PMOはなぜ嫌われる?|嫌われる理由や特徴を徹底解説
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おいとま
PMOとして活躍する人の中には「PMやメンバーから嫌われているかも?」と感じている人もいるでしょう。
PMOに柔軟性や協調性がないとPMやメンバーから嫌われる可能性があります。
この記事では、PMOが嫌われる理由や特徴を解説しています。
この記事を読んで現場から好かれるPMOを目指す参考にしてみてください。
- 【この記事を読んでわかること】
- プロジェクトにうまく関われないPMOは嫌われる
- プロジェクト内部で円滑に進行できているプロジェクトにPMOが関わると嫌われる
- 嫌われる特徴を持つPMOは柔軟性がなく、プロジェクトに協力的ではない人
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PMOが嫌われる理由
PMOのおもな役割は、プロジェクト管理を担うPMのサポートや、組織全体の進捗・品質を管理することです。
PMOが効果的に機能すれば、プロジェクトの評価とプロセス改善が適切に行われ、組織全体のプロジェクトが滞りなく進行可能です。
ただし、プロジェクトを理解せずに関わろうとするPMOは、PMやメンバーから嫌われる可能性があります。
ここでは、PMOが嫌われる4つの理由を解説します。
- 過度な規制と煩雑な手続きが多い
- プロジェクトへの貢献度が不明確
- コミュニケーション不足
- プロジェクトの理解不足
それぞれ見ていきましょう。
過度な規制と煩雑な手続きが多い
過度な規制と煩雑な手続きが多いPMOは、PMOとしての存在意義を問われてPMやメンバーから嫌われます。
過度な規制を強いたり煩雑な手続きが多くなると、PMやメンバーは自由な発想や効率的な作業が難しくなります。
過度な規制や煩雑な手続きとは、例えば以下のようなものです。
- 作業プロセスやドキュメント作成のルールが細かすぎる
- 進捗確認で必要以上に細かくヒアリングしてくる
- 進捗状況ばかりを気にして、課題の解決を行おうとしない
おいとま
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プロジェクトの課題を解決する画期的な発想も、過度な規制があるとその対策の実施ができず、プロジェクト進行が滞るでしょう。
PMOは、PMやメンバーの意見を尊重した上で規制や手続きを行うことが重要です。
プロジェクトへの貢献度が不明確
プロジェクトへの貢献度が不明確なPMOは、PMやメンバーからは不要な存在だと思われて嫌われます。
特にPMとPMOの役割が不明確になりお互いの役割が重複すると、PMやメンバーがPMOの存在意義に疑問を持つことが多いです。
プロジェクトは、PMを中心にメンバーが役割を担当してプロジェクトを進行します。
このため、PMとPMOの役割が明確でなければPMOの貢献度が不明確となり、PMOの存在意義が問われてしまいます。
PMOの役割がPMのサポートであると言うことを明確にし、PMOがプロジェクトに貢献していることをPMとメンバーに理解してもらうことが重要です。
コミュニケーション不足
コミュニケーションがうまくとれないPMOは、PMやメンバーから嫌われます。
PMOとステークホルダーとのコミュニケーションが不足したり情報共有が不十分だったりすると、お互いの理解が不足し意思疎通ができません。
たとえばPMとのコミュニケーションが不足すると、正しい進捗やリアルタイムな遅延状況をPMが把握できず、重大な問題を抱えたままプロジェクトが進行してしまう可能性があります。
またプロジェクトメンバーへの情報共有が不十分な場合、プロジェクトのルールやプロセスが守られず、PMOが想定する方向にプロジェクトを改善できません。
おいとま
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ステークホルダーと意思疎通ができなければ、プロジェクトを円滑に進められないうえ、PMOはプロジェクトに不要だと判断されて嫌われてしまうケースもあります。
ステークホルダーとの良好な関係を保つためにも、PMOのコミュニケーション能力は不可欠です。
プロジェクトの理解不足
プロジェクトを理解していないPMOは、そのプロジェクトのPMやメンバーに嫌われます。
