Linuxエンジニアの年収や仕事内容をIT経験者向けに徹底解説

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Linuxエンジニアは、多くの企業のシステムインフラを支える、Linuxの導入・運用の専門家です。 この記事では、Linuxエンジニアの仕事内容・向いている人・年収・求人・将来性などを詳しく解説していきます。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • Linuxエンジニアは、Linux環境の構築やシステムの運用・監視など企業のシステムインフラ運営の重要な役割を担う
  • Linuxエンジニアとして活躍するには、Linuxの知識に加えて、ミドルウェアやネットワーク、クラウドなど幅広いスキルが必要
  • LinuxエンジニアにはIT企業やメーカー・製造業、金融関連企業など幅広い企業から高い需要がある
CTACTA

Linuxエンジニアの仕事を知る

Linuxエンジニアの主な特徴

Linuxエンジニアへの転職や転向を考えるにあたって、仕事内容を深く知ることが大切です。まずは、Linuxとは何かを学び、Linuxエンジニアの役割や業務範囲を理解しましょう。また、実際の仕事の流れや求められるスキル、使用するプログラミング言語にも触れていきます。

これらの知識を身につけることで、Linuxエンジニアがより身近で現実的なものになるでしょう。

Linuxとは

Linux(リナックス)とは、UNIXをベースに開発されたオープンソースのオペレーティングシステム(OS)です。Linuxは、1991年にフィンランドのリーナス・トーバルズ氏によって開発が始められました。その後、多くのコントリビューター(貢献者)によって開発が続けられ、現在では世界中で広く利用されています。

Linuxのおもな特徴は次のとおりです。

  • オープンソース
  • さまざまなプラットフォームで動作
  • 高い安定性とセキュリティ性

それぞれのポイントを解説します。

オープンソース

Linuxの一番の特徴は、誰でも自由に改変や再配布ができるオープンソースのOSであることです。そのため、開発者やユーザーは自由に改良やカスタマイズでき、さまざまなニーズに対応できる柔軟性があります。

オープンソースであるLinuxをベースに、多くの開発者やベンダーからディストリビューション(Linuxから派生したパッケージ)がリリースされています。ディストリビューションは、基本的なLinuxシステムに独自のアプリケーションや設定、デザインを加えたもので、「RedHat」や「Fedora」、「Debian」などが代表的です。それぞれのディストリビューションは、用途やターゲットユーザーに合わせて設計されており、プロジェクトや業務に応じて最適なものを選択できます。一部のディストリビューションは商用版も提供されていますが、無料で利用できるものも多く、導入コストを抑えることが可能です。

さまざまなプラットフォームで動作

Linuxは、デスクトップパソコンやサーバー、スマートフォン、組み込みシステムなど、幅広いプラットフォームで動作します。また、ハードウェアの違いにも柔軟に対応できるため、さまざまな環境での使用が可能です。これにより、古いパソコンからスーパーコンピューター、クラウドなどでも利用され、Linuxエンジニアは多種多様なシステム、デバイスの開発・運用に関われます。

高い安定性とセキュリティ性

Linuxはその設計から高い安定性を持ち、長時間連続稼働しても問題が発生しにくいことが特徴です。また、セキュリティ機能が充実しているうえ、オープンソースのため世界中の開発者によってバグや脆弱性がすぐに発見・修正され、頻繁にセキュリティアップデートが行われています。このような高い安定性とセキュリティ性を持つLinuxは、企業のクリティカルなシステムやデータセンターなど高い信頼性が求められる環境で広く利用されています。

Linuxエンジニアとは

Linuxエンジニアとは、Linuxを中心としたシステム構築や運用、保守に従事するエンジニアのことです。オープンソースのOSであるLinuxは、その自由度やカスタマイズ性の高さから、多くの企業で利用されています。Linuxエンジニアには、サーバーやネットワーク機器、データベースやミドルウェア、クラウドサービスなど、幅広い領域でLinuxを活用したシステムの構築・運用が求められます。

Linuxエンジニアは、企業のITインフラやクラウド環境を支える重要な役割を担っており、幅広い技術スキルや知識が必要な専門性の高い職種です。

Linuxエンジニアの役割と業務範囲

企業のITインフラを支える役割を担うLinuxエンジニアの、おもな業務範囲は下記のとおりです。

  • Linux環境構築
  • システム運用・監視
  • ネットワーク設計・構築
  • クラウド環境の構築・運用

Linux環境構築

Linuxエンジニアの代表的な業務は、Linuxを用いてサーバー環境を構築することです。おもな業務に、サーバーの設定やディストリビューションの選択、OSや必要なパッケージのインストール、システム設定の最適化などがあります。Linux上で動作するシステムが安定的に最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、適切な環境構築がLinuxエンジニアの役割です。

