IT未経験者が知りたいプログラマーの仕事内容や必要なスキルを解説

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IT技術が当たり前の現代社会では、プログラマーは欠かせない職業のひとつです。 本記事では、プログラマーのおもな仕事内容や必要なスキル・年収・将来性などをわかりやすく解説します。ほかの業界からプログラマーへ転向・転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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  • プログラマーのおもな仕事は、コンピューターが期待する動作を行えるようにプログラムを記述すること
  • プログラマーには、プログラミングスキルにくわえ、論理的思考力や問題解決能力が必要
  • 年収はプログラマーの種類によって違いがあり、より高度なスキルや知識をもっていると年収がアップしやすい
  • プログラマーとして長く活躍するには、新しい技術を常に吸収しながら、担当できる範囲や分野を広げていくことが重要
CTACTA

プログラマーとは

プログラマーの仕事内容

プログラマーは、コンピューターが決められた動作を実行できるように、コンピューター用の命令文を記述するエンジニアです。言い換えれば、プログラミング言語を用いてコンピューターに一つの役割を与える職業とも言えます。

プログラミング言語は、コンピューターが理解できる言語のことで、目的や用途に応じて多種多様に存在します。また、プログラミング言語を用いて記述することが「プログラミング(またはコーディング)」で、コンピューターに特定の処理をさせる命令文の集まりが「プログラム」です。

ITの発展により、今や業界を問わず、さまざまなプログラムが世の中に存在しています。
プログラマーは、ITが浸透した現代社会で必要不可欠な職業と言えるでしょう。

プログラマーの仕事内容

プログラマーの基本的な仕事は以下の2点です。

  • 決められた仕様どおりにプログラミング(単体テストも含む)
  • プログラムの誤りを修正(デバッグ作業)

代表的な開発プロセスのウォーターフォールモデルに当てはめると、プログラミングと単体テストのフェーズがおもな担当です。

ただし、実績やプロジェクトによって、担当する役割は広がることがあります。たとえば、プログラマー経験が1年以上を超えると設計も任され、3年以上を超えると要件定義のような上流フェーズの担当や、チームリーダーを任されることもあります。
年数はあくまでも目安で、詳細設計などの実務経験があるかどうかの方が重要です。

また、小規模なプロジェクトの場合、一連の開発フェーズをすべて担当するケースもあるでしょう。実績を積めば積むほど担当範囲が拡大し、重要な役割も任されるようになるので、単価もそれに応じてアップしていきます。

プログラマーとエンジニアの仕事内容の違い

プログラマーはプログラムの実装がおもな業務で、顧客とのコミュニケーション機会も少ないことが一般的です。一方でエンジニアは、顧客要件の調整からシステム全体の設計まで業務範囲が幅広く、顧客とのコミュニケーション機会も多くあります。エンジニアは、システム全体を見通した仕様の調整や設計スキルが必要なため、プログラマーとしての経験をある程度積み重ねた人が進む道の一つです。

プログラマーのスペシャリストを目指すか、プログラマーからエンジニアへステップアップするかは、どちらの方が自分に向いているかによります。実務経験を重ねながら、自分に向いている職種はどちらなのかを見極めるといいでしょう。

プログラマーの仕事のやりがい

プログラマーの仕事のやりがいは、自分の作ったプログラムが、ビジネスや生活の中で実際に役立つことです。ITシステムが欠かせない現代社会では、さまざまな分野で役立つアプリケーションやソフトウェアが、世の中に数多く送り出されています。プログラマーが世の中に便利さや快適さを提供する側の人間であることは、仕事をする上で大きなモチベーションになるでしょう。
また、ITに関わる新たな技術やスキルが世に出るたびに、それらを取り入れていく必要があるので、自己成長を促しやすい職種でもあります。これは逆に言えば、AI(人工知能)やVR(仮想現実)など、最新技術の仕組みに触れやすい環境でもあるとも言えます。最先端技術の流れに身を置いている感覚は、仕事を続けるうえでの満足感や達成感につながるでしょう。

ここまではプログラマーの仕事内容をお伝えしてきました。次ではプログラマーの種類と言語による仕事内容の違いを説明します。

プログラマーの種類と言語による仕事内容の違い

プログラマーの種類

プログラマーの種類や言語による仕事内容の違いを詳しく見てみましょう。

プログラマーの種類と仕事内容

Webプログラマー

Webプログラマーは、WebサイトやWebアプリケーションの開発・運用を担当するプログラマーを指します。その範囲は、Web上に存在するさまざまなオンラインサービスに加え、企業内のみでアクセス可能な業務システムまで多岐にわたります。

またWebプログラマーは、担当する機能によってフロントエンドとサーバーサイドの2種類に分かれます。

フロントエンドは、画面デザインや操作性などユーザーの目に見える部分(ユーザーインターフェース)の実装を担当します。
使用するおもな言語は、HTML・CSS・JavaScriptです。

一方でサーバーサイドは、ユーザーからは目に見えない業務処理などの実装を担当し、データベースとの連携処理も担当範囲に含まれます。
使用する言語は、Java・PHP・Pythonなど開発環境に応じて異なります。

