サーバーサイドエンジニアの仕事とは?年収や将来性も徹底解説

※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。

サーバーサイドエンジニアはシステム開発で欠かせないエンジニアですが、画面開発中心のフロントエンジニアと異なり、業務範囲やキャリアアップ方法がわかりにくい職種です。 そこで本記事では、サーバーサイドエンジニアの業務範囲・年収相場・キャリアアップ方法・将来性などを解説していきます。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • サーバーサイドエンジニアは、WEBシステムのサーバー側の開発を担当するエンジニア
  • サーバーサイドエンジニアの平均年収相場は、正社員で453万円
  • キャリアアップには、プログラミングスキルに加えて上流工程やマネジメントの経験が重要
  • サーバーサイドエンジニアは幅広い分野で活用できるので、今後も高い需要が見込まれる
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サーバーサイドエンジニアの仕事を知る

サーバーサイドエンジニアの役割と業務範囲5つが箇条書きされた図

サーバーサイドエンジニアへの転職を考える時に、その仕事を詳しく理解することはとても重要です。

こちらでは、以下の観点でサーバーサイドエンジニアについて解説しています。解説を元に、サーバーサイドエンジニアの理解を深めましょう。

  • Webエンジニア内でのサーバーサイドエンジニアの立ち位置
  • サーバーサイドエンジニアの役割と業務範囲
  • サーバーサイドエンジニアに求められるスキル

それぞれ詳しく解説します。

WEBエンジニア内でのサーバーサイドの立ち位置

サーバーサイドエンジニアは、WEBサービスやアプリケーションなど、ユーザーが利用するサービスの背後で動くサーバー側の開発を担当するWEBエンジニアです。データベースやほかのシステムと連携する重要な業務処理を実装する必要があるので、WEBシステムの中核的役割を担う存在といえます。

WEBシステムが正常に稼働するかどうかは、サーバーサイドの品質に関わってくるため、裏方的な立ち位置ではあっても非常にやりがいのある職種でしょう。

サーバーサイドエンジニアの役割と業務範囲

サーバーサイドエンジニアのおもな役割は、サーバー側で実行される業務処理の開発です。ただし、業務処理はデータベースや他システムと連携することが多いので、画面開発中心のフロントエンドよりも業務範囲は幅広く、さまざまな知識やスキルも必要になります。

実際に、どのような業務範囲を担当することになるのか具体的に見ていきましょう。

システム構築

システム構築では、サーバー上で実行される業務処理の設計やプログラミングを担当します。具体的には、フロントエンドと連携しながらサーバー上で動作する処理の開発や、ほかのシステムと連携可能なWEBサービスの開発です。業務処理やWEBサービスの中核となるロジックを実装するので、業務知識やWEBサービスで提供する機能の理解が必要になります。

データベース管理

画面表示や業務処理で必要なデータをデータベースから抽出して加工したり、画面から連携されたデータをデータベースに保存したりする機能などを実装します。そのため、データベース設計や構築を、サーバーサイドエンジニアが担当するケースもあります。

API開発

API(Application Programming Interface)とは、プログラム同士が連携する際に必要なプロトコル(ルール)や仕様を取り決めたものであり、APIを開発することで他システムとスムーズに連携できます。そのため、他システムとの連携が必要なWEBシステムでは、APIのインターフェス設計や開発も行います。

スケーラビリティ・セキュリティ最適化

サーバーサイドのスケーラビリティやセキュリティは、WEBシステムの性能や品質に関わる重要な要素です。たとえば、WEBシステムのアクセスが増加した場合にも、処理の遅延や中断が起こらないように設計や実装が必要です。また、プログラムの脆弱性や不正アクセスを狙った攻撃を受けないように、セキュリティも考慮しなければなりません。

アプリケーションテスト

アプリケーションテストは、サーバーサイドが正常に動作するかどうかを確認するテストです。テストケースを作成し、ケースに沿って単体テスト・結合テスト・システムテストなどを行います。テストの過程で不具合(バグ)が発見されれば、他の処理に影響を与えないように不具合を修正する対応力が必要です。

