エンジニアリングとは?IT未経験者が知りたい役割や種類を徹底解説
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現代社会において、エンジニアリングはますます重要性を増しています。本記事では、エンジニアリングの役割や種類について詳しく解説します。また、ITエンジニアリングの職種についてもご紹介。エンジニアリングに興味がある方や、転職を考えて情報を探している方はぜひ参考にしてみてください。
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- 【この記事を読んでわかること】
- エンジニアリングとは「工学」を意味し、社会をより豊かにするために物品やシステムの開発をおこなう技術や学問の総称
- エンジニアリングには、ITや機械、電気電子、プラント、化学と設計や開発する対象によってさまざまなエンジニアリングが存在する
- 特にデジタル化の影響でITエンジニアリングへの注目度が高い
- ITエンジニアリングは、さらに分野ごとに分類ができ、それぞれ注目度が異なる
エンジニアリングとは
エンジニアリング(engineering)とは、直訳で「工学」のことをさし、物品やシステムを生産・開発する技術や、研究を行う学問の総称です。
昨今のデジタル化の影響で、エンジニアリングによって開発、製造された製品やシステムは多く、また、モノにインターネットを組み込むIotが発達した影響で、幅広い分野でエンジニアリングを活用して生み出されたものがあります。
こちらでは、以下の観点でエンジニアリングについて解説していきます。
- エンジニアリングの定義
- エンジニアリングの目的
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
エンジニアリングの定義
日本におけるエンジニアリングの定義は幅広く、前述した工学以外にも理学分野も含んで使用されるケースが多いです。
大学においては、自然科学や数学を中心に、人文社会科学などの知見も利用して、多くの人の役に立つ事物や環境を構築する学問とされています。
このエンジニアリングを専門とする職業がエンジニアです。エンジニアと聞くと「ITエンジニア」の印象が高い人は少なくありません。ただエンジニアにはさまざまな種類があり、それぞれが異なる特徴をもっています。
エンジニアリングの目的
エンジニアリングの目的は、科学技術の開発や改善を通して社会に役立つ物品やシステム、環境を構築し社会に役立てていくことです。
エンジニアリングによって構築されたサービスの中には通信や電力、インフラ、家電など生活に欠かせない製品は少なくありません。快適な環境や仕組みを整備する上で、エンジニアリングはとても重要であることが分かります。
社会をより豊かにするための技術として、エンジニアリングは存在していると言えるでしょう。
エンジニアリングの役割と重要性
エンジニアリングの役割と聞くと、機械やシステムを構築・開発することが役割であると考える人は多いでしょう。
エンジニアリングは社会の発展や問題解決をするために機械やシステムを構築します。エンジニアリングの役割を果たすために、機械やシステムを構築していると言えるでしょう。
こちらではエンジニアリングの役割と重要性を以下の観点で開設していきます。
- 技術の進歩による社会への貢献
- 社会問題解決における役割
- 持続可能な開発のための重要性
それぞれ詳しく見ていきましょう。
技術の進歩による社会への貢献
エンジニアリングは、技術の進歩によって社会への貢献をもたらす役割があります。近年さまざまな分野で技術進歩が起きており、例えば4Gから5Gへと通信規格が変更され、通信速度の高速化が実現しました。
その影響で、大容量のデータ通信や高速通信が可能となり、IT業界以外の分野でもとり入れられています。例えば医療分野では、医療機器にインターネットを組み込むことでリアルタイムでの遠隔診療が可能になりました。このように、機械や製品にインターネットを組み込むIotがさらに進歩した影響で、工場や農業の効率化が期待されており、エンジニアリングの需要が高まっていることが特徴です。
技術の進歩は上記で紹介したもの以外もたくさんあり、エンジニアリングでは、これらの技術を活用して社会に貢献ができます。
社会問題解決における役割
現在、さまざまな社会問題が起きている中、エンジニアリングは、その技術を社会問題解決のために役立てる役割があります。
例えば、エンジニアリング技術を応用した医療技術の発展によって病気の早期発見や診断、治療方針の改善が進んでいたり、交通問題解決のために、インフラ整備や自動運転技術の開発などがなされたりしています。
