【経験者が解説】SIerはどんな会社?仕事内容や推薦企業を紹介!

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SIerで働いてみたいけどそもそもどんな事業をやっているのかわからない、そんな風に思っている人は多いでしょう。

SIerはシステムという無形サービスの構築をサポートし、企業数も多いため実態をつかむのが難しい業態となっています。

そんなSIerに対する疑問をひとつひとつ紐解いていき、SIerとはなにかを解明するのがこの記事です。

SIerに就職したい人、転職を考えている人が押さえておくべき知識を網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

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  • 【この記事を読んでわかること】
  • SIerとはクライアントのシステム開発を支援する会社で、すべての開発工程に携わることが可能
  • SIerは大きく4つに分類でき、その成り立ちによって会社の風土や特徴が推察できる
  • SIerではさまざまな業界やサービスのプロジェクトに関与でき、海外での活躍チャンスも多数
  • SIerは高年収企業も多数、平均年収トップの野村総研では年収1,200万越えも可能
CTACTA

SIerとは何かをわかりやすく解説

具体的にSIerがどんなことをしている業種なのか、以下の3つの観点から確認していきましょう。

  • SIerとは”システム開発の全工程を支援する”企業のこと
  • SIerのおもな仕事内容
  • SIerは多重下請け構造

SIerとは”システム開発の全工程を支援する”企業のこと

SIerとは”System Integrater”の略称で、直訳すると”システム統合者”です。

現在の日本において、SIerとは”システムを統合して業務を成り立たせるための支援を行う会社”、と理解するとよいでしょう。

クライアントが持っている、もしくはこれから作りたいシステムを一緒に開発していくのがSIerの役割となっています。

システム開発はIT戦略の策定から設計、運用などさまざまありますが、SIerはどんな工程でも携われるのが強みです。

クライアントをシステム開発の観点からサポートする、それがSIerの主業務です。

SIerのおもな仕事内容

もっと具体的にSIerがどんな業務を実施しているのか、以下3つの観点から確認してみましょう。

  • 要件定義・設計
  • 実装・検証
  • 運用・保守

要件定義・設計

まずは要件定義や設計です。

この工程ではクライアントの要望を詳しくヒアリングし、どのようにシステムに落とし込んでいくか俯瞰して考えていくのがメインの業務となります。

クライアントの会社環境やさまざまな課題などを踏まえ、システムのどの画面でどんな処理をして、裏側で他システムとどう連携をするか、システムを設計していくのがこの工程です。