アプリケーションプログラマー

PCやスマートフォンなど、特定の端末で実行可能なアプリケーションの開発・運用を担当するプログラマーです。

開発するアプリケーションの一例を以下に挙げます。

  • 表計算や文書作成などの業務系
  • 銀行や保険などを利用するための金融系
  • 動画や音楽などを視聴できる娯楽系

アプリケーション開発で使用するプログラミング言語は、PCならJavaやC++、スマートフォンならSwiftを利用するケースが多いでしょう。

ゲームプログラマー

PC・スマートフォン・コンシューマー機などで稼働するゲームを開発し、プログラミング言語はおもにJava・C++・C#などを利用します。

たとえば、以下に示す業務を担当します。

  • ゲームエンジンの実装:ゲームの基本機能やプラットフォーム間の互換性を提供するためのエンジン
  • ゲームシステムの実装:ゲームのルールやAIの組み込みなど、ゲームを実行するために必要なシステム
  • グラフィックス制御の実装:3Dモデリングや光源の自動調整など、ゲームのビジュアルを制御
  • サウンド制御の実装:ゲーム内の音楽や効果音、音声の再生などを制御
  • 通信制御の実装:オンラインゲームの場合の、サーバー通信などを制御
  • デバッグと最適化:不具合(バグ)修正と、パフォーマンス向上のための最適化

汎用系システムプログラマー

メインフレームと呼ばれる大型汎用機向けのシステム開発を担当し、おもなプログラミング言語はCOBOLです。メインフレームは大規模なデータを高速に処理できるため、扱うデータ量の多い官公庁や大手企業などで古くから活用されています。ただしコンピューターの性能向上により、維持・運用にコストのかかる汎用系システムの新規開発は減少し、COBOLを扱えるプログラマーも減少傾向にあります。

オープン系プログラマー

オープン系のシステム開発を担うのがオープン系プログラマーです。オープン系とは、標準化されたインターフェースやプロトコルを使用し、ハードウェアが異なってもアプリケーションが稼働できるように設計されたシステムを指します。具体的には、UNIX・Linux・WindowsなどのOS上で稼働するシステムです。

使用するプログラミング言語は、C++やJavaに加え、近年ではPHPやRubyの需要も増えています。また、オープン系のシステム開発では、アプリケーションの基本的な仕組みを備えたフレームワークを活用するのが一般的です。そのため、フレームワークの利用を前提とした実装スキルが必要です。

組み込み系システムプログラマー

電子機器や家電製品を制御するためのシステムを開発するプログラマーを指します。たとえば洗濯機であれば、水が一定量に達すると洗濯機を回し始めるなど、洗濯に必要な手順を正しく実行できるようにプログラムが実装されています。

ハードウェアのリソースが限られた環境で、リアルタイム処理・省電力化・安全性・信頼性などを考慮する必要があり、電子機器やハードウェアに関する知識が不可欠です。
プログラミング言語は、C、C++や組み込みシステム向けのJavaなどがおもに使用されます。

通信系プログラマー

通信技術や、プロトコルを用いたアプリケーション・ソフトウェアを開発するプログラマーのことです。インターネットや企業内ネットワーク・無線通信など、データ通信や情報交換が必要なシステムやアプリケーションの開発に携わります。そのため、TCP/IP・HTTP・Wi-Fiなどの通信プロトコルやセキュリティプロトコルなど、ネットワークに関する幅広い知見が必要です。
プログラミング言語は、C++・Java・Pythonなどを駆使し、チャット・ビデオ通信・ストリーミングサービス・VPN(仮想プライベートネットワーク)などを開発します。

業務系プログラマー

企業や組織の業務プロセスや、ビジネスロジックに特化したソフトウェア開発を担当するプログラマーのことです。業務システムの開発・保守に携わり、組織の効率化や業務の最適化をサポートします。そのため、業務知識やビジネス要件の理解が重要です。また、データベースの設計や操作・セキュリティ・データ連携・UI/UX設計などのスキルも求められます。
使用するプログラミング言語はさまざまですが、顧客要件によっては導入したパッケージソフトウェアのカスタマイズや、クラウドサービスを利用するケースもあります。その場合、一般的なプログラミング言語の知識以外に、パッケージソフトウェアやクラウドサービスに準拠した実装スキルも必要です。

設備制御系プログラマー

工場や施設の機械・設備を制御するソフトウェア開発に携わるプログラマーです。具体的には、生産ラインの自動化・建物管理システム(BMS)・環境制御システムなどの制御システムを担当します。制御システムの開発に携わるため、電気・機械・制御工学の基本知識の理解が不可欠です。また、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)や産業用通信プロトコル(Modbus、EtherCAT、Profibusなど)に精通している必要があります。
プログラミング言語は、C、C++や設備制御系専門のプログラミング言語がおもに使用されます。

AIプログラマー

人工知能(AI)技術を用いたシステム開発に携わるプログラマーのことです。たとえば、機械学習・ディープラーニング・自然言語処理・画像認識・音声認識などのAIアプリケーションやシステムの開発を担当します。
Python・Java・C++などのプログラミング言語を駆使し、機械学習やディープラーニングのライブラリやフレームワークを用いて、設計・開発・評価を行います。大量のデータを扱うので、データ分析・加工処理・可視化などのスキルも必要です。また、統計学・線形代数・最適化・確率論などの数学的知識や、ニューラルネットワーク・アルゴリズム・計算機科学の基本理論を理解していることが求められます。
高度な専門性が求められますが、自動運転車・医療診断・スマートホーム・ロボット・ビジネス分析など、最先端の幅広い分野で活躍できます。

初心者のプログラマーにおすすめなプログラミング言語

プログラミング言語は多種多様に存在しますが、その中でも初心者のプログラマーにおすすめの言語を見てみましょう。

JavaScript

JavaScriptは、Webアプリケーションに広く使われているプログラミング言語で、Webブラウザ上で動作するスクリプト言語です。

プログラミング言語を学ぶ際、ハードルの高さを感じるのがメモリの操作や管理でしょう。その点JavaScriptでは、メモリを意識せずにプログラミングできるので、初心者でも理解しやすく身につくのが早い言語の一つです。
また、2010年前後から、Vue.jsやReact.jsなどのフレームワークやライブラリが数多く開発されました。そのため、Webサイトの動的なユーザーインタフェースを効率良く実装できるようになり、Webサイト構築に必須のプログラミング言語として重宝されています。
動的なユーザーインターフェースとは、選択したアイテムに応じてリストボックスが変化したり、画面遷移せずに表示内容を書き換えたりすることです。