従来解決できなかった社会問題も技術の進歩で解決の糸口が見えてきているものも少なくありません。そのためエンジニアリングは、社会問題解決に重要な役割をになっています。
持続可能な開発のための重要性
2015年に開催された国連サミットで採択された目標であるSDGsは、「持続可能な開発目標」という意味を持ち、エンジニアリングはこれらの目標達成の手段としても重要です。
特に日本政府による国内の取組における8つの優先課題のうち、以下の観点は、エンジニアリングによる環境構築や技術の開発が重要でしょう。
- 優先課題2「健康・長寿の達成」
- 優先課題3「成長市場の創出、地方活性化、科学技術イノベーション」
- 優先課題4「持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備」
- 優先課題5「省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会」
- 優先課題6「生物多様性、森林、海洋等の環境の保全」
上記の優先課題を実現するために、企業のIT部門やIT業界の対応と貢献が求められます。
エンジニアが向いている人の特徴
エンジニアが向いている人の特徴は主に以下の通りです。
- 粘り強く努力できる
- 好奇心旺盛な性格
- 効率化を考えることが好き
- コミュニケーション能力が高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
粘り強く努力できる
粘り強く努力できることは、エンジニアに向いている特徴です。エンジニアの業務ではバグがないかテストを入念に行い、バグが発生した場合は原因を見つけ修正する必要があります。
エラーやバグを発見した場合、原因の特定から修正まで時間を要する場合が多いです。そのため、粘り強く努力できる性格の人は、エンジニア向きと言えるでしょう。
好奇心旺盛な性格
好奇心旺盛な性格もエンジニアに向いている特徴です。エンジニアは、業務によって求められるプログラミング言語はさまざまあります。またIT技術自体が日々進化しているため、新しい技術に対するアンテナや好奇心を持つことは重要です。
エンジニアとして成長していくためにも、常に新しい技術の知識や使用しているプログラミング言語の知識をアップデートしていく必要があるため、学習することが苦にならない好奇心旺盛な性格は、エンジニアに向いていると言えるでしょう。
効率化を考えることが好き
効率化を考えることが好きなこともエンジニアに向いている特徴となります。エンジニアの行うプロジェクトには基本的に納期や予算が決まっており、常に効率化が求められます。効率的にプロジェクトを進めることで、万が一のエラーやバグにも冷静に対応することが可能です。
時間効率や予算効率を考えて行動することで、エンジニアとしての評価向上に繋がります。効率化を考えることはプロジェクトを進めるうえでも、キャリアアップする上でも好材料となるため、効率化を考えることが好きな人はエンジニアに向いていると言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高いこともエンジニアに向いている特徴の1つです。エンジニアの仕事と聞くと、あまりコミュニケーションを取らないイメージを持っている人も少なくありません。ですが、エンジニアは、顧客やチームメンバーとのコミュニケーションをとり、プロジェクトの要件定義や開発を進めます。
システムエンジニアやプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーになると、顧客対応やチームメンバーへの進捗の確認で、コミュニケーションをとる機会が増えるため、コミュニケーション能力が高いことは、エンジニアに向いている特徴と言えるでしょう。
エンジニアリングの種類について
ここまでエンジニアリングに関する概要について解説してきましたが、エンジニアリングには、設計や開発する対象によってさまざまな種類があります。こちらでは、多様に存在するエンジニアリングの種類について解説していきます。
エンジニアリングの主な種類は以下の通りです。
- ITエンジニアリング
- 機械エンジニアリング
- 電気電子エンジニアリング
- プラントエンジニアリング
- 化学エンジニアリング
- シビルエンジニアリング
- レコーディングエンジニアリング
- その他のエンジニアリング分野
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ITエンジニアリング
ITエンジニアリングとは、情報技術に関連するシステムやアプリケーション、ネットワーク、データベースなどの設計から開発、運用、保守までを包括的に管理する情報技術の総称です。