システム運用・監視

構築したシステムの運用・監視もLinuxエンジニアの業務のひとつです。おもな業務に、システムのパフォーマンス監視や障害対応、セキュリティ対策、バックアップ・リストアなどがあります。定期的なメンテナンスやトラブルシューティングも、リリース後のシステムの安定稼働に欠かせない重要な役割です。

ネットワーク設計・構築

Linuxエンジニアは、ネットワークの設計・構築を担当することもあります。おもな業務は、ネットワークアーキテクチャの設計、ネットワーク機器やファイアウォール、VPNの設定などです。効率的でセキュアなネットワークを構築するには、ネットワーク技術やプロトコルに関する理解も求められます。

クラウド環境の構築・運用

Linuxは、AWSやAzure、GCPなどのクラウド環境のOSにも広く使われています。そのため、クラウドの知識を持つLinuxエンジニアは、クラウド環境の構築や運用にも携わることが可能です。おもな業務に仮想マシンの作成、ストレージ・ネットワークの設定、リソース監視、セキュリティ対策、コスト最適化などがあります。成長分野であるクラウドの知識やスキルの習得により、仕事の幅が広がるでしょう。

Linuxエンジニアの仕事の流れ

Linuxエンジニアの主要な業務であるLinux環境構築の、一般的な流れを見てみましょう。

  • 要件定義・プロジェクト計画
  • システム設計
  • 環境構築・開発
  • テスト・検証

要件定義・プロジェクト計画

要件定義は、プロジェクトの目的やニーズを把握し、必要な機能や性能、採用する技術などを決める工程です。また、期間やリソース、予算などの制約を考慮して、プロジェクト計画を立案します。要件定義やプロジェクト計画が不十分な場合、後続工程で遅延や予算超過などの問題につながることもあるため、丁寧に行うことが重要です。

システム設計

システム設計は、要件定義に基づいて、環境構築に必要なさまざまな要素を設計する工程です。設計工程のタスクには、アーキテクチャ設計、ハードウェア設計、ネットワーク設計、セキュリティ設計などがあります。要件を正確に把握し、技術や予算の制約の中で、求められる性能やセキュリティ、拡張性、可用性などを実現できるよう適切な設計が重要です。

環境構築・開発

設計にしたがってサーバー上にLinuxやミドルウェア、ソフトウェアをインストールし、必要な設定を行います。Linux環境が構築されたら、アプリ開発チームがプログラミング言語やツールを使ってアプリケーションを構築していきます。アプリ開発を始めてからも、さまざまなインフラ面の問題が発生するため、アプリ開発チームと連携して解決していくのもLinuxエンジニアの役割です。

テスト・検証

テスト・検証は、構築したLinux環境やアプリケーションに対して、システム機能や通信、性能、セキュリティ、障害復旧手順などをテストする工程です。これらのテストを通じて、システムが正しく機能し、予期される環境下で安定して動作することを確認します。テスト・検証は、Linux環境の品質を確保するための重要な工程です。

運用・保守

システムが稼働を開始したあとは、Linuxエンジニアはシステムの監視やログ分析などを行います。そして、問題発生時のトラブルシューティングやパフォーマンスチューニングにより、安定的にシステムを稼働させるのが仕事です。また、OSやミドルウェアなどのアップデートやセキュリティパッチが公開された場合には、適切なタイミングで更新作業を行います。さらに、近年広がっているアジャイル開発やDevOpsでは、CI/CD(継続的インテグレーション・継続的デリバリー)の導入によるリリースの迅速化も、Linuxエンジニアの重要な役割の一つです。

Linuxエンジニアに求められるスキル

企業のシステムインフラ構築を担うLinuxエンジニアに求められるスキルは多岐にわたります。代表的な3つのスキルを見てみましょう。

  • Linuxの知識と操作スキル
  • ミドルウェア・データベースの知識
  • トラブルシューティングのスキル

Linuxの知識と操作スキル

Linuxエンジニアには、Linuxディストリビューションごとの特徴や主要なコマンド、ファイルシステム構造、プロセス管理などの専門的な知識が求められます。また、シェルスクリプトを使ったタスク自動化や、vimやnanoなどのテキストエディタの操作も重要です。これらのスキルを身につけることで、Linux環境での作業効率を向上させ、システム構築や運用において問題解決が可能になります。

