トップ
IT・DX
Azureのサービスはどんなことができる？主要なサービスの一覧を解説

Azureのサービスはどんなことができる？主要なサービスの一覧を解説

2023.10.27

※当サイトは人材関連サービスを展開する株式会社エイジレスが運営しています。本ページは自社および提携先のPRを含む場合があります。

Microsoft Azureは、多岐にわたるクラウドサービスを提供するプラットフォームです。

この記事は、Azureの基本から日常的に利用する主要なサービスや効果的な活用方法について詳しく解説します。

Azureの利用に迷っている方や、これからAzureを学びたいと考えている方にとって、実用的な内容です。

Azureの基本概念と全体像

クラウドは現代のテクノロジーランドスケープに革命をもたらしました。Microsoft Azureは、この革命の中心に位置するプラットフォームの一つです。

Azureは、個人から大企業まで、さまざまなニーズに対応するための幅広いサービスとソリューションを提供しています。

この章では、Azureの基本概念と全体像について詳しく解説します。

Azureとは？｜基本的知識を解説

Microsoft Azureは、200以上の製品とクラウドサービスを提供する、包括的なクラウドプラットフォームです。IaaS・PaaS・SaaSを提供し、企業がビジネスをデジタル変革する手助けをしています。Azureは、世界中にデータセンターを持ち、信頼性とスケーラビリティを提供することができます。

Azureのクラウドサービスの特徴

Azureは、以下のような特徴を持つクラウドサービスです。

柔軟性と拡張性
Azureは、リソースの追加や削除が容易であり、ビジネスのニーズに応じてインフラをスケールすることができます。
グローバルリーチ
Azureは、世界中に広がるデータセンターを通じて、グローバルにサービスを提供しています。
セキュリティ
Azureは、業界の厳格なセキュリティ基準に準拠しており、データの安全性とプライバシーを保護します。
統合と互換性
Azureは、他のMicrosoft製品やさまざまなオープンソーステクノロジーと統合することで多様性が生まれています。

Azureの利用シナリオ

Azureは、さまざまな利用シナリオに適応することができます。

例えば、以下のような多岐にわたる用途で利用されています。

ウェブアプリケーションのホスティング
データベースの管理
AIと機械学習のモデルの開発とデプロイ
IoTデバイスの管理

これにより、企業はビジネスの効率を向上させ、イノベーションを推進することが可能です。

この章ではAzureの基本概要について学びました。次章ではAzureのサービスカテゴリについてそれぞれ探っていきます。

Azureの主要サービスカテゴリ

Azureは、企業がデジタルトランスフォーメーションを実現するための多岐にわたるサービスを提供中です。それらのサービスは、特定のカテゴリに分類され、それぞれが異なるビジネスニーズに対応しています。

この章では、Azureの主要なサービスカテゴリとその特徴について詳しく解説します。

コンピューティングサービス

Microsoft Azureのコンピューティングサービスは、クラウドコンピューティングの基盤となる部分です。このサービスは、企業が必要に応じてスケーリング可能なコンピューティングリソースを提供し、アプリケーションのホスティングやデータ処理を効率的に行うことができます。

AzureのVirtual Machinesは、WindowsやLinuxなどの異なるオペレーティングシステムで実行されるアプリケーションをホストするための仮想マシンを提供します。

また、Azure Kubernetes Serviceは、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイメント、管理、スケーリングを簡素化するマネージドKubernetesサービスです。

Azureのコンピューティングサービスは、企業がリソースを効率的に使用し、コストを最適化するのを助けます。オンデマンドでリソースを追加または削除できるため、企業は必要に応じてリソースをスケールアップまたはスケールダウンできます。

データベース

Azureのデータベースサービスは、さまざまなデータベースソリューションを提供し、データの保存・管理・分析を効率的に行うことが可能です。

Azure SQL Databaseは、スケーラブルでセキュアなクラウドデータベースソリューションを提供し、高可用性とパフォーマンスを確保します。

Cosmos DBは、グローバルに分散されたマルチモデルデータベースサービスであり、低レイテンシと高スループットが期待できるでしょう。

AIサービス

AIサービスの面では、Azureは機械学習や知識抽出、自然言語処理などのAIソリューションを提供します。

企業はインテリジェントアプリケーションの開発や、ビジネスプロセスの自動化、顧客エンゲージメントの向上など、ビジネスのさまざまな側面でAIを活用することが可能です。

AzureのAIサービスは、企業がイノベーションを推進し、競争力を向上させるのを助けます。

ネットワークとセキュリティサービス

Azureのネットワークとセキュリティサービスは、企業のクラウドインフラストラクチャを安全かつ効率的に運用するための基盤を提供します。

Virtual Networkサービスは、Azureのリソースを安全に接続し、プライベートネットワーク内での通信を可能にします。これにより、企業はオンプレミスのデータセンターとクラウド環境をシームレスに統合でき、ハイブリッドクラウド環境の構築ができるのです。