ITエンジニアリングは、さらにシステムエンジニアリング、ネットワークエンジニアリング、WEBエンジニアリング、AIエンジニアリングなど多岐にわたる分野が含まれていることが特徴です。これらを統合的に取り扱い、顧客の要件や目的に応じたシステムやソフトウェアを開発・運用するために利用されます。
機械エンジニアリング
機械エンジニアリングとは、社内設備や機械設置に対する提案の際に計画、設計、部品調達を含む技術や学問の総称です。材料力学や金属材料、機械設計、製図の基礎、機械加工などのような知識やスキルが求められます。また、コンピューター上で設計をするCADシステムツールの利用する機会が増えており、設計ツールの技術も必要な場面が少なくありません。
会社の設備や機械は、業務運用上重要なインフラとなるため、会社の現状に合わせて、適切に提案する必要があります。
電気電子エンジニアリング
電気電子エンジニアリングとは、パソコンやスマートフォンなどの電子機器の設計や開発技術の総称です。特に電気や電子回路、家電製品の仕組みなどに特化した知識を有しており、特に精密機械や半導体製造機器、医療機器などの設計や開発に役立てられます。
電気電子エンジニアリングでは、アナログやデジタルなどの回路についての知識や、アプリケーション開発知識が必要です。
プラントエンジニアリング
プラントエンジニアリングとは、プラント(工場設備)の企画や設計、調達から建設工事、管理、保守までの一連の工程を管理する仕事の総称をさします。プラントエンジニアリングの仕事は大規模かつ複雑なプロジェクトになることが多く、他のエンジニアリングと比較しても、1つのプロジェクトにかかる時間も大きいことが特徴です。
プラントエンジニアリングで活用される業界としては、石油・科学・発電・環境などの会社があげられます。施設の建設や運用、保守に関わる法律や規制に対する知識が深く、順守した工程管理や品質管理が求められます。
化学エンジニアリング
化学エンジニアリングとは、科学や食品、建設、いや気品、環境などのプラント(工場設備)開発を専門とした技術の総称です。プラントに関わる技術のため、プラントエンジニアリングの種類の1つとして数えられます。化学エンジニアリングの技術を用いて石油や鉱石のプラントの設備完治や保守点検、品質管理の業務が行われます。
人々の安全にかかわる工場設備の管理をする技術のため、化学エンジニアリングは重要な技術の1つと言えるでしょう。
シビルエンジニアリング
シビルエンジニアリングとは、道路や鉄道、河川、水道、ダムなどの公共性が高く、生活に欠かせないインフラ設備などの開発から建造、構築までの一連の工程を管理する技術や仕事の総称です。
シビルエンジニアリングを利用した主な仕事内容としては、公共設備、インフラ設備の企画、設計、資材の調達、日程調整などの工程管理と品質管理が含まれます。市民のための工学として、社会貢献性も高く大規模なプロジェクトが多いです。
レコーディングエンジニアリング
レコーディングエンジニアリングとは、演奏された楽曲を音響機器を用いて楽曲調整を行う技術の総称です。業務内容としてはマイクやスピーカー、アンプなどの音響機器の準備や録音時の音量調整、楽曲の音響調節があります。
ミキサーやプロセッサー、シンセサイザーなどの音響機器を使うため、機器を使いこなすための技術や知識が求められます。音楽コンテンツの作成に必須の技術のため、音楽関連の業務に興味がある場合は、レコーディングエンジニアリングについて調べることがおすすめです。
その他のエンジニアリング分野
ここまでで解説してきたエンジニアリング分野以外にもさまざまな分野があります。例えば環境保全や再生可能エネルギー、産業廃棄物処理など地球環境保全に関する問題を扱う環境エンジニアリングや、人体と工学を組み合わせた生体医エンジニアリングなど幅広く存在します。
デジタル化の影響により、さまざまな分野で工学知識を活用する需要が高まっているため、その他のエンジニアリング分野にも注目してみるとよいでしょう。
ITエンジニアリングが注目される4つの理由
数あるエンジニアリング分野の中でも、昨今ITエンジニアリングが注目されています。IT業界を含むさまざまな業界でITエンジニアの需要が高まっている理由は、以下があげられます。
- デジタル化でIT活用の需要が高まっている
- 業務の効率化が図れる
- AIやIotなどの最新技術
- 慢性的な人材不足
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デジタル化でIT活用の需要が高まっている
IT技術の進歩やデジタル化の影響で、多くの業界でITエンジニアの需要が高まっていることが特徴です。DX(Digital Transformation)化によるビジネスモデルのデジタル化による変更が推進されており、業界を問わずさまざまな企業でITエンジニアが求められています。