PMOがプロジェクトの実情や要件を理解していないと、課題への適切なアドバイスができず、プロジェクト成功への貢献ができません。
進行中のプロジェクトに途中参加する場合はとくに、その状況をよく理解しないままプロジェクトに関わると、適切なアドバイスができずにPMやメンバーから嫌われます。
プロジェクト参画当初は、実情や課題の情報収集を積極的に行うことから始めると良いでしょう。
おいとま
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プロジェクトにうまく関われないPMOは嫌われる
ここまで、PMOが嫌われる理由を見てきました。
PMOはPMをサポートする役割を担い、また、プロジェクトを進行するのはPMとそのメンバーです。
このため、そのプロジェクトの状況を理解せずにPMOの役割を果たそうとすると、うまく活躍できずに失敗してPMやメンバーに嫌われる可能性があります。
プロジェクトの状況を理解して適切なアドバイスができれば、PMやメンバーに嫌われることなくプロジェクトに関われるでしょう。
次に、PMOが嫌われるプロジェクトにはどのようなものがあるか解説します。
PMOが嫌われるプロジェクトとは
PMOはPMのサポート役としてプロジェクトに関わりますが、進行しているプロジェクトに不適切な関わり方をするPMOは嫌われます。
ここでは、PMOの介入が嫌われるプロジェクトを以下3つ解説します。
- すでに円滑なプロジェクト進行ができている
- プロジェクト内で目的とビジョンがすでに浸透している
- PMとメンバーの間で課題解決プロセスが定着している
それぞれ見ていきましょう。
すでに円滑なプロジェクト進行ができている
すでに円滑な進行ができているプロジェクトにPMOが関わると、PMやメンバーに嫌われる可能性があります。
PMはプロジェクトを円滑に進行するために、独自のルールやプロセスを制定することがあります。
ただし、PMOは組織全体を考慮し、場合によってこのルールやプロセスを変更しなければなりません。
この場合、その変更にメリットがなければPMとメンバーは不満を抱き、PMOは嫌われる可能性があります。
しかしながら、ルールやプロセスを変更する場合にPMやメンバーの意見を尊重していれば、お互いに納得がいく結果になる場合もあります。
プロジェクト内で目的とビジョンがすでに浸透している
おいとま
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プロジェクトの目的とビジョンがプロジェクト内でうまく浸透している場合、PMOがそのプロジェクトに関わると嫌われる可能性があります。
PMOは組織全体の方針にしたがってプロジェクトの目的やビジョンを設定しますが、すでにプロジェクトで独自の目標やビジョンが設定されている場合もあります。
このとき、場合によっては組織全体とプロジェクトで目標やビジョンが異なる場合もあるでしょう。
このような場合、PMOが強行してプロジェクトの目的やビジョンを変更しようとすると、PMやメンバーに嫌われる可能性があります。
組織全体とプロジェクトで目的やビジョンが合うように調整するスキルが、PMOに求められるでしょう。
PMとメンバーの間で課題解決プロセスが定着している
おいとま
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PMとメンバーでうまく課題が解決できている場合、PMOが介入すると嫌われる可能性があります。
PMOは組織の課題を管理し、課題が発生すると解決するための適切なアドバイスを、PMやメンバーに連携しなければなりません。
しかしながら、そのアドバイスがPMやメンバーの意思を無視した堅苦しいプロセスにこだわっているものだと、プロジェクトチームの創造性を阻害して課題解決に時間を要する可能性があります。
このようなアドバイスを強行してしまうと、PMやメンバーからは嫌われるでしょう。
PMやメンバーが柔軟性を持って課題にアプローチできる環境を提供することが重要です。
組織とプロジェクトでの方針が異なる場合はPMOの調整力がカギ
ここまで、PMOが嫌われるプロジェクトはどんなものかを見てきました。
PMOがいなくてもPMとメンバーで円滑に進行できているプロジェクトは存在します。
一方で、PMOは組織全体としてプロジェクトを管理し、プロセスの評価と改善を行うことが求められます。