HTML

HTMLは(HyperText Markup Language)は、Webページの構造や内容を記述するためのマークアップ言語です。インターネット上で情報を共有するための基本的な要素で、WebブラウザはHTMLを解釈し、テキスト・画像・リンク・フォームなどのWebページ要素を表示します。インターネット登場以来、初心者でも簡単にWebページを作れる言語として慣れ親しまれている言語が、HTMLです。また、CSS(Cascading Style Sheets)・JavaScriptと組み合わせて使用されるのが一般的で、HTML単体で書かれた場合より、動的でデザイン性豊かなWebページを設計可能です。

CSS

CSS(Cascading Style Sheets)は、Webページのデザインや見た目を整えるための言語です。たとえば、Webページのテキストの色やサイズ・背景色・配置などを指定できます。Webページのデザインを一元管理できるので、HTMLのみで書かれたWebページよりも変更や保守が簡単です。HTML同様に初心者でも理解しやすく習得が早い言語であり、現在のWebページ作成に必須の言語といえます。

SQL

SQL(Structured Query Language)は、データベースから情報を取得・追加・更新・削除するための言語です。代表的なデータベースには、MySQL・PostgreSQL・Oracleなどがあります。プログラムからデータベースを利用する場合、データベース用のAPIを使用するのが一般的です。とはいえ、現在はデータベースを使わないシステムの方が少ないので、SELECT・INSERT・UPDATE・DELETEなどの基本構文は、押さえておく必要があります。また業務アプリケーションの場合、SQLの性能設計を問われるケースがあるため、高度なSQLスキルを持っていると仕事の幅が増えるでしょう。

Java

多くのデバイスやプラットフォームで動作する汎用性の高いプログラミング言語です。
「一度書けばどこでも動く」のがJavaの売りで、Windows・Mac・Linuxなどさまざまな環境で動作するアプリケーションを開発できます。オブジェクト指向プログラミング言語のため、アプリケーション開発に役立つさまざまな機能や概念を提供しているのも特徴です。
オブジェクト指向プログラミングは、プログラムを部品(オブジェクト)ごとに分割して開発できる手法で、大規模なプロジェクトでも効率的に開発できます。

また、Webアプリケーションやモバイルアプリケーション(とくにAndroid)など、幅広い分野で利用されています。多くのオンラインリソースや書籍が利用でき、JavaScript同様にメモリ管理をあまり意識する必要がないので、初心者でも習得しやすいプログラミング言語のひとつです。

Python

シンプルで読みやすい構文のため、初心者にも扱いやすく、人気の高いプログラミング言語です。Webアプリケーション開発・データ分析・機械学習・自動化・デスクトップアプリケーションなど、多様な分野で利用されています。オブジェクト指向プログラミングにも対応しているので、効率的なコードの開発・管理が可能です。
Pythonの大きな魅力は、豊富なライブラリとコミュニティでしょう。数多くのオープンソースライブラリが提供されていて、さまざまな開発目的に応じたライブラリを利用できます。

C#

マイクロソフトが開発したプログラミング言語で、Windows向けのアプリケーションやWebアプリケーション開発で使用されます。マイクロソフトが提供する.NETフレームワークと組み合わせて使用することで、安全かつ効率的なアプリケーション開発が行えます。Java同様にオブジェクト指向プログラミングをサポートしているので、コードの再利用や効率的な開発も可能です。また、Unity(ユニティ)と呼ばれるゲームエンジンを用いたゲーム開発にも利用され、クロスプラットフォーム対応のゲーム開発をスムーズに進められます。
C#は初心者でも学びやすく、Windows開発の分野で高い需要があるので、Windows環境向けアプリケーションやゲームの開発に興味がある人におすすめです。

C++

C言語をベースに拡張されたプログラミング言語です。ソフトウェア開発で幅広く利用され、高速な処理が求められるゲーム・データベース・組み込みシステムなどに適しています。オブジェクト指向プログラミングをサポートしているだけでなく、C言語と同じく手続き型プログラミングもサポートしているので、柔軟な開発スタイルが可能です。ただしC++はJavaやPythonと異なり、メモリ管理が自動化されていないので、メモリの割り当てや解放を手動で適切に行う必要があります。そのため、ほかのプログラミング言語に比べると、実用的なレベルに達するまでに時間が少しかかるかもしれません

PHP

Webアプリケーション開発で広く使われているプログラミング言語のひとつです。Webアプリケーションのバックエンド開発に利用され、HTMLやJavaScriptなどのフロントエンド技術と組み合わせ、インタラクティブかつ動的なWebページを作成するのに適しています。手軽に始められるプログラミング言語で、データベースとの連携も容易です。とくにMySQLとの相性が良いとされています。簡単な構文と豊富なライブラリが用意されているので、プログラミング初心者にも学びやすい言語です。

GO言語

Googleによって開発されたプログラミング言語で、Golangとも呼ばれます。シンプルな構文と高速な実行速度を目指して設計され、Webアプリケーション開発・ネットワークプログラミング・並行処理(複数のタスクを同時に実行)などの分野で需要があります。Youtubeやメルカリなど有名なWebサービスが、GO言語で実装されています。