サーバーサイドエンジニアに求められるスキル

業務範囲の広いサーバーサイドエンジニアには、プログラミング言語の知識や理解以外にも、さまざまなスキルが求められます。どのような知識が必要になるのか、具体的に見ていきましょう。

プログラミング言語の知識と理解

サーバーサイドを実装するうえで、プログラミング言語の知識と理解は欠かせません。サーバーサイドプログラミング言語としてよく利用されるJava・PHP・Rubyなどの基礎知識に加え、異常ケースを網羅した例外処理の実装方法や代表的なアルゴリズムを知っておくと、プログラムの品質が向上します。また、WEBシステムの構築で欠かせないSpring Framework・Laravel・Ruby on Railsなどのフレームワークの理解も必要です。

データベースの知識

サーバーサイドでデータベースを操作するには、データベースの知識も必要です。SQL言語の理解のみならず、データベース製品ごとの特徴やSQL文が実行される仕組みも理解していないと、データベースから正しく情報を抽出できなかったりデータベース連携処理の性能で問題になったりする可能性があります。

ウェブサーバーの知識

ウェブサーバーの種類によって設定内容や特徴は異なるため、それぞれの特徴をよく理解することで、スケーラビリティなどの非機能要件を満たしたWEBシステムを構築できます。また、不具合発生時にはウェブサーバーのログ解析が必要になるので、ログ出力内容の知識も重要です。

システムアーキテクチャの知識

システムアーキテクチャは、システムの設計や構成、稼働環境などに関する知識です。システムアーキテクチャの知識を活用すれば、システム全体の設計や機能の最適化が可能であり、不具合が発生しても他の処理やシステムに影響を与えないよう適切に対応できます。

REST APIの知識

REST APIとは、Webシステムを外部から利用するためのインターフェースのことです。さまざまなWebシステム同士がシームレスに連携できるので、開発工数やコストを削減できます。多種多様なWebシステムが稼働している今日には必要不可欠な知識であり、REST APIの知識を持っているサーバーサイドエンジニアは重宝されます。

ここまでは、サーバーサイドエンジニアに求められるスキルをお伝えしてきました。次ではサーバーサイドエンジニアの気になる収入事情を解説します。

サーバーサイドエンジニアの気になる収入事情

サーバーサイドエンジニアの年収相場が箇条書きされた図

サーバーサイドエンジニアが実際どれぐらいの収入を得られるのかも気になるところです。

正社員・フリーランスごとの収入事情に加え、サーバーサイドエンジニアの収入水準を知るための方法を説明します。

正社員サーバーサイドエンジニアの年収相場は約585万円

正社員サーバーサイドエンジニアに特化した年収の統計データは取られていないので、IT人材の年収相場を参考に見ていきます。経済産業省が2021年に発表した「我が国におけるIT人材の動向」によると、IT人材の年代別平均年収と年収幅は以下のとおりです。

年代 平均年収 ボリュームゾーン
20代 413万円 350万円~450万円
30代 526万円 350万円~650万円
40代 646万円 450万円~750万円
50代 754万年 450万円~950万円

こちらを平均すると約585万円で、全給与所得者の平均年収433万円(国税庁「民間給与実態統計調査」)と比較すると約1.4倍の高年収です。

日本は未だに年功序列文化が根付いているので、年齢を重ねるごとに年収が上昇する傾向にあります。ただし、近年は能力・成果重視型の給与制度を採用する企業が大手を中心に増えているため、20代・30代の若手であっても実績やスキルアップ次第で高収入を期待できます。

また、サーバーサイドエンジニアを始めとし、IT人材は今後もあらゆる分野で活躍できる需要の高い人材です。AI・ブロックチェーン・IoTなどの最先端技術の知見とスキルを身につけることが、高額年収への近道となるでしょう。