Load BalancerやApplication Gatewayなどのサービスは、アプリケーションの可用性を高め、負荷分散を実現します。これらのサービスは、トラフィックの管理とルーティングを効率化し、アプリケーションへのアクセスを迅速かつ安全に行うためのサポートを提供します。

セキュリティサービス

セキュリティ面では、Azureは多層的なセキュリティ機能を提供しており、データの保護とプライバシーの確保を支援します。

FirewallやDDoS Protectionなどのセキュリティサービスは、外部からの脅威からアプリケーションとデータを保護します。

また、Identity and Access Managementサービスは、リソースへのアクセスを制御し、認証と認可のプロセスを強化できるでしょう。

開発者ツールとDevOps

Azureの開発者ツールとDevOpsサービスは、開発チームがアプリケーションの開発からデプロイメントまでのプロセスを効率化し、迅速化するための支援を提供します。

Azure DevOps Servicesは、コードのバージョン管理から継続的インテグレーション、継続的デリバリーまで、開発ライフサイクル全体をカバーするサービスです。これにより、開発チームは協力して作業を進め、品質の高いアプリケーションを迅速にリリースすることが可能です。

Visual Studio Onlineなどの開発ツールは、開発者がコードを効率的に記述し、テストし、デバッグするのを助けます。これらのツールは、コードの品質を確保し、開発プロセスをスムーズに進めるための強力な機能を提供します。

この章では、Azureのサービスカテゴリ別にどのようなことができるか解説しました。次章ではさらに詳しく主要なサービスについて探っていきましょう。

Azureエンジニアがよく利用する主要サービスとは

Azureエンジニアが、日々の業務で頻繁に利用する主要サービスの特徴や用途はさまざまです。

これらのサービスは、クラウドの基盤を形成し、効率的かつスケーラブルなアプリケーションやシステムの開発を支えています。

この章では、Azureエンジニアが頻繁に利用するであろう主要なAzureサービスに焦点を当て、詳しく解説します。

Azure Virtual Machines (VMs)

VMsは、Microsoft Azureが提供するIaaSサービスの一部です。このサービスを使用すると、ユーザーはクラウド上に仮想マシンを簡単にデプロイできます。VMsは、さまざまなオペレーティングシステム（Windows, Linuxなど）をサポートし、多様なワークロードやアプリケーションの実行が可能です。

VMsの利点は、物理的なハードウェアに依存せずに、必要なリソース（CPU, メモリ, ストレージ）を動的に割り当てられる点です。また、Azure VMsは、スケーラビリティと柔軟性に優れており、ビジネスのニーズに応じてリソースをスケールアップまたはスケールダウンすることができます。

さらに、Azureのセキュリティ機能と組み合わせることで、仮想マシンは高いセキュリティを維持しながら運用することが可能になるでしょう。

Azure Kubernetes Service (AKS)

AKSは、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイメント、管理、スケーリングを簡素化するマネージドKubernetesサービスです。AKSは、開発者がKubernetesのクラスターを簡単にセットアップし、アプリケーションを迅速にデプロイできるようにサポートします。

AKSの特徴は、自動アップグレード、スケーリング、監視などの機能があることです。開発者はインフラストラクチャの運用管理から解放され、アプリケーションの開発に専念できるのです。

また、AKSはCI/CDツールとの統合が容易であり、DevOpsの実践を助けます。これにより、継続的なインテグレーションとデリバリー（CI/CD）のプロセスが効率化されます。

Azure SQL Database

Azure SQL Databaseは、Microsoft SQL Serverのエンジンを基盤とした、フルマネージドのリレーショナルデータベースサービスです。このサービスは、高い可用性・耐久性・セキュリティを提供し、企業がビジネスクリティカルなアプリケーションを安心してホストできるようにします。

また、Azure SQL Databaseはスケーラビリティがあり、動的にリソースをスケールすることが可能です。

さらに、バックアップ・パッチ適用・セキュリティ更新などの管理作業もAzureが自動で行ってくれるため、データベース管理者の作業負荷が軽減されます。さらに、組み込まれたインテリジェンスにより、パフォーマンスの最適化やトラブルシューティングも容易になります。

Azure Active Directory (AAD)

AADは、Microsoft Azureが提供するIDおよびアクセス管理サービスです。このサービスは、企業のユーザーやグループの識別情報を安全に管理し、クラウドベースのアプリケーションやサービスへのアクセスを制御します。シングルサインオン機能を提供することで、ユーザーは一度のログインで複数のアプリケーションやサービスにアクセス可能です。