C言語やPythonなどのほかの言語から影響を受けていますが、より簡潔で理解しやすい構文が特徴です。自動メモリ管理機能があるので、開発者がメモリ管理をあまり気にすることなくプログラミングできます。コードがシンプルで理解しやすいので、初心者にも扱いやすい言語です。

Kotlin

Javaの代替言語として、とくにAndroidアプリケーション開発で人気のあるプログラミング言語です。Googleが公式にAndroidアプリケーション開発言語と認定したことから、急速に広がりました。
Javaよりもシンプルでわかりやすい構文のため、初心者でも効率的にプログラミングできます。Javaと100%互換性があるので、Javaのライブラリやフレームワークをそのまま利用できます。たとえば、既存のJavaプロジェクトをKotlinにスムーズに移行可能です。
初心者にもわかりやすく、JavaやAndroid開発の基盤となる豊富なリソースがあるので、Androidアプリケーション開発を始めるならKotlinがおすすめです。

Swift

Appleが開発したプログラミング言語で、iOS・macOS・watchOSなど、Apple製デバイス向けの開発に使用されます。Objective-Cの代替として登場し、よりシンプルでわかりやすい構文や機能が追加されています。
初心者にも扱いやすく、シンプルな構文や安全性を重視した設計が特徴です。また、Playgroundという機能があり、プログラムをリアルタイムに試せるので、初心者でもフィードバックを得ながら学習を進められます。
オープンソースで開発者コミュニティが活発なため、豊富なドキュメントや学習リソースがそろっています。Apple製デバイス向けの開発を習得するならSwiftが最適です。

TypeScript

MicrosoftがJavaScriptを拡張して開発したオープンソースのプログラミング言語で、大規模開発ができるように設計されています。Googleの開発で採用されたことをきっかけに、注目を浴びるようになりました。
JavaScriptと同じ構文を使用可能ですが、JavaScriptと異なり、変数や関数の型を事前に定義できる静的型付けが可能です。動的型付けのJavaScriptでは実行するまで型のエラーを見つけられませんが、静的型付け可能なTypeScriptは実行前にエラーを見つけられます。そのため不具合の発見が早く、JavaScriptよりも可読性・生産性の高いプログラミングが可能です。
ただし、TypeScriptを学ぶ前にJavaScriptの基礎知識を学ぶ必要があります。その点をふまえると、プログラミング初心者にはハードルが高めの言語です。

Ruby

Rubyは、日本のプログラマー・松本行弘(まつもとゆきひろ)氏によって開発されたプログラミング言語です。シンプルで美しいコードが書けるように設計され、読みやすさとわかりやすさが特徴です。
プログラミング初心者にも親しみやすい言語で、Webアプリケーション開発やデータ処理など、幅広い用途に使われています。フレームワークは、Ruby on Rails(略してRails)が有名で、短期間で効率的にWebアプリケーションを開発できます。
Rubyは初心者でも学びやすく、多くの人が楽しみながらプログラミングを始める言語として人気があります。

ここまではプログラマーの種類や言語による仕事内容の違いをお伝えしてきました。次ではプログラマーの適正と必要なスキルを説明します。

プログラマーの適性と必要なスキルとは

プログラマーに必要なスキル

プログラマーになるには、その適性と必要なスキルを押さえておくことが重要です。将来のスキルアップや単価アップも見据え、どんな適性が必要とされているか、詳しく見てみましょう。

プログラマーに向いている人の特徴

プログラマーに向いている人には、たとえば以下の特徴があります。

  • 論理的思考で作業を進められる
  • 問題発生時に、真の原因を追究し適切に対応できる
  • 最新技術の動向に敏感
  • 日々スキルアップする姿勢が強い
  • 集中力が高い
  • チームメンバーとコミュニケーションを取りながら円滑に進められる

このような特徴を持つ人は、技術面でのスキルアップをしながら、問題発生時にも迅速に対処できるプログラマーに成長できるでしょう。そのため周りからもプログラマーとしての適性を認められ、IT業界の幅広い分野で活躍できます。

プログラマーに必要なスキル

プログラマーには、少なくとも以下のスキルが必要です。

  • プログラミングスキル
  • 論理的思考力
  • 問題解決能力
  • 情報収集能力

プログラミングスキルは、プログラミング言語を駆使し、意図した結果が得られるプログラムを記述できるスキルです。フレームワークの理解や拡張性の高いプログラムを書ける技術も含まれます。
意図した結果が得られるプログラムを設計するためには、論理的思考力が必要です。
また、プログラミングでは不具合(バグ)の発生はつきものです。問題解決能力は、そのような不具合の原因特定や、より品質の高いプログラムへの改善で役に立ちます。
さらに、IT技術の発達スピードについていくためには、情報収集能力も不可欠です。情報収集を怠れば、新しい技術や仕組みに対応できず、プログラマーとしての市場価値を下げることになるでしょう。

こちらでは、プログラマーの適正と必要なスキルを説明してきました。では、プログラマーの仕事に活かせる資格はどのようなものがあるのか見ていきましょう。

プログラマーの仕事に活かせる資格とは

プログラマーに活かせる国家資格

プログラマーの仕事に活かせる資格を持っていると、企業に対するアピールになり、案件を獲得できる要素となりえます。プログラマーは、どんな資格を持っていれば有利なのかを見てみましょう。

