プロジェクトマネージャー試験の難易度と試験対策方法を徹底解説
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プロジェクトマネージャー試験に合格するのは簡単ではありません。
しかし難しい分、合格すれば業務の拡大や報酬アップにつながります。
そこで本記事では、プロジェクトマネージャー試験の概要と難易度を紹介し、合格するために必要な勉強時間や具体的な対策方法を解説します。
- 【この記事を読んでわかること】
- プロジェクトマネージャー試験は、IT標準スキルレベルが4で難易度が高く、合格率も13~15%と低い
- プロジェクトマネージャー試験を取得すれば年収がアップし、クライアントの信頼度も向上する
- 合格するには300時間の勉強時間がひとつの目安になる
- 午後Ⅱの論述式は演習を繰り返して慣れておく必要がある
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プロジェクトマネージャー試験とは?
「プロジェクトマネージャー試験」は、独立行政法人の情報処理推進機構(以下IPA)が主催する国家資格で、情報処理技術者試験のなかでも高度な知識とスキルが求められます。
あとでも解説するように合格率は毎年10%前後と低いうえ、1年に1回しか受験できないので、合格のハードルは非常に高いです。
また、プロジェクトマネジメントの知識はもちろんですが、高度IT人材であることを前提とした問題が出題されます。
そのため、一般的なプロジェクトマネジメントの知識を問われるPMP(Project Manegement Professional)とは異なり、ITの知識やITプロジェクトの実践経験をベースとしたプロジェクトマネジメントの専門性が問われる試験です。
IT業界でプロジェクトマネージャーを目指している人、あるいは実際に従事している人であれば合格しておきたい資格のひとつでしょう。
プロジェクトマネージャー試験の概要
プロジェクトマネージャー試験内容と特徴は以下のとおりです。
【試験内容】
IT全般の知識に加え、以下に示すプロジェクトマネジメントの各プロセスで必要なマネジメント知識やスキルが対象範囲です。
- プロジェクトの立ち上げ
- プロジェクトの計画
- プロジェクトの実行
- プロジェクトの管理
- プロジェクトの終結
【特徴】
プロジェクトマネージャー試験は、以下のように午前・午後それぞれ2部の計4部で構成されています。
科目 | 試験時間 | 出題形式 | 出題数 | 解答数 | 基準点 |
午前Ⅰ | 50分 | 多肢選択式(四肢択一) | 30問 | 30問 | 60点 |
午前Ⅱ | 40分 | 多肢選択式(四肢択一) | 25問 | 25問 | 60点 |
午後Ⅰ | 90分 | 記述式 | 3問 | 2問 | 60点 |
午後Ⅱ | 120分 | 論述式 | 2問 | 1問 | ランクA |
午前Ⅰ・Ⅱはマークシート方式で、午後は筆記方式です。
特に論述式の午後Ⅱは合計2,000〜3,000字を手書きで解答するので、慣れていないと時間内に書き終われないこともあります。
午前Ⅰは、高度区分に分類されている情報処理技術者試験で共通の問題です。
そのため、応用情報処理技術者試験や高度情報処理技術者試験に合格して2年以内は、申請すれば午前Ⅰ試験を免除できます。
プロジェクトマネジメントに特化した問題の対策に力を入れることを考えれば、午前Ⅰ試験が免除対象の人は積極的に申請すると良いでしょう。
プロジェクトマネージャー試験の具体的な試験対策や勉強方法は、のちほど解説します。
プロジェクトマネージャー試験のスケジュール
2023年時点のプロジェクトマネージャー試験の試験会場、受験料は次のとおりです。
試験会場 | 全国62都市で実施 ※試験会場の指定はできず、申請時の住所から適切な試験会場が選ばれます。 |
試験日 | 毎年10月の第2日曜日に開催予定(秋期のみ) |
受験料 | 7,500円(税込み) |
2023年秋期のプロジェクトマネージャー試験は10月8日(日)開催予定で、受験の申込み期間は2023年7月7日(金)〜 7月26日(水)です。
ただし、試験日や受験料は今後変更される可能性もあるので、受験を決めたらIPAの公式サイトで最新の試験スケジュールを確認しましょう。
ここまでは、プロジェクトマネージャー試験の概要について解説しました。
次では、プロジェクトマネージャー試験に合格することは意味がないことなのかどうか、考えてみましょう。
プロジェクトマネージャー試験は意味ない?
