ITコンサルタントの求人事情は？年収相場やキャリアパスについて徹底解説

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ITコンサルタントとは、IT技術を活用してクライアントの経営課題を解決するシステムを提案する人です。

この記事では、ITコンサルタントの仕事内容や求人事情、そして年収相場やキャリアパスについて現役PMが詳しく解説します。

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ITコンサルタントの求人は増加中｜需要増加が要因

昨今DX化が進む中、クライアントのIT戦略を立案するITコンサルタントの求人が増加しています。
そのため、SEやプログラマーなど年収アップを目指してITコンサルタントへキャリアチェンジしたいと考えるIT経験者も多く、コンサルタント未経験からの転身も可能です。

今後、さらなる需要が見込まれるITコンサルタントの求人事情や年収相場および未経験からのキャリアアップの方法について、20年以上の現場経験がある現役のプロジェクトマネージャーが詳しく解説します。

ITコンサルタントとは

ITコンサルタントとは、どんな職業なのでしょうか？

まずは、ITコンサルタントの役割について見ていきましょう。

ITコンサルタントの役割

ITコンサルタントは、クライアントの経営戦略からIT戦略を導き出し、経営課題を解決するためのシステム開発を行います。お金や時間に関わる課題を解決する方法を提案して、実際に解決するまで導く仕事になります。

ITコンサルタントの役割がわかったところで、次にどんな仕事をしているのか詳しく見ていきましょう。

ITコンサルタントのおもな仕事内容

ITコンサルタントのおもな仕事内容について、以下4つ挙げられます。

• クライアントの経営課題のヒアリング・分析
• ITを活用した課題解決策・戦略の提案
• システムの導入支援
• PMO支援

それぞれ解説します。

クライアントの経営課題のヒアリング・分析

まず、クライアントの業務範囲や経営戦略について理解を深め、その上で経営課題についてヒアリングし分析を行います。そのためには、クライアントの業界や業種、市場動向などのさまざまな情報を知っておく必要があります。

ITを活用した課題解決策・戦略の提案

漠然としたクライアントの課題から、IT技術を活用してどうすれば企業の売上アップや業務効率化などクライアントの課題解決につながるかどうかを検討し、その課題解決策や戦略の提案を行います。

システムの導入支援

おもに採用されたシステム開発のマネジメントを行います。

具体的には、システム導入までに必要なタスクの整理や管理、実業務を行う開発者のスケジュール管理などがあります。

PMO支援

PMO（プロジェクト・マネジメント・オフィス）とは、おもに組織全体のプロジェクトマネジメントと品質向上に関して、個々のプロジェクトが円滑に実施されるようPM（プロジェクトマネージャー）を支援する役割です。

ITコンサルタントは、そのPMOを支援するケースが多くなってきていることから、PMOの意味と統合して考える企業もあるようです。

これまで、ITコンサルタントの役割とおもな仕事内容について詳しく解説しました。

次に、ITコンサルタントが働く代表的な企業について詳しく解説します。

ITコンサルタントが働く代表的な企業

ITコンサルタントが働く企業は、その対応領域ごとに『コンサルティングファーム』と呼ばれる種類で分類されます。そのうち代表的なものが以下3つです。

• 総合系コンサルティングファーム
• シンクタンク系コンサルティングファーム
• 戦略系コンサル系コンサルティングファーム

それぞれ解説します。

総合系コンサルティングファーム

総合系コンサルティングファームとは、上流工程から下流工程まで企業を包括的に支援するコンサルティングファームです。そのため、全社戦略・業務オペレーション改善・システム構築・人材育成・グローバル戦略など、扱うテーマは多岐に渡ります。

• アクセンチュア
• デロイトトーマツコンサルティング
• PwCコンサルティング

シンクタンク系コンサルティングファーム

シンクタンク系コンサルティングファームとは、大手証券会社、メガバンクなどを親会社に持ち、大手企業グループの総合力をいかした活動に強みがあります。民間企業向けの経営コンサルティング、官公庁向けのリサーチ、SI業務など幅広く行います。

• 野村総合研究所
• 三菱総合研究所
• 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

戦略系コンサル系コンサルティング

戦略系コンサルティングファームとは、大企業や外資系の顧客を中心にワールドワイドな展開をしている会社が多いです。地域や国ごとにローカライズしたコンサルティングサービスを提供しており、最近は各社差別化を試みています。