プログラマーの仕事に活かせる国家資格

情報処理系の国家資格は、IT業界で広く認知されているので、技術力を証明する手段として有効です。求人によっては、資格所持を前提としているケースもあるので、持っていた方が有利でしょう。
実務経験がないと厳しい資格もありますが、未経験者でも独学や専門学校・オンラインスクールでの学習を通じて対策すれば取得できる資格もあります。また、試験対策によって情報処理に関する知識が身につくので、積極的にチャレンジするのがおすすめです。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は、ITに関わるスキルや知識を測るための国家資格試験で、独立行政法人のIPA(情報処理推進機構)が運営しています。情報処理に関する基本的な知識から、ネットワークのスペシャリスト、あるいはプロジェクトマネジメントまで幅広く試験区分が用意されています。
受験回数は試験区分によって、以下の3パターンがあります。

  • 随時(CBT方式)
  • 1年に2回(春と秋)
  • 1年に1回(春または秋のどちらか)のみ

経験がないと厳しいように感じるかもしれませんが、プログラミング未経験者でも受験しやすい試験がいくつかあります。

以降では、試験対策を十分に行えば合格率を高められる試験区分を解説します。
※各試験区分の合格率は、IPAが公表している令和5年度版の統計データに基づきます。

ITパスポート試験

社会人や学生を対象に、ITに関する共通的な基礎知識を評価する試験です。ITを活用する業務に就くことを目指す人向けに設計されています。
試験内容には

  • コンピュータシステム
  • データベース
  • ネットワーク
  • 情報セキュリティ
  • 情報デザイン
  • 情報メディア
  • 企業活動、関連業務、法規制、情報倫理

など、幅広いIT関連の基礎知識が含まれます。

試験の合格率は毎回50%前後で、情報処理技術者試験の中では、もっともハードルが低い試験です。実務未経験の人でも合格しやすく、試験対策をとおしてITに関する幅広い基礎知識を身に着けられます。

情報セキュリティマネジメント試験

情報システム利用部門の情報セキュリティリーダーを対象に、情報セキュリティ対策の実現・維持・改善を評価する試験です。
情報セキュリティマネジメントの知識・実践能力が問われ、試験内容には

  • 部門の情報資産管理
  • リスクアセスメント
  • 情報セキュリティ対策
  • 契約管理
  • IT活用推進

などが含まれます。

合格率は50〜60%前後と高めです。実務経験を問われる内容も含まれますが、試験対策を十分に行えば実務未経験者でも合格できる可能性があります。

基本情報技術者試験

ITを活用したサービス・製品・システム・ソフトウェア開発に必要な基本的知識や技能を評価する試験です。
ITを実践的に活用できる人材向けで、試験内容には

  • IT全般に関する基本事項
  • IT戦略の予測、分析、評価
  • システム提案
  • 企画。要件定義
  • 情報セキュリティ
  • システム設計、開発、運用
  • ソフトウェア設計
  • プログラミング

など、幅広い分野をカバーしています。

合格率は20%台〜30%台で、ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験よりも難易度は高いです。より実践的な知識・技能が求められるため、参考書や過去問を何度も復習しつつ、実務経験を重ねることが試験対策につながります。

応用情報技術者試験

高度なIT人材を目指す人を対象に、ITの応用的知識・技能を評価する試験です。IT戦略立案やシステム企画に加え、システム開発一連の工程を実行できる能力が求められます。
試験内容は

  • 経営戦略、IT戦略策定、評価
  • システム提案
  • 企画、要件定義、アーキテクチャ設計
  • サービス提供と安定稼働の確保
  • プロジェクト管理
  • 情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムの設計、開発、運用、保守

など多岐にわたります。

合格率は20%前後です。試験範囲が広く、応用的な知識・技能が要求されるため、難易度は高めです。実務経験を重ねながら応用力を身につけることが、合格への近道です。

プログラマーの仕事に活かせる民間資格

民間資格でも、プログラマーの仕事に活かせるものは数多くあります。とくにプログラミング言語の資格を持っていれば、一定の知識やスキルの保持をアピールできるので、積極的に受験するのがおすすめです。ここでは、プログラミング言語の資格を4つ解説します。

PHP技術者認定初級試験

PHPプログラミングの基本知識を問う試験で、経産省が定めるITスキル標準(ITSS)レベル1に位置付けられています。試験時間は60分、設問数は40問の選択式(複数または単一選択)で、合格ラインは7割正解です。
試験内容は

  • PHPの基本概念
  • 制御構文
  • 組み込み関数
  • 標準クラスライブラリ
  • データベース連携
  • オブジェクト指向構文
  • 高度なプログラミング

などで、PHP入門書籍の章ごとに出題率が設定されています。書籍を何度も復習すれば、プログラミング初心者でも合格できる難易度低めの試験です。

参考:試験概要 – PHP技術者認定機構

Ruby技術者認定試験

Rubyを用いたシステム開発に従事するエンジニアや、Rubyを教える講師およびRubyを学ぶ学生などを対象とした認定試験です。試験時間は90分、設問数は50問の選択式で、75%正解すれば合格できます。
試験区分はSilverとGoldの2種類があり、Silver試験では

  • Rubyの文法
  • クラスとオブジェクト
  • 標準ライブラリの基本知識

がおもな出題範囲です。

また、Gold試験ではSilver試験の範囲に加え

  • 標準添付ライブラリ知識
  • アプリケーション設計に必要なクラスやオブジェクトに関する知識

を問う問題が出題されます。

Gold試験は高度なプログラム設計スキルを問われますが、Silver試験は基本的な技術レベルの確認がおもなので、初心者でも十分に試験対策すれば合格可能です。

参考:uby技術者認定試験

C言語プログラミング能力認定試験

サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する試験で、C言語を用いたプログラミング能力を評価する目的で実施されています。1級、2級、3級の3つのレベルがあり、試験時間は1級が150分、2級が90分、3級が60分です。
級別の試験範囲は以下のとおりです。