ミドルウェアの知識

Linuxエンジニアは、ミドルウェアやデータベースの導入や設定、運用に携わる機会も多く、基本的な知識が求められます。ミドルウェアはOSとアプリケーション間をつなぐのが役割です。代表的なミドルウェアに、Webサーバー(Apache、Nginxなど)、アプリケーションサーバー(Tomcat、JBossなど)、データベース管理システム(MySQL、PostgreSQLなど)があります。Linuxエンジニアは、こうしたミドルウェアの知識を活用し、システムの安定性・パフォーマンスの維持や問題への迅速な対応が可能になります。

トラブルシューティングのスキル

Linuxエンジニアには、開発プロジェクトの最中や、運用開始後に直面するさまざまな問題・課題に対処するトラブルシューティングのスキルも求められます。トラブルシューティングでは、システム障害やパフォーマンス低下などの問題発生時に、原因を特定し、解決策を検討・提案・実行する力が必要です。そのためには、リソースのモニタリングやログ解析、ネットワーク診断など問題解決のためのツールを適切に使いこなすスキルが欠かせません。トラブルシューティングスキルを身につけることで、システムのダウンタイムを最小限に抑え、安定的なビジネス運営への貢献が可能です。

Linuxエンジニアが使用するプログラミング言語

Linuxエンジニアは、環境構築やシステム管理などのタスクを効率化するためにプログラミング言語を使用します。Linuxエンジニアがおもに使うプログラミング言語は下記のとおりです。

  • Bash(シェルスクリプト)
  • Python
  • Ruby
  • など

Bash(シェルスクリプト)は、Linuxエンジニアがもっとも頻繁に使用するプログラミング言語です。Linuxのコマンドライン上で動作するスクリプト言語で、日常的なシステム管理やタスクの自動化、バッチ処理などに使われます。

Pythonは広く使われている汎用的なプログラミング言語で、読みやすさと柔軟性からLinuxエンジニアにも人気の言語です。Pythonは、システム管理やタスク自動化のほか、豊富なライブラリを使ったログ解析や監視ツールの開発にも使用されます。

RubyもPythonと同様に汎用性が高く、システム管理やタスク自動化に使用される言語です。特に、構成管理ツールであるChefやPuppetを利用する際にRubyの知識が必要とされます。

Linuxエンジニアに向いている人とは

デスクでパソコンを数台見ながら仕事をする男性

ここまで解説したLinuxエンジニアの仕事内容や求められるスキルを踏まえて、どのような人がLinuxエンジニアに向いているかを見てみましょう。

  • 技術習得に積極的な人
  • 論理的思考が得意な人
  • コミュニケーション能力が高い人

技術習得に積極的な人

前述のとおり、Linuxエンジニアには多岐にわたる技術スキルが求められます。そのため、技術習得に積極的で、新しい知識やスキルをみずから学び取る姿勢を持つことが重要です。Linuxやその周辺技術は日々進化し、新しいディストリビューションや技術、ツールなどが次々に登場しています。状況に応じて最適な技術を選択し、効率的にシステムを構築・運用するためには、継続的な学習が不可欠です。

論理的思考が得意な人

Linuxエンジニアには、論理的思考力も求められます。論理的思考とは、問題や状況を理解し、原因と結果の関係を明確にして、論理的な手順に沿って解決や意思決定を行うプロセスです。たとえば、システム構築時のリソース配分戦略や、システム運用時の障害原因の特定・対策立案などで論理的思考力が発揮されます。

コミュニケーション能力が高い人

Linuxエンジニアの仕事は、チームでほかの部門と連携して進めることが多いため、コミュニケーション能力も重要です。コミュニケーション能力の高い人は、技術的な課題や要件を相手に合わせた表現で伝えたり、ほかのエンジニアと建設的な議論を交わして問題解決に取り組んだりして、プロジェクトを円滑に進められます。こうした能力は、Linuxエンジニアとしての価値を高め、キャリアアップにもつながるでしょう。

Linuxエンジニアの気になる収入事情

机の上に並べられたお金と書類

Linuxエンジニアに転職や転向を考えるうえで、収入水準を知ることは欠かせません。ここでは、一般的なIT人材の年収相場と、より具体的な年収水準を知る方法を紹介します。

IT人材の年収相場は約600万円

経済産業省が2021年に公表した「我が国におけるIT人材の動向」によると、IT人材の平均年収は598万円です。国税庁の「民間給与実態統計調査」による全給与所得者の平均年収433万円と比較すると、約1.4倍と高年収であることがわかります。

