データベースエンジニアとは?業務内容・年収・必要スキルなどを解説
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データベースエンジニアに興味はあるけど実態がよくわからないと感じている人は多いのではないでしょうか。
本記事では、そのような人にデータベースエンジニアの全容を伝えるため、業務内容・年収・向いている人・キャリアパスなど、さまざまな観点から徹底解説します。
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- 【この記事を読んでわかること】
- データベースエンジニアは上流から下流まですべてのシステム開発工程で活躍できる
- データベースエンジニアの年収は平均758万円、海外なら平均1400万円と高年収
- システム開発経験があればデータベースエンジニアへの転職可能性は高い
- 専門性を磨けばCDOなど執行役員になれるキャリアパスも存在する
データベースエンジニアの仕事とは
十河幸恵
データベースエンジニアを一言で表すと、”システム開発における課題をデータベースの知見から解決するスペシャリスト”つまりデータベースに関連する事柄ならなんでも対応できるエンジニアです。
システム開発では要件定義から設計・検証・運用保守に至るまでさまざまな課題が発生します。
データベースエンジニアはそれらの課題と向き合い、データベースの技術を活かしてシステム開発を前に進めることが求められます。
データベースエンジニアが各開発工程でどういった仕事をしているのか、以下のフェーズ毎に具体的に確認していきましょう。
- 企画・提案
- 要件定義
- 設計・実装
- 検証
- 運用・保守
企画・提案
データベースエンジニアは企画・提案の業務も行います。
従来はデータベースエンジニアが企画・提案に携わることはあまり多くはありませんでしたが、最近ではビッグデータの活用などデータを起点としたビジネスの増加にともない、携わる機会が増えてきています。
今後、企業は”データを活用してビジネスをするためにどうしたらいいか”という課題を解決する必要があるため、データベースエンジニアとして企画・提案の専門性を磨いておくことが肝心です。
要件定義
続いては要件定義です。
企画・提案をした内容について実際にどれくらいの期間や工数が必要となるのか、いわゆる”ヒト・モノ・カネ”を固めていく工程です。
データベースエンジニアとしてはサービスの選定・データのリレーション検討・必要なライセンス数の検討がおもな業務となります。
ビジネスとして今後の拡張性を見越した視点を持てていると、要件定義でも活躍できるため、業務視点を持った提案やとりまとめができるようにしておきましょう。
設計・実装
設計・実装フェーズでもデータベースエンジニアは存在感を発揮します。
要件定義で定めた要件をいかにしてビジネス・システムの両面で充足させるか、エンジニアとしてのスキルの見せどころです。
データベースの設計や実装ではおもに以下の点を考慮する必要があります。順番に見ていきましょう。
- 構造化
- 関連付け
- 正規化/非正規化
- 拡張性
- 保守性
構造化
データベースを設計する際、まずはデータをどのような形式にするか考えます。
取り扱うデータの形式や属性について、スキーマやテーブルといった大きなものから、データベースのカラム数や型定義をしていきます。どのような形式にすれば抜けや漏れがなく業務要件に沿ったデータを保持できるのか、アウトラインを定めていく工程です。
データモデルなどを用いてユーザーと細かな折衝を行う際、要件を取りこぼさないようにする点でデータベースエンジニアのスキルが必要となります。
関連付け
データベースの関連付けもデータベースエンジニアの重要な役割です。
RDBMSはテーブル単位でデータを保持しますが、そのテーブル間をどのように関連付けるのかを考えるステップとなります。
データ全体を俯瞰し、主キーや従属キーをどのように用いればスムーズなリレーションを実現できるのか、データベースエンジニアとしてのセンスが試されます。
正規化/非正規化
正規化/非正規化もデータベースエンジニアの力量が測られる重要な作業です。
データベースにはアプリケーションの処理にしたがってデータを正しく登録・更新する機能が求められます。
そんなときに複数のテーブルに同じ項目を持っていると、複数項目を更新する必要があって非効率になります。更新する項目を極力減らすためには、正規化作業が必要です。