プロジェクトマネージャー試験の価値は、人によってさまざまな意見に分かれます。
たとえば、以下のような否定的な意見を耳にしたことがあるでしょう。
- 試験問題は、現実のプロジェクトに当てはまらない
- 知識を詰め込むより、実務経験のほうがスキルアップできる
- 資格を持っていても、実際の仕事ぶりを見ないとその人のスキルは計れない
これらの否定的な意見は、確かに一理あります。
会社員であれば、社内や付き合いの多いクライアントが実際の仕事ぶりをよく知っているので、資格を持っていなくても困らないケースが多いです。
しかし、転職する場合やフリーランスの場合、第三者に自身のスキルを認めてもらえる武器がないと採用率はあがりません。
その武器が、過去の実績と資格です。
特にプロジェクトマネージャー試験のように難易度の高い試験を持っていれば、その分野での専門知識を熟知していることに加え、普段からスキルアップに努力する人間性もアピール可能です。
その点をふまえると、プロジェクトマネージャー試験は意味がないとは断言できません。
自身のスキルや人間性を第三者に証明する手段として積極的に活用したほうが、収入アップや案件獲得につながります。
プロジェクトマネージャー試験に意味があることを理解したうえで、次ではプロジェクトマネージャー試験を取得するメリットを具体的に見ていきましょう。
プロジェクトマネージャー試験を取得するメリット
プロジェクトマネージャー試験を取得するメリットは4つあります。
- 一定の水準以上のスキルがあることを証明できる
- 年収アップを期待できる
- 人間性の良さが伝わり、信用度アップにつながる
- ほかの資格試験の一部科目を免除できる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
一定の水準以上のスキルがあることを証明できる
資格を持っていれば、その資格に関して一定の水準以上のスキルがあることを証明できます。
プロジェクトマネージャー試験のように難易度の高い資格であれば、より効果的です。
会社員であれば社内報に合格者が掲載されたり、社内の全体メールで周知されたりするので、プロジェクトマネジメントの得意な人材として社内に知れわたります。
実績がなくてもプロジェクトマネージャー試験の合格を契機に、上層部からある案件のプロジェクトマネージャーをチャレンジさせてみようと声がかかるケースが実際にあります。
転職やフリーランスでも、プロジェクトマネージャーの豊富な実績に加えてプロジェクトマネージャー試験も取得していれば、プロジェクトマネージャーとしての信頼度を獲得しやすいでしょう。
年収アップを期待できる
プロジェクトマネージャー試験を取得すれば、年収アップを期待できます。
企業によっては合格すると10万円ほどの一時金が支給されたり、取得していない人より年収がアップしたりするケースがあります。
そもそも、プロジェクトマネージャー試験のような高度情報処理試験に合格していないと、主任以上に昇格できない企業もあります。
また、大手のフリーランスサイトで扱っている案件を調べると、プロジェクトマネージャーは月単価80〜180万円くらいが相場です。
そのなかで100万円を超える案件には、プロジェクトマネージャー試験の取得やそれに類するレベルが歓迎要件に入ってることがあります。
特に大規模なプロジェクトでは、プロジェクト全体を体系的に管理しなければ統率がとれないので、プロジェクトマネジメントの体系的なスキルを保有しているかどうかは重要です。
人間性の良さが伝わり、信用度アップにつながる
プロジェクトマネージャー試験のように合格率が低く、だれでも簡単に取得できない資格を持っていることは、日々スキルアップのために努力している姿をイメージできます。
そのためプロジェクトマネージャー試験を取得していれば、スキルアップに余念がない努力家である証明になり、人間性を高く評価されやすいです。
実際にプロジェクトマネージャー試験に合格していることをクライアントに伝えると、その第一声が「すごい!」と賞賛の言葉から始まり、どれくらい勉強したかなど質問攻めにあったりします。
また、人間性の良さが信用度につながり、案件の継続や別案件の提示に恵まれる機会も増えるでしょう。
ほかの資格試験の一部科目を免除できる
プロジェクトマネージャー試験に合格すると、2年間は別の高度情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験を免除してもらえるので、資格取得に有利です。
また、情報処理技術者試験以外に、以下のような資格試験でも一部の科目を免除してもらえるので覚えておくと良いでしょう。
- 技術士試験
- 中小企業診断士試験
- ITコーディネーター試験
- 弁理士試験
参考:「令和5年度技術士第一次試験 実施案内|日本技術士会」
参考:「令和5年度中小企業診断士第1次試験案内・申込書|中小企業診断協会」