IT人材の年収を年代別でみると、下記のとおりです。

年代 平均年収 ボリュームゾーン
20代 413万円 350万円〜450万円
30代 526万円 350万円〜650万円
40代 646万円 450万円〜750万円
50代 754万円 450万円〜950万円

日本では年功序列が根強いため、年代が上がるにつれて年収が高くなる傾向があります。初めは年収が低くても、スキルと経験を積むことでキャリアアップが図れるでしょう。

なお、米国では30代の年収がもっとも高く、スキルがあれば若くても高年収を得られることが分かります。スキルと英語力に自信のある人は、外資系企業や海外での活躍も視野にいれると良いでしょう。

参考:経済産業省「我が国におけるIT人材の動向」
参考:国税庁「民間給与実態統計調査」

Linuxエンジニアとしての収入水準を知るためには

自身のスキルや経験を踏まえて、Linuxエンジニアとしてより具体的な収入水準を知りたい場合には、下記の3つの方法がおすすめです。

  • 求人情報や転職サイトを参考にする
  • 転職エージェントや人材紹介会社を利用する
  • 同業種の仲間や上司、採用担当者と相談する

求人情報や転職サイトを参考にする

求人情報や転職サイトには、企業が提示する給与水準や経験・スキルに応じた年収の相場などが掲載されています。サイトによってさまざまな条件で検索ができるため、うまく使いこなせば希望にあった企業を探すことが可能です。また、エンジニアの求人に特化した転職サイトもあり、開発言語やプラットフォームなどより詳細な条件での検索や情報収集もできます。サイトによって掲載企業が異なり、企業の規模や地域などによっても収入水準に差があるため、より正確に知るには複数のサイトで多くの企業をリサーチして比較検討することが重要です。

転職エージェントや人材紹介会社を利用する

自身の市場価値をより詳しく知りたい場合には、転職エージェントや人材紹介会社を利用するのがおすすめです。これらの会社は、多くの企業と直接連携しており、未公開の求人情報を多数持っています。また、さまざまな業界や業種の転職市場動向を把握しているため、最新の転職事情や年収相場の情報を得られます。転職エージェントや人材紹介会社に経歴やスキルの情報を伝えることで、豊富な企業の中から適した企業を紹介してもらえ、自身の市場価値や年収水準を把握できるでしょう。

収入水準は、弊社サービス「エイジレスフリーランス」でもご相談いただけます。

エイジレスフリーランスは、年齢不問の求人のみを扱い、キャリアコンサルタントがひとりひとりの経験やスキルに合わせて企業・案件を紹介するサービスです。

同業種の仲間や上司、採用担当者と相談する

より具体的な給与水準を知るには、身近な人に相談する方法が有効です。周囲にLinuxエンジニアとして働いている仲間や上司がいる場合には、給与について聞いてみることで、信頼性の高い情報が得られるでしょう。ただし、個人の給与情報はデリケートな話題であるため、充分な信頼関係を築いた上で慎重に質問しましょう。また、採用担当者は業界全体の給与水準や求人情報に精通しているため、適切なアドバイスが受けられる可能性があります。

おすすめの転職エージェント

転職エージェントは大手1社と、特化型1~2社の活用がおすすめです!

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さまざまな転職エージェントがありますが、結論として以下から選んでおくと、希望に沿った求人を逃すリスクを軽減できるでしょう。

大手転職エージェント
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特化型エージェント
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IT未経験からの転職に特化。就職/転職支援のみならずIT学習のサポートを無料で受けられます。
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Linuxエンジニアのキャリアを考える

キャリアと黒板に書かれた文字

Linuxエンジニアとしてのキャリアを築くためには、さまざまな働き方やキャリアアップの手段を理解し、自身に合った道を選択することが重要です。ここでは、Linuxエンジニアの多様な働き方やキャリアアップ方法、未経験者が技術を磨くための具体的な方法を紹介します。

Linuxエンジニアの多様な働き方

Linuxは多くの企業のシステム開発プロジェクトで採用されているため、専門スキルを持つLinuxエンジニアへの需要は高く、多様な働き方が可能です。おもな3つの働き方を紹介します。

