Developer eXperience Day2023 イベントレポート

この度「Developer eXperience Day2023」のメディアスポンサーを務めました、株式会社エイジレスです。今回はイベントで開催されたセッションの一つ「女性エンジニア比率40%のグループ会社も。女性活躍やD&I推進のカギを探る」の内容を一部紹介します。

このセッションでは、「女性活躍やD&I推進のカギとは」「これからの時代の人事制度やチームのあり方とは」をテーマにディスカッションが行われました。
パネリストは、パーソルホールディングス株式会社 グループデジタル変革推進本部 本部長の朝比奈ゆり子さんと、日本CTO協会 理事 / 株式会社LayerXの小賀昌法さんです。

採用時の魅力づけ

まずパーソルグループの女性比率ですが、総社員数の47%が女性、グループ全体のIT職種の女性比率はおおよそ3割です。
中でも注目したいのがグループ会社のパーソルプロセス&テクノロジー株式会社。人とテクノロジーが共存できる社会を目指し、RPAやAIなどを駆使した最新のテクノロジーやサービスを担う同社は、全国のIT企業の女性比率が19%と言われる中で、なんと女性比率が42%を占めています。

多くのIT女性に選ばれる、パーソルグループで働く魅力とは一体何でしょうか。
まずは、多様な技術が学べる研修制度、プロジェクトを通して成長できる環境、年平均19時間と言われる少ない残業やリモート推奨・フレックス制度などのワークライフバランスが取りやすい働き方、そして充実したキャリアパスと、IT人材にとって最高とも言える労働環境が整えられているそうです。

このようなキャリアもプライベートも充実できる働き方は男女関係なく魅力的ですが、朝比奈さんによると、「女性に限定した採用の魅力づけ」は特に行っていないそうです。
実際に1年以内に入社した人へ「面接時に感じた魅力」をヒアリングすると、『フルリモート・フレックスなどの制度が整っていて、浸透している。それが女性だけの特権になっていない』という声が挙がっていました。

そんな「パーソルグループの働きやすさ」は『パーソルホールディングスTech Blog』で発信されており、メンバーの声や働き方の記事を見て面接に来る応募者は多いと朝比奈さんは仰っていました。
※ 2023年4月に新しいメディア『TECH DOOR』を開設し、現在はこちらより情報発信を実施しております。

女性の働き方とキャリアについて

次に「組織づくり」についての話題になりました。
朝比奈さんによると、女性の働きやすさは「ハード面だけではなくソフト面とのセット」、言い換えると人事制度をどれだけ使いやすいかが重要だと言います。

人事制度を使いやすい雰囲気にするには「風通しの良さ」が大切で、情報格差を生まないよう出来るだけ情報をオープンにし、1対1のコミュニケーションに留めないように工夫をしているそうです。そのための施策として行っているのが「斜めの1on1」。上司以外との1on1を好きなタイミングで行うことができ、リモートワークでも所属チーム内に留まらず、さまざまな人と会話する機会作りをしています。

さらに雰囲気づくりにおいては、チーム内外でお互いの事情や業務状況を理解し尊重する「相互理解」も非常に大切で、様々な事業のメンバーと協働していくことの重要性を繰り返し伝えているそうです。

またキャリアパスについては、「忙しそう」「凄そう」と思われすぎないよう管理職の働き方のアップデートの必要性と、「管理職に女性が居てもいいんだ」と思えるように、ロールモデルとしての管理職女性の存在の重要性についても語っていました。

ITエンジニアが定着する組織とは

続いてのテーマは組織運営です。
ITエンジニア職は「組織シニシズム」(組織に対する批判的な態度のこと)が転職意向に影響する傾向が全職種の中で一番高い、という調査結果が出ているそうです。

この組織シニシズムを抑えるために、チームで同じビジョンを持てるようスクラムの導入や、本部とその他の部署が対等な立場となれるような取り組みを行ったと言います。
その結果、エンゲージメントサーベージスコアが上昇したそうです。

セッションから学んだこと

今回朝比奈さんのお話を聞いて、女性を採用するには男女関係なく働きやすい環境を追求することと同時に、その制度を使いやすい雰囲気づくりが必要であり、そのために相互理解を深める活動を地道に行っていくことの重要性を学びました。D&Iが重視される昨今、ハード・ソフトの両面で「誰もが働きやすい環境」を設計することが、働きたい会社として選ばれるための必須条件になるかもしれません。

私たちエイジレスも「何歳でも活躍できる社会の実現」を目指す企業として、年齢関係なくお互いを認め競い合う組織文化の中で、フラットな報酬・評価制度を設けています。今後も当社にかぎらず世の中全体が誰でも挑戦・活躍できる社会になるような事業を続けていきます。

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執筆者
エイジレスメディア編集部
エイジレス社会の専門誌として、すべての人が何歳でも豊かな暮らしを紡げるよう有益な情報を発信していきます。主に、エイジレスなビジョンを体現している人物や組織へのインタビュー記事を執筆しています。