テーブルの構造に影響が出るため、データベースを構築する際は構造化や関連付け、正規化のステップを何度も往復しながら最適な設計を考えていきます。逆にNoSQLなどでは非正規化のスキルが求められます。
大量のデータをよりアプリケーション側の目線に立ち、実際の処理でなるべく負荷の高いテーブル結合を避けるためにどのように正規化を崩していくかを考える必要があるためです。
データベースを最適な状態に保つためにも、データベースエンジニアとして正確な正規化/非正規化を行えるようにしましょう。
拡張性
続いて拡張性です。
システム開発はそのプロジェクトが完了したら終わり、というわけではありません。
今後もシステム開発需要は堅調に伸びていくという経済産業省の調査からもわかるとおり、”現在開発しているシステムが将来的に見込まれる改修に対応しやすいかどうか”という観点が非常に重要です。
市場環境がどう変化するか、業務がどのように変容するか、それに伴ってデータ量やトランザクション数の加減がどうなるのかなど、考えるべき観点は多くあります。
どのように構築したら将来的に便利になるか、優秀なデータベースエンジニアになるためには長期的な視点も備えておく必要があります。
保守性
最後に保守性です。
システムは作ったら終わりではなく、使われていく中で発生するさまざまな事象に対応する必要があります。
障害が発生した場合はプログラムを改修し、性能劣化が起きればクエリをチューニングしたりインデックスを付与したりするなどの対応が求められます。
ほかにも、誰が読んでもわかる仕様書などドキュメントを整備することもサービスレベルを維持するためには不可欠です。
自分のことだけではなく保守や運用も意識したデータベースエンジニアになってこそ1人前と言えるでしょう。
設計や実装はいわゆるエンジニアとしてのスキルを発揮できる重要なフェーズです。実力を発揮できるように準備を怠らないようにしましょう。
検証
データベースエンジニアはおもに性能要件におけるデータベースチューニングで検証フェーズでも活躍できます。
システム開発において性能面での課題に頭を悩まされたエンジニアは多いのではないでしょうか。
アプリケーションの処理が遅くなっているとき、データベースへのアクセスが原因となっていることは多く、大量データを検索していてそれだけで数秒の時間を要してしまっていたというのはよくある話です。
データベースエンジニアはこういった事態を解消すべく、実際に処理に時間を要しているクエリの特定、インデックスの付与やオプティマイザの最適化などを行うことが求められます。
Googleの調査によればサイトの表示に3秒の時間を要する場合、ユーザーの32%がページから離脱してしまうという調査結果を公表しています。これは言い換えれば”3秒という表示速度は遅い”というユーザーの不満の表れです。
参考:「Find Out How You Stack Up to New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed | Think with Google」
上記はWebページ閲覧時のユーザー行動のため、会社におけるシステム開発にすべてをあてはめることはできませんが”システムが遅い”ことにユーザーは大きな不満を感じているのは間違いないでしょう。
顧客満足度を上げるためにも、データベースエンジニアとして検証フェーズでも活躍できることが望ましいです。
運用・保守
最後の運用保守フェーズでもデータベースのチューニングやデータ管理のスキルが必要です。
日々アプリケーションが使われていく中でデータはどんどん蓄積されていきます。すると最初は問題がなかったのにだんだんアプリが遅くなってきた、といった事象が発生しがちです。
さらにネットワークの瞬断などほかの処理層の問題によってデータロストが発生してしまうこともあります。
こういったデータ関連の本番障害についても、適切なチューニングや本番環境に影響を与えずにデータリカバリをする方法の検討など、さまざまなスキルがデータベースエンジニアとして必要です。
データベースエンジニアの仕事内容を開発工程ごとにブレイクダウンして確認してきました。上流から下流まで、どの工程においてもデータベースエンジニアは需要の高い職種だとご理解いただけたかと思います。
では、そんなデータベースエンジニアの待遇はどのようになっているのか、その内容を次の項で確認していきましょう。