参考:「ITコーディネータ試験|ITコーディネータ協会」
参考:「他の公的資格に基づく論文式筆記試験(選択科目)の免除について|特許庁」
ここまでは、プロジェクトマネージャー試験を取得するメリットを4つ見てきました。
次からは、プロジェクトマネージャー試験の難易度と合格率がどれくらいかを確認してみます。
プロジェクトマネージャー試験の難易度と合格率
プロジェクトマネージャー試験は、経済産業省によりITスキル標準(ITSS)でレベル4に位置づけられ、偏差値は69と一般的にいわれています。
ITスキル標準レベル4では、プロフェッショナルとして専門知識を活用、あるいは応用しながら業務上の課題を独力で解決できるスキルが求められています。
つまり、単純な知識力のみならず実践で培った応用力も必要なので、難易度は高いです。
プロジェクトマネージャー試験の合格率が10%台と低いこともハードルの高さを示しているでしょう。
その難易度の高いプロジェクトマネージャー試験の実態を知るため、ここでは合格率と難しさのポイントを見ていきましょう。
参考:「IT人材の育成|経産省」
参考:「ITスキル標準(ITSS)|情報処理推進機構(IPA)」
合格率は13~15%前後
プロジェクトマネージャー試験の過去7年分の統計データを確認すると、合格率は13~15%前後でした。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
平成28年度春期(2017年) | 10,263 | 1,491 | 14.5 |
平成29年度春期(2018年) | 11,596 | 1,521 | 13.1 |
平成30年度春期(2019年) | 11,338 | 1,496 | 13.2 |
平成31年度春期(2020年) | 10,909 | 1,541 | 14.1 |
令和2年度10月(2021年) | 6,276 | 948 | 15.1 |
令和3年度秋期(2022年) | 6,680 | 959 | 14.4 |
令和4年度秋期(2023年) | 7,382 | 1,042 | 14.1 |
実務経験のあるエンジニアでも意外と難しいといわれている「応用情報技術者試験」の合格率が20~25%前後なので、プロジェクトマネージャー試験はさらにレベルの高い試験であることがわかります。
参考:「統計情報(全試験区分)|情報処理推進機構(IPA)」
プロジェクトマネージャー試験の難しいポイント
プロジェクトマネージャー試験の難しさは、午後Ⅰ・午後Ⅱ試験にあります。
特に午後Ⅱは、解答する3つの設問それぞれを600~1,200字以内で解答しなければなりません。
時間制限がある中で、要領よく手書きでまとめる必要があり、文字を書く習慣が薄れている現代ではハードルの高さが増しています。
また、問題文の意図を読み取りつつ、自身の経験をふまえたプロジェクトの課題解決策や解決策の評価・改善点を述べなければなりません。
問題文と合致するようなプロジェクトを経験していなければ、想像力を働かせる必要もあるでしょう。
そのため、さまざまなプロジェクトの状況を日ごろから収集し、どのようなプロジェクトに携わっても推進できるレベルにないと解答できない難しさがあります。
ここまでは、プロジェクトマネージャー試験の難しさを解説しました。
次からは、プロジェクトマネージャー試験の取得には、どれくらい勉強時間が必要なのかを見ていきましょう。
プロジェクトマネージャー試験の取得に必要な勉強時間
プロジェクトマネージャー試験が難しいことはわかりましたが、実際どれくらい勉強時間を確保すれば合格できるのかは知っておきたいところです。
ここでは、以下2つの観点でプロジェクトマネージャー試験の勉強時間について解説します。
- 未経験者は300時間程度が目安
- 試験対策に必要な期間
未経験者は300時間程度が目安
プロジェクトマネージャー試験の取得に必要な勉強時間は、実務でどれくらいITプロジェクトのプロジェクトマネージャー経験があるかによって変わってきます。
実際に合格した人たちの声を総合すると、プロジェクトマネジメント経験が豊富な人で100時間以内、経験が少ない人で250~300時間程度が目安です。
250時間以上の勉強時間で一発合格した人も実際に存在します。
したがって、プロジェクトマネジメントの経験がまだ浅い人たちは、300時間程度の勉強時間を確保したいところです。
試験対策に必要な期間
日中は業務があるため、試験対策のまとまった時間を平日にとるのは難しいでしょう。
その点をふまえると、試験対策は自分の業務状況も加味して長期計画で臨むのが現実的です。
たとえば、プロジェクトマネージャー試験の対策本では6ヶ月の長いスパンで勉強することをおすすめしています。
また、その期間内で多くの時間を費やすのが午後Ⅱの論述式問題の対策です。