組織とプロジェクトでの方針が異なる場合、PMOが双方を調整して改善することが、プロジェクトをうまく進めるカギとなるでしょう。
次に、嫌われるPMOの特徴を6つ解説します。
嫌われるPMOの特徴6つ
PMOとしての役割を十分に果たせないPMOは、PMやメンバーから嫌われる可能性があります。
ここでは、以下に示す6つの嫌われる特徴を見ていきましょう。
- 傲慢な態度をとる
- 過度なマイクロマネジメントを行う
- 不適切な指示と要求をする
- 不明確な目的やビジョンの伝達を行う
- 優先順位が錯乱した指示を出す
- 役に立たないレポートを提示する
それぞれ詳細に解説します。
傲慢な態度をとる
組織全体を管理する立場から、傲慢な態度で自分の意見や自分のやり方だけを押し付けるPMOは嫌われます。
PMやメンバーの意見を無視したり彼らの裁量を制限したりすると、チームのモチベーションを下げてしまい、プロジェクト進行に悪影響を与えかねません。
PMOはPMのサポート役であり、決してPMよりも有意な立場にあるわけではありません。
お互いの立場を理解して協力し合うことで、うまくプロジェクトを進行できるでしょう。
過度なマイクロマネジメントを行う
プロジェクトの管理を過度に行うあまり、細かい部分にまで介入して管理を行うPMOは嫌われます。
過度なマイクロマネジメント(行動を細かく管理・チェックしてしまうマネジメント)は、チームメンバーの自主性を奪い、プロジェクト進行が鈍化してしまいます。
組織全体から見たPMOのプロジェクト管理は重要ですが、過度の介入はプロジェクト進行の障害になりかねません。
チームメンバーとの適切な距離を持ってプロジェクトに介入し、バランスのとれた調整を行うようにしましょう。
不適切な指示と要求をする
PMOは組織のプロジェクトを管理しながらPMやメンバーにアドバイスを送りますが、その全てが適切であるとは限りません。
不適切な指示や要求が続くと、PMやメンバーは困惑して仕事に対しストレスを感じてしまい、PMOの信頼は失われて嫌われるでしょう。
プロジェクトの成功には現実的な目標と計画が必要であり、理想論だけで考えても適切な指示や要求は出せません。
PMOには、現実的な目標と計画を見据えた上で適切な指示や要求を出すことが求められます。
不明確な目的やビジョンの伝達を行う
PMOが、PMやメンバーに組織全体の明確な目的やビジョンを伝えられないと、PMやメンバーはその意義を理解できずチームの連帯感は損なわれるでしょう。
このようなPMOは、プロジェクトでの存在意義を疑われ、嫌われる可能性があります。
PMOは組織方針に基づいたプロジェクトの目的やビジョンを理解し、明確にPMやメンバーに伝える必要があります。
PMやメンバーが組織全体の目的やビジョンを理解できれば、担当するプロジェクトの意義を見いだし、モチベーションを高く維持しながらプロジェクトを進行するでしょう。
優先順位が錯乱した指示を出す
嫌われるPMOは、プロジェクトの優先順位を考慮できずに指示を出してしまいます。
プロジェクトの優先順位を考慮しない指示は、不要な時間とリソースを割くことになり、無駄な作業にもなりかねません。
この結果、重要なプロジェクトの進行が遅れる可能性もあるでしょう。
組織のプロジェクト状況を正確に把握し、適切な優先順位でプロジェクトの進行を管理するスキルがPMOには求められます。
役に立たないレポートを要求する
プロジェクトの評価を行うためにレポートは必要ですが、そのレポートの内容が役に立たないものである場合、PMOは嫌われます。
役に立たないレポートの作成は、チームメンバーの時間とエネルギーを無駄に消費し、本来のプロジェクト業務に集中できなくなるでしょう。
PMOは、レポートの作成にもリソースや時間が必要な点を理解し、本当に必要な情報のみに絞ってレポートを要求する必要があります。
柔軟性がなくチームと協力できないPMOは嫌われる
ここまで、PMOが嫌われる特徴を見てきました。
これら特徴を持っているPMOは、プロジェクトチームとの協力関係を築く際に問題を引き起こす可能性があります。
柔軟性を持ちチームと協力できるPMOが、チームメンバーとの良好な関係を築いてプロジェクトを成功に導けるでしょう。
次は、現場から好かれるPMOになってプロジェクトを進めるためにはどうすれば良いか解説します。
現場から好かれるPMOになってプロジェクトを進めるためには?