データベースエンジニアの年収は758.2万円
十河幸恵
経済産業省が公表した「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」によると、データベースエンジニアの平均年収は758.2万円です。
一般労働者の年収が約500万円になっているのに対し、データベースエンジニアの年収は758万円と1.5倍以上も稼げる職業となっています。
参考:「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果 | 経済産業省」
また、大手求人サイトの案件相場を確認するとフリーランスエンジニアの年収相場は840万円です。(平均月単価70万円×12か月)
- 最高単価 ¥1,150,000
- 最低単価 ¥ 550,000
- 平均 ¥ 700,000
フリーランスの場合は税金や経費などをこの売上から捻出する必要があるため手取り額はもうすこし下がります。
また、フリーランスの場合は体調不良による稼働減やそもそも案件を受注できないなど多くのリスクがある点は認識しておきましょう。
続いてデータベースエンジニア必携のスキルセットを紹介します。
データベースエンジニアに求められる5つのスキル・知識
十河幸恵
データベースエンジニアに求められる知識やスキルはおもに以下の5つです。
- 情報システム全般知識
- データベースを扱うための知識・スキル
- システム開発の知識
- データ構造モデルの知識
- セキュリティ関連知識・スキル
それぞれの詳細を解説していきます。
情報システム全般知識
データベースはシステム開発に付随して必要となる要素です。そのため情報システムがどのように成立しているか、ハードウェアからアプリケーション、ネットワークまで情報システムの全体像に通じている必要があります。
データベースを扱うための知識・スキル
データベースを扱うための知識とスキルはデータベースエンジニアとしての生命線です。以下のような知識・スキルを身につけておくとよいでしょう。
- OracleやPostgreSQLなどのミドルウェア・SQL関連知識
- NoSQLなどの先端技術知識
- データマイニングやデータクレンジングなどのデータ活用方法
システム開発の知識
システムを開発する際のプロセスやフェーズの定義などを知識として押さえておくことも重要です。データベースはシステム開発のどの工程で行われるのかを知ることでデータベースエンジニアとしての視野も広がりやすいです。
ほかにもシステム要求や製品知識、ベンダー選定など開発プロセスに必要な知識を把握しておくとよいでしょう。
データ構造モデルの知識
データベースエンジニアにはデータ構造モデルの知識も必要です。
システム利用者の要望を整理して関係者間で合意をとる際、概念データモデルを扱えると話がスムーズに進みます。さらにその情報を実際の設計や実装に反映させるためのデータモデル作成や、ER図をはじめとしたデータ記法の知識とスキルも求められます。
セキュリティ関連知識・スキル
データベースは重要なデータの宝庫であり、常に外部からの攻撃リスクとセキュリティを意識する必要があります。適切なユーザーへの権限付与や参照制御はもちろん、SQLインジェクションなどの攻撃に対する防衛知識を身につけましょう。
以上の内容を認識することでデータベースエンジニアの業務内容を具体的に理解し、実際のアクションにつなげていきましょう。
次はもっと具体的にデータベースエンジニアとして取得しておくとお得な資格を紹介します。
データベースエンジニアに活かせる2つの資格は
十河幸恵
データベースエンジニアの実力を証明する際に資格も役立ちます。代表的なおすすめの資格を2つ紹介します。
- Oracle Master
- データベーススペシャリスト
Oracle Master
Oracle Masterは世界で最も普及しているRDBMS製品を提供するOracle社の資格です。
Bronze、Silver、Gold、Platinumの4つにランク分けされており、最高峰のPlatinumは所有しているだけでスペシャリストとして世界で通用するほどです。
転職市場ではSilver以上を保持しているとデータベースエンジニアとして評価されやすくなるため、イチからOracle Masterを勉強するときはまずSilverを目標にするのがよいでしょう。
SEとしてデータベースに触れていたなどの実務経験があればそこまで難易度も高くなく、かつ受験要件もないため比較的容易に合格が可能です。