試験対策はこのあとで詳しく解説しますが、たとえば以下のような試験対策スケジュールを立てると良いでしょう。
- 1ヶ月目 プロジェクトマネジメントの基本知識を押さえる
- 1~6ヶ月目 午後Ⅱの論述式問題の対策を行う
- 3~6ヶ月目 午後Ⅱの過去問や演習問題を解く
- 5~6ヶ月目 午前Ⅰ・Ⅱの過去問や演習問題を解く
手書きに慣れておきたい論述式は、早めに試験対策を行います。
逆に、マークシートで解答する午前Ⅰ・Ⅱは過去問さえしっかりこなせば十分なので、試験直前の1~2ヶ月に集中して勉強するのがおすすめです。
プロジェクトマネージャー試験の対策方法
ここでは、プロジェクトマネージャー試験の科目ごとに必要な試験対策を具体的に解説していきます。
- 午前Ⅰ・午前Ⅱの試験対策
- 午後Ⅰの試験対策
- 午後Ⅱのの試験対策
午前Ⅰ・午前Ⅱの試験対策
午前ⅠはIT全般、午前Ⅱはプロジェクトマネージャーに特化した知識が出題範囲です。
基本知識の理解が求められるので、午前Ⅰ・Ⅱの試験対策は午後Ⅰ・Ⅱにくらべて難しくありません。
また、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)で定義されているプロジェクトマネジメントのプロセスと知識エリアを理解していると、午前Ⅱの対策が楽になります。
直近の過去問や市販の演習問題を解き、採点をして間違えたところはしっかり解説を読んで理解しましょう。
どの試験科目でもいえることですが、問題を解くときは必ず時間を計測するのがおすすめです。
時間配分をあらかじめ把握しておかないと、実際の試験で時間配分を見誤り、時間内にすべて解答できない事態になりかねません。
正確な率はわかりませんが、過去問とまったく同じ問題がでるケースがよくあるので、過去問はおそろかにできません。
取れるところでしっかり点数を稼ぎ、着実にスコアを伸ばすようにしましょう。
午後Ⅰの試験対策
午後Ⅰでは、プロジェクトマネジメントの知識やスキル以上に、スピード感と読解力が重要です。
午後Ⅰは、3問あるうちから自分が答えられそうな問題を2つ選んで解答しますが、問題文と設問がA4数枚にわたります。
試験時間90分のうち、かかっても10分程度ですべての問題に目をとおして解答するものを決めないと、2問解くための時間を確保できません。
また、問題の内容を瞬時に正しく理解できなければ、いざ解いてみると自分の不得意分野で取り返しのつかないことにもなりかねません。
午後Ⅰは「国語の問題」とたとえられるほど読解力が重要なので、普段から文章を読むクセをつけ、問題を決めるところから時間を測りながら過去問を解くのがおすすめです。
問題の出題傾向は、近年のIT事情に絡んだものが多く、最近だとDX(Digital Transformation)の問題が多くなってきています。
DX案件を対応した経験がなくても、過去問で理解を深めたり、IT関連のニュースサイトなどでDXに関する情報を積極的に吸収したりすると良いでしょう。
また、午後Ⅰ・午後Ⅱ共通して、過去問を解く際には実際に手書きで演習してください。
午後Ⅱの試験対策
プロジェクトマネージャー試験で、試験対策でもっとも力をいれなければならないのが午後Ⅱです。
プロジェクトマネージャー試験の失敗体験談でよくあるのが
「時間内にうまくまとめられなかった」
「演習をやらなかったので時間配分を間違えた」
などの声です。
午後Ⅰまでで60点以上をとれても、最後の午後ⅡでAランクをとれないと合格できません。
特に手書きで最大3,000字程度書く必要があるので、問題文を読んで解答を考える以外に、文字を書くペースも重要です。
過去問や問題集で、時間配分も考慮に入れた手書きの演習を繰り返して慣れておくと良いでしょう。
また、出題される問題は毎回違っても、求められる解答は変わりません。
(ア)~(ウ)の3つの設問があり、各文字数の配分と内容は以下の形式です。
(ア)問題文に類似した自分の経験したプロジェクトの概要を800字以内で説明
(イ)プロジェクトの課題解決策を、800字以上1600字以内でまとめる
(ウ)解決策の評価と改善点を、600字以上1200字以内でまとめる
自分の関わったプロジェクトの概要などをまとめる習慣を作ると、試験でも柔軟に対応できます。
社内でプロジェクトの報告会がある場合、積極的に参加するのもおすすめです。
そして問題文を読むうえで重要なことが、よく使われているキーワードを探すことです。
多く使われているキーワードが、その問題の主題になることが多いので、そのキーワードに沿った内容でまとめると合格に一歩近づきます。
ここまでは、プロジェクトマネージャー試験の対策方法を各科目ごとに解説しました。
次では、実際に勉強するときに有効なおすすめのサイトや参考書を紹介します。
プロジェクトマネージャー試験の勉強におすすめのサイト・参考書
ここでは、プロジェクトマネージャー試験の勉強におすすめのサイトと参考書を4つ紹介します。