1級:C言語を駆使して応用プログラムを作成する能力にくわえ、OSに関する理解
2級:小規模プログラムの作成能力と基本アルゴリズムの理解
3級:C言語の概念の理解と簡単なプログラム作成能力

難易度は3級が入門レベルですが、1級は実技試験なので、ある程度の実務経験を積んでいる方が合格しやすいでしょう。とはいえ、2021年度の平均合格率は70.3%なので、全体的にはそれほど難しい試験ではありません。

参考:試験概要【C言語プログラミング能力認定試験】

Oracle Certified Java Programmer

オラクルが主催するJavaプログラマ向けのベンダー資格で、IT企業でも積極的に取得を推進しています。プログラミング初心者から経験者までを対象とし、Javaの基本的な知識と応用力を評価する試験です。
試験範囲には

  • Javaの基本概念
  • 文法
  • オブジェクト指向プログラミング
  • データ構造
  • アルゴリズム
  • 実践的なプログラミング技術

などが含まれます。

Javaの基本的な知識にくわえ、業界標準に準拠した高度なスキルがあることを証明できる資格なので、プログラミング初心者にはハードルが高めです。テキストベースの試験対策のみにこだわるより、ある程度の実務経験を重ねたうえで試験対策に臨んだ方が、合格率を高められるでしょう。

参考:Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle University

ここまではプログラマーの仕事に活かせる資格を紹介しました。ではプログラマーの年収はどのくらいなのか、次の項目で見ていきましょう。

プログラマーの仕事別の年収

プログラマーの種類別年収

プログラマーの年収がどれくらいかも気になるところです。全体の平均年収にくわえ、種類別の年収、そして言語別の年収を見てみましょう。

プログラマーの平均年収

「年収ガイド」が厚労省の令和元年(2019年)賃金構造基本統計調査をもとにまとめた結果によると、プログラマーの平均年収は約425万円でした。プログラマーの年収は経験年数やスキルにくわえ、業務内容によって上下します。フリーランスの場合、1年間コンスタントに案件を受諾できたかどうかによっても変化するでしょう。平均年収はあくまでも目安として捉えるのがおすすめです。
また、国税庁の民間給与実態統計調査によると、一般的な給与所得者の平均給与は約436万円でした。一般的なサラリーマンの平均に比べると、プログラマーの年収はほぼ同等もしくは若干低めといえます。

参考:年収ガイド
参考:国税庁「民間給与実態統計調査」

プログラマーの種類別年収

「フリーランスのミカタ」の調査結果によると、プログラマーの種類別年収は以下のとおりです。

種類 平均年収
Webプログラマー 約350万円
アプリケーションプログラマー 約380万円
ゲームプログラマー 約400万円
汎用系システムプログラマー 約500万円
オープン系プログラマー 約480万円
組み込み系プログラマー 約660万円
通信系プログラマー 約500万円

Webプログラマーやアプリケーションプログラマーは、初心者でも習得しやすいため、ほかと比べて年収が低い傾向にあります。一方で組み込み系プログラマーや汎用系システムプログラマーは、高度な技術スキルや特別な知識が要求されるため、年収が高い傾向にあるのでしょう。ただしWebプログラマーでも、プログラミングに特化したスキル以外に要件定義などの上流工程を担えたり、リーダークラスを担当できたりすれば高単価の案件を任せてもらえる可能性があります。

参考:フリーランスのミカタ

プログラマーの言語別年収

エイジレスエージェントで紹介される案件によると、プログラマーの言語別平均年収は以下のとおりです。

プログラミング言語 平均年収
JavaScript 730万円
Java 738万円
Python 811万円
C#.NET 830万円
PHP 780万円
Ruby 950万円

前述のプログラマー平均年収や種類別平均年収と比べると、高単価の案件がそろっていることがわかります。これはミドルシニア〜シニア世代向けの案件に注力し、実務経験や高度なスキルレベルに見合う案件を集めていることが要因のひとつといえます。
比較のために、「TECH Street(テックストリート)」が2020年に実施した調査結果を見てみましょう。

プログラミング言語 20代 30代 40代 50代
JavaScript 378万円 497万円 583万円 580万円
Java 380万円 505万円 608万円 629万円
Python 403万円 546万円 624万円 582万円
C#.NET 381万円 495万円 616万円 550万円
PHP 361万円 467万円 586万円 574万円
Ruby 397万円 520万円 603万円 585万円

経験年数の増加とともに、年収も増加していることがわかります。実務経験を積み重ね、スキルアップしながら仕事に臨めば、いずれは高単価の案件を担当させてもらえるようになります。最初は誰でも初心者ですが、プログラマーとしての最終ゴールを見据えながら、日々スキルアップに勤しむことが重要です。
ここまではプログラマーの仕事別の年収を説明しました。これからプログラマーを目指している人もいるでしょう。次では未経験からプログラマーになるためにはどうすれば良いのかを説明します。

未経験からプログラマーになるためには

未経験からプログラマーになるためには

未経験からプログラマーになるには、いくつかの方法があります。ここでは3つの方法を紹介しますが、どれかひとつの方法をとるより、複数組み合わせた方が実務レベルで通用するプログラマーになれます。コストと時間のバランスがとれた自分に合う学習方法を、組み合わせるといいでしょう。

スクールで勉強する

プログラマーになるための近道は、プログラミングスクールに通うことです。プログラミングの基礎知識にくわえ実践的な手法を学べます。また、講師やほかの受講生とコミュニケーションをとりながら学習できるので、疑問点を解消しやすい環境といえます。
スクール経由で案件を紹介してもらえるケースもあり、スクールの認知度が業界内で高ければ、案件の獲得率も高まるでしょう。