参考:経済産業省「我が国におけるIT人材の動向」
参考:国税庁「民間給与実態統計調査」

フリーランスサーバーサイドエンジニアの月収相場は70万円

エイジレスフリーランスの調査によると、サーバーサイドエンジニアの平均月収は70万円で、全体的にみるとITに関わる職種の中では低いほうです。

職種 平均月収 最低月収 最高月収
サーバーサイドエンジニア 70万円 55万円 90万円
フロントエンジニア 72万円 61万円 80万円
システムエンジニア 71万円 54万円 120万円
インフラエンジニア 81万円 65万円 100万円
PM/PMO 113万円 90万円 135万円
ITコンサルタント 128万円 90万円 185万円

ただしフリーランスの場合、実務経験の年数やスキルに加え、案件内容に応じて月収は大きく変動します。スキルアップしながら経験を数多く積み重ね、担当できる領域を広げれば収入は徐々にアップしていくでしょう。また経験次第でPMなど高単価の職種に転身できるので、さらなる収入アップを見込めます。

参考:エイジレスフリーランス

未経験のサーバーサイドエンジニアの年収相場は246万円~341万

未経験のサーバーサイドエンジニアの年収相場は統計データがないため不明ですが、未経験のエンジニアの年収相場は246万円〜341万円です。サーバーサイドエンジニアの場合も、同等程度の相場と考えられます。正社員やフリーランスと比べると始めたころの収入は低いものの、実践を積み重ねてスキルを高めていけば、比較的短期間で収入をアップできます。

参考:エイジレスフリーランス

サーバーサイドエンジニアとしての収入水準を知るためには

ここまでは統計数値をもとに紹介しましたが、 自身の経歴を踏まえた収入の目安を具体的に知りたい場合は、以下のようなサービスを利用してみましょう。

  • 求人情報や転職サイト
  • 転職エージェント

求人情報や転職サイトを参考にする

求人情報や転職サイトで個別の求人案件の年収を確認することで、具体的な収入を手軽に知ることができます。多くの転職サイトでは、雇用形態・スキル・経験有無などで求人を絞り込めるため、希望の条件にあった求人の収入を効率的に確認できます。

転職エージェントを利用する

より正確な自身の市場価値を知りたい人は、転職エージェントに登録するのがおすすめです。自身の詳しい経歴や希望の職種、働き方などを伝えると、豊富な企業情報の中から最適な転職先を紹介してくれます。実際の求人情報を知ることで、正確な収入水準を知ることが可能です。

収入水準は、「エイジレスエージェント 」でもご相談いただけます。

エイジレスフリーランスは、年齢不問の求人のみを扱い、キャリアコンサルタントがひとりひとりの経験やスキルに合わせて企業・案件を紹介するサービスです。

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ここまでは、サーバーサイドエンジニアの具体的な収入事情をお伝えしてきました。次ではサーバーサイドエンジニアのキャリアアップ方法や転職ノウハウを解説します。

おすすめの転職エージェント

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  • 大手:業界や職種にこだわらず自分に合った転職先を幅広く探る
  • 特化型:希望する業界や職種への転職を専門的にサポートしてもらう

さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
リクルートエージェント
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サーバーサイドエンジニアのキャリアを考える

サーバーサイドエンジニアのキャリアアップ方法3つが箇条書きされた図

サーバーサイドエンジニアの働き方やキャリアアップ方法などを見てみましょう。

サーバーサイドエンジニアの多様な働き方

サーバーサイドエンジニアには、下記のような働き方があります。

  • 企業の正社員として働く
  • 派遣やアルバイトで働く
  • フリーランスとして働く

サーバーサイドの開発で広く普及しているプログラミング言語は、IDE(統合開発環境)が充実しているので、チーム開発のための環境構築が容易です。近年はリモートでチーム開発を進める事例も増え、サーバーサイドエンジニアはテレワークやフリーランスなど、自分に合った働き方を選びやすくなりました。

