を保有しています。
社内SEはホワイトな求人も多いためおすすめです。
【公式】https://se-navi.jp/
≫ウズカレIT
IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
【公式】https://uzuz-college.jp/
≫エイジレスエージェント
年齢不問求人/ハイクラス転職に特化。SIer・コンサル・大手SESなどの求人を多数保有しています。
約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
【公式】https://agent.ageless.co.jp
50代の転職でみじめな思いをしたくない人はエイジレスにご相談を
弊社エイジレスは、年齢に関係なく誰でも現役で活躍できる社会の実現を目指し、年齢不問求人に特化した人材サービスを提供しています。
50代の転職でみじめな思いをしたくない人は、エイジレスにご相談ください。
ミドルシニアの転職では、その年代の転職に強い転職エージェントを選ぶのが重要です。ミドル層への転職支援に強みと実績のあるエージェントは、得意先企業・保有求人・マッチング力などの点で、50代の転職をより効果的に支援できます。
弊社の正社員転職支援サービス「エイジレスエージェント」の魅力は下記のとおりです。
- ミドルシニアの採用に積極的な「IT業界」「コンサルティング業界」をはじめ、幅広い業界に対応
- 大手企業をはじめとするクライアントと信頼関係があり、高い面談突破率と内定率を実現
- 年収大幅アップでの内定実績多数
フリーランスエージェントサービスも手がけており、「転職」「フリーランス」どちらの相談にも対応可能です。
現在のキャリアに迷いを覚え、転職・独立・キャリアアップを考えている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
経験豊かなコーディネーターが、理想のキャリアの実現をお手伝いいたします。
まとめ:50代の転職でみじめにならないために事前対策はしっかりと!
ここまでで、以下のことがわかりました。
- 50代での転職でみじめな思いをする人がいるのは「転職活動が難しく」「理想と現実にギャップが生じやすい」から
- 50代の転職でみじめにならないためには「業界・職種選び」が大切
- 50代の転職活動を充実させたいなら、つまずきやすい箇所の理解と対処法を知っておくことが重要
- 転職エージェントは、ミドルシニアの転職に強い、実績のあるサービスを選ぶのが鍵
多くの人にとって、50代の転職は簡単ではありません。
しかし、直近の厚生労働省の調査では、平均27%の50代が転職によって賃金の増加を経験していることがわかります。
転職市場の現実を直視して事前対策をしっかり行えば、50代での転職が充実したものになる可能性は大いにあるでしょう。