また、マルチファクタ認証(MFA)を通じて、アクセスのセキュリティを強化します。これにより、パスワードだけでなく、電話番号やメールアドレスなど、第二の認証方法を使用してユーザーの身元を確認します。

Azure Blob Storage

Azure Blob Storageは、非構造化データの保存に特化したオブジェクトストレージサービスです。テキストファイル、画像、ビデオなど、さまざまなタイプのデータを安全に保存し、管理することができます。

Blob Storageは、データをグローバルにアクセス可能にするため、世界中のどこからでもデータにアクセスすることが可能になるでしょう。

Blob Storageは、高い耐久性とスケーラビリティを提供し、大量のデータを効率的に管理することが容易になります。また、データの暗号化やアクセス制御など、セキュリティ面でも優れた機能を提供します。

Azure Functions

Azure Functionsは、イベントドリブンアーキテクチャを採用したサーバーレスコンピュートサービスです。特定のイベントやトリガーに応じて、自動的にコードが実行されます。そのため、開発者はインフラストラクチャの管理から解放され、ビジネスロジックの開発に専念できます。

Azure Functionsは、HTTPリクエスト・データベースの更新・タイマーなど、さまざまなトリガーに対応しており、柔軟なアプリケーション開発が可能です。

Azure DevOps Services

Azure DevOps Servicesは、ソフトウェア開発プロジェクトを支援するための統合サービスです。ソースコードの管理から、ビルド、テスト、リリースまで、開発ライフサイクル全体をカバーします。継続的CI/CDの概念を採用しており、コードの変更を自動的にビルドし、テストし、プロダクション環境にデプロイするプロセスを効率化します。

この章ではAzureの主要なサービスについて学びましたが、では実際にサービスはどのように選ぶことが最適なのでしょうか。次章で見ていきましょう。

Azureエンジニアに告ぐ！サービスの選び方と活用のポイント

Azureエンジニアとして成功するためには、数多く存在するAzureサービスから適切なものを選び、効果的に活用するスキルが求められます。

この章では、サービスの選び方の基準、サービスの組み合わせ方、そしてコストを抑える利用のポイントの3つについて詳しく解説します。

サービス選びの基準と考え方

Azureサービスの選び方はプロジェクトのニーズに密接にリンクしています。

まず第一に、プロジェクトの目標と技術的要件を明確に定義することが必要です。それに基づいて、特定のタスクに最適なサービスを選択することができます。

例えば、大量のデータをリアルタイムで処理する必要がある場合、Azureの高性能コンピューティングサービスやAIサービスを検討するでしょう。

また、サービスの選択時には、そのサービスが提供する機能・パフォーマンス・スケーラビリティ・セキュリティなどの要素も評価基準となります。さらに、将来的な拡張や変更に対応できる柔軟性も重要な選択基準です。

サービスの組み合わせ方

Azureサービスは単体でも強力ですが、複数のサービスを組み合わせることで、さらにパワフルなソリューションを構築できます。サービスの組み合わせ方は、プロジェクトのアーキテクチャやデザインパターンに依存します。

ウェブアプリケーションを構築する場合、Azure Web AppsをバックエンドのAzure SQL DatabaseやAzure Kubernetes Serviceと組み合わせることができます。また、各サービスのAPIやSDKを利用して、サービス間の連携をスムーズに行うことも重要です。

コストを抑える利用のポイント

Azureの利用コストは、使用したリソースの量や種類に依存します。コストを効果的に管理するためには、使用していないリソースは適時に削除し、必要に応じてリソースのスケールアップやスケールダウンを行う必要があります。

Azureは多くのコスト削減機能を提供しており、例えば予約インスタンスを利用することで、コンピューティングリソースのコストを削減可能です。

ほかにもAzure Cost Managementツールを使用して、コストのモニタリングや予算設定、アラートの設定など、コスト管理に関するさまざまなタスクを効率的に行うことができます。

この章ではAzureサービス利用のコツについて解説しました。では現場ではどのように活用されているのか次章で見ていきましょう。

Azureサービスの実際の利用例

Azureのサービスは多岐にわたり、さまざまなシナリオで利用されています。

この章では、実際のビジネスケースを基に、Azureサービスの具体的な利用例をいくつかご紹介します。

企業のビジネスケースでの利用例：Azure Virtual Machines & Azure SQL Database

ある中規模企業が、ビジネスデータの管理と分析のための新しいシステムを構築する課題に直面していました。彼らの目標は、効率的かつ迅速なデータ分析を実現し、ビジネスの意思決定をサポートすることです。この企業は、VMsとAzure SQL Databaseを選択しました。