また、WEBシステムは現在のシステム開発の主流なので、サーバーサイドエンジニアはさまざまな業界で引く手あまたな存在です。数ある分野から自分に合った仕事を選べるため、多様な働き方を実現できます。

サーバーサイドエンジニアがキャリアアップする手段

サーバーサイドエンジニアが未経験や初級者から、上級エンジニアへキャリアアップするための、3つの手段を紹介します。

  • 開発実績を積む
  • 上流工程を経験する
  • プロジェクトマネジメントを経験する

開発実績を積む

開発実績を積み成果を出すことが、サーバーサイドエンジニアとして評価され、キャリアアップするための近道です。自分で学習するのも大事ですが、仕事でなければ得られない知識や経験があるので、最初は小規模な案件からコツコツと経験を積み重ねると良いでしょう。

また、5名程度の少人数でもかまわないので、チーム開発を経験するのがおすすめです。チームメンバーの中に優秀なエンジニアがいれば、その人からさまざまなプログラミング知識や勘所を学べますし、目指すべき存在ができればモチベーションも高まります。

さらに案件が成功を収めれば、顧客との信頼関係が結ばれ、別の案件の紹介や契約の継続にもつながるなど人脈も形成できます。

上流工程を経験する

始めのころはプログラミングと単体テストが中心になりますが、実践経験を積む過程で詳細設計などの上流工程も、積極的に経験するのがおすすめです。工程が上流になればなるほど、顧客との仕様調整やQ&A対応も必要になるので、設計スキルのみならずコミュニケーションスキルも必要になります。また、上流工程を経験すると機能要件のみならず、非機能要件や顧客が求めるユーザビリティに目が向くようになるので、顧客満足の高いシステム開発を実現できるでしょう。

業務範囲は広がりますが、サーバーサイドエンジニアとしての評価はその分高くなり、月額単価のアップにつながります。

プロジェクトマネジメントを経験する

サーバーサイドエンジニアが進捗管理・品質管理・課題管理といったマネジメントスキルを身につければ、サーバーサイドエンジニアよりも高単価のプロジェクトマネージャーに転身可能です。

エンジニアとしてプロフェッショナルをめざすか、エンジニアよりもマネジメントの道に進むかは、どちらのほうが自分に向いているかによります。将来プロジェクトマネージャーになることを視野に入れている人は、最初はチームリーダーやプロジェクトリーダーから担当し、進捗管理や課題管理の要領を実践を通して身につけると良いでしょう。身の回りの上司やプロジェクトマネージャーの仕事ぶりからノウハウを吸収するのも効果的です。

また、マネジメントスキルは知識として学びやすい分野です。たとえばプロジェクトマネジメントの国際標準であるPMBOKの書籍を読んだり、プロジェクトマネジメント関連の資格試験に挑戦したりすれば必要な知識が身につきます。

未経験のサーバーサイドエンジニアが技術を磨く方法

開発経験のないサーバーサイドエンジニアがスキルを向上させていくための、4つの方法を紹介します。

  • サーバーサイドを使用したアプリを実際に開発する
  • プログラミングスクールで学ぶ
  • 資格を取得する
  • 動画教材で学ぶ

サーバーサイドを使用したアプリを実際に開発する

サーバーサイドを利用したアプリは自宅のPC環境でも開発可能です。プログラミング言語やIDE(統合開発環境)に加え、データベースもMySQLやPostgreSQLは無償で利用可能なので、自宅で実際のシステム開発に近い環境で設計やプログラミングをできます。自分だけの環境で、いろいろ自由に試したり調べたりできるため、スキルアップにつながります。基礎知識の学習と並行して手を動かせば、より理解が深まるでしょう。