  • 正社員エンジニア
  • 派遣エンジニア
  • フリーランスエンジニア

正社員エンジニア

Linuxエンジニアとしてもっとも一般的なのは、会社員として企業に所属する働き方です。会社員として働くLInuxエンジニアは、自社システムのLinux環境を構築・運用したり、他社から開発を受託してLinux環境を構築したりします。会社員は安定した収入や福利厚生、長期的なキャリアアップなどのメリットがある一方、仕事選びや働く場所・時間などの柔軟性が低いのがデメリットです。

派遣エンジニア

派遣エンジニアは派遣会社に所属して、クライアント企業のニーズに応じて比較的短期間の契約でシステム開発に従事する働き方です。派遣先企業によって、多様な業界・業種の仕事を経験できるため、スキルの幅を広げられます。柔軟な働き方や幅広い経験の機会があるのがメリットですが、一般に収入水準は低く、長期的なキャリアの展望を描きにくいのがデメリットです。

フリーランスエンジニア

フリーランスエンジニアは、個人事業主として企業から案件を受託して働く技術者です。フリーランスのLinuxエンジニアとして生計を立てるには、企業に求められる高い専門スキルや案件を獲得する営業力などが求められます。希望の仕事を選べて、実力があれば高収入を得られるのがメリットですが、収入は不安定で、あらゆることを自己責任で行う必要がある点には注意が必要です。

Linuxエンジニアがキャリアアップする手段

Linuxエンジニアが、社内での昇進や、希望の企業への転職などのキャリアアップを図るための3つの方法を紹介します。

  • プロジェクトマネジメントやリーダーシップのスキルを磨く
  • 技術スキルを磨く
  • 資格を取得する

プロジェクトマネジメントやリーダーシップのスキルを磨く

一般にエンジニアのキャリアは、開発や構築を担う下流工程から、要件定義や設計などを行う上流工程、そしてチームやプロジェクトを管理するマネジメントへとステップアップしていきます。そのため、Linuxエンジニアがキャリアアップを目指すうえでプロジェクトマネジメントやリーダーシップのスキルを磨くことは重要です。プロジェクトマネジメントのスキルには、進捗や品質、コストの管理などがあります。また、リーダーシップのスキルとしては、メンバーの相談に乗る力、適切なフィードバックを与える力、問題解決力などが挙げられます。これらのスキルを磨くには、書籍や研修などで理論やメソッドを学んだ上で、実践経験を積むことが重要です。リーダーとしての役割に積極的に挑戦し、みずから経験の機会を作っていきましょう。

技術スキルを磨く

LInuxエンジニアが専門性を高め、市場価値を高めるには技術スキルを磨くことも欠かせません。Linuxやその周辺技術は日々進化しており、LInuxを用いる企業のビジネスも常に変化しています。Linuxエンジニアは、技術の進化やトレンドに対応し、新しい知識やスキルを身につけていくことが重要です。たとえば、クラウドコンピューティング、仮想化技術、コンテナ技術など、Linuxに関連する最新の技術を学ぶことで、より希少性が高く需要のあるLinuxエンジニアになれます。技術スキルを磨くには、常に情報に対するアンテナを高く張り、自己学習を続けることが大切です。

資格を取得する

Linuxエンジニアのキャリアアップには資格取得も有効な手段の一つです。資格の取得により知識やスキルを客観的に証明でき、昇進や転職などに役立つでしょう。Linuxに関連する代表的な資格には「LPIC」や「LinuC」「Red Hat認定資格」などがあります。

  • LPIC:ベンダーニュートラルなLInuxの知識と技術を証明する国際的な資格
  • LinuC:日本国内でのLinux技術者育成を目的としたLPI-Japanが主催する資格
  • Red Hat認定資格:Red Hat社が提供するディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」に関する知識と技術を証明する資格

これらの資格は難易度や分野によって複数の試験が用意されているため、スキルレベルや専門分野にあった試験を受験しましょう。

未経験のLinuxエンジニアが技術を磨く方法

これからLinuxエンジニアとしてキャリアをスタートさせようとしている人は、次の4つの方法で技術を磨くのがおすすめです。

  • 学習サイトで学ぶ
  • 実際にアプリケーションを開発する
  • オープンソースへの貢献
  • ハッカソンやコンテストへの参加

学習サイトで学ぶ

オンライン上には、初心者向けから上級者向けまで幅広いレベルのLinuxに関する教材が提供されており、自身のペースで学べます。まずは、基本的なLinuxコマンドやファイルシステムの構造、システム管理などの知識を身につけることが重要です。基礎知識の習得により、実践的な業務に取り組む際のスムーズなスタートが切れます。初心者向けの無料学習サイトやチュートリアルを活用し、スキルレベルに合わせて段階的に学んでいくことがおすすめです。基礎を学んだら、ミドルウェアやデータベース、シェルスクリプト、セキュリティなど、より専門的な知識や技術を学ぶために、有料の学習サイトを利用するのも良いでしょう。体系的に知識を学ぶことで、プロフェッショナルなLinuxエンジニアとしてのスキルを磨けます。