Azure VMs上には、カスタムビジネスアプリケーションがデプロイされ、社内のユーザーがアクセスできるようになっています。このアプリケーションは、企業のビジネスロジックとデータ処理の要件に合わせてカスタマイズされています。一方、Azure SQL Databaseは、企業の重要なビジネスデータを安全かつ効率的に管理する役割を果たしました。

上記により、リアルタイムでのデータ分析やレポート生成が可能になり、企業の意思決定プロセスが大幅に加速しました。

小規模プロジェクトでの利用例：Azure Functions & Azure Blob Storage

私の友人は、新しいスタートアッププロジェクトを立ち上げました。彼らのプロジェクトは、ウェブベースのサービスを提供するもので、ユーザーからのファイルアップロードとそのファイルの処理が必要です。そこで、彼らはAzure FunctionsとAzure Blob Storageを利用することに決めました。

Azure Functionsを使用して、サーバーレスなAPIエンドポイントを迅速に構築しました。これにより、ユーザーからのファイルアップロードやその他のリクエストを効率的に処理できるようになったそうです。

また、Azure Blob Storageは、アップロードされたファイルを安全に保存する場所として使用されました。この組み合わせにより、彼らのプロジェクトは低コストで高い効率を実現したとのことです。

イノベーションを追求するプロジェクトでの利用例：Azure Kubernetes Service (AKS) & Azure AI services

ある知人が、AI技術を活用した革新的なプロダクトの開発に従事しています。彼らのチームは、AKSとAzure AI servicesを中心にシステムを構築しています。

AKSは、マイクロサービスアーキテクチャの採用とコンテナのオーケストレーションを容易にするために選ばれました。これにより、システムのスケーラビリティとメンテナンスが向上したのです。

またAzure AI servicesの利用により、機械学習モデルの開発とデプロイがスムーズに行われ、AI技術をプロダクトに組み込むことができました。

これらのサービスの組み合わせにより、彼らは市場に新しい価値を提供するプロダクトを効率的に開発しています。

この章では実際のAzureサービス利用をしたエンジニアの体験談について解説しました。こういった熟練のエンジニアになるためにはどうしたらよいでしょうか？一つの手段として転職が考えられます。次章では、おすすめの転職サイトを紹介します。

キャリアアップをしたいAzureエンジニアにおすすめ！転職ならエイジレス！

Azureエンジニアとしてのスキルや経験を更に高めたい、新しいチャレンジを求めているあなたに、エイジレスでの転職をおすすめします！

エイジレスは、Azureエンジニアのキャリアを真剣にサポートし、あなたの可能性を最大限に引き出す場を提供しています。

エンジニア一人ひとりのキャリアパスを考慮し、それに合わせたプロジェクトや転職先を提案可能です。これにより、あなたのキャリアは更に加速し、新しいステージへと進むことができるでしょう。

エイジレスでの転職は、仕事の環境を変えるだけでなく、Azureエンジニアとしてのあなたの価値を高め、業界での立ち位置を向上させるチャンスです。

自身のキャリアを真剣に考え、次のステップに進みたいのであれば、エイジレスでの転職をぜひ検討してみてください。

まとめ｜Azureのサービスを使いこなしてプロジェクトを最適に進めよう！

本記事では以下のことがわかりました。

Azureの主要サービスが説明されており、それぞれのサービスの特徴や用途
Azureサービスの選び方や、プロジェクトに最適なサービスの組み合わせ方、コストを抑える利用方法
実際の企業がAzureサービスをどのように利用しているかの具体的なケーススタディ

Azureは、その豊富なサービスと機能で、私たちのプロジェクトを効率的かつ効果的に推進する強力なパートナーです。Azureの各サービスは、特定のビジネスニーズや技術要件に応じて設計されており、それらを適切に組み合わせることで、プロジェクトの成功に寄与します。

基本サービスから、セキュリティや開発効率を向上させるサービスまで、Azureのサービスは私たちのビジネスを支え、イノベーションを推進するための強力なツールとなります。

また、Azureはコスト効率も考慮されており、スケーラビリティと柔軟性を備えています。これにより、ビジネスの成長とともにシステムをスムーズに拡張することが可能です。Azureを使いこなすことで、ビジネスの効率を最大化し、プロジェクトの成功につなげることができるでしょう。

Azureの豊富なサービスを活用し、ビジネスの可能性を広げ、プロジェクトを最適に進めましょう。

執筆者

飯嶋シロ

日経シンクタンクにてクラウドエンジニアとして従事。新規クラウド構築における設計をPMとして担当した。新技術をどのように設計にシステム更改で利用するかについて常に考えている。現在はフリーランスのライターとしてITや金融など幅広く情報を発信。趣味は一人旅と猫と一緒に寝ること。