プログラミングスクールで学ぶ

プログラミングスクールでWEBシステムやサーバーサイドに特化した講座を学習するのも効果的です。プログラミングの基礎知識に加え、サーバーサイド開発の実践的な手法を学べます。プログラミングスクールのメリットは、講師やほかの受講生とコミュニケーションをとりながら学習できることです。自分ひとりでは気づけないような観点や気づきがあるので、自習よりも疑問点の解消やスキルアップのスピードが早くなる傾向にあります。同じ道を目指す人たちとつながれるので、スキルを高め合える仲間探しにも有効です。

資格を取得する

資格があれば自身の知識やスキルを客観的に証明できます。特に転職時やフリーランスの場合、他者との差別化で有利になることがあるでしょう。また、求人案件の必須あるいは歓迎要件に資格の保有が含まれていることがあるので、持っていて損することはありません。

サーバーサイドエンジニアにおすすめの資格は、国家資格であれば「基本情報技術者」や「応用情報技術者」です。とくに「応用情報技術者」は「基本情報技術者」よりも実践に近いシステム開発の問題が出題されるので、実務にも役立ちます。より高度な「システムアーキテクト」や「データベーススペシャリスト」は、専門的な内容で合格の難易度は高いため、実務経験を数多く重ねてから挑戦してみるのが良いでしょう。

また「Oracle認定Javaプログラマ」や「Oracleマスター」のようなプログラミング言語やデータベースに特化した民間資格の取得もおすすめです。

動画教材で学ぶ

動画教材は、開発の様子を動画で確認しながら学べるので、書籍やWEBサイトよりも理解しやすいでしょう。たとえば、ProgateやUdemyのような無料あるいは有料でサーバーサイド開発のノウハウを学べるサービスがあります。プログラミングやサーバーサイド開発などを学習するための動画教材が、スキルレベルや細かい学習ステップごとに用意されているので、自身のレベルやペースにあわせて学習可能です。

また、Youtubeにもプログラミングやサーバーサイド開発などを学習するためのさまざまな動画があります。動画作成者が現役エンジニアとして実際に仕事をしているケースが多いので、実践に役立つスキルやノウハウを学べるだけではなく、仕事で経験したトラブル事例や収入事情などリアルな実状を知ることが可能です。

参考:Progate
参考:Udemy
参考:ドットインストール

サーバーサイドエンジニアの転職ノウハウ

サーバーサイドエンジニアが転職に役立つ3つのノウハウを紹介します。

  • ポートフォリオを作成する
  • 履歴書・職務経歴書を更新する
  • 面接の準備をする

ポートフォリオを作成する

ITエンジニア経験者の場合、これまでの実績がアピールできるポートフォリオがあったほうが転職の際に有利に働きます。

そもそもポートフォリオとは、これまで作成してきたアプリやデザインなどの作品をアピールする書類です。これを採用担当者に見せることで具体的にスキルやどんな物が作れるのかストレートに伝えられます。

フリーランスや副業で働くことを望んでいる場合、ポートフォリオをインターネット上に公開し、SNSやクラウドソーシングのプロフィールに公開したポートフォリオのURLを掲載しましょう。そうすることで、スキルを求める企業からオファーがくることもあります。

履歴書・職務経歴書を更新する

履歴書・職務経歴書は、自身の職務経歴や学歴、資格などの総合的な自己PRの材料になります。履歴書は、企業が求める人材像に合わせてアレンジすることが重要です。たとえば企業が特定の業界での実務経験や、特定のプログラミング言語やフレームワークの利用実績などを重視している場合、それらに関連する経歴やスキルを強調することで評価が高まります。求人情報をしっかりと読み込み、採用担当者に刺さる履歴書・職務経歴書に随時更新することが大切です。

面接の準備をする

エンジニア経験者の採用面接は、前職の業務内容や、そこで達成した実績が質問の中心となります。サーバーサイドエンジニアには技術スキルと開発経験が求められるため、過去に携った案件で利用したプログラミング言語などの技術要素に加え、開発の規模・期間や案件で担当していた役割を具体的に伝えると採用側も判断しやすいでしょう。