PMを的確にサポートできるPMOは、現場から好かれプロジェクトを円滑に進行できるでしょう。
ここでは、現場から好かれるようなPMOになるためのポイントを6つ解説します。
- コミュニケーションをとる
- PMのサポートとプロジェクトに協力する姿勢を持つ
- プロジェクトの目的とビジョンを共有する
- プロジェクトのニーズに合わせてアプローチする
- マイクロマネジメントを行わない
- 継続的な改善を行う
それぞれ詳細に見ていきましょう。
コミュニケーションをとる
プロジェクトチームとの適切なコミュニケーションをとることがPMOには求められます。
進捗状況の共有・問題解決・意見交換を頻繁に行えば、PMやメンバーの意見を拾えるでしょう。
PMやメンバーの意見を反映した指示や要求は、PMやメンバーにとって納得しやすく、理解もしやすいです。
PMのサポートとプロジェクトに協力する姿勢を持つ
PMを適切にサポートするPMOは現場から好かれ、プロジェクトをうまく進行できるでしょう。
また、プロジェクトに協力する姿勢とチームのニーズを理解したPMOの行動があれば、PMやメンバーはスムーズに業務を取り組めます。
プロジェクトの目的とビジョンを共有する
PMOが明確な目的とビジョンを伝えることで、PMやメンバーがプロジェクトの意義を理解し共通の目標に向かうようになります。
共通の目標に向かうことで、PMやメンバーの意欲とモチベーションが高まり、プロジェクトを円滑に進行できるようになるでしょう。
プロジェクトのニーズに合わせてアプローチする
PMOがプロジェクトの特性やニーズに合わせてアプローチすれば、PMやメンバーの理解を得たプロジェクト進行ができるでしょう。
プロジェクトごとに特性やニーズは異なるため、自身のやり方にこだわるのではなく、柔軟性を持って関わることが重要です。
マイクロマネジメントを行わない
チームメンバーの能力を信頼して、マイクロマネジメントを行わないことが重要です。
PMやメンバーに任せられる仕事には口を出さず、彼らに自主性を持たせてプロジェクトを任せると良いでしょう。
継続的な改善を行う
プロジェクトを継続的に監視し改善を行い続けることが重要です。
一度の成功で満足せず、学びの姿勢を持って、プロジェクト成功への改善を重ねていくようにしましょう。
柔軟性を持った協力的な姿勢が、現場から好かれるPMOとなるポイント
ここまで、現場に好かれてプロジェクトを進められるPMOになるポイントを見てきました。
自身のやり方だけにこだわらず柔軟性を持ってプロジェクトに関われば、それぞれの特性やニーズを理解し、適切な対応が取れるようになるでしょう。
まとめ|柔軟性がなくプロジェクトに協力的ではないPMOは嫌われる
今回は、PMOが嫌われる理由や特徴を解説しました。
- プロジェクトにうまく関われないPMOは嫌われる
- プロジェクト内部で円滑に進行できているプロジェクトからPMOは嫌われる
- 嫌われる特徴を持つPMOは柔軟性がなく、プロジェクトに協力的ではない
プロジェクト内部で円滑に進行できているプロジェクトは、PMOの必要性を感じにくいため、PMOが介入すると嫌われて邪魔に扱われる可能性があります。
一方で、PMOは組織のプロジェクト全体を管理する必要があるので、調整力を持ってプロジェクト管理を行わなければなりません。
柔軟性を持ち、協力的な姿勢でプロジェクトに関われば、PMやメンバーから嫌われることなくプロジェクトを円滑に進行できるでしょう。
おいとま
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