これまでIT活用をしてこなかった業界でもデジタル化によるIT利用を推進してきたことをきっかけに、ITエンジニアリングへの注目が高まったと言えるでしょう。
業務の効率化が図れる
ITエンジニアリングの情報技術は、今まで手作業で行ってきた作業を、システムを利用して自動化したり、一元管理したりできるようになりました。例えば、書類のペーパレス化によって、書類を検索して抽出することが容易になり、クラウドサービスを利用することで勤怠やスケジュールなどの一元管理が可能になったなどです。
このようにIT技術の進歩と普及によって、業務の効率化が図れるようになったため、多くの企業で自社の業務の効率化のためにITエンジニアリングを活用する需要が高まりました。
最新技術の進歩
IT技術は日々改善され新しい技術が作られています。AiやIot化が発展したことで、多くの業界でITを使用したビジネスやサービスが広がり、今後もデジタル化の流れでITエンジニアリングの注目度が上がっていくことが考えられます。
AIなど最新技術への注目度に比例するように、ITエンジニアの注目や需要が高まっていると言えるでしょう。
慢性的な人材不足
ITを導入するためには、ITエンジニアリングの専門的な知識や技術が必要となり、エンジニアに求められるスキルのレベルも高い場合が多いです。そんな中、デジタル化の影響で多くの企業でIT人材への需要が高まってしまい、適切なスキルや知識を持ったITエンジニアの人材が不足しています。
その影響で就職や転職などの求人や案件が増加傾向にあり、就活市場や転職市場で注目を集めています。
ITエンジニアリングの職種
ITエンジニアリングを扱うITエンジニアには、開発先や分野によっても幅広く分類された職種があります。こちらでは、ITエンジニアリングの主な職種について解説していきます。ITエンジニアリングの主な職種は以下の通りです。
- システムエンジニア
- サーバーエンジニア
- WEBエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- インフラエンジニア
- AIエンジニア
それぞれ詳しく見ていきましょう。
システムエンジニア
システムエンジニアとは、システムやソフトウェアの設計や構築などの役割を持ったエンジニアです。略称はSEで、エンジニアと聞くとシステムエンジニアを思い浮かべる人は多いでしょう。
システムエンジニアは、システムやアプリケーションの要件定義や設計などが主な役割で、プロジェクトマネジメントや顧客対応なども仕事の一部です。顧客から要件を聞き出し資料に起こすためのコミュニケーション能力や開発経験、プログラミング言語への知識も求められます。
上流工程がメインのため、プログラミング未経験の人もシステムエンジニアになることができます。
ただし、就職先によっては、要件定義や設計書を基に、開発にも携わる場合があるため、求人や案件情報をしっかりと確認することが必要です。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、インフラエンジニアの一種で主にサーバー関連の設計や構築、運用、保守を行うエンジニアです。サーバーはITインフラの基盤として、WEBサイトを表示するWEBサーバーやメールを配信するメールサーバー、アカウント認証をおこなう認証サーバーとさまざまな種類があります。
サーバー構築時には、サーバーの選定や設計、OSのインストールなどを行うため、サーバーに関する知識やOSへの理解が必要です。特にOSに関する知識は大きくWindows、Unix系、Linux系に分けられますが、これらを一部ではなく、どのOSに対しても幅広い知識が求められます。
昨今では、クラウドサービスを利用したサーバー環境構築が主流となっているため、クラウドの知識やスキルも重要です。クラウドとの相性がよい仮想化技術が広まっており、サーバーエンジニアは将来性がある職種と言えるでしょう。
WEBエンジニア
WEBエンジニアとは、WEBサイトやECサイト、サイト上で使用されるITシステムやWEBアプリケーションの設計、開発、運用、保守を役割とするエンジニアです。インターネットの普及でさまざまなWEBサイトやWEBアプリケーションが開発されており、ITエンジニアの中でも比較的案件数や求人数が多く存在します。
フロントエンド開発案件が多く、フロントエンド開発では、HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどのプログラミング言語を利用し、ユーザーが操作する部分の画面や動作を設計、開発します。