実際にLinux環境を構築する

学習サイトでLinuxの知識を身につけたら、実際にLinux環境を構築してみるのが有効です。手を動かし、自身で考えて解決策を見つけることで、理論だけでは得られない実践的なスキルや経験が身につきます。まず、自身のパソコンにLinuxディストリビューションをインストールしてみましょう。初心者には、UbuntuやFedoraなどのユーザーフレンドリーなディストリビューションがおすすめです。インストール後、基本的なコマンド操作やシェルスクリプトの作成、パッケージ管理などを実践します。その後、業務で使われるミドルウェアを導入してみましょう。たとえば、Webサーバー(ApacheやNginx)、データベース(MySQLやPostgreSQL)などを設定し、運用方法を学びます。このように、実際にLinux環境を構築してみることで、未経験からでもLinuxエンジニアとしての技術を効果的に磨くことが可能です。

オープンソースへの貢献

オープンソースは、ソースコードが公開されており、誰でも自由に利用や改良が可能なソフトウェアです。Linux自体がオープンソースであるため、オープンソースプロジェクトへの貢献を通じて、Linuxエンジニアのスキル向上につながります。オープンソースプロジェクトは、GItHubやGitLabなどのバージョン管理プラットフォームで参加可能です。オープンソースプロジェクトに貢献する方法は多岐に渡ります。たとえば、バグ修正や機能追加の開発、ドキュメントの作成や翻訳、コードレビューやテストなど、スキルや経験に応じたタスクを選択しましょう。また、オープンソースへの貢献はスキルを証明するポートフォリオでも役立つため、自身の市場価値を高めることも可能です。

ハッカソンやコンテストへの参加

スキルに自信がついたら、ハッカソンやコンテストに参加してみるのも良いでしょう。ハッカソンは、限られた時間内にチームでの開発スキルを競うイベントです。コンテストは、自身の技術やアイデアを競い合い、評価を受けられる場を指します。ハッカソンやコンテストへの参加により、実際に手を動かして技術力を試すことが可能です。また、ほかの参加者と協力し、アイデアを練り上げるプロセスを通じて、チームワークやコミュニケーション能力も向上させられます。さらに、最新技術やトレンドを知ることができ、新たなアイデアや知見を得るきっかけにもなるでしょう。このように、ハッカソンやコンテストへの参加は、Linuxエンジニアがスキルを磨くだけでなく、市場価値を高めるための有効な手段です。

Linuxエンジニアの転職ノウハウ

Linuxエンジニアが希望の企業への転職を成功させるための、3つのポイントを解説します。

  • 履歴書や職務経歴書の作成・更新
  • ポートフォリオの作成
  • 転職サイトや人材エージェントの利用

履歴書や職務経歴書の作成・更新

Linuxエンジニアに限らず、転職活動において履歴書や職務経歴書は自己PRの重要なツールです。履歴書では、基本情報を正確に記入します。職務経歴書では、Linuxを用いたプロジェクトや業務での具体的な成果や経験を詳細に記述し、自身の強みをアピールしましょう。企業が求める人材像を理解し、それに合わせた実績のピックアップも重要です。また、取得した資格や学んだ技術を明記すると、より魅力的な職務経歴書になるでしょう。履歴書や職務経歴書は定期的に更新し、最新の情報を反映させることも大切です。

ポートフォリオの作成

ポートフォリオとは、履歴書や職務経歴書では伝えられない、より具体的なスキルや経験を効果的にアピールする方法です。ポートフォリオには、これまでに手がけたプロジェクトの詳細や、参加したオープンソースプロジェクト・イベントの実績、自身で構築したLinux環境や開発したアプリケーションなどをまとめます。ポートフォリオは見た目も重要です。フォントや色使い、レイアウトを工夫し、情報が整理されていて読みやすい資料に仕上げましょう。採用担当者や面接官にわかりやすくスキルや実績を伝えることが大切です。