実装・検証

続いて実装や検証工程です。

設計された内容をもとに実装し、詳細が不明な点はクライアントと確認しながら詰めていくこともよくあります。

コーディング後は単体テストや結合テストなど各種の検証を実施し、システムの品質を上げていくのが検証フェーズの役割です。

運用・保守

最後は運用保守の工程です。

システムはリリースして終わりではなく、リリース後もさまざまなチューニングが求められます。

利用ユーザーや処理負荷の高まりなどの数字を定期的にチェックしながら、不足しそうな箇所を補填したり修正するのもSIerとして必要な仕事です。

SIerは多重下請け構造

SIerが属するIT業界は、多重下請け構造が特徴的です。

直近では、COVID-19の罹患者管理用アプリ『COCOA』の開発費約4億円の受注に対し、94%にあたる3.68億円を2次請けへ再委託しています。

1次請けが中間マージンを抜き、特に開発を行わずに2次請けに委託しているこの件は、まさにIT業界を象徴している構図です。

システム開発はクライアントである発注元を頂点とし、それに近づくほど影響力や発言力が増す構造になっていることは押さえておきましょう。

以上、SIerとはなにかを3つの切り口で確認してきました。

続いてSIerの詳細な分類を紹介します。

SIerは大きく4つに分類される

SIerはシステム開発支援サービスを取り扱う会社であり、2018年時点で国内には3,600社以上存在します。

SIerは以下の4つにカテゴライズできます。

  • メーカー系
  • ユーザー系
  • 独立系
  • 外資系

それぞれどんな特徴があるのか、順にみていきましょう。

メーカー系

1つ目はメーカー系SIerです。

メーカー系SIerはメーカー企業そのもの、もしくはその企業のシステム部門が法人として独立・分社化した背景を持つ会社を指します。

具体例として、日立・富士通・東芝で表すと以下のとおりです。

親会社(メーカー)メーカー系SIer会社名
富士通富士通エフサス
富士通FIP
富士通マーケティング
日立日立ソリューションズ
日立システムズ
日立情報通信エンジニアリング
東芝東芝情報システム
東芝デジタルエンジニアリング
東芝デジタルソリューションズ

特徴としては、機器を製造する親会社がある場合が多いことが挙げられます。

ユーザー系

続いてはユーザー系です。

ユーザー系とは、ある企業のシステム部門が独立・分社化した企業を指します。

メーカー系と成り立ちは似ていますが、大きな違いは親会社が一般企業であり、業種が異なることです。

ユーザー系の企業として有名な会社を何社か紹介します。

業界親会社名ユーザー系SIer会社名
商社系住友商事SCSK
伊藤忠伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)
三井物産三井情報
金融系野村證券野村総合研究所(NRI)
三菱UFJ銀行三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT)
東京海上日動火災保険東京海上日動システムズ
その他NTTNTTデータ
電通電通国際情報サービス(ISID)
日本製鉄日鉄ソリューションズ(NSSOL)

商社や金融など長い歴史を持ち、グローバルに事業を展開している企業はユーザー系SIerを保有していることが多いです。

独立系

続いては独立系SIerです。

上記のメーカー系・ユーザー系と対比して用いられる言葉で、読んで字のごとく親会社をもたずSIerとして興された企業を指します。

具体例は以下のとおりです。

  • オービック
  • 大塚商会
  • インターネットイニシアティブ(IIJ)

SI事業や自社プロダクトを強みとし、上記2系列とは違った成り立ちで事業を展開している企業が独立系と呼ばれています。

外資系

最後4つめは外資系SIerです。

こちらも字面のとおり海外企業の資本をもとにした企業、およびその企業の日本法人であるSIerを指します。

具体例は以下のとおりです。

  • アクセンチュア
  • IBM
  • 日本オラクル

おもに外国に本社がある会社の日本法人という立ち位置で、SI事業も行っている企業がメインです。

コンサルティングファームとして、世界最大の人員を擁するアクセンチュアもここに該当します。

以上、SIerの分類をその成り立ちと具体例から4つ紹介しました。

SIerと同じ分類に属していてもその内実はさまざまです。

続いてSIerのおもな仕事内容を確認していきましょう。

SIerのおもな4つの仕事内容

SIerがなにかを理解したところで、SIerに属するエンジニアがどういった仕事をしているか詳細を解説します。

以下4つの観点からみていきましょう。

  • コンサルティング
  • システムデザイン
  • システム実装・検証
  • システム運用・保守

コンサルティング

まずはコンサルティングです。

クライアントがビジネスの拡大を望む場合、ITを用いてどのように実現すべきかわからないケースは多く存在します。

そんなときに現行のシステムやデータを分析しつつ、どんなプロダクトを用いてこれくらいの期間や人員を動員すれば可能です、などのコンサルティングを行うのもSIerの仕事です。

おもにITコンサルタントと分類されるエンジニアが、こういった業務を担当します。

システムデザイン

2つめはシステムデザインです。

どのようなシステムを作るか大方針が決まったら、それをより具体的にするためにデザイン(設計)を行います。

建物の図面と同じく、システムも設計書を必要とするためその詳細を決めていくのがデザインです。

どのような連携方式で他システムと接続するのか、画面のボタンはどこにおいてどのような項目チェックを行うかなど、クライアント二人三脚で進めていくのがシステムデザイン工程での仕事となります。