最近は面接をオンラインで行う企業も増えています。オンラインの場合、Zoom・Teamsなどのオンラインミーティングのツールが使われます。ITスキルが求められるエンジニアなのに、このようなツールをスマートに使いこなせなければ印象が悪くなります。使い慣れていない場合は、事前に使い方を確認しておくなど、準備をしっかりしておきましょう。

ここまでは、サーバーサイドエンジニアのキャリアアップ方法や転職ノウハウをお伝えしました。次ではサーバーサイドエンジニアが求められる案件や将来性を解説します。

サーバーサイドエンジニアの求人や案件

案件の探し方・エージェント・クラウドソーシング・人脈

サーバーサイドエンジニアがどのような企業やプロジェクトで活躍しているかを見てみましょう。

サーバーサイドエンジニアを求める企業

サーバーサイドエンジニアは幅広い分野で需要のある職種のため、求める企業も多岐にわたります。

サーバーサイドエンジニアが転職する際の候補となるおもな転職先は、下記のとおりです。

  • Eコマース
  • 自社サービス・アプリ
  • ​​メディア・出版業
  • SES/SIer

Eコマース

Eコマース企業では、大量のユーザーからのアクセス・注文・決済などの処理をサーバー側で行うため、サーバーサイドエンジニアの需要が高い業界です。とくに大規模なECサイトでは、複数のシステムを連携させるための設計や、パフォーマンスの最適化・セキュリティ強化など高度な設計・実装スキルが求められます。Java・PHP・Rubyなどのプログラミング言語やデータベースの知識に加え、近年ではAWSなどのクラウド環境での開発方法も必要になってきました。

自社サービス・アプリ

自社サービスやアプリを提供する企業でも、サーバーサイドエンジニアの需要があります。たとえばSNSサービスでは、大量のユーザーからのデータの取得や保存・処理を行うために、スケーラビリティを考慮した実装のできるサーバーサイドエンジニアが必要です。また自社のオンラインショップなどのWEBサービスでは、サーバーサイドの開発やデータベースの設計・運用などが求められるでしょう。プログラミングスキルやフレームワークの知見に加え、WEBサイトのアーキテクチャ設計やサーバー管理のスキルがあれば、より重宝されます。

​​メディア・出版業

メディア・出版業では、オンラインコンテンツの配信やサイトの運用・広告配信などを行うWEBシステムで、サーバーサイドエンジニアの力が必要になります。WEBサイトの構築や保守・データベースの設計などの技術的なスキル以外に、マーケティングの知識や広告配信のノウハウも重要視されます。

メディア・出版業のデジタル化が進んでいるため、オンラインメディア・電子書籍・動画配信サービスなど、インターネットを活用したメディアコンテンツの増加とともにサーバーサイドエンジニアの需要も高まっている状況です。

SES/SIer

SES/SIerでは官公庁や自治体に加え、金融・産業・小売業などさまざまな業界の企業向けにWEBシステムの開発や保守に携わっているため、サーバーサイドエンジニアの存在は不可欠です。WEBシステムの設計や開発スキルのみならず、業界知識も必要になるので、特定の分野を専門領域とするサーバーサイドエンジニアに成長可能です。

また、大規模なプロジェクトも多いので、案件を獲得できれば1年以上の長期にわたって携われるケースもあります。規模が大きい案件ほど、プロジェクトの進行条件が厳密にチェックされるので、システム開発の難しさや厳しさを味わえます。さまざまなジャンルの人たちとのコミュニケーションも増えるので、大規模プロジェクトの経験は、サーバーサイドエンジニアとしてのキャリアに大きな影響をもたらす財産となるでしょう。

サーバーサイドが使われる開発プロジェクト

サーバーサイドが使われる開発プロジェクトの例を4つ紹介します。

サーバーサイドが活用される分野は幅広いので、開発プロジェクトも多岐にわたるのが特徴です。

  • ECサイト
  • Saasアプリケーション
  • ポータルサイト
  • モバイルアプリケーション

ECサイト

ECサイトでは、商品の検索・購入処理・在庫管理・決済システムといったサーバーサイドでの処理が求められます。サーバーサイドエンジニアは、これらの機能を実装し、安全性や利便性を向上させる役割を担います。