• マッキンゼー
• ベイン・アンド・カンパニー
• BCG

これまで、ITコンサルタントの代表的な企業について詳しく解説しました。

次に、ITコンサルタントの平均年収について見ていきましょう。

ITコンサルタントは高年収｜平均年収は610万円

『平均年収.JP』によると、ITコンサルタントの平均年収は610万円となっており、50～54歳がピークで960万円となります。

また、ITコンサルタントとの比較対象として、いくつかピックアップしました。

• システムエンジニア（SE）：500万円
• プログラマ：426万円
• IT系全体：350～400万円
• 一般職：443万円

比較してもわかるとおり、ITコンサルタントの平均年収はどの職種よりも高年収であることがわかります。また、独立した場合、その年収は1000万円以上になると言われています。

以上、ITコンサルタントの平均年収について紹介しました。

次に、ITコンサルタントの求人例について見ていきましょう。

ITコンサルタントの求人例

こちらは『エイジレスフリーランス』求人サイトにおける、ITコンサルタントの求人のうち4件ピックアップしたものになります。

案件名	【SAP/ITコンサル】大手電機メーカー向け棚残削減・適正化プロジェクト支援
年収	1,500,000 円/月（年収：1,800万円）
勤務地	東京都
雇用形態	業務委託 / 契約社員
業務内容	大手電機メーカー向け棚残削減・適正化プロジェクトで、SAPコンサルタントを募集中です。 SAP MRPを活用した棚残管理オペレーションの改善提案とその実行を支援していただきます。 製造業での調達や生産管理経験を有する方、SAP MRPの知識・業務経験が豊富な方に最適な案件です。 リモートワーク中心ですが、状況に応じて顧客先への出社が必要な場合もございます。 　 ＜業務範囲＞ ①SAP MRPを中心とした棚残管理オペレーションの現状アセスメント ②課題の抽出と改善提案 ③実行支援を通じた棚残の削減・適正化 ④その他付帯する作業
開発環境	言語 フレームワーク DB OS/クラウドSAP
必須スキル	・SAPコンサルタントまたは類する業務の経験 ・製造業における調達・生産管理・部品在庫管理の現場経験 ・SAP MRPに関する専門的な知識 （導入のプロジェクトではなく、使いこなし技術やシステム適正化の見識）

案件名	【ITコンサル】統合後の事業部間の業務およびシステムの統合計画策定支援
年収	1,200,000 円/月（年収：1,440万円）
勤務地	茨城県
雇用形態	業務委託 / 契約社員
業務内容	大手国内総合電機メーカー向けのプロジェクトでITコンサルタントを募集中です。 統合後の事業部間の業務、およびシステムの統合計画を策定するプロジェクトで、調査から統合計画の立案までを担当していただきます。 製造プロセスの知見やプロジェクト経験があり、業務分析が得意な方におすすめの案件です。 勤務形態はリモートワーク併用のハイブリッド方式となります。出社頻度等については面談時にご確認ください。 　 参画フェーズ: 調査～ 　 ＜業務範囲＞ ①業務プロセスおよびシステムの現状調査 ②業務およびシステムの統合計画策定 ③その他付帯する作業
開発環境	言語 フレームワーク DB OS/クラウド
必須スキル	・ITコンサルタントまたは類する経験 ・製造プロセス（機械製造）の知見・経験 ・同領域の業務分析、改善提案

案件名	サプライヤーポータルパッケージ移行支援
年収	1,250,000 円/月（年収：1,500万円）
勤務地	東京都
雇用形態	業務委託 / 契約社員
業務内容	サプライヤーポータルパッケージの販売プロジェクトで、UX/UI デザイナーを募集中です。 新規ポタールパッケージへの移行を進めるなかで、主要なペルソナの目標・ユーザージャーニー・ワイヤーフレームを文書化するためのディスカッションとファシリテーションを主導していただくことが主な役割となります。 同種のプロジェクトにおけるITコンサル経験があり、積極的にプロジェクト関係者とコミュニケーションのとれる方におすすめの案件です。 また、リモートワーク主体ですが、週1～2日程度の出社が必要です。 　 参画フェーズ: 要件定義～ 　 ＜業務範囲＞ ①各種ディスカバリーワークショップの実施（主導的立場） ②Figmaを使用した各種成果物の作成 ③その他付帯する作業
開発環境	言語 フレームワーク DB OS/クラウド
必須スキル	・サプライヤーポータル / 自動車産業 / B2Bまたは同様のソリューションの経験 ・ディスカバリーワークショップの経験 ・問題発見 / 解決能力 / 論理的思考力 ・Figmaまたは同様のツールの経験