システム実装・検証

3つめはシステムの実装と検証です。

設計が決まったら、その内容を機械が理解・実行できる形にプログラミングしていきます。

仲間のエンジニアと協力しながら作業分担を行い、設計書どおりにコードを書き上げてはレビューする作業を反復します。

その後組み上げたコードが正しいか、いくつかの検証を行い、動作に問題がなければ本番環境にリリースしていくのがおおまかな流れです。

これらの実装や検証も、エンジニアとして必要な仕事となっています。

システム運用・保守

最後はシステム運用・保守です。

システムは本番環境にリリースしたあとも手を施す必要があります。

実際に本番環境で数多くのユーザーによってシステムが利用され、その蓄積された利用データやリソースの推移をもとにいろいろなチューニングが必要です。

サーバーのCPUやメモリ使用率が高まっていればリソースの増強を検討したり、データの表領域がパンクしそうであればデータの保存期間を見直したりします。

システムの稼働状況を確認しながら対策を立てるのも、エンジニアとして欠かせない仕事です。

以上、SIerに勤めるエンジニアとしての仕事を4つ紹介しました。

ほかにも、大手企業になるほど管理業務など事務的なものも増加する傾向です。

続いて、SIerで働くメリットやデメリットを確認していきましょう。

SIerで働くメリットとデメリット

SIerで働くとどんなことが起きるのか、メリットやデメリットを確認していきましょう。

メリット、デメリットの順で掘り下げます。

SIerで働くメリット

SIerに勤めるメリットは以下の3つです。

  • システム開発を上流から下流まで一貫して経験できる
  • 多様な案件にチャレンジできる環境がある
  • 福利厚生や研修・学習支援が充実している

システム開発を上流から下流まで一貫して経験できる

SIerで働くことで、システム開発工程の流れを理解できるのは大きなメリットです。

特にメーカー系やユーザー系であれば、身近なクライアントが親会社となるため、クライアントと一緒に要件定義からリリース、さらにリリースしたシステムの今後の改修計画まで参画できます。