Saasアプリケーション

SaaSアプリケーションは、クラウド上で提供されるサービスで、複数のユーザーが共有して利用できます。サーバーサイドエンジニアは、データの保存・管理・セキュリティ対策・システムのスケーラビリティを担当し、サービスの安定稼働を支えます。

ポータルサイト

ポータルサイトは、さまざまな情報やサービスへのアクセスポイントとなるWEBサイトです。サーバーサイドエンジニアは、ユーザー認証やコンテンツ配信・検索機能などを実装し、ユーザーに適切な情報を提供する役割を果たします。

モバイルアプリケーション

モバイルアプリケーションでは、APIやバックエンドシステムが重要です。サーバーサイドエンジニアは、アプリとサーバー間のデータ連携やセキュリティ対策、パフォーマンスの最適化を行い、アプリの性能やスケーラビリティに貢献します。

サーバーサイドエンジニアが業務委託案件を見つける方法

フリーランスのサーバーサイドエンジニアは自身で案件を見つけなくてはなりません。業務委託案件を見つけるおもな方法を3つ紹介します。

  • フリーランス向けのエージェントを利用する
  • クラウドソーシングサービスを利用する
  • 信用を獲得して継続案件を受注する

フリーランス向けのエージェントを利用する

フリーランスエージェントは、スキル・経験・希望の案件内容などを登録すると、条件に合った案件を紹介してくれるサービスです。求人サイトなどと異なり、自身で案件探しをする必要がないため、時間と手間を省けます。また、企業との単価交渉や契約手続きなど面倒な作業をエージェントが代行してくれるため、エンジニアは業務に集中することが可能です。フリーランスエージェントの中には、専門性の高いSAPに特化したサービスもあります。

年齢不問の求人をお探しなら、弊社の「エイジレスフリーランス」をご活用ください。

エイジレスフリーランスは、年齢不問の求人に特化して、お一人ずつの希望やキャリアにあった企業・案件を紹介するサービスです。

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フリーランスにおすすめの案件探し方法

フリーランスエージェントは、それぞれ保有している案件が異なるため、2〜3社に登録しておくと収入が途絶えるリスクを軽減できます。
迷った場合は、実績が豊富な『Tech Stock』や、年齢不問/ハイクラス案件特化の『エイジレスフリーランス』がおすすめです。

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20年目の実績があるフリーランス案件紹介サイト。これまでに築いた信頼により月80万円をこえる高単価案件も多数あります。
スキルアップや税務関連のサポートなど、フリーランス向け福利厚生サービスも利用可能なため、まだどこにも登録していない人でも安心して利用できます。
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クラウドソーシングサービスを利用する

クラウドソーシングとは、仕事を発注したい企業や個人事業主がインターネット上で不特定多数に仕事を発注する業務形態です。発注者は必要なときに必要な人材を調達でき、受注者は自分のスキルを活かして好きなタイミングで仕事を行えるのが特徴です。代表的なサービスに「クラウドワークス」「ランサーズ」「ココナラ」があります。副業やフリーランスといった働き方が可能となる、実績のない初心者でも安価な案件を受注して実績を作れるメリットがあります。

信用を獲得して継続案件を受注する

サーバーサイドエンジニアの仕事を通じてクライアントの信頼を獲得できれば、プロジェクトが終了しても継続して別の案件で仕事を依頼されることがあります。また、前職で得た人脈を使って案件を得る方法もあります。現職がSEなどのエンジニア職ならば、今のうちから将来のため人脈作りをしておくと、サーバーサイドエンジニアに転身してもスムーズに案件を獲得できるでしょう。

ここまではサーバーサイドエンジニアの案件や求人に関してお伝えしてきました。次ではサーバーサイドエンジニアの将来性を見ていきましょう。

サーバーサイドエンジニアの将来性

サーバーサイドエンジニアの将来性3つが箇条書きされた図

ここからは、サーバーサイドエンジニアの将来性について具体的に見ていきます。

今からサーバーサイドエンジニアを目指すべき?