実務でOracleのデータベースを使用している方におすすめの資格です。
参考:「ORACLE MASTER Silver DBA 2019 Study Guide | Oracle」
データベーススペシャリスト
データベーススペシャリストは独立行政法人のIPAが発行している資格で、情報系で数少ない国家資格です。
高度情報処理試験に位置するデータベーススペシャリストですが、試験開催が年1回のみ、かつ記述式問題のウェイトが高いため取得難易度が高くなります。合格率も15%前後と難関です。
しかしその分取得できればデータベースのスペシャリストとしての実力を示すことができるので、積極的に狙っていきましょう。
ほかにもデータベースエンジニアに向けたおすすめの資格は多く存在します。
続いてどんな人がデータベースエンジニアに向いているのか、特徴を確認していきましょう。
データベースエンジニアに向いている人の特徴は”凝り性”
十河幸恵
データベースエンジニアに向いている特徴をひとことで表すならば”凝り性な人”が適切でしょう。
凝り性な人が持っている要素を分解して確認していきましょう。
- 興味を持ったことに対してのめりこめる
- 分からないことを解消するプロセスに楽しさを感じる
- 自分なりの仮説をもって行動できる
興味を持ったことに対してのめりこめる
データベースの世界は奥が深く技術革新の波も絶え間なくやってくるため、昨日の常識が今日には通じなくなっているなんてことも考えられます。
そんなときデータベースエンジニアの仕事に対して興味を持っていれば、新しい技術や知識を獲得することに前向きになれます。
勉強を勉強とも思わないレベルにまでデータベースの仕事に興味を持てるようになると、自然と凝り性と呼ばれるような状態になっていくことでしょう。
分からないことを解消するプロセスに楽しさを感じる
分からないことをそのままにせず、自分で調べて解決するプロセスを楽しめる人はデータベースエンジニアにうってつけです。
たとえばアプリケーションでトラブルが発生した際、原因を特定するためにいろいろな要素を細かく調査していく必要があり、1ステップずつ原因と思わしき箇所を検証で特定していくプロセスはなかなか骨が折れます。
そんな中でも自分なりにそのプロセスに楽しさを見出し、前向きにトラブルの事象再現に取り組める人は会社でも重宝されること間違いなしです。
自分なりの仮説をもって行動できる
最後は仮説をもって行動できるかどうかという素質です。
処理に長時間を要しているクエリを分析する際、考えられる可能性をひとつずつしらみつぶしに検証していく対応では膨大な時間がかかってしまいます。
そんなときに自分なりの仮説をもって原因を推定し、それが間違っていてもまた仮説を立てて問題解決にあたれる人材こそデータベースエンジニアに向いているといえます。
この作業には検証する条件を少しずつ変え、さらにはそれを記録にとって各検証の差異を確認していく地道な作業も必要です。
凝り性な人であればこういった作業もそこまで苦もなく実施できるのではないでしょうか。
データベースエンジニアに向いている人の特徴を凝り性という観点で3つ記載しました。
続いてデータベースエンジニアになるためのステップを解説します。
データベースエンジニアになるための3つのステップ
十河幸恵
データベースエンジニアになるための具体的な方法は以下の3ステップです。
- データベースエンジニアとしての求人募集を探す
- 転職エージェントに登録する
- 履歴書や面接の準備を行い、転職に臨む
ステップ1.データベースエンジニアとしての求人募集を探す
データベースエンジニアになる1番の王道といえるのがこの方法です。
データベースエンジニアとして採用されれば、その瞬間から第3者からお墨付きをもらった状態でデータベースエンジニアと名乗って仕事できるようになります。
仕事内容なども募集要項に載っているため、自身の思っている仕事をしっかりと探すプロセスです。
ステップ2.転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録するのも有効です。
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大手転職エージェント
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特化型エージェント