システム開発にまつわる一連の作業や苦労を知れるのは、今後の転職を考えたときに大きな財産となります。

SESなどのスポットでの契約となると、システム開発を局所的にしか経験できないため、この点はSIerに勤めるエンジニアならではのメリットでしょう。

多様な案件にチャレンジできる環境がある

続いて、さまざまな案件に参画できる環境もSIerに勤める強みです。

現在、システムを使わずに会社経営を行うのは、不可能な状況になってきています。

そのため、たとえば独立系であれば案件さえ獲得できれば、金融・小売・物流・メーカーなど、さまざまな業界の案件に携わることが可能です。

特定の企業のシステム部門の場合、携われるのはその会社が扱う業界やサービスに限定されてしまいます。

飽き性な人はSIerに勤めるとメリットを享受できるかもしれません。

福利厚生や研修・学習支援が充実している

福利厚生や学習支援が充実しているSIerも多いです。

大手SIer、特にメーカー系やユーザー系の場合はこの傾向が強くなります。

メーカーなどはいわゆる大企業と呼ばれる企業が多く、その分福利厚生が手厚いです。

子会社であるSIerは、その基準に準拠する場合が多いため、たとえば住宅補助や子ども手当などが同規模の他企業に比べて充実しています。

特定の条件を達成していれば、会社の資金で海外大学院でMBA取得できるなど手厚い学習サポートを用意している企業もあります。

キャリアを拡大していきたいエンジニアにとって、サポートが充実しているのは非常に魅力的な環境に映るのではないでしょうか。

続けてデメリットを見ていきましょう。

SIerで働くデメリット

SIerで働くおもなデメリットは以下の3つです。

  • クライアントのシステム開発理解度に依存する
  • 技術力が身につきづらい
  • 若年時から高年収をねらうのが難しい

クライアントのシステム開発理解度に依存する

SIerは、クライアントのシステム開発理解度に依存して業務繁忙が決定されます。

システム開発にはただ目に見えるシステムを作るだけでなく、裏側の機能を作る部分やほかのシステムとの連携部分など、目に見えない部分も非常に多いです。

そのためクライアントがこの点を理解せず、さらに悪いことに発注側の立場を利用してくる場合、プロジェクトは終盤になるにつれ炎上の可能性が高まります。

仕事の忙しさや合理性がクライアントの当たり外れに依存してしまうのは、SIerで働くデメリットとなるでしょう。

技術力が身につきづらい

技術力や開発力が身につきづらいのもSIerの特徴です。

特にクライアントに近い立場になると傾向が顕著になります。

IT業界は多段的な下請け構造となっているため、上流にいくほど開発をせず、下請けに再委託するのが主流です。

重要な開発部分も丸投げする形になるため、SIerは管理や契約事務など、およそエンジニアらしからぬ業務に従事せざるをえません。

こうなってはコーディングや検証する時間も必要もなくなるため、技術力は身につくはずがありません。

大手SIerにいくデメリットとして認識しておくのがよいでしょう。

若年時から高年収をねらうのが難しい

最後は、若いときから高年収を狙うのが難しい点です。

こちらもメーカー系やユーザー系の会社ほど傾向が強く出てきます。

大手企業は、旧態依然とした年功序列制度がいまだに幅を利かせているため、給料に影響を与えるのは個人の成果よりも年次です。

子会社系は給与体系も親会社に準拠する場合が多いため、たとえば30歳で1,000万円達成は、なかなか難易度が高いでしょう。

福利厚生と裏返しのデメリットとなりますが、野心的なエンジニアはベンチャーなどを考えたほうがQOLは上がる可能性が高いです。

以上、SIerで働くメリットとデメリットを3点ずつ紹介しました。

どんな企業にも働くうえでのメリットやデメリットは存在するので、しっかりと調査をして選択する意識が重要です。

SIerで活躍する人が持っている3つのスキル

これがあれば活躍できる、そんなSIerで輝くスキルを以下3つ紹介します。

  • 高度な専門知識やスキル
  • 高レベルなソフトスキル
  • 柔軟なマインドセット

それぞれみていきましょう。

高度な専門知識やスキル

SIerで働く場合、担当する領域での高度な知識やスキルがあれば、当然活躍が可能です。

たとえば金融業界、その中でも銀行の決済領域のシステムを担当するとします。

その場合、業務知識である”決済”の詳細を把握できていれば、要件定義でユーザーから詳細な要件を巧みに抽出できるでしょう。

また国内決済に利用される”全銀ネット”、決済時に海外送金で用いられる”SWIFT”の知識があれば、どのようなインターフェース項目を用いるべきなのか、基本・詳細設計でもバリューを発揮できます。

参画するプロジェクトの知識やスキルを保持していれば、仮にその会社へ転職したてでもすぐにプレゼンスを出すことができるのは自明でしょう。

高レベルなソフトスキル

2つめは高いレベルのソフトスキルです。

ソフトスキルとはリーダーシップやコミュニケーション能力など、個人の能力に依存する定性的なスキル一般を指します。

プロジェクトを率いるときは、メンバーにしっかりと範を垂れるためのリーダーシップが必要ですし、クライアントやメンバーと認識齟齬を生まないコミュニケーション能力も不可欠です。

マネジメント層へのレポーティングにおいても、相手の立場や気持ちを汲んだ資料作りが求められます。

徹底的に想像力を働かせ、高い視座で状況を俯瞰できるソフトスキルを持っていればSIerで活躍できること間違いなしです。

柔軟なマインドセット

最後は柔軟なマインドセットです。

マインドセットとは、個人の仕事への熱意や姿勢、考え方のことを表します。

いかに広範かつ深淵な知識があり、優れたリーダーシップをもっていても、”適当に仕事すればいい”と考えている人がリーダーになればプロジェクトは失敗します。

逆に能力は少し劣っていても、”最後まで絶対にやりきる”という強いコミットメントの姿勢を持つ人がリーダーになれば、プロジェクトの成功確率は上がるでしょう。

逆境を跳ね返せるメンタリティ、理不尽にさらされようともプロジェクトのリリースというゴールを意識して最善手を考えられるマインドは、プロジェクト稼業のSIerでこそ真価を発揮します。