オンラインスクールで勉強する

オンラインスクールの利点は、自宅にいながら自分の都合のいい時間帯に学べることです。最近のオンラインスクールでは、動画ベースのオンライン教材が充実していて、プログラミング環境もWeb上で行えるのが一般的です。プログラミング初心者であれば、環境構築はハードルが少し高く、学習する前の環境構築でつまづいてしまう可能性があります。その点オンラインスクールであれば環境構築の手間を省けるので、学ぶことに集中し、効率的に学習を進められるでしょう。また、テキストベースのフォーラムなどに参加する方が、気楽に意見を交換しやすいという人にも向いています。

動画・書籍でプログラミングを学習する

独学で動画や書籍でプログラミングを学習するのも効果があります。たとえばYoutubeには、プログラミングを学習するためのさまざまな動画があるので、自分の学習ペースに見合った動画を探すのがいいでしょう。
書籍の場合、情報の鮮度が若干古いケースもありますが、プログラミング言語の基礎や体系をじっくり学ぶのに向いています。入門編から応用編までさまざまなレベルの書籍が出版されているので、自身のレベルに合った内容の書籍を手に取ることが重要です。より専門的知識を身につけたい人は、プログラミング言語のリファレンス本や専門書の購入がおすすめです。

おすすめのプログラミングスクール

「ITスキルを身につけて年収をあげたい」とお考えなら、プログラミングスクールがおすすめです。
プログラミングスクールでは、将来の転職を見据えて実践的なカリキュラムや、転職活動のサポートも行っています。

現在は多くのプログラミングスクールがありますが、迷ったらコースが豊富な『DMM WEBCAMP 』を選ぶと良いでしょう。

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  • コースが豊富で自分の目的にあった学習を選びやすい
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プログラマーの仕事を受託する方法

プログラマーの仕事を受託するには、押さえるべきポイントがいくつかあります。以降では、プログラマーが案件を獲得するためのポイントを見ていきます。

ポートフォリオを充実させる

ポートフォリオは、企業が採用したいと思えるように充実した内容に整理しておくことが重要です。
自分のスキルが視覚的に伝わるように、数字などの具体例を用いましょう。
たとえば、以下の項目を充実させるのがおすすめです。

  • 得意なプログラミング言語(実績年数、経験済みフレームワークなど)
  • 実績や知見のある技術や業界とその年数
  • 過去に経験したプロジェクトの概要(規模、期間、スキルセット)
  • 実績のある役割とその年数
  • 保有資格の一覧
  • 興味のあるジャンルや挑戦したいジャンル

実務経験がない場合、学んだ知識を生かしてWebサイトやアプリケーションを構築し、ポートフォリオに公開するのもありでしょう。また実績を積み重ねる過程で、ポートフォリオを最新の情報に更新するのがベストです。

クラウドソーシングサイトで案件を探す

クラウドワークスやランサーズのようなクラウドソーシングサイトには、多種多様な案件が公開されているので、有効活用しましょう。
クラウドソーシングサイトでは、たとえば以下のサービスを提供しています。

  • ポートフォリオの登録と公開
  • 案件の検索、応募、契約、案件の管理
  • 案件募集企業への直接営業
  • 受注した案件の作業および報酬管理

応募する際は、募集要項をしっかり確認し、自分のスキルレベルにマッチする案件かどうかを見極めるのが大事です。対応しやすい案件をこなしながら実績を少しずつ積み重ねていけば、ポートフォリオも充実し、案件を獲得しやすくなります。仕事に慣れてきたら、少し難しいと感じる案件に手を出していくのがおすすめです。しっかり仕事をこなせばスキルアップできるうえ、単価アップにもつながります。

フリーランスエージェントに登録する

フリーランスエージェントは、フリーランスと企業の橋渡し役となり、双方が満足できる案件をスムーズに受注できるように取り計らうサービスです。登録すると、さまざまな案件の中から自身の希望条件に合致した案件を探し、エントリーや面談予約などが可能です。

フリーランスエージェントでは、たとえば以下のようなサービスを提供しています。

  • フリーランスの営業代行
  • 事務処理の手続き代行
  • クライアントとの面談サポート
  • キャリアカウンセリング
  • 各種セミナーの開催

自身の経歴やスキルセットに見合う案件を紹介してもらえるので、より効率的に希望条件の案件に出会える可能性が高くなります。また、独自のコネクションで企業を抱えているため、一般の求人サイトには出回らないような企業と仕事をするチャンスも秘めています。

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続いてプログラマーの将来性はどうなっていくのかお伝えしていきます。

プログラマーの将来性

プログラマーの将来性

IT業界は技術革新のスピードが速いため、トレンドが移り変わりやすい傾向にあります。
プログラマーにはこの先どういう未来が待っているかを詳しく見てみましょう。

オフショア開発の普及

オフショア開発とは、海外のプログラマーにシステム開発を委託することです。国内より人件費の安いベトナムやフィリピンなどにシステム開発を受託し、企業がコスト削減を図る傾向が強くなってきました。そのため、単にプログラミングスキルを持っているだけでは、将来仕事を獲得しづらくなる可能性があります。プログラミングのような下流工程の担当のみならず、要件定義や基本設計などの上流工程も担当できるようになれば、仕事の幅が増えます。また、プロジェクトのチームリーダーや、技術的サポートができるテックリードのような役割を経験していれば、オフショア開発のとりまとめを任されることもあるでしょう。
技術的なスキルアップにこだわらず、担当できる役割を広げていくことが重要です。