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約80%が平均年収150万円アップの実績あり。
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ステップ3.履歴書や面接の準備を行い、転職に臨む
最後に具体的な行動のステップです。
良い求人を見つけたら、そこに狙いをさだめて履歴書や面接準備をしましょう。
求人内容とマッチした自身の職務経歴などを話せればデータベースエンジニアになることも決して難しくはないはずです。
ぜひ上記ステップからデータベースエンジニアとしてのキャリアをイメージしてみてください。
次はデータベースエンジニアのキャリアパスや今後の需要について触れます。
データベースエンジニアの3つのキャリアパス
十河幸恵
データベースエンジニアのキャリアパスは多様ですが、そのなかでも3つご紹介します。
- データベーススペシャリスト
- ITコンサルタント
- CDO(Chief Data Officer / 最高データ責任者)
データベーススペシャリスト
データベースエンジニアとして技術に特化した際のキャリアパスがデータベーススペシャリストです。
例えばOracle Master Platinumなど特定の技術を極めると、その技術の第1人者として内外から声がかかる状態となります。
実際にデータベースに触れてみて現場で技術のレベルを上げていきたい、そんな人におすすめのキャリアパスです。
ITコンサルタント
データベースエンジニアにマネジメントの要素を足したキャリアパスのひとつにITコンサルタントがあります。
ITコンサルタントは、データベースという得意の領域に立脚し、顧客の課題をどのように解決していくか伴走しながらサービスを提供します。
若いうちから年収を上げたい人におすすめのキャリアパスといえるでしょう。
CDO(Chief Data Officer / 最高データ責任者)
最後はCDOのキャリアパスです。いわゆるCxOの役職で、ベンチャー企業での役員職を想定しています。
総務省の報告でもあるとおり、現在データ活用を軸としたビジネスが活発化している流れでデータ活用のスペシャリストを執行役員として配置する動きが広がっています。
ベンチャー企業はストックオプションなどの制度もあるため、自身の活躍次第で資産を何十倍にも大きくできるチャンスがある点が魅力です。
データベースエンジニアとしてのキャリアパスの中でもかなり激務かつ重責を担うルートになりますが、その分のリターンが期待できます。
データベースエンジニアとして名を残したい人におすすめのキャリアパスです。
参考:「平成30年 情報通信白書 | 総務省」
データベースエンジニアのキャリアパス3選を紹介しました。
データ活用ビジネスは今後も伸びていく見込みのため、データベースエンジニアの将来的な需要はとても高いです。ぜひ今後のキャリアを考える際の参考にしてください。
まとめ|データベースエンジニアは高需要なエキスパート職としておすすめ
データベースエンジニアの内容や実態など、以下について解説してきました。
- データベースエンジニアは上流から下流まですべてのシステム開発工程で活躍できる
- データベースエンジニアの年収は平均758万円、海外なら平均1400万円と高年収
- システム開発経験があればデータベースエンジニアへの転職可能性は高い
- 専門性を磨けばCDOなど執行役員になれるキャリアパスも存在する
データベースエンジニアをはじめIT専門職の需要は今後も増加していき、2050年に向けて人材不足になっていくとみずほ総研が報告しています。
またエイジレスが大手転職サイトを調査したところ、転職後に年収が上がった人は全体の44.2%にのぼるなど、転職によるキャリアアップがあたり前になってきています。
転職時にはぜひエイジレスエージェントを使って希望の条件に合致する求人を探してみてください。
またデータベースエンジニアは技術職のため、実力が身についていれば独立してフリーランスとして開業することもできます。
フリーランスとしての案件探しにおすすめサービスがエイジレスフリーランスです。案件によっては週3日の稼働などもあり、自身のペースにあわせて働くことが可能な点もフリーランスの魅力です。
希望の条件に沿った案件をぜひエイジレスフリーランスから探してみてください。
データベースエンジニアとしてプロフェッショナルを目指し、将来に向けたキャリア形成を始めていきましょう。