案件名	大手国内エネルギー企業向けプロダクト企画・開発管理・運用支援
年収	1,350,000 円/月（年収：1,620万円）
勤務地	東京都
雇用形態	業務委託 / 契約社員
業務内容	大手国内エネルギー企業向けのプロジェクトで、ITコンサルタントを募集中です。 プロダクト企画・開発管理・運用など、多角的に支援していただきます。 PMやシステム開発の経験が豊富で、課題解決を主体的に取り組める方におすすめの案件です。 勤務形態はリモートワークとオンサイトのハイブリッド方式となります。 ※リモート頻度などの詳細は面談時にご確認ください。 　 参画フェーズ: 開発～サービスリリース・運用・改善 　 <業務範囲> ①SWプロダクト事業企画支援 　- コンセプト検討、ユーザーストリー検討、UI/UX検討など ②SWプロダクト開発管理支援 　- 仕様検討、バックログ管理、進捗管理、品質管理など ③プロダクトリリース後の運用支援 　- 運用設計、運用業務支援、改善推進など ④その他付帯する作業
開発環境	言語 フレームワーク DB OS/クラウド
必須スキル	・PMスキル（進捗、課題、品質など3年以上の経験） ・システム開発スキル（仕様検討、開発ベンダー調整・QA対応、受入試験の経験） ・プロジェクト関係者との各種調整事の経験 ・ドキュメンテーションスキル（情報の整理・可視化）

以上、ITコンサルタントの求人例について紹介しましたが、どの求人もほかの職種では例を見ないような高条件であることがわかります。

次に、ITコンサルタントの求人で求められるスキルと資質について見てみましょう。

ITコンサルタントの求人で求められるスキル・資質

ITコンサルタントの求人で求められるスキルや資質について、以下3つ挙げられます。

• 課題解決力
• コミュニケーション力
• 最新技術やトレンドの情報収集力

それぞれ解説します。

課題解決力

ITコンサルタントに求められるスキルは、課題解決力です。

ITコンサルタントは、クライアントの経営課題を解決するために支援する職種なので、まずは数ある問題を整理し分析することで問題の本質部分を導き出す必要があります。

さらにその問題の本質を捉えたうえで、問題を引き起こす真因をつきとめ、その真因を解決するシステムを提案しなければなりません。

そういった意味では、課題解決力の根源としてものごとを論理的に捉える論理思考力と分析力が重要で、日ごろから経験を積んでスキルを磨いていくことが重要です。

コミュニケーション力

ITコンサルタントに求められるスキルは、コミュニケーション力です。

コミュニケーション力はすべての職種に必要なスキルではありますが、ITコンサルタント特有のコミュニケーション力としてクライアントが抱える素直な経営課題を聞き出すスキルが必要です。

信頼関係を結ぶまでは表面的な課題しか見えてこない可能性があり、問題の本質を捉えるためには顧客の抱える深い悩みをうまく引き出す、より高度なコミュニケーション力が鍵になります。

そのためには、一度だけでなく何度もコミュニケーションを図る場を設け、信頼関係を築くことが重要になってきます。

最新技術やトレンドの情報収集力

ITコンサルタントに求められるスキルは、最新技術やトレンドの情報収集力です。

ITコンサルタントは、クライアントの経営課題をIT技術を使って解決する職種であるため、常に新しい技術について情報収集しておく必要があります。

そのためには、AIやDXの普及によりIT技術の進化が目まぐるしい中、常に最新技術やトレンドをキャッチアップしながらIT技術の流行に遅れをとらないようにしなくてはなりません。