- プロジェクトマネージャ試験過去問道場
- 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2023年版
- 情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期 第2版
- アイテックのプロジェクトマネージャー試験公開模試
プロジェクトマネージャ試験過去問道場
プロジェクトマネージャー試験の午前Ⅱ問題の演習は、「プロジェクト試験過去問道場」を利用するのがおすすめです。
午前Ⅱの問題に特化したWeb問題集で、以下の特徴があります。
- PCやスマホを使って演習できる
- 問題は過去問からランダムで出題され、解説もある
- 出題方法は、試験実施回数・分野を複数指定できる
- 全過去問から作成するオリジナル模擬試験も可能
インターネット環境があればどこでも学習できるので、すき間時間を利用して学習するのに最適なサイトです。
参考:「プロジェクトマネージャ試験過去問道場|プロジェクトマネージャ試験ドットコム」
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2023年版
プロジェクトマネージャー試験の試験対策で一番おすすめなのが「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」です。
この本には、以下の特徴があります。
- 合格するための解答テクニックが豊富
- 試験合格に向けた学習計画の立て方がわかる
- 午後2対策が図解入りでわかりやすい
- 21年分の過去問が掲載されている
独学では学べない数多くのテクニックを吸収でき、プロジェクトマネージャー試験対策には、この一冊あれば十分と思えるぐらい濃い内容になっています。
情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期 第2版
プロジェクトマネージャー試験に限らず、高度情報処理技術者試験の論文対策におすすめなのが、「情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期」です。
実は著者が「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」と同じ、論述式問題に特化した内容として別冊で出版されました。
この本の特徴は以下のとおりです。
- 受験者が実際に書いた論文を添削したサンプル論文が多数掲載されている
- 出題されやすいテーマの過去問をピックアップして解説している
- 2時間で合格論文を書くための方法論がまとめられている
実際に受験者が書いた論文をもとに添削しているので、どのような論文を書けばいいか目標を立てられます。
論述式問題が初めての人は、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
アイテックのプロジェクトマネージャー試験公開模試
情報処理技術者試験のさまざまな教材販売で有名なアイテックは、プロジェクトマネージャー試験の公開模試を教材として販売していて、以下の特徴があります。
- オンラインで受験可能
- 本試験に向けたリハーサルを行える
- 個別アドバイスつきの評価採点表をもらえる
受験費用は税込み11,000円なので実際の試験より高めです。
しかし独学では本試験同様の雰囲気で問題を解く環境をなかなか作れないので、なるべく本番に近い環境で問題を解く経験をしたい人は利用してみると良いでしょう。
ここまでは、プロジェクトマネージャー試験の勉強におすすめのサイトや書籍を解説しました。
次では、プロジェクトマネージャー案件も豊富に扱っているエイジレスサービスを紹介します。
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まとめ|プロジェクトマネージャー試験の取得を応援します!
本記事では、以下のことがわかりました。
- プロジェクトマネージャー試験は、IT標準スキルレベルが4で難易度が高く、合格率も13~15%と低い
- プロジェクトマネージャー試験を取得すれば年収がアップし、クライアントの信頼度も向上する
- 合格するには300時間の勉強時間がひとつの目安になる
- 午後Ⅱの論述式は演習を繰り返して慣れておく必要がある
資格は第三者に自分のスキルを証明するのに有効な手段なうえ、プロジェクトマネージャー試験のように難易度の高い資格を取得すれば、社内外問わず注目度があがります。
プロジェクトマネージャー試験の取得をきっかけに、プロジェクトマネージャーを任されることもあるでしょう。
ただし、合格するには勉強時間をしっかり確保し、長いスパンで受験計画を立てる必要があります。
本記事で紹介したスケジュールや試験対策方法を参考に、合格を目指してチャレンジしてみてください。