クラウドソーシングサービスなどで、未経験者でもできる案件が多く、比較的未経験からでも始めやすいことが特徴です。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアとは、ITシステムにおけるソフトウェアやアプリケーションの設計、開発を役割とするエンジニアです。主な業務内容として、アプリケーションシステムの要件定義や設計書を作成し、設計書を基に開発を行います。
デジタル化が進み、日々新しいアプリケーションが開発されているため、アプリケーションエンジニアの需要は高いです。
アプリケーションエンジニアは、開発するアプリケーション分野によって更に職種が分類されます。アプリケーションエンジニアの種類としては以下の職種があげられます。
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- スマホアプリエンジニア
それぞれ詳しくみていきましょう。
フロントエンドエンジニア
アプリケーションエンジニアにおけるフロントエンドエンジニアは、アプリケーションのフロントエンド部分(ユーザーの目に触れる部分)の開発を行うエンジニアです。具体的には、HTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントエンド開発で利用されるプログラミング言語を使用して、アプリケーションの見た目や機能を作成します。
フロントエンド部分の開発を行う際に使うUI(ユーザーインターフェース)とアプリケーションの使いやすさや快適性などのUX(ユーザーエクスペリエンス)に考慮した開発が求められます。そのため、フロントエンドエンジニアはデザイン面とユーザー目線に考慮した開発スキルが重要です。
WEBデザイナーから提出された、アプリケーションのフロントエンド部分のデザインビジュアルに則って開発する場合もありますが、フロントエンドエンジニアとして成長するために、デザインやユーザビリティについて理解しておくことがおすすめです。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、アプリケーションの動作の処理やデータベースやサーバー側の処理システムの開発を行うエンジニアです。データベースやサーバーを扱うため、LinuxやApache、MySQL、PHP、Rubyなどのスキルの習得が求められます。
サーバーやデータベースの設計や開発は、アプリケーションを動作させるうえで欠かせないため、今後も将来性のあるエンジニアと言えるでしょう。
案件規模によってはフロントエンド開発も行う場合があるため、バックエンドエンジニアを目指す場合は、同時にフロントエンド開発に関してもスキルを磨いておくと受注できる案件の幅が広がります。
スマホアプリエンジニア
スマホアプリエンジニアとは、その名の通りiPhoneやAndroidなどのスマートフォンで動作するアプリケーションの設計や開発を行うエンジニアです。スマホアプリの企画から要件定義、設計、開発、動作テスト、運用、管理とアプリケーション開発の全工程を担当するなどが具体的な仕事内容です。
昨今、スマホは生活の必需品として多くの人が持つようになっており、多くの企業がスマホアプリの企画、開発を行っています。そのため、今後もスマホアプリエンジニアの需要は高まっていくことが予測されます。
スマホアプリエンジニアは、iPhoneとAndroid向けで使用する言語やプラットフォームなど開発技術が異なるめ、スマホアプリエンジニアを目指す場合は、どちらのOSを選ぶか考えておくとよいでしょう。>
インフラエンジニア
ITエンジニアの中でも、インフラエンジニアは、システムやインターネットを利用するうえで必要なサーバーやネットワークなどのIT基盤、それらのセキュリティに関した設計や開発、運用、保守を行うエンジニアです。
インフラエンジニアの業務範囲は幅広く、メインで開発や管理を行う分野で、さらに職種が分かれます。インフラエンジニアの職種の分類として以下があげられます。
- データベースエンジニア
- ネットワークエンジニア
- セキュリティエンジニア
それぞれ詳しく見ていきましょう。
データベースエンジニア
インフラエンジニアの中でも、データベースの設計や開発、運用、保守を行うのがデータベースエンジニアです。データベースは、インターネットやソフトウェア、アプリケーションでデータを利用する上で欠かせない存在で、データを保存したり、必要に応じてデータをすぐに抽出できるシステムの構築、運用が求められます。
最新技術の発展に伴い、ビッグデータの活用が進んだため、企業の規模の大小に関わらず、膨大なデータを扱うデータベース開発の需要が高まっています。