AI開発の進展

近年のAI技術の発展により、AIを軸とした開発が加速度的に進展しています。AIを搭載したIoTデバイスは、スマートデバイスと呼ばれ、生活の利便性や快適性を向上するスマート家電も当たり前な時代になってきました。家のスマートホーム化や車の自動運転など、さまざまな分野でAIが活用されています。AI技術がこのまま進展していけば、プログラマーの役割は今とは違うものに変わるでしょう。たとえば、さまざまなデバイスで稼働するAIの開発や、AIの制御がプログラマーの役割になる可能性があります。
AIの最新動向には常に着目し、どのような形であれ、積極的にAI開発に携ることをおすすめします。

プログラムの自動生成

現在の自動生成技術は、基本的なコードを生成するものが多く、複雑なアプリケーションやシステム開発では、プログラマーの知識や技術が不可欠です。ただし、複雑なコード生成も自動化できるようになれば、プログラマーの役割はより高度なスキルが求められるようになるでしょう。たとえば、アルゴリズムの設計やシステムアーキテクチャの構築など、より高度なスキルが求められる方向へとシフトしていく可能性があります。そのため、プログラミング技術のスキルアップのみにこだわらず、システム開発に必要なあらゆるノウハウを身につける姿勢も重要でしょう。

ここまではプログラマーの将来性をお伝えしました。次ではプログラマーとして生き残るための対策をお伝えします。

プログラマーとして生き残るための対策

プログラマーとして生き残るための対策

プログラマーの将来性を確認したところで、プログラマーとして生き残るためにはどんな対策があるのかを見てみましょう。

資格を取得する

資格は積極的に取得するのがおすすめです。企業に対するアピールになるだけでなく、資格の勉強をすることで知識はより深まります。保有資格より上位の資格取得を目指すことはもちろん、仕事に活用できるプログラミング言語や技術に関する資格を積極的に取得しましょう。プログラマーとしての価値が上がり、案件獲得のチャンスが増えます。

需要が高いプログラミング言語を学ぶ

需要が高いプログラミング言語を習得すれば、対応できる業界やジャンルの幅を広げられます。間口が広くなれば、安定して案件を獲得できるようになり、収入もアップするでしょう。需要が高いプログラミング言語は何かを常に意識し、積極的に身につけることで、長く重宝されるプログラマーに成長できます。

AIエンジニアへの転職

AIは医療・金融・製造業・自動運転など、幅広い業界で利用されています。AI技術は急速に発展したことで、AIエンジニアの需要は非常に高く、今後もっとも重要なエンジニアになる可能性があります。ただし、AIエンジニアになるためには、機械学習・ディープラーニング・自然言語処理などの専門スキルを学ばなければなりません。また、近年注目を浴びているChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)の知見と、その効果的な活用方法を知っておく必要もあるでしょう。AIエンジニアへの転職を視野に入れるなら、必要な知識の習得やスキルアップのためのキャリアパスを考えて行動に移すことが重要です。

SE(システムエンジニア)への転職

プログラミングのような下流工程のみを担当できても収入は増えません。プログラミングに慣れたら詳細設計、詳細設計に慣れたら基本設計というように、より上流の工程も担当できるようにしましょう。上流工程を担当できるようになれば、SEへの転職が可能です。SEはプログラミングよりも、上流工程で顧客と要件や仕様をすり合わせながら、作業を進めるのがメインになります。収入もアップするので、プログラマーよりも俯瞰した立場でシステム開発に携りたい人は、SEへの転職も頭に入れておきましょう。

新しい情報をキャッチし続ける

技術は日々進化し続けているので、最新情報には常に目を光らせておくことが重要です。
新しいプログラミング言語やフレームワークが登場したときは、積極的に知識を取り入れ、可能であれば実際に触れてみることをおすすめします。新しい情報を常に持っていれば、自身の成長や適応力が向上し、柔軟な対応や今までにはない発想を生み出せる可能性があります。また、最新情報に詳しいプログラマーとして認識されれば、クライアントの信頼度も高まるでしょう。情報収集は、インターネットや書籍からのみならず、技術セミナーやワークショップへ積極的に参加するのがおすすめです。

コミュニケーションスキルを磨く

プログラマーがコミュニケーションスキルを磨くことは、非常に重要です。チームメンバーとの意思疎通が円滑に行われれば、プロジェクトがスムーズに進み、成功に繋がります。また、ほかのメンバーとの協力やサポートが容易になり、チームワークも向上するでしょう。コミュニケーションスキルをアップできれば、チームリーダーやプロジェクトリーダーなどの上位の役割を任されるようになります。そのため、キャリアの幅が広がり、収入アップも期待できます。

まとめ

  • プログラマーのおも主な仕事は、コンピューターが期待する動作を行えるようにプログラムを記述すること
  • プログラマーには、プログラミングスキルにくわえ、論理的思考力や問題解決能力が必要
  • 年収はプログラマーの種類によって違いがあり、より高度なスキルや知識をもっていると年収がアップしやすい
  • プログラマーとして長く活躍するには、新しい技術を常に吸収しながら、担当できる範囲や分野を広げていくことが重要

プログラマーにはさまざまな種類があり、習得するプログラミング言語によって得意な分野が異なります。プログラマーとして幅広く活躍するのであれば、ひとつの言語にこだわらず、需要の高い言語を積極的に身につけることが大切です。AI技術などの最新トレンドにも常に目を向けながら、新しい技術も積極的にキャッチアップしていきましょう。

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執筆者
おいとま
大手SIerでSEとして15年間務めたのち、Webライターに転身。前職での主な役割はPM・PL・テックリード(Java)。提案活動から開発・保守・運用まで幅広く経験。職歴を活かしたIT・情報セキュリティやIoT関係の記事が得意。今もっとも興味のあるジャンルはAIとメタバース