SIerで活躍するために必要なスキルを3つ紹介しました。

続いてSIerの企業のランキングを確認していきましょう。

大手SIerの売上高・平均年収トップ5

具体的にSIerで働きたい場合を想定し、売上高と平均年収でSIerをランキングにしました。

上場企業は直近の有価証券報告書の値に基づいています。

売上高TOP5

ランキング企業名種別売上高(単位:億円)
1位NTTデータユーザー系34,902
2位NECメーカー系33,130
3位富士通メーカー系31,765
4位日立製作所メーカー系23,890
5位パナソニックコネクトメーカー系11,257

メーカー系が5~2位を占める中、ユーザー系のNTTデータが首位を獲得しています。

メーカー系は機器をグローバルに販売する場合も多く、その点でシナジーが出やすいため売上が拡大しやすい傾向です。

NTTデータもユーザー系ではあるものの、親会社であるNTTが全国に通信網や顧客網を確立している恩恵が強いことが推察されます。

平均年収TOP5

続いては高年収のSIer企業のTOP5です。

ランキング企業名種別平均年収(単位:円)
1位野村総合研究所ユーザー系12,421,000
2位電通国際情報サービス(ISID)ユーザー系11,282,000
3位日本オラクル外資系11,269,806
4位伊藤忠テクノソリューションズユーザー系10,287,919
5位三菱総合研究所ユーザー系10,248,577

平均年収で比較すると売上高から一転、ユーザー系が4社を占める結果となりました。

ユーザー系企業はグローバルに展開している企業も多く、また機器などの原材料費や工場の設備費がかからない業態の企業が多いです。

このため費用面でメーカー系へのアドバンテージが生まれており、その分人件費が高くなっていると考えられます。

いずれの企業にせよ高年収が獲得できる企業であることは間違いないため、会社のビジョンや自身の価値観をよく鑑みて志望企業を選定するのがよいでしょう。

以上、数字から見るSIerを紹介しました。

続いてはSIer業態の今後を占ってみましょう。

SIerの将来性は?DX需要とその先の未来

SIerの将来性ですが、直近10年は間違いなく安泰と思ってよいでしょう。

世界的なDX需要に押されIT市場は拡大傾向であり、システム開発の需要は引き続き高止まりとなる見込みです。

近年はローコードやノーコードの台頭、先進企業でのIT内製化の機運も高まっていますが、一朝一夕でカバーできる分野ではありません。

技術の分野は移り変わりも激しいため、メインの仕事のほかにIT分野でもR&Dや人材育成を推進できるのは一握りの大企業のみであり、それでもなおすべての開発を自社で賄うのは難しいでしょう。