データベースエンジニアを目指す場合は、オラクル製品やMySQLなどのデータベースソフトを扱うスキルやSQL言語への理解が必要です。またビッグデータの利用で必須なNoSQLスキルを身につけておくことで、データベースエンジニアとしての市場価値を高めることができるでしょう。
IT業界全体として、データベースエンジニアが不足しており、案件や求人の募集要項が実践経験を問わないものも増えているため、初学者におすすめです。
ネットワークエンジニア
インフラエンジニアの中でも、サーバーを土台にネットワークを構築して運用するエンジニアです。具体的な仕事内容は、ネットワークの設計業務、設計に則ってネットワーク機器を接続する構築業務、構築したネットワークを管理する運用業務、トラブル時に復旧対応を行う保守業務に分けられます。
ネットワークの構築業務では、サーバー同士や、サーバーとネットワーク機器の接続を行うため、ネットワーク機器に関する知識も必要です。ネットワークモニタリングに関する知識も欠かせません。頻出するWANやLAN、IPなどの専門用語も知っておくといいでしょう。
従来閉ざされたネットワークの構築、運用が主な業務だったネットワークエンジニアには、プログラミング技術は特段必要ではありませんでした。しかし昨今、クラウド化が普及しているため、ネットワークエンジニアの業務の範囲が広がり、クラウド管理のためのスクリプトや取り扱うためのプログラミング言語の知識を求められます。、プログラミング言語の知識があるネットワークエンジニアとしての市場価値を高めることが可能です。
セキュリティエンジニア
インフラエンジニアの中でも、情報セキュリティに関する業務を行うエンジニアです。セキュリティエンジニアは、企業や団体へのサイバー攻撃への対策が主な役割となります。
既存のシステムや開発予定のシステムのセキュリティ診断を行い、システムの脆弱性やリスクの洗い出し、必要に応じてセキュリティ対策を実装し、運用していくことも業務の一部です。情報セキュリティの保全は、多くの企業で重要視される項目のため、セキュリティエンジニアの需要は今後も増えていくでしょう。
初心者からセキュリティエンジニアを目指す場合は、セキュリティ対策でプログラミングを行う機会も多いため、積極的にプログラミングに関する知識を身につけるようにしましょう。
AIエンジニア
AIエンジニアは、文字通り人工知能(AI)を使ったシステム設計、開発を行うエンジニアです。AIの技術が急速に進歩した影響で、さまざまな製品やシステムにAIが活用されています。
AIプログラムの開発、AIで収集したデータの分析が主なAIエンジニアの仕事内容です。AI開発では、顧客の要望に合わせたAIプログラムの開発を行い、それらを製品やシステムに実装します。AIで収集したデータを基に、分析を行い自社や顧客のビジネスの改善案を提案するデータサイエンティストのような業務も行います。
AIは最近になって、大きく進化してきた分野のため、AIエンジニア人口も不足傾向です。エンジニア人口は少ないが、企業や組織でのAI活用需要はどんどん高まっているため、今後もより好条件の求人や案件が増えていくことが予測されます。
ITエンジニアの勉強法
ITエンジニアに興味を持っても、どのように勉強したらよいか分からない人は少なくありません。
こちらではITエンジニアになるために有効な勉強方法について解説していきます。
ITエンジニアの勉強は、主に以下の方法があげられます。
- 大学で専攻する
- 学習サイトで学ぶ
- 書籍で学ぶ
- IT勉強会に参加する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
大学で専攻する
志望しているITエンジニアの分類にもよりますが、大学で学ぶ場合は、情報工学や電気工学、電子工学などは、ITエンジニアになるうえで必要な知識やスキルを学べます。
しかし、大学で専攻する場合は、どうしても学問としての講義が多く、専門学校のような実務経験が積める機会は少なくなってしまいます。大学で専攻することを考えている場合は、実践経験などを積める案件などを在学中に経験しておくことも1つの手段です。
学習サイトで学ぶ
ITエンジニアとして、どの分野を目指すか定まりつつある場合は、学習サイトで学ぶこともおすすめの勉強法の1つです。特にプログラミング言語の日本語版サイトでは、サンプルコードなどの模写を通して、実践的に学習できるものもあり、またIT系の学習サイトでは、カリキュラム毎に分けられた講義動画を見て学習ができます。
学習サイトの場合、自分の学習進度がつかみやすく、自分のペースで学習できることがメリットです。
動画学習ができるサイトや、サンプルコードを元に解説するサイトなど、さまざまな学習サイトがあるため、自分に合ったサイトを見つけてITエンジニアとしての基礎知識や技術を磨きましょう。