これまで、ITコンサルタントに求められるスキルや資質について詳しく解説しました。

次に、これからITコンサルタントを目指す人にとって未経験でも求人に応募できるのか、非常に気になるところです。

そのあたりについて詳しく解説します。

未経験でもITコンサルタントの求人に応募できる？…未経験OKは多い

ITコンサルタントは専門性の高い職種ですが、未経験でも求人に応募できるのでしょうか？

結論としては、未経験でもITコンサルタントの求人に応募できます。むしろ、ほとんどのコンサルティングファームが未経験者を積極採用しています。

ITに関連する知識や経験はもちろん必須ではありますが、大手コンサルティングファームにおいてSIer出身者ではあるものの、約8割の人が未経験者だったようです。

コンサルティング市場はここ数年で急成長しており、コンサルを必要とする各クライアントのプロジェクトの数も増え、どのコンサルティングファームも人手不足となっているようです。

一方で、ライバルは多い状況ではありますが、採用枠も広がっていることから内定の可能性も高まっています。

このITコンサルタントブームはまだ続くと予想されるため、未経験の方がITコンサルタントを目指すチャンスとも捉えられるでしょう。

次に、未経験からITコンサルタントになるキャリアパスについて詳しく解説します。

未経験からITコンサルタントになる3つのおもなキャリアパス

未経験からITコンサルタントに転身する人の代表的なキャリアパスについて、以下3つ挙げられます。

• SIerからITコンサルタントへ
• IT営業からITコンサルタントへ
• IT未経験からITコンサルタントへ

それぞれ解説します。

SIerからITコンサルタントへ

１つ目のキャリアパスは、SIerからITコンサルタントです。

SIerで上流工程やマネジメントを経験した人であれば、ITコンサルタントに必要とされているプロジェクト全体を俯瞰する能力やスケジュール管理、予算管理などのスキルをすでに持っているからです。

一方で、ITコンサルタントにキャリアアップするうえでSIer出身者に必要なものは、経営視点での問題解決スキルとなります。

プロジェクトで起こる問題に対応するSIer出身者に対して、ITコンサルタントはクライアントの経営視点での課題解決が必要であるため、新たに身につける必要のあるスキルと言えるでしょう。

IT営業からITコンサルタントへ

2つ目のキャリアパスは、IT営業からITコンサルタントです。

IT営業は、ITコンサルタントに求められるクライアントのビジネスニーズや技術課題を引き出すスキルが必要な職種です。そういった意味では、IT営業からITコンサルタントへのキャリアパスは向いていると言えるでしょう。

一方IT営業は、IT技術の知識としては幅広く持っていますが、ITコンサルタントにキャリアアップするためにはさらに深いIT技術の知識を得る必要があります。

IT未経験からITコンサルタントへ

3つ目のキャリアパスは、IT未経験からのITコンサルタントです。

ITコンサルタントには深いIT技術の知識が求められるため、IT未経験からITコンサルタントになるのは非常に難しいでしょう。

とはいえ、IT未経験からITコンサルタントになる道がないわけではありません。

まずは、IT企業に就職してシステムエンジニアになり、さらにプロジェクトマネージャーとして上流工程での経験を積むことをおすすめします。

どうしても時間はかかりますが、IT未経験者であってもシステムエンジニアとプロジェクトマネージャーを経て、ITコンサルタントになる可能性は十分にあります。

以上、未経験からITコンサルタントになるキャリアパスについて詳しく解説しました。

つづいては、エンジニアの案件を豊富に取り扱っている、弊社エイジレスのサービスを紹介させていただきます。

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まとめ｜ITコンサルタントは今後も需要が高く未経験でも高年収を狙える

この記事を通して、以下の4つのことがわかりました。

• ITコンサルタントへキャリアチェンジしたいと考えるIT経験者も多く、コンサルタント未経験からの転身も可能である。
• ITコンサルタントの平均年収はどの職種よりも高年収であり、独立した場合はその年収は1000万円以上になると言われている。
• 未経験でもITコンサルタントの求人に応募でき、むしろほとんどのコンサルティングファームが未経験者を積極採用している。
• 未経験からITコンサルタントになれるキャリアパスがいくつかある。

これまで解説したように、今後も需要が高く未経験でも高年収を狙うことができるITコンサルタントへ就職・転職することをおすすめします。

ITコンサルタントへの就職や転職を考える際は、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです。

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