サイロ化する大企業や準大手企業でのニーズは引き続き発生し、まだまだSIer自体は存続していく見立てです。

続いて、SIerにはどんな人が入社できるのか確認していきます。

SIerは文系からの就職や未経験からの転職も可能

文系学生や異業種の人でもSIerへの入社は可能です。

現在SIerは市場の拡大とともに各社業容を拡大しようと採用活動に勤しんでいます。

たとえば、NTTデータは年を追うごとに新卒を110%ほど、中途の場合は160%ほど採用数は増加傾向です。

SIerはエンジニア募集時に文系・理系を見ておらず、マインドやポテンシャルの部分が重視されます。

各社中途採用向けの研修なども準備しており、異業種からの転職でも親和性やシナジーが期待できれば入社後にキャッチアップできる土壌は整っている状況です。

「文系だから—」「前職がITと関係がないから—」とSIerを遠ざけず、興味があるなら1度選考に応募してみることをおすすめします。

SIerへの転職を成功させるための3つのステップ

SIerに就職・転職したいと考えている人は、以下3つのポイントを意識してみてください。

  • 自分の強みと実績を整理する
  • 戦略的な転職先企業を選定する
  • IT業界に強い転職エージェントを活用する | エイジレスをご活用ください。

自分の強みと実績を整理する

転職するときは、まず自身の強みと実績を整理するのが肝心です。

SIerへの転職でもここは変わりません。

転職は自分という商材を転職先企業に売り込む営業活動なため、商品の強みや稼働実績をアピールする必要があります。

そのためにも、現職で積んだ経験がSIerにどのように活きてくるのかを示す定量的な事実と、なぜそれができたかという定性的な面を棚卸しするのがよいでしょう。

いかにして難局を乗り越えたのか、自分の活躍を客観的に伝えられるのがベストです。

SIerは元請けと発注先の中継ぎ業務が多いため、他社の社員と上手にコミュニケーションをとって仕事を推進した経験は面接官ウケがよくなります。

近年は、SIer業界も非IT人材のポテンシャル採用が増加傾向にあります。

そういったところに滑り込むためにも、面接官にアピールできる実績を整理できているかが転職成功のキーポイントとなるでしょう。

戦略的な転職先企業を選定する

強みがわかったら、次はそれに合致する売り込み先企業の選定ステップです。

今までのキャリアとこれからのキャリアパスを検討し、どんな企業がよいか対象を絞り込みます。

その中から、”自分がいけそうな範囲で最高のキャリアを積めるSIer”を選ぶのがおすすめです。

この際、行きたい会社よりも、自分のスキルを高く評価してくれそうな会社をなるべく選ぶとよいでしょう。

企業からの評価が高いほど年収や待遇の向上が見込め、QOLも高くなることが予想されます。

自分を高く買ってくれ、さらに自身がその会社で活躍でき、自身の市場価値を上げる実績が積める企業を戦略的に選んでいきましょう。

IT業界に強い転職エージェントを活用する | エイジレスをご活用ください

具体的な転職のステップを進めるときは転職エージェントの利用をおすすめします。

特にIT業界は市場そのものの成長を背景に求人数や募集内容も多様になっており、自分1人で最適な仕事を探すのが難しい状況です。

そんなときにITに強いエージェントを活用すれば、スキルや志向マッチングを駆使して自分に合った求人と出会う確率が格段に上がります。

弊社エイジレスは、さまざまな大手企業とのコネクションを武器に、スキルさえあれば年齢を問わずどんな人でも働ける案件を各種取り揃えています。

SIerの求人も多く扱っているため、SIerに転職したくなったときはエイジレスにお声掛けください。

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まとめ|SIerは成長するIT業界の中核、興味があるなら飛び込んでみる価値アリ

この記事をとおして、以下のことがわかりました。

  • SIerとはクライアントのシステム開発を支援する会社で、すべての開発工程に携わることが可能
  • SIerは大きく4つに分類でき、その成り立ちによって会社の風土や特徴が推察できる
  • SIerではさまざまな業界やサービスのプロジェクトに関与でき、海外での活躍チャンスも多数
  • SIerは高年収企業も多数、平均年収トップの野村総研では年収1,200万越えも可能

SIerはプロジェクト単位での稼働、多重下請け構造など、業界の問題を第3者からよく取り沙汰されます。

しかし、そういった構造的な特徴や問題は、大なり小なりどんな業界にもつきものでしょう。

近年は、働き方改革の普及や業務効率化ツールの多様化も重なり、就労環境も改善されてきています。

ITやプロジェクト管理の力を身につけながらグローバルに働いてみたい、そんな人はSIerが最適解かもしれません。

興味があるならぜひ門を叩いてみるのがおすすめです。

そんなとき、もしエイジレスを転職のパートナーに選んでいただけたら幸いです。

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執筆者
shin_zo
大手銀行システム会社で9年のシステムエンジニア歴を経てITコンサルタントへ。2023年3月よりライター業をスタート。金融市場商品、特に外国為替予約(FX)とリーブオーダーに強み。IT領域では要件定義からリリース・保守まで各工程を一貫して経験。金融やITの記事を得意とし、株やETF、投資信託などの資産形成方法も楽しく勉強中。特技はドラム、趣味は愛猫と遊ぶこと。