書籍で学ぶ
書籍は、プロ監修のもと、体系的にITエンジニアやプログラミング言語に関する基礎的な知識がまとめられています。そのため情報の信憑性が高いことがメリットです。ただし、本で学習する場合は、内容やレベルにばらつきがある場合も多いため、自分に合った本を選ぶ必要があります。
書籍で学ぶ場合に注意したいことは、最新のバージョンに対応しているかです。IT技術は日々進化しており、プログラミング言語によっては、定期的にバージョンアップされることは珍しくありません。
書籍で学ぶ場合は、最新のものに対応しているのか確認してから購入することがおすすめです。
IT勉強会に参加する
IT勉強会では、プログラミング言語など特定のIT技術に関する講義や情報交換、交流ができます。
エンジニアやエンジニア志望が集まって交流するため、独学で分からないことの質問もしやすく、自分の今のレベルを確認することも可能です。IT勉強会を通じて人脈を広げることで、転職に活用したり、案件を受注したりできる可能性もあります。
このように、ITエンジニアとしての勉強ができること以外にもメリットが多く、レベルに合わせた勉強会もあるため初心者でも利用しやすいです。
将来性があるITエンジニアリングの分野3選
IT関連の最新技術がどんどん進歩しており、本記事で紹介したエンジニアリングの種類の中でもITエンジニアリングは、全体的に将来性が高いと言えるでしょう。こちらではITエンジニアリングの中でも、将来性があるとされる以下の3つの分野について解説していきます。
- AI・機械学習分野
- Iot分野
- クラウド分野
それぞれ詳しく見ていきましょう。
AI分野
AI分野は、近年になって急激に勢いを増してきた分野の1つです。機械学習や深層学習などのAI技術を活用した技術やサービスが、多くの場所で利用されるようになっており、AIエンジニアの需要が高まっています。
一方で、AI分野の開発を行うAIエンジニアは人材不足が続いており、企業からの需要に対し反比例している状況です。そのため、今からITエンジニアを目指す場合、AI分野は高い需要と人材不足が相まって、高い将来性があると言えます。
多くの企業がAIエンジニアの獲得に動くことが予測されるため、今からAI分野の技術を磨いておくことで将来的に多くの案件に携われる可能性があります。
Iot分野
Iotとは、「Internet of Things」の略称で、従来インターネットに接続されていなかったさまざまなモノをインターネットに接続するようにする技術のことです。Iotを導入することで、離れた場所からでも、Iotを実装したモノを遠隔で監視、操作、制御、データ収集ができます。
Iotは、さまざまな分野に応用ができ、医療分野では、リアルタイムでカルテを医師に共有することで遠隔診療が可能になり、物流分野では、ドローンや無人運転車を活用した新しい配送サービスの実現が可能です。
その他にも農業や製造業、交通などさまざまな分野で、モノにインターネットを組み込んだ新しいサービスを展開できます。そのため、今後Iotを組み込むエンジニアリング分野の需要が高まっていくことが予測されます。
クラウド分野
現在クラウド分野がITエンジニアリングの中でも需要が高まっています。クラウドとは、インターネットを介して利用可能なITサービスを提供するします。昨今では、データベースなどのインフラ環境をクラウドへ移行する企業が増えてきています。
オンプレミスからクラウドへ移行することで、外部に管理を任せられるためシステム開発のスピードがあがりコスト削減につながることが魅力です。実際AmazonのAWSやMicrosoftのAzure、GoogleのGCPなどクラウドに完全移行した大企業も多く、国内企業も今後自社サーバーからクラウドサービスへの移行が進んでいくことが推測されます。
そのため、今後クラウドエンジニアリング分野は将来性があると言えるでしょう。
まとめ
本記事では、エンジニアリングの概要や種類、なれる職種などのキャリアについて解説してきました。エンジニアリングは社会をより豊かにするための技術として存在しており、その方法や開発する対象によってさまざまなエンジニアリングの種類があります。その中でも近年需要が高まってきているITエンジニアリングには、さまざまな職種がありITエンジニア向けの案件が増加傾向にあります。
人材不足と需要の高まりも相まって、今ITエンジニアは売り手市場状態と言えるでしょう。そのため、今からITエンジニアを目指そうと考えている人は、ぜひ本記事で紹介したエンジニアの職種を参考にしてみてください。
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