サーバーサイドエンジニアは、今後も多くの分野で引き続き重要な役割を担うことが予想されます。そのため、将来性が気になる方も多いでしょう。次では、サーバーサイドエンジニアを目指すべき理由を4つ紹介します。

  • DX支援の需要増加により案件数が豊富
  • 豊富な学習資料
  • キャリアアップのチャンス
  • 高賃金が期待できる

DX支援の需要増加により案件数が豊富

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にともない、さまざまな業界で企業がITシステムの導入・改善を求めるケースが増えています。給与の振り込みが電子マネーで可能になり、電子書面による契約も実現している今日では、社会のあらゆる仕組みがデジタル化へと向かっています。サーバーサイドエンジニアはインターネットを中心としたシステム開発に必要不可欠な存在なので、今後もますます需要は高まり、豊富な案件の中から自分に適した仕事を探せるでしょう。

豊富な学習資料

サーバーサイドエンジニアを目指す方にとって、学習資料が豊富に揃っていることは大きなメリットです。オンラインや書籍など、さまざまな形で情報が提供されているため、独学でもスキルを習得できます。またSNSの発達した現代では、サーバーサイドエンジニアを目指す人や、実際に従事している人と簡単に繋がれます。そのため、一昔前に比べるとリアルなサーバーサイドエンジニア事情や関連知識の情報交換をスムーズに行えるので、効率的にスキルアップが可能です。

キャリアアップのチャンス

サーバーサイドエンジニアのスキルを身につけることで、さらなるキャリアアップのチャンスが広がります。最初はプログラミングがメインですが、設計も数多く経験することでシステムアーキテクトに転身できます。また、チームリーダーやプロジェクトリーダーを担えれば、将来はプロジェクトマネージャーへの転身が可能です。小さな案件から徐々に規模の大きな案件にも挑戦することで、サーバーサイドエンジニアとしての評価が高まるのみならず、高度なスキルとマネジメント力を有した優秀なフリーランスエンジニアとして活躍する道が拓けるでしょう。

高賃金が期待できる

サーバーサイドエンジニアは、担当できる業務範囲が広がれば広がるほどさまざまな専門性の高いスキルを身につけられるので、高賃金を期待できる職種です。経験年数と保有しているスキルによって年収がアップするうえ、IT社会を牽引するエンジニアとして重宝される存在なので、愚直に長く続けるのがおすすめです。

まとめ

  • サーバーサイドエンジニアは、WEBシステムのサーバー側の開発を担当するエンジニア
  • サーバーサイドエンジニアの平均年収相場は、正社員で453万円
  • キャリアアップには、プログラミングスキルに加えて上流工程やマネジメントの経験が重要
  • サーバーサイドエンジニアは幅広い分野で活用できるので、今後も高い需要が見込まれる

サーバーサイドエンジニアは常に必要とされるエンジニアのひとつです。

サーバーサイドエンジニアの経験があるかどうかよりも、必要な知識を積極的に取り込みながら、大小さまざまな規模の案件に携わっていくことが重要です。

日々の経験と学習に向き合いながら、より付加価値の高いサーバーサイドエンジニアを目指しましょう。

エイジレスフリーランスでは、ご自身の経歴やスキルに最適なサーバーサイドエンジニア案件をエージェント経由で紹介可能なので、未登録の人はぜひ登録してみてください。

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執筆者
おいとま
大手SIerでSEとして15年間務めたのち、Webライターに転身。前職での主な役割はPM・PL・テックリード(Java)。提案活動から開発・保守・運用まで幅広く経験。職歴を活かしたIT・情報セキュリティやIoT関係の記事が得意。今もっとも興味のあるジャンルはAIとメタバース