転職サイトや人材エージェントの利用

Linuxエンジニアが転職活動を効率的に進めるには、転職サイトや人材エージェントの利用が効果的です。転職サイトでは、自身のスキルや経験にマッチした求人を検索して応募できます。人材エージェントでは、転職のプロであるエージェントが自身に適した企業を紹介してくれます。また、エージェントでは、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策などのサポートもしてくれるため、転職活動の成功確率が高まるでしょう。忙しく働きながら転職活動を行うには、効率的に進めることが大切です。転職サイトや転職エージェントをうまく活用し、自身に合った転職先を見つけましょう。

Linuxエンジニアの求人や案件

テーブルに置かれた契約書とペン

Linuxエンジニアにはどのような企業から求人があるのでしょうか?Linuxエンジニアを求める企業の例と、フリーランスのLinuxエンジニアが業務委託案件を獲得する方法を紹介します。

Linuxエンジニアを求める企業

Linuxは、業界や業種を問わずさまざまな企業のシステム構築で活用されており、Linuxエンジニアを求める企業は多岐にわたります。その中から代表的な4つを紹介します。

  • ITサービス企業
  • ソフトウェア開発企業
  • メーカー・製造業
  • 金融関連企業

ITサービス企業

ITサービス企業は、企業向けソリューションやシステム開発、インフラ構築・運用、クラウドサービスなど、多岐にわたるITサービスを提供する企業です。Linuxエンジニアは、おもにLinuxベースのサーバー環境やネットワークインフラを設計・構築・運用します。ITサービス企業で働くLinuxエンジニアに求められるスキルには下記のようなものがあります。

  • Linuxディストリビューションの知識と経験
  • ミドルウェアやデータベースの知識と経験
  • ネットワークやセキュリティに関する知識

また、近年ではクラウドを活用する企業も増えており、クラウドサービス(AWS、Azure、GCPなど)の利用経験も重要です。ITサービス企業で働くことで、幅広い業務経験を積むことができ、Linuxエンジニアとしてのスキル向上やキャリアアップにつながります。

ソフトウェア開発企業

ソフトウェア開発企業は、おもに自社でアプリケーションやWEBサービス、モバイルアプリなど、さまざまなソフトウェアを開発する企業です。Linuxエンジニアは、ソフトウェアを開発するための基盤となるLinux環境を構築するため、ディストリビューションの選定やカスタマイズ、ツールやライブラリの導入・設定などを行います。ソフトウェア企業で働くLinuxエンジニアには、ITサービス企業と同様にLinuxの知識や操作スキル、ミドルウェアやネットワークなどの知識が必要です。ソフトウェア開発企業では、新技術や新しい開発手法が積極的に導入されることが多いため、スキルアップを目指すエンジニアには魅力的な職場環境でしょう。

メーカー・製造業

メーカーや製造業では、製品の開発や生産ラインの管理、IoTデバイスの構築と運用など、さまざまな場面でLinuxシステムが活用されています。メーカー・製造業でのLinuxエンジニアの役割は、たとえば、組込みシステム開発や自動化システムの構築、生産管理システムの運用・保守などです。これらの業務では、効率的なシステムの運用やセキュリティ対策が重要視されるため、Linuxシステムの知識やネットワーク技術、セキュリティに関する知識が求められます。メーカー・製造業で働くLinuxエンジニアは、安定した就業環境や福利厚生が整っていることが多く、長期的なキャリアパスを築くことが可能です。Linuxエンジニアが製造業で活躍するためには、専門的な知識を深めるだけでなく、業界の動向やビジネスニーズに対応できる柔軟性も求められます。

金融関連企業

金融関連企業も、Linuxエンジニアの需要が高い業界の一つです。銀行、証券会社、保険会社などの金融機関は、取引システムや顧客管理システム、リスク管理システムなど、大規模で複雑なITシステムを運用しています。このような、高いセキュリティと安定性が求められるシステムにも適していることが、金融関連企業でLinuxが選ばれる理由です。金融関連企業でのLinuxエンジニアの役割は、Linuxシステムの構築・運用、セキュリティ対策の実施、パフォーマンスチューニングなどが挙げられます。また、金融業界は規制や法律による制約が厳しく、それらに適合したシステムの構築や改修が求められるため、業界知識が不可欠です。金融関連企業では、安定した収入や福利厚生が期待できる一方で、システムの安定性やセキュリティが重視されるため、責任も重くなります。その分やりがいも大きく、専門性の高いスキルや知識を身に付け、キャリアアップも期待できるでしょう。

Linuxエンジニアが業務委託案件を見つける方法

フリーランスのLinuxエンジニアとして働く場合には、自身で業務委託案件を探す必要があります。案件を見つけるための3つの方法を紹介します。

  • 求人サイトで探す
  • 自身の実績やスキルを公開する
  • フリーランスエージェントを活用する

求人サイトは、転職情報だけでなくフリーランス向けの業務委託案件も多数掲載されています。自身のスキルや経験にあった案件を探すため、複数のサイトを利用すると良いでしょう。

自身の実績やスキルをポートフォリオにまとめ、ブログやSNSなどで公開すれば、企業やエンジニア仲間から案件を持ちかけられることもあります。また、GitHubやGitLabなどのプラットフォームの活用も効果的です。

案件探しを専門家に任せたい人はフリーランスエージェントを活用すると良いでしょう。スキルや経験を登録すると、条件にあった案件を紹介してくれます。面倒な手続きもサポートしてくれるため、開発に専念できるのも魅力です。

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Linuxエンジニアの将来性

パソコンのキーボードを打つ手の画像

Linuxエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。

LinuxはオープンソースのOSであり、コスト面や柔軟性から幅広い業界で利用されています。特に、クラウドコンピューティングやサーバー環境ではLinuxが主流となっており、今後もその需要は増え続ける見込みです。また、IoTデバイスやエッジコンピューティングの分野でも、軽量で効率的なLinuxが多く採用されており、高い需要が予想されます。こうしたLinuxの需要は世界的なものであり、Linuxエンジニアはグローバルな視野で活躍するチャンスも多いでしょう。

今からLinuxエンジニアを目指すべき?

将来性の高いLInuxエンジニアへの転職や転向は、下記の3つの点からも有望な選択肢です。

  • 求人数が多い
  • 担当業務が多数ある
  • フリーランスで働くことができる

求人数が多い

前述のように、Linuxは幅広い分野で活用されており、Linuxエンジニアに対する求人も豊富です。従来のWebサービスや企業システムの開発に加え、近年では、AIやIoTなどの分野でもLinuxエンジニアの需要は増加しています。求人数の多さは、希望の転職や業務委託案件獲得のチャンスが多いことを意味します。将来性を見据えて転職やキャリアアップを考える場合には、Linuxエンジニアは非常に有望な選択肢です。ただし、Linuxエンジニアとしての競争力を身につけるには、ほかのエンジニアよりも高度な知識やスキルが求められます。そのためには、継続的な自己学習や実務経験の積み重ねが大切です。

担当業務が多数ある

Linuxエンジニアが担当する業務は多岐にわたります。たとえば、サーバの構築や運用、データベース管理、ネットワーク管理、セキュリティ対策、プログラミングやスクリプトの開発などです。また、クラウドサービスの利用が一般的になってきたため、クラウドインフラの構築や運用に関する業務も増加しています。こうした業務には高度な技術や知識が必要です。そのためLinuxエンジニアは、進化する新しい技術やツールを常に学び続ける姿勢が求められます。その一方、担当する業務の幅が広いため、自身のスキルや興味に合わせて専門性を深めることもできるでしょう。

フリーランスで働くことができる

Linuxエンジニアは、独立してフリーランスとして働くことも可能です。業務委託案件が多く存在し、スキルや経験に応じた案件を選べます。フリーランスとして働くことで、自由な働き方や時間管理ができるため、プライベートと仕事のバランスを取りやすくなるでしょう。また、高いスキルと実績があれば会社員よりも高い報酬が期待でき、収入アップを目指すことも可能です。一方、契約や支払いに関するトラブルへの対処や、契約書の作成、支払い方法の確認など、法務や契約に関する知識も必要です。スキルや自己プロデュース力に自信のある人は、フリーランスとしてキャリアアップを目指すのも良いでしょう。

まとめ

Linuxは、従来のサーバー環境に加えて、成長著しいクラウドやIoTの分野でも活用が広がっています。Linuxの専門知識を持つLinuxエンジニアの活躍の場は、今後もますます拡大してくでしょう。ここまで見てきたように、Linuxエンジニアには幅広い知識やスキルが求められます。しかしその分、企業のITインフラを支える専門家として、大きなやりがいを感じられる仕事です。

Linuxエンジニアへの転職や転向を考えている人は、この記事を参考に第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

CTACTA
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執筆者
しーそー
大手証券系システム会社での20年間のシステムエンジニア(SE)歴を経て、2022年4月よりライターの道へ。前職では主に設計・要件定義などの上流工程やプロジェクトマネジメントを経験。職歴を活かしたIT・金融関係の記事や、趣味と実益を兼ねた資産運用・仮想通貨などが得意ジャンル。2児の父